JP2001030520A - インクジェット式印刷機の印刷ヘッドノズル出口面の清掃方法および清掃装置 - Google Patents
インクジェット式印刷機の印刷ヘッドノズル出口面の清掃方法および清掃装置Info
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Abstract
ことが可能な、インクジェット印刷機の印刷ヘッドにお
けるノズル出口面の清掃方法および清掃装置を提供す
る。 【解決手段】 印刷インキ65が、清掃ヘッドに取り付け
られたドクタ28によってノズル出口面31からこすり取ら
れ、清掃ヘッドに接続された負気圧発生装置によって吸
引される。ノズル出口面31の少なくとも1つのノズル8
の内部から印刷インキ65が吸い出され、この際、清掃ヘ
ッドは、負気圧発生装置によって真空を作用させる排気
チャンバ63をノズル8の開口67にわたって形成され、こ
の際、排気チャンバ63が密閉される。
Description
に記載のように、印刷インキが、清掃ヘッドに接するド
クタによってノズル出口面からこすり取られ、清掃ヘッ
ドに接続された負圧発生装置によって吸引される、清掃
ヘッドによる、インクジェット式印刷機の印刷ヘッドに
おけるノズル出口面の清掃方法に関し、また、請求項4
の前提項に記載のように、ドクタから構成され負圧発生
装置に接続された清掃ヘッドを用いた、インクジェット
式印刷機の印刷ヘッドにおけるノズル出口面の清掃装置
に関する。
び生じる問題は、インキ残滓および紙粉がノズル出口面
に固着し、このために、この残余インキおよび紙粉を何
度も拭き取らなければならないことである。
4号に記載された拭取り装置が利用できる。この記載さ
れた拭取り装置は、上側リップ部として呼ばれる単一の
ドクタだけを備えている。
に取り除かれるべき汚れおよび残滓を完全に捕えないこ
とがあり得る。その結果、ノズル出口面は、ドクタによ
って繰り返し拭き取らなければならず、これによって、
インクジェット式印刷機の清掃および停止時間に対する
時間の無駄が著しく多くなる。
の拭取り装置の負圧ポンプが、この拭取り装置の作用を
少ないものにするだけでなくノズル内部からのインキの
吸出しも妨げる強い外の空気を、周囲に対して開口した
吸引孔から吸引してしまうことである。
圧ポンプに接続され、拭取りリップが内部に取り付けら
れた支持部から構成される清掃ヘッドを有している。こ
の清掃ヘッドは、ノズル出口面の清掃のために、このノ
ズル出口面の上方に配置されている。この配置では、イ
ンキがノズル出口面の清掃の後に清掃ヘッドからノズル
出口面上へ再び滴り落ちないという保証はない。
よって拭取り可能な印刷ヘッドは、静止した拭取りリッ
プに対し相対的に移動し、その結果、この拭取りリップ
は、印刷ヘッドのノズル出口面を拭き取る。このような
構造は、場合によっては可能な、少数のノズルのみを備
えた小面積のノズル出口面を有する軽い印刷キャリジに
適しているものの、重い印刷ヘッドには適していない。
印刷速度が高速で被印刷体寸法が大きい印刷には、多数
のノズルを備えた大面積のノズル出口面を有する印刷ヘ
ッドが好ましい。しかし、このような印刷ヘッドは、通
常、重量も比較的重くなり、また、この印刷ヘッドを拭
取りリップに対し相対的に動かすことができるようにす
るために、その質量慣性に基づきコストがかかる駆動機
構と、高い駆動性能と、広い空いた運動空間とが必要に
なる。
19704003号、欧州特許公告第O389481号、および米国特
許第5730538号が挙げられる。
徹底的に清掃されることが可能な、インクジェット印刷
機の印刷ヘッドにおけるノズル出口面の清掃方法および
清掃装置を提供することにある。
請求項1の特徴を有する方法によって、また、請求項4
