JP2001023541A - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

Info

Publication number
JP2001023541A
JP2001023541A JP11197070A JP19707099A JP2001023541A JP 2001023541 A JP2001023541 A JP 2001023541A JP 11197070 A JP11197070 A JP 11197070A JP 19707099 A JP19707099 A JP 19707099A JP 2001023541 A JP2001023541 A JP 2001023541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
reactor
quadrupole
vertical
deflection current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11197070A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuji Tagami
悦司 田上
Katsuyo Iwasaki
勝世 岩崎
Toshihiko Shichijo
敏彦 七条
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP11197070A priority Critical patent/JP2001023541A/ja
Priority to EP00114734A priority patent/EP1069763B1/en
Priority to DE60035386T priority patent/DE60035386T2/de
Priority to KR10-2000-0039589A priority patent/KR100376376B1/ko
Priority to US09/613,324 priority patent/US6304044B1/en
Priority to TW089113746A priority patent/TW460895B/zh
Priority to CNB001202286A priority patent/CN1267960C/zh
Publication of JP2001023541A publication Critical patent/JP2001023541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/16Picture reproducers using cathode ray tubes
    • H04N9/28Arrangements for convergence or focusing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/701Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
    • H01J29/702Convergence correction arrangements therefor
    • H01J29/705Dynamic convergence systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インライン型セルフコンバーゼンスシステム
においてフォーカス性能の劣化を防止しながら、PQH
ミスコンバーゼンスを補正し、さらに、モニタセット補
正前の左右ピンクッション歪を低減し、総合的に高品質
のカラー受像管装置を提供する。 【解決手段】 直列接続された第1のリアクタコイル1
と第1の4極コイル21と、直列接続された第1のリア
クタコイル1とは逆極性の第2のリアクタコイル2と第
2の4極コイル22とが並列接続された接続体と、第1
および第2のリアクタコイル1、2に、垂直偏向電流に
同期した磁気バイアスをかける垂直制御コイル10とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンまた
はコンピュータディスプレイ等に用いられるカラー受像
管装置に関し、より詳しくはコンバーゼンス等を改善す
るための偏向回路の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー受像管パネル面のフラット
