JP2001040219A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JP2001040219A
JP2001040219A JP2000151191A JP2000151191A JP2001040219A JP 2001040219 A JP2001040219 A JP 2001040219A JP 2000151191 A JP2000151191 A JP 2000151191A JP 2000151191 A JP2000151191 A JP 2000151191A JP 2001040219 A JP2001040219 A JP 2001040219A
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metal salt
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JP2000151191A
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Shin Serizawa
慎 芹沢
Masatoshi Ichi
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素、臭素化合物からなるハロゲン系難燃剤
を含むことなく高度な難燃性を備えた難燃性樹脂組成物
を提供することにある。 【解決手段】 熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂に対
し、主鎖が分岐構造でかつ含有する有機官能基中に芳香
族基を持つシリコーン化合物および芳香族硫黄化合物の
金属塩、またはこれらの配合にさらに含フッ素ポリマー
を配合してなることを特徴とする難燃性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃性樹脂組成物に
関するものである。さらに、詳しくは塩素、臭素化合物
等のハロゲン系難燃剤ならびにリン系難燃剤を含有しな
い難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂
の難燃化は、主にハロゲン系の難燃剤またはこれと三酸
化アンチモンの混合物を用いることによって達成されて
きた。しかし、これらの難燃性樹脂組成物は、燃焼時に
有害なハロゲン系ガスを発生する懸念があり、環境面で
ハロゲンを含有しない難燃剤の使用が望まれている。
【0003】これに対して、シリコーン化合物は耐熱性
が高く、燃焼時に有害ガスを発生しにくく、それ自体の
安全性も高いため、これを難燃剤として利用しようとす
る試みも数多くなされてきた。
【0004】難燃剤としてのシリコーン化合物は、以下
に示す4つのシロキサン単位(M単位、D単位、T単
位、Q単位)の少なくともいずれかが重合してなるポリ
マーである。
【0005】
【化5】M単位(ここで、Rは官能基を表わす。)
【0006】
【化6】D単位(ここで、Rは有機官能基を表わす。)
【0007】
【化7】T単位(ここで、Rは有機官能基を表わす。)
【0008】
【化8】Q単位
【0009】このうち、特にT単位および/またはQ単
位を含有すると分岐状構造となる。
【0010】シリコーン化合物を難燃剤として使用する
ため、従来より、特開平7−166040号公報、特公
平6−62843号公報、特公平2−42384号公
報、特公平6−43558号公報、特公昭62−429
27号公報、特開平10−139964号公報等に記載
される如き様々な有機官能基を持つシリコーン化合物が
試されてきた。
【0011】特開平7−166040号公報には、ポリ
エーテルイミドとオルガノポリシロキサンのコポリマー
が高分子量の線状ポリエステルを難燃化すると記載され
ている。
【0012】特公平6−62843号公報には、D単位
からなるポリフェニルシロキサンがポリフェニレンエー
テルの難燃性を増強すると記載されている。
【0013】特公平2−42384号公報には、ジフェ
ニルシランジオール、低分子量フェニル置換シロキサン
ジオール又はそれらの混合物がナイロンを難燃化すると
記載されている。
【0014】特公平6−43558号公報には、シリコ
ーンオイルとシリコーン樹脂、特にD単位からなるポリ
ジメチルシロキサンとQ単位とM単位からなるMQシリ
コーン樹脂がポリオレフィンを始めとする熱可塑性樹脂
を難燃化すると記載されている。
【0015】特公昭62−42927号公報には、エポ
キシ基、アミノ基、チオール基などから選択される官能
基を含有するオルガノポリシロキサン、または、エポキ
シ樹脂またはフェノール樹脂とオルガノシリコーン化合
物との共重合体がエポキシ樹脂を難燃化すると記載され
ている。
【0016】特開平10−139964号公報には、D
単位とT単位からなり、重量平均分子量が10、000
以上270、000以下であり、有機官能基が飽和炭化
水素と芳香族炭化水素からなることを特徴とするシリコ
ーン樹脂は、芳香環を含有する非シリコーン樹脂を難燃
化すると記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のシリコーン化合物単独の添加では大きな難燃効果を持
つものは極めて少なく、比較的効果が認められたもので
も厳しい難燃基準を満たすには多量に添加する必要があ
り、その結果、プラスチックスの成形性、混練性および
他の必要特性に悪影響が生じ、またコスト的にも不利で
あるため、実用的ではなかった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題点に鑑み鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂および熱硬
化性樹脂に配合する難燃剤として、特定のシリコ−ン化
合物と芳香族硫黄化合物の金属塩、またはこれらの配合
にさらに含フッ素ポリマーを併用することにより、比較
的少量のシリコーンによってハロゲン系難燃剤を含むこ
となく高度な難燃性と良好な他の必要特性を備えた難燃
性樹脂組成物を得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0019】本発明では、芳香族基を含む特定構造のシ
リコーン化合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併用する
ことで、芳香族硫黄化合物の金属塩の触媒作用によって
