JPH05337077A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

Info

Publication number
JPH05337077A
JPH05337077A JP4153545A JP15354592A JPH05337077A JP H05337077 A JPH05337077 A JP H05337077A JP 4153545 A JP4153545 A JP 4153545A JP 15354592 A JP15354592 A JP 15354592A JP H05337077 A JPH05337077 A JP H05337077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
processing
screen
range
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4153545A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakamura
亨 中村
Satoshi Saito
智 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4153545A priority Critical patent/JPH05337077A/ja
Publication of JPH05337077A publication Critical patent/JPH05337077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】原画像の一部の処理に係る処理画面を表示させ
る際、処理範囲が原画面のどこかを目視でき、検査時間
の短縮及び操作負担の軽減を図る。 【構成】処理部PRには、拡大画面(親画面)を形成す
る形成部11及び原画面である子画面を形成する形成部
12を併設。形成部11はサブ・サンプラ20、2次元
デジタルフィルタ21、イメージメモリ22を有し、こ
れらをサブ・タイミング発生器23で作動。発生器23
はメインタイミング発生器5のタイミングを受け且つメ
インコントローラ10の制御信号を受けて、マーカ信号
も出力。形成部12はサブ・サンプラ26、イメージメ
モリ27、スーパインポーザ28を有し、これらをサブ
・タイミング発生器29で作動。発生器29は発生器5
のタイミングを受ける。サンプラ20、26は原画像の
画像データを受ける。スーパインポーザ28はマーカ信
号を受ける。両形成部11、12の出力は第1のセレク
タ31で重畳。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子内視鏡装置に係
り、とくに、内視鏡撮影で得られる画像データを、例え
ば拡大処理して表示する表示画面の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡を使った撮影で得られる画像
データは電気信号であるため、その画像データに電気的
な処理を加え、その処理された画像データを検査中にデ
ィスプレイに表示させるという使い方が頻繁に実施され
ている。
【0003】そのような画像処理として、例えば、撮影
されたままの画像(原画像という)の一部を拡大して表
示する拡大処理がある。この拡大処理を図19を用いて
説明すると、図19(a)の撮影画像中の点線四角で囲
った部分が拡大されて同図(b)で示すように拡大表示
される。この拡大画像は単独の画像として表示されるよ
うになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た拡大画像の例において、拡大率が小さい場合はそんな
に問題とならないが、拡大率を大きくして検査を継続し
た場合、検査対象及び画面が常に動いているので、単独
表示の拡大画像が原画像のどの部分に相当するのか分か
らなくなることがあるので、そのような場合、画像を元
の撮影画像に切り換えて確認しながら検査を続けること
になる。これにより、検査の時間が長くなるとともに、
画像の切換え増加に伴ってオペレータの負担も増大する
という問題があった。
【0005】上記問題は拡大表示の場合について述べた
が、他のデータ処理の例として、例えば、HSI空間の
ヒストグラムフラットニング処理の場合にも同様の問題
があった。このヒストグラムフラットニング処理は、撮
影画像の一部(全体の場合もある)のデータに基づいて
フラットニング用の変換テーブルを作成し、この変換テ
ーブルを使って全画面の変換処理を行い、その変換処理
された画像を単独の画像として表示するものである。こ
の処理された画像を観察する場合、変換テーブルの元に
なった画像エリアが原画像のどの部分から抽出されたか
を知っておく必要があるので、特に長時間の観察にわた