特徴を有する装置によって達成される。
キ」という概念は、水性インキのみならず、インクジェ
ット式印刷機によって印刷可能な、例えば感光によって
硬化可能なインキ(いわゆるUV硬化型インキ)のよう
な他の組成のインキをも含むものである。 印刷ヘッド
内のインキは、ときおり印刷ヘッドおよびノズルの内部
のコーナー部内に留まる気泡を生じる傾向がある。
とともにノズル孔から有効に取り除くことができ、その
結果、この気泡によって生じる印刷上の障害が防止され
る。ノズル出口面のかき落としの際にも、ノズル孔内へ
押し込まれた紙粉は、ノズル孔に真空が作用することに
よって、排気チャンバとノズル開口を通して、確実にノ
ズル孔から吸い出されることが可能である。
成された排気チャンバを密閉することによって、この排
気チャンバ内への外の空気の吸引が防止されるか、また
は、少なくとも機能が妨げられない程度に制限される。
清掃ヘッドは、清掃ヘッドとノズル出口面との間の隙間
を密閉するために、1つの部分または複数部分から構成
されるパッキングを備えている。このパッキングは、清
掃ヘッドにわたってノズル出口面へ押圧された状態でこ
のノズル出口面に沿って擦ることができ、そして、これ
によって、吸引されるノズルの開口、または、吸引され
る複数のノズルの複数の開口を一時的に包囲することが
でき、これによって、ノズル出口面に対して開いた(ま
たは、言い換えれば、ノズル出口面によって閉じられ
た)排気チャンバ内の真空は、ノズル孔内もしくは複数
のノズル孔内でも有効となる。パッキングは、例えばゴ
ム、ポリウレタンまたは他のプラスチックのような、摩
滅に強い弾性材料から構成されることが好ましい。この
パッキングは、清掃ヘッドのドクタまたは複数のドクタ
によって形成されることが好ましい。このドクタまたは
これらのドクタは、さらに、前述の材料の1つから構成
してもよく、弾性を有する拭取りリップとして形成して
もよい。
の拭取りの際に、ノズル出口面を最初にかき取るドクタ
によって捕捉されない汚れは、第1のドクタに直接に続
いてノズル出口面をかき取る第2のドクタによって捕え
れることである。
ばポリウレタン製の単一の射出成形部品のような単一の
構成部品として形成することによって、清掃ヘッドに形
成してもよい。
ッドとは異なる他の材料から構成されることが好まし
い。これは、例えば硬質プラスチック製の清掃ヘッドの
寸法的に安定した構造を考慮すると、また、例えばゴム
製のドクタの自由度の高い構造を考慮すると有利であ
る。ドクタは、容易に交換することができるように清掃
ヘッドに固定してもよく、例えば清掃ヘッドに挟み込ん
でもよい。これによって、摩擦によってドクタが損耗し
た場合、摩耗したドクタは、清掃ヘッド全体を交換する
ことなく簡単に清掃ヘッドから取り外されて新しいドク
タに交換することが可能である。
従属項、本説明および図面によって示されている。
に関しての、本装置の好適な実施態様の場合、負圧発生
装置は、清掃ヘッド内のドクタ間で合流しており、この
場合、この合流点は、清掃されるノズルの開口をかき落
し運動によって一時的に覆う、真空を作用させることが
可能な排気チャンバを、ドクタ間の間隙内に形成してい
る。負気圧発生装置を清掃ヘッドに接続する吸引管は、
2つのドクタの間で合流していることが好ましい。
適な実施態様の場合、ドクタは、パッキングとして多機
能的に構成され、清掃ヘッドとノズル出口面との間の排
気チャンバを密閉する。
きく重い印刷ヘッドを清掃することに関する好適な実施
態様の場合、清掃ヘッドは、第1の伝動装置を介してノ
ズル出口面に沿い、および/または、第2の伝動装置を
介してノズル出口面に接近し再びこのノズル出口面から
離反する状態で動くことができる。これによって、清掃
