JP3704932B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り装置に関し、詳しくは、被写領域全体の一画像を後に合成できるように被写領域を複数の部分領域に分割して順に拡大撮影する画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被写領域を複数の部分領域に分割し、各部分領域を撮像素子(たとえば、エリアセンサやラインセンサ)を用いて、それぞれ何回かに分けて拡大撮影する、すなわち画像を読み取るタイプの画像読み取り装置として、たとえばデジタルカメラやデジタルスキャナが提案されている。このタイプの画像読み取り装置は、後で各部分領域の読み取り画像をつなぎ合わせ、被写領域全体の一画像(“全体合成画像”ともいう)を合成できるように、各部分領域を撮影する。各部分領域の画像は、撮像素子全体をできるだけ有効に用いて拡大撮影するので、高解像度となる。したがって、このタイプの画像読み取り装置は、被写領域全体を同じ撮像素子を用いて1回で撮影する場合に比べて、高解像度の全体合成画像を低コストで得ることが可能となる。
【0003】
ところで、一般的なポートレートや記念撮影では、人物や建物などの主被写体を画面の中央にもってくることが多い。また、文書画像では、文字や図表など細かい線分で書かれたものが多く、文字の原型に対する知識も備わっているため、位置ずれに対する要求水準が高くなる。そのため、たとえば被写領域を縦2×横2に4分割して撮影する場合には、全体合成画像は、主被写体や文字や図表などの画像の中心に部分領域の撮影画像の継ぎ目がきて、画像の位置ずれや輝度の段差が生じ、見苦しいものとなることがある。従来の装置では、被写領域の分割は固定されていたので、撮影画像の継ぎ目位置を変えることができないため、このような問題を解決することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像が撮影画像の継ぎ目で分断されないように、被写領域を分割して撮影できる画像読み取り装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記の技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成の画像読み取り装置を提供する。
【0006】
第1の発明の画像読み取り装置は、被写領域全体を複数の部分領域に分割して順に撮影する画像読み取り装置であって、光学系および撮像素子を有し、上記各部分領域に対向したときに該各部分領域をそれぞれ撮影することができる撮像ユニットと、上記撮像ユニットを上記各部分領域に所定順序で対向すべく駆動する走査駆動ユニットと上記被写領域における主被写体領域を検出する主被写体領域検出手段と、検出した上記主被写体領域に基づいて、上記部分領域を設定する部分領域設定手段と、設定された各部分領域を順次撮像するように上記撮像ユニットおよび上記走査駆動ユニットの動作を制御する制御手段とを備えたものである。
第2の発明の画像読み取り装置は、被写領域全体を複数の部分領域に分割して順に撮影する画像読み取り装置であって、光学系および撮像素子を有し、上記各部分領域に対向したときに該各部分領域をそれぞれ撮影することができる撮像ユニットと、上記撮像ユニットを上記各部分領域に所定順序で対向すべく駆動する走査駆動ユニットと上記被写領域における主被写体領域を検出する主被写体領域検出手段と、少なくとも一つの上記部分領域が、検出された上記主被写体領域外で上記被写領域を分割するように上記部分領域を設定する部分領域設定手段と、設定された各部分領域を順次撮像するように上記撮像ユニットおよび上記走査駆動ユニットの動作を制御する制御手段とを備えたものである。
【0007】
上記構成において、主被写体検出手段は、主被写体領域を検出する。部分領域設定手段は、主被写体領域を分断しないように、被写領域を分割する分割線を設定する。主被写体領域は、分割線によって分割された分割領域の一つに全体的に含まれる。部分領域設定手段により、各部分領域はそれぞれ各分割領域を含むように設定される。走査駆動ユニットは、撮像ユニットを所定順序で各部分領域に向ける。撮像ユニットは、対向した各部分領域の被写体像を光学系を介して撮像素子の有効領域に結像し、その部分領域をそれぞれ撮影する。
