JP6430880B2 - 内視鏡システム、及び、内視鏡システムの作動方法 - Google Patents

内視鏡システム、及び、内視鏡システムの作動方法 Download PDF

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本発明は、被検体内の観察対象を拡大して観察する内視鏡システム、及び内視鏡システムの作動方法に関する。
医療分野においては、内視鏡、光源装置、及びプロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いて診断をすることが一般的になっている。内視鏡は、被検体内に挿入する挿入部を有し、光源装置が発生する照明光が照射された観察対象(被検体内の粘膜等)を撮像する。プロセッサ装置は、観察対象を撮像して得る画像信号を用いて観察対象の画像を生成し、モニタに表示する。
また、光学ズームや電子ズーム(デジタルズームとも言う)によって観察対象を拡大して観察する機能を有しており、かつ、観察対象の動画と観察対象を拡大した静止画とをモニタに同時に表示する内視鏡システムが知られている。例えば、特許文献1の内視鏡システムは、拡大していない観察対象の動画(以下、非拡大動画という)と、観察対象を光学ズームによって拡大した静止画をモニタに表示する。特許文献2の内視鏡システムは、観察対象の非拡大動画と、観察対象を電子ズームによって拡大した静止画をモニタに表示する。そして、特許文献3の内視鏡システムは、観察対象を光学ズームによって拡大した動画と、拡大していない観察対象の静止画をモニタに表示している。
特開2013−240522号公報 特開2008−229205号公報 特開2010−124921号公報
内視鏡システムの観察対象は消化管の粘膜等であるため、蠕動運動によってほぼ常に動き続けており、内視鏡の挿入部の先端と、観察対象の相対的な位置関係は変化し続ける。そして、光学ズームや電子ズームによって観察対象を拡大すると、内視鏡と観察対象の見かけ上の相対的な動きはさらに激しくなる。このため、拡大観察時には、観察対象を見失ってしまうことがある。また、観察対象を見失わないとしても、画面の中での観察対象の動きがまわるので、安定して観察対象を拡大観察し続けることは難しい。
上記のように、動画で観察対象を拡大して観察し続けるのは難易度が高いので、静止画を撮って観察をする場合があるが、観察対象を拡大したことにより、画面の中で観察対象が動き回っている状態では静止画中に病変等を捉えることも当然容易ではない。
本発明は観察対象を安定して拡大観察することができる内視鏡システム、及び、内視鏡システムの作動方法を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡システムは、照明光を発する光源と、照明光が照射された観察対象を撮像する撮像センサと、観察対象の静止画の取得を指示する静止画取得指示を入力する静止画取得指示部と、静止画取得指示が入力された場合に、観察対象の動画を形成する動画用画像信号を取得する動画用撮像フレームの間に、観察対象を電子ズームによって拡大した静止画を生成する静止画用画像信号を取得する静止画用撮像フレームを挿入する制御部と、動画用画像信号を用いて観察対象の動画を生成する動画生成部と、静止画用画像信号を用いて観察対象を電子ズームによって拡大した静止画である拡大静止画を自動的に生成する拡大静止画生成部と、を備え、制御部は、1回の静止画取得指示の入力に対して、動画用撮像フレームの間に、複数の静止画用撮像フレームを挿入する。
制御部は、静止画用撮像フレームのシャッタスピードを、動画用撮像フレームのシャッタスピードよりも速くすることが好ましい。
制御部は、拡大静止画用撮像フレームの照明光の光量を、動画用撮像フレームの照明光の光量よりも大きくすることが好ましい。
拡大静止画生成部は、複数の静止画用撮像フレームで取得する複数の静止画用画像信号を用いて、複数の拡大静止画を生成し、1回の静止画取得指示の入力に対して拡大静止画の表示を複数回更新することが好ましい。
拡大静止画生成部は、複数の静止画用撮像フレームで取得する複数の静止画用画像信号を用いてノイズ低減処理をするノイズ低減部を備え、ノイズ低減処理をした静止画用画像信号を用いて拡大静止画を生成することが好ましい。
拡大静止画生成部は、複数の静止画用撮像フレームで取得する複数の静止画用画像信号を用いて超解像処理をする超解像処理部を備え、超解像処理をした静止画用画像信号を用いて拡大静止画を生成することが好ましい。
拡大静止画生成部は、複数の静止画用画像信号を比較して、複数の静止画用画像信号の中からブレの少ない静止画用画像信号を複数選択する画像信号選択部を備えることが好ましい。
拡大静止画生成部は、動画用画像信号または静止画用画像信号を用いて、電子ズームによって拡大する領域を設定する拡大領域設定部を備え、拡大領域設定部が設定した領域を拡大した拡大静止画を生成することが好ましい。
拡大静止画生成部は、動画用画像信号または静止画用画像信号を用いて、観察対象の特徴点を検出する特徴点検出部を備え、拡大領域設定部は、特徴点検出部が検出した特徴点を用いて、電子ズームによって拡大する領域を設定することが好ましい。
