JP2933161B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

Info

Publication number
JP2933161B2
JP2933161B2 JP63002045A JP204588A JP2933161B2 JP 2933161 B2 JP2933161 B2 JP 2933161B2 JP 63002045 A JP63002045 A JP 63002045A JP 204588 A JP204588 A JP 204588A JP 2933161 B2 JP2933161 B2 JP 2933161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
circuit
display
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63002045A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01178234A (ja
Inventor
雅彦 佐々木
政夫 上原
潤 長谷川
正秀 菅野
克行 斉藤
明伸 内久保
克義 笹川
真司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11518356&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2933161(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP63002045A priority Critical patent/JP2933161B2/ja
Publication of JPH01178234A publication Critical patent/JPH01178234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2933161B2 publication Critical patent/JP2933161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、固体撮像素子で撮像した被写体像を表示装
置にて観察でき、また、拡大表示機能を有する電子内視
鏡装置に関する。
[従来の技術] 従来、生体腔内あるいは機械,装置の内部等を観察す
る場合、イメージガイドとして、リレーレンズや光ファ
イバを用いた内視鏡が用いられていた。
近年、電荷結合素子(CCD)等の超小型の固体撮像素
子を、挿入部の先端部に配設した電子内視鏡が開発され
ている。この電子内視鏡では、先端部に設けられた結像
光学系で結像された被写体像の光学像を、前記固体撮像
素子によって電気信号に変換し、この固体撮像素子の出
力信号を、外部に設けられ、前記電子内視鏡が接続され
た信号処理装置でビデオ信号に変換して、ビデオモニタ
等表示装置に出力するようになっている。
また、従来の内視鏡の接眼部に、機構的且つ光学的に
接続可能なアタッチメントを備えた内視鏡ビデオ装置等
も開発されている。この内視鏡ビデオ装置では、前記ア
タッチメントには、超小型固体撮像素子が設けられ、内
視鏡のイメージガイドを介して接眼部に送られ、接眼部
光学系によって前記固体撮像素子の撮像面に結像された
被写体の光学像を、前記固体撮像素子によって電気信号
に変換し、この固体撮像素子の出力信号を、信号処理装
置でビデオ信号に変換して、ビデオモニタ等表示装置に
出力するようになっている。
このように、イメージガイドを介して肉眼で観察して
いた内視鏡画像を、電気信号として取り出して、モニタ
等に表示できる装置により、術者(内視鏡を操作する
人)だけでなく、介助者等の他の人も同時に対象部位を
観察できることから、検査の効率が上がり、治療し易い
等の効果がある。
また、経内視鏡画像が電気信号として得られることか
ら、種々の信号処理を施して診断に有効な画像に変換す
る試みも行われている。
ところで、この種の画像処理機能のなかに、電子ズー
ム機能がある。この機能は、撮像した画像を純粋に電子
的に拡大,縮小するものである。
内視鏡検査において、被写体すなわち被検査部位、あ
るいは病変部の微細構造を知ることは、診断上極めて重
要であり、従来、例えば特開昭55−90928号公報に示さ
れるように、光学系による拡大機能を有した内視鏡が考
案され、開発されてきた。この内視鏡では、被写体の光
学像を、純粋に光学的に拡大するため、鮮鋭度を損なう
ことなく、拡大画像が得られるが、倍率を可変し、焦点
合わせを行う機構と、その操作が必要となるため、内視
鏡の構造が複雑となり、観察時の操作も複雑となる。
また、近年、映像信号用A/DコンバータやディジタルI
C、半導体メモリ素子等が比較的安価に入手できるよう