燃焼時にシリコーン化合物と熱可塑性樹脂および熱硬化
性樹脂の複合化による強固な難燃性被膜を形成できたも
のと推定する。これらのシリコーン化合物と金属塩添加
の対象となる樹脂として、芳香族基を含む熱可塑性樹脂
およびポリオレフィン類、さらに芳香族基を含む熱硬化
性樹脂に特に大きな難燃効果が得られるが、これらの樹
脂と本シリコーン化合物と金属塩の間でより大きな相互
作用が起こり、難燃効果が増大したものと考えられる。
このため、シリコーン化合物の添加量を比較的低くする
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性樹脂組成物は、熱
可塑性樹脂または熱硬化性樹脂に対し、主鎖が分岐構造
でかつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコー
ン化合物、芳香族硫黄化合物の金属塩および含フッ素ポ
リマーを配合してなることを特徴とするものである。以
下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】本発明で使用する熱可塑性樹脂としては、
芳香族基を含有する熱可塑性樹脂およびポリオレフィン
であり、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、
ポリフェニレンスルフィド、ポレオレフィン、ポリスチ
レン、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレ
ンの共重合体)などが単独あるいは複数種混合して使用
でき、なかでもポリブチレンテレフタレート、ポリアミ
ド6、ポリフェニレンエーテル、ポリプロピレンが難燃
化には好ましい。
【0022】本発明で使用される熱可塑性樹脂のポリブ
チレンテレフタレートとは、テレフタル酸あるいはテレ
フタル酸ジメチルと、テトラメチレングリコールとのエ
ステル交換反応後に、重縮合反応によって得られる重合
体である。
【0023】本発明で使用される熱可塑性樹脂のポリア
ミド6とは、ε−カプロラクタムの重合反応によって得
られる重合体である。
【0024】本発明で使用される熱可塑性樹脂のポリフ
ェニレンエーテルとは、2,6−キシレノールに、触媒
の存在下、酸素ガスを反応させる酸化カップリング重合
によって得られる重合体である。
【0025】本発明で使用される熱可塑性樹脂のポリプ
ロピレンとは、触媒の存在下、プロピレンの重合によっ
て得られる重合体である。
【0026】本発明で使用する熱硬化性樹脂としては、
芳香族基を含有する熱硬化性樹脂であり、不飽和ポリエ
ステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが単独ある
いは複数種混合して使用できる。これらの熱硬化性樹脂
は、通常硬化剤と共に使用される。
【0027】本発明で使用される熱硬化性樹脂の不飽和
ポリエステルとは、不飽和二塩基酸を含むニ塩基酸と2
価アルコールの重縮合反応よって得られる重合体であ
り、硬化剤として有機過酸化物が併用して用いられる。
【0028】本発明で使用される熱硬化性樹脂のエポキ
シ樹脂とは、1分子中にエポキシ基を2個以上有する重
合体であり、例えばビスフェノールA型、オルソクレゾ
ールノボラック型、フェノールノボラック型等が挙げら
れ、これらは硬化剤として、フェノール樹脂、アミン、
酸無水物等と併用して用いられる。
【0029】本発明で使用される熱硬化性樹脂のフェノ
ール樹脂とは、フェノールとホルムアルデヒドの反応に
よって得られる重合体であり、硬化剤として酸触媒、塩
基触媒等と併用して用いられる。
【0030】上記の熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂に
ついては、少なくとも通常、当業者が公知のものを対象
にできる。
【0031】本発明にて使用されるシリコーン化合物
(B)としては、下記一般式(1)に示されるような、
主鎖が分岐構造でかつ有機官能基として芳香族基を含有
するものである。
【0032】
【化9】 (ここで、R1、R2およびR3は主鎖の有機官能基を、
Xは末端の官能基を表わす。)
【0033】すなわち、分岐単位として T単位および
/またはQ単位を持つことを特徴とするが、なかでもT
単位が好ましい。これらの分岐単位は全体のシロキサン
単位の20mol%以上含有することが好ましい。20
mol%未満であると、シリコーン化合物の耐熱性が低
下してその難燃性の効果が下がり、またシリコーン化合
物自体の粘度が低すぎて成形性に悪影響を及ぼす場合が
ある。さらに好ましくは30mol%以上である。30
mol%以上だとシリコーン化合物の耐熱性が一層上が
り、これを含有した熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の
難燃性が大幅に向上する。しかし95mol%以上だ
と、下記に示す芳香族基の縮合が起こりにくくなりその
結果難燃性が低下する場合がある。
【0034】また、シリコーン化合物は、含有される有
機官能基のうち芳香族基が20mol%以上であること
が好ましい。この範囲以下であると、燃焼時に芳香族基
同士の縮合が起こりにくくなり難燃効果が低下する場合
がある。さらに好ましくは60mol%以上である。6
0mol%以上だと燃焼時の芳香族基が一層効率的に縮
合でき、極めて良好な難燃効果を発現できる。しかし9
8mol%以上だと芳香族基同士の立体障害により、こ
れらの縮合が生じにくくなる場合があり、難燃効果が低
下する場合がある。
【0035】この含有される芳香族基としては、フェニ
ル、ビフェニル、ナフタレン、またはこれらの誘導体で
あるが、シリコーン化合物の安全面からは、特にフェニ
ル基が好ましい。本発明のシリコーン化合物中の官能基
は、末端基として、メチル基、フェニル基、水酸基の内
から、選ばれた1種または複数種の混合物であることが
好ましく、かつその残りがメチル基であることが望まし
い。以上のような末端基の場合、反応性が低いため、熱
可塑性樹脂または熱硬化性樹脂とシリコーン化合物の混
練時に、シリコーン化合物のゲル化(架橋化)が起こり
にくいので、シリコーン化合物が熱可塑性樹脂または熱
硬化性樹脂中に均一に分散でき、その結果、一層良好な
難燃効果を持つことができ、さらに成形性も向上する。
また本発明のシリコーン化合物の主鎖、分岐した側鎖、
末端基の官能基としては同種であっても異種であっても