化が進展しているが、従来の曲面パネルのカラー受像管
用の偏向ヨークをフラットパネルのカラー受像管にその
まま用いると、上下ならびに左右のピンクッション歪が
増大しやすいという問題があり、これらの改善のための
取り組みがなされている。
【0003】このうち上下のピンクッション歪を補正す
る手段としては、偏向ヨークのスクリーン側上下にマグ
ネットを付加することが一般に行われている。これは、
マグネットの発生する強いピンクッション磁界で電子ビ
ームを垂直軸方向に引っ張りこむ効果を利用するもので
ある。この結果、図9に示すように、垂直軸上のミスコ
ンバーゼンス(YH)は、セルフコンバーゼンスシステ
ムの場合にはピンクッション型の残留ミスコンバーゼン
スを生じやすくなる。前述のパネル面フラット化に伴う
上下ピンクッション歪増大の傾向は、これを補正するた
めのマグネット磁界の強度をさらに強め、YHピンクッ
ション型の残留ミスコンバーゼンスがますます増大す
る。
【0004】この問題を解決するため、偏向ヨークの電
子銃側に4極磁界を発生する4極コイルとYH補正回路
を付加し、これに垂直偏向電流を通電してYH補正を行
なっている。このYH補正原理は、4極コイルの発生す
る4極磁界によって、偏向ヨークの主磁界に電子ビーム
が入るのに先立ってサイドビーム間に互いにその距離を
離す方向に力を働かせることにより、偏向ヨークの主磁
界に入ってからのサイドビーム間に互いにその距離を近
づける方向に力が働く効果をキャンセルさせるものであ
る。これを垂直偏向に同期させ、その偏向極性にかかわ
らず同一極性で垂直偏向電流に比例した強度の4極磁界
を発生させるため、ダイオードによる整流回路が付加さ
れる。
【0005】一方、左右ピンクッション歪に対しては、
モニタセット側のピンクッション歪補正回路により、補
正が行われている。
【0006】次に、フォーカス性能の向上のためには、
水平偏向磁界のピンクッション磁界を弱めることによ
り、電子ビームスポット形状の歪を低減させたり、3本
の電子ビーム間のスポット形状差を低減することが考え
られている。しかしこの方法では、図10に示すよう
に、インライン型カラー受像管のセルフコンバーゼンス
システムの場合には、水平軸上縦線ミスコンバーゼンス
(XH)のバレル型残留ミスコンバーゼンスを生じさせ
るという問題がある。
【0007】この問題を解決するため、特開昭63−9
4542号公報に記載のものでは、図11に示すよう
に、偏向ヨークの電子銃側に設けた4極コイル51を、
可飽和リアクタの4つのコイル52、53、54、55
とブリッジとなるように配線した回路を構成している。
この回路に水平偏向電流を通電させ、偏向電流の極性に
かかわらず、同一極性の4極磁界を水平偏向電流に比例
した磁界強度で発生させてビームスポット補正をしてい
る。この方式では、同時にXHも可変になるので、XH
補正も実現できる。このXH補正では、可飽和リアクタ
の働きにより、正方向半サイクル(左偏向)時には、図
11のコイル52、55のインダクタンスが減少し、負
方向半サイクル(右偏向)時には、コイル53、54の
インダクタンスが減少する。いずれの場合にも4極コイ
ル51には図の上から下へ水平偏向電流が流れ、同一極
性の磁界が発生する。このような比較的簡単な構成でX
H補正を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように上下ピンクッション歪補正のマグネット磁界を強
めることでYH補正量が増大するが、これを従来のYH
補正で補正する場合、YH補正量が垂直軸上よりコーナ
ー部のほうが拡大されるため、図12に示すように、垂
直軸上のYHが最適補正されても、コーナー部において
縦線サイドビーム間ミスコンバーゼンス(PQH)赤ビ
ーム右パターンが発生するという問題点を有していた。
【0009】そこで、YH補正量を拡大させないため
に、ピンクッション型残留ミスコンバーゼンスを小さく
するべく、偏向ヨークの垂直磁界のバレル歪を強める方
法が考えられるが、この方法では、再び上下ピンクッシ
ョン歪みの増加を招くため、PQH赤ビーム右パターン
との妥協設定を図らざるを得なかった。
【0010】一方、パネル面フラット化に伴う左右ピン
クッション歪の増加に対しては、モニタセットのピンク
ッション歪補正の量を拡大するしか手段はなく、補正量
拡大に伴う消費電力の増大を余儀なくされるという問題
点を有していた。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、インライン型セルフコンバーゼンスシ
