JP2001039916A - 水素化されたナフタレン誘導体 - Google Patents

水素化されたナフタレン誘導体

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佳孝 斉藤
Masashi Osawa
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Haruyoshi Takatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶製造中間体として有用な水素化されたナ
フタレン誘導体およびその製造方法を提供することにあ
り、さらにそれを用いてデカヒドロナフタレン構造ある
いはテトラヒドロナフタレン構造を有するような液晶化
合物の有利な製造方法を提供することにある。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (R:C数1〜12のアルキル基又はアルコキシル基あるい
はC数2〜12のアルケニル基、アルケニルオキシ基、ア
ルキニル基あるいはアルキニルオキシ基等、n:0〜2、
L:-CH2CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-等)等で表
される水素化されたナフタレン誘導体を提供し、且つこ
れらの製造方法をも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学的液晶表示
用材料として有用な水素化されたナフタレン誘導体の製
造中間体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、時計、電卓をはじめと
して、各種測定機器、自動車用パネル、ワ-ドプロセッ
サ-、電子手帳、プリンタ-、コンピュ-タ-、テレビ等に
用いられるようになっている。液晶表示方式としては、
その代表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩れ
ネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲスト・ホス
ト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等があり、また駆動方
式としても従来のスタティック駆動からマルチプレック
ス駆動が一般的になり、さらに単純マトリックス方式、
最近ではアクティブマトリックス方式が実用化されてい
る。
【0003】これらの表示方式や駆動方式に応じて、液
晶材料としても種々の特性が要求されている。中でも温
度範囲が広いことはほとんどの場合に共通して非常に重
要であるが、これにはネマチック相上限温度(TN-I)が充
分高いことと、融点(TC-N)あるいはスメクチック-ネマ
チック転移温度(TS-N)が充分低いことを含んでいる。ま
た、他の液晶化合物や汎用液晶組成物に対する相溶性も
重要である。この相溶性が不良の場合には、析出や相分
離の危険を避けるために非常に多数の液晶化合物を混合
させる必要が生じ、組成物の調製には非常な手間がかか
り、高コスト化が避けられなかった。
【0004】また、駆動電圧が充分低いことも多くの場
合に共通して重要な特性であり、そのためには閾値電圧
(Vth)が低い必要がある。
【0005】また、応答が高速であることも同様に重要
な特性であり、そのために液晶の粘性はできるだけ小さ
いことが要求されている。
【0006】また、屈折率異方性(Δn)も重要な特性で
あり、その表示方法に応じてさまざまな値が要求される
が、製造の容易なセル厚の大きい液晶素子の場合には小
さい値が要求されることが多い。
【0007】こうした要求を満たすべく、これまでにも
非常に数多くの液晶化合物が合成されてきているが、問
題が全て解決されたわけではなく、上記の各々の要求に
対しさらに優れた特性を有する液晶化合物が求められて
いるのが現状である。
【0008】一般に液晶化合物は構造的に中心骨格(コ
ア)部分と側方基(側鎖及び極性基)から形成されてい
る。コア部分を構成する環構造としては、1,4-フェニレ
ン基(フッ素置換されていてもよい)やトランス-1,4-シ
クロヘキシレン基をはじめとして、ピリジン-2,5-ジイ
ル基やピリミジン-2,5-ジイル基等の複素芳香環、ジオ
キサン-トランス-1,4-ジイル基やピペリジン-1,4-ジイ
ル基等の飽和複素環等、既に多くのものが知られてい
る。しかしながら、通常は1,4-フェニレン基(フッ素置
換されていてもよい)とトランス-1,4-シクロヘキシレン
基および少数の複素芳香環にほぼ限定されており、これ
らの環構造から構成された液晶化合物のみでは年々高度
化する液晶組成物に対する要求特性には充分応えきれな
くなってきているのが実情である。
【0009】ところでこのトランス-1,4-シクロヘキシ
レン基をトランス-2,6-トランスデカヒドロナフチレン
基に変換することにより液晶性が向上することは知られ
ている。しかもトランス-2,6-トランスデカヒドロナフ
チレン基は酸素原子や窒素原子といったヘテロ原子を含
まない飽和環であるため、優れた化学的安定性が期待で
きる。しかしながら、これまでに報告されたトランス-
2,6-トランスデカヒドロナフタレン誘導体の例は少な
く、特にその特性についてはほとんど知られていなかっ
た。
【0010】最近、本発明者らは2-(3,5-ジフルオロ-4-
シアノフェニル)-トランス-2,6-トランスデカヒドロナ
フタレン誘導体である(A)
【0011】
【化4】
【0012】あるいは2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)
-トランス-2,6-トランスデカヒドロナフタレン誘導体で
ある(B)
【0013】
【化5】
【0014】等の新規デカヒドロナフタレン誘導体を開
発し、これらが優れた液晶性を示し、閾値電圧(Vth)の
低減や、屈折率異方性(Δn)の低減等に優れた効果を有
し、さらに他の液晶化合物や汎用液晶組成物に対する相
溶性にも優れており、液晶材料として有用であることを
報告した。
【0015】また(A)や(B)等の優れた特性について、さ
らにその液晶性を向上させるためには、そのデカヒドロ
ナフタレン骨格に、さらにトランス-1,4-シクロヘキシ
レン基を導入することが効果的であろうことは比較的容
易に予想することができ、実際に、本発明者らは化合物
(C)
【0016】
【化6】
【0017】等の新規デカヒドロナフタレン誘導体を開
発し、これらが非常に優れた液晶性を示し、汎用のホス
ト液晶として有用であることを報告した。
【0018】また、最近、本発明者らは6-(3,5-ジフル
オロ-4-シアノフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタ
レン誘導体である(D)
【0019】
【化7】
【0020】あるいは6-(3,4,5-トリフルオロフェニル)
-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン誘導体である(E)
【0021】
【化8】
【0022】等の新規テトラヒドロナフタレン誘導体を
開発し、これらが優れた液晶性を示し、閾値電圧(Vth)
の低減やネマチック相温度範囲の拡大等に優れた効果を
有し、さらに他の液晶化合物や汎用液晶組成物に対する
相溶性にも優れており、液晶材料として有用であること
を報告した。
【0023】ところで、化合物(A)および(B)は一般式(I
IIa)
【0024】
【化9】
【0025】(式中、Rは一般式(I)におけると同じ意味
を表し、デカヒドロナフタレン環はトランス配置であ
る。)で表される6-置換トランスデカヒドロナフタレン-
2-オンを中間体として製造され、化合物(C)は一般式(II
Ib)
【0026】
【化10】
【0027】(式中、RおよびLは一般式(I)におけると同
じ意味を表し、デカヒドロナフタレン環はトランス配置
である。)で表される6-(トランス-4-置換シクロヘキシ
ル)デカヒドロナフタレン-2-オンを中間体として製造さ
れている。原料である6-置換トランスデカヒドロナフタ
レン-2-オンあるいは6-(トランス-4-置換シクロヘキシ
ル)デカヒドロナフタレン-2-オンは、ドイツ公開特許31
50312号公報に記載された製造方法に基づき、あるいは
準じて製造することができる。しかしながら、これらの
デカヒドロナフタレン誘導体の合成は変換する際の収率
が高くなく、且つ副生する不純物の除去が困難であり、
純度の向上が難しいことから、製造コスト的には決して
有利であるとは言えなかった。そのため、デカヒドロナ
フタレン系液晶の製造中間体として、製造が容易で、よ
り安価なデカヒドロナフタレン誘導体が求められてい
る。
【0028】また、化合物(D)および(E)は一般式(IIIc)
【0029】
【化11】
【0030】(式中、Rは一般式(I)におけると同じ意味
を表す。)で表される2-置換-1,2,3,4-テトラヒドロナフ
タレン-6-オールあるいは一般式(IIId)
【0031】
【化12】
【0032】(式中、Rは一般式(I)におけると同じ意味
を表す。)で表される6-置換-4,4a,5,6,7,8-3H-ヘキサヒ
ドロナフタレン-2-オンを中間体として製造することが
できるが、これらのテトラヒドロナフタレン誘導体の合
成は変換する際の収率も充分高いとは言い難いことか
ら、製造コスト的には決して有利であるとは言えなかっ
た。そのため、テトラヒドロナフタレン系液晶の製造中
間体として、製造が容易で、より安価なテトラヒドロナ
フタレン誘導体が求められている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、液晶製造中間体として有用な水素化された
ナフタレン誘導体およびその製造方法を提供し、デカヒ
ドロナフタレン構造あるいはテトラヒドロナフタレン構
造を有するような液晶化合物の有利な製造方法を提供す
ることにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明が解決するための
手段として、液晶製造中間体として有用な水素化された
ナフタレン誘導体を提供し、且つその製造方法をも提供
する。即ち、 1.一般式(I)
【0035】
【化13】
【0036】(式中、Rは炭素原子数1〜12のアルキル基
またはアルコキシル基あるいは炭素原子数2〜12のアル
ケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基あるいは
アルキニルオキシ基を表し、それぞれ1個以上のフッ素
原子または炭素原子数1〜7のアルコキシル基により置換
されていてもよく、nは0〜2の整数を表し、Lは-CH2CH
2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-CH2O-、-OCH2-、-C
F2O-、-OCF2-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡
C-、-O(CH2)3-、-(CH2)3O-、-(CH2)4-または単結合を表
すが、存在するLは同一でも異なっていてもよく、環Aは
一般式(A1)〜(A7)
【0037】
【化14】
【0038】で表される水素化されたナフタレン環を表
す。)で表される水素化されたナフタレン誘導体。 2.一般式(I)においてRがアルキル基またはアルコキシ
ル基を表すところの上記1記載の水素化されたナフタレ
ン誘導体。 3.一般式(I)においてLが-CH2CH2-または単結合を表す
ところの上記1記載の水素化されたナフタレン誘導体。 4.一般式(I)においてRが炭素原子数2〜12のアルキル
基を表すところの上記1記載の水素化されたナフタレン
誘導体。 5.一般式(I)においてnが0を表すところの上記1記載の
水素化されたナフタレン誘導体。 6.一般式(I)においてnが1〜2の整数を表すところの上
記1記載の水素化されたナフタレン誘導体。 7.一般式(I)においてnが1を表すところの上記6記載の
水素化されたナフタレン誘導体。 8.一般式(I)において環Aが一般式(A1)〜(A3)で表され
る1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基を表
すところの上記1記載の水素化されたナフタレン誘導
体。 9.一般式(I)において環Aが一般式(A4)あるいは(A5)で
表される1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2,6
-ジイル基を表すところの上記1記載の水素化されたナフ
タレン誘導体。 10.一般式(I)において環Aが一般式(A6)あるいは(A7)
で表されるデカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基を表す
ところの上記1記載の水素化されたナフタレン誘導体。 11.一般式(II)
【0039】
【化15】
【0040】(式中、R'は炭素原子数1〜12のアルキル基
またはアルコキシル基あるいは炭素原子数2〜12のアル
ケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基あるいは
アルキニルオキシ基を表し、それぞれ1個以上のフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子または炭素
原子数1〜7のアルコキシル基により置換されていてもよ
く、存在する酸素原子(-O-)に隣接しないメチレン基(-C
H2-)はカルボニル基(-C(=O)-)に交換されていてもよ
く、mは0〜2の整数を表し、存在する環Bはそれぞれ独立
的に1,4-フェニレン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-
シクロヘキセニレン基、あるいは1,4-シクロヘキサジエ
ニレン基を表し、存在するL'はそれぞれ独立的に-CH2CH
2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-CH2O-、-OCH2-、-C
F2O-、-OCF2-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡
C-、-O(CH2)3-、-(CH2)3O-、-(CH2)4-または単結合を表
し、任意のメチレン基(-CH2-)はカルボニル基により交
換されていてもよく、また任意の水素原子は1個以上の
塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子あるいは水酸基
により置換されていてもよく、環Bおよびナフタレン環
の任意の水素原子は1個以上の塩素、臭素、ヨウ素など
のハロゲン原子により置換されていてもよい。)で表さ
れるナフタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキ
シル基を酸化することを特徴とする上記1記載の一般式
(I)で表される水素化されたナフタレン誘導体の製造方
法。 12.一般式(II)においてLが-CH2CH2-、-CH=CH-、-C≡
C-または単結合を表すが、任意のメチレン基(-CH2-)は
カルボニル基により交換されていてもよく、また、任意
の水素原子は1個以上の塩素、臭素、ヨウ素などのハロ
ゲン原子あるいは水酸基により置換されていてもよいナ
フタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基
を酸化することを特徴とする上記3記載の一般式(I)で表
される水素化されたナフタレン誘導体の製造方法。 13.一般式(II)においてmが0で表されるナフタレン誘
導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化する
ことを特徴とする上記5記載の水素化されたナフタレン
誘導体の製造方法。 14.一般式(II)においてmが1〜2の整数で表されるナ
フタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基
を酸化することを特徴とする上記6記載の水素化された
ナフタレン誘導体の製造方法。 15.一般式(II)においてmが1で表されるナフタレン誘
導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化する
ことを特徴とする上記7記載の水素化されたナフタレン
誘導体の製造方法。 16.一般式(II)で表されるナフタレン誘導体を還元
し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化することを特徴
とする上記8記載の水素化されたナフタレン誘導体の製
造方法。 17.一般式(II)で表されるナフタレン誘導体を還元
し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化することを特徴
とする上記9記載の水素化されたナフタレン誘導体の製
造方法。 18.一般式(II)で表されるナフタレン誘導体を還元
し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化することを特徴
とする上記10記載の水素化されたナフタレン誘導体の製
造方法。を課題を解決するための手段として提供する。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明は、上記課題を解決するた
めに、一般式(I)
【0042】
【化16】
【0043】で表される水素化されたナフタレン誘導体
を提供する。式中、Rは炭素原子数1〜7のアルコキシル
基により置換されていてもよい炭素原子数2〜12のアル
キル基を表すが、炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基が
好ましい。Lは-CH2CH2-または単結合を表すが、単結合
が好ましい。nは0〜2の整数を表すが、0〜1が好まし
い。環Aは一般式(A1)〜(A7)
【0044】
【化17】
【0045】で表される水素化されたナフタレン環を表
すが、(A1)〜(A3)あるいは(A6)〜(A7)で表される化合物
が好ましく、(A2)、(A3)あるいは(A7)で表される化合物