良く、また官能基が異なる他のシリコーン化合物を複数
混合しても良い。
【0036】本発明のシリコーン化合物は末端基、主鎖
や分岐した側鎖の官能基としてアルコキシ基が含まない
ものが好ましい。アルコキシ基を含む場合、熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂とシリコーン化合物の混練時に、
シリコーン化合物のゲル化(架橋化)が起こりやすくな
り、その結果、良好な難燃効果を発現しにくくなる。特
に好ましくはメチル基である。これの場合、極端に反応
性が低いので、分散性が極めて良好になり、難燃性をさ
らに向上することができる。
【0037】シリコーン化合物の平均分子量(重量平
均)は、好ましくは1000以上50万以下である。1
000未満だとシリコーン化合物自体の耐熱性が低下し
て難燃性の効果が低下し、さらに成形体表面にシリコー
ン化合物が浸み出して成形性を低下させる場合があり、
また50万を超えると溶融粘度が増加して熱可塑性樹脂
または熱硬化性樹脂中での均一な分散が損なわれ難燃性
の効果や成形性が低下する場合がある。さらに特に好ま
しくは2000以上10万以下である。この範囲ではシ
リコーン化合物の溶融粘度が最適となるため、熱可塑性
樹脂または熱硬化性樹脂中でシリコーン化合物が極めて
均一に分散でき、表面への過度な浸みだしもないため、
一層良好な難燃性と成形性を達成できる。
【0038】シリコーン化合物の配合量は、熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂100重量部あたり0.1重量部
以上20重量部以下が好ましい。配合量が0.1重量部
未満では難燃効果が不十分な場合があり、また20重量
部を超えると成形品表面に表層剥離が発生し外観に劣る
場合がある。より好ましくは、1重量部以上10重量部
以下の範囲である。この範囲では難燃性と成形性、さら
に衝撃強度のバランスが一層良好となる。
【0039】本発明にて使用される芳香族硫黄化合物の
金属塩としては、下記一般式(2)または一般式(3)
に示される芳香族スルホンアミドの金属塩または下記一
般式(4)または一般式(5)に示される芳香族スルホ
ン酸の金属塩である。
【0040】
【化10】 (Arはフェニル基または置換フェニル基を、Mは金属
陽イオンを表わす。
【0041】
【化11】 (Arはフェニル基または置換フェニル基を、R’はス
ルホニルまたはカルボニルを含む有機基を、Mは金属陽
イオンを表わす。ただし、ArとR’とが結合しても良
い。)
【0042】
【化12】 (R'' およびR''' は炭素原子が1〜6個の脂肪族基
あるいは1〜2個のフェニル基または置換フェニル基
を、AはSO3M(Mは、金属陽イオン)基を表す。)
【0043】
【化13】 (Arはフェニル基または置換フェニル基を、Mは金属
陽イオンを表わす。)
【0044】芳香族スルホンアミドの金属塩の好ましい
例としては、サッカリンの金属塩、N−(p−トリルス
ルホニル)−p−トルエンスルホイミドの金属塩、N−
(N′−ベンジルアミノカルボニル)スルファニルイミ
ドの金属塩およびN−(フェニルカルボキシル)−スル
ファニルイミドの金属塩が挙げられる。また、芳香族ス
ルホン酸の金属塩としては、ジフェニルスルホン−3−
スルホン酸の金属塩、ジフェニルスルホン−3,3′−
ジスルホン酸の金属塩、ジフェニルスルフォン−3,
4′−ジスルホン酸の金属塩およびベンゼンスルホン酸
の金属塩が挙げられる。これらは、一種もしくはそれ以
上を併用して使用しても良い。
【0045】好適な金属としては、ナトリウム、カリウ
ム等のI族の金属(アルカリ金属)、またはII族の金
属ならびに銅、アルミニウム等が挙げられ、特にアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属が好ましい。
【0046】これらのうちでも特に、サッカリン、N−
(p−トリルスルホニル)−p−トルエンスルホイミド
のカリウム塩、N−(N′−ベンジルアミノカルボニ
ル)スルファニルイミドのカリウム塩、ジフェニルスル
ホン−3−スルホン酸のカリウム塩、ベンゼンスルホン
酸のカリウム塩またはベンゼンスルホン酸のナトリウム
塩が好適に用いられ、さらに好ましくは、サッカリンナ
トリウム、N−(p−トリルスルホニル)−p−トルエ
ンスルホイミドのカリウム塩、N−(N′−ベンジルア
ミノカルボニル)スルファニルイミドのカリウム塩、ベ
ンゼンスルホン酸のナトリウム塩である。
【0047】芳香族硫黄化合物の金属塩の配合量は、熱
可塑性樹脂または熱硬化製性樹脂100重量部に対し
0.03重量部以上5重量部以下が好ましい。配合量が
0.03重量部未満の場合には顕著な難燃効果を得るの
が困難な場合があり、また5重量部を超えると射出成形
時の熱安定性に劣る場合があるため、その結果、成形性
および衝撃強度に悪影響を及ぼす場合がある。より好適
には、0.05重量部以上2重量部以下、更に好適には
0.06重量部以上0.4重量部以下の範囲である。こ
の範囲では特に、難燃性、成形性および衝撃強度のバラ
ンスが一層良好となる。
【0048】含フッ素ポリマーは、繊維形成型の含フッ
素ポリマーを用いるのが望ましい。繊維形成型の含フッ
素ポリマーは、熱可塑性樹脂中で繊維構造(フィブリル
状構造)を形成するものが好ましい。含フッ素ポリマー
としては、例えばポリテトラフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン系共重合体等が挙げられる。繊維形成
型の含フッ素ポリマーの配合量は、熱可塑性樹脂100
重量部に対し、0.05重量部未満では、燃焼時のドリ
ップ防止効果に劣る場合があり、かつ5重量部を越える
と造粒が困難になる場合がある。より好適には、0.0
5重量部以上1重量部以下、更に好適には0.1重量部
以上0.5重量部以下の範囲である。この範囲では、難
燃性、および成形性のバランスが一層良好となる。
【0049】更に、本発明の効果を損なわない範囲で、
熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂に各種の熱安定剤、酸
化防止剤、着色剤、蛍光増白剤、充填材、離型剤、軟化
材、帯電防止剤、等の添加剤、衝撃性改良材、他のポリ
マー、さらに他の難燃剤を配合しても良い。
【0050】熱安定剤としては、例えば硫酸水素ナトリ
ウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素リチウム等の硫酸水