る場合、前述した問題点がクローズアップされてくる。
【0006】ところで、拡大処理などを行う場合、その
処理前に拡大処理範囲を表示するという手法のものも知
られている。しかし、この手法によっても、かかる処理
中に、処理範囲を知ることができないから、拡大処理な
どを長時間にわたって継続するような場合、上述した問
題点を解消できるものではなかった。
【0007】この発明は、上述した従来の画像表示に鑑
みなされたもので、撮影した原画像の一部を処理して表
示する場合でも、その処理範囲が元の全体画面中のどこ
であるかを常に診ることができるようにし、これによ
り、検査時間を短縮すると共に、オペレータの操作上の
負担を軽減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、スコープ先端の撮像素子が捕えた原画
像の一部を画像データの処理範囲として指定する処理範
囲指定手段と、この処理範囲指定手段により指定された
部分画像の画像データに所定の処理を施す画像処理手段
と、この画像処理手段の処理結果に応じた処理画像を親
画像として表示器に表示させる処理画像表示手段と、こ
の処理画像表示手段によって前記表示器に表示される親
画像の一部に、子画像としての前記原画象を重畳して表
示させる原画象表示手段と、この原画象表示手段によっ
て前記表示器に表示される原画像に、前記処理範囲指定
手段により指定された処理範囲を重畳して表示させる処
理範囲表示手段とを備えた。
【0009】例えば、前記画像処理手段は、前記処理範
囲指定手段により指定された処理範囲の画像を拡大処理
する手段である。また、前記画像処理手段は、前記処理
範囲指定手段により指定された処理範囲の画像を元にし
てヒストグラムフラットニング用の変換テーブル作成処
理を行う手段である。
【0010】
【作用】スコープ先端の撮像素子が捕えた原画像の一部
が、処理範囲指定手段により、画像データの処理範囲と
して指定される。この指定された部分画像の画像データ
には、画像処理手段によって、拡大処理やヒストグラム
のフラットニングの元になる変換テーブル作成処理など
の所定の処理が施される。そこで、処理画像表示手段
が、拡大処理によって得られた拡大画像やフラットニン
グ処理に得られた再構成画像などの処理画像を親画像と
して表示器に表示させる。これと並行して、原画像表示
手段が、表示器に表示される親画像の一部に、子画像と
しての原画象を重畳して表示させる。さらに、処理範囲
表示手段により、表示器に表示される原画像に、処理範
囲指定手段により指定された処理範囲を重畳して表示さ
せる。つまり、表示器には、親画像として処理画像が表
示され、同時に、その処理画像の一部に子画像としての
原画像が処理範囲と伴に表示される。この結果、オペレ
ータは、拡大やフラットニングに係る処理画像を見なが
らも、拡大処理を施した範囲やフラットニング処理の元
になった範囲を同一の表示画面で同時に確認できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係る電子内視鏡装置の実施
例を図面に基づき説明する。
【0012】(第1実施例)第1実施例を図1〜図10
に示す。
【0013】この第1実施例の電子内視鏡装置は図1に
示すブロック構成を有するもので、被検体の体内に挿入
されるスコープ部SPと、このスコープ部SPの検出信
号を処理して画像データを生成する処理部PRと、この
処理部PRで処理された画像データを表示する表示器D
Pと、オペレータ操作用のコントロールパネルCL,フ
ットスイッチFTとを備えている。
【0014】スコープ部SPは、その先端にCCD画像
センサ1を有する。このCCD画像センサ1は画像を結
像し、その光信号を電気信号としての画像信号に変換す
る。この画像信号は、処理部PRに装備されたCCU
2、A/D変換器3、イメージメモリ4に順次供給され
る。この内、CCU2は画像信号に色分離などの処理を
施し、A/D変換器3は画像信号をデジタル化する。こ
のデジタル化された画像信号は通常観察時(画像信号を
処理しないで観察するとき)には、イメージメモリ4に
取り込まれる。
【0015】処理部PRにはまた、外部同期信号が供給
されて駆動するメインタイミング発生器5を備えてい
る。このメインタイミング発生器5は、後述するメイン
コントローラからのコントロール信号を受けて動作し、
CCDドライバ6及び前記CCU2、A/D変換器3、
イメージメモリ4の動作タイミングを制御する。CCD
ドライバ6はCCD画像センサ1の読出しタイミングを
制御する。
【0016】さらに、処理部PRには、スコープ部SP
に設けられたスコープスイッチ7のほか、コントロール
パネルCL及びフットスイッチFTからのスイッチ信号
を受けるメインコントローラ10と、このメインコント
ローラ10の制御の元に、親画面としての拡大画面に関