になり、主として放送映像機器の分野で、文献「ディジ
タル特殊効果」(「テレビジョン学会誌」の第32巻、第
6号、1978年発行、第454〜462ページ)に示されるよう
なディジタルビデオエフェクト装置が、実用化されてい
る。これらは、映像信号をA/D変換してディジタル処理
することにより、画像の合成や縮小,拡大,フリーズ,
画面割り等の各種特殊処理を実現している。
電子内視鏡は、経内視鏡画像が電気信号として得られ
ることから、上述の技術が容易に応用可能である。例え
ば、特開昭57−78834号公報には、歪曲のない像、更
に、任意の部分の拡大像を得ることができる内視鏡が開
示されている。
前記電子ズームは、光学系で結像され、固体撮像素子
で電気信号に変換された画像の情報の一部を、純粋に電
子的に拡大して、もとの画像と同じ大きさで表示するた
め、もとの画像に比べ鮮鋭度は劣化する。しかし、近
年、固体撮像素子の画素集積度は、十分向上しており、
電子ズームによって2倍程度に拡大しても、内視鏡診断
上、十分な分解能が得られる。また、光学系によるズー
ムのように、複雑な機構,操作が不要である利点もあ
る。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、ズームによる拡大観察は、光学系によるも
の、電子ズームによるもの、いずれの場合も、その機能
上、視野角が狭くなるという基本的な欠点を有する。例
えば、標準観察時の視野角を100度とすると、これを2
倍に拡大した場合の視野角は、例えば約60度となる。こ
の狭い視野角は、内視鏡検査において、重大な問題とな
る。例えば、拡大観察中に何かの拍子で、先端部の位置
がずれると、一時的にどの部位を観察しているのが分ら
なくなり、検査対象としている部位を見失ってしまう場
合が考えられる。また、拡大観察しながら鉗子を用いて
生検したり、あるいは、ポリープを切除する等の処置を
行う場合等、視野角が狭いと、鉗子を観察部位の直近ま
で挿入しないと、鉗子の先端部の位置が確認できなかっ
たり、鉗子を挿入する目標をつけにくかったりするとい
う問題点がある。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡
単な操作で被写体像を拡大観察できると共に、検査や処
置に十分な視野を常に確保することのできる電子内視鏡
装置を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本願発明による画像信号処理装置は、被写体像を撮像
する所定の大きさの撮像面を有し、撮像信号を出力する
撮像手段と、前記撮像信号に基づき、前記撮像面の全面
で撮像された前記被写体像を表示手段に広視野画像とし
て表示可能な信号を生成する第1の信号処理手段と、前
記撮像信号に基づき、前記撮像面の一部の領域で撮像さ
れた被写体像を前記表示手段に拡大処理して拡大画像と
して表示可能な信号を生成する第2の信号処理手段と、
前記拡大画像の表示を指示する拡大表示指示手段と、前
記拡大表示指示手段による画像拡大の指示がないとき
は、前記第1の信号処理手段の出力信号に基づき前記広
視野画像を前記表示手段に表示させ、前記拡大表示指示
手段による画像拡大の指示がなされたときは、前記第1
の信号処理手段と前記第2の信号処理手段の出力信号に
基づき前記拡大画像と該拡大画像に生成される前記撮像
信号から生成された前記広視野画像とを前記表示手段に
表示させる表示制御手段と、を具備したものである。
[作用] 本発明では、拡大表示指示手段による拡大画像の表示
指示に応じて、表示手段に拡大画像と広視野画像とが表
示される。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第8図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は電子内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図
は電子内視鏡装置の全体を示す側面図、第3図は内視鏡
の使用状態を示す説明図、第4図は通常観察時の表示画
像を示す説明図、第5図は拡大観察時の表示画像を示す
説明図、第6図は拡大回路の一例を示すブロック図、第
7図は縮小回路の一例を示すブロック図、第8図は同期
出力回路の一例を示す回路図である。
第2図に示すように、本実施例の電子内視鏡装置は、
電子内視鏡1と、光源装置及び信号処理回路が内蔵さ
れ、前記電子内視鏡1が接続されるビデオプロセッサ6
と、このビデオプロセッサ6に接続されるモニタ7とを
備えている。
前記電子内視鏡1は、細長で例えば可撓性の挿入部2
を備え、この挿入部2の後端に太径の操作部3が連設さ
れている。前記操作部3からは、側方に可撓性のユニバ
ーサルコード4が延設され、このユニバーサルコード4