素金属塩および硫酸アルミニウム等の硫酸金属塩等が挙
げられる。これらは、特にポリブチレンテレフタレート
やポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂に用い
られ、熱可塑性樹脂100重量部に対して、通常0重量
部以上0.5重量部以下の範囲で用いられる。
【0051】充填材としては、例えばガラス繊維、ガラ
スビーズ、ガラスフレーク、炭素繊維、タルク粉、クレ
ー粉、マイカ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラスト
ナイト粉、シリカ粉、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム等が挙げられる。
【0052】衝撃性改良材としては、例えばアクリル系
エラストマー、ポリエステル系エラストマー、コアシェ
ル型のメチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共
重合体、メチルメタクリレート・アクリロニトリル・ス
チレン共重合体、エチレン・プロピレン系ゴム、エチレ
ン・プロピレン・ジエン系ゴム等が挙げられる。他のポ
リマーとしては、通常の混合方法で混合できるものであ
る限り制限はない。
【0053】他の難燃剤としては赤リン、リン酸エステ
ル、金属水和物等の通常用いられているものが挙げら
れ、必要に応じて繊維形成型の含フッ素ポリマーも使用
することができる。
【0054】本発明の難燃性樹脂組成物中の各種配合成
分の混合方法には、特に制限はなく、公知の混合機、例
えばタンブラー、リボンブレンダー 等による混合や押
出機による溶融混練が挙げられる。
【0055】本発明の難燃性樹脂組成物を成形する方法
としては、特に制限はなく、公知の射出成形法、射出・
圧縮成形法等を用いることができる。
【0056】
【実施例】次に、具体的な実施例を用いて本発明を説明
する。尚、「部」は重量基準に基づく。
【0057】シリコーン化合物は、一般的な製造方法に
従って製造した。すなわち、シリコーン化合物成分の分
子量およびシリコーン化合物を構成するM単位、D単
位、T単位およびQ単位の割合に応じて、適量のジオル
ガノジクロロシラン、モノオルガノトリクロロシランお
よびテトラクロロシラン、あるいはそれらの部分加水分
解縮合物を有機溶剤中に溶解し、水を添加して加水分解
して、部分的に縮合したシリコーン化合物を形成し、さ
らにトリオルガノクロロシランを添加して反応させるこ
とによって、重合を終了させ、その後、溶媒を蒸留等で
分離した。上記方法で合成された10種のシリコーン化
合物の構造特性を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】[実施例1−9および比較例1−7]ポリ
ブチレンテレフタレート(帝人(株)製TRB−H)10
0部に対し、上記シリコーンと以下に示す金属塩を表2
及び表3に示す配合量に基づき石臼式の混練押出し機
(KCK80×2−35VEX)を用いて、シリンダー
温度250℃にて溶融混練し、ペレットを得た。 ・N−(p−トリルスルホニル)−p−トルエンスルホ
イミドのカリウム塩(以下、金属塩1と略記) ベンゼンスルホン酸ナトリウム(以下、金属塩2と略
記)
【0060】得られたペレットを120℃で3時間乾燥
後、圧縮成形法により厚さ3.0mmの平板を成形し
た。成形温度は、250℃であり、成形時間は1分間で
ある。
【0061】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。酸素指数法
による高分子材料の燃焼試験方法とは、所定の大きさの
試験片の燃焼時間が3分以上継続して燃焼するか、又は
着炎後の燃焼長さが50mm以上燃え続けるのに必要な
最低の酸素流量とその時の窒素流量を決定する方法であ
り、上記方法で求めた最低酸素濃度(容量パーセント)
の数値を酸素指数という。酸素指数値が高いほど難燃性
が高い評価となる。
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】実施例1〜9に示すように、主鎖が分岐構
造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳香族
硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とするポ
リブチレンテレフタレート組成物は、これらの添加剤の
全てを含まないポリブチレンテレフタレート単独(比較
例1)またはシリコーン化合物と芳香族硫黄化合物の金
属塩を併せ持たないポリブチレンテレフタレート組成物
(比較例2〜4)または本発明以外の構造のシリコーン
化合物を添加したポリブチレンテレフタレート組成物
(比較例5〜7)よりも極めて大きな難燃効果を発揮し
た。
【0065】また、シリコーン化合物の有機官能基中の
芳香族基(フェニル基)は、実施例1〜9に示すよう
に、これらが含有されると、含有されないものに比べ
(比較例5、7)、添加したポリブチレンテレフタレー
ト組成物の難燃性が向上し、特に60mol%以上含有
(実施例2〜9)されると難燃性を大幅に向上すること
ができる。
【0066】[実施例10−14および比較例8−1
2]ポリアミド6(昭和電工(株)製C216)100部
に対し、前記シリコーンと前記金属塩1と下記金属塩3
を表4に示す配合量に基づき石臼式の混練押出し機(K
CK80×2−35VEX)を用いて、シリンダー温度
220℃にて溶融混練し、ペレットを得た。サッカリン
ナトリウム(以下金属塩3と略記)
【0067】得られたペレットを100℃で3時間乾燥
後、圧縮成形法により厚さ3.0mmの平板を成形し
た。成形温度は、220℃であり、成形時間は1分間で
ある。
【0068】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0069】
【表4】
【0070】実施例10〜14に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
るポリアミド6組成物は、これらの添加剤の全てを含ま
ないポリアミド6単独(比較例8)またはシリコーン化
合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併せ持たないポリア
ミド6組成物(比較例9)または本発明以外の構造のシ
