JP3201446B2 - インライン型カラー受像管用偏向ヨーク - Google Patents

インライン型カラー受像管用偏向ヨーク

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JP3201446B2 JP28344593A JP28344593A JP3201446B2 JP 3201446 B2 JP3201446 B2 JP 3201446B2 JP 28344593 A JP28344593 A JP 28344593A JP 28344593 A JP28344593 A JP 28344593A JP 3201446 B2 JP3201446 B2 JP 3201446B2
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悦司 田上
勝世 岩崎
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン型カラー受
像管用偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インライン型カラー受像管に装着
される偏向ヨークにおいては、画面上下の横線におい
て、3本の電子ビームのセンタービーム(緑ビームG)
が、両サイドビーム(赤ビームRおよび青ビームB)に
比して、内側にミスコンバーゼンスする垂直コマ収差
(図6参照)を補正するために、コマ収差補正コイルを
偏向ヨークの電子銃側に装備するという構成が採られて
いる。ところが、この場合、コマ収差補正コイルが、画
面対角方向の周辺部において正のトリレンマと呼ばれる
パターン(図7)のミスコンバーゼンスを生じる磁界を
発生する。正のトリレンマを生じさせないためには、垂
直偏向磁界のバレル歪みを強調しなければならないが、
このとき、バレル型垂直等方性非点収差と称せられるミ
スコンバーゼンスパターン(図8)が画面垂直軸上に生
じる。
【0003】バレル型垂直等方性非点収差を補正するた
めに、特開平2−44634号公報に記載されたピンク
ッション型垂直等方性非点収差を補正する補正磁界発生
器を用い、図9(a)に示すように、垂直偏向電流の正
極性半サイクル成分を通過させる場合には、コイル26
を主に動作させて3本の電子ビームの両サイドビーム
(赤ビームRおよび青ビームB)に対し、内側へ向かう
力FR、FBが働くような補正磁界を発生させ、一方、負
極性半サイクル成分を通過させる場合には、コイル27
を主に動作させて同様の補正磁界を発生させることによ
り、バレル型垂直等方性非点収差を補正することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
補正磁界発生器によってバレル型垂直等方性非点収差を
補正すると、画面垂直軸端部は補正されるが、画面垂直
軸中間部のバレル型垂直等方性非点収差(図10)は残
留してしまうという問題があることがわかった。この点
について、発明者は種々検討した結果、これは、図9
(b)に示すように、前記補正磁界発生器の回路のダイ
オード28,29のスイッチング特性により補正磁界発
生器に流れる電流波形が図5(a)に示すように非線形
となり、画面垂直軸端部偏向時に補正磁界発生器に流れ
る電流量を最適にして補正を行っても、ダイオード2
8,29のスイッチング点Pの前後で電流の傾きが異な
ることから、画面垂直軸中間部偏向時に最適補正に必要
な電流量が不足するためにおこるものであることを見い
だした。このときのパターンを図5(b)に示す。
【0005】本発明はこのような点にかんがみてなされ
たもので、画面垂直軸端部および画面垂直軸中間部のバ
レル型垂直等方性非点収差を同時に補正することのでき
るインライン型カラー受像管用偏向ヨークを提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインライン型カ
ラー受像管用偏向ヨークは、垂直偏向コイルと、垂直等
方性非点収差を補正するための第1の補正コイルおよび
第2の補正コイルを含む垂直等方性非点収差補正回路
と、偏向ヨークの電子銃側に設けられたコマ収差補正コ
イルとが直列に接続されたインライン型カラー受像管用
偏向ヨークであって、前記垂直等方性非点収差補正回路
は、垂直偏向電流の正極性半サイクル成分を通過させる