【0008】
上記構成によれば、主被写体領域は、その全体がひとつの分割領域にそっくり含まれるので、主被写体の画像全体は、少なくともひとつの部分領域の撮影画像中に完全に含まれる。部分領域の撮影画像のうち主被写体のそれぞれの画像全体が欠けることなく完全に含まれた部分を用いて、全体合成画像を合成することができる。つまり、主被写体の画像は、全体合成画像中の一つの部分領域の撮影画像にのみそっくり含まれ、複数の部分領域の撮影画像に分割して含まれることがないようにすることができる。
【0009】
したがって、全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像が撮影画像の継ぎ目で分断されないように、被写領域を分割して撮影できる。
【0010】
好ましくは、上記分割線に沿って、上記各部分領域の撮影画像を切断してはり合わせ、上記被写領域全体の一画像を合成する画像合成手段をさらに備える。
【0011】
上記構成によれば、画像合成手段によって合成された全体合成画像の継ぎ目は、分割線と一致する。分割線は各主被写体領域に重ならない、すなわち各主被写体領域を切らないので、継ぎ目も各主被写体の画像を切らない。したがって、簡単な方法で、全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像が部分領域の撮影画像の継ぎ目で分断されないようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図6に示した本発明の一実施形態に係るデジタルカメラについて詳細に説明する。
【0013】
デジタルカメラ10は、図1の透視図に示すように、大略、眼を模した撮像ユニット20および走査駆動ユニットと、距離センサ14と、撮影開始ボタン12とを備え、被写領域全体の一画像を後に合成できるように、被写領域を複数の部分領域に分割して順に拡大撮影することができる。
【0014】
撮像ユニット20は、ズームレンズ16と、ズームレンズ16を駆動するズームモータ17と、撮像センサ18とを備え、大略球形に一体的に構成されている。ズームレンズ16は、被写体像の撮影倍率を変化させて撮像センサ18上に結像する。ズームレンズ16は、ズームモータ17の駆動によって撮影倍率が変化するようになっている。撮影倍率は、被写領域の分割数に応じて、被写領域の全体画面から各部分領域の分割画像までを撮像センサ18に結像できる倍率範囲を備えている。たとえば、被写領域を縦3×横3の9つの部分領域に分割する場合には、3倍の倍率範囲が必要となる。撮像センサ18は、CCDエリアセンサであり、被写体像の光信号を電気信号に変換する。
【0015】
走査駆動ユニットは、図2の斜視図に示すように、U字状ガイド23と、上下方向に延在しU字状ガイド23の下部を回転自在に支持する回転軸21と、水平方向に延在しU字状ガイド23の上部に回転自在に支持され、かつ撮像ユニット20を回転自在に支持する回転軸25と、各回転軸21,25にそれぞれ結合されたモータおよび角度センサ22,24とを備え、各回転軸21,25の回転によって、撮像ユニット20の撮影方向をX,Y方向に任意に制御できるようになっている。
【0016】
距離センサ14は、被写領域を等分割した単位領域(詳しくは、後述する)のそれぞれの略中央に位置する被写体までの距離を計測するものであり、公知の多点測距機構と同様に構成される。詳しくは、距離センサ14は、レーザなどスポット光を照射する発光部と、スポット光の照射角度を変化させる偏向部と、被写体からの反射光を受ける受光部とを備える。受光部は、レンズと位置センサより構成されており、スポット光の反射位置を検出することにより、三角測距の原理を用いて被写体までの距離を測定する。偏向部により、スポット光の照射角度を変化させ、各単位領域を順に走査し、被写体の2次元的な距離分布を測定する。
【0017】
撮影開始ボタン12は、撮影開始操作のためのものである。
【0018】
さらに、デジタルカメラ10は、その本体裏面に、不図示の液晶モニタ36(図5には図示)およびモード設定部が設けられている。液晶モニタ36は、撮影範囲、すなわち被写領域の撮影画像を表示できるようになっている。モード設定部は、撮影対象が自然画像であるか文書画像であるか(詳しくは後述)等の撮影モードを設定するためのものである。
【0019】