する画像データを形成する拡大画面形成部11、メイン
コントローラ10の制御の元に、子画面に関する画像デ
ータを形成する子画面形成部12とを備えている。前記
イメージメモリ4は、静止画像を作るためのものであ
り、スコープスイッチ7、コントロールパネルCL又は
フットスイッチFTなどの操作によって静止画、動画を
切り換えることができる。
【0017】図2にコントロールパネルCL(拡大スイ
ッチZA,トラックボールTBを示す)の一例を、図3
にフットスイッチの一例を各々示す。
【0018】拡大画面形成部11は、前記A/D変換器
3により変換された画像データの必要な範囲(拡大範
囲)を抜き取るサブ・サンプラ20を有する。拡大処理
であるから表示するピクセルの方が元の画像データのピ
クセル数よりも多い。このため、不足するピクセルのデ
ータを作るため、サブ・サンプラ20の次段に、2次元
デジタルフィルタ21が設けられている。このサブ・サ
ンプラ20及び2次元デジタルフィルタ21によって、
リアルタイム処理が可能で、動画の拡大が行われる。拡
大された画像データは、2次元デジタルフィルタ21の
次段に設けられたイメージメモリ22に一度格納された
後、タイミングが調整されて出力される。拡大画面形成
部11には、メインタイミング発生器5からのメインの
タイミングにより制御されるサブ・タイミング発生器2
3を備えている。このサブ・タイミング発生器23は、
サブ・サンプラ20、2次元デジタルフィルタ21及び
イメージメモリ22の動作タイミングを制御する一方
で、その動作タイミングは、メインコントローラ10か
らの、オペレータによる指令信号に応じて調整され、拡
大率や拡大範囲を可変できるようになっている。またサ
ブ・タイミング発生器23は、オペレータ操作信号に基
づくメインコントローラ10からの制御信号に応じたマ
ーカ信号を出力するようになっている。
【0019】また、子画面形成部12は、前記A/D変
換器3により変換された画像データを入力するサブ・サ
ンプラ26を有し、そのサブ・サンプラ26の出力側に
イメージメモリ27、スーパインポーザ28を備えてい
る。サブ・サンプラ26は、メインコントローラ10の
制御の元に、A/D変換器3の出力画像データを間引き
して子画面の画像データを得る。この子画面の大きさ
は、回路構成を簡単にするため、例えば親画面の1/4
に設定されるから、サブ・サンプラ26は1ピクセル置
きにサンプリングすればよい。このサンプリングされた
子画面画像データは、イメージメモリ27に一度格納さ
れ、タイミングを合わせて後段のスーパインポーザ28
に出力される。これらのタイミングは、メインタイミン
グ発生器5と同期したサブ・タイミング発生器29によ
り形成される。スーパインポーザ28には拡大画面形成
部11のサブ・タイミング発生器23からのマーカ信号
が入力し、そのスーパインポーザ28において、子画面
画像データにマーカ信号が重畳される。なお、子画面の
大きさは上述した、親画面の1/4に限定されるもので
はなく、他の大きさでもよい。
【0020】さらに、処理部PRには、両画面形成部1
1、12の出力段に設けられた第1のセレクタ31と、
この第1のセレクタ31及びイメージメモリ4の出力段
に設けられた第2のセレクタ32とを備えると共に、こ
の第2のセレクタ32の出力側には、スーパインポーザ
33、グラフィックメモリ34、D/A変換器35が設
けられている。この内、第1のセレクタ31は、親画面
である拡大された画像データと拡大範囲を示すマーカが
付された原画面である子画面とを同一画面に表示するた
めに用いられる。つまり、第1のセレクタ31はメイン
タイミング発生器5からのタイミング信号で駆動し、1
フレームの表示画面の中で走査点が子画面を表示するエ
リアに到達したときに子画面形成部11に、それ以外の
エリアのときには拡大画面形成部12に切り換えること
で、1フレーム全体の画面を構成する。
【0021】上記第2のセレクタ32は、メインコント
ローラ10からの制御信号、即ちスコープ部SPのスコ
ープスイッチ7、コントロールパネルPL、或いはフッ
トスイッチFTなどを操作したことに基づく制御信号に
応じて、原画像をつくるためのイメージメモリ4の出力
データか、処理画像を得るための第1のセレクタ31の
出力データかを選択できる。
【0022】第2のセレクタ32で選択された画像デー
タは次段のスーパインポーザ33に送られ、このスーパ
インポーザ33において、グラフィックメモリ34から
供給された患者IDなどの文字データ及び必要な図形デ
ータが重ね合わされる。グラフィックメモリ34には、
オペレータがコントロールパネルPLを使って与えたグ
ラフィックデータが、メインコントローラ10を介して
事前に書き込まれている。
【0023】このようにして合成された1フレーム分の
画像データは、所定のタイミングで各々読み出された
後、D/A変換器35でアナログ信号に戻され、表示器