がさらに好ましい。
【0046】一般式(I)で表される化合物は、R、L、nお
よび環Aの選択により多種の化合物を包含するが、それ
らの中では、以下の一般式(Ia)〜(Iu)
【0047】
【化18】
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】(式中、Rは一般式(I)におけるとおなじ意
味を表し、デカヒドロナフタレン環はトランス形であ
り、1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン環および
デカヒドロナフタレン環の2,6-位はトランス配置であ
り、シクロヘキサン環の1,4-位はトランス配置を表
す。)で表される化合物が好ましく、これらの中では、
(Ia)、(Ib)、(Ie)〜(Ii)あるいは(Il)〜(In)の化合物が
さらに好ましく、(Ib)、(Ie)、(Ig)、(Ii)、(Il)あるい
は(ln)の化合物が特に好ましい。
【0051】一般式(I)で表される化合物は、一般式(II
a)
【0052】
【化21】
【0053】あるいは一般式(IIb)
【0054】
【化22】
【0055】で表されるナフタレン誘導体を還元し、必
要に応じてヒドロキシル基を酸化することにより製造す
ることができ、本発明はこれらの製造方法をも提供する
ものである。式中、R'は炭素原子数1〜7のアルコキシル
基により置換されていてもよい炭素原子数2〜12のアル
キル基を表すが、任意のエチレン基(-CH2CH2-)はビニレ
ン基(-CH=CH-)あるいはエチニレン基(-C≡C-)により交
換されていてもよく、存在する酸素原子(-O-)に隣接し
ないメチレン基(-CH2-)はカルボニル基(-C(=O)-)に交換
されていてもよく、また任意の水素原子は1個以上の塩
素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子により置換されて
いてもよいが、炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基が好
ましく、R'がアルキル基でない場合には、R'とナフタレ
ン環を同時に還元してもよく、R'を還元した後、ナフタ
レン環を還元してもよく、ナフタレン環を還元した後、
R'を還元してもよいが、R'を還元した後、ナフタレン環
を還元することが好ましい。mは0〜2の整数を表すが、m
は0〜1の整数が好ましい。存在する環Bはそれぞれ独立
的に1,4-フェニレン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-
シクロヘキセニレン基、あるいは1,4-シクロヘキサジエ
ニレン基を表し、環中の任意の水素原子は1個以上の塩
素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子により置換されて
いてもよいが、置換されていない1,4-フェニレン基また
は1,4-シクロヘキシレン基が好ましく、環Bが置換され
ていない1,4-シクロヘキシレン基でない場合には、環B
とナフタレン環を同時に還元してもよく、環Bを1,4-シ
クロヘキシレン基に還元した後、ナフタレン環を還元し
てもよく、ナフタレン環を還元した後、環Bを1,4-シク
ロヘキシレン基に還元してもよい。存在するL'はそれぞ
れ独立的にエチレン基、ビニレン基、エチニレン基また
は単結合を表すが、任意のメチレン基はカルボニル基に
より交換されていてもよく、また存在する水素原子は1
個以上の塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子あるい
は水酸基により置換されていてもよいが、置換されてい
ないエチレン基または単結合が好ましく、L'が置換され
ていないエチレン基または単結合でない場合には、L'と
ナフタレン環を同時に還元してもよく、L'をエチレン基
に還元した後、ナフタレン環を還元してもよく、ナフタ
レン環を還元した後、L'を還元してもよいが、L'をエチ
レン基に還元した後、ナフタレン環を還元することが好
ましい。
【0056】また、一般式(I)における環Aが一般式(A4)
あるいは(A5)で表される化合物は、一般式(I)における
環Aが一般式(A1)〜(A3)で表される化合物を還元し、必
要に応じてヒドロキシル基を酸化することにより製造す
ることもできる。あるいは、一般式(I)における環Aが一
般式(A6)あるいは(A7)で表される化合物は、一般式(I)
における環Aが一般式(A1)〜(A5)で表される化合物を還
元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化することによ
り製造することもできる。
【0057】以下に一般式(I)で表される化合物の代表
的な具体的製造ルートを示す。
【0058】イ) 一般式(I)における、nが0且つ環Aが
一般式(A1)、(A3)、(A5)あるいは(A6)で表される化合物
の場合 6-ブロモ-2-メトキシナフタレン(IVa)
【0059】
【化23】
【0060】と有機金属反応剤(Va)
【0061】
【化24】
【0062】(式中、W1はMgBr、MgI、Li、1/2Cuまたは
CuLiなどの金属あるいは含金属基を表し、R1は一般式
(I)におけるRとおなじ意味を表す。)を遷移金属触媒存
在下、カップリングさせることにより、6-アルキル-2-
メトキシナフタレン(IVb)
【0063】
【化25】
【0064】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。ここで遷移金属触媒としてはパラジウ
ム錯体あるいはニッケル錯体が好ましい。これを臭化水
素酸あるいはハロゲン化ホウ素などの脱アルキル化反応
剤と反応させることにより、6-アルキル-2-ナフトール
(IVc)
【0065】
【化26】
【0066】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これを接触水素還元することにより、
一般式(I)における、nが0且つ環Aが一般式(A1)で表され
る化合物(Ia)
【0067】
【化27】
【0068】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが0且つ環Aが一般式
(A3)で表される化合物(Ic)
【0069】
【化28】
【0070】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが0且つ環Aが一般式
(A5)で表される化合物(Ie)
【0071】
【化29】
【0072】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)あるいは一般式(I)における、nが0且つ環Aが一
般式(A6)で表される化合物(If)
【0073】
【化30】
【0074】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。これらの(Ia)、(I
c)、(Ie)あるいは(If)は、接触水素還元の際の触媒、圧
力、温度あるいは溶媒などの如き反応条件の選択によ
り、望ましい化合物を選択的に製造することも可能であ
る。
【0075】上記に換えて、6-ブロモ-2-メトキシナフ
タレン(IVa)をアルキルアセチレン(Vb)
【0076】
【化31】
【0077】(式中、R2は水素原子または炭素原子数1〜
7のアルコキシル基により置換されていてもよい炭素原
子数1〜10のアルキル基を表す。)と遷移金属触媒存在
下、カップリングさせることにより、ナフチルアセチレ
ン誘導体(IVd)
【0078】
【化32】
【0079】(式中、R2は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これの側鎖の三重結合部分を接触水素
還元することにより、6-アルキル-2-メトキシナフタレ
ン(IVb)を得ることもできる。
【0080】上記に換えて、ナフチルアセチレン誘導体
(IVd)を脱メチル化した後、側鎖のカルボニル基とナフ
タレン環を同時に接触水素還元することにより、直接に
化合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることもでき
る。
【0081】上記に換えて、ナフチルアセチレン誘導体
(IVd)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還
元し、その後に側鎖のカルボニル基を還元することによ
り化合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることもで
きる。
【0082】上記に換えて、6-ブロモ-2-メトキシナフ
タレン(IVa)から有機金属反応剤(IVe)
【0083】
【化33】
【0084】(式中、W1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を調製し、アルケニル化合物(Vc)
【0085】
【化34】
【0086】(式中、R3は水素原子または炭素原子数1〜
7のアルコキシル基により置換されていてもよい炭素原
子数1〜9のアルキル基を表し、Y1は塩素、臭素またヨウ
素のハロゲン原子あるいはp-トルエンスルホニルオキシ
基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基などの
脱離基を表す。)と反応させることにより、アルケニル
ナフタレン誘導体(IVf)
【0087】
【化35】
【0088】(式中、R3は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これの側鎖のニ重結合部分を接触水素
還元することにより、6-アルキル-2-メトキシナフタレ
ン(IVb)を得ることもできる。
【0089】上記に換えて、アルケニルナフタレン誘導
体(IVf)を脱メチル化した後、側鎖のカルボニル基とナ
フタレン環を同時に接触水素還元することにより、直接
に化合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることもで
きる。
【0090】上記に換えて、アルケニルナフタレン誘導
体(IVf)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素
還元し、その後に側鎖のカルボニル基を還元することに
より化合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることも
できる。
【0091】上記に換えて、2-メトキシナフタレン(IV
g)
【0092】
【化36】
【0093】をアシル化反応剤(Vd)
【0094】
【化37】
【0095】(式中、R4は炭素原子数1〜7のアルコキシ
ル基により置換されていてもよい炭素原子数1〜11のア
ルキル基を表し、Y2は塩素、臭素またヨウ素のハロゲン
原子あるいはR4COO-で表されるアルキルカルボキシル基
を表す。)と塩化アルミニウムなどのルイス酸触媒存在
下、フリーデルクラフツ反応させることにより、アシル
ナフタレン誘導体(IVh)
【0096】
【化38】
【0097】(式中、R4は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これのカルボニル基をウォルフキッシ
ュナー還元などにより脱カルボニル化することにより、
6-アルキル-2-メトキシナフタレン(IIIb)を得ることも
できる。
【0098】上記に換えて、アシルナフタレン誘導体(I
Vh)を脱メチル化した後、側鎖のカルボニル基とナフタ
レン環を同時に接触水素還元することにより、直接に化
合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることもでき
る。
【0099】上記に換えて、アシルナフタレン誘導体(I
Vh)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還元
し、その後に側鎖のカルボニル基を還元することにより
化合物(Ia)、(Ic)、(Ie)あるいは(If)を得ることもでき
る。
【0100】ロ) 一般式(I)における、nが0且つ環Aが
一般式(A2)、(A4)、あるいは(A7)で表される化合物の場
合 製法イ)に基づいて製造された、一般式(I)における、n
が0且つ環Aが一般式(A1)で表される化合物(Ia)をクロム
酸などにより酸化することにより、一般式(I)におけ
る、nが0且つ環Aが一般式(A2)で表される化合物(Ib)
【0101】
【化39】
【0102】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0103】上記に換えて、一般式(I)における、nが0
且つ環Aが一般式(A3)で表される化合物(Ic)をクロム酸
などにより酸化することにより、一般式(I)における、n
が0且つ環Aが一般式(A4)で表される化合物(Id)
【0104】
【化40】
【0105】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0106】上記に換えて、一般式(I)における、nが0
且つ環Aが一般式(A6)で表される化合物(If)をクロム酸
などにより酸化することにより、一般式(I)における、n
が0且つ環Aが一般式(A7)で表される化合物(Ig)
【0107】
【化41】
【0108】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0109】ハ) 一般式(I)における、nが1且つLが単
結合であり且つ環Aが一般式(A1)、(A 3)、(A5)あるいは
(A6)で表される化合物の場合 4-アルキルベンゼン誘導体(Ve)
【0110】
【化42】
【0111】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)から有機金属反応剤(Vf)
【0112】
【化43】
【0113】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を調製し、遷移金属触媒存在下、6-ブ
ロモ-2-メトキシナフタレン(IVa)とカップリングさせる
ことにより、6-フェニル-2-メトキシナフタレン誘導体
(IVi)
【0114】
【化44】
【0115】(R1は前述におけるとおなじ意味を表す。)
を得る。ここで遷移金属触媒としてはパラジウム錯体あ
るいはニッケル錯体が好ましい。これを臭化水素酸ある
いはハロゲン化ホウ素などの脱アルキル化反応剤と反応
させることにより、6-フェニル-2-ナフトール誘導体(IV
j)
【0116】
【化45】
【0117】(R1は前述におけるとおなじ意味を表す。)
を得て、これを接触水素還元することにより、一般式
(I)における、nが1且つLが単結合であり且つ環Aが一般
式(A1)で表される化合物(Ih)
【0118】
【化46】
【0119】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが1且つLが単結合であ
り且つ環Aが一般式(A3)で表される化合物(Ij)
【0120】
【化47】
【0121】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが1且つLが単結合であ
り且つ環Aが一般式(A5)で表される化合物(Il)
【0122】
【化48】
【0123】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)あるいは一般式(I)における、nが1且つLが単結
合であり且つ環Aが一般式(A6)で表される化合物(Im)
【0124】
【化49】
【0125】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。これらの(Ih)、(I
j)、(Il)あるいは(Im)は、接触水素還元の際の触媒、圧
力、温度あるいは溶媒などの如き反応条件の選択によ
り、望ましい化合物を選択的に製造することも可能であ
る。
【0126】上記に換えて、有機金属反応剤(IVe)と4-
アルキルベンゼン誘導体(Ve)を遷移金属触媒存在下、カ
ップリングさせることにより、6-フェニル-2-メトキシ
ナフタレン誘導体(IVi)を得ることもできる。
【0127】上記に換えて、有機金属反応剤(Vf)をホウ
酸トリアルキルと反応させた後、酸加水分解することな
どによりフェニルホウ酸誘導体(Vg)
【0128】
【化50】
【0129】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これを遷移金属触媒存在下、6-ブロモ-
2-メトキシナフタレン(IVa)とカップリングさせること
により、6-フェニル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVi)
を得ることもできる。
【0130】上記に換えて、有機金属反応剤(IVe)をホ
ウ酸トリアルキルと反応させた後、酸加水分解すること
などによりナフチルホウ酸誘導体(IVk)
【0131】
【化51】
【0132】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これを遷移金属触媒存在下、4-アルキ
ルベンゼン誘導体(Ve)とカップリングさせることによ
り、6-フェニル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVi)を得
ることもできる。
【0133】上記に換えて、4-アルキルシクロヘキサノ
ン(Vh)
【0134】
【化52】
【0135】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を有機金属反応剤(IVe)と反応させた後、脱水す
ることによりシクロへキセン誘導体(IVl)
【0136】
【化53】
【0137】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを接触水素還元することにより、
シクロヘキサン誘導体(IVm)
【0138】
【化54】
【0139】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、必要に応じて塩基存在下で異性化した
