JP2967683B2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2967683B2 JP33001293A JP33001293A JP2967683B2 JP 2967683 B2 JP2967683 B2 JP 2967683B2 JP 33001293 A JP33001293 A JP 33001293A JP 33001293 A JP33001293 A JP 33001293A JP 2967683 B2 JP2967683 B2 JP 2967683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン型カラー受
像管に装着されるセルフコンバーゼンス方式の偏向ヨー
クに係り、特に、垂直偏向回路を用いて横線と縦線の両
方のミスコンバーゼンスを良好に補正することができる
偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】3電子銃インライン型カラー受像管を使
用した画像表示装置において、3電子銃から発せられる
3つの電子ビーム(R:レッド,G:グリーン,B:ブ
ルー)をスクリーン画上(画面上)に良好に集中(コン
バーゼンス)させるために、セルフコンバーゼンス方式
の偏向ヨークがよく用いられていることは周知のことで
ある。
【0003】セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨーク
は、図4(a)に示すように、上下一対(偏向ヨークX
軸に対して対称)のサドル型(鞍型)水平偏向コイル1
1,12と、図4(b)に示すように、左右一対(偏向
ヨークY軸に対して対称)のサドル型(鞍型)垂直偏向
コイル21,22とより構成されるのが一般的である。
そして、図4(a)に示すピンクッション歪形(糸巻
形)の水平偏向磁界と、図4(b)に示すバレル歪形
(樽形)の垂直偏向磁界とを形成して、良好なコンバー
ゼンスを得る仕組みになっている。ここで、偏向ヨーク
の基準軸は、図5に示すように、画面の水平方向がX
軸、画面の垂直方向がY軸となる。
【0004】ところが、画面の上下辺の偏向歪(ラスタ
ー歪)が最小となるよう水平偏向コイル11,12ある
いは垂直偏向コイル21,22を調整すると、図6
(a),(b)に示すような傾向のミスコンバーゼンス
が発生する。図6(a)は、偏向磁界においてピンクッ
ション歪が強すぎると発生するミスコンバーゼンスで正
クロスミスコンバーゼンスと言い、図6(b)は、偏向
磁界においてバレル歪が強すぎると発生するミスコンバ
ーゼンスで負クロスミスコンバーゼンスと言う。そこ
で、コンバーゼンスとラスター歪との双方を最適な状態
とするために、偏向回路に可飽和リアクタを用いる等の
方法があるが、それでもなお、図7(a)に示すよう
に、垂直方向上下の画面周辺部領域aにおいて負クロス
パターン、画面中央部領域bにおいて正クロスパターン
というような傾向のクロスミスコンバーゼンスの反転パ
ターンが発生する。
【0005】この反転パターンを補正するために、従
来、調整員が手作業で偏向コイル近辺に様々な磁性片等
を配置し、局部的に偏向磁界を歪ませていた。しかしな
がら、これは生産効率が極めて悪い。そこで、磁性片等
に頼らずに垂直偏向回路によって反転パターンを解消す
る方法として、本出願人は先に、特願平4−34162
7号を出願した。
【0006】図8は上記先願に記載されている偏向ヨー
クで用いられている垂直偏向回路を示す回路図であり、
以下、その構成及び動作について説明する。図8におい
て、一対のサドル型垂直偏向コイルL1,L2(図4中
の垂直偏向コイル21,22に相当)の各々の巻始めS
1,S2が接続されている。これらコイルL1,L2に
は巻線途中より引き出されたタップT1,T2が設けて
あり、このタップT1とT2と間に、互いに逆極性に並
列接続されたダイオードD1,D2からなるダイオード
回路とコイルL5,L6なる直列回路が接続されてい
る。このダイオード回路及びコイルL5,L6と、コイ
ルL1,L2の巻始めS(S1,S2)からタップT
(T1,T2)での巻線部とで並列回路を構成している