DP(例えばCRTモニタ)により表示される。
【0024】続いて、この実施例の動作を説明する。
【0025】まず、通常観察はオペレータがコントロー
ルパネルPLから図示しない通常観察モードのスイッチ
を押すことにより、メインコントローラ10が第2のセ
レクタ32をイメージメモリ4側に切り換えることで得
られる。
【0026】図4に通常観察時における表示器DPの表
示画面の例を示す。図4に示す表示画面内において、D
1は観察対象を示す。CCD画像センサの画素は普通、
TV画面一杯の四角(full image)であるが、内視鏡の
場合、スコープ先端の大きさや対物レンズ(CCD上に
結像させるレンズ)の制約から四角の全画面で用いられ
ることは少なく、例えば図4のように、隅をまるめた画
像であることが多い。図4において符号D2は、そのま
るめのための画像の境目を示すもので、この境目よりも
外側の画像は電気的に表示されない。さらに、検査デー
タD3,D4は一部、画像に重畳されて表示される。そ
のデータの文字の色は何でもよいが、通常、白が用いら
れる。そのため、文字が画像に重畳される部分は、画像
が白でも読み取れるように、その部分だけ画像の輝度を
少し下げる(少し暗くする)などの処理が実施されてい
る。検査データD3,D4の例として、検査日(D
3),患者ID及び患者名(D4)が挙げられる。検査
データD3,D4としては、他にも検査部位を示す絵を
表示することもできる。
【0027】このような通常観察状態において、ある部
分を拡大して観察したい場合、コントロールパネルPL
の拡大(ズームエリア)スイッチZAを押す。メインコ
ントローラ10はコントロールパネルPLのスイッチ情
報の読取りを定期的に繰り返しており、そのスイッチ情
報が拡大操作(ZOOMING )であるとき、グラフィックメ
モリ34に拡大範囲を示す四角のROIを書き込む。こ
れにより、図5に示すように、ROIによって拡大範囲
D5が画面上に表示される。さらに続けて拡大スイッチ
ZAが押されると、図6中のD5aからD5bの如く、
拡大範囲が変わる(即ち拡大率が変わる)。例えば続け
て1回押されると「×4」(全画面の1/4が拡大され
て全画面に出る)、続けて2回押されると「×8」、続
けて3回押されると「×16」の3段階で変わり、続け
て4回押されると元の拡大率に戻る。
【0028】次に、コントロールパネルPLのトラック
ボールTBや図示しないジョイスティック、マウスなど
で拡大位置を変える。この位置変更も、メインコントロ
ーラ10がそれらの位置情報を読み込んでグラフィック
メモリ34内のROIの記憶位置を変更することにより
なされる。この結果、例えば図7中のD5cからD5d
の如く、位置変更の操作に合わせて拡大位置を示す四角
の範囲を表示画面中で移動できる。
【0029】これらの一連の操作は、コントロールパネ
ルPLを使わずとも、フットスイッチFTから指令でき
る。4つあるフットスイッチ(図3参照)のどれかが押
されると、拡大スイッチが押されたと同様に、画面に拡
大範囲が示される(図5参照)。さらに、フットスイッ
チを連続して2度押すと拡大率が切り換えられる(図6
参照)。4つあるフットスイッチは夫々、+X方向、−
X方向、+Y方向、−Y方向に対応していて、押し続け
ると拡大範囲を移動できる(図7参照)。
【0030】このように拡大範囲及び拡大率が設定され
ると、メインコントローラ10は拡大画面形成部11の
サブタイミング発生器23に指令を送る。これにより、
拡大画面形成部11が作動し、指定された範囲の画像デ
ータが前述した如く拡大され、最終的な拡大画面データ
がイメージメモリ22から読み出される。また、同時
に、メインコントローラ10の指令が子画面形成部12
のサブサンプラ26に送られ、子画面形成部12におい
て、元の原画面全体を圧縮した子画面の画像データが前
述した如く形成される。この子画面データには、上述し
た拡大範囲を示すマーカが重畳されており、最終的な子
画面データがスーパインポーザ28から出力される。こ
れらの両形成部11、12の出力画像データに基づい
て、第1のセレクタ31において、その両方の画像デー
タを重畳した1フレーム分の画像データが合成される。
【0031】いま、オペレータが拡大画像を見たいとし
て、スコープSPの図示しない処理画像切換スイッチが
一度押されているとすると、メインコントローラ10の
指令によって、第2のセレクタ32が第1のセレクタ3
1側に切り換えられている。このため、表示器DPに
は、両方の形成部11、12で合成された画像データの
画像が例えば図6のように表示される。
【0032】この表示された画像は、拡大画像D6を親
画面とし、その親画面中に拡大前の全体を示す原画像D
7が子画面として写し出され、その子画面には親画面の
拡大位置及び拡大範囲を示すマーカD5が自動的に付さ