後、脱メチル化し、さらに接触水素還元することにより
化合物(Ih)、(Ij)、(Il)あるいは(Im)を製造することも
できる。
【0140】上記に換えて、シクロへキセン誘導体(IV
l)を脱メチル化した後、シクロヘキセン環とナフタレン
環を同時に接触水素還元することにより、直接に化合物
(Ih)、(Ij)、(Il)あるいは(Im)を得ることもできる。
【0141】上記に換えて、シクロへキセン誘導体(IV
l)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還元
し、その後にシクロヘキセン環を還元することにより化
合物(Ih)、(Ij)、(Il)あるいは(Im)を得ることもでき
る。
【0142】上記に換えて、6-フェニル-2-メトキシナ
フタレン誘導体(IVi)を還元することにより、シクロへ
キセン誘導体(IVl)を得ることもできる。
【0143】上記に換えて、6-フェニル-2-メトキシナ
フタレン誘導体(IVi)を還元することにより、シクロへ
キサン誘導体(IVm)を得ることもできる。
【0144】ニ) 一般式(I)における、nが1且つLが単
結合であり且つ環Aが一般式(A1)、(A 3)、(A5)あるいは
(A6)で表される化合物の場合 製法ハ)に基づいて製造された、一般式(I)における、n
が1且つLが単結合であり且つ環Aが一般式(A1)で表され
る化合物(Ih)をクロム酸などにより酸化することによ
り、一般式(I)における、nが1且つLが単結合であり且つ
環Aが一般式(A2)で表される化合物(Ii)
【0145】
【化55】
【0146】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0147】上記に換えて、一般式(I)における、nが1
且つLが単結合であり且つ環Aが一般式(A3)で表される化
合物(Ij)をクロム酸などにより酸化することにより、一
般式(I)における、nが1且つLが単結合であり且つ環Aが
一般式(A4)で表される化合物(Ik)
【0148】
【化56】
【0149】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0150】上記に換えて、一般式(I)における、nが1
且つLが単結合であり且つ環Aが一般式(A6)で表される化
合物(Im)をクロム酸などにより酸化することにより、一
般式(I)における、nが1且つLが単結合であり且つ環Aが
一般式(A7)で表される化合物(In)
【0151】
【化57】
【0152】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0153】ホ) 一般式(I)における、nが1且つLが-CH
2CH2-であり且つ環Aが一般式(A1)、(A3)、(A5)あるいは
(A6)で表される化合物の場合 有機金属反応剤(Vf)を酸化エチレンと反応させた後、水
酸基をハロゲン化剤によりハロゲン化するなどして、エ
チルベンゼン誘導体(Vi)
【0154】
【化58】
【0155】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得る。これにマグネシウムなどを反
応させて調製した有機金属反応剤(Vj)
【0156】
【化59】
【0157】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を遷移金属触媒存在下、6-ブロモ-2-メ
トキシナフタレン(IVa)とカップリングさせることによ
り、6-(2-フェニル)エチル-2-メトキシナフタレン誘導
体(IVn)
【0158】
【化60】
【0159】(R1は前述におけるとおなじ意味を表す。)
を得る。ここで遷移金属触媒としてはパラジウム錯体あ
るいはニッケル錯体が好ましい。これを臭化水素酸ある
いはハロゲン化ホウ素などの脱アルキル化反応剤と反応
させることにより、6-(2-フェニル)エチル-2-ナフトー
ル誘導体(IVo)
【0160】
【化61】
【0161】(R1は前述におけるとおなじ意味を表す。)
を得て、これを接触水素還元することにより、一般式
(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-であり且つ環Aが一
般式(A1)で表される化合物(Io)
【0162】
【化62】
【0163】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-で
あり且つ環Aが一般式(A3)で表される化合物(Iq)
【0164】
【化63】
【0165】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)、一般式(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-で
あり且つ環Aが一般式(A5)で表される化合物(Is)
【0166】
【化64】
【0167】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)あるいは一般式(I)における、nが1且つLが-CH2C
H2-であり且つ環Aが一般式(A6)で表される化合物(It)
【0168】
【化65】
【0169】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。これらの(Io)、(I
q)、(Is)あるいは(It)は、接触水素還元の際の触媒、圧
力、温度あるいは溶媒などの如き反応条件の選択によ
り、望ましい化合物を選択的に製造することも可能であ
る。
【0170】上記に換えて、有機金属反応剤(IVe)を酸
化エチレンと反応させた後、水酸基をハロゲン化剤によ
りハロゲン化するなどして、エチルナフタレン誘導体(I
Vp)
【0171】
【化66】
【0172】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得る。これにマグネシウムなどを作
用させて調製した有機金属反応剤(IVq)
【0173】
【化67】
【0174】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を遷移金属触媒存在下、4-アルキルベ
ンゼン誘導体(Ve)とカップリングさせることにより、6-
(2-フェニル)エチル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVn)
を得ることもできる。ここで遷移金属触媒としてはパラ
ジウム錯体あるいはニッケル錯体が好ましい。
【0175】あるいは、エチルナフタレン誘導体(IVp)
を有機金属反応剤(Vf)とカップリングさせるか、あるい
はエチルベンゼン誘導体(Vi)を有機金属反応剤(IVe)と
カップリングさせることにより、6-(2-フェニル)エチル
-2-メトキシナフタレン誘導体(IVn)を得ることもでき
る。
【0176】あるいは、有機金属反応剤(Vf)を二酸化炭
素と反応させてカルボン酸とした後、水素化リチウムア
ルミニウムなどの還元剤により還元し、その水酸基をハ
ロゲン化剤によりハロゲン化するなどして、トルエン誘
導体(Vj)
【0177】
【化68】
【0178】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得る。これにマグネシウムなどを反
応させて調製した有機金属反応剤(Vk)
【0179】
【化69】
【0180】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得る。これに有機金属反応剤(IVd)を
二酸化炭素と反応させてカルボン酸とした後、水素化リ
チウムアルミニウムなどの還元剤により還元し、その水
酸基をハロゲン化剤によりハロゲン化するなどして調製
したメチルナフタレン誘導体(IVr)
【0181】
【化70】
【0182】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)をカップリングさせることにより、6-
(2-フェニル)エチル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVn)
を得ることもできる。
【0183】あるいは、メチルナフタレン誘導体(IVr)
にマグネシウムなどを作用させて調製した有機金属反応
剤(IVs)
【0184】
【化71】
【0185】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)をトルエン誘導体(Vj)とカップリング
させることにより、6-(2-フェニル)エチル-2-メトキシ
ナフタレン誘導体(IVn)を得ることもできる。
【0186】あるいは、有機金属反応剤(IVe)をN,N-ジ
メチルホルムアミドなどのホルミル化剤と反応させ、ナ
フトアルデヒド誘導体(IVt)
【0187】
【化72】
【0188】を得た後、有機金属反応剤(Vk)を反応させ
て、ナフチルエタノール誘導体(IVu)
【0189】
【化73】
【0190】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを酸触媒存在下、脱水することな
どによりエチレン誘導体(IVv)
【0191】
【化74】
【0192】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)とした後、エチレン部分を接触水素還元するこ
とにより、6-(2-フェニル)エチル-2-メトキシナフタレ
ン誘導体(IVn)を得ることもできる。
【0193】あるいは、ナフチルエタノール誘導体(IV
u)を接触水素還元することにより、6-(2-フェニル)エチ
ル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVn)を得ることもでき
る。
【0194】上記に換えて、エチレン誘導体(IVv)を脱
メチル化した後、側鎖のエチレン部分とナフタレン環を
同時に接触水素還元することにより、直接に化合物(I
o)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもできる。
【0195】上記に換えて、エチレン誘導体(IVv)を脱
メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還元し、その
後に側鎖のエチレン部分を還元することにより化合物(I
o)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもできる。
【0196】上記に換えて、ナフチルエタノール誘導体
(IVu)を脱メチル化した後、側鎖の水酸基部分とナフタ
レン環を同時に接触水素還元することにより、直接に化
合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもでき
る。
【0197】上記に換えて、ナフチルエタノール誘導体
(IVu)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還
元し、その後に側鎖の水酸基部分を接触水素還元するこ
とにより化合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得るこ
ともできる。
【0198】上記に換えて、有機金属反応剤(Vf)をN,N-
ジメチルホルムアミドなどのホルミル化剤と反応させ、
ベンズアルデヒド誘導体(Vl)
【0199】
【化75】
【0200】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得た後、有機金属反応剤(IVe)を反応させて、
フェニルエタノール誘導体(IVw)
【0201】
【化76】
【0202】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを酸触媒存在下、脱水することな
どによりエチレン誘導体(IVv)を得ることもできる。
【0203】あるいは、フェニルエタノール誘導体(IV
w)を接触水素還元することにより、6-(2-フェニル)エチ
ル-2-メトキシナフタレン誘導体(IVn)を得ることもでき
る。
【0204】上記に換えて、フェニルエタノール誘導体
(IVw)を脱メチル化した後、側鎖の水酸基部分とナフタ
レン環を同時に接触水素還元することにより、直接に化
合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもでき
る。
【0205】上記に換えて、フェニルエタノール誘導体
(IVw)を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還
元し、その後に側鎖の水酸基部分を接触水素還元するこ
とにより化合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得るこ
ともできる。
【0206】上記に換えて、トルエン誘導体(Vj)をトリ
フェニルホスフィンと反応させて、ホスホニウム塩とし
た後、t-ブトキシカリウムなどの塩基を作用させること
により、一般式(Vm)
【0207】
【化77】
【0208】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)で表されるイリドを得た後、ナフトアルデヒド
誘導体(IVt)と反応させることにより、エチレン誘導体
(IVv)を得ることもできる。
【0209】上記に換えて、メチルナフタレン誘導体(I
Vr)をトリフェニルホスフィンと反応させて、ホスホニ
ウム塩とした後、t-ブトキシカリウムなどの塩基を作用
させることにより、一般式(IVx)
【0210】
【化78】
【0211】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)で表されるイリドを得た後、ベンズアルデヒド
誘導体(Vl)と反応させることにより、エチレン誘導体(I
Vv)を得ることもできる。
【0212】上記に換えて、4-アルキルベンゼン誘導体
(Ve)を遷移金属触媒存在下、アセチレンと反応させるこ
となどにより、フェニルアセチレン誘導体(Vn)
【0213】
【化79】
【0214】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを遷移金属触媒存在下、6-ブロモ-
2-メトキシナフタレン(IVa)とカップリングさせること
により、エチン誘導体(IVy)
【0215】
【化80】
【0216】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)とした後、エチン部分を接触水素還元すること
により、6-(2-フェニル)エチル-2-メトキシナフタレン
誘導体(IVn)を得ることもできる。
【0217】あるいは、エチン誘導体(IVy)を接触水素
還元することにより、エチレン誘導体(IVv)を得ること
もできる。
【0218】上記に換えて、エチン誘導体(IVy)を脱メ
チル化した後、側鎖の三重結合部分とナフタレン環を同
時に接触水素還元することにより、直接に化合物(Io)、
(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもできる。
【0219】上記に換えて、エチン誘導体(IVy)を脱メ
チル化した後、ナフタレン環を接触水素還元し、その後
に側鎖の三重結合部分を接触水素還元することにより化
合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもでき
る。
【0220】上記に換えて、6-ブロモ-2-メトキシナフ
タレン(IVa)を遷移金属触媒存在下、アセチレンと反応
させることなどにより、ナフチルアセチレン誘導体(IV
z)
【0221】
【化81】
【0222】を得る。これを遷移金属触媒存在下、4-ア
ルキルベンゼン誘導体(Ve)とカップリングさせることに
より、エチン誘導体(IVy)を得ることもできる。
【0223】上記に換えて、4-アルキルシクロヘキサノ
ン(Vh)にウィッティッヒ反応剤(VIa)
【0224】
【化82】
【0225】を反応させ、酸触媒存在下加水分解した
後、必要に応じて塩基触媒存在下異性化してシクロヘキ
シルカルバルデヒド誘導体(Vo)
【0226】
【化83】
【0227】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これをウィッティッヒ反応剤(VIa)と反
応させた後、酸触媒存在下加水分解し、水素化ホウ素ナ
トリウムなどの還元剤により還元し、その水酸基にハロ
ゲン化剤などを作用させて、シクロヘキシルエタン誘導
体(Vp)
【0228】
【化84】
【0229】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得て、有機金属反応剤(IVe)と遷移金
属触媒存在下、カップリングさせることにより、(2-シ
クロヘキシルエチル)ナフタレン誘導体(IVa')
【0230】
【化85】
【0231】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを臭化水素酸あるいはハロゲン化
ホウ素などの脱アルキル化反応剤と反応させることによ
り、ナフトール誘導体とした後、接触水素還元すること
により、化合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を製造す
ることもできる。
【0232】上記に換えて、4-アルキルシクロヘキサノ
ン(Vh)に有機金属反応剤(IVe)を反応させた後、酸触媒
存在下脱水することにより、シクロヘキセン誘導体(IV
b')
【0233】
【化86】
【0234】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これを接触水素還元することにより、
(2-シクロヘキシルエチル)ナフタレン誘導体(IVa')を得
ることもできる。
【0235】上記に換えて、シクロヘキセン誘導体(IV
b')を脱メチル化した後、シクロヘキセン環とナフタレ
ン環を同時に接触水素還元することにより、直接に化合
物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ることもできる。
【0236】上記に換えて、シクロヘキセン誘導体(IV
