JPH11196316A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH11196316A
JPH11196316A JP9360196A JP36019697A JPH11196316A JP H11196316 A JPH11196316 A JP H11196316A JP 9360196 A JP9360196 A JP 9360196A JP 36019697 A JP36019697 A JP 36019697A JP H11196316 A JPH11196316 A JP H11196316A
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Shinya Matsuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像
が撮影画像の継ぎ目で分断されないように、被写領域を
分割して撮影できる画像読み取り装置を提供する。 【解決手段】 撮影領域Sを縦6×横8に48等分した
各単位領域Uについて求めた被写体までの距離が所定値
以下である単位領域Uを主被写体領域Mとして検出す
る。主被写体領域Mを切らないように分割線C1,C2
を設定して被写領域Sを分割し、各分割領域B1〜B4
をそれぞれ含む同じ大ききの部分領域A1〜A4を設定
し、各部分領域A1〜A4を順に拡大撮影する。各部分
領域A1〜A4の撮影画像を、分割線C1,C2を継ぎ
目としてつなぎ合わせ、全体合成画像を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に関し、詳しくは、被写領域全体の一画像を後に合成で
きるように被写領域を複数の部分領域に分割して順に拡
大撮影する画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被写領域を複数の部分領域に分割
し、各部分領域を撮像素子(たとえば、エリアセンサや
ラインセンサ)を用いて、それぞれ何回かに分けて拡大
撮影する、すなわち画像を読み取るタイプの画像読み取
り装置として、たとえばデジタルカメラやデジタルスキ
ャナが提案されている。このタイプの画像読み取り装置
は、後で各部分領域の読み取り画像をつなぎ合わせ、被
写領域全体の一画像(“全体合成画像”ともいう)を合
成できるように、各部分領域を撮影する。各部分領域の
画像は、撮像素子全体をできるだけ有効に用いて拡大撮
影するので、高解像度となる。したがって、このタイプ
の画像読み取り装置は、被写領域全体を同じ撮像素子を
用いて1回で撮影する場合に比べて、高解像度の全体合
成画像を低コストで得ることが可能となる。
【0003】ところで、一般的なポートレートや記念撮
影では、人物や建物などの主被写体を画面の中央にもっ
てくることが多い。また、文書画像では、文字や図表な
ど細かい線分で書かれたものが多く、文字の原型に対す
る知識も備わっているため、位置ずれに対する要求水準
が高くなる。そのため、たとえば被写領域を縦2×横2
に4分割して撮影する場合には、全体合成画像は、主被
写体や文字や図表などの画像の中心に部分領域の撮影画
像の継ぎ目がきて、画像の位置ずれや輝度の段差が生
じ、見苦しいものとなることがある。従来の装置では、
被写領域の分割は固定されていたので、撮影画像の継ぎ
目位置を変えることができないため、このような問題を
解決することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、全体合成画像中の主被写体の
それぞれの画像が撮影画像の継ぎ目で分断されないよう
に、被写領域を分割して撮影できる画像読み取り装置を
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成の画
像読み取り装置を提供する。
【0006】本発明の画像読み取り装置は、被写領域全
体を複数の部分領域に分割して順に拡大撮影する画像読
み取り装置であって、光学系および撮像素子を有し、上
記各部分領域に対向したときにその各部分領域をそれぞ
れ拡大撮影することができる変角型撮像ユニットと、こ
の撮像ユニットを上記各部分領域に所定順序で対向すべ
く駆動する走査駆動ユニットと、上記撮像ユニットおよ