ヘッドは、ここではモータによって動かされ、印刷ヘッ
ドは、清掃の間、その位置にとどまることが可能であ
る。第1の伝動装置を介して清掃ヘッドの、ノズル出口
面に沿う水平運動を駆動するのみならず、第2の伝動装
置を介して清掃ヘッドの、ノズル出口面に相対的な垂直
運動を駆動するために、単独の電動モータを用いること
が好ましい。
よび垂直運動の駆動に関する好適な実施態様の場合、第
1の伝動装置は、引張り機構伝動装置の群から構成され
る伝動装置である。このような引張り機構伝動装置の場
合、隣接しない2つの伝動装置部材は、柔軟な(ベル
ト、テープ、ロープ)または多重リンク構造の(チェー
ン)引張り機構を介して連結される。この引張り機構を
介して一方の伝動装置部材から他方の伝動装置部材へ動
きを伝えることは、摩擦によって、嵌合によって、また
は、例えばベルト車(Scheiben)であってもよい伝動装
置部材に引張り機構を固定することによって行われる。
引張り機構は、閉じていてもよく(すなわち無端式)、
または開いていてもよい。引張り機構は、連続的に循環
方向に循環するようにまたは、好ましくは2つの異なる
循環方向に交互に往復をするように駆動することができ
る。2つの歯車は、連結された伝動装置部材を構成し、
そして、これらの歯車にかみ合う歯付きベルトは引張り
機構であることが好ましい。
運動のみならず駆動清掃ヘッドの垂直運動の駆動に関す
る好適な実施態様の場合、第2の伝動装置はカム伝動装
置である。平坦なカム伝動装置のカムは、動かない状態
で本装置に配置され、また、清掃ヘッドは、第1の伝動
装置によってカムに接した状態でこのカムに沿って案内
されることが好ましい。さらに、このカムは、このカム
が清掃ヘッドをノズル出口面へ動かすか、もしくは持ち
上げるような、また、ノズル出口面から離反する状態で
動かすか、もしくは降下させるような輪郭としてもよ
い。これによって、このカム輪郭は、ドクタを隔った位
置からノズル出口面上の当て位置へ置き、そして、ノズ
ル出口面のかき取りの間にドクタを一時的にノズル出口
面に接触した状態に保持し、さらに、この後、再びノズ
ル出口面から隔った位置にドクタを置く。カムは、ノズ
ル出口面に垂直な運動成分を清掃ヘッドに強制的に与え
る、これに相応して輪郭が形成された案内レールまたは
案内部材溝であってもよい。清掃ヘッドは、カム輪郭に
沿ってスライドするスライダとして構成してもよい。清
掃ヘッドは、カム輪郭に沿って転がるキャリッジとして
構成するのが好ましい。 清掃ヘッドから再び滴る、ま
たはノズル出口面に漏出するインキの防止に関する好適
な実施態様の場合、清掃ヘッドおよびドクタは、ノズル
出口面の下方でノズル出口面に沿って動く状態に置かれ
ている。清掃ヘッドのこの配置は、ノズル出口面からか
き落とされ、紙粉によってしばしば強く汚されるインキ
を排出することに関しても有利である。この汚されたイ
ンキは、負気圧発生装置によって吸引される必要がな
く、重力作用によって1つまたは複数のドクタの背を伝
わって、このドクタの下側にある清掃ヘッドの部分内へ
流れ、そしてこの部分から受け容器内へ流れる。
再利用することに関する好適な実施態様の場合、清掃ヘ
ッドは、戻り管システムを介して印刷ヘッドに接続され
ている。この帰り管システムは、周囲に向かって開かれ
た、または閉じられたインキ循環装置であってもよい。
この帰り管システムの諸部分は、負圧発生装置、およ
び、清掃ヘッド内に合流する吸引管である。ノズル孔か
ら吸引されたインキは、印刷技術的には障害となる、イ
ンキを吸引した後に消える気泡を含んでいるが、この吸
引されたインキは、ノズル出口面からかき落とされたイ
ンキとは異なり、紙粉または汚れた他の印刷インキによ
って、ほとんど汚されることがない。したがって、この