ための第1のダイオードに直列に接続された前記第1の
補正コイルと、前記垂直偏向電流の負極性半サイクル成
分を通過させるための第2のダイオードに直列に接続さ
れた前記第2の補正コイルとが並列に接続された回路を
含む補正磁界発生器を備え、さらに、第3のダイオード
と第1の抵抗体との直列体と、前記第3のダイオードと
極性を逆向きにして接続された第4のダイオードと第2
の抵抗体との直列体との並列体が、前記補正磁界発生器
の前記回路に並列に接続されているものである。
【0007】このような構成により、バレル型垂直等方
性非点収差補正を行うとき、第1および第2のダイオー
ドのスイッチング点の前後での補正電流の傾きの変化が
なくなり、垂直軸中間部の補正不足を修正する。そし
て、このときの補正電流の増大に伴う垂直軸端部の過補
正を防ぐために、第3および第4のダイオードを含むバ
イパス回路を補正コイルと並列に設け、垂直軸中間部を
最適補正した上で、垂直軸端部の過剰補正電流をバイパ
ス回路に逃がすことにより、垂直軸全領域を最適補正す
ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、水平およ
び垂直偏向コイルが各々サドル型コイルからなるSS偏
向ヨークを用いた場合を例にとって図面を用いて説明す
る。
【0009】図1は、17インチ90度偏向インライン
型カラー受像管用SS偏向ヨークの垂直偏向コイル結線
図を示す。
【0010】図1において、垂直コイルは、2個の内側
コイル1と2個の外側コイル5とに分割されている。2
個の内側コイル1は直列に接続されており、それぞれの
内側コイル1にはダンピング抵抗2が並列に接続され、
さらに内側コイル1の高圧端子側には固定抵抗体3が接
続されて、内側コイル接続体4が形成されている。2個
の外側コイル5は直列に接続されており、それぞれの外
側コイル5にダンピング抵抗6が並列に接続され、さら
に外側コイル5の高圧端子側には極性を互いに逆にして
並列接続された2個のダイオード7と固定抵抗体8との
並列体が接続されて、外側コイル接続体9が形成されて
いる。内側コイル接続体4と外側コイル接続体9とは並
列に接続されて並列体を形成しており、その並列体の高
圧端子側には補正磁界発生器の垂直等方性非点収差補正
回路11を介してコマ収差補正コイル10が接続されて
いる。
【0011】上記垂直等方性非点収差補正回路11は、
画面垂直軸端部のバレル型垂直等方性非点収差を補正す
る回路13と、この回路13に流れる電流をダイナミッ
クに制御して画面垂直軸中間部のバレル型垂直等方性非
点収差を補正する回路14とからなる。回路13は、垂
直偏向電流の正極性半サイクル成分を通過させるための
第1のダイオード15と、偏向ヨークの電子銃側にある
E字型コアに巻回された上下一対の4極コイル(図2参
照)の第1の補正コイルである上側コイル16との直列
体と、垂直偏向電流の負極性半サイクル成分を通過させ
るための第2のダイオード17と前記4極コイルの第2
の補正コイルである下側コイル18との直列体とが並列
に接続された構成を有している。また、回路14は、第
3のダイオード19と第1の抵抗体である可変抵抗体2
1との直列体と、第3のダイオード19とは極性を逆向
きにして接続された第4のダイオード20と第2の抵抗
体である可変抵抗体22との直列体が並列に接続された
構成を有している。回路13と回路14とは固定抵抗体
23を介して並列に接続されている。
【0012】なお、ダイオード15,17にそれぞれ並
列に接続された固定抵抗体24,25は、垂直偏向電圧
が低電圧のときにダイオード15,17の電圧−電流特
性から垂直偏向電流が流れなくなるのを防ぐためのもの
である。
【0013】このような構成によると、上記回路13に
より、画面垂直軸上端部偏向時には上側コイル16が動
作して両サイドビーム(赤ビームRおよび青ビームB)
に内向きの力が働くために、画面垂直軸上端部のバレル
型垂直等方性非点収差を補正することができる(図3
(b))。同様にして、画面垂直軸下端部偏向時には、
下側コイル18が動作して画面垂直軸下端部のバレル型
垂直等方性非点収差を補正することができる。また、上
記回路14により、4極コイルに流れる電流波形は図3
(a)に示すようになり、画面垂直軸中間部偏向時にお
いても、画面垂直軸上端部偏向時においても最適補正が