の先端に、前記ビデオプロセッサ6のコネクタ受け8に
接続されるコネクタ5が設けられている。
前記挿入部2の先端側には、硬性の先端部9及びこの
先端部9に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部10が順次
設けられている。また、前記操作部3には、湾曲操作ノ
ブ11が設けられ、この湾曲操作ノブ11を回動操作するこ
とにより、前記湾曲部10を上下/左右方向に湾曲できる
ようになっている。
第1図に示すように、前記先端部9には、配光レンズ
21と、結像光学系22とが配設されている。前記配光レン
ズ21の後端側には、ファイババンドルからなるライトガ
イド23が連設され、このライトガイド23は、前記挿入部
2,操作部3,ユニバーサルコード4内に挿通され、前記コ
ネクタ5に接続されている。そして、このコネクタ5を
前記ビデオプロセッサ6に接続することにより、このビ
デオプロセッサ6内の光源25から出射される照明光が、
前記ライトガイド23の入射端に入射されるようになって
いる。この照明光は、前記ライトガイド23によって先端
部9に導かれて先端面から出射され、配光レンズ21を通
って、被写体に照射されるようになっている。
一方、前記結像光学系22の結像位置には、固体撮像素
子26が配設されている。尚、カラー撮像方式として同時
式を用いた場合には、前記固体撮像素子26の前面に、赤
(R),緑(G),B(青)等の各色透過フィルタをモザ
イク状等に配列したカラーフィルタアレイが設けられ
る。前記固体撮像素子26には、信号線27が接続され、こ
の信号線27は、前記挿入部2,操作部3,ユニバーサルコー
ド4内に挿通され、前記コネクタ5に接続されている。
そして、前記照明光によって照明された被検査部位の被
写体像が、前記結像光学系22により結像され、前記固体
撮像素子26より電気信号に変換されるようになってい
る。この固体撮像素子26の出力信号は、前記信号線27を
介して、前記ビデオプロセッサ6内に設けられたプリプ
ロセス回路31に入力されるようになっている。
前記固体撮像素子26の出力信号は、前記プリプロセス
回路31にて、検波され、AGC(オートゲインコントロー
ル),r補正等種々の信号処理が施された後、A/D変換さ
れ、ディジタル信号として出力されるようになってい
る。このプリプロセス回路31のディジタルの出力信号
は、並設された拡大回路32及び縮小回路33に入力される
ようになっている。また、前記拡大回路32及び縮小回路
33の出力信号は、同期出力回路34に入力され、この同期
出力回路34の出力信号は、ポストプロセス回路35に入力
されるようになっている。そして、このポストプロセス
回路35から出力される映像信号が、前記モニタ7に入力
され、このモニタ7に被写体像が表示されるようになっ
ている。
前記プリプロセス回路31,拡大回路32,縮小回路33,同
期出力回路34,ポストプロセス回路35は、制御回路36に
よって制御されるようになっている。また、例えば前記
ビデオプロセッサ6の前面パネルには、拡大観察スイッ
チ37が設けられ、この拡大観察スイッチ37によって、前
記制御回路36の動作が切換えられるようになっている。
すなわち、前記拡大観察スイッチ37がオフのときは、
通常観察モードに設定され、拡大回路32の拡大倍率は、
固体撮像素子26の全画素がモニタ7上で所定の大きさで
表示されるように制御回路36で制御されるようになって
いる。このとき、縮小回路33からの出力は、選択されず
に、前記拡大回路32の出力のみが選択されて、同期出力
回路34を経て、ポストプロセス回路35に入力されるよう
になっている。前記拡大回路32によって拡大された画像
の画像信号は、前記ポストプロセス回路35にて、D/A変
換され、輪郭補正等の信号処理が施された後、モニタ7
に入力されるようになっている。この通常観察モードに
おけるモニタの表示画像の例を第4図に示す。第4図
は、第3図に示すように、電子内視鏡1の挿入部2を、
胃38内に挿入し、先端部9を、胃角39に対向させた状態
における内視鏡像を示している。尚、第3図において、
符号40で示す斜線部分は、内視鏡の観察視野を示してい
る。第4図に示すように、通常観察時には、モニタ7に
おける内視鏡像の表示枠内(以下、親画面と記す。)41
に、固体撮像素子26で撮像可能な全視野角の画像が表示
されるようになっている。
一方、前記拡大観察スイッチ37をオンにすると、拡大
観察モードに設定され、前記拡大回路32は、入力された
画像信号を、予め設定された所望の倍率で拡大し、この
拡大した画像信号を、同期出力回路34に出力するように
なっている。また、同時に、前記縮小回路33が動作状態
にされ、入力された画像信号を、所定の倍率で縮小し、
この縮小した画像信号を、前記拡大回路32の出力に対し