デジタルカメラ10は、本体裏面の液晶モニタ36を見ながら撮影範囲と構図を決め、撮影開始ボタン12を押すことによって、図3および図4に示すように、被写領域Sを4つの部分領域A1〜A4に分割して撮影することができる。
【0020】
詳しくは、撮影前には、ズームレンズ16はワイド(短焦点距離、すなわち広角)状態であり、図3(I)に示すように、被写領域S全体を画像表示部に表示する。撮影開始ボタン12を押すと、図3(III)に示すように、デジタルカメラ10は、主被写体領域Mを検出する。その検出結果に基づいて、図4(IV)に示すように、分割線C1,C2を設定して被写領域Sを複数の分割部分領域B1〜B4に分割し、図4(V)に示すように、その分割に従って部分領域A1〜A4を設定して順に撮影する。
【0021】
主被写体領域を検出する方法は、自然風景を撮影対象とする自然画像の場合と、文字や表などを撮影対象とする文書画像の場合とで異なる。
【0022】
自然画像の場合には、図3(II)に示すように、被写領域S全体を縦6×横8の合計48分割した単位領域Uのそれぞれの中心方向に、距離センサ14のスポット光を走査させて、被写体までの距離を順に計測する。図中の数値は、各単位領域Uについての被写体までの距離の計測値を示している。次に、一般に、人物などの主被写体は近くに存在するので、図3(III)において斜線で示したように、被写体までの距離の計測値が所定値以下、たとえば10以下である単位領域Uを、主被写体が存在する主被写体領域Mとして検出する。
【0023】
文書画像の場合には、ワイド状態で被写領域S全体を撮影し、その画像データを一時メモリ50(図5参照)に記憶し、微分器52(図5参照)で画像データの一次微分値を求め、図3(III)に示すように画像データ中で輝度段差がある部分を検出する。文字や図表などの部分では、輝度段差により微分値が現れるが、余白部分では微分値は現れないので、微分値の存在する部分を被写体領域Mとして検出し、その座標位置を主被写体位置情報として一時メモリ50に記憶する。なお、輝度のしきい値を用いて余白部分と文字等の部分とを区別することも可能であるが、微分を用いると、余白部分の輝度に拘わらず文字等の部分を容易に識別できる。
【0024】
次に、主被写体領域Mの検出結果に基づいて、被写領域Sを複数の部分領域A1〜A4を設定する方法について説明する。
【0025】
図4(IV)に示すように、まず、分割線C1,C2を設定し、分割線C1,C2によって、被写領域Sを4つの分割領域B1〜B4に分割する。
【0026】
自然画像の場合には、主被写体領域Mに含まれる単位領域Uをまたがないように、すなわち貫通しないように、分割線C1,C2を設定する。具体的には、左右方向の分割線C1については、被写領域Sを上下に等分する基準が主被写体領域Mをまたがない場合には、この基準線を分割線C1として設定する。一方、被写領域Sを上下に等分する基準線が主被写体領域Mを貫通する場合には、図4(IV)に示すように、主被写体領域Mの基準線より上側にはみ出した部分の外側境界線に沿って分割線C1を設定する。このように分割線C1を設定するのは、主被写体は、画面下側に位置することが多いことを考慮したからである。上下方向の分割線C2についても同様に設定する。
【0027】
文書画像の場合には、文字などの輝度段差が存在する画素を避けて分割線C1,C2を設定する。具体的には、被写領域Sの左辺を等分する位置を開始点とし、水平に右方向に座標を進め、一時メモリ50に記憶した主被写体位置情報に基づいて、右方向に主被写体の存在する画素があるかどうかを判定する。主被写体が存在する画素があれば、開始点を被写領域Sの左辺に沿って上に移動した点を新たな開始点として、同様に、その右方向に主被写体の存在する画素があるかどうかを判定する。その右方向に主被写体の存在する画素がなければ、その開始点から水平方向に分割線C1を設定する。文字は横方向に一列に並んでいることが多いので、左右方向の分割線C1については、このように真っ直ぐ水平に設定する。一方、上下方向の分割線C2は、被写領域Sの上辺を等分する位置を開始点とし、垂直に下方向に座標を進め、図示したように、文字が存在する主被写体領域Mの間の余白部分を通るように、階段状に分割線C2を設定する。文字は各行ごとに横方向の位置がずれていることがあるので、上下方向の分割線C2については、このように階段状に設定する。