特徴点検出部は、複数の特徴点を検出し、拡大領域設定部は、複数の特徴点の中から選択した特徴点が中央に位置する領域を、電子ズームによって拡大する領域に設定することが好ましい。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、照明光を発する光源と、照明光が照射された観察対象を撮像する撮像センサと、観察対象の静止画の取得を指示する静止画取得指示を入力する静止画取得指示部と、を有する内視鏡システムの作動方法において、制御部が、静止画取得指示が入力された場合に、観察対象の動画を形成する動画用画像信号を取得する動画用撮像フレームの間に、観察対象を電子ズームによって拡大した静止画を生成する静止画用画像信号を取得する静止画用撮像フレームを挿入するステップであって、1回の静止画取得指示の入力に対して、動画用撮像フレームの間に、複数の静止画用撮像フレームを挿入するステップと、動画生成部が、動画用画像信号を用いて観察対象の動画を生成するステップと、拡大静止画生成部が、静止画用画像信号を用いて観察対象を電子ズームによって拡大した静止画である拡大静止画を自動的に生成するステップと、を備える。
本発明の内視鏡システム、及び、内視鏡システムの作動方法は、静止画取得指示が入力された場合に、動画用撮像フレームの間に静止画用撮像フレームを挿入して、静止画用画像信号を用いて、観察対象を電子ズームによって拡大した静止画(以下、拡大静止画という)を生成するので、観察対象を拡大してから静止画を撮る必要がなく、遠景から安定して観察対象を捉えた状態で静止画取得指示を入力するだけで、自動的に病変等を的確に捉えた拡大静止画を生成することができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡システムのブロック図である。 動画用画像信号を得る動画用撮像フレームを示す説明図である。 動画を表示するモニタの表示画面である。 静止画取得指示を入力した場合の撮像フレームを示す説明図である。 シャッタスピード、露光時間、及び照明光の光量を示すタイミングチャートである。 観察対象の拡大静止画を表示するモニタの表示画面である。 内視鏡システムの動作を示すフローチャートである。 静止画用撮像フレームを複数挿入する変形例の説明図である。 拡大静止画を更新する場合の説明図である。 ノイズ低減処理をする拡大静止画生成部のブロック図である。 超解像処理をする拡大静止画生成部のブロック図である。 ノイズ低減処理に使用する静止画用画像信号を選択する拡大静止画生成部のブロック図である。 拡大する箇所を追跡する拡大静止画生成部のブロック図である。 特徴点と拡大する領域を示す説明図である。 カプセル内視鏡の概略図である。
図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、コンソール20と、を有する。内視鏡12は、ユニバーサルコード17によって、光源装置14と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置16と電気的に接続される。内視鏡12は、被検体内に挿入される挿入部21と、挿入部21の基端部分に設けられた操作部22と、挿入部21の先端側に設けられた湾曲部23及び先端部24を有している。操作部22のアングルノブ22aを操作することにより、湾曲部23は湾曲動作する。この湾曲動作によって、先端部24を所望の方向に向けることができる。
また、操作部22には、アングルノブ22aの他、フリーズボタン22b等が設けられている。フリーズボタン22bは、観察対象の静止画の取得を指示する静止画取得指示を入力する静止画取得指示部として機能する。内視鏡システム10は、静止画取得指示が入力されない限り、モニタ18に観察対象の非拡大動画を表示する。そして、フリーズボタン22bによって静止画取得指示が入力されると、観察対象の静止画であり、かつ、観察対象の一部を拡大した拡大静止画と、観察対象の非拡大動画とをモニタ18に表示する。フリーズボタン22bは、拡大静止画の表示を停止して、静止画取得指示の入力前と同様にモニタ18の表示を、観察対象の非拡大動画だけに戻す表示切り替え部としても機能する。この場合、フリーズボタン22bは、表示切り替え指示を入力する。
プロセッサ装置16は、モニタ18及びコンソール20と電気的に接続される。モニタ18は、観察対象の非拡大動画や観察対象の拡大静止画の他、これらの動画等に関する情報等を表示する。コンソール20は、機能設定等の入力操作を受け付けるユーザインターフェースとして機能する。なお、プロセッサ装置16には、観察対象の非拡大動画、拡大静止画、及びこれらに付帯する情報等を記録する記録部(図示省略)等を接続しても良い。
図2に示すように、光源装置14は、観察対象に照射する照明光を発生する光源36と、光源36を制御する光源制御部37と、を備える。光源36は、例えば、紫色LED、青色LED、緑色LED、及び赤色LED等の複数色のLED(Light Emitting Diode)や、これらが発する光の波長帯域を制限する光学フィルタ等から構成される。光源制御部37は、光源36を構成するLEDの点灯タイミングや発光量、光学フィルタの挿抜等を制御する。例えば、光源36は、照明光として白色光を発生し、設定によっては、白色光よりも波長帯域が狭い青色の光(青色狭帯域光)や緑色の光(緑色狭帯域光)を発生する。本実施形態では、光源36は、照明光として白色光を発生する。また、本実施形態では上記のように光源36を複数色のLEDや光学フィルタ等で構成しているが、代わりに、キセノンランプや白色LED等の広帯域光源と、広帯域光源が発する光の波長帯域を制限する光学フィルタによって光源36を構成することもできる。また、LEDの代わりに、LD(Laser Diode)とLDが発するレーザー光によって蛍光を発する蛍光体、及びレーザー光や蛍光の波長帯域を制限する光学フィルタ等を組み合わせて光源36を構成することもできる。