リコーン化合物を添加したポリアミド6組成物(比較例
10〜12)よりも極めて大きな難燃効果を発揮した。
【0071】[実施例15−19および比較例13−1
8]変性ポリフェニレンエーテル(三菱エンジニアプラ
スチック(株)製ユピエースAH60、ポリフェニレンエ
ーテルとハイインパクトポリスチレンのアロイ)100
部に対し、前記シリコーンと前記金属塩を表5に示す配
合量に基づき石臼式の混練押出し機(KCK80×2−
35VEX)を用いて、シリンダー温度280℃にて溶
融混練し、ペレットを得た。
【0072】得られたペレットを120℃で3時間乾燥
後、圧縮成形法により厚さ3.0mmの平板を成形し
た。成形温度は、280℃であり、成形時間は1分間で
ある。
【0073】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0074】
【表5】
【0075】実施例15〜19に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
る変性ポリフェニレンエーテル組成物は、これらの添加
剤の全てを含まない変性ポリフェニレンエーテル単独
(比較例13)またはシリコーン化合物と芳香族硫黄化
合物の金属塩を併せ持たない変性ポリフェニレンエーテ
ル組成物(比較例14、15)または本発明以外の構造
のシリコーン化合物を添加した変性ポリフェニレンエー
テル組成物(比較例16〜18)よりも極めて大きな難
燃効果を発揮した。
【0076】[実施例20−24および比較例19−2
3]ポリプロピレン(宇部興産(株)製J130G、メル
トフローレイトが30のホモポリマー)100部に対
し、前記シリコーンと前記金属塩を表6に示す配合量に
基づき石臼式の混練押出し機(KCK80×2−35V
EX)を用いて、シリンダー温度210℃にて溶融混練
し、ペレットを得た。
【0077】得られたペレットを圧縮成形法により厚さ
3.0mmの平板を成形した。成形温度は、210℃で
あり、成形時間は1分間である。
【0078】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0079】
【表6】
【0080】実施例20〜24に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
るポリプロピレン組成物は、これらの添加剤の全てを含
まないポリプロピレン単独(比較例19)またはシリコ
ーン化合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併せ持たない
ポリプロピレン組成物(比較例20、21)または本発
明以外の構造のシリコーン化合物を添加したポリプロピ
レン組成物(比較例22、23)よりも極めて大きな難
燃効果を発揮した。
【0081】[実施例25−29および比較例24−2
9]不飽和ポリエステル(日本ユピカ社製ユピカ207
0、25℃における粘度が200センチポイズ)100
部に対し、硬化剤としてメチルエチルケトンハイパーオ
キシド(日本油脂社製パーメックN)1部、充填剤とし
て平均粒径500μmの5号珪砂150部を用い、前記
シリコーンと前記金属塩を表7に示す配合量に基づき、
高速撹拌機を使用して混合した。
【0082】得られた樹脂組成物を圧縮成形法により厚
さ3.0mmの平板を成形した。成形温度は、90℃で
あり、成形時間は4分間である。
【0083】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0084】
【表7】
【0085】実施例25〜29に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
る不飽和ポリエステル組成物は、これらの添加剤の全て
を含まない不飽和ポリエステル単独(比較例24)また
はシリコーン化合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併せ
持たない不飽和ポリエステル組成物(比較例25、2
6)または本発明以外の構造のシリコーン化合物を添加
した不飽和ポリエステル組成物(比較例27〜29)よ
りも極めて大きな難燃効果を発揮した。
【0086】[実施例30−34および比較例30−3
4]ノボラック型フェノール樹脂100部に対し、ヘキ
サメチレンテトラミン15部、充填剤として平均粒径5
00μmの5号珪砂150部を用い、前記シリコーンと
前記金属塩を表7に示す配合量に基づき、ロール混練機
を使用して105℃で5分混合した。
【0087】得られた樹脂組成物を粉砕した後、圧縮成
形法により厚さ3.0mmの平板を成形した。成形温度
は、170℃であり、成形時間は3分間である。成形後
175℃のオーブンで6時間硬化させた。
【0088】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0089】
【表8】
【0090】実施例30〜34に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
るフェノール樹脂組成物は、これらの添加剤の全てを含
まないフェノール樹脂単独(比較例30)またはシリコ
ーン化合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併せ持たない
フェノール樹脂組成物(比較例31、32)または本発
明以外の構造のシリコーン化合物を添加したフェノール
樹脂組成物(比較例33、34)よりも極めて大きな難
燃効果を発揮した。
【0091】[実施例35−39および比較例35−3
9]クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(住友化学工
業(株)製ESCN−195XF)19.2部、フェノー
ルノボラック硬化剤(昭和高分子(株)製BRG556)
10.4部、充填剤として破砕シリカ(電気化学工業
(株)製FS−892)70部を用い、カルバナワックス
0.25部、トリフェニルホスフィン0.2部に対し、
前記シリコーンと前記金属塩を表9に示す配合量に基づ
き、ロール混練機を使用して105℃で5分混合した。
【0092】得られた樹脂組成物を粉砕した後、圧縮成
形法により厚さ3.0mmの平板を成形した。成形温度
は、170℃であり、成形時間は3分間である。成形後
175℃のオーブンで6時間硬化させた。
【0093】成形された平板を長さ150mm、幅6.