び上記走査駆動ユニットの動作を制御する制御手段とを
備えたタイプのものである。画像読み取り装置は、主被
写体領域検出手段と、部分領域設定手段とを備える。上
記主被写体領域検出手段は、上記被写領域について、主
被写体領域を検出する。上記部分領域設定手段は、上記
被写領域について、検出した上記主被写体領域外で分割
するように上記各部分領域を設定する。
【0007】上記構成において、主被写体検出手段は、
主被写体領域を検出する。部分領域設定手段は、分割線
が各主被写体領域に重ならないように、すなわち各主被
写体領域を切らないように、被写領域を分割する。各主
被写体領域は、分割線によって分割された分割領域の一
つに全体的に含まれる。部分領域設定手段により、各部
分領域はそれぞれ各分割領域を含むように設定される。
走査駆動ユニットは、撮像ユニットを所定順序で各部分
領域に向ける。撮像ユニットは、対向した各部分領域の
被写体像を光学系を介して撮像素子の有効領域にできる
だけ大きく結像し、その部分領域をそれぞれ拡大撮影す
る。
【0008】上記構成によれば、各主被写体領域は、そ
の全体がひとつの分割領域にそっくり含まれるので、各
主被写体の画像全体は、少なくともひとつの部分領域の
撮影画像中に完全に含まれる。部分領域の撮影画像のう
ち各主被写体のそれぞれの画像全体が欠けることなく完
全に含まれた部分を用いて、全体合成画像を合成するこ
とができる。つまり、各主被写体の画像は、全体合成画
像中の一つの部分領域の撮影画像にのみそっくり含ま
れ、複数の部分領域の撮影画像に分割して含まれること
がないようにすることができる。
【0009】したがって、全体合成画像中の主被写体の
それぞれの画像が撮影画像の継ぎ目で分断されないよう
に、被写領域を分割して撮影できる。
【0010】好ましくは、上記分割線に沿って、上記各
部分領域の撮影画像を切断してはり合わせ、上記被写領
域全体の一画像を合成する画像合成手段をさらに備え
る。
【0011】上記構成によれば、画像合成手段によって
合成された全体合成画像の継ぎ目は、分割線と一致す
る。分割線は各主被写体領域に重ならない、すなわち各
主被写体領域を切らないので、継ぎ目も各主被写体の画
像を切らない。したがって、簡単な方法で、全体合成画
像中の主被写体のそれぞれの画像が部分領域の撮影画像
の継ぎ目で分断されないようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図6に示した本発
明の一実施形態に係るデジタルカメラについて詳細に説
明する。
【0013】デジタルカメラ10は、図1の透視図に示
すように、大略、眼を模した撮像ユニット20および走
査駆動ユニットと、距離センサ14と、撮影開始ボタン
12とを備え、被写領域全体の一画像を後に合成できる
ように、被写領域を複数の部分領域に分割して順に拡大
撮影することができる。
【0014】撮像ユニット20は、ズームレンズ16
と、ズームレンズ16を駆動するズームモータ17と、
撮像センサ18とを備え、大略球形に一体的に構成され
ている。ズームレンズ16は、被写体像の撮影倍率を変
化させて撮像センサ18上に結像する。ズームレンズ1
6は、ズームモータ17の駆動によって撮影倍率が変化
するようになっている。撮影倍率は、被写領域の分割数
に応じて、被写領域の全体画面から各部分領域の分割画
像までを撮像センサ18に結像できる倍率範囲を備えて
いる。たとえば、被写領域を縦3×横3の9つの部分領
域に分割する場合には、3倍の倍率範囲が必要となる。
撮像センサ18は、CCDエリアセンサであり、被写体
像の光信号を電気信号に変換する。
【0015】走査駆動ユニットは、図2の斜視図に示す
ように、U字状ガイド23と、上下方向に延在しU字状
ガイド23の下部を回転自在に支持する回転軸21と、
水平方向に延在しU字状ガイド23の上部に回転自在に
支持され、かつ撮像ユニット20を回転自在に支持する
回転軸25と、各回転軸21,25にそれぞれ結合され
たモータおよび角度センサ22,24とを備え、各回転
軸21,25の回転によって、撮像ユニット20の撮影
方向をX,Y方向に任意に制御できるようになってい
る。
【0016】距離センサ14は、被写領域を等分割した
単位領域(詳しくは、後述する)のそれぞれの略中央に