吸引されたインキが、かき落とされたインキのように廃
棄されることなく印刷のために利用されることは、生態
系にとって、また経済的に非常に有効である。吸引され
たインキとかき落とされたインキとを有利に分離するこ
とは、清掃ヘッド内に通された排出溝または吸引溝がか
き落し方向にみてドクタの各々の前方に配置されること
によって、簡単な手法で可能である。かき落とされたイ
ンキのための排出溝は、ドクタが動く方向にみて第1の
ドクタの前方に、第2のドクタと第1のドクタとの間で
合流する吸引管は、再利用可能なインキのための吸引溝
として、第2のドクタの前方に配置することができる。
機にインクジェット式印刷機を組み込むことに関する、
または、印刷機に連結された、インクジェット式印刷機
のインライン式運転に関する好適な実施態様の場合、イ
ンクジェット式印刷機はモジュラー式に構成されてお
り、印刷ヘッドを備えた印刷モジュールと、清掃ヘッド
およびこの清掃ヘッドを動かす伝動装置が属する清掃モ
ジュールとから構成されている。この清掃モジュール
は、印刷ヘッドの清掃のために、インクジェット式印刷
機の印刷モジュールと共に組み立てることが可能であ
り、また、清掃の後に再びこの印刷モジュールから取り
外すことが可能である。この清掃モジュールは、例えば
必要な場合にはインクジェット式印刷機および/または
印刷機内へ差し込むことができ、また、清掃後には再び
引き出すことができる。インクジェット式印刷機および
/または印刷機は、その側壁に窓を備えてもよく、清掃
モジュールは、この窓を通して差し込むことができる。
清掃モジュールの水平な差込み方向は、印刷機の被印刷
体搬送方向に、および/またはインクジェット式印刷機
の被印刷体搬送方向に垂直であることが好ましく、ま
た、ノズル出口面に沿って、清掃ヘッドの運動方向に垂
直でもあることが好ましい。
インクジェット式印刷機の、容易に運ぶことが可能な清
掃モジュールは、本発明による装置に相応して構成され
ることが好ましく、また、これに相応して互換性を有
し、印刷ヘッドの清掃のために残りのインクジェット式
印刷機と共に組み立て可能であることとは異なる構成の
清掃装置であってもよい。したがって、請求項13への請
求項14の従属は単に選択的なものである。
機の、または、オフセット印刷機であってもよい輪転印
刷機のインクジェット式印刷機は、組み合わせた運転の
ために、その刷り込みユニットまたは番号印刷ユニット
として割り当てられることが好ましい。これによって、
印刷機によって予め多色刷りで印刷された枚葉紙状の被
印刷体は、有利なことに、インクジェット式印刷機によ
って、例えば、交換用バーコード、通し番号、または、
様々な宛先アドレスのような個別記号を付加的に印刷す
ることができる。さらに、印刷機の、被印刷体搬送方向
にみて後方のオフセット印刷装置のインクジェット式印
刷機は、続いて印刷機内へ組み込まれてもよい。このイ
ンクジェット式印刷機は、さらにまた、被印刷体を印刷
機からインクジェット式印刷機へ搬送する被印刷体搬送
装置を介して印刷機に連結してもよい。この搬送装置
は、例えば印刷機内で印刷された被印刷体枚葉紙をイン
クジェット式印刷機へ搬送する搬送ベルトであってもよ
い。この搬送ベルトは、インクジェット式印刷機内へ届
くことが可能であり、その結果、この搬送ベルト上に置
かれた被印刷体枚葉紙は、印刷ヘッドによってインクジ
ェット方式で印刷することが可能である。
て図面を参照しながら説明する。
刷体2をオフセット方式によって印刷する印刷機1には、
被印刷体搬送方向にみてインクジェット式印刷機3が後
方に続いて配置されている。インクジェット式印刷機3
の印刷ヘッド4は、被印刷体2の近くの印刷位置4.1(図
1)へ、または、被印刷体2から引き離された清掃位置4.