可能となる。すなわち、回路13に回路14が並列に接
続されていない場合には、画面垂直軸中間部偏向時に最
適補正できるように電流設定を行ったとき、その電流波
形は図4(a)に示すようになり、画面垂直軸上端部偏
向時の4極コイルに流れる電流量は過剰となり、補正過
剰の状態となり、このときのパターンは図4(b)に示
すようになる。これに対し、本発明実施例においては、
回路13に回路14を並列に接続しているので、かかる
状態で、画面垂直軸上端部偏向時、回路14のダイオー
ド19,20のスイッチング特性により、過剰電流が回
路14に流れ込むために、4極コイルに最適な電流量が
得られることとなり、前述したように、図3(a)に示
すようになるのである。
【0014】なお、上記実施例において、可変抵抗体2
1,22を用いたのは、4極コイルへの電流量を微調整
することにより、垂直等方性非点収差量の補正を容易に
するためである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、画面垂
直軸端部および画面垂直軸中間部のバレル型垂直等方性
非点収差を同時に最適補正することのできるインライン
型カラー受像管用偏向ヨークを提供することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインライン型カラー受
像管用偏向ヨークの垂直偏向コイル結線図
【図2】4極コイルの発生する磁界がバレル型垂直等方
性非点収差を補正することを説明するための図
【図3】(a)本発明の一実施例であるインライン型カ
ラー受像管用偏向ヨークのバレル型垂直等方性非点収差
補正回路で最適補正したときの4極コイルに流れる電流
波形を説明するための図 (b)同じくこのときのパターンを説明するための図
【図4】(a)同バレル型垂直等方性非点収差補正回路
において回路14を有しない場合に画面垂直軸中間部を
補正したときの4極コイルに流れる電流波形を説明する
ための図 (b)同じくこのときのパターンを説明するための図
【図5】(a)同バレル型垂直等方性非点収差補正回路
において回路14を有しない場合に画面垂直軸端部を補
正したときの4極コイルに流れる電流波形を説明するた
めの図 (b)同じくこのときのパターンを説明するための図
【図6】垂直コマ収差のパターンを説明するための図
【図7】正のトリレンマのパターンを説明するための図
【図8】バレル型垂直等方性非点収差のパターンを説明
するための図
【図9】(a)バレル型垂直等方性非点収差を補正する
磁界を説明するための図 (b)従来のバレル型垂直等方性非点収差を補正する回
路を説明するための図
【図10】画面中間部のみに発生するバレル型垂直等方
性非点収差のパターンを説明するための図
【符号の説明】
15,17,19,20 ダイオード 16 上側コイル 18 下側コイル 21,22 可変抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28 H01J 29/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直偏向コイルと、垂直等方性非点収差
    を補正するための第1の補正コイルおよび第2の補正コ
    イルを含む垂直等方性非点収差補正回路と、偏向ヨーク
    の電子銃側に設けられたコマ収差補正コイルとが直列に
    接続されたインライン型カラー受像管用偏向ヨークであ
    って、 前記垂直等方性非点収差補正回路は、 垂直偏向電流の正
    極性半サイクル成分を通過させるための第1のダイオー
    ドに直列に接続された前記第1の補正コイルと、前記
    直偏向電流の負極性半サイクル成分を通過させるための
    第2のダイオードに直列に接続された前記第2の補正コ
    イルとが並列に接続された回路を含む補正磁界発生器を
    備え、さらに、 第3のダイオードと第1の抵抗体との直列体
    と、前記第3のダイオードと極性を逆向きにして接続さ
    れた第4のダイオードと第2の抵抗体との直列体との並
    列体が、前記補正磁界発生器の前記回路に並列に接続さ
    れていることを特徴とするインライン型カラー受像管用
    偏向ヨーク。
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