れている。これにより、撮影対象や表示画面が動いてい
ても、子画面のマーカ部分を参照することで、いま拡大
しているのがどの部分かを直ちに判断できるから、従来
の電子内視鏡装置のように、拡大画像と原画像との間を
何回も切り換えて、現在の拡大位置、拡大範囲を確認す
る必要が無い。これは拡大率をかなり上げた場合に特に
有効である。この結果、拡大像にしたままで(即ち、元
の全体画像に戻すことなく)拡大エリアを容易に移動で
きるなど、内視鏡検査を短時間に行うことができ、検査
能率が上がると共に、オペレータの操作上の負担も著し
く軽減される。また、拡大像を見ながらでも全体の様子
を目視できるため、何等かの異常が拡大範囲外で生じた
場合でも適確に対処できる。
【0033】一方、拡大画像を見る必要が無くなったと
して、スコープSPの図示しない処理画像切換スイッチ
を再び押すと、メインコントローラ10によって、第2
のセレクタ32の入力経路がイメージメモリ4の原画像
側に切り換えられる。これにより、表示器DPのモニタ
画面は、元の何も処理されない撮影画像に容易に切り換
えられる。
【0034】なお、上記実施例の拡大画像を示す図8の
画像において、親画像D6はモニタの表示画面一杯に表
示されているが、必ずしも全画面にする必要はない。ま
た、拡大画像において、検査データD3,D4は表示さ
れ続けているが、必要が無ければ表示させなくてもよ
い。
【0035】またなお、拡大画像表示状態において子画
面、即ち原画像が不要なときは、その子画面の表示を止
めることもできる。これは、予めパネル操作によってそ
の要、不要をセットし、そのセット内容をメインコント
ローラ10に記憶させておく。そして表示画像を処理画
像(拡大画像)に切り換えるときにその記憶情報を参照
するようにし、子画面の表示・消去を指令するようにす
ればよい。
【0036】さらに、拡大画像が表示されているとき
に、拡大率、拡大位置を変更することもできる。また拡
大表示において子画面は表示しないモードにプリセット
されていても、拡大率、拡大範囲を変更する必要は生じ
ることがあるため、そのような場合は、自動的に子画面
を表示するようにしてもよい。これらの表示は、次のよ
うな操作を介して行うようにすればよい。つまり、拡大
像が表示されているとき、コントロールパネルPLの拡
大(ZOOM AREA )スイッチZAが更に押される、又はフ
ットスイッチFTが2度続けて押された場合、先に述べ
たように拡大率を切り換えさせる。その切り換えた拡大
率は新しい拡大範囲として子画面に表示される。図9は
拡大率を下げた(拡大範囲を広くした)様子を示す。ま
た、コントロールパネルPLのトラックボールTBを操
作する、又はフットスイッチFTを暫く押し続けると、
図10に示すように、子画面の拡大範囲の表示が変わ
り、同時に親画面の拡大状態も変わる。
【0037】さらに、プリセットによって、拡大表示時
に子画面を表示しないように設定した場合、一定時間
(例えば1秒程度)、操作されないときは、子画面が自
動的に消されるようにしてもよい。
【0038】(第2実施例)第2実施例を図11〜図1
8に基づき説明する。ここで、上述した第1実施例と同
一又は同等の構成要素については同一符号を用い、その
説明を省略する。
【0039】図11に、第2実施例に係る電子内視鏡装
置の全体構成を示す。この電子内視鏡装置は、原画像を
処理する機能として、ヒストグラムフラットニング処理
の機能を持たせたもので、図1に示した拡大画面形成部
11の代わりに、ヒストグラムフラットニング部40を
搭載している。この他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0040】ヒストグラムフラットニング部40は、メ
インタイミング発生器5からのタイミング信号を受け且
つメインコントローラ10の制御の元に作動するサブ・
タイミング発生器41と、このサブ・タイミング発生器
41からのタイミング指令により作動するHSI変換器
42、ヒストグラム演算器43、変換テーブル44及び
色空間変換器45とを備えている。
【0041】図12はヒストグラムフラットニング処理
を施していない原画像である。この状態で、コントロー
ルパネルPLの図示しない画像処理スイッチ(IPスイ
ッチ)を操作すると、図13に示すように変換テーブル
作成の元になる、画像範囲を表す範囲円D10が表示さ
れる。同時に、範囲円D10の表示を説明する文字デー
タD11も表示される。なお、この範囲を表すマーカは
必ずしも円でなくてもよく、例えば第1実施例と同様に
四角形でもよい(逆に、第1実施例においては、マーカ
は四角形でなく円形でもよい)。
【0042】続いて、コントロールパネルPLの図示し
ない画像処理サイズスイッチを操作すると、図14に示
すように範囲円D10の大きさを変えることができ、ト
ラックボールTBを操作すると、図15に示すように範