2(図2〜8)へ移動可能である。吸引ベルトシステム
として構成された搬送装置5は、印刷機1からインクジェ
ット式印刷機3へ向かい印刷ヘッド4の下方で印刷ヘッド
4を通過していく被印刷体の搬送に用いられる。この吸
引ベルトシステムは、吸引テーブル6と、この吸引テー
ブル6上を案内される回転する搬送ベルト7とから構成さ
れる。被印刷体2は、搬送ベルト7の孔によって搬送ベル
ト7に吸引され、これによって見当が合った状態で搬送
ベルト7上にしっかりと保持され、その結果、被印刷体2
を、この被印刷体2が印刷ヘッド4の下方にあるとき、印
刷ヘッド4によって印刷することが可能である。
させられた印刷位置4.1にあるとき、印刷ヘッド4は「ド
ロップオンデマンド」と呼ばれるインクジェット原理で
被印刷体2に印刷を施すことができ、この場合、印刷ヘ
ッド4のノズル8は印刷画像に合わせて制御され、その結
果、ノズル8が搬送ベルト7上に置かれた被印刷体2上に
も届くときにだけ、ノズル8からインク滴が吐出され
る。
から構成されており、この複数のノズルモジュール9の
場合、各々の複数のポンプ室が、その中に配置されポン
プまたはポンプアクチュエータとして機能し制御される
それぞれ1つのピエゾ素子薄膜をその内部に備えてい
る。各々のポンプ室10の端には、インク滴が吐出される
ノズル8の1つがある。各々のノズルモジュール9のノズ
ル8は、互いに一定の距離Aを保ちながらで列状に配置
されている。ノズルモジュール9は、高い解像度を得る
ために、被印刷体搬送方向Rに対して横に相互にそれぞ
れ1ピクセルづつ移動させられ、また、被印刷体搬送方
向Rに連続して配置されている。したがって、間隔A
は、複数のノズルモジュール9の数にピクセル間距離を
かけたものに相応する。
掃モジュール12は、インクジェット式印刷機3の外側の
待機位置12.1(図1〜3)から、インクジェット式印刷機
3の内側の作動位置12.2(図4)へ移動させられる。さら
に、インクジェット式印刷機3の側壁13には窓14が開け
られ、清掃モジュール12を、この窓14を通して印刷ヘッ
ド4と搬送装置5との間のインクジェット式印刷機3内部
へ水平に差し込むことができる。
ッド16、引張り機構伝動装置17、カム伝動装置18、歯車
伝動装置19、電動モータ20、および受け容器21から構成
される。清掃ヘッド16は、引張り機構伝動装置17の少な
くとも1つの引張り機構22.1,22.2に固定され、そし
て、モータ20によって歯車伝動装置19および引張り機構
伝動装置17を介して被印刷体搬送方向Rに、また、これ
とは逆方向に動かされる。カム伝動装置18は、清掃ヘッ
ド16を印刷ヘッド4へ向けて動かし、この後、移動経路6
9(図5を参照のこと)によって矢印で示されているよう
に印刷ヘッド4に接触した状態で印刷ヘッド4に沿い、
また、この後、印刷ヘッド4から再び離反する。引張り
機構伝動装置17の引張り機構22.1,22.2は、各々の2つ
の歯車23,24もしくは25,26に巻き付けられこれらの歯車
23,24,25,26に係合する歯付きベルトである。柔軟な引
張り機構22.1,22.2は、カム伝動装置18によって清掃ヘ
ッド16に強制的にくわえられる、印刷ヘッドに対し接近
・離反する運動に、その弾性による伸展性または張力
(ベルト張力)に基づいて追随することが好ましい。
り、このかさ歯車伝動装置を介して、歯車23,25が回転
不能に取り付けられている駆動軸27にモータ20の回転運
動が伝えられ、その結果、引張り機構22.1,22.2は、回
転方向U1にも、またこれとは逆の回転方向U2にも、互い
に同期して駆動される。回転方向U1,U2を交換するため
に、モータ20の回転方向は切換可能である。回転方向U1
は、清掃ヘッド16のドクタ28,29,30が印刷ヘッド4のノ
ズル出口面31に接触する、清掃ヘッド16の作用方向に相
応し、また、回転方向U2は、好ましくはドクタ28,29,30
がノズル出口面31に接触することなく清掃ヘッド16が元
へ戻る方向に相応する。清掃ヘッドがノズル出口面31に
接触しながら移動した後にその出口位置へ戻ることは、
清掃モジュール12がインクジェット式印刷機3の外側に
ある場合(図2)に行われる。
口直径dを有するノズル開口が形成され、印刷ヘッド4に
固定された非常に薄いノズル板49の下側にある。
ッド4の両側に固定された案内カム32,33と、清掃ヘッド