所定の時間位相関係で、前記同期出力回路34に出力する
ようになっている。前記同期出力回路34は、拡大画像信
号と縮小画像信号の両入力を、所定の時間位相関係で切
換え、ビデオ信号に同期して出力するようになってい
る。この同期出力回路34の出力は、ポストプロセス回路
35にて、前述の処理が施された後、モニタ7に入力され
るようになっている。この拡大観察モードにおけるモニ
タの表示画像の例を第5図に示す。この図に示すよう
に、拡大観察時には、前記親画面41には、固体撮像素子
26で撮像した画像の所望の一部分が所定の拡大倍率で表
示され、モニタ7の画面上の余白部の小さな表示枠内
(以下、子画面と記す。)42には、固体撮像素子26で撮
像した画像の全部もしくは大部分が、縮小されて表示さ
れるようになっている。
前記拡大回路32の構成例を、第6図に示す。
この拡大回路32は、概念的には、もとの画像の走査線
数,水平画素数を、それぞれ補間演算によって増やす操
作を行うものである。
拡大回路32は、大きく分けて、タイムベースコレクタ
(以下、TBCと記す。)50、垂直補間回路60、TBC70及び
水平補間回路80の4つの要素から成っている。
前記TBC50は、フィールド毎に書き込み動作と読み出
し動作を切換えられる2つのフィールドメモリ52,53
と、前記プリプロセス回路31から信号をフィールド毎に
前記フィールドメモリ52,53の一方に送る切換スイッチ5
1と、フィールド毎に前記フィールドメモリ52,53の一方
を選択して出力する切換スイッチ54とを備えている。こ
の切換スイッチ54は、前記スイッチ51が選択しない側の
フィールドメモリを選択するようになっている。そし
て、前記切換スイッチ51を介して、フィールドメモリ5
2,53の一方、例えば、フィールドメモリ52に、1フィー
ルド分の画像信号が書き込まれている間、他方のフィー
ルドメモリ53からは、切換スイッチ54を介して、後段の
垂直補間回路60のため、隣り合う2ライン分の画像デー
タが1H期間に倍速で読み出されるようになっている。ま
た、同様に、フィールドメモリ53に書き込まれている間
は、フィールドメモリ52が読み出される。
前記垂直補間回路60は、前記TBC50から倍速で読み出
された2ライン分のデータを1/2Hディレイする1/2Hディ
レイライン61と、この1/2Hディレイライン61の出力をk1
倍する係数器62と、前記TBC50の出力をk0倍する係数器6
3と、前記係数器62,63の出力を加算して出力する加算器
64とを備えている。前記k0,k1は、図示しない制御回路
により、拡大倍率に応じて決められた値に設定される。
この垂直補間回路60によって、もとの画像の隣り合う2
本の走査線データから、拡大画像の新しい走査線データ
が求められる。この新しい走査線データは、倍速のま
ま、後段のTBC70入力されるようになっている。
前記TBC70は、交互に書き込み動作と読み出し動作を
切換えられる2つの1Hメモリ72,73と、前記垂直補間回
路60から信号を、交互に前記1Hメモリ72,73の一方に送
る切換スイッチ71と、交互に前記1Hメモリ72,73の一方
を選択して出力する切換スイッチ74とを備えている。こ
の切換スイッチ74は、前記スイッチ71が選択しない側の
1Hメモリを選択するようになっている。また、前記1Hメ
モリ72,73からは、新しい走査線データが、もとの走査
速度で読み出されるようになっている。そして、このTB
C70によって、もとの走査速度に変換された新しい走査
線データは、後段の水平補間回路80に入力されるように
なっている。
前記水平補間回路80は、前記TBC70の出力を入力する
2つのラッチ81,82と、前記ラッチ81,82の出力をそれぞ
れk2倍,k3倍する係数器83,84と、前記係数器83,84の出
力を加算して、同期出力回路34に出力する加算器85とを
備えている。前記ラッチ81,82には、新しい走査線の隣
り合う2つの画素データが保持され、この2つの画素デ
ータは、それぞれ、前記係数器83,84で、拡大倍率に応
じて決められた係数k2倍,k3倍され、このデータを前記
加算器85で加算することにより、拡大画像の新しい画素
データが得られる。
また、求められた拡大画像の表示位置は、前記TBC50
及びTBC70の読み出しタイミングを、それぞれ、テレビ
の垂直同期信号,水平同期信号に対して所定の値とする
ことにより制御することができる。
また、前記TBC50の2つのフィールドメモリ52,53のフ
ィールド毎の切換動作を停止することにより、拡大画像
をフリーズ(画像の静止)することができ、モニタ画像
を、写真撮影したり、静止画像の記録装置等で記録する
場合等に利用することができる。
次に、前記縮小回路33の構成例を、第7図に示す。
この縮小回路33は、概念的には、もとの画像走査線
数,水平画素数をそれぞれ間引いて減らす操作を行うも