5±0.5mmの試験片に加工して、JIS K720
1(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)によ
り難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0094】
【表9】
【0095】実施例35〜39に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の金属塩を添加してなることを特徴とす
るフェノール樹脂組成物は、これらの添加剤の全てを含
まないフェノール樹脂単独(比較例35)またはシリコ
ーン化合物と芳香族硫黄化合物の金属塩を併せ持たない
フェノール樹脂組成物(比較例36、37)または本発
明以外の構造のシリコーン化合物を添加したフェノール
樹脂組成物(比較例38、39)よりも極めて大きな難
燃効果を発揮した。
【0096】[実施例40−50および比較例40−4
8]ポリブチレンテレフタレート(帝人(株)製TRB
−H)100部に対し、上記シリコーンと末端基にアル
コキシ基を含むシリコーンl(主鎖構造のD/T/Qはmol比
で40/60/0、全有機官能基中のフェニル基の比率は60mol
%、分子量15000、末端基はトリメチルメトキシシラン/
メチルトリメトキシシラン=85/15をシリコーンと
反応させたため、末端基中のアルコキシ基は計算値で10
%である)、前記金属塩、およびポリテトラフルオロエ
チレン(以下、PTFEと略記)を表11及び表12に
示す配合量に基づき石臼式の混練押出し機(KCK80
×2−35VEX)を用いて、シリンダー温度250℃
にて溶融混練し、ペレットを得た。
【0097】得られたペレットを120℃で3時間乾燥
後、圧縮成形法により厚さ3.0mmの平板を成形し
た。成形温度は、250℃であり、成形時間は1分間で
ある。成形された平板を長さ150mm、幅6.5±
0.5mmの試験片に加工して、JIS K7201
(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)により
難燃性の評価を行い、酸素指数を求めた。
【0098】さらに、得られたペレットを125℃で4
時間乾燥後、射出法により125x13x3.2mmの
試験片を成形した。該試験片を温度23℃、湿度50%
の恒温室の中で48時間放置し、アンダーライターズ・
ラボラトリーズが定めているUL94試験(機器の部品
用プラスチック材料の燃焼性試験)に準拠した難燃性の
評価を行った。UL94Vとは、鉛直に保持した所定の
大きさの試験片にバーナーの炎を10秒間接炎した後の
残炎時間やドリップ性から難燃性を評価する方法であ
り、以下の表10のようなクラスに分けられる。
【0099】
【表10】
【0100】上に示す残炎時間とは、着火源を遠ざけた
後の、試験片が有炎燃焼を続ける時間の長さであり、ド
リップによる綿の着火とは、試験片の下端から約300
mm下にある標識用の綿が、試験片からの滴下(ドリッ
プ)物によって着火されるかどうかによって決定され
る。
【0101】上記クラスに適合できない場合は、水平燃
焼試験を行った。水平燃焼試験とは、水平に保持した所
定の大きさの試験片にバーナーの炎を30秒間(または30
秒以内に試験片の先端から25mmの標線まで炎が達した場
合は、直ちにバーナーを遠ざける)接炎した後の、燃焼
速度や燃焼した距離を評価する方法であり、以下の事項
に適合できれば、HBに分類される。A.厚さが3.0−13m
mの試料は、75mmの区間での燃焼速度が1分当り40mmを
越えないこと、またはB.厚さが3.0mmより薄い試料
は、75mmの区間での燃焼速度が1分当り75mmを越えない
こと、またはC.100mmの標識表示に達する前に燃焼が
止まる。
【0102】
【表11】
【0103】
【表12】
【0104】実施例40〜50に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の、またはこれらの配合にさらに繊維形
成型の含フッ素ポリマーを添加してなることを特徴とす
るポリブチレンテレフタレート組成物は、これらの添加
剤の全てを含まないポリブチレンテレフタレート単独
(比較例40)またはシリコーン化合物と芳香族硫黄化
合物の金属塩および繊維形成型の含フッ素ポリマーを併
せ持たないポリブチレンテレフタレート組成物(比較例
41〜44)または本発明以外の構造のシリコーン化合
物を添加したポリブチレンテレフタレート組成物(比較
例45〜48)よりも極めて大きな難燃効果を発揮し
た。また、シリコーン化合物の有機官能基中の芳香族基
(フェニル基)は、実施例40〜50に示すように、こ
れらが含有されると、含有されないものに比べ(比較例
45,48)、添加したポリブチレンテレフタレート組
成物の難燃性が向上し、特に60mol%以上含有(実
施例41〜50)されると難燃性を大幅に向上すること
ができる。さらに、シリコーン化合物中の末端基の影響
を調査した。ポリブチレンテレフタレート100部に対
し、アルコキシ基を含有するシリコーンlを2部と金属
塩1を0.1部、およびこれらにPTFEを0.3部配
合したポリブチレンテレフタレート組成物は、末端基が
メチル基からなり、他の構成が同じシリコーンeを配合
したもの(実施例45〜46)よりも、難燃性の指標の
一つである酸素指数がそれぞれ4ポイント低下した。
【0105】[実施例51−57および比較例49−5
5]変性ポリフェニレンエーテル(三菱エンジニアプラ
スチック(株)製ユピエースAH60、ポリフェニレン
エーテルとハイインパクトポリスチレンのアロイ)10
0部に対し、前記シリコーンと前記金属塩、および前記
PTFEを表13及び表14に示す配合量に基づき石臼
式の混練押出し機(KCK80×2−35VEX)を用
いて、シリンダー温度280℃にて溶融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを120℃で3時間乾燥
後、圧縮成形法により厚さ3.0mmの平板を成形し
た。成形温度は、280℃であり、成形時間は1分間で
ある。成形された平板を長さ150mm、幅6.5±
0.5mmの試験片に加工して、JISK7201(酸
素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)により難燃
性の評価を行い、酸素指数を求めた。さらに、得られた
ペレットを120℃で3時間乾燥後、射出法により12
5x13x3.2mmの試験片を成形した。該試験片を
温度23℃、湿度50%の恒温室の中で48時間放置
し、アンダーライターズ・ラボラトリーズが定めている
UL94試験(機器の部品用プラスチック材料の燃焼性
試験)に準拠した難燃性の評価を行った。
【0106】
【表13】
【0107】
【表14】
【0108】実施例51〜57に示すように、主鎖が分
岐構造でかつ芳香族基を持つシリコーン化合物および芳
香族硫黄化合物の、またはこれらの配合にさらに繊維形
成型の含フッ素ポリマーを添加してなることを特徴とす
る変性ポリフェニレンエーテル組成物は、これらの添加
剤の全てを含まない変性ポリフェニレンエーテル単独
(比較例49)またはシリコーン化合物と芳香族硫黄化
合物の金属塩および繊維形成型の含フッ素ポリマーを併
せ持たない変性ポリフェニレンエーテル組成物(比較例
50〜52)または本発明以外の構造のシリコーン化合
物を添加した変性ポリフェニレンエーテル組成物(比較
例53〜55)よりも極めて大きな難燃効果を発揮し
た。
【0109】以上の実施例に示すように、上記の樹脂で
特定構造のシリコーン化合物と金属塩、またはこれらの
配合にさらに繊維形成型の含フッ素ポリマーを併用する
ことで、シリコーン化合物の添加量が比較的低くても高
度な難燃性が得られた。このため、他の必要特性、例え
ば、成形性(試験片の表層はく離や表面のムラ、ヒ
ケ)、機械的強度、熱変形温度、流動性も良好であっ
た。