光源36から発する照明光は、集光レンズ、光ファイバ、または合波器等の光学部材(いずれも図示せず)を介してライトガイド41に入射する。ライトガイド41は、ユニバーサルコード17と内視鏡12に内蔵されている。ライトガイド41は照明光を内視鏡12の先端部24まで伝搬する。なお、ライトガイド41としては、マルチモードファイバを使用することができる。一例として、コア径105μm、クラッド径125μm、外皮となる保護層を含めた径がφ0.3〜0.5mmの細径なファイバケーブルを使用することができる。
内視鏡12の先端部24には、照明部26及び撮像部27を有している。照明部26には、照明レンズ45が設けられており、ライトガイド41から出射される照明光は、照明レンズ45を介して観察対象に照射される。
撮像部27は、撮像レンズ47と撮像センサ48を備える。撮像レンズ47は、照明光の反射光や照明光の照射によって観察対象が発する蛍光等の観察対象からの光を撮像センサ48に入射させ、撮像センサ48は、観察対象を撮像する。
撮像センサ48は、カラーの撮像素子であり、観察対象を撮像して画像信号を出力する。撮像センサ48としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることができる。撮像センサ48は、撮像面にRGBカラーフィルタが設けられたRGB画素を有しており、RGB各色の画素で光電変換をすることによってRGB各色の画像信号を出力する。なお、撮像センサ48としては、撮像面にC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)及びG(グリーン)の補色フィルタを備えた、いわゆる補色撮像センサを用いても良い。撮像センサ48として補色撮像センサを用いる場合は、CMYGの4色の画像信号からRGBの3色の画像信号に色変換する色変換部を、内視鏡12、光源装置14またはプロセッサ装置16のいずれかに設けておけば良い。こうすれば補色イメージセンサを用いる場合でも、CMYGの4色の画像信号から色変換によってRGB3色の画像信号を得ることができる。
撮像センサ48は、電子シャッタの速度(以下、シャッタスピードという)及び露光時間の長さや、画像信号の出力時に掛けるゲイン等を、少なくとも撮像フレーム毎に変更可能である。撮像フレームは、撮像センサ48が観察対象を撮像して、1枚の画像の生成に必要な1セットの画像信号を出力する時間単位である。本実施形態では、RGBの各カラーフィルタに対応するR画像信号、G画像信号、及びB画像信号が、非拡大動画の1コマ分の画像や1枚の拡大静止画の生成に使用される1セットの画像信号である。このため、撮像センサ48が観察対象を撮像して、これら1セットの画像信号を取得する時間が1つの撮像フレームである。
また、撮像フレームには、動画用撮像フレームと静止画用撮像フレームがあり、これらの違いは撮像条件である。動画用撮像フレームは、動画用の撮像条件で撮像センサ48が観察対象を撮像し、観察対象の非拡大動画の生成に適した動画用画像信号を取得する撮像フレームである。静止画用撮像フレームは、静止画用の撮像条件で撮像センサ48が観察対象を撮像し、観察対象の拡大静止画の生成に適した静止画用画像信号を取得する撮像フレームである。撮像条件は、例えば、観察対象に照射する照明光の光量、撮像センサ48の電子シャッタのシャッタスピードや露光時間の長さ、画像信号の出力時に掛けるゲインの他、観察対象に照射する照明光の光量を含む。本実施形態では、動画用撮像フレームと静止画用撮像フレームの撮像条件を比較すると、静止画用撮像フレームは、動画用撮像フレームに比べて、シャッタスピードが速く、露光時間が短く、かつ、照明光の光量を大きくする。
撮像センサ48から出力される各色の画像信号は、CDS(correlated double sampling)/AGC(automatic gain control)回路50に送信される。CDS/AGC回路50は、撮像センサ48から出力されるアナログの画像信号に相関二重サンプリング(CDS)や自動利得制御(AGC)を行う。CDS/AGC回路50を経た画像信号は、A/D変換器52によってデジタル画像信号に変換される。こうしてデジタル化した画像信号はプロセッサ装置16に入力される。
プロセッサ装置16は、画像信号取得部54と、画像処理部62と、表示用画像信号生成部68と、制御部71と、を備えている。画像信号取得部54は、内視鏡12から画像信号を取得する。画像信号取得部54は、DSP(Digital Signal Processor)56とノイズ低減部58と信号変換部59とを備えている。
DSP56は、取得した画像信号に対して、欠陥補正処理、オフセット処理、ゲイン補正処理、リニアマトリクス処理、ガンマ変換処理、デモザイク処理、及びYC変換処理等の各種信号処理を行う。欠陥補正処理では、撮像センサの欠陥画素の信号が補正される。オフセット処理では、欠陥補正処理を施した画像信号から暗電流成分が除かれ、正確な零レベルが設定される。ゲイン補正処理では、オフセット処理をしたRGB各画像信号に特定のゲインを乗じることにより各画像信号の信号レベルが整えられる。ゲイン補正処理をした各色の画像信号には、色再現性を高めるリニアマトリクス処理が施される。その後、ガンマ変換処理によって、各画像信号の明るさや彩度が整えられる。リニアマトリクス処理をした画像信号には、デモザイク処理(等方化処理や同時化処理とも言う)が施され、補間により各画素の欠落した色の信号を生成される。デモザイク処理によって、全画素がRGB各色の信号を有するようになる。DSP59は、デモザイク処理をした各画像信号にYC変換処理を施し、輝度信号Yと色差信号Cb及び色差信号Crをノイズ低減部58に出力する。