ステムにおいてフォーカス性能の劣化を防止しながら、
PQHミスコンバーゼンスを補正し、さらに、モニタセ
ット補正前の左右ピンクッション歪を低減し、総合的に
高品質のカラー受像管装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るカラー受像管装置は、第1のリアクタコ
イルと第1の4極コイルとの直列接続体と、前記第1の
リアクタコイルとは逆極性の第2のリアクタコイルと第
2の4極コイルとの直列接続体とが並列に接続された接
続体と、前記第1および第2のリアクタコイルに、垂直
偏向電流に同期した磁気バイアスをかける垂直制御コイ
ルとを備えることを特徴とする(請求項1)。
【0013】この構成によれば、リアクタコイルにかけ
る磁気バイアスを垂直偏向電流に同期して変化させ、第
1および第2のリアクタコイルを偏向の度合いに応じて
交互に飽和させ、動作する4極コイルを切り換えること
ができる。これにより、上下ピンクッション歪みを増加
させずに、XHミスコンバーゼンスを補正し、PQHミ
スコンバーゼンスを補正し、さらに、モニタセット補正
前の左右ピンクッション歪を低減することができる。
【0014】また、より具体的には、第1のリアクタコ
イルと第1の4極コイルとの直列接続体と、前記第1の
リアクタコイルとは逆極性の第2のリアクタコイルと第
2の4極コイルとの直列接続体とが並列に接続された接
続体と、前記第1および第2のリアクタコイルと、前記
第1および第2のリアクタコイルに垂直偏向電流に同期
して変化する磁気バイアスをかける垂直制御コイルと、
前記第1および第2のリアクタコイルに一定の磁気バイ
アスをかけるマグネットとからなる可飽和リアクタとを
備え、前記水平偏向電流の正方向半サイクルの期間には
前記第1のリアクタコイルが飽和して前記第1の4極コ
イルが発生する4極磁界が支配的となり、前記水平偏向
電流の負方向半サイクルの期間には前記第2のリアクタ
コイルが飽和して前記第2の4極コイルが発生する4極
磁界が支配的となる構成とするものである(請求項
2)。
【0015】また、本発明をより機能的に表現すれば、
第1のリアクタコイルと第1の4極コイルとの直列接続
体と、前記第1のリアクタコイルとは逆極性の第2のリ
アクタコイルと第2の4極コイルとの直列接続体とが並
列に接続された接続体と、水平偏向電流が流れる接続体
と、前記第1および第2のリアクタコイルと、前記第1
および第2のリアクタコイルに垂直偏向電流に同期して
変化する磁気バイアスをかける垂直制御コイルと、前記
第1および第2のリアクタコイルに一定の磁気バイアス
をかけるマグネットとからなる可飽和リアクタとを備
え、前記水平偏向電流の正方向半サイクルの期間には前
記第1のリアクタコイルが飽和して前記第1の4極コイ
ルが発生する4極磁界が支配的となり、前記水平偏向電
流の負方向半サイクルの期間には前記第2のリアクタコ
イルが飽和して前記第2の4極コイルが発生する4極磁
界が支配的となることにより、スクリーン水平軸上の縦
線サイドビーム間ミスコンバーゼンス量を変化させて所
望のコンバーゼンスを得るとともに、前記垂直制御コイ
ルに正方向電流に整流された垂直偏向電流を流し、前記
第1および第2の4極コイルが発生する4極磁界の強度
を垂直偏向電流に同期させて変化させて、スクリーンコ
ーナー部の縦線のサイドビーム間ミスコンバーゼンス量
を変化させることにより、前記スクリーン水平軸上縦線
のサイドビーム間ミスコンバーゼンスの変化量とは独立
に所望のコンバーゼンスを得るとともに、スクリーン左
右部のピンクッション歪をも補正するものである(請求
項3)。
【0016】また、前記可飽和リアクタの前記マグネッ
トの磁束密度の大小を機構的に可変し、前記スクリーン
水平軸上縦線のサイドビーム間ミスコンバーゼンス補正
量の微調整を可能とすることが好ましい(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を46〔cm〕(1
9インチ)−100°偏向の平面パネルカラー受像管装
置に適用した実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態によるカラー受像管装置のうちの偏向ヨ
ークおよびその周辺部の回路図を示す。
【0019】水平コイル3、4は上下コイルが互いに並
列接続されている。リアクタコイル1と4極コイル21
が直列接続され、また、リアクタコイル2と4極コイル
22が直列接続され、この2つのリアクタコイル−4極
コイル接続体が互いに並列に接続されて、接続体31を