位置する被写体までの距離を計測するものであり、公知
の多点測距機構と同様に構成される。詳しくは、距離セ
ンサ14は、レーザなどスポット光を照射する発光部
と、スポット光の照射角度を変化させる偏向部と、被写
体からの反射光を受ける受光部とを備える。受光部は、
レンズと位置センサより構成されており、スポット光の
反射位置を検出することにより、三角測距の原理を用い
て被写体までの距離を測定する。偏向部により、スポッ
ト光の照射角度を変化させ、各単位領域を順に走査し、
被写体の2次元的な距離分布を測定する。
【0017】撮影開始ボタン12は、撮影開始操作のた
めのものである。
【0018】さらに、デジタルカメラ10は、その本体
裏面に、不図示の液晶モニタ336(図5には図示)お
よびモード設定部が設けられている。液晶モニタ36
は、撮影範囲、すなわち被写領域の撮影画像を表示でき
るようになっている。モード設定部は、撮影対象が自然
画像であるか文書画像であるか(詳しくは後述)等の撮
影モードを設定するためのものである。
【0019】デジタルカメラ10は、本体裏面の液晶モ
ニタ36を見ながら撮影範囲と構図を決め、撮影開始ボ
タン12を押すことによって、図3および図4に示すよ
うに、被写領域Sを4つの部分領域A1〜A4に分割し
て撮影することができる。
【0020】詳しくは、撮影前には、ズームレンズ16
はワイド(短焦点距離、すなわち広角)状態であり、図
3(I)に示すように、被写領域S全体を画像表示部に
表示する。撮影開始ボタン12を押すと、図3(III)
に示すように、デジタルカメラ10は、主被写体領域M
を検出する。その検出結果に基づいて、図4(IV)に示
すように、分割線C1,C2を設定して被写領域Sを複
数の分割部分領域B1〜B4に分割し、図4(V)に示
すように、その分割に従って部分領域A1〜A4を設定
して順に撮影する。
【0021】主被写体領域を検出する方法は、自然風景
を撮影対象とする自然画像の場合と、文字や表などを撮
影対象とする文書画像の場合とで異なる。
【0022】自然画像の場合には、図3(II)に示すよ
うに、被写領域S全体を縦6×横8の合計48分割した
単位領域Uのそれぞれの中心方向に、距離センサ14の
スポット光を走査させて、被写体までの距離を順に計測
する。図中の数値は、各単位領域Uについての被写体ま
での距離の計測値を示している。次に、一般に、人物な
どの主被写体は近くに存在するので、図3(III)にお
いて斜線で示したように、被写体までの距離の計測値が
所定値以下、たとえば10以下である単位領域Uを、主
被写体が存在する主被写体領域Mとして検出する。
【0023】文書画像の場合には、ワイド状態で被写領
域S全体を撮影し、その画像データを一時メモリ50
(図5参照)に記憶し、微分器52(図5参照)で画像
データの一次微分値を求め、図3(III)に示すように
画像データ中で輝度段差がある部分を検出する。文字や
図表などの部分では、輝度段差により微分値が現れる
が、余白部分では微分値は現れないので、微分値の存在
する部分を被写体領域Mとして検出し、その座標位置を
主被写体位置情報として一時メモリ50に記憶する。な
お、輝度のしきい値を用いて余白部分と文字等の部分と
を区別することも可能であるが、微分を用いると、余白
部分の輝度に拘わらず文字等の部分を容易に識別でき
る。
【0024】次に、主被写体領域Mの検出結果に基づい
て、被写領域Sを複数の部分領域A1〜A4を設定する
方法について説明する。
【0025】図4(IV)に示すように、まず、分割線C
1,C2を設定し、分割線C1,C2によって、被写領
域Sを4つの分割領域B1〜B4に分割する。
【0026】自然画像の場合には、主被写体領域Mに含
まれる単位領域Uをまたがないように、すなわち貫通し
ないように、分割線C1,C2を設定する。具体的に
は、左右方向の分割線C1については、被写領域Sを上
下に等分する基準が主被写体領域Mをまたがない場合に
は、この基準線を分割線C1として設定する。一方、被
写領域Sを上下に等分する基準線が主被写体領域Mを貫
通する場合には、図4(IV)に示すように、主被写体領
域Mの基準線より上側にはみ出した部分の外側境界線に
沿って分割線C1を設定する。このように分割線C1を