ことになる。また、コイルL1,L2と並列に固定抵抗
R1,可変抵抗VR1,抵抗R2が直列に接続され、コ
イルL1,L2の接続点が可変抵抗VR1の中点に接続
されている。
【0007】なお、上記したコイルL5,L6と、コイ
ルL1,L2に直列接続されたコイルL3,L4は、従
来と同機能のコマ補正コイルであり、ここでは図示せぬ
水平偏向コイルあるいは垂直偏向コイルL1,L2より
も電子銃側の位置に上下一対配置され、図9(a)に示
すR,Bに対するGの横線のミスコンバーゼンスを補正
するために、垂直偏向磁界と同方向でピンクッション歪
の強い磁界を形成している。ここで、コイルL3,L4
を第1のコマ補正コイルとし、コイルL5,L6を第2
のコマ補正コイルとする。また、第1のコマ補正コイル
L3と第2のコマ補正コイルL5は偏向ヨークのX軸に
対して上側に配置されているものとし、第1のコマ補正
コイルL4と第2のコマ補正コイルL6は偏向ヨークの
X軸に対して下側に配置されているものとする。
【0008】次に、このように構成される垂直偏向回路
の動作を説明する。垂直偏向コイルL1,L2には、所
望の画像を得るために、図10(a)に示す鋸歯状波電
流Ivが供給される。電子ビームが図7(a)に示す画
面中央部領域bに走査されている間は、ダイオードD
1,D2がオンしないように設定する。即ち、この領域
bでは、垂直偏向コイルL1,L2の巻始めSから巻終
りF(F1,F2)まで同じ大きさの電流が流れ、巻始
めSとタップTとの間に流れる電流I1と、巻終りFと
タップTとの間に流れる電流I2は等しい(I1=I
2)。この時、領域bでクロスミスコンバーゼンスが発
生しないように、コイル類を調整する。
【0009】この磁界分布のままであると、図7(b)
に示す領域aだけに負クロスミスコンバーゼンスが発生
する反転パターンとなる。しかし、画面周辺部領域aで
は、ダイオード回路両端の電圧がターンオン電圧に達し
てダイオードD1,D2がオンし、ダイオード回路に電
流I3が流れるため、垂直偏向コイルL1,L2の巻始
めSとタップTとの間に流れる電流I1は、巻終りFと
タップTとの間に流れる電流I2に比べて、図10
(b)に示すように電流の増加が抑えられる(I1<I
2,I1+I3=I2)。この時、垂直偏向磁界は、巻
始めSとタップTとの間の巻線部から発生する磁界の強
さが抑えられ、巻終りFからタップTとの間の巻線部か
ら発生する磁界の方がより支配的となる。即ち、ダイオ
ードD1,D2がオンすると、垂直偏向磁界はピンクッ
ション歪方向へと変化する。
【0010】この変化の様子を表したのが図11
(a),(b)である。図11(a)はダイオード回路
がオフの状態、図11(b)はダイオードがオンの状態
を示している。画面周辺部領域aにおける垂直偏向磁界
を図11(b)に示すようにピンクッション歪方向へと
変化させることによって、画面周辺部領域aのバレル歪
が強すぎることによって発生した図7(b)に示す負ク
ロスミスコンバーゼンスを補正することができ、結局、
反転パターンを解消することができるのである。
【0011】なお、第1のコマ補正コイルL3,L4に
は、図10(a)の偏向電流Ivが供給され、垂直偏向
コイルL1,L2からの磁界よりも電子銃側において強
いピンクッション歪の垂直偏向磁界を発生し、図9
(a)に示す画面全体のサイドビーム(R,B)に対す
るセンタービーム(G)の横線のミスコンバーゼンス
(VCR)を最適に補正している。しかし、第1のコマ
補正コイルL3,L4の磁界だけでは、画面周辺部領域
aにおいて図9(b)に示すようなミスコンバーゼンス
が発生することがある。そこで、このミスコンバーゼン
スを抑えるためには、垂直偏向周期のコマ補正コイルの
磁界の強さФcの制御を、図12(b)に示すような一
次的(直線的)変化ではなく、図12(a)に示すよう
に、画面周辺部領域aにおいてコマ補正コイルの磁界が
さらに加算された制御とすればよい。
【0012】そこで、ダイオード回路と直列に接続され
た第2のコマ補正コイルL5,L6に、図10(c)に
示す垂直偏向コイルL1,L2から分流されてきた電流
I3を流すことにより、画面周辺部領域aにおいて第1