b')を脱メチル化した後、ナフタレン環を接触水素還元
し、その後にシクロヘキセン環を接触水素還元すること
により化合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは(Is)を得ること
もできる。
【0237】上記に換えて、シクロヘキシルカルバルデ
ヒド誘導体(Vo)に有機金属反応剤(IVs)を反応させるこ
とにより、シクロヘキシルエタノール誘導体(IVc')
【0238】
【化87】
【0239】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得て、これを酸触媒存在下脱水することによ
り、(2-シクロヘキシルエテニル)ナフタレン誘導体(IV
d')
【0240】
【化88】
【0241】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを接触水素還元することにより、
(2-シクロヘキシルエチル)ナフタレン誘導体(IVa')を得
ることもできる。
【0242】上記に換えて、(2-シクロヘキシルエテニ
ル)ナフタレン誘導体(IVd')を脱メチル化した後、側鎖
の二重結合部分とナフタレン環を同時に接触水素還元す
ることにより、直接に化合物(Io)、(Iq)、(Ir)あるいは
(Is)を得ることもできる。
【0243】上記に換えて、(2-シクロヘキシルエテニ
ル)ナフタレン誘導体(IVd')を脱メチル化した後、ナフ
タレン環を接触水素還元し、その後に側鎖の二重結合部
分を接触水素還元することにより化合物(Io)、(Iq)、(I
r)あるいは(Is)を得ることもできる。
【0244】上記に換えて、シクロヘキシルカルバルデ
ヒド誘導体(Vo)を水素化ホウ素ナトリウムなどにより還
元し、その水酸基をハロゲン化剤などと反応させてメチ
ルシクロヘキサン誘導体(Vq)
【0245】
【化89】
【0246】(式中、R1およびY1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を得て、これにマグネシウムなどを作
用させて有機金属反応剤(Vr)
【0247】
【化90】
【0248】(式中、R1およびW1は前述におけるとおな
じ意味を表す。)を調製した後、ナフトアルデヒド誘導
体(IVt)と反応させることにより、ナフチルエタノール
誘導体(IVe')
【0249】
【化91】
【0250】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を得る。これを酸触媒存在下脱水することによ
り、(2-シクロヘキシルエテニル)ナフタレン誘導体(IV
d')を得ることもできる。
【0251】上記に換えて、メチルシクロヘキサン誘導
体(Vq)をトリフェニルホスフィンと反応させて、ホスホ
ニウム塩とした後、t-ブトキシカリウムなどの塩基を作
用させることにより、一般式(Vs)
【0252】
【化92】
【0253】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)で表されるイリドを得た後、ナフトアルデヒド
誘導体(IVt)と反応させることにより、(2-シクロヘキシ
ルエテニル)ナフタレン誘導体(IVd')を得ることもでき
る。
【0254】上記に換えて、一般式(IVx)で表されるイ
リドをシクロヘキシルカルバルデヒド誘導体(Vo)と反応
させることにより、(2-シクロヘキシルエテニル)ナフタ
レン誘導体(IVd')を得ることもできる。
【0255】ヘ) 一般式(I)における、nが1且つLが-CH
2CH2-であり且つ環Aが一般式(A2)、(A4)、あるいは(A7)
で表される化合物の場合 製法ホ)に基づいて製造された、一般式(I)における、n
が1且つLが-CH2CH2-であり且つ環Aが一般式(A1)で表さ
れる化合物(Io)をクロム酸などにより酸化することによ
り、一般式(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-であり且
つ環Aが一般式(A2)で表される化合物(Ip)
【0256】
【化93】
【0257】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0258】上記に換えて、一般式(I)における、nが1
且つLが-CH2CH2-であり且つ環Aが一般式(A3)で表される
化合物(Iq)をクロム酸などにより酸化することにより、
一般式(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-であり且つ環
Aが一般式(A4)で表される化合物(Ir)
【0259】
【化94】
【0260】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0261】上記に換えて、一般式(I)における、nが1
且つLが-CH2CH2-であり且つ環Aが一般式(A6)で表される
化合物(It)をクロム酸などにより酸化することにより、
一般式(I)における、nが1且つLが-CH2CH2-であり且つ環
Aが一般式(A7)で表される化合物(Iu)
【0262】
【化95】
【0263】(式中、R1は前述におけるとおなじ意味を
表す。)を製造することができる。
【0264】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1) 6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレン
-2-オンの合成(1)
【0265】
【化96】
【0266】(実施例1-a) 6-プロピル-2-メトキシナフ
タレンの合成 金属マグネシウム41gをテトラヒドロフラン(THF)86mL中
で懸濁している中に、臭化プロピル200gのTHF800mL溶液
を70分間かけて滴下し、グリニヤール反応剤を調製し
た。この溶液を6-ブロモ-2-メトキシナフタレン321gお
よびビス(ジフェニルホスフィノエタン)ジクロロニッケ
ル(II)3.7gのTHF1200mL溶液に溶媒が穏やかに還流する
速度で滴下し、室温に戻して1時間攪拌した。10%塩酸を
加えた後に、有機層を分離して、飽和食塩水で洗滌し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を溜去し、6-プロ
ピル-2-メトキシナフタレンの淡黄色固体375gを得た。 (実施例1-b) 6-プロピル-2-ナフトールの合成 実施例1-aで得られた6-プロピル-2-メトキシナフタレン
375gを氷酢酸1000mLに溶解し、48%臭化水素酸水溶液100
0mLを加え、8時間加熱還流した。水を加え、室温まで冷
却して析出した固体を濾取し、固体を水で洗滌した後、
酢酸エチルに溶解させて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水の順で洗滌し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を溜去し、6-プロピル-2-ナフトールの
淡黄色固体249gを得た。 (実施例1-c) 6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレ
ン-2-オールの合成 オートクレーブ中、実施例1-bで得られた6-プロピル-2-
ナフトール19gをエタノール200mLに溶解し、酸化ルテニ
ウム1.2gを加え、90℃、水素圧0.5MPaで24時間接触水素
還元した。室温に戻して、触媒をセライト濾過し、溶媒
を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン+酢酸エチル)で精製して、6-プロピル-トランスデ
カヒドロナフタレン-2-オールの無色透明液体6gを得
た。 (実施例1-d) 6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレ
ン-2-オンの合成 実施例1-cで得られた6-プロピル-トランスデカヒドロナ
フタレン-2-オール6gをメタノール30mLに溶解し、8%次
亜塩素酸ナトリウム水溶液30mLを滴下し、発熱が止んだ
後2時間室温で攪拌した。飽和亜硫酸ナトリウム水溶
液、酢酸エチルを加えて有機層を分離し、飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を溜去し、減圧蒸留(沸点140-146℃、0.8KPa)し
て、6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン
の無色透明液体3g(純度99%)を得た。
【0267】同様にして、以下の化合物を得る。
【0268】6-エチル-トランスデカヒドロナフタレン-
2-オン 6-ブチル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ペンチル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ヘキシル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ヘプチル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-オクチル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ノニル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-デシル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ウンデシル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン 6-ドデシル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン (参考例1) 6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレン
-2-オンの合成(2)
【0269】
【化97】
【0270】(参考例1-a) 6-プロピル-4,4a,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンの合成 4-プロピルシクロヘキサノン211gをトルエン600mL中に
溶解し、ピロリジン225mLを加える。、水分離器を取り
付けた装置で、溜出水がなくなるまで4時間加熱還流し
た。そのまま加熱を続けながら、ピロリジンとトルエン
を溜去した。室温に戻してトルエン800mLを加え、20℃
以下に冷却しながら、3-ブテン-2-オン130mLを30分間か
けて滴下した。滴下後、2時間加熱還流し、室温まで放
冷した。酢酸ナトリウム62g、氷酢酸130mLおよび水130m
Lを混合した水溶液を加え、2時間加熱還流した後、室温
まで放冷した。有機層を分離して、水で洗滌し、溶媒を
溜去した。得られた油状物237gをTHF500mLに溶解し、3M
塩酸300mLを加えた。5時間加熱還流後室温に戻し、有機
層を分離し、飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を溜去し、6-プロピル-4,4a,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンおよび6-プロピル-
3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの混
合物である黄色液体223gを得た。 (参考例1-b) 6-プロピル-トランスデカヒドロナフタレ
ン-2-オンの合成 -40℃以下に冷却しながら、液体アンモニア中1000mLに
金属リチウム13gを少量ずつ加えて溶解させた。内温を-
30〜-40℃に保ちながら、参考例1-aで得られた、6-プロ
ピル-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オ
ンおよび6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナ
フタレン-2-オンの混合物112g、t-ブタノール65mLのTHF
300mL溶液を滴下し、滴下後、30分間攪拌を続けた。固
体の塩化アンモニウムを少量ずつ加えてリチウムを酸化
した後、室温まで昇温し、アンモニアを留去した。水を
加え、トルエンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗滌
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を溜去し、減
圧蒸留(沸点130-156℃、0.8KPa)して、6-プロピルトラ
ンスデカヒドロナフタレン-2-オンの淡黄色液体77g(純
度80%)を得た。 (実施例2) 6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-
ナフタレン-2-オンの合成(1)
【0271】
【化98】
【0272】(実施例2-a) 6-プロピル-1,2,3,4,5,6,7,
8-オクタヒドロナフタレン-2-オールの合成 オートクレーブ中、実施例1-bで得られた6-プロピル-2-
ナフトール19gをエタノール200mLに溶解し、5%ロジウム
-アルミナ1.8gを加え、90℃、水素圧80KPaで20時間接触
水素還元した。室温に戻して、触媒をセライト濾過し、
溶媒を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン+酢酸エチル)で精製して、6-プロピル-1,2,
3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-オールの無色
透明液体3gを得た。 (実施例2-b) 6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1
H-ナフタレン-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例2-aで得られた6-プロピ
ル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-オール
3gを酸化することにより、6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘ
キサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの無色透明液体2gを
得た。
【0273】同様にして、以下の化合物を得る。
【0274】6-エチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-
ナフタレン-2-オン 6-ブチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オン 6-ペンチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オン 6-ヘキシル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オン 6-ヘプチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オン 6-オクチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オン 6-ノニル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オン 6-デシル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オン 6-ウンデシル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレ
ン-2-オン 6-ドデシル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オン (参考例2) 6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-
ナフタレン-2-オンの合成(2)
【0275】
【化99】
【0276】参考例1-aで得られた、6-プロピル-4,4a,
5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンおよび6-
プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オンの混合物60gをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン+酢酸エチル)で精製し、減圧蒸留(沸点160
-167℃、0.8KPa)して、6-プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサ
ヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの無色透明液体22gを得
た。 (実施例3) 2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレ
ン-6-オールの合成(1)
【0277】
【化100】
【0278】オートクレーブ中、実施例1-bで得られた6
-プロピル-2-ナフトール19gをエタノール200mLに溶解
し、白金末0.8gを加え、90℃、水素圧490KPaで20時間接
触水素還元した。室温に戻して、触媒をセライト濾過
し、溶媒を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン+酢酸エチル)で精製し、ヘキサンから再結
晶して2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-
オールの白色固体4gを得た。
【0279】同様にして、以下の化合物を得る。
【0280】6-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレ
ン-6-オール 6-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-ペンチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-ヘキシル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-ヘプチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-オクチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-ノニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-デシル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 6-ウンデシル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オー
ル 6-ドデシル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール (参考例3) 2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレ
ン-6-オールの合成(2)
【0281】
【化101】
【0282】参考例1-aで得られた、6-プロピル-4,4a,
5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンおよび6-
プロピル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オンの混合物50gをアセトニトリル120mLに溶解している
中に、臭化銅(II)71g、臭化リチウム17gのアセトニトリ
ル370mL溶液を還流しない速度で滴下した後、室温まで
放冷した。溶媒を溜去した後、水、酢酸エチルを加え、
析出した固体を濾別した。有機層を分離し、飽和塩化ナ
トリウム水溶液で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を溜去し、減圧蒸留し(沸点169-174℃、0.8KP
a)、ヘキサンから再結晶して2-プロピル-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オールの白色固体14gを得た。 (実施例4) 6-プロピル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オンの合成(1)
【0283】
【化102】
【0284】(実施例4-a) 6-プロピル-1,2,3,4-テトラ
ヒドロナフタレン-2-オールの合成 オートクレーブ中、実施例1-bで得られた6-プロピル-2-
ナフトール19gをエタノール200mLに溶解し、5%酸化白金
末1.6gを加え、90℃、水素圧490KPaで18時間接触水素還
元した。室温に戻して、触媒をセライト濾過し、溶媒を
溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン+酢酸エチル)で精製して、6-プロピル-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-2-オールの無色透明液体5gを得
た。 (実施例4-b) 6-プロピル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン
-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例4-aで得られた6-プロピ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-オール5gを酸化
することにより、6-プロピル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタ
レン-2-オンの無色透明液体2gを得た。
【0285】同様にして、以下の化合物を得る。
【0286】6-エチル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オン 6-ブチル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ペンチル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ヘキシル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ヘプチル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-オクチル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ノニル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-デシル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ウンデシル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-ドデシル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン (参考例4) 6-プロピル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2
-オンの合成(2)
【0287】
【化103】
【0288】(参考例4-a) 6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-
ナフタレン-2-オンの合成 4'-ブロモフェニル酢酸42gをトルエン100mLに溶解し、
塩化チオニル48gを加え、6時間加熱還流した。過剰の塩
化チオニルと溶媒を溜去後、ジクロロメタン120mLを加
え、氷冷したジクロロメタン400mL中で懸濁させた無水
塩化アルミニウム80gの中に滴下した。氷冷しながら、
エチレンガスを飽和するまで吹き込み、そのまま6時間
攪拌した。反応液を少しずつ氷水に加えた後、濃塩酸を
加えて析出した塩を溶解させた後、有機層を分離し、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の
順で洗滌した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン+酢酸エチル)で精製し、ヘキサンから再結晶して、6
-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの無色透
明液体20gを得た。 (参考例4-b) 6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オンエチレンアセタールの合成 参考例4-aで得られた6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタ
レン-2-オン20gをトルエン100mLに溶解し、p-トルエン
スルホン酸一水和物2g、エチレングリコール8gを加え、
水分離器を取り付けた装置で溜出水がなくなるまで4時
間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
た後に、有機層を分離して、飽和食塩水で洗滌し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン+酢酸エチル)で精製
し、6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンエチ
レンアセタールの白色固体20gを得た。 (参考例4-c) 6-プロピル-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン
-2-オンの合成 金属マグネシウム1.1gをTHF6mL中で懸濁している中に、
臭化プロピル6gのTHF30mL溶液を5分間かけて滴下し、グ
リニヤール反応剤を調製した。この溶液を、参考例4-a
で得られた6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オ
ンエチレンアセタール10gおよびビス(ジフェニルホスフ
ィノエタン)ジクロロニッケル(II)0.1gのTHF50mL溶液に
滴下し、1時間加熱還流した。放冷後、10%塩酸を加え、
さらに2時間加熱還流した後、有機層を分離して、飽和
食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン+酢酸エチル)で精製し、6-プロピル-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オンの白色固体3gを得た。 (実施例5) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)デ
カヒドロナフタレン-2-オンの合成(1)
【0289】
【化104】
【0290】(実施例5-a) 6-(4-プロピル-1-シクロヘ
キセン-1-イル)-2-メトキシナフタレンの合成 金属マグネシウム32gをTHF100mL中で懸濁している中
に、6-ブロモ-2-メトキシナフタレン284gのTHF1200mL溶
液を60分間かけて滴下し、グリニヤール反応剤を調製し
た。室温で1時間攪拌した後、氷冷しながら4-プロピル
シクロヘキサノン140gのTHF400mL溶液を滴下し、室温に
戻して1時間攪拌した。10%塩酸を加え、有機層を分離し
て、飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を溜去した。
【0291】得られた黄色油状物をトルエン1500mLに溶
解し、p-トルエンスルホン酸一水和物10gを加え、水分
離器を取り付けた装置で溜出水がなくなるまで4時間加
熱還流した。水を加えた後に、有機層を分離して、飽和
食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を溜去し、6-(4-プロピル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2
-メトキシナフタレンの黄色固体224gを得た。 (実施例5-b) 6-(トランス-4-プロピル-1-シクロヘキシ
ル)-2-メトキシナフタレンの合成 実施例5-aで得られた6-(4-プロピル-1-シクロヘキセン-
1-イル)-2-メトキシナフタレン224gを酢酸エチル1000mL
に溶解し、5%パラジウム炭素11gを加え、室温、水素圧4
00KPaで6時間接触水素還元した後、触媒をセライト濾過
し、溶媒を溜去した。
【0292】得られた淡黄色固体をN,N-ジメチルホルム
アミド(DMF)1100mLに溶解し、t-ブトキシカリウム90gを
加え、室温で2時間攪拌した。水を加え、トルエンで抽
出した後、有機層を飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を溜去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン+酢酸エチル)で精製し、エ
タノールから再結晶して6-(トランス-4-プロピル-1-シ
クロヘキシル)-2-メトキシナフタレンの白色固体126gを
得た。 (実施例5-c) 6-(トランス-4-プロピル-1-シクロヘキシ
ル)-2-ナフトールの合成 実施例5-bで得られた6-(トランス-4-プロピル-1-シクロ
ヘキシル)-2-メトキシナフタレン126gを酢酸600mLに溶
解し、48%臭化水素酸600mLを加え、8時間加熱還流し
た。水を加え、室温まで冷却して析出した固体を濾取
し、固体を水で洗滌した。酢酸エチルに溶解させて、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗
滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去して6-
(トランス-4-プロピル-1-シクロヘキシル)-2-ナフトー
ルの淡黄色固体112gを得た。(実施例5-d) 6-(トランス
-4-プロピルシクロヘキシル)デカヒドロナフタレン-2-
オールの合成 実施例1-cと同様にして、実施例5-cで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピル-1-シクロヘキシル)-2-ナフトール19g
を接触水素還元することにより、6-(トランス-4-プロピ
ルシクロヘキシル)デカヒドロナフタレン-2-オールの白
色固体7gを得た。 (実施例5-e) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
デカヒドロナフタレン-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例5-dで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピルシクロヘキシル)デカヒドロナフタレン
-2-オール7gを酸化することにより、6-(トランス-4-プ
ロピルシクロヘキシル)デカヒドロナフタレン-2-オンの
白色固体3gを得た。
【0293】同様にして、以下の化合物を得る。
【0294】6-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)デ
カヒドロナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)デカヒドロナフ
タレン-2-オン 6-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)デカヒドロナ
フタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)デカヒドロナ
フタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)デカヒドロナ
フタレン-2-オン 6-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)デカヒドロナ
フタレン-2-オン 6-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)デカヒドロナフ
タレン-2-オン 6-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)デカヒドロナフ
タレン-2-オン 6-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)デカヒドロ
ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)デカヒドロナ
フタレン-2-オン (参考例5) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)デ
カヒドロナフタレン-2-オンの合成(2)
【0295】
【化105】
【0296】(参考例5-a) 6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナフタ
レン-2-オンの合成 参考例1-aと同様にして、4-(トランス-4-プロピルシク
ロヘキシル)シクロヘキサノン200gを3-ブテン-2-オンと
付加環化反応させることにより、6-(トランス-4-プロピ
ルシクロヘキシル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナ
フタレン-2-オンおよび6-(トランス-4-プロピルシクロ
ヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2
-オンの混合物である黄色固体313gを得た。 (参考例5-b) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
デカヒドロナフタレン-2-オンの合成 参考例1-bと同様にして、参考例5-aで得られた、6-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキ
サヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンおよび6-(トランス-4-
プロピルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1
H-ナフタレン-2-オンの混合物160gを液体アンモニア
中、リチウムで還元することにより、6-(トランス-4-プ
ロピルシクロヘキシル)トランスデカヒドロナフタレン-
2-オンの淡黄色固体48gを得た。 (実施例6) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合
成(1)
【0297】
【化106】
【0298】(実施例6-a) 6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレ
ン-2-オールの合成 実施例2-aと同様にして、実施例5-cで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピルシクロヘキシル)-2-ナフトール19gを還
元することにより、6-(トランス-4-プロピルシクロヘキ
シル)-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-オ
ールの白色固体6gを得た。 (実施例6-b) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合
成 実施例1-dと同様にして、実施例6-aで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピルシクロヘキシル)-1,2,3,4,5,6,7,8-オ
クタヒドロナフタレン-2-オール6gを酸化することによ
り、6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-3,4,5,6,
7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの白色固体2g
を得た。
【0299】同様にして、以下の化合物を得る。