設定するのは、主被写体は、画面下側に位置することが
多いことを考慮したからである。上下方向の分割線C2
についても同様に設定する。
【0027】文書画像の場合には、文字などの輝度段差
が存在する画素を避けて分割線C1,C2を設定する。
具体的には、被写領域Sの左辺を等分する位置を開始点
とし、水平に右方向に座標を進め、一時メモリ50に記
憶した主被写体位置情報に基づいて、右方向に主被写体
の存在する画素があるかどうかを判定する。主被写体が
存在する画素があれば、開始点を被写領域Sの左辺に沿
って上に移動した点を新たな開始点として、同様に、そ
の右方向に主被写体の存在する画素があるかどうかを判
定する。その右方向に主被写体の存在する画素がなけれ
ば、その開始点から水平方向に分割線C1を設定する。
文字は横方向に一列に並んでいることが多いので、左右
方向の分割線C1については、このように真っ直ぐ水平
に設定する。一方、上下方向の分割線C2は、被写領域
Sの上辺を等分する位置を開始点とし、垂直に下方向に
座標を進め、図示したように、文字が存在する主被写体
領域Mの間の余白部分を通るように、階段状に分割線C
2を設定する。文字は各行ごとに横方向の位置がずれて
いることがあるので、上下方向の分割線C2について
は、このように階段状に設定する。
【0028】なお、適切な分割線C1,C2が設定でき
ない場合には、従来と同じく、図3(I)において点線
で示している被写領域Sを上下左右に等分した位置に、
分割線C1,C2を配置する。分割線C1,C2の位置
は、後に全体合成画像を合成するときに利用するため、
一時メモリ50に記憶しておく。
【0029】上記のようにして設定した分割線C1,C
2に基づいて、図4(V)に示すように、部分領域A1
〜A4を設定する。まず、矩形の部分領域A1〜A4の
大きさを決定する。各部分領域A1〜A4は、撮影画像
の解像度が同じであれば画像合成が容易であるので、全
て同じ大きさとし、分割線C1,C2で分割された各分
割領域B1〜B4をそれぞれカバーできるように設定す
る。すなわち、各部分領域A1〜A4の上下方向の寸法
は、各分割領域B1〜B4の上下方向の寸法の最大値よ
りも大きい。また、各部分領域A1〜A4の左右方向の
寸法は、各分割領域B1〜B4の左右方向の寸法の最大
値よりも大きい。次に、各部分領域A1〜A4が各分割
領域B1〜B4をそれぞれカバーできるように、各部分
領域A1〜A4の配置を決定する。
【0030】次に、設定した各部分領域A1〜A4を撮
影する方法について説明する。まず、ズームモータ17
が駆動し、ズームレンズ16は、各部分領域A1〜A4
を撮影できる撮影倍率となる。次に、走査駆動ユニット
が駆動して、撮像ユニット20を各部分領域A1〜A4
に向け、撮像ユニット20は、各部分領域A1〜A4を
順に撮影する。撮影画像のアナログ信号は、A/D変換
器42(図5参照)でデジタル変換され、画像メモリ4
3(図5参照)に記憶される。
【0031】次に、撮影終了後に各部分領域A1〜A4
の撮影画像を分割線C1,C2に従って切り取り、相互
にはり合わせる画像合成方法について説明する。画像処
理制御部40(図5参照)の制御によって、画像合成器
44は、画像メモリ43から各部分領域A1〜A4の撮
影画像の各画素のデータを読み出し、一時メモリ50に
記憶した分割線C1,C2の位置情報に基づいて、分割
線C1,C2で各部分領域A1〜A4の撮影画像を切断
してつなぎ合わせるように、各部分領域A1〜A4の撮
影画像の各画素のデータを合成する。合成データは、画
像処理器46で適宜補正され、出力部48から記録媒体
に出力される。
【0032】次に、図5のブロック図を参照しながら、
デジタルカメラ10の構成について、さらに説明する。
デジタルカメラ10は、撮像系と制御系とに大別でき
る。
【0033】撮像系は、撮像センサ18と、撮像センサ
18からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換器42と、A/D変換器42からのデジタル信号
を一時的に記憶する画像メモリ43と、画像メモリ43
が記憶したデータを基に全体合成画像のデータを合成す
る画像合成器44と、合成したデータを処理して全体合
成画像の照度や階調特性などを補正する画像処理器46