なし、水平コイル3、4に直列に接続される。水平コイ
ル3、4と接続体31とのトータルインダクタンスは、
約90〔μH〕である。水平コイル3、4の磁界は、フ
ォーカス性能の劣化を防ぐために、セルフコンバーゼン
ス磁界のピンクッション磁界をやや弱める。このため、
図3に示すように、XH補正のない状態では、XHバレ
ル型の残留ミスコンバーゼンスが0.8〔mm〕生じ
る。また、コーナー部の縦線RBミスコンバーゼンス
は、PQH赤ビーム右パターンが0.5〔mm〕重畳さ
れて、0.3〔mm〕赤ビーム左パターンとなってい
る。
【0020】垂直コイル5、6は、ダンピング抵抗
1、R2を並列接続させた左右コイルのそれぞれが互い
に直列接続しており、これにコマ収差補正コイル7と前
述のYH補正の4極コイル8を伴うYH補正回路9と、
垂直制御コイル10を伴う垂直整流回路11とを直列接
続している。この垂直制御コイル10は、リアクタコイ
ル1、2とともに可飽和リアクタ18を構成する。垂直
コイル5、6、コマ収差補正コイル7、YH補正回路
9、垂直整流回路11のトータルインダクタンスは5
〔mH〕である。
【0021】また、図1において、抵抗R1=R2=22
0〔Ω〕、R3=5.6〔Ω〕、各ダイオードはショッ
トキーダイオードである。
【0022】図2は、リアクタコイル1、2を含むX
H、PQH、左右歪補正用の可飽和リアクタ18を示し
ている。リアクタコイル1、2はともに、先端に直径6
〔mm〕の円板状のツバのついた長さ10〔mm〕の細
い棒状フェライトコア12、13に、線径φ0.2〔m
m〕3束ね銅線を10巻きしたものであり、互いに横並
びの配置で逆極性の磁界を発生する。棒状フェライトコ
ア12、13のツバの一方には、磁気バイアスをかける
ための短径8〔mm〕×長径14〔mm〕×高さ24
〔mm〕の略長円柱形状のマグネット14が、S極面を
ツバ側に隣接させるようにして配置される。フェライト
コア12、13のもう一方のツバの側には、垂直制御コ
イル10が配置される。垂直制御コイル10は、両端に
略円筒形状の大きいツバをもつフェライトコア15に、
線径φ0.36〔mm〕の銅線が130巻きされたもの
である。
【0023】図4は、本発明による偏向ヨークの側面図
を示す。偏向ヨークは、水平コイル(図示せず)、絶縁
枠17、垂直コイル5、6、フェライトコア16から構
成される。ネック側(電子銃側)の筒状部に、空芯型コ
イルからなる4個1組の4極コイルが2組配置されてい
る。このうち1組は図1に示す4極コイル21、もう1
組は4極コイル22であり、図5に示すように4個のコ
イルが管軸のまわりにほぼ等間隔に配置される。両コイ
ルとも同一形状で、それぞれ銅線径φ0.2〔mm〕の
3束ね線を10巻きしたものである。4極コイル21、
22は互いに同芯状に巻かれているため、図面中では1
組4個だけであるかのように示されている。
【0024】フェライトコア16の後端側に設けられた
板部41には、筒状部を上下からはさむようにコマ収差
補正コイル7、8が設けられる。絶縁枠17と板部41
との間にかけ渡された偏向ヨークの配線用ターミナルボ
ードであるプリント基板19の上に、可飽和リアクタ1
8が設置されている。可飽和リアクタ18は、前述のと
おり、リアクタコイル1、2、垂直制御コイル10、リ
アクタコイルコア12、13、マグネット14からなる
ものである。
【0025】以下、本発明の可飽和リアクタによるXH
補正、PQH補正、左右ピンクッション歪み補正の原理
についてそれぞれ説明する。
【0026】第1に、本発明によるXH補正の原理につ
いて説明する。
【0027】垂直偏向電流Iv=0の場合を考えると、
垂直整流回路11の垂直制御コイル10は働かない。水
平偏向電流IHが正方向の半サイクル時、すなわち左偏
向時のリアクタコイル1は、図2に示すように図の上方
向(以下「+方向」と呼ぶ)の磁束ΦL1を生じ、リアク
タコイル2は図の下方向(−方向と呼ぶ)の磁束ΦL2
生ずるように構成されている。マグネット14は、+方
向の磁束ΦMGをもっている。
【0028】水平偏向電流IHの増加とともにリアクタ
コイル1の磁束ΦL1が飽和状態となり、リアクタコイル
1のインダクタンスL1が低下し、逆にリアクタコイル
2のインダクタンスL2は増加する。この結果、比較的
高い周波数成分を有する水平偏向電流IHは、並列接続
されたリアクタコイル1、2のうちのインダクタンスの
低い方のリアクタコイル1に多く流れ込むため、4極コ
イル21が働き、4極コイル21が発生する4極磁界が
支配的となる。4極コイル21は、図5に示す4極磁界