【0028】
なお、適切な分割線C1,C2が設定できない場合には、従来と同じく、図3(I)において点線で示している被写領域Sを上下左右に等分した位置に、分割線C1,C2を配置する。分割線C1,C2の位置は、後に全体合成画像を合成するときに利用するため、一時メモリ50に記憶しておく。
【0029】
上記のようにして設定した分割線C1,C2に基づいて、図4(V)に示すように、部分領域A1〜A4を設定する。まず、矩形の部分領域A1〜A4の大きさを決定する。各部分領域A1〜A4は、撮影画像の解像度が同じであれば画像合成が容易であるので、全て同じ大きさとし、分割線C1,C2で分割された各分割領域B1〜B4をそれぞれカバーできるように設定する。すなわち、各部分領域A1〜A4の上下方向の寸法は、各分割領域B1〜B4の上下方向の寸法の最大値よりも大きい。また、各部分領域A1〜A4の左右方向の寸法は、各分割領域B1〜B4の左右方向の寸法の最大値よりも大きい。次に、各部分領域A1〜A4が各分割領域B1〜B4をそれぞれカバーできるように、各部分領域A1〜A4の配置を決定する。
【0030】
次に、設定した各部分領域A1〜A4を撮影する方法について説明する。まず、ズームモータ17が駆動し、ズームレンズ16は、各部分領域A1〜A4を撮影できる撮影倍率となる。次に、走査駆動ユニットが駆動して、撮像ユニット20を各部分領域A1〜A4に向け、撮像ユニット20は、各部分領域A1〜A4を順に撮影する。撮影画像のアナログ信号は、A/D変換器42(図5参照)でデジタル変換され、画像メモリ43(図5参照)に記憶される。
【0031】
次に、撮影終了後に各部分領域A1〜A4の撮影画像を分割線C1,C2に従って切り取り、相互にはり合わせる画像合成方法について説明する。画像処理制御部40(図5参照)の制御によって、画像合成器44は、画像メモリ43から各部分領域A1〜A4の撮影画像の各画素のデータを読み出し、一時メモリ50に記憶した分割線C1,C2の位置情報に基づいて、分割線C1,C2で各部分領域A1〜A4の撮影画像を切断してつなぎ合わせるように、各部分領域A1〜A4の撮影画像の各画素のデータを合成する。合成データは、画像処理器46で適宜補正され、出力部48から記録媒体に出力される。
【0032】
次に、図5のブロック図を参照しながら、デジタルカメラ10の構成について、さらに説明する。デジタルカメラ10は、撮像系と制御系とに大別できる。
【0033】
撮像系は、撮像センサ18と、撮像センサ18からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器42と、A/D変換器42からのデジタル信号を一時的に記憶する画像メモリ43と、画像メモリ43が記憶したデータを基に全体合成画像のデータを合成する画像合成器44と、合成したデータを処理して全体合成画像の照度や階調特性などを補正する画像処理器46と、画像合成器46が補正したデータを記録媒体や表示装置等に出力する出力部48とが、直列に接続されている。
【0034】
制御系は、データバスを介して、CPU30と、撮像センサ18の動作を制御する撮影制御部32と、走査駆動ユニットのモータおよび角度センサ22,24と、撮像ユニット20のズームモータ17と、距離センサ14と、撮影開始ボタン12やモード設定部等の操作部34と、撮影画像を表示する液晶モニタ36と、被写領域全体の撮影画像、分割線C1,C2の座標および文書画像についての主被写体情報などを記憶する一時メモリ50、文書画像について主被写体領域を検出するための微分器52と、画像処理制御部40とが相互に接続されている。一時メモリ50と微分器52とは直接接続されている。画像処理制御部40は、画像メモリ43、画像合成器44および画像処理器46にそれぞれ接続され、撮影画像の合成を制御する。CPU30には、初期データ等を記憶しておく内部メモリ38が接続されている。制御系は、撮像ユニット20の撮影制御、ズームモータ17によるズームレンズ16の倍率制御、走査駆動ユニットの走査制御、距離センサ14の検出制御、画像データの処理・合成、撮影開始やモード切り換えなどの操作制御を行い、これらの制御は、CPU30が統括する。
【0035】
次に、デジタルカメラ10の動作について、図6のフローチャート図を参照しながら、さらに説明する。
【0036】