囲円D10の場所を変えることができる。これら範囲円
D10に対する大きさ変更、位置変更の処理は第1実施
例と同様に種々の変形態様が可能である。
【0043】このようして範囲円D10の位置及び大き
さが決まると、オペレータからの指令に付勢されて、メ
インコントローラ10がサブ・タイミング発生器41及
びHSI変換器42を作動させ、ヒストグラムフラット
ニング部40全体を作動させる。ヒストグラム演算器4
3では、範囲円D10で指定された範囲の画像データか
らヒストグラムが作成される。このヒストグラムの元に
なる画像データは、HSI変換器42で色空間を変更し
たものである。ヒストグラムフラットニング処理は、そ
のヒストグラムを元に変換テーブル44が作られ、その
変換テーブル44により原画像全部の画像データを変換
することで行われる。この変換された画像データは、色
空間変換器45で色空間が変換される。これは、HSI
空間のままでは表示できないからである。
【0044】スコープSPの図示しない処理画像切換ス
イッチが操作されると、図16に示すように、ヒストグ
ラムフラットニング処理された画面が親画面として表示
され、同時に、原画像及び範囲円D10の重畳画面が子
画面として親画面の一部に表示される。さらに、いまの
表示画面がいかなる処理の結果であるかが、文字データ
D11によって表示される。このため、ヒストグラムフ
ラットニング処理によって画面が見易くなり、検査能が
向上する一方で、変換テーブルの元になった範囲を同時
に目視できるから、第1実施例と同等の効果を得ること
ができる。
【0045】なお、上記第2実施例において、子画面D
7を自動的に表示させるとしているが、第1実施例と同
様に、それを表示するかしないかを予めプリセットして
おくようにもできる。また、第1実施例と同様に、処理
画面、即ちヒストグラムフラットニング画面D6を表示
したままで、図17及び図18に示すように、子画面D
7の範囲円D10の大きさ及び位置を変更することもで
きる。
【0046】なお、この発明において原画像に施す処理
は、前述した拡大処理及びヒストグラムフラットニング
のための変換テーブル作成処理に限定されるものではな
く、画像データを元に行う処理には全て適用できる。例
えばスコープ光源の明るさ自動調整(ALC)を行う
際、検出画像データをどの範囲から抽出したかを示す子
画面を同時表示するようにしてもよく、これにより、画
像の明るさが適切ではない場合、子画面を見ながら測光
範囲を変更することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、スコ
ープ先端の撮像素子が捕えた原画像の一部を画像データ
の処理範囲として指定する処理範囲指定手段と、この指
定手段により指定された部分画像の画像データに所定の
処理を施す画像処理手段と、この処理手段の処理結果に
応じた処理画像を親画像として表示器に表示させる処理
画像表示手段と、この処理画像表示手段によって表示器
に表示される親画像の一部に、子画像としての原画象を
重畳して表示させる原画象表示手段と、この原画象表示
手段によって表示器に表示される原画像に、処理範囲指
定手段により指定された処理範囲を重畳して表示させる
処理範囲表示手段とを備えた。このため、例えば拡大処
理の場合には、拡大された画像(親画面)と並行して、
拡大範囲を示す原画像(子画面)を見ることができて、
拡大画面のままで拡大位置を移動でき、またヒストグラ
ムフラットニング処理の場合には、フラットニングされ
た画像(親画面)と並行して、フラットニング用変換テ
ーブルの元になった範囲を示す原画像(子画面)を見る
ことができるから、撮影対象や画面が動いていても、従
来のような位置確認のための画像切換えの手間が省け、
これにより、検査効率が格段に向上すると共に、オペレ
ータの操作上の負担も軽減されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る電子内視鏡装置の
全体構成を示すブロック図。
【図2】コントロールパネルの一部を示すスイッチ配置
図。
【図3】フットスイッチのスイッチ配置図。
【図4】拡大処理時の通常画面を示す説明図。
【図5】拡大処理時の拡大範囲を表示させた様子を示す
説明図。
【図6】拡大処理時の拡大範囲の大きさ変更の様子を示
す説明図。
【図7】拡大処理時の拡大範囲の位置変更の様子を示す
説明図。
【図8】拡大処理の一例を示す説明図。
【図9】拡大処理時の変形例を示す説明図。
【図10】拡大処理時の別の変形例を示す説明図。
【図11】この発明の第2実施例に係る電子内視鏡装置
の全体構成を示すブロック図。
【図12】ヒストグラムフラットニング処理時の通常画
面を示す説明図。
【図13】ヒストグラムフラットニング処理時の変換テ
ーブル作成の処理範囲を表示させた様子を示す説明図。
【図14】ヒストグラムフラットニング処理時の変換テ