ノイズ低減部58は、DSP56でデモザイク処理等を施した画像信号に対して、例えば移動平均法やメディアンフィルタ法等によるノイズ低減処理を施す。ノイズを低減した画像信号は、信号変換部59に入力され、RGBの画像信号に再変換され、画像処理部62に入力される。
画像処理部62は、動画生成部63と、拡大静止画生成部64と、を備える。動画生成部63は、動画用撮像フレームに取得する動画用画像信号を用いて、観察対象の非拡大動画を生成する。具体的には、動画生成部63は、非拡大動画の1コマ分の画像を生成するために、動画用撮像フレームに取得する1セットのRGB画像信号をそれぞれR画素、G画素、及びB画素に割り当てたRGB画像データを生成する。そして、生成したRGB画像データに対して、さらに3×3のマトリックス処理、階調変換処理、及び3次元ルックアップテーブル処理等の色変換処理を施す。次いで、色変換済みのRGB画像データに対して、各種色彩強調処理を施し、色彩強調処理済みのRGB画像データに対して、空間周波数強調等の構造強調処理を施す。構造強調処理をしたRGB画像データが非拡大動画の1コマ分の画像である。
拡大静止画生成部64は、静止画用撮像フレームに取得する静止画用画像信号を用いて拡大静止画を生成する。動画生成部63が動画用撮像フレームに取得する1セットの画像信号を用いて非拡大動画の1コマ分の画像を生成するのと同様に、拡大静止画生成部64は、静止画用撮像フレームに取得する1セットの画像信号を用いてRGB画像データを生成し、生成したRGB画像データにマトリックス処理、階調変換処理、及び3次元ルックアップテーブル処理等の色変換処理と構造強調処理を施して、観察対象の静止画を生成する。そして、生成した静止画の一部をトリミングし、元の静止画と同じ大きさに拡大する電子ズームによって、観察対象の拡大静止画を生成する。本実施形態では、拡大静止画生成部64が電子ズームによって拡大する領域は、撮像部27の正面(非拡大動画の中央部分)であるが、拡大静止画生成部64が電子ズームによって拡大する領域は、設定等により変更可能である。
表示用画像信号生成部68は、動画生成部63が生成する非拡大動画や拡大静止画生成部64が生成する拡大静止画を、表示用形式の信号(表示用画像信号)に変換してモニタ18に入力する。これにより、モニタ18には観察対象の非拡大動画や拡大静止画が表示される。
制御部71は、内視鏡システム10の各部を統括的に制御する。例えば、制御部71は、
撮像センサ48を制御して、シャッタスピード及び露光時間の長さや、画像信号の出力時に掛けるゲインを調節する。また、制御部71は、光源制御部37を制御して、観察対象に照射する照明光の分光スペクトルや光量を調節する。そして、制御部71は、モニタ18を制御して、観察対象の非拡大動画を表示する第1表示パターンと、観察対象の拡大静止画と非拡大動画を表示する第2表示パターンとの表示切り替えをする。
制御部71は、撮像センサ48、光源制御部37、及びモニタ18の各制御を複合的に行う。例えば、制御部71は、撮像センサ48及び光源制御部37を動画用の撮像条件で繰り返し駆動することにより、図3に示すように、複数の動画用撮像フレームを繰り返し実行することで、画像信号取得部54に動画用画像信号を順次取得させる。図3では、「M1」〜「M5」の5フレーム分の動画用撮像フレームによって動画用画像信号を取得する様子を示している。また、制御部71は、図4に示すように、動画生成部63が生成する観察対象の非拡大動画91をモニタ18に表示させる。
一方、フリーズボタン22bによって静止画取得指示が入力されると、制御部71は、上記のように繰り返し実行する動画用撮像フレームの間に、静止画用撮像フレームを挿入する。例えば、図5に示すように、動画用撮像フレームM2の実行中にフリーズボタン22bによって静止画取得指示が入力されると、制御部71は、動画用撮像フレームM2と、動画用撮像フレームM2の次に実行する動画用撮像フレームM3との間に、静止画用撮像フレームF1を挿入して、画像信号取得部54に静止画用画像信号を取得させる。このように、動画用撮像フレームM2と動画用撮像フレームM3の間に静止画用撮像フレームF1を挿入する場合、図6に示すように、制御部71は、撮像センサ48を制御して、動画用撮像フレームM2等と比較して、静止画用撮像フレームF1のシャッタスピードを速くして、露光時間を短くする。また、制御部71は、光源制御部37を制御して、静止画用撮像フレームF1の照明光の光量を、動画用撮像フレームM2等の照明光の光量よりも大きくする。
動画生成部63は、上記のように静止画用撮像フレームF1を挿入した場合でも、静止画用撮像フレームF1の前後の動画用撮像フレームM1等(例えば図5の動画用撮像フレームM1〜M4)に取得する動画用画像信号を用いて観察対象の非拡大動画の生成を継続する。また、拡大静止画生成部64は、挿入した静止画用撮像フレームF1に取得される静止画用画像信号を用いて観察対象の拡大静止画を生成する。すなわち、制御部71が、静止画取得指示の入力に応じて、動画用撮像フレームM2及びM3の間に静止画用撮像フレームを挿入すると、観察対象の非拡大動画と拡大静止画が生成される。このため、例えば図7に示すように、制御部71は、拡大静止画92と、非拡大動画91をモニタ18に表示させる。また、制御部71は、非拡大動画91中に、拡大静止画92に対応する領域91aを例えば破線で表示する。