デジタルカメラ10は、動作を開始すると、ステップ#10において、走査駆動ユニットは撮像ユニット20の撮影方向を被写領域の中心に向け、ステップ#12において、ズームレンズモータ17はズームレンズ16をワイド状態にし、ステップ#14において、撮像ユニット20は被写領域全体を撮影し、ステップ#16において、撮影した被写領域全体の画像を液晶モニタ36に表示する。次に、ステップ#18において、撮影開始ボタン12が押されるのを待つ。すなわち、撮影開始ボタン12が押されなければ、上記ステップ#14および#16を繰り返す。撮影開始ボタン12が押されると、ステップ#20において、モード設定部の選択キーにより設定された撮影モードに基づいて、画像の種類を判別する。
【0037】
文書画像の場合には、ステップ#22において、被写領域を撮影した画像データの微分値を求め、ステップ#24において、主被写体領域、すなわち文字や表の線などの部分を検出する。そして、ステップ#26において、主被写体領域の検出結果に基づいて分割線を決定し、部分領域の大きさと配置を決定する。
【0038】
自然画像の場合には、ステップ#30において、各単位領域について被写体までの距離を計測して距離分布を求め、ステップ#32において、距離分布に基づいて主被写体領域を検出する。そして、ステップ#26に進んで、主被写体領域の検出結果に基づいて分割線を決定し、部分領域の大きさと配置を決定する。
【0039】
決定した部分領域の大きさと配置とに従って、ステップ#50において、ズームレンズの撮影倍率を制御し、ステップ#52において、撮像ユニット20を所定の部分領域に向け、ステップ#54において、撮像ユニット20により対向する部分領域を撮影し、その画像データを記憶する。そして、ステップ#56において、全ての部分領域について撮影が終了するまで、上記ステップ#52および#54を繰り返す。全ての部分領域について撮影が終了すると、ステップ#58において、分割線を基準に部分領域の撮影画像の位置合わせを行い、ステップ#60において、分割線を継ぎ目として部分領域の撮影画像を貼り合わせて1枚の全体合成画像を合成し、ステップ#62において、全体合成画像の輝度、階調特性等を適宜補正し、ステップ#64において、そのデータを出力する。
【0040】
以上説明したように、デジタルカメラ10は、全体合成画像中の主被写体のそれぞれの画像が撮影画像の継ぎ目で分断されないように、被写領域を分割して撮影することができる。
【0041】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0042】
たとえば、上記実施形態ではズームによって部分領域の大きさを設定するように構成したが、ズーム機構を有さなくても(単焦点であっても)、部分領域の位置を設定することにより同様の効果が得られる。単焦点であれば、分割領域はすべて等しい大きさであるが、例えば、図7のように同じ大ききさの部分領域を配置する。つまり、▲1▼から▲5▼は等しい大きさであるが、▲1▼で主被写体を撮像し、残りの背景を▲2▼から▲5▼で撮像して貼り合わせるようにすればよい。
また、主被写体領域は、上記実施形態に限らず、種々の方法で検出可能である。動く対象物を主被写体とする場合には、被写領域全体を2回撮影し、各画素について差分を求め、所定値を越える差分となる画素の個数が所定個数以上となる部分領域を主被写体領域として検出してもよい。主被写体を人物に限定する場合には、色彩、輝度、周波数、距離、形状などを用いて検出してもよい。具体的には、画像データ中の肌色の色彩成分を抽出し、その大小から人物を検出してもよい。背景部分に比べて人物は輝度のコントラストが高く、その変化も激しい(周波数が高い)ことに着目し、画像データからコントラスト値を算出し、あるいはフーリエ解析などにより周波数成分を抽出し、その大小で人物を検出してもよい。頭部や腕などの人物の輪郭形状に着目し、画像データから輪郭を抽出し、輪郭形状の特徴により人物を検出してもよい。
【0043】
また、部分領域の撮影順序は任意である。また、必ずしも全ての部分領域の大きさが同じでなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のデジタルカメラの透視図である。
【図2】 図1のデジタルカメラの走査駆動ユニットの斜視図である。
【図3】 図1のデジタルカメラの撮影動作の説明図である。