ーブル作成の処理範囲の大きさを変えた様子を示す説明
図。
【図15】ヒストグラムフラットニング処理時の変換テ
ーブル作成の処理範囲を移動させた様子を示す説明図。
【図16】ヒストグラムフラットニング処理の一例を示
す説明図。
【図17】ヒストグラムフラットニング処理時の変形例
を示す説明図。
【図18】ヒストグラムフラットニング処理時の別の変
形例を示す説明図。
【図19】(a)(b)は従来の拡大処理の様子を説明
する説明図。
【符号の説明】
SP スコープ PR 処理部 DP 表示器 PL コントロールパネル FT フットスイッチ 1 CCD画像センサ 2 CCU 3 A/D変換器 4 イメージメモリ 7 スコープスイッチ 10 メインコントローラ 11 拡大画面形成部 12 子画面形成部 31 第1のセレクタ 32 第2のセレクタ 35 D/A変換器 40 ヒストグラムフラットニング部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スコープ先端の撮像素子が捕えた原画像
    の一部を画像データの処理範囲として指定する処理範囲
    指定手段と、この処理範囲指定手段により指定された部
    分画像の画像データに所定の処理を施す画像処理手段
    と、この画像処理手段の処理結果に応じた処理画像を親
    画像として表示器に表示させる処理画像表示手段と、こ
    の処理画像表示手段によって前記表示器に表示される親
    画像の一部に、子画像としての前記原画象を重畳して表
    示させる原画象表示手段と、この原画象表示手段によっ
    て前記表示器に表示される原画像に、前記処理範囲指定
    手段により指定された処理範囲を重畳して表示させる処
    理範囲表示手段とを備えたことを特徴とする電子内視鏡
    装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記処理範囲指定
    手段により指定された処理範囲の画像を拡大処理する手
    段である請求項1記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、前記処理範囲指定
    手段により指定された処理範囲の画像を元にしてヒスト
    グラムフラットニング用の変換テーブル作成処理を行う
    手段である請求項1記載の電子内視鏡装置。
JP4153545A 1992-06-12 1992-06-12 電子内視鏡装置 Pending JPH05337077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153545A JPH05337077A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 電子内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153545A JPH05337077A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 電子内視鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05337077A true JPH05337077A (ja) 1993-12-21

Family

ID=15564857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4153545A Pending JPH05337077A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 電子内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05337077A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298409B1 (en) 1999-08-02 2007-11-20 Fujifilm Corporation Imaging system
WO2011070904A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Hoya株式会社 内視鏡装置
WO2012073799A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 オリンパス株式会社 内視鏡画像処理装置及びプログラム
US8379916B2 (en) 2008-03-10 2013-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus and control method thereof