図7では、観察対象の拡大静止画92を、非拡大動画91よりも大きく表示しているが、これら表示サイズは設定等により任意に変更可能である。また、例えばモニタ18が2個のディスプレイからなる場合等、モニタ18が複数の表示画面を有する場合には、これらに拡大静止画92と非拡大動画91をそれぞれ表示させても良い。
次に、本実施形態の内視鏡システム10の動作の流れを図8のフローチャートに沿って説明する。内視鏡システム10を起動すると、制御部71は、撮像センサ48及び光源制御部37を動画用の撮像条件で駆動して、動画用撮像フレームを繰り返し継続的に実行する(S11)。動画生成部63は、これらの動画用撮像フレームM1等で取得される動画用画像信号を用いて観察対象の非拡大動画91を生成するので、制御部71は、モニタ18に動画生成部63が生成する非拡大動画91を表示し(S12)、静止画取得指示を待ち受ける(S13;NO)。
フリーズボタン22bによって静止画取得指示が入力されると(S13;YES)、制御部71は、動画用撮像フレームの間に静止画用撮像フレームF1を1フレーム挿入する(S14)。静止画用撮像フレームF1では、少なくとも前後の動画用撮像フレームM1〜M5に比べて、撮像センサ48のシャッタスピードが速く、露光時間が短くされる。また、照明光の光量は、静止画用撮像フレームF1の照明光の光量は、動画用撮像フレームM1〜M5に比べて大きくされる。
制御部71が動画用撮像フレームM1〜M5等の間に静止画用撮像フレームF1を挿入すると、動画生成部63が動画用撮像フレームM1〜M5に取得する動画用画像信号を用いて観察対象の非拡大動画91を生成し、かつ、拡大静止画生成部64が静止画用撮像フレームF1に取得する静止画用画像信号を用いて観察対象の拡大静止画92を生成するので、制御部71は、観察対象の拡大静止画92と非拡大動画91をモニタ18に表示する(S15)。これら拡大静止画92と非拡大動画91の表示は、フリーズボタン22bによって、拡大静止画92の表示を止め、非拡大動画91だけの表示に戻すために、フリーズボタン22bによって表示切り替え指示が入力されるまで継続する。
上記のように、内視鏡システム10は、フリーズボタン22bによって静止画取得指示が入力された場合に、継続的に繰り返し実行される動画用撮像フレームM1〜M5等の間に静止画用撮像フレームF1を挿入して、観察対象の拡大静止画92を自動的に生成及び表示するので、内視鏡12の先端部24を観察対象に近接させたり、ズーム操作をしたりすることによって、観察対象を拡大してから静止画を取得する必要がない。このため、内視鏡システム10によれば、常に遠景から観察対象を観察し、拡大して観察したい部分を非拡大動画91のほぼ中央に安定して捉えた状態で、フリーズボタン22bによって静止画取得指示を入力するだけで、病変等を的確に捉えた拡大静止画92を容易に生成及び表示することができる。なお、内視鏡システム10は、光学ズームを使用しないので、ズームレンズ等が不要である。このため、安価に内視鏡システム10を構成することができ、かつ、内視鏡12の挿入部21を細径に形成することができる。
また、上記の通り、内視鏡システム10では、制御部71が動画用撮像フレームM1〜M5等の間に静止画用撮像フレームF1を挿入する場合に、静止画用撮像フレームF1のシャッタスピードを、動画用撮像フレームM1〜M5のシャッタスピードよりも速くし、静止画用撮像フレームF1の露光時間を動画用撮像フレームM1〜M5の露光時間よりも短くする。これは、動きのある観察対象の静止画をブレなく鮮明に撮影するためである。特に、拡大静止画では、僅かなブレがあるだけでも拡大することで不鮮明になりやすいので、動画用撮像フレームM1〜M5よりも静止画用撮像フレームF1のシャッタスピードを速くし、露光時間を短くすることで拡大静止画の生成に耐え得る静止画用画像信号が得られる。
なお、動画は静止画の集合体であるが、静止画用撮像フレームF1で得る静止画用画像信号は動画には適さない。例えば、静止画用撮像フレームF1を繰り返し実行することで得られる複数の静止画用画像信号を用いて動画を生成すると、滑らかさがなく、コマ送りをしているような観察し難いぎこちない動画になる。このため、内視鏡システム10では、静止画用撮像フレームF1よりもシャッタスピードを遅くし、露光時間を長くした動画用撮像フレームM1〜M5によって、非拡大動画91に適した動画用画像信号を得ている。
さらに、内視鏡システム10は、動画用撮像フレームM1〜M5等の間に静止画用撮像フレームF1を挿入する場合に、動画用撮像フレームM1〜M5の照明光の光量よりも静止画用撮像フレームF1の照明光の光量を大きくする。これは、動画用撮像フレームM1〜M5よりも静止画用撮像フレームF1のシャッタスピードを速くし、露光時間を短くすると、静止画用画像信号及び静止画用画像信号を用いて生成する拡大静止画92が暗くなるからである。静止画用撮像フレームF1の照明光の光量を動画用撮像フレームM1〜M5よりも大きくすることで、静止画用画像信号及び拡大静止画92の明るさを非拡大動画91と同程度に補って、明るい拡大静止画92を生成及び表示することができる。