【図4】 図3の続きの説明図である。
【図5】 図1のデジタルカメラのブロック構成図である。
【図6】 図1のデジタルカメラの動作のフローチャート図である。
【図7】 変形例のデジタルカメラの撮影動作の説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(画像読み取り装置)
12 撮影開始ボタン
14 距離センサ(主被写体領域検出手段)
16 ズームレンズ(光学系)
17 ズームモータ
18 撮像センサ(撮像素子)
20 撮像ユニット
21 回転軸
22 モータおよび角度センサ
23 U字状ガイド
24 モータおよび角度センサ
25 回転軸
30 CPU(制御手段、主被写体領域検出手段、部分領域設定手段)
32 撮影制御部(制御手段)
34 操作制御部
36 表示制御部
38 内部メモリ
40 画像処理制御部
42 A/D変換器
43 画像メモリ
44 画像合成器
46 画像処理器
48 出力部
50 一時メモリ(主被写体領域検出手段)
52 微分器(主被写体領域検出手段)
A1〜A4 部分領域
B1〜B4 分割領域
C1,C2 分割線
M 主被写体
S 被写領域
U 単位領域

Claims (5)

  1. 被写領域全体を複数の部分領域に分割して順に撮影する画像読み取り装置であって、
    光学系および撮像素子を有し、上記各部分領域に対向したときに該各部分領域をそれぞれ撮影することができる撮像ユニットと、
    上記撮像ユニットを上記各部分領域に所定順序で対向すべく駆動する走査駆動ユニットと
    上記被写領域における主被写体領域を検出する主被写体領域検出手段と、
    検出した上記主被写体領域に基づいて、上記部分領域を設定する部分領域設定手段と
    設定された各部分領域を順次撮像するように上記撮像ユニットおよび上記走査駆動ユニットの動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする、画像読み取り装置。
  2. 被写領域全体を複数の部分領域に分割して順に撮影する画像読み取り装置であって、
    光学系および撮像素子を有し、上記各部分領域に対向したときに該各部分領域をそれぞれ撮影することができる撮像ユニットと、
    上記撮像ユニットを上記各部分領域に所定順序で対向すべく駆動する走査駆動ユニットと、
    上記被写領域における主被写体領域を検出する主被写体領域検出手段と、
    少なくとも一つの上記部分領域が上記検出された主被写体領域外で上記被写領域を分割したものとなるように、上記部分領域を設定する部分領域設定手段と、
    設定された各部分領域を順次撮像するように上記撮像ユニットおよび上記走査駆動ユニットの動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする、画像読み取り装置。
  3. 検出した上記主被写体領域を分断しないように上記部分領域設定手段により設定された分割線に沿って、上記各部分領域の撮影画像を切断してはりあわせ、上記被写領域全体の一画像を合成する画像合成手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項1または2記載の画像読み取り装置。
  4. 上記部分領域設定手段は、上記主被写体領域を分断しないように設定した分割線により、上記被写領域を複数の分割領域に分割し、
    上記複数の分割領域をそれぞれカバーするように上記複数の部分領域を設定することを特徴とする、請求項1または2記載の画像読み取り装置。
  5. 主となる被写体を含む被写領域を複数の部分領域に分割し、光学系および撮像素子を有する撮像ユニットを用いて、上記各部分領域の画像データを取得した後に、取得した上記各部分領域の画像データを合成して合成画像を作成する画像読み取り方法において、
    主被写体領域を含む上記被写領域を選択する工程と、
    選択された上記被写領域内の上記主被写体を検出する工程と、
    検出した前記主被写体に基づいて、上記部分領域を設定する工程と
    設定された各部分領域を順次撮像する工程とを備えたことを特徴とする、画像読み取り方法。
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