KR20190026147A (ko) * 2017-09-04 2019-03-13 유메디칼 주식회사 관심영역의 이동 및 영상 확대가 가능한 영상 처리 시스템 및 방법
WO2020054566A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 ソニー株式会社 医療用観察システム、医療用観察装置及び医療用観察方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298409B1 (en) 1999-08-02 2007-11-20 Fujifilm Corporation Imaging system
US8379916B2 (en) 2008-03-10 2013-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus and control method thereof
WO2011070904A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Hoya株式会社 内視鏡装置
JP5647996B2 (ja) * 2009-12-07 2015-01-07 Hoya株式会社 内視鏡装置
WO2012073799A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 オリンパス株式会社 内視鏡画像処理装置及びプログラム
JP2012115554A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Olympus Corp 内視鏡画像処理装置及びプログラム
US9521330B2 (en) 2010-12-02 2016-12-13 Olympus Corporation Endoscopic image processing device, information storage device and image processing method
KR20190026147A (ko) * 2017-09-04 2019-03-13 유메디칼 주식회사 관심영역의 이동 및 영상 확대가 가능한 영상 처리 시스템 및 방법
WO2020054566A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 ソニー株式会社 医療用観察システム、医療用観察装置及び医療用観察方法
JPWO2020054566A1 (ja) * 2018-09-11 2021-08-30 ソニーグループ株式会社 医療用観察システム、医療用観察装置及び医療用観察方法
US11969144B2 (en) 2018-09-11 2024-04-30 Sony Corporation Medical observation system, medical observation apparatus and medical observation method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8189041B2 (en) Endoscope signal processing apparatus
JP4780980B2 (ja) 内視鏡装置
JP5290475B2 (ja) 内視鏡システム
JP5350532B2 (ja) 画像処理装置、画像表示システム、画像処理方法および画像処理プログラム
EP2104069A1 (en) Image processor for endoscope and image processing method for endoscope
WO2017104192A1 (ja) 医用観察システム
JPH05337077A (ja) 電子内視鏡装置
JP2011110281A (ja) 電子内視鏡装置
JP2003028812A (ja) X線透視装置
JP3483923B2 (ja) 画像処理装置
JP2000245692A (ja) 内視鏡装置
JPH1198497A (ja) 内視鏡装置
JPH10276973A (ja) 電子内視鏡装置
JPH07265289A (ja) デジタルx線診断装置
JP2001137183A (ja) 内視鏡装置
JPH08163541A (ja) 撮影画像処理装置
JPH0496739A (ja) 画像表示装置
JPH11196316A (ja) 画像読み取り装置
JP2933161B2 (ja) 内視鏡装置
JPH02277430A (ja) 内視鏡装置
JP2000236474A (ja) 電子スチルカメラ用表示装置
JPH07148111A (ja) 電子内視鏡装置
JPH0268027A (ja) 内視鏡診断用x線テレビジョン装置
JPH1063817A (ja) 画像表示装置および方法
JP3292539B2 (ja) 固体撮像素子を用いたカラー撮像装置