なお、上記実施形態では、フリーズボタン22bによって静止画取得指示を入力すると、静止画取得指示の入力時に実行中の動画用撮像フレームM2と、次に実行する動画用撮像フレームM3との間に静止画用撮像フレームF1を挿入しているが、静止画用撮像フレームF1の挿入タイミングは、静止画取得指示の入力タイミングと静止画用画像信号の取得タイミングをほぼ同時と捉えることができる範囲内で任意である。例えば、動画用撮像フレームM2の実行中に静止画取得指示が入力される場合、上記実施形態のように、動画用撮像フレームM2と次の動画用撮像フレームM3との間に静止画用撮像フレームF1を挿入する代わりに、動画用撮像フレームM3とその次に実行する動画用撮像フレームM4との間に静止画用撮像フレームF1を挿入してもよい。
上記実施形態では、1回の静止画取得指示の入力に対して、動画用撮像フレームM1〜M5等の間に、1つの静止画用撮像フレームF1を挿入しているが、1回の静止画取得指示の入力に対して、繰り返し実行する動画用撮像フレームの間に、複数の静止画用撮像フレームを挿入しても良い。例えば、図9に示すように、動画用撮像フレームM2の実行中に静止画取得指示が入力された場合、まず、上記実施形態と同様に、この動画用撮像フレームM2とその次に実行する動画用撮像フレームM3との間に第1の静止画用撮像フレームF1を挿入する。その後、動画用撮像フレームM3よりも後に実行する動画用撮像フレームM10と、この動画用撮像フレームM10の次に実行する動画用撮像フレームM11との間に、第2の静止画用撮像フレームF2を挿入する。
図9では、1回の静止画取得指示に対して、第1の静止画用撮像フレームF1と第2の静止画用撮像フレームF2の2つの静止画用撮像フレームを挿入しているが、1回の静止画取得指示に対して3以上の静止画用撮像フレームを挿入してもよい。また、第1の静止画用撮像フレームF1、第2の静止画用撮像フレームF2、及びこれ以降に挿入する静止画用撮像フレームの挿入タイミングは任意である。静止画用撮像フレームF1等の挿入によって動画用画像信号の取得タイミングが離散的になるので、非拡大動画91を滑らかに生成可能な範囲内で、2以上の静止画用撮像フレームが連続していても良い。
上記のように、1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間に、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2を挿入する場合、拡大静止画生成部64は、各静止画用撮像フレームF1及びF2で取得する静止画用画像信号を用いて、それぞれ拡大静止画を生成することができる。このため、図10に示すように、制御部71は、第1の静止画用撮像フレームF1に取得した第1の静止画用画像信号を用いて生成される拡大静止画92をモニタ18に表示させた後、モニタ18の表示した拡大静止画92を、第2の静止画用撮像フレームF2に取得した第2の静止画用画像信号を用いて生成される拡大静止画101に更新することができる。すなわち、1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間に、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2を挿入し、挿入した各々の静止画用撮像フレームで取得する静止画用画像信号を用いて複数の拡大静止画92及び101を生成すれば、1回の静止画取得指示に対して拡大静止画の表示を複数回更新することができる。1回の静止画取得指示に対して、繰り返し実行する動画用撮像フレームM1〜M11等の間に一定時間毎に静止画用撮像フレームF1及びF2等を挿入し、これらの静止画用撮像フレームで取得する各静止画用画像信号を用いて拡大静止画を生成してモニタ18の拡大静止画の表示を更新すれば、拡大静止画を低フレームレートの動画のように表示することができる。
また、1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間に、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2等を挿入する場合、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2等で取得する複数の静止画用画像信号を用いてノイズ低減処理をし、ノイズ低減処理をした静止画用画像信号を用いて、ノイズが少ない拡大静止画92を生成及び表示することができる。この場合、図11に示すように、拡大静止画生成部64には、複数の静止画用画像信号を記憶する静止画用画像信号記憶部111と、いわゆる巡回型のノイズ低減処理(3次元ノイズ低減処理とも言う)を行うノイズ低減部112を設ける。巡回型のノイズ低減処理は、短時間の間に取得され、観察対象の動きが小さく相関が高い複数の画像信号を例えば平均することによって、ランダム性でフレーム間での相関が低いノイズを低減する処理である。拡大静止画生成部64は、ノイズ低減部112によるノイズ低減処理をした静止画用画像信号を用いて拡大静止画92を生成する。