と、画像合成器46が補正したデータを記録媒体や表示
装置等に出力する出力部48とが、直列に接続されてい
る。
【0034】制御系は、データバスを介して、CPU3
0と、撮像センサ18の動作を制御する撮影制御部32
と、走査駆動ユニットのモータおよび角度センサ22,
24と、撮像ユニット20のズームモータ17と、距離
センサ14と、撮影開始ボタン12やモード設定部等の
操作部34と、撮影画像を表示する液晶モニタ36と、
被写領域全体の撮影画像、分割線C1,C2の座標およ
び文書画像についての主被写体情報などを記憶する一時
メモリ50、文書画像について主被写体領域を検出する
ための微分器52と、画像処理制御部40とが相互に接
続されている。一時メモリ50と微分器52とは直接接
続されている。画像処理制御部40は、画像メモリ4
3、画像合成器44および画像処理器46にそれぞれ接
続され、撮影画像の合成を制御する。CPU30には、
初期データ等を記憶しておく内部メモリ38が接続され
ている。制御系は、撮像ユニット20の撮影制御、ズー
ムモータ17によるズームレンズ16の倍率制御、走査
駆動ユニットの走査制御、距離センサ14の検出制御、
画像データの処理・合成、撮影開始やモード切り換えな
どの操作制御を行い、これらの制御は、CPU30が統
括する。
【0035】次に、デジタルカメラ10の動作につい
て、図6のフローチャート図を参照しながら、さらに説
明する。
【0036】デジタルカメラ10は、動作を開始する
と、ステップ#10において、走査駆動ユニットは撮像
ユニット20の撮影方向を被写領域の中心に向け、ステ
ップ#12において、ズームレンズモータ17はズーム
レンズ16をワイド状態にし、ステップ#14におい
て、撮像ユニット20は被写領域全体を撮影し、ステッ
プ#16において、撮影した被写領域全体の画像を液晶
モニタ36に表示する。次に、ステップ#18におい
て、撮影開始ボタン12が押されるのを待つ。すなわ
ち、撮影開始ボタン12が押されなければ、上記ステッ
プ#14および#16を繰り返す。撮影開始ボタン12
が押されると、ステップ#20において、画像の種類を
判別する。
【0037】文書画像の場合には、ステップ#22にお
いて、被写領域を撮影した画像データの微分値を求め、
ステップ#24において、主被写体領域、すなわち文字
や表の線などの部分を検出する。そして、ステップ#2
6において、主被写体領域の検出結果に基づいて分割線
を決定し、部分領域の大きさと配置を決定する。
【0038】自然画像の場合には、ステップ#30にお
いて、各単位領域について被写体までの距離を計測して
距離分布を求め、ステップ#32において、距離分布に
基づいて主被写体領域を検出する。そして、ステップ#
26に進んで、主被写体領域の検出結果に基づいて分割
線を決定し、部分領域の大きさと配置を決定する。
【0039】決定した部分領域の大きさと配置とに従っ
て、ステップ#50において、ズームレンズの撮影倍率
を制御し、ステップ#52において、撮像ユニット20
を所定の部分領域に向け、ステップ#54において、撮
像ユニット20により対向する部分領域を撮影し、その
画像データを記憶する。そして、ステップ#56におい
て、全ての部分領域について撮影が終了するまで、上記
ステップ#52および#54を繰り返す。全ての部分領
域について撮影が終了すると、ステップ#58におい
て、分割線を基準に部分領域の撮影画像の位置合わせを
行い、ステップ#60において、分割線を継ぎ目として
部分領域の撮影画像を貼り合わせて1枚の全体合成画像
を合成し、ステップ#62において、全体合成画像の輝
度、階調特性等を適宜補正し、ステップ#64におい
て、そのデータを出力する。
【0040】以上説明したように、デジタルカメラ10
は、全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像が撮影
画像の継ぎ目で分断されないように、被写領域を分割し
て撮影することができる。
【0041】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0042】たとえば、上記実施形態ではズームによっ
て部分領域の大きさを設定するように構成したが、ズー