4の末端部に回転可能に固定されたカムローラ34,35とか
ら構成される。レール状の案内カム32,33は、その両端
部がそれぞれ傾斜した状態に形成されており、これによ
って、清掃ヘッド16を持ち上げるための傾斜部36、直線
状案内部材37、清掃ヘッド16を降下させるための傾斜部
38が各々の案内カム32,33上に形成されている。
成されたカムローラ34,35の軸方向にみて、固定軸受と
して形成されており、さらに、カムローラ34を包囲しカ
ムローラ34が内部を走行する溝を備えている。案内カム
32は、製造技術的には、その概ねU字状の断面(図1)
を形成するために、サンドイッチ構造で3つの部分から
構成することが好ましい。
された側板40および側板41から構成されており、この場
合、側壁40,41は、形状が直角状の2つの横方向支柱42,
43(図5)によって互いに接続されている。横方向支柱4
2,43の排出口44に向けて傾斜した底部を備えた受け容器
21は、歯車24,26も回転可能に支持されたフレーム15に
固定されている。
12.2にある場合に窓14側を向いた、フレーム15上の清掃
モジュール12の側に固定されている。フレーム15には、
モータ20のモータ軸46が駆動軸27に対して正しい角度に
保持されるようにモータ20を保持するブラケット45が備
えられている。モータ軸46上に回転不能に取り付けられ
たかさ歯車47は、駆動軸27に回転不能に接続された、歯
車伝動装置19のかさ歯車48にかみ合っている。横支柱状
の清掃ヘッド4と、清掃ヘッド4の長手方向(図3を参
照のこと)にも断面平面(図6,7を参照のこと)にも平
行に互いに段状に配置されたドクタ28,29,30は、ノズル
モジュール9のノズル列の全長さにわたって延びてお
り、また、ノズルモジュール9よりも長さがわずかに短
くノズル板49よりもわずかに狭いことが好ましい。
された第1の枠縁50から構成されており、この溝内で
は、概ねV字状の断面形状第2の枠縁51が、この溝を密
閉する状態で組み込まれ、また例えば挟み込まれてい
る。寸法が安定した第1の枠縁50は金属製であり、ま
た、第2の枠縁51はプラスチック製であり、これによっ
て、第2の枠縁51の比較的複雑な断面形状は、例えば射
出成形法のような、切削加工を行わない成形法でコスト
的に有利に製造することができる。第2の枠縁51のスリ
ット内には、弾性を有するその材料特性を利用して、ド
クタ28,29,30がしっかりと挟み込まれている。
は、少なくとも1つの孔52、好ましくは複数の孔52の列
が、第2のドクタ29には、少なくとも1つの孔53、好ま
しくは複数の孔53の列が、第3のドクタ30には、少なく
とも1つの孔54、好ましくは複数の孔54の列が、前部に
配置されている。孔52は、横溝56内と合流し、そして、
孔54は、横溝57内と合流しており、この場合、横溝56,5
7は、第2の枠縁51の傾斜したコーナー部によって形成
されている。かき落とされたインキは、ドクタ28から、
このドクタ28の背の上をつたわり孔52を通り抜けて横溝
56内へ、そしてこの横溝56を出て第1の枠縁50内の少な
くとも1つの孔58を通り、重力作用によって受け容器21
内へ流れる。孔58は、孔52に相応した複数の孔58の列を
形成していることが好ましい。孔58の直径は、この孔58
に対し一列に並んだ孔52の直径よりも少し大きい。
伝わり、少なくとも1つの孔54を通って、少なくとも1
つの孔59内へ流れ込み、この場所から、受け容器21内へ
滴り落ちる。孔54,59、および、内部で孔54,59が合流し
ている横溝57は、孔52,58および横溝56に相応して鏡像
的に形成されていることが好ましい。
2の枠縁51を収容している、第1の枠縁50の広い溝にお
ける底部で、幅が狭い溝として形成された横溝60内で合
流している。しかしながら、横溝60を構成する小さい溝
の幅は、孔53の直径よりも大きい。
から差し込まれ横溝60内で合流する管61を介して、負気
圧発生装置62に接続されており、その結果、ドクタ28,2
9がノズル出口面31に接する場合にドクタ28,29の間にあ
る排気チャンバ63は、負気圧発生装置62によって真空状
態にすることができる。非常に汚れてかき落とされたイ
ンキが受け容器21から流出口44を通って処理されること
が可能な一方で、排気チャンバ63を介して吸引されたイ