1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間に、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2等を挿入する場合、複数の静止画用撮像フレームで取得する複数の静止画用画像信号を用いて超解像処理をし、超解像処理をした静止画用画像信号を用いて、電子ズームによって拡大しても鮮明な、高解像度化した拡大静止画92を生成及び表示することもできる。この場合、図12に示すように、拡大静止画生成部64には、複数の静止画用画像信号を記憶する静止画用画像信号記憶部111と、静止画用画像信号記憶部111が記憶する複数の静止画用画像信号を用いて超解像処理をすることにより、高解像度化した静止画用画像信号を生成する超解像処理部113を設ける。超解像処理は、例えば、複数の画像信号間を用いて補間演算をすることで補間画像信号を生成し、生成した補間画像信号をエッジ強度等に基づいて重み付けをして元の画像信号に合成することにより、高解像度化した画像信号を得る処理である(例えば、特開2004−88616号公報を参照)。拡大静止画生成部64は、超解像処理部113による超解像処理をした静止画用画像信号を用いて拡大静止画92を生成する。
上記のように、ノイズ低減処理や超解像処理をして、拡大静止画92を生成する場合、静止画用画像信号記憶部111が記憶する複数の静止画用画像信号のうち、ノイズ低減処理や超解像処理に用いる静止画用画像信号を選別することで、ノイズ低減処理や超解像処理の結果が向上し、特に画質が良い拡大静止画92が得られる場合がある。
このため、拡大静止画生成部64にノイズ低減部112を設ける場合、図13に示すように、拡大静止画生成部64には、静止画用画像信号記憶部111が記憶する複数の静止画用画像信号から、ノイズ低減部112で使用する静止画用画像信号を選択する画像信号選択部114をさらに設けておくことが好ましい。画像信号選択部114は、静止画用画像信号記憶部111が記憶する複数の静止画用画像信号を比較し、これらの中からブレの少ない組み合わせになる複数の静止画用画像信号を選択する。ノイズ低減部112は、画像信号選択部114が選択した複数の静止画用画像信号を使用してノイズ低減処理をすることにより、特に良い画質が良い静止画用画像信号を生成することができる。
図13では、拡大静止画生成部64にノイズ低減部112を設ける場合に、さらに画像信号選択部114を設けているが、拡大静止画生成部64に超解像処理部113を設ける場合も上記と同様の画像信号選択部114を設けると良い。この場合、画像信号選択部114が選択したブレが少ない複数の静止画用画像信号を用いて超解像処理をすることにより、特に画質が良い静止画用画像信号を生成することができる。
なお、上記変形例のように、1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間に、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2等を挿入し、かつ、各静止画用撮像フレームF1及びF2等で取得する静止画用画像信号を用いてそれぞれ拡大静止画を生成して、モニタ18に表示する拡大静止画92を更新する場合、拡大静止画生成部64が電子ズームによって拡大する部分は、病変等を自動的に追跡することが好ましい。この場合、図14に示すように、拡大静止画生成部64には、例えば、特徴点検出部121と、拡大領域設定部122と、を設ける。図15に示すように、特徴点検出部121は、静止画用画像信号123を用いて観察対象の複数の特徴点124を検出する。特徴点124は、画素値の変化(明るさや色の変化を含む)が極大または極小の点、曲線の始点または終点、曲線の曲率が極大または極小の点等、観察対象の特徴を表す点(画素)である。拡大領域設定部122は、特徴点検出部121が検出した特徴点124の分布から病変等125を特定し、特定した病変等125が中央に位置する領域を、電子ズームによって拡大する領域126に設定する。
このように、特徴点検出部121によって観察対象の特徴点を検出し、特徴点検出部121が検出した特徴点124によって電子ズームによって拡大する領域126を設定すれば、モニタ18に表示する拡大静止画92を更新する場合でも、病変等125を自動的に追跡することができる。このため、遠景から観察対象を観察している状態で、病変等125が視界(非拡大動画91内)に入ってさえいれば、拡大静止画92では常に病変等125の周囲を適切に拡大表示することができる。
上記変形例では、特徴点124によって病変等125を特定しているが、モニタ18に表示した拡大静止画92から、コンソール20等を用いて病変等125が指定した場合に、指定した病変等125を追跡するようにしてもよい。また、上記変形例では、静止画用画像信号から特徴点124を検出して電子ズームによって拡大する領域126を設定しているが、特徴点124の検出及び電子ズームによって拡大する領域126の設定に、動画用画像信号を用いても良い。
1回の静止画取得指示に対して、動画用撮像フレームM1〜M11等の間にいくつの静止画用撮像フレームを挿入するか、複数の静止画用撮像フレームF1及びF2等を挿入する場合に、拡大静止画を更新するか、ノイズ低減処理をするか、超解像処理をするか等は、設定により変更可能であることが好ましい。拡大静止画92の拡大率も設定により変更可能であることが好ましい。
上記実施形態及び変形例では、撮像センサ48が設けられた内視鏡12を被検体内に挿入して観察を行う内視鏡システムによって本発明を実施しているが、カプセル内視鏡システムでも本発明は好適である。例えば、図16に示すように、カプセル内視鏡システムでは、カプセル内視鏡400と、プロセッサ装置(図示しない)とを少なくとも有する。