のである。
縮小回路33は、大きく分けて、垂直補間回路90、水平
補間回路100及びTBC110の3つの要素から成っている。
前記垂直補間回路90は、2つの1Hメモリ92,93と、前
記プリプロセス回路31から信号を、交互に前記1Hメモリ
92,93の一方に送る切換スイッチ91と、前記1Hメモリ92,
93の出力をそれぞれl0倍,l1倍する係数器94,95と、前記
係数器94,95の出力を加算して出力する加算器96とを備
えている。そして、縮小倍率によって決まる複数走査線
毎の隣り合う2本の走査線データが、前記1Hメモリ92,9
3から読み出され、この走査線データは、それぞれ、係
数器94,95にて、縮小倍率によって決まる係数l0,l1倍さ
れ、加算器96で加算されて、同じく縮小画像の新たな走
査線データが求められ、後段の水平補間回路100に入力
されるようになっている。
前記水平補間回路100は、前記垂直補間回路90の出力
を入力する2つのラッチ101,102と、前記ラッチ101,102
の出力をそれぞれl2倍,l3倍する係数器103,104と、前記
係数器103,104の出力を加算して出力する加算器105とを
備えている。前記ラッチ101,102には、新しい走査線の
縮小倍率によって決まる複数画素毎の隣り合う2つの画
素データが保持され、この2つの画素データは、それぞ
れ、前記係数器103,104で、同じく縮小倍率に応じて決
められた係数l2倍,l3倍され、このデータを前記加算器1
05で加算することにより、縮小画像の新しい画素データ
が求められ、後段のTBC110に入力されるようになってい
る。
前記TBC110は、フィールド毎に書き込み動作と読み出
し動作を交互に切換えられる2つのメモリ112,113と、
前記水平補間回路100から信号を、フィールド毎に前記
メモリ112,113の一方に送る切換スイッチ111と、フィー
ルド毎に前記メモリ112,113の一方を選択して出力する
切換スイッチ114とを備えている。この切換スイッチ114
は、前記スイッチ111が選択しない側のメモリを選択す
るようになっている。そして、第1のフィールド期間に
は、前記切換スイッチ111を介して、メモリ112,113の一
方、例えば、メモリ112に、演算によって求められた縮
小画像のデータが順次書き込まれ、このとき、他方のメ
モリ113からは、モニタ7の所定の位置に縮小画像が表
示されるように、テレビ同期信号に同期して、縮小画像
のデータが読み出されるようになっている。第2のフィ
ールドでは、逆に、メモリ112からデータが読み出さ
れ、メモリ113の内容が更新される。
ここで、前記TBC110のメモリ112,113のフィールド毎
の切換動作を停止すると、子画像の縮小画像がフリーズ
され、モニタ画像を、写真撮影したり、静止画像の記録
装置等で記録する場合等に利用することができる。
また、前記同期出力回路34の構成例を、第8図に示
す。
この同期出力回路33は、2入力のマルチプレクサ120
を備え、このマルチプレクサ120の各入力端A,Bには、そ
れぞれ、前記拡大回路32からの拡大画像データと、前記
縮小回路33からの縮小画像データが入力されるようにな
っている。また、切換信号入力端Sには、図示しない制
御回路からのテレビ同期信号に同期した切換信号が入力
されるようになっている。そして、このマルチプレクサ
120の出力端Qから、拡大回路32の出力データ及び縮小
回路33の出力データが、テレビ同期信号に同期した切換
信号に従って、切換えられて、ポストプロセス回路35に
出力されるようになっている。
このように、本実施例では、拡大観察モード時には、
モニタ7の親画面41に、固体撮像素子26で撮像した画像
の所望の一部分が所定の拡大倍率で表示されると共に、
モニタ7の子画面42に、固体撮像素子26で撮像した画像
の全部もしくは大部分が、リアルタイムに、縮小されて
表示される。従って、前記固体撮像素子26で撮像した全
画像情報もしくは大部分の画像情報が、常にモニタ7上
に表示され、内視鏡検査及び処置に必要な視野が常に確
保される。
内視鏡検査時には、先端部9は、例えば第3図に示す
ように、観察部位に対面しているため、患者のわずかな
動きや、術者のわずかな操作のくるいで、観察部位が視
野からそれてしまう場合が多い。特に、拡大観察時に
は、通常観察時に比べ、視野がかなり狭角になるため、
何かの拍子で一旦先端部9の方向がそれると、観察部位
を見失ってしまい、検査及び処置に支障をきたす虞があ
る。
本実施例によれば、拡大観察時も、拡大画像に重なら
ずに、同一画面に視野の全部もしくは略全部が表示され
るため、万一、観察部位を見失っても、再発見が容易で
ある。
また、鉗子等を用いて、生検やポリープの切除等の処
置を行う際にも、拡大観察モードにおける親画面41で患
者の対象部位を見極め、その拡大観察モードのまま、子