を発生させ、スクリーン左側のXHバレル型の残留ミス
コンバーゼンスを補正する。
【0029】逆に、水平偏向電流が負方向の半サイクル
時、すなわち右偏向時には、リアクタコイル2が飽和し
て主に4極コイル22が働き、4極コイル22が4極コ
イル21と同じ極性の磁界を発生して、スクリーン右側
のXHバレル型の残留ミスコンバーゼンスを補正する。
【0030】図6は、垂直偏向電流Iv=0のときの、
水平偏向電流IH(横軸)と、リアクタコイル1、2の
インダクタンスL1、L2(縦軸)との関係を示す。水
平偏向電流IH=0のとき、L1=L2であるが、正方向
半サイクル時は水平偏向電流IHの増加とともにL1が低
下し、逆にL2が増加する。L1とL2との差(|L2−L
1|)がXHを補正する4極磁界の強度となる。水平偏
向電流IHの増加とともにXHを補正する4極磁界の強
度が増加し、XH補正量が増加するので、スクリーン左
側の水平軸上縦線RBミスコンバーゼンスは補正され
る。逆に、負方向半サイクル時には、スクリーン右側の
水平軸上縦線RBミスコンバーゼンスが補正される。
【0031】第2に、本発明によるPQH補正の原理に
ついて説明する。
【0032】垂直偏向電流Ivが正方向半サイクルで最
大値となるとき、すなわち水平偏向によりスクリーン上
端部の横線を描くとき、図2に示すように、垂直制御コ
イル10にはマグネットとは逆極性の−方向の磁束Φv
が生じる。図7は、このときの水平偏向電流IH(横
軸)と、リアクタコイル1、2のインダクタンスL1
2(縦軸)との関係を示す。L1、L2の両値とも、垂
直偏向電流Iv=0の時(図6)に比べて大きい。垂直
制御コイル10の磁束Φvがマグネット磁束ΦMGを打ち
消す方向であるため、磁束が飽和しにくくなる。したが
って、L1とL2との差(|L2−L1|)も縮まり、結果
として水平軸上のXH補正時に比べて、4極磁界が弱ま
る。
【0033】スクリーンコーナー部の縦線RBミスコン
バーゼンスは、前述のとおり、XHバレル型残留ミスコ
ンバーゼンス0.8〔mm〕にPQH赤ビーム右パター
ン0.5〔mm〕が重畳されて0.3〔mm〕赤ビーム
左のパターンが残留している(図3)。したがって、水
平軸上のXHの補正時に比べて、スクリーン上部の横線
上の縦線ミスコンバーゼンスは、コーナー部においてP
QH赤ビーム右パターンが重畳されることにより、その
補正量は少なくてすむ。上述のとおり本発明では、垂直
制御コイル10が発生する磁束により、スクリーン上部
横線上の縦線ミスコンバーゼンス補正時における4極磁
界が水平軸上のXH補正時に比べて弱まるので、PQH
赤ビーム右パターンを過補正することがない。
【0034】垂直偏向電流Ivが負方向半サイクル時に
も、同様にしてPQH赤ビーム右パターンを補正でき
る。なぜならば、垂直制御コイル10は前述のダイオー
ドによる垂直整流回路11を伴っており、垂直偏向電流
Ivの正方向半サイクル時と同じ極性の磁束を生じ、同
じ極性の4極磁界を生じ、同じPQH赤ビーム右パター
ンを補正することになるからである。
【0035】第3に、本発明による左右ピンクッション
歪の補正の原理について説明する。
【0036】図8は、水平偏向電流IHと、接続体31
の総合インダクタンスLとの関係を、垂直偏向電流Iv
=0のときと垂直偏向電流が正方向半サイクル最大のと
きとで比較して示したものである。水平偏向電流の絶対
値が最大のときに注目すると、垂直偏向電流の絶対値が
大きいほどLが大きいことを示している。これは垂直制
御コイル10の磁束Φvがマグネット14の磁束ΦMG
打ち消す方向にあり、前記の飽和特性がやわらいだ状態
でリアクタコイル1、2のインダクタンスL1、L2が大
きくなるため、総合インダクタンスもまた大きくなるこ
とを意味している。
【0037】この効果により、水平偏向系の総合インダ
クタンスは水平軸上の左端、右端偏向時に比べ、コーナ
ー部偏向時の方が大きく、したがってコーナー部の偏向
感度が相対的に悪くなり、左右ピンクッション歪が低減
する。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、可飽和リアクタのマグネットの磁束密度の大
小を機構的に可変し、スクリーン水平軸上縦線のサイド
ビーム間ミスコンバーゼンス補正量の微調整を可能とし
たものである。
【0039】図13は、マグネット14の斜視図を示
す。略円柱形状のマグネット14は、中心軸のまわりに
90°おきにS極、N極が交互に着磁されている。そし
て、中心軸を中心にして回転させるためのつまみ軸23