【0300】6-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘ
キサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘ
キサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘ
キサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,
8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-
ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン (参考例6) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合
成(2)
【0301】
【化107】
【0302】参考例5-aで得られた、6-(トランス-4-プ
ロピルシクロヘキシル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-3H
-ナフタレン-2-オンおよび6-(トランス-4-プロピルシク
ロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン
-2-オンの混合物70gをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン+酢酸エチル)で精製して、ヘキサンから
再結晶することにより、6-(トランス-4-プロピルシクロ
ヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2
-オンの白色固体16gを得た。 (実施例7) 2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オールの合成(1)
【0303】
【化108】
【0304】実施例3と同様にして、実施例5-cで得られ
た6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-2-ナフトー
ル19gを接触水素還元することにより、2-(トランス-4-
プロピルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタ
レン-6-オールの白色固体3gを得た。
【0305】同様にして、以下の化合物を得る。
【0306】2-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)-1,
2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テトラ
ヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テ
トラヒドロナフタレン-6-オール 2-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-6-オール (参考例7) 2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オールの合成(2)
【0307】
【化109】
【0308】参考例3と同様にして、参考例5-aで得られ
た、6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-4,4a,5,
6,7,8-ヘキサヒドロ-3H-ナフタレン-2-オンおよび6-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)-3,4,5,6,7,8-ヘキ
サヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの混合物71gを臭化銅(I
I)で酸化することにより、2-(トランス-4-プロピルシク
ロヘキシル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-オー
ルの白色固体19gを得た。 (実施例8) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合成(1)
【0309】
【化110】
【0310】(実施例8-a) 6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-オ
ールの合成 実施例4-aと同様にして、実施例5-cで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピルシクロヘキシル)-2-ナフトール19gを接
触水素還元することにより、6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-オ
ールの白色固体7gを得た。 (実施例8-b) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例8-aで得られた6-(トラ
ンス-4-プロピルシクロヘキシル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロナフタレン-2-オール7gを酸化することにより、6-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ-1H-
ナフタレン-2-オンの白色固体3gを得た。
【0311】同様にして、以下の化合物を得る。
【0312】6-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ-1
H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ-1
H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ-1
H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)-3,4-ジヒド
ロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)-3,4-ジヒドロ
-1H-ナフタレン-2-オン (参考例8) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-
3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合成(2)
【0313】
【化111】
【0314】(参考例8-a) 6-(4-プロピル-1-シクロヘ
キセン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンエ
チレンアセタールの合成 金属マグネシウム1gをTHF5mL中で懸濁している中に、参
考例4-bで得られた6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレ
ン-2-オンエチレンアセタール10gのTHF40mL溶液を5分間
かけて滴下し、グリニヤール反応剤を調製した。室温で
1時間攪拌した後、氷冷しながら4-プロピルシクロヘキ
サノン4gのTHF22mL溶液を滴下し、室温に戻して1時間攪
拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、有機層を
分離して、飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を溜去した。
【0315】得られた黄色油状物をトルエン60mLに溶解
し、p-トルエンスルホン酸一水和物1gを加え、水分離器
を取り付けた装置で溜出水がなくなるまで4時間加熱還
流し、さらにp-トルエンスルホン酸一水和物1g、エチレ
ングリコール6gを加え、水分離器を取り付けた装置で溜
出水がなくなるまで4時間加熱還流した。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えた後に、有機層を分離して、飽
和食塩水で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン+酢酸エチル)で精製し、6-(4-プロピル-1-シクロ
ヘキセン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン
エチレンアセタールの白色固体8gを得た。 (参考例8-b) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンエチレンアセター
ルの合成 実施例5-bと同様にして、参考例8-aで得られた6-(4-プ
ロピル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナ
フタレン-2-オンエチレンアセタール8gを接触水素還
元、異性化することにより、6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンエ
チレンアセタールの白色固体7gを得た。 (参考例8-c) 6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)
-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合成 参考例8-bで得られた6-(トランス-4-プロピルシクロヘ
キシル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンエチレン
アセタール7gをトルエン30mLに溶解し、ギ酸15mLを加
え、室温で1時間攪拌した。水を加えた後に、有機層を
分離して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水の順で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン+酢酸エチル)で精製し、ヘキサンから再結晶す
ることにより、6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの白色固体4g
を得た。 (実施例9) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]デカヒドロナフタレン-2-オンの合成
【0316】
【化112】
【0317】(実施例9-a) トランス-4-プロピルシクロ
ヘキサンカルバルデヒドの合成 4-プロピルシクロヘキサノン70gのTHF200mL溶液を、塩
化メトキシメチルトリフェニルホスホニウム205gおよび
t-ブトキシカリウム73gからTHF700mL中で調製したウィ
ッティッヒ反応剤中に、10℃以下に冷却しながら滴下し
た。室温に戻して4時間撹拌後、水とヘキサンを加え、
有機層を分離し、水で洗滌し、溶媒を溜去した。
【0318】得られた淡黄色油状物をTHF450mLに溶解
し、10%塩酸200mLを加えて、3時間加熱還流した。室温
に戻し、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水の順で洗滌し、溶媒を溜去した。
【0319】得られた淡黄色固体をメタノール400mLに
溶解し、10℃以下に冷却しながら、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液40mLを加えた。2.5時間攪拌後室温に戻し、溶
媒を溜去し、得られた淡黄色固体を水で洗滌し、ヘキサ
ンから再結晶し、トランス-4-プロピルシクロヘキサン
カルバルデヒドの白色固体61gを得た。 (実施例9-b) 6-メトキシナフタレン-2-カルバルデヒド
の合成 金属マグネシウム15gをTHF70mL中で懸濁している中に、
6-ブロモ-2-メトキシナフタレン119gのTHF500mL溶液を3
0分間かけて滴下し、グリニヤール反応剤を調製した。
室温で1時間攪拌した後、氷冷しながらDMF73gのTHF150m
L溶液を滴下し、室温に戻して1時間攪拌した。10%塩酸
を加え、有機層を分離して、飽和食塩水で洗滌し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を溜去し、ヘキサンか
ら再結晶して6-メトキシナフタレン-2-カルバルデヒド
の白色固体84gを得た。 (実施例9-c) 6-メトキシ-2-(ヒドロキシメチル)ナフタ
レンの合成 実施例9-bで得られた、6-メトキシナフタレン-2-カルバ
ルデヒド84gをメタノール400mLに溶解し、10℃以下に冷
却しながら、水素化ホウ素ナトリウム17gを少量ずつ加
え、室温で1時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽
出し、水、飽和食塩水の順で洗滌し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を溜去し、エタノールから再結晶し
て6-メトキシ-2-(ヒドロキシメチル)ナフタレンの淡黄
色油状物75gを得た。 (実施例9-d) 6-メトキシ-2-(クロロメチル)ナフタレン
の合成 実施例9-cで得られた6-メトキシ-2-(ヒドロキシメチル)
ナフタレン75gをジクロロメタン300mLに溶解し、塩化チ
オニル57gを加え、4時間加熱還流した。過剰の塩化チオ
ニルと溶媒を溜去し、ヘキサンから再結晶して6-メトキ
シ-2-(クロロメチル)ナフタレンの白色固体68gを得た。 (実施例9-e) 塩化(6-メトキシナフタレン-2-イル)メチ
ルトリフェニルホスホニウムの合成 実施例9-dで得られた6-メトキシ-2-(クロロメチルナフ
タレン)68gとトリフェニルホスフィン94gをキシレン240
mL中で24時間加熱還流した。放冷後、析出した固体を濾
取し、固体をヘキサンで洗滌して、塩化(6-メトキシナ
フタレン-2-イル)メチルトリフェニルホスホニウムの白
色固体139gを得た。 (実施例9-f) 2-メトキシ-6-(トランス-4-プロピルシク
ロヘキシルビニル)ナフタレンの合成 実施例9-aで得られたトランス-4-プロピルシクロヘキサ
ンカルバルデヒド31gのTHF90mL溶液を、参考例9-eで得
られた塩化(6-メトキシナフタレン-2-イル)メチルトリ
フェニルホスホニウム113gおよびt-ブトキシカリウム31
gからTHF300mL中で調製したウィッティッヒ反応剤中
に、10℃以下に冷却しながら滴下した。室温に戻して4
時間撹拌後、水とヘキサンを加え、有機層を分離し、水
で洗滌し、溶媒を溜去し、ヘキサンから再結晶して2-メ
トキシ-6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシルビニル)
ナフタレンの白色固体55gを得た。 (実施例9-g) 2-メトキシ-6-[2-(トランス-4-プロピル
シクロヘキシル)エチル]ナフタレンの合成 実施例5-bと同様にして、実施例9-fで得られた2-メトキ
シ-6-(トランス-4-プロピルシクロヘキシルビニル)ナフ
タレン55gを接触水素還元することにより、2-メトキシ-
6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]ナ
フタレンの白色固体47gを得た。 (実施例9-h) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]-2-ナフトールの合成 実施例5-cと同様にして、実施例9-gで得られた2-メトキ
シ-6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]
ナフタレン47gを脱メチル化することにより、6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-2-ナフトー
ルの白色固体42gを得た。 (実施例9-i) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]デカヒドロナフタレン-2-オールの合成 実施例1-cと同様にして、実施例9-hで得られた6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-2-ナフトー
ル10gを接触水素還元することにより、6-[2-(トランス-
4-プロピルシクロヘキシル)エチル]デカヒドロナフタレ
ン-2-オールの白色固体3gを得た。 (実施例9-j) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]デカヒドロナフタレン-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例9-iで得られた6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]デカヒドロ
ナフタレン-2-オール3gを酸化することにより、6-[2-
(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]デカヒド
ロナフタレン-2-オンの白色固体1gを得た。
【0320】同様にして、以下の化合物を得る。
【0321】6-[2-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)
エチル]デカヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)エチル]デカ
ヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)エチル]デ
カヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)エチル]デ
カヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)エチル]デ
カヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)エチル]デ
カヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)エチル]デカ
ヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)エチル]デカ
ヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)エチル]
デカヒドロナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)エチル]デ
カヒドロナフタレン-2-オン (実施例10) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-
2-オンの合成
【0322】
【化113】
【0323】(実施例10-a) 6-[2-(トランス-4-プロピ
ルシクロヘキシル)エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-
1H-ナフタレン-2-オールの合成 実施例2-aと同様にして、実施例9-hで得られた6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-2-ナフトー
ル10gを還元することにより、6-[2-(トランス-4-プロピ
ルシクロヘキシル)エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-
1H-ナフタレン-2-オールの白色固体4gを得た。 (実施例10-b) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキ
シル)エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレ
ン-2-オンの合成 実施例1-dと同様にして、実施例10-aで得られた6-[2-
(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-3,4,5,
6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オール4gを酸化
することにより、6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘ
キシル)エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタ
レン-2-オンの白色固体1gを得た。
【0324】同様にして、以下の化合物を得る。
【0325】6-[2-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)
エチル]-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-
オン 6-[2-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)エチル]-3,4,
5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)エチル]-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)エチル]-3,4,
5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)エチル]-3,4,
5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)エチル]-
3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)エチル]-3,
4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン (実施例11) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール
の合成
【0326】
【化114】
【0327】実施例3と同様にして、実施例9-hで得られ
た6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-
2-ナフトール10gを接触水素還元することにより、6-[2-
(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-5,6,7,8
-テトラヒドロナフタレン-2-オールの白色固体4gを得
た。
【0328】同様にして、以下の化合物を得る。
【0329】6-[2-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)
エチル]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)エチル]-5,6,
7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)エチル]-5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)エチル]-5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)エチル]-5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)エチル]-5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)エチル]-5,6,
7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)エチル]-5,6,
7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)エチル]-
5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール 6-[2-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)エチル]-5,
6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オール (実施例12) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシ
ル)エチル]-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合成
【0330】
【化115】
【0331】(実施例12-a) 6-[2-(トランス-4-プロピ
ルシクロヘキシル)エチル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフ
タレン-2-オールの合成 実施例4-aと同様にして、実施例9-hで得られた6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-2-ナフトー
ル10gを接触水素還元することにより、6-[2-(トランス-
4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロナフタレン-2-オールの白色固体3gを得た。 (実施例12-b) 6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキ
シル)エチル]-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの合
成 実施例1-dと同様にして、実施例8-aで得られた6-[2-(ト
ランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチル]-1,2,3,4-テ
トラヒドロナフタレン-2-オール3gを酸化することによ
り、6-[2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)エチ
ル]-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オンの白色固体1g
を得た。
【0332】同様にして、以下の化合物を得る。
【0333】6-[2-(トランス-4-エチルシクロヘキシル)
エチル]-3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ブチルシクロヘキシル)エチル]-3,4-
ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ペンチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘキシルシクロヘキシル)エチル]-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ヘプチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-オクチルシクロヘキシル)エチル]-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ノニルシクロヘキシル)エチル]-3,4-
ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-デシルシクロヘキシル)エチル]-3,4-
ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ウンデシルシクロヘキシル)エチル]-
3,4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン 6-[2-(トランス-4-ドデシルシクロヘキシル)エチル]-3,
4-ジヒドロ-1H-ナフタレン-2-オン (応用例1) トランス-2-プロピル-トランス-6-(3,5-ジ
フルオロ-4-シアノフェニル)トランスデカヒドロナフタ
レン(A)の合成
【0334】
【化116】
【0335】(応用例1-a) 6-プロピル-2-(3,5-ジフル
オロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロナフタ
レンの合成 マグネシウム2gをTHF5mLに懸濁し、1-ブロモ-3,5-ジフ
ルオロベンゼン18gのTHF80mL溶液を滴下した。1時間撹
拌後、実施例1-dで得られた6-プロピル-トランスデカヒ
ドロナフタレン-2-オン20gのTHF80mL溶液を30分間かけ
滴下した。さらに2時間撹拌後、10%塩酸とヘキサンを加
え、有機層を分離した。有機層を水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を溜去し、6-プロピル-2-(3,5-ジフ
ルオロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロナフ
タレンの黄色油状物21gを得た。 (応用例1-b) トランス-6-プロピル-2-(3,5-ジフルオロ
フェニル)-トランスデカヒドロナフタレンの合成 実施例5-bと同様にして、応用例1-aで得られた6-プロピ
ル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オ
クタヒドロナフタレン21gを接触水素還元、異性化する
ことにより、トランス-6-プロピル-トランス-2-(3,5-ジ
フルオロフェニル)-トランスデカヒドロナフタレンの白
色結晶17gを得た。 (応用例1-c) トランス-2-プロピル-トランス-6-(3,5-
ジフルオロ-4-シアノフェニル)トランスデカヒドロナフ
タレンの合成 応用例1-bで得られたトランス-6-プロピル-トランス-2-
(3,5-ジフルオロフェニル)-トランス-デカヒドロナフタ
レン17gをTHF70mLに溶解し、-78℃に冷却した。1.6Mブ
チルリチウム-ヘキサン溶液39mLを内温が-50℃を越えな
いよう、30分かけ滴下し、さらに20分攪拌した後、内温
が-50℃を越えないようにして、二酸化炭素を吹き込ん
だ。発熱が収まった後、室温まで昇温し、水とヘキサン
を加え、有機層を分離した。有機層を水、飽和食塩水で
洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去し
た。
【0336】得られた淡黄色固体を1,2-ジクロロエタン
170mLに溶解し、塩化チオニル8gおよびピリジン0.1mLを
加え、室温で5時間攪拌した。溶媒を溜去し、ジクロロ
メタン100mLを加え、10℃以下に冷却しながら、アンモ
ニアガスを吹き込んだ。室温で2時間攪拌後濾取し、少
量の冷水で洗滌した。
【0337】得られた黄色固体をDMF100mLに溶解し、塩
化オキサリル8gを滴下した。さらに1時間攪拌後、氷水
に注ぎ、トルエンを加え、有機層を分離した。有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗滌
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を溜去した。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィ-(トルエン)で精製
し、エタノ-ルから再結晶して、トランス-2-プロピル-
トランス-6-(3,5-ジフルオロ-4-シアノフェニル)トラン
スデカヒドロナフタレンの白色結晶9gを得た。 (応用例2) トランス-6-プロピル-トランス-2-(3,4,5-
トリフルオロフェニル)-トランス-デカヒドロナフタレ
ン(B)の合成
【0338】
【化117】
【0339】(応用例2-a) 6-プロピル-2-(3,4,5-ジフ
ルオロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロナフ
タレンの合成 応用例1-aと同様にして、実施例1-dで得られた6-プロピ
ル-トランスデカヒドロナフタレン-2-オン20gをグリニ
ヤール反応させ、脱水させることにより、6-プロピル-2
-(3,4,5-ジフルオロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オク
タヒドロナフタレンの黄色油状物20gを得た。 (応用例2-b) トランス-6-プロピル-2-(3,4,5-ジフルオ
ロフェニル)-トランスデカヒドロナフタレンの合成 実施例5-bと同様にして、応用例2-aで得られた6-プロピ
ル-2-(3,4,5-ジフルオロフェニル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-
オクタヒドロナフタレン20gを接触水素還元、異性化す
ることにより、トランス-6-プロピル-トランス-2-(3,4,
5-ジフルオロフェニル)-トランスデカヒドロナフタレン
の白色結晶5gを得た。 (応用例3) 2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-6
-ビニルトランスデカヒドロナフタレン(C)の合成
【0340】
【化118】
【0341】(応用例3-a) 6-(トランス-4-プロピルシ
クロヘキシル)トランスデカヒドロナフタレン-2-カルバ
ルデヒドの合成 実施例9-aと同様にして、6-(トランス-4-プロピルシク
ロヘキシル)トランスデカヒドロナフタレン-2-オン28g
をウィッティッヒ反応剤と反応させることにより、6-
(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)トランスデカヒ
ドロナフタレン-2-カルバルデヒドの白色固体28gを得
た。 (応用例3-b)2-(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-6
-ビニルトランスデカヒドロナフタレンの合成 応用例3-aで得られた6-(トランス-4-プロピルシクロヘ
キシル)トランスデカヒドロナフタレン-2-カルバルデヒ
ド28gのTHF140mL溶液を、ヨウ化メチルトリフェニルホ
スホニウム48gおよびt-ブトキシカリウム15gからTHF220
mL溶液中で調製したウィッティッヒ反応剤中に、10℃以
下に冷却しながら滴下した。室温に戻して4時間撹拌
後、水とヘキサンを加え、有機層を分離し、水で洗滌
し、溶媒を溜去した。シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン)で精製し、エタノールから再結晶して2-
(トランス-4-プロピルシクロヘキシル)-6-ビニルトラン
スデカヒドロナフタレンの白色固体10gを得た。 (応用例4) 6-プロピル-2-(4-シアノ-3,5-ジフルオロフ
ェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン(D)の合成
【0342】
【化119】
【0343】(応用例4-a) トリフルオロメタンスルホ
ン酸2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-イ
ルの合成 実施例3で得られた2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナ
フタレン-6-オール4gのジクロロメタン20mL溶液を氷冷
しながら、無水トリフルオロメタンスルホン酸7gのジク
ロロメタン20mL溶液を加えた。ピリジン4gを滴下し、そ
のまま1時間撹拌した。水を加え、有機層を分離した
後、10%塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽
和食塩水の順で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を溜去した後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン)で精製し、トリフルオロメタンスルホ
ン酸2-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-イ
ルの無色油状物6gを得た。 (応用例4-b) 2-プロピル-6-(3,5-ジフルオロフェニル)
-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンの合成 応用例4-aで得られたトリフルオロメタンスルホン酸2-
プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-6-イル6g、
3,5-ジフルオロフェニルホウ酸3g、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)1.0gおよびリン酸カリ