画面42で患部の全景を見つつ鉗子を対象部位へ挿入して
行き、十分近付いたところで再び親画面41の拡大画像で
患部の細部を観察しつつ処置ができる。従って、安全
性,操作性が向上する。
第9図は本発明の第2実施例における信号処理回路を
示すブロック図である。
本実施例では、プリプロセス回路31の出力は、拡大回
路32のみに入力され、この拡大回路32の出力が、縮小回
路33に入力されるようになっている。そして、前記縮小
回路33の出力及び前記拡大回路32の出力が、同期出力回
路34に入力されるようになっている。
拡大,縮小画像を求めるため、拡大回路32及び縮小回
路33では、ディジタル演算による信号処理を行っている
が、拡大,縮小の倍率が小さな整数の比、例えば、5/2,
1/6等で表わされる場合には、比較的小さな回路規模で
実現できるが、例えば、5/12に縮小する場合等、倍率が
大きな整数の比となる場合には、ディジタル演算の制御
が複雑となり、回路規模が大きくなる。
そこで、本実施例では、縮小回路33を、拡大回路32の
後段に直列に接続することにより、比較的小さな回路規
模で、縮小倍率の選択範囲を拡げている。すなわち、例
えば、5/12に縮小する場合、もし、拡大倍率が5/2倍に
設定されていれば、縮小回路33は、1/6の倍率で縮小す
れば、所望の倍率5/12に縮小された画像データを生成す
ることができる。
その他の構成,作用及び効果は、第1実施例と同様で
ある。
第10図は本発明の第3実施例における信号処理回路を
示すブロック図である。
本実施例では、第1実施例における縮小回路33のTBC1
10の代わりに、第6図に示す拡大回路32で用いているTB
C70と同種のTBC70′を設け、更に、同期出力回路34の後
段に、TBC50と同種のTBC50′を新たに設けている。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
次に、本実施例の動作を簡単に説明する。
固体撮像素子26で撮像された画像信号は、プリプロセ
ス回路31を経て、ディジタル信号の形態で、拡大回路32
及び縮小回路33に入力される。前記拡大回路32の動作
は、第1実施例と同様である。一方、縮小回路33に入力
された画像信号は、垂直補間回路90,水平補間回路100で
所定の倍率で縮小演算され、新たに設けたTBC70′に入
力される。このTBC70′に入力された縮小画像の走査線
データは、水平周期に同期した信号であるが、TBC70′
は、これを倍率変換して、同期出力回路34へ出力する。
ここで、倍速変換する理由は、後段の同期出力回路34に
おいて、拡大画像信号と縮小画像信号とが、1水平周期
内で重ならないようにするためである。前記同期出力回
路34に入力された拡大画像信号,縮小画像信号は、テレ
ビ同期信号に同期して切換えられ、新たに設けられたTB
C50′に入力される。このTBC50′は、1フィールド毎に
交互に書き込み,読み出しを切換える2つのフィールド
メモリ52,53を備え、同期出力回路34から入力される拡
大画像,縮小画像の両方をフィールド毎に記憶し、モニ
タ7へ出力する。
このような構成の本実施例によれば、同期出力回路34
の後段にTBC50′を設けているので、テレビ標準フォー
マットでない他のモニタへの接続が可能になる。
その他の作用及び効果は、第1実施例と同様である。
第11図は本発明の第4実施例の電子内視鏡装置の構成
を示すブロック図である。
本実施例は、カラー撮像方式として面順次式を用いた
例である。
本実施例では、電子内視鏡1の固体撮像素子26は、面
順次式に対応したものになっている。また、固体撮像素
子36の前面には、カラーフィルタアレイは設けられな
い。
前記電子内視鏡1のライトガイド23は、面順次式の光
源装置130に接続されるようになっている。この光源装
置130は、白色光を出射するランプ131と、このランプ13
1からの光を集光して前記ライトガイド23の入射端に入
射させる集光レンズ132と、前記集光レンズ132とライト
ガイド23入射端との間に設けられ、モータ134によって
回転駆動される回転フィルタ133とを備えている。前記
回転フィルタ133は、円板状の枠体に、周方向に沿っ
て、R,G,Bの各色透過フィルタ133R,133G,133Bが配列さ
れて構成されている。前記ランプ131から出射された光
は、集光レンズ132で集光されると共に、前記回転フィ
ルタ133を透過することによって、R,G,Bの各波長領域の
光に時系列的に分離されて、ライトガイド23の入射端に
入射する。そして、この面順次の照明光が、前記ライト
ガイド23,配光レンズ21を介して、被写体136に照射され
る。
この面順次の各色の照明光に対応した被写体像は、固
体撮像素子26で撮像され、プリプロセス回路31′に入力
される。このプリプロセス回路31′は、R,G,Bの各色に