が設けられており、これを手で回すことにより、リアク
タコイル1、2にかかる磁気バイアスを変えることがで
きる。これにより、XH補正量の微調整が可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪、コンバーゼンス、フォーカスの諸性能の劣化を招き
やすいフラットパネルのカラー受像管においても、可飽
和リアクタと4極コイルにより比較的簡易な手段で各性
能を高性能に維持できるものであり、総合的に高品質の
カラー受像管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー受像管装置における水平コイル
および垂直コイルの結線図
【図2】本発明による可飽和リアクタを説明するための
【図3】XH補正を行わない場合の左右縦線RBミスコ
ンバーゼンスパターンを示す図
【図4】本発明による4極コイル説明するための図
【図5】本発明による4極コイルが発生する4極磁界を
説明するための図
【図6】本発明の垂直偏向電流0のときの水平偏向電流
とL1、L2との関係を示す図
【図7】本発明の垂直偏向電流最大のときの水平偏向電
流とL1、L2の関係を示す図
【図8】本発明の水平偏向電流と可飽和リアクタの総合
インダクタンスの関係を示す図
【図9】YHピンクッション型の残留ミスコンバーゼン
スパターンを示すための図
【図10】XHバレル型の残留ミスコンバーゼンスパタ
ーンを示すための図
【図11】従来のXH補正回路を説明するための図
【図12】PQH赤ビーム右パターンを示すための図
【図13】本発明の第2の実施の形態によるマグネット
を示す斜視図
【符号の説明】
1、2 リアクタコイル 3、4 水平コイル 5、6 垂直コイル 7 コマ収差補正コイル 8 4極コイル 9 YH補正回路 10 垂直制御コイル 11 垂直整流回路 12、13 リアクタコイルコア 14 マグネット 15 垂直制御コイルコア 16 フェライトコア 17 絶縁枠 18 可飽和リアクタ 19 プリント基板 21、22 4極コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 七条 敏彦 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5C042 DD20 HH01 HH03 HH07 HH12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のリアクタコイルと第1の4極コイ
    ルとの直列接続体と、前記第1のリアクタコイルとは逆
    極性の第2のリアクタコイルと第2の4極コイルとの直
    列接続体とが並列に接続された接続体と、 前記第1および第2のリアクタコイルに、垂直偏向電流
    に同期した磁気バイアスをかける垂直制御コイルとを備
    えることを特徴とするカラー受像管装置。
  2. 【請求項2】 第1のリアクタコイルと第1の4極コイ
    ルとの直列接続体と、前記第1のリアクタコイルとは逆
    極性の第2のリアクタコイルと第2の4極コイルとの直
    列接続体とが並列に接続された接続体と、 前記第1および第2のリアクタコイルと、前記第1およ
    び第2のリアクタコイルに垂直偏向電流に同期して変化
    する磁気バイアスをかける垂直制御コイルと、前記第1
    および第2のリアクタコイルに一定の磁気バイアスをか
    けるマグネットとからなる可飽和リアクタとを備え、 前記水平偏向電流の正方向半サイクルの期間には前記第
    1のリアクタコイルが飽和して前記第1の4極コイルが
    発生する4極磁界が支配的となり、前記水平偏向電流の
    負方向半サイクルの期間には前記第2のリアクタコイル
    が飽和して前記第2の4極コイルが発生する4極磁界が
    支配的となる、請求項1に記載のカラー受像管装置。
  3. 【請求項3】 第1のリアクタコイルと第1の4極コイ
    ルとの直列接続体と、前記第1のリアクタコイルとは逆
    極性の第2のリアクタコイルと第2の4極コイルとの直
    列接続体とが並列に接続された接続体と、 前記第1および第2のリアクタコイルと、前記第1およ
    び第2のリアクタコイルに垂直偏向電流に同期して変化
    する磁気バイアスをかける垂直制御コイルと、前記第1
    および第2のリアクタコイルに一定の磁気バイアスをか
    けるマグネットとからなる可飽和リアクタとを備え、 前記水平偏向電流の正方向半サイクルの期間には前記第