カプセル内視鏡400は、光源402と制御部403と、撮像センサ404と、画像処理部406と、送受信アンテナ408と、を備えている。光源402は、上記実施形態及び変形例の光源36に対応する。
制御部403は、上記実施形態及び変形例の光源制御部37及び制御部71と同様に機能する。また、制御部403は、送受信アンテナ408によって、カプセル内視鏡システムのプロセッサ装置と無線で通信可能である。カプセル内視鏡システムのプロセッサ装置は、上記実施形態及び変形例のプロセッサ装置16とほぼ同様であるが、画像処理部62に対応する画像処理部406はカプセル内視鏡400に設けられ、生成した内視鏡画像は、送受信アンテナ408を介してプロセッサ装置に送信される。撮像センサ404は上記各実施形態の撮像センサ48と同様に構成される。
10 内視鏡システム
22b フリーズボタン
36 光源
63 動画生成部
64 拡大静止画生成部
71 制御部
400 カプセル内視鏡

Claims (11)

  1. 照明光を発する光源と、
    照明光が照射された観察対象を撮像する撮像センサと、
    前記観察対象の静止画の取得を指示する静止画取得指示を入力する静止画取得指示部と、
    前記静止画取得指示が入力された場合に、前記観察対象の動画を形成する動画用画像信号を取得する動画用撮像フレームの間に、前記観察対象を電子ズームによって拡大した静止画を生成する静止画用画像信号を取得する静止画用撮像フレームを挿入する制御部と、
    前記動画用画像信号を用いて前記観察対象の動画を生成する動画生成部と、
    前記静止画用画像信号を用いて前記観察対象を電子ズームによって拡大した静止画である拡大静止画を自動的に生成する拡大静止画生成部と、
    を備え
    前記制御部は、1回の前記静止画取得指示の入力に対して、前記動画用撮像フレームの間に、複数の前記静止画用撮像フレームを挿入する内視鏡システム。
  2. 前記制御部は、前記静止画用撮像フレームのシャッタスピードを、前記動画用撮像フレームのシャッタスピードよりも速くする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記制御部は、前記拡大静止画用撮像フレームの前記照明光の光量を、前記動画用撮像フレームの前記照明光の光量よりも大きくする請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記拡大静止画生成部は、複数の前記静止画用撮像フレームで取得する複数の前記静止画用画像信号を用いて、複数の前記拡大静止画を生成し、1回の前記静止画取得指示の入力に対して前記拡大静止画の表示を複数回更新する請求項に記載の内視鏡システム。
  5. 前記拡大静止画生成部は、複数の前記静止画用撮像フレームで取得する複数の前記静止画用画像信号を用いてノイズ低減処理をするノイズ低減部を備え、前記ノイズ低減処理をした前記静止画用画像信号を用いて前記拡大静止画を生成する請求項に記載の内視鏡システム。
  6. 前記拡大静止画生成部は、複数の前記静止画用撮像フレームで取得する複数の前記静止画用画像信号を用いて超解像処理をする超解像処理部を備え、前記超解像処理をした前記静止画用画像信号を用いて前記拡大静止画を生成する請求項に記載の内視鏡システム。
  7. 前記拡大静止画生成部は、複数の前記静止画用画像信号を比較して、複数の前記静止画用画像信号の中からブレの少ない前記静止画用画像信号を複数選択する画像信号選択部を備える請求項5または6に記載の内視鏡システム。
  8. 前記拡大静止画生成部は、前記動画用画像信号または前記静止画用画像信号を用いて、前記電子ズームによって拡大する領域を設定する拡大領域設定部を備え、前記拡大領域設定部が設定した領域を拡大した前記拡大静止画を生成する請求項1または4に記載の内視鏡システム。
  9. 前記拡大静止画生成部は、前記動画用画像信号または前記静止画用画像信号を用いて、前記観察対象の特徴点を検出する特徴点検出部を備え、前記拡大領域設定部は、前記特徴点検出部が検出した前記特徴点を用いて、前記電子ズームによって拡大する領域を設定する請求項に記載の内視鏡システム。
  10. 前記特徴点検出部は、複数の前記特徴点を検出し、前記拡大領域設定部は、複数の前記特徴点の中から選択した前記特徴点が中央に位置する領域を、前記電子ズームによって拡大する領域に設定する請求項に記載の内視鏡システム。
  11. 照明光を発する光源と、照明光が照射された観察対象を撮像する撮像センサと、前記観察対象の静止画の取得を指示する静止画取得指示を入力する静止画取得指示部と、を有する内視鏡システムの作動方法において、
    制御部が、前記静止画取得指示が入力された場合に、前記観察対象の動画を形成する動画用画像信号を取得する動画用撮像フレームの間に、前記観察対象を電子ズームによって拡大した静止画を生成する静止画用画像信号を取得する静止画用撮像フレームを挿入するステップであって、1回の前記静止画取得指示の入力に対して、前記動画用撮像フレームの間に、複数の前記静止画用撮像フレームを挿入するステップと、
    動画生成部が、前記動画用画像信号を用いて前記観察対象の動画を生成するステップと、
    拡大静止画生成部が、前記静止画用画像信号を用いて前記観察対象を電子ズームによって拡大した静止画である拡大静止画を自動的に生成するステップと、
    を備える内視鏡システムの作動方法。
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