対応した3つのフレームメモリを備え、AGC,γ補正等の
信号処理が施され、A/D変換された画像信号が、前記フ
レームメリに記憶されるようになっている。このフレー
ムメモリは、同時に読み出され、R,G,Bの各画像信号
は、それぞれ、各色に対応した画像拡大縮小部140R,140
G,140Bに入力されるようになっている。この各画像拡大
縮小部140R,140G,140Bは、それぞれ、第1実施例におけ
る拡大回路32,縮小回路33,同期出力回路34及びポストプ
ロセス回路35と同様の拡大回路32R,32G,32B,縮小回路33
R,33G33B,同期出力回路34R,34G,34B及びポストプロセス
回路35R,35G,35Bを備えている。そして、前記各画像拡
大縮小部140R,140G,140Bから出力されるR,G,Bの色信号
が、モニタ7に入力され、このモニタ7に被写体像がカ
ラー表示されるようになっている。
その他の構成,作用及び効果は、第1実施例と同様で
ある。
尚、本発明は、上記各実施例に限定されず、例えば、
通常観察時においても、モニタの子画面に、縮小画像を
表示するようにしても良い。
また、本発明は、挿入部の先端部に固体撮像素子を有
する電子内視鏡に限らず、ファイバスコープ等の肉眼観
察が可能な内視鏡の接眼部に、外付けテレビカメラを接
続して使用する内視鏡装置にも適用することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、簡単な操作で被
写体像を拡大観察できると共に、少なくとも画像拡大時
には、この拡大画像と共に、縮小画像が同時に表示され
るので、検査や処置に十分な視野を常に確保することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は電子内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図は
電子内視鏡装置の全体を示す側面図、第3図は内視鏡の
使用状態を示す説明図、第4図は通常観察時の表示画像
を示す説明図、第5図は拡大観察時の表示画像を示す説
明図、第6図は拡大回路の一例を示すブロック図、第7
図は縮小回路の一例を示すブロック図、第8図は同期出
力回路の一例を示す回路図、第9図は本発明の第2実施
例における信号処理回路を示すブロック図、第10図は本
発明の第3実施例における信号処理回路を示すブロック
図、第11図は本発明の第4実施例の電子内視鏡装置の構
成を示すブロック図である。 1……電子内視鏡、7……モニタ 22……結像光学系、26……固体撮像素子 32……拡大回路、33……縮小回路 34……同期出力回路、36……制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/035 7/08 7/081 9/75 (72)発明者 斉藤 克行 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 内久保 明伸 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 笹川 克義 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山下 真司 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 合議体 審判長 森 正幸 審判官 高橋 三成 審判官 新井 重雄 (56)参考文献 特開 昭60−180382(JP,A) 特開 昭62−159582(JP,A) 実開 昭56−50163(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を撮像する所定の大きさの撮像面
    を有し、撮像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像信号に基づき、前記撮像面の全面で撮像された
    前記被写体像を表示手段に広視野画像として表示可能な
    信号を生成する第1の信号処理手段と、 前記撮像信号に基づき、前記撮像面の一部の領域で撮像
    された被写体像を前記表示手段に拡大処理して拡大画像
    として表示可能な信号を生成する第2の信号処理手段
    と、 前記拡大画像の表示を指示する拡大表示指示手段と、 前記拡大表示指示手段による画像拡大の指示がないとき
    は、前記第1の信号処理手段の出力信号に基づき前記広
    視野画像を前記表示手段に表示させ、前記拡大方表示指
    示手段による画像拡大の指示がなされたときは、前記第
    1の信号処理手段と前記第2の信号処理手段の出力信号
    に基づき前記拡大画像と前記撮像信号から生成された前
    記広視野画像とを前記表示手段に表示させる表示制御手