    1のリアクタコイルが飽和して前記第1の4極コイルが
    発生する4極磁界が支配的となり、前記水平偏向電流の
    負方向半サイクルの期間には前記第2のリアクタコイル
    が飽和して前記第2の4極コイルが発生する4極磁界が
    支配的となることにより、スクリーン水平軸上の縦線サ
    イドビーム間ミスコンバーゼンス量を変化させて所望の
    コンバーゼンスを得るとともに、 前記垂直制御コイルに正方向電流に整流された垂直偏向
    電流を流し、前記第1および第2の4極コイルが発生す
    る4極磁界の強度を垂直偏向電流に同期させて変化させ
    て、スクリーンコーナー部の縦線のサイドビーム間ミス
    コンバーゼンス量を変化させることにより、前記スクリ
    ーン水平軸上縦線のサイドビーム間ミスコンバーゼンス
    の変化量とは独立に所望のコンバーゼンスを得るととも
    に、スクリーン左右部のピンクッション歪をも補正する
    ことを特徴とするカラー受像管装置。
  4. 【請求項4】前記可飽和リアクタの前記マグネットの磁
    束密度の大小を機構的に可変し、前記スクリーン水平軸
    上縦線のサイドビーム間ミスコンバーゼンス補正量の微
    調整を可能とした、請求項3に記載のカラー受像管装
    置。
JP11197070A 1999-07-12 1999-07-12 カラー受像管装置 Pending JP2001023541A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197070A JP2001023541A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カラー受像管装置
EP00114734A EP1069763B1 (en) 1999-07-12 2000-07-08 Deflection correction circuit for color display tube
DE60035386T DE60035386T2 (de) 1999-07-12 2000-07-08 Ablenkkorrekturschaltung für Farbbildröhre
KR10-2000-0039589A KR100376376B1 (ko) 1999-07-12 2000-07-11 컬러 수상관 장치
US09/613,324 US6304044B1 (en) 1999-07-12 2000-07-11 Color display tube device
TW089113746A TW460895B (en) 1999-07-12 2000-07-11 Color display tube apparatus
CNB001202286A CN1267960C (zh) 1999-07-12 2000-07-12 彩色显象管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197070A JP2001023541A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カラー受像管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001023541A true JP2001023541A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16368223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11197070A Pending JP2001023541A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 カラー受像管装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6304044B1 (ja)
EP (1) EP1069763B1 (ja)
JP (1) JP2001023541A (ja)
KR (1) KR100376376B1 (ja)
CN (1) CN1267960C (ja)
DE (1) DE60035386T2 (ja)
TW (1) TW460895B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002025472A (ja) * 2000-06-13 2002-01-25 Samsung Electro Mech Co Ltd 電子ビーム偏向装置およびカラー表示管