【0110】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは明らかである。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主鎖が分岐構造でかつ含有する有機官能基中に芳香族基
を持つシリコーン化合物、および芳香族硫黄化合物の金
属塩、またはこれらの配合にさらに繊維形成型の含フッ
素ポリマーを併用することで、塩素、臭素化合物等から
なる難燃剤を使用せずに高度な難燃化を実現した難燃性
樹脂組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 27/12 C08L 27/12 83/04 83/04 Fターム(参考) 4J002 BB031 BC031 BN151 CC031 CD051 CD061 CF061 CF071 CF221 CH071 CL011 CN011 CP032 CP062 EV216 EV256 EV286 EV326 FD010 FD060 FD130 FD200

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造でか
    つ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン化
    合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してなる
    ことを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造でか
    つ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン化
    合物、芳香族硫黄化合物の金属塩、および含フッ素ポリ
    マーを配合してなることを特徴とする難燃性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性樹脂が、芳香族基を含有する
    熱可塑性樹脂の群から選択された少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の難燃性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】前記熱可塑性樹脂が、ポリブチレンテレフ
    タレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテルから成
    る群から選択された少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の難燃性樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】熱硬化性樹脂に対し、主鎖が分岐構造でか
    つ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン化
    合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してなる
    ことを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】前記熱硬化性樹脂が、芳香族基を含有する
    熱硬化性樹脂の群から選択された少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項6記載の難燃性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステ
    ル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂から成る群から選択
    された少なくとも1種であることを特徴とする請求項6
    記載の難燃性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】前記シリコーン化合物が、下記一般式
    (1)で示される単位もしくはSiO2. 0で示される単
    位の少なくとも一つと、下記一般式(2)で示される単
    位を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一
    項に記載の難燃性樹脂組成物。 【化1】 (ここでRは有機官能基を表す。) 【化2】 (ここでRは有機官能基を表す。)
  10. 【請求項10】前記シリコーン化合物が、含有される有
    機官能基のうち芳香族基が20mol%以上であること
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の難
    燃性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】前記シリコーン化合物は、芳香族基がフ
    ェニル基であることを特徴とする請求項1から10のい
    ずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】前記シリコーン化合物は、メチル基、フ
    ェニル基、水酸基の内から選ばれた1種または複数種の
    官能基を、末端基として含有することを特徴とする請求
    項1から10のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成
    物。
  13. 【請求項13】前記シリコーン化合物は、芳香族基とし
    てフェニル基と、末端基としてメチル基、フェニル基、
    水酸基の内から、選ばれた1種または複数種の官能基
    と、を含有し、かつ残りがメチル基であることを特徴と
    する請求項1から10のいずれか一項に記載の難燃性樹
    脂組成物。
  14. 【請求項14】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、芳香
    族スルホンアミドの金属塩または芳香族スルホン酸の金
    属塩であることを特徴とする請求項1から13のいずれ
    か一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、サッ
    カリン、N−(p−トリルスルホニル)−p−トルエン
    スルホイミド、N−(N′−ベンジルアミノカルボニ
    ル)スルファニルイミドおよびN−(フェニルカルボキ
    シル)−スルファニルイミドから選択される1種もしく
    は2種以上の金属塩であることを特徴とする請求項1か
    ら13のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  16. 【請求項16】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、ジフ
    ェニルスルホン−3−スルホン酸、ジフェニルスルホン
    −3,3′−ジスルホン酸およびジフェニルスルホン−
    3,4′−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸から選択
    される1種もしくは2種以上の金属塩であることを特徴
    とする請求項1から13のいずれか一項に記載の難燃性
    樹脂組成物。
  17. 【請求項17】前記芳香族硫黄化合物の金属塩の金属
    が、アルカリ金属、アルカリ土類金属から選択される1
    種もしくは2種であることを特徴とする請求項1から1
    6のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  18. 【請求項18】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂100
    重量部に対し、主鎖が分岐構造でかつ含有する有機官能
    基中に芳香族基を持つシリコーン化合物0.1重量部以
    上20重量部以下、おび芳香族硫黄化合物の金属塩0.