ンキは、インキ循環装置64を介して再び印刷ヘッド4に
供給されることが可能である。
接続されモータによって駆動される負気圧発生装置62
は、清掃モジュール12に配置することができ、また、イ
ンクジェット式印刷機3に配置することもできる。この
後者の場合、インクジェット式印刷機3から清掃モジュ
ール12を取り外す際における清掃ヘッド16の負気圧発生
装置62との接続は、例えば、負気圧発生装置62に接続さ
れた接続管から管61を引き抜くことによって解除するこ
とができる。
ために、そして、これによって排気チャンバ63を密閉す
るために、同一の材料およびドクタ28,29,30のような既
述の材料から、また例えばゴムから構成可能な、弾性を
有する末端部分のパッキング70,71が用いられる。ドク
タ28,29,30は、ドクタ28,29,30を外側から覆う状態で側
面仕切り板としてドクタ28,29,30に密着しているパッキ
ング70,71の間に配置されている。清掃ヘッド16に固定
されたパッキング70,71は、少なくともドクタ28,29,30
と同じ程度に突出しており、その結果、ノズル出口面31
のかき落しの際にパッキング70,71は同じくノズル出口
面31に押圧される。これによって、吸引されさらに排気
チャンバ63によって覆われる各々のノズル8またはノズ
ル列は、パッキング70,71と共にドクタ28,29によって周
囲を包囲され、その結果、ドクタ28,29とパッキング70,
71との間に形成された空間内へ周囲の外の空気を吸いこ
んでしまうことは、全く、またはほとんどあり得ない。
ング70,71は、ドクタ28,29を備えたユニットとして形成
でき、または、ドクタ28,29を曲折してその両端をそれ
ぞれ共に運ぶことができるので、別個のパッキング70,7
1は省略することができる。図9には、排気チャンバ63
を介してノズル8のノズル孔66から直接インキ65が吸引
されることが示されている。印刷ヘッド4に形成された
各々のノズル孔66のノズル孔直径Dは、例えば500μmで
あり、これによって、例えば20μmにすることができ
る、ノズル板49に形成された各々のノズル開口67のノズ
ル開口直径dよりも非常に大きい。これによって、ノズ
ル板49は、絞りの手法で、そのノズル開口67によってノ
ズル孔66を部分的に閉じる。
部には、小気泡、印刷上の障害につながり例えば欧州特
許O389481B1で提案されているようにノズル8の自由噴射
によって除去することができない小気泡68が形成される
ことがあるということが理解できる。原因としては、自
由噴射に必要な高圧がノズル孔66に作用することによっ
て小気泡68が圧縮されてコーナー部へ押し付けられ、コ
ーナー部から抜けずに印刷上の障害につながる、という
ことが知られている。本発明による、ノズル孔66におけ
る負圧作用の場合、小気泡68は、図9に破線によって概
略を示すように膨張する。小気泡68は、コーナー部内に
溜まることができず、むしろノズル開口67の方向にノズ
ル開口67を通して引かれ、これによってインキ65はコー
ナー部内へ流れることができる。
列と行われる。清掃ヘッド16が拭取り方向Wに動くこと
によって、排気チャンバ63は、異なるノズル列を次々に
覆う。ドクタ28,29の間隔aは、かき落としの際にこれら
のドクタ28,29の間に、それぞれ単独のノズルモジュー
ル9だけが、もしくは、このノズルモジュール9に属する
単独のノズル列が存在するように選択されることが好ま
しい。
ノズル出口面31を拭き取り、この場合、ドクタ28は、印
刷によってノズル出口面31に到達したインキを拭き取
り、ドクタ29は、吸出しによってノズル出口面31に到達
したインキを拭き取り、ドクタ30は、ドクタ29が捕捉し
なかったインキをノズル出口面31から拭き取る。
経路69(図5)に相応してノズル板49の傍らを引き戻さ
れた後、清掃モジュール12は、再びインクジェット式印
刷機3から引き出されることができ、インクジェット式
印刷機3による印刷機運転は、印刷ヘッド4がその印刷位
置4.1(図1)に降下した後、新たに開始される。
が降下した状態のインクジェット式印刷機を示す断面図
である。
ット式印刷機の、II-II線に沿って切断した断面図であ
る。
て切断した(部分的に縦に切断した)平面図である。
差し込まれた状態のインクジェット式印刷機を示す断面
図である。
ンクジェット式印刷機および清掃モジュールをV-V線(縦