US6759815B2 (en) * 2001-09-03 2004-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color picture tube device in which YH misconvergence is corrected
JP2005190840A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Matsushita Toshiba Picture Display Co Ltd カラー受像管装置
US20060043867A1 (en) * 2004-09-01 2006-03-02 Matsushita Toshiba Picture Display Co., Ltd. Color picture tube apparatus

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3940662A (en) * 1974-03-14 1976-02-24 Whitewater Electronics, Inc. Saturable reactor for pincushion distortion correction
JPS6394542A (ja) * 1986-10-08 1988-04-25 Sony Corp ビ−ムスポツト補正装置
US5070280A (en) * 1989-08-25 1991-12-03 Hitachi, Ltd. Deflection yoke
JPH0865691A (ja) * 1994-08-19 1996-03-08 Sony Corp 偏向ヨーク及び陰極線管装置
JP3137574B2 (ja) * 1995-11-21 2001-02-26 松下電子工業株式会社 画像歪補正装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1069763A2 (en) 2001-01-17
EP1069763A3 (en) 2003-10-08
DE60035386D1 (de) 2007-08-16
DE60035386T2 (de) 2007-10-31
TW460895B (en) 2001-10-21
CN1280380A (zh) 2001-01-17
KR100376376B1 (ko) 2003-03-15
KR20010015283A (ko) 2001-02-26
CN1267960C (zh) 2006-08-02
US6304044B1 (en) 2001-10-16
EP1069763B1 (en) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0433197B2 (ja)
JPH0542776B2 (ja)
JP2635327B2 (ja) カラー受像管用偏向ヨーク
JP2650945B2 (ja) 偏向ヨーク装置
JP2001023541A (ja) カラー受像管装置
JP2001101983A (ja) カラー受像管装置
JP2561958Y2 (ja) ダイナミックコンバーゼンス補正装置
JP3758344B2 (ja) 偏向ヨーク
JP3531955B2 (ja) 偏向ヨーク
JPH051894Y2 (ja)
JPH0588036B2 (ja)
JP3825212B2 (ja) カラー受像管装置
JP3525780B2 (ja) カラー受像管装置
JP3284780B2 (ja) カラー受像管装置
JP3201446B2 (ja) インライン型カラー受像管用偏向ヨーク
JP2003244716A (ja) 偏向ヨークおよびそれを用いたカラー陰極線管
JPH0898193A (ja) カラー受像管装置
JP2002015684A (ja) コンバージェンス補正装置及び偏向ヨーク
JPH0646547B2 (ja) 偏向装置
JP2003169345A (ja) コンバージェンス補正装置、偏向ヨーク及び表示装置
EP1641019A1 (en) Color picture tube apparatus
JPH03132190A (ja) カラー偏向ヨーク装置
JPH0767124A (ja) コンバーゼンス補正装置
JPH09274873A (ja) 偏向ヨーク
JP2004304519A (ja) インライン型カラー陰極線管装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206