ウム2gをDMF50mL中、80℃で10時間加熱還流した。室温
まで放冷した後、水を加え、トルエンで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水の順で洗滌し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を溜去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン)で精製し、エタノールから再結晶
して、2-プロピル-6-(3,5-ジフルオロフェニル)-1,2,3,
4-テトラヒドロナフタレンの無色油状物1gを得た。 (応用例4-c) 2-プロピル-6-(4-シアノ-3,5-ジフルオロ
フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンの合成 応用例1-cと同様にして、応用例4-bで得られた2-プロピ
ル-6-(3,5-ジフルオロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ
ナフタレン4gをカルボキシル化し、アミド化し、脱水さ
せることにより、2-プロピル-6-(4-シアノ-3,5-ジフル
オロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンの白色
固体1gを得た。 (応用例5) 2-プロピル-6-(3,4,5-トリフルオロフェニ
ル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(E)の合成
【0344】
【化120】
【0345】応用例4-bと同様にして、応用例4-aで得ら
れたトリフルオロメタンスルホン酸2-プロピル-1,2,3,4
-テトラヒドロナフタレン-6-イル6gを3,4,5-トリフルオ
ロフェニルホウ酸と反応させることにより、2-プロピル
-6-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒド
ロナフタレンの白色固体2gを得た。 (応用例6) 液晶組成物の調製(1) 汎用のn型ホスト液晶組成物(H)
【0346】
【化121】
【0347】を調製した。この(H)は72.5℃以下でネマ
チック相を示し、その融点は17℃である。この組成物の
物性値は以下のとおりであった。
【0348】 誘電率異方性(Δε) -1.3 屈折率異方性(Δn) 0.085 次に、この(H)の80重量%と応用例1で得られた化合物(A)
【0349】
【化122】
【0350】の20重量%からなる液晶組成物(H-A)を調製
した。この組成物の液晶(ネマチック)相上限温度(TN-I)
は65.3℃であり、(H)に対する低下を7℃に抑えることが
できた。この(H-A)を-20℃で2週間放置したが結晶の析
出や相分離は観察されなかった。また、-60℃に冷却し
て結晶化させ、その融点(TC-N)を測定したところ2.0℃
であった。これから、(A)の化合物は汎用液晶との相溶
性にも優れていることがわかる。
【0351】次に、この(H-A)をセル厚8.0μmのTNセル
に充填して液晶素子を作成し、20℃でその電気光学特性
を測定したところ、以下のとおりであった。
【0352】 閾値電圧(Vth) 1.68V 応答時間(τ) 41.5m秒 誘電率異方性(Δε) 4.0 屈折率異方性(Δn) 0.084 ホスト液晶(H)はn型であるために電場応答しないが、(H
-A)では(A)を20%添加することにより誘電率異方性(Δ
ε)が4.0と大きくなり、閾値電圧が1.68Vと低電圧駆動
が可能となり、さらに41.5m秒という高速応答も可能と
なった。 (応用例7) 液晶組成物の調製(2) 汎用のp型ホスト液晶組成物(J)
【0353】
【化123】
【0354】を調製した。この(J)は116.7℃以下でネマ
チック相を示し、その融点は11.0℃である。(J)をセル
厚6.0μmのTNセルに充填して液晶素子を作成し、20℃で
の電気光学特性は以下のとおりであった。
【0355】 閾値電圧(Vth) 2.14V 応答時間(τ) 25.3m秒 誘電率異方性(Δε) 4.8 屈折率異方性(Δn) 0.090 次に、この(J)の80重量%と応用例2で得られた化合物(B)
【0356】
【化124】
【0357】の20重量%からなる液晶組成物(J-B)を調製
した。この組成物のTN-Iは88.7℃であった。この(J-B)
を-20℃で4週間放置したが結晶の析出や相分離は観察さ
れなかった。また、-60℃に冷却して放置し結晶化させ
て、そのTC-Nを測定したところ13.0℃であり、(J)とほ
とんど変わらず、(B)がホスト液晶によく溶解している
ことがわかる。
【0358】次に、(J-B)をセル厚6.0μmのTNセルに充
填して液晶素子を作成し、20℃でその電気光学特性を測
定したところ、以下のとおりであった。
【0359】 閾値電圧(Vth) 1.69V 応答時間(τ) 41.5m秒 誘電率異方性(Δε) 5.7 屈折率異方性(Δn) 0.080 従って、(J)は(B)を20重量%添加することにより、誘電
率異方性を増大させ、その閾値電圧(Vth)を0.45Vも低減
することができた。
【0360】また、この素子の室温および80℃における
電圧保持率を測定したが、いずれも極めて良好でアクテ
ィブマトリックス駆動用としても充分使用可能であるこ
とがわかった。 (応用例8)液晶組成物の調製(3) 汎用のp型ホスト液晶組成物(J)の80重量%と応用例3で得
られた化合物(C)
【0361】
【化125】
【0362】の20重量%からなる液晶組成物(J-C)を調製
した。この組成物のTN-Iは116.4℃であった。この(J-C)
を-20℃で4週間放置したが結晶の析出や相分離は観察さ
れなかった。また、-60℃に冷却して放置し結晶化させ
て、そのTC-Nを測定したところ-3℃であり、(J)よりも
大幅に降下させることができ、(J-C)がホスト液晶によ
く溶解していることがわかる。
【0363】次に、(J-C)の電気光学特性を測定したと
ころ、以下のとおりであった。
【0364】 閾値電圧(Vth) 2.31V 応答時間(τ) 27.4m秒 誘電率異方性(Δε) 3.2 屈折率異方性(Δn) 0.081 (J)は(C)を20%添加することにより、TN-Iの降下を4℃に
抑えながら、そのΔnを低減させることができた。またV
th、γもほとんど変化がなく、さらにそのτも5m秒程の
増加に抑えることができた。
【0365】また、この素子の室温および80℃における
電圧保持率を測定したが、いずれも極めて良好でアクテ
ィブマトリックス駆動用としても充分使用可能であるこ
とがわかった。 (応用例9) 液晶組成物の調製(4) 汎用のn型ホスト液晶組成物(H)の80重量%と応用例4で得
られた化合物(D)
【0366】
【化126】
【0367】の20重量%からなる液晶組成物(H-D)を調製
した。この組成物のTN-Iは63.0℃であり、(H)に対する
低下を約10℃に抑えることができた。この(H-D)を-20℃
で2週間放置したが結晶の析出や相分離は観察されなか
った。また、-60℃に冷却して結晶化させ、そのTC-N
測定したところ1.0℃であった。これから、(D)の化合物
は汎用液晶との相溶性にも優れていることがわかる。
【0368】次に、この(H-D)をセル厚8.0μmのTNセル
に充填して液晶素子を作成し、20℃でその電気光学特性
を測定したところ、以下のとおりであった。
【0369】 閾値電圧(Vth) 1.55V 応答時間(τ) 76.7m秒 誘電率異方性(Δε) 4.8 屈折率異方性(Δn) 0.103 ホスト液晶(H)はn型であるために電場応答しないが、(H
-A)では(A)を20%添加することにより誘電率異方性(Δ
ε)が4.8と大きくなり、閾値電圧が1.55Vと低電圧駆動
が可能となった。 (応用例10) 液晶組成物の調製(5) 汎用のp型ホスト液晶組成物(J)の80重量%と応用例5で得
られた化合物(E)
【0370】
【化127】
【0371】の20重量%からなる液晶組成物(J-E)を調製
した。この組成物のTN-Iは80.9℃であった。この(J-E)
を-20℃で4週間放置したが結晶の析出や相分離は観察さ
れなかった。また、-60℃に冷却して放置し結晶化させ
て、そのTC-Nを測定したところ+13.0℃であり、(J)と
ほとんど変わらず、(J-E)がホスト液晶によく溶解して
いることがわかる。
【0372】次に、(J-E)の電気光学特性を測定したと
ころ、以下のとおりであった。
【0373】 閾値電圧(Vth) 1.64V 応答時間(τ) 36.5m秒 誘電率異方性(Δε) 5.3 屈折率異方性(Δn) 0.092 (J)は(E)を20%添加することにより、そのΔεを増大さ
せ、Vth0.50Vも低減することができた。
【0374】また、この素子の室温および80℃における
電圧保持率を測定したが、いずれも極めて良好でアクテ
ィブマトリックス駆動用としても充分使用可能であるこ
とがわかった。
【0375】
【発明の効果】本発明の提供する水素化されたナフタレ
ン誘導体を用いることにより、デカヒドロナフタレン構
造を有するような液晶化合物あるいはテトラヒドロナフ
タレン構造を有するような液晶化合物を、(イ)高収率に
且つ、(ロ)簡便に且つ、(ハ)安価に製造することができ
る。従って、本発明の新規化合物は工業的に極めて有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 49/67 C07C 49/67 (72)発明者 斉藤 佳孝 埼玉県岩槻市表慈恩寺1322−2 (72)発明者 大澤 政志 埼玉県北足立郡伊奈町大字小針内宿1897番 地 (72)発明者 高津 晴義 東京都東大和市仲原3−6−27 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AC11 AC23 AC44 BR70 FC32 FC56 FC72

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素原子数1〜12のアルキル基またはアルコ
    キシル基あるいは炭素原子数2〜12のアルケニル基、ア
    ルケニルオキシ基、アルキニル基あるいはアルキニルオ
    キシ基を表し、それぞれ1個以上のフッ素原子または炭
    素原子数1〜7のアルコキシル基により置換されていても
    よく、nは0〜2の整数を表し、Lは-CH2CH2-、-CH(CH3)CH
    2-、-CH2CH(CH3)-、-CH2O-、-OCH2-、-CF2O-、-OCF2-、
    -COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡C-、-O(CH2)
    3-、-(CH2)3O-、-(CH2)4-または単結合を表すが、存在
    するLは同一でも異なっていてもよく、環Aは一般式(A1)
    〜(A7) 【化2】 で表される水素化されたナフタレン環を表す。)で表さ
    れる水素化されたナフタレン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(I)においてRがアルキル基または
    アルコキシル基を表すところの請求項1記載の水素化さ
    れたナフタレン誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式(I)においてLが-CH2CH2-または単
    結合を表すところの請求項1記載の水素化されたナフタ
    レン誘導体。
  4. 【請求項4】 一般式(I)においてRが炭素原子数2〜12
    のアルキル基を表すところの請求項1記載の水素化され
    たナフタレン誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(I)においてnが0を表すところの
    請求項1記載の水素化されたナフタレン誘導体。
  6. 【請求項6】 一般式(I)においてnが1〜2の整数を表す
    ところの請求項1記載の水素化されたナフタレン誘導
    体。
  7. 【請求項7】 一般式(I)においてnが1を表すところの
    請求項6記載の水素化されたナフタレン誘導体。
  8. 【請求項8】 一般式(I)において環Aが一般式(A1)〜(A
    3)で表される1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジ
    イル基を表すところの請求項1記載の水素化されたナフ
    タレン誘導体。
  9. 【請求項9】 一般式(I)において環Aが一般式(A4)ある
    いは(A5)で表される1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフ
    タレン-2,6-ジイル基を表すところの請求項1記載の水素
    化されたナフタレン誘導体。
  10. 【請求項10】 一般式(I)において環Aが一般式(A6)あ
    るいは(A7)で表されるデカヒドロナフタレン-2,6-ジイ
    ル基を表すところの請求項1記載の水素化されたナフタ
    レン誘導体。
  11. 【請求項11】 一般式(II) 【化3】 (式中、R'は炭素原子数1〜12のアルキル基またはアルコ
    キシル基あるいは炭素原子数2〜12のアルケニル基、ア
    ルケニルオキシ基、アルキニル基あるいはアルキニルオ
    キシ基を表し、それぞれ1個以上のフッ素、塩素、臭
    素、ヨウ素などのハロゲン原子または炭素原子数1〜7の
    アルコキシル基により置換されていてもよく、存在する
    酸素原子(-O-)に隣接しないメチレン基(-CH2-)はカルボ
    ニル基(-C(=O)-)に交換されていてもよく、mは0〜2の整
    数を表し、存在する環Bはそれぞれ独立的に1,4-フェニ
    レン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニ
    レン基、あるいは1,4-シクロヘキサジエニレン基を表
    し、存在するL'はそれぞれ独立的に-CH2CH2-、-CH(CH3)
    CH2-、-CH2CH(CH3)-、-CH2O-、-OCH2-、-CF2O-、-OCF
    2-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡C-、-O(C
    H2)3-、-(CH2)3O-、-(CH2)4-または単結合を表し、任意
    のメチレン基(-CH2-)はカルボニル基により交換されて
    いてもよく、また任意の水素原子は1個以上の塩素、臭
    素、ヨウ素などのハロゲン原子あるいは水酸基により置
    換されていてもよく、環Bおよびナフタレン環の任意の
    水素原子は1個以上の塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲ
    ン原子により置換されていてもよい。)で表されるナフ
    タレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を
    酸化することを特徴とする請求項1記載の一般式(I)で表
    される水素化されたナフタレン誘導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(II)においてLが-CH2CH2-、-CH
    =CH-、-C≡C-または単結合を表すが、任意のメチレン基
    (-CH2-)はカルボニル基により交換されていてもよく、
    また、任意の水素原子は1個以上の塩素、臭素、ヨウ素
    などのハロゲン原子あるいは水酸基により置換されてい
    てもよいナフタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒド
    ロキシル基を酸化することを特徴とする請求項3記載の
    一般式(I)で表される水素化されたナフタレン誘導体の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(II)においてmが0で表されるナ
    フタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基
    を酸化することを特徴とする請求項5記載の水素化され
    たナフタレン誘導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 一般式(II)においてmが1〜2の整数で
    表されるナフタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒド
    ロキシル基を酸化することを特徴とする請求項6記載の
    水素化されたナフタレン誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 一般式(II)においてmが1で表されるナ
    フタレン誘導体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基
    を酸化することを特徴とする請求項7記載の水素化され
    たナフタレン誘導体の製造方法。
  16. 【請求項16】 一般式(II)で表されるナフタレン誘導
    体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化するこ
    とを特徴とする請求項8記載の水素化されたナフタレン
    誘導体の製造方法。
  17. 【請求項17】 一般式(II)で表されるナフタレン誘導
    体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化するこ
    とを特徴とする請求項9記載の水素化されたナフタレン
    誘導体の製造方法。
  18. 【請求項18】 一般式(II)で表されるナフタレン誘導
    体を還元し、必要に応じてヒドロキシル基を酸化するこ
    とを特徴とする請求項10記載の水素化されたナフタレン
    誘導体の製造方法。
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