断面)に沿って切断した側面図である。
である。
図である。
よび清掃モジュールの、Vlll-Vlll線に沿って切断した
側面図である。
である。
Claims (15)
- 【請求項1】 印刷インキ(65)が、清掃ヘッド(16)に取
り付けられたドクタ(28)によってノズル出口面(31)から
こすり取られ、前記清掃ヘッド(16)に接続された負圧発
生装置(62)によって吸引される、清掃ヘッド(16)によ
る、インクジェット式印刷機(3)の印刷ヘッド(4)ノズル
出口面(31)の清掃方法において、 前記印刷インキ(65)が前記ノズル出口面(31)の少なくと
も1つのノズル(5)の内部から吸い出され、この際、前
記清掃ヘッド(16)は、前記負圧発生装置(62)によって真
空を作用させる排気チャンバ(63)を前記ノズル(8)の前
記開口(67)にわたって形成し、そして、この際、前記排
気チャンバ(63)が密閉されることを特徴とする、インク
ジェット式印刷機の印刷ヘッドノズル出口面の清掃方
法。 - 【請求項2】 さらに、前記排気チャンバ(63)が密閉を
行うために前記ノズル出口面(31)に接するドクタ(28)
によって密閉される、請求項1記載の清掃方法。 - 【請求項3】 さらに、前記排気チャンバ(63)が前記清
掃ヘッド(16)に取り付けられ、密閉を行うために同じく
前記ノズル出口面(31)上に接しているドクタ(29)によっ
て密閉されている、請求項2記載の清掃方法。 - 【請求項4】 ドクタ(28)から構成され負圧発生装置(6
2)に接続された清掃ヘッド(16)による、インクジェット
式印刷機(3)の印刷ヘッド(4)におけるノズル出口面(31)
の清掃装置、特に請求項1〜3のいずれか1項に記載の清
掃方法を実施する清掃装置において、 前記清掃ヘッド(16)が、少なくとも1つの他のドクタ(2
9)から構成されることを特徴とする清掃装置。 - 【請求項5】 前記ドクタ(28,29)の間で、前記負圧発
生装置(62)によって吸引空気もしくは真空を作用可能な
排気チャンバ(63)が前記清掃ヘッド(16)に形成されてい
る、請求項4記載の清掃装置。 - 【請求項6】 前記ドクタ(28,29)は、前記排気チャン
バ(63)を密閉するためのパッキングとして前記清掃ヘッ
ド(16)と前記ノズル出口面(31)との間に配置されてい
る、請求項5記載の清掃装置。 - 【請求項7】 前記清掃ヘッド(16)が、モータ(20)によ
って第1の伝動素装置 (17)を介して前記ノズル出口面
(31)に平行に、および/または、第2の伝動装置(18)を
介して前記ノズル出口面(31)に対し接近および離反する
状態で動くことができる、請求項4〜6のいずれか1項
に記載の清掃装置。 - 【請求項8】 前記第1の伝動装置(17)が引張り機構伝
動装置である、請求項7記載の清掃装置。 - 【請求項9】 前記第2の歯車(18)がカム伝動装置であ
る、請求項7または8に記載の清掃装置。 - 【請求項10】 前記清掃ヘッド(16)が、前記ノズル出
口面(31)の下側に配置されている、請求項4〜9のいず
れか1項に記載の清掃装置。 - 【請求項11】 前記清掃ヘッド(16)が、インキ循環装
置(64)を介して前記印刷ヘッド(4)に接続されている、
請求項4〜10のいずれか1項に記載の清掃装置。 - 【請求項12】 前記清掃ヘッド(16)が、ドクタ(28,2
9,30)を少なくとも3つ備えている、請求項4〜11のい
ずれか1項に記載の清掃装置。 - 【請求項13】 請求項4〜12のいずれか1項にしたが
って構成された清掃装置を備えるインクジェット式印刷
機。 - 【請求項14】 印刷モジュールと清掃モジュールとか
ら構成され、前記印刷モジュールと前記清掃モジュール
は互換性を有する構造を備えており、その結果、前記清
掃モジュールは必要な場合には前記印刷モジュールと組
み合わせ可能である、特に請求項13記載のインクジェッ
ト式印刷機。 - 【請求項15】 請求項13または14にしたがって構成さ
れたインキジェット式印刷機(3)が組み込まれた、また
は、インライン式運転のために、請求項13または14にし
たがって構成されたインクジェット式印刷機(3)に連結
可能な、オフセット印刷機および/または輪転印刷機。
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