ム機構を有さなくても(単焦点であっても)、部分領域
の位置を設定することにより同様の効果が得られる。単
焦点であれば、分割領域はすべて等しい大きさである
が、例えば、図7のように同じ大ききさの部分領域を配
置する。つまり、からは等しい大きさであるが、
で主被写体を撮像し、残りの背景をからで撮像して
貼り合わせるようにすればよい。また、主被写体領域
は、上記実施形態に限らず、種々の方法で検出可能であ
る。動く対象物を主被写体とする場合には、被写領域全
体を2回撮影し、各画素について差分を求め、所定値を
越える差分となる画素の個数が所定個数以上となる部分
領域を主被写体領域として検出してもよい。主被写体を
人物に限定する場合には、色彩、輝度、周波数、距離、
形状などを用いて検出してもよい。具体的には、画像デ
ータ中の肌色の色彩成分を抽出し、その大小から人物を
検出してもよい。背景部分に比べて人物は輝度のコント
ラストが高く、その変化も激しい(周波数が高い)こと
に着目し、画像データからコントラスト値を算出し、あ
るいはフーリエ解析などにより周波数成分を抽出し、そ
の大小で人物を検出してもよい。頭部や腕などの人物の
輪郭形状に着目し、画像データから輪郭を抽出し、輪郭
形状の特徴により人物を検出してもよい。
【0043】また、部分領域の撮影順序は任意である。
また、必ずしも全ての部分領域の大きさが同じでなくて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のデジタルカメラの透視
図である。
【図2】 図1のデジタルカメラの走査駆動ユニットの
斜視図である。
【図3】 図1のデジタルカメラの撮影動作の説明図で
ある。
【図4】 図3の続きの説明図である。
【図5】 図1のデジタルカメラのブロック構成図であ
る。
【図6】 図1のデジタルカメラの動作のフローチャー
ト図である。
【図7】 変形例のデジタルカメラの撮影動作の説明図
である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(画像読み取り装置) 12 撮影開始ボタン 14 距離センサ(主被写体領域検出手段) 16 ズームレンズ(光学系) 17 ズームモータ 18 撮像センサ(撮像素子) 20 撮像ユニット 21 回転軸 22 モータおよび角度センサ 23 U字状ガイド 24 モータおよび角度センサ 25 回転軸 30 CPU(制御手段、主被写体領域検出手段、部分
領域設定手段) 32 撮影制御部(制御手段) 34 操作制御部 36 表示制御部 38 内部メモリ 40 画像処理制御部 42 A/D変換器 43 画像メモリ 44 画像合成器 46 画像処理器 48 出力部 50 一時メモリ(主被写体領域検出手段) 52 微分器(主被写体領域検出手段) A1〜A4 部分領域 B1〜B4 分割領域 C1,C2 分割線 M 主被写体 S 被写領域 U 単位領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写領域全体を複数の部分領域に分割し
    て順に拡大撮影する画像読み取り装置であって、光学系
    および撮像素子を有し、上記各部分領域に対向したとき
    に該各部分領域をそれぞれ拡大撮影することができる変
    角型撮像ユニットと、該撮像ユニットを上記各部分領域
    に所定順序で対向すべく駆動する走査駆動ユニットと、
    上記撮像ユニットおよび上記走査駆動ユニットの動作を
    制御する制御手段とを備えた画像読み取り装置におい
    て、 上記被写領域について、主被写体領域を検出する主被写
    体領域検出手段と、 上記被写領域について、検出した上記主被写体領域外で
    分割するように上記各部分領域を設定する部分領域設定
    手段とを備えたことを特徴とする、画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記分割線に沿って、上記各部分領域の
    撮影画像を切断してはり合わせ、上記被写領域全体の一
    画像を合成する画像合成手段をさらに備えたことを特徴
    とする、請求項1記載の画像読み取り装置。
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