    段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
JP63002045A 1988-01-08 1988-01-08 内視鏡装置 Expired - Lifetime JP2933161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63002045A JP2933161B2 (ja) 1988-01-08 1988-01-08 内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63002045A JP2933161B2 (ja) 1988-01-08 1988-01-08 内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01178234A JPH01178234A (ja) 1989-07-14
JP2933161B2 true JP2933161B2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=11518356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63002045A Expired - Lifetime JP2933161B2 (ja) 1988-01-08 1988-01-08 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2933161B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5647996B2 (ja) * 2009-12-07 2015-01-07 Hoya株式会社 内視鏡装置
JP5841494B2 (ja) * 2012-05-22 2016-01-13 オリンパス株式会社 内視鏡システム
JP6430880B2 (ja) * 2015-03-31 2018-11-28 富士フイルム株式会社 内視鏡システム、及び、内視鏡システムの作動方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650163U (ja) * 1979-09-27 1981-05-02
JPS60180382A (ja) * 1984-02-28 1985-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd テレビジヨン受像機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01178234A (ja) 1989-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2933165B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3041099B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3337682B2 (ja) 画像処理装置
JP4172898B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP5290475B2 (ja) 内視鏡システム
JP2000325307A (ja) 撮像装置、撮像信号の重なり検出装置及び内視鏡システム
JPH04341232A (ja) 電子内視鏡システム
JP2004321244A (ja) 電子内視鏡システム
JPH0761309B2 (ja) 内視鏡装置
JP2010220755A (ja) 内視鏡用プロセッサ装置、およびその駆動方法
JP3070022B2 (ja) 超広角内視鏡
JP3353949B2 (ja) 撮像システム
JP7179837B2 (ja) 内視鏡装置、内視鏡画像表示方法及び内視鏡装置の作動方法
JP2933161B2 (ja) 内視鏡装置
JPS63274911A (ja) 電子内視鏡装置
JPH1198497A (ja) 内視鏡装置
JP3263060B2 (ja) 内視鏡システム
JP2010051372A (ja) 内視鏡のプロセッサ装置及び内視鏡画像のマスク処理方法
JP2641525B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2003032529A (ja) 信号処理装置
JPH01270842A (ja) 電子式内視鏡装置
JPH088905B2 (ja) 電子式内視鏡装置
CN219940557U (zh) 偏振光内窥镜装置及内窥镜摄像系统
JP3140813B2 (ja) 内視鏡テレビシステム
JPS63189090A (ja) 映像信号処理装置