    03重量部以上1.0重量部以下を配合してなることを
    特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の難
    燃性樹脂組成物。
  19. 【請求項19】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してな
    ることを特徴とする難燃性樹脂組成物であって、前記シ
    リコーン化合物が、末端基として、メチル基、フェニル
    基、水酸基の内から選ばれた1種または複数種の官能基
    を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  20. 【請求項20】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、芳香族硫黄化合物の金属塩、および含フッ素ポ
    リマーを配合してなることを特徴とする難燃性樹脂組成
    物であって、前記シリコーン化合物が、末端基として、
    メチル基、フェニル基、水酸基の内から選ばれた1種ま
    たは複数種の官能基を含有することを特徴とする難燃性
    樹脂組成物。
  21. 【請求項21】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してな
    ることを特徴とする難燃性樹脂組成物であって、前記シ
    リコーン化合物が、芳香族基としてフェニル基と、末端
    基としてメチル基、フェニル基、水酸基の内から選ばれ
    た1種または複数種の官能基と、を含有し、かつ残りが
    メチル基であることを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  22. 【請求項22】熱可塑性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、芳香族硫黄化合物の金属塩、および含フッ素ポ
    リマーを配合してなることを特徴とする難燃性樹脂組成
    物であって、前記シリコーン化合物が、芳香族基として
    フェニル基と、末端基としてメチル基、フェニル基、水
    酸基の内から選ばれた1種または複数種の官能基と、を
    含有し、かつ残りがメチル基であることを特徴とする難
    燃性樹脂組成物。
  23. 【請求項23】前記熱可塑性樹脂が、芳香族基を含有す
    る熱可塑性樹脂の群から選択された少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項19または22に記載の難燃
    性樹脂組成物。
  24. 【請求項24】前記熱可塑性樹脂が、ポリブチレンテレ
    フタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテルから
    成る群から選択された少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項19または22に記載の難燃性樹脂組成
    物。
  25. 【請求項25】前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンで
    あることを特徴とする請求項19または22に記載の難
    燃性樹脂組成物。
  26. 【請求項26】熱硬化性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してな
    ることを特徴とする難燃性樹脂組成物であって、前記シ
    リコーン化合物が、末端基として、メチル基、フェニル
    基、水酸基の内から、選ばれた1種または複数種の官能
    基を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  27. 【請求項27】熱硬化性樹脂に対し、主鎖が分岐構造で
    かつ含有する有機官能基中に芳香族基を持つシリコーン
    化合物、および芳香族硫黄化合物の金属塩を配合してな
    ることを特徴とする難燃性樹脂組成物であって、前記シ
    リコーン化合物が、芳香族基としてフェニル基と、末端
    基としてメチル基、フェニル基、水酸基の内から選ばれ
    た1種または複数種の官能基と、を含有し、かつ残りが
    メチル基であることを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  28. 【請求項28】前記熱硬化性樹脂が、芳香族基を含有す
    る熱硬化性樹脂の群から選択された少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項26または27に記載の難燃
    性樹脂組成物。
  29. 【請求項29】前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステ
    ル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂から成る群から選択
    された少なくとも1種であることを特徴とする請求項2
    6または27に記載の難燃性樹脂組成物。
  30. 【請求項30】前記シリコーン化合物が、下記一般式
    (1)で示される単位もしくはSiO2. 0で示される単
    位の少なくとも一つと、下記一般式(2)で示される単
    位を含むことを特徴とする請求項19から29のいずれ
    か一項に記載の難燃性樹脂組成物。 【化3】 (ここでRは有機官能基を表す。) 【化4】 (ここでRは有機官能基を表す。)
  31. 【請求項31】前記シリコーン化合物が、含有される有
    機官能基のうち芳香族基が20mol%以上であること
    を特徴とする請求項19から30のいずれか一項に記載
    の難燃性樹脂組成物。
  32. 【請求項32】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、芳香
    族スルホンアミドの金属塩または芳香族スルホン酸の金
    属塩であることを特徴とする請求項19から31のいず
    れか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  33. 【請求項33】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、サッ
    カリン、N−(p−トリルスルホニル)−p−トルエン
    スルホイミド、N−(N′−ベンジルアミノカルボニ
    ル)スルファニルイミドおよびN−(フェニルカルボキ
    シル)−スルファニルイミドから選択される1種もしく
    は2種以上の金属塩であることを特徴とする請求項19
    から31のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  34. 【請求項34】前記芳香族硫黄化合物の金属塩が、ジフ
    ェニルスルホン−3−スルホン酸、ジフェニルスルホン
    −3,3′−ジスルホン酸およびジフェニルスルホン−
    3,4′−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸から選択
    される1種もしくは2種以上の金属塩であることを特徴
    とする請求項19から31のいずれか一項に記載の難燃
    性樹脂組成物。
  35. 【請求項35】前記芳香族硫黄化合物の金属塩の金属
    が、アルカリ金属、アルカリ土類金属から選択される1
    種もしくは2種であることを特徴とする請求項19から
    34のいずれか一項に記載の難燃性樹脂組成物。
  36. 【請求項36】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂100
    重量部に対し、主鎖が分岐構造でかつ含有する有機官能
    基中に芳香族基を持つシリコーン化合物0.1重量部以
    上20重量部以下、おび芳香族硫黄化合物の金属塩0.
    03重量部以上1.0重量部以下を配合してなることを
    特徴とする請求項19から35のいずれか一項に記載の
    難燃性樹脂組成物。
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