のコマ補正コイルL3,L4の磁界に不足分の磁界を加
算することができ、コマ補正コイルの磁界は図12
(a)に示すように制御される。即ち、第1のコマ補正
コイルL3,L4の磁界の強さФ1を図12(b)のよ
うに一次的に制御し、第2のコマ補正コイルL5,L6
の磁界の強さФ2を図12(c)のように画面周辺部領
域aだけに制御して、これら両者を足し合わせることに
より図12(a)のようにコマ補正コイルの磁界の強さ
Фcを制御する仕組みとなっている。以上のようにし
て、図8に示す垂直偏向回路は、反転パターンとGの横
線のミスコンバーゼンス(VCR)を同時に抑えること
ができる。
【0013】しかしながら、図8に示す垂直偏向回路
は、図13に示すようなミスコンバーゼンスが発生する
ことがあった。これは、ダイオード回路がオンした後、
垂直偏向磁界をピンクッション歪方向へ変化させている
ためで、この図13に示すミスコンバーゼンスは垂直偏
向磁界のピンクッション歪方向への変化度が大きい程、
発生しやすい。
【0014】そこで、本出願人はこの問題点を解決する
ため、特願平5−34955号によって、新たな垂直偏
向回路を用いた偏向ヨークを提案した。図14はこの先
願に記載されている偏向ヨークで用いられている垂直偏
向回路を示す回路図であり、以下、その構成及び動作に
ついて説明する。図14において、垂直偏向コイルL
1,L2、第1のコマ補正コイルL3,L4、固定抵抗
R1,R2、及び可変抵抗VR1は図8に示す垂直偏向
回路と同一である。
【0015】垂直偏向コイルL1,L2から引き出され
ているタップT1,T2間において、ダイオードD1,
D2からなるダイオード回路は、第2のコマ補正コイル
L5,L6によって挟み込むように直列に接続されてい
る。さらに、上側に配置されている第2のコマ補正コイ
ルL5とダイオードD1との間には、ダイオードD3と
固定抵抗R3が直列接続されている第1のダイオードバ
イパス回路が並列に接続され、下側に配置されている第
2のコマ補正コイルL6とダイオードD2との間には、
ダイオードD4と固定抵抗R4が直列接続されている第
2のダイオードバイパス回路が並列に接続されている。
第1のダイオードバイパス回路のダイオードD3の極性
は画面上の垂直方向中央よりも上側でビームを偏向する
電流だけを流す極性とし、第2のダイオードバイパス回
路のダイオードD4の極性はその逆とする。
【0016】次に、このように構成される垂直偏向回路
の動作を説明する。反転パターンの補正と画面周辺部領
域aに発生するR,Bに対するGの横線のミスコンバー
ゼンスの補正の仕組みは、図8に示す垂直偏向回路と同
一である。しかし、ダイオード回路内の第2のコマ補正
コイルL5,L6の動作が異なる。まず、上側偏向時に
ついて考える。なお、図14中の実線矢印は上側偏向時
の電流の分流の様子を表している。画面周辺部領域aで
は、ダイオードD1とダイオードD3が同時にオンして
いる。そこで、垂直偏向コイルL2側から分流されてき
た電流I3は、第2のコマ補正コイルL5に流れる電流
I4と、第1のダイオードバイパス回路に流れる電流I
5に分流される(I3=I4+I5)。一方、第2のコ
マ補正コイルL6には電流I3がそのまま流れる。つま
り、第2のコマ補正コイルL6に流れる電流は、第2の
コマ補正コイルL5に流れる電流よりも大きいので、第
2のコマ補正コイルL5,L6より発生する磁界は、図
15(a)に示すように下側がピンクッション歪の強い
上下非対称の磁界となる。
【0017】この図15(a)に示す磁界は、図15
(b)に示す上下対称のピンクッション磁界と、図15
(c)に示す、上側のコイルL5の極性が上側垂直偏向
磁界と逆極性、下側のコイルL6の極性が上側垂直偏向
磁界と同極性にした時に発生する4極磁界とを合成した
ものと同じである。なぜなら、上下対称のピンクッショ
ン磁界に4極磁界を加算すると、上側のコイルL5から
発生する磁界は逆極性で打ち消されて弱くなり、下側の
コイルL6から発生する磁界は同極性で付加されて強く
なり、下側がピンクッション歪の強い磁界となるからで
ある。
【0018】下側偏向時について考える。なお、図14
中の破線矢印は下側偏向時の電流の分流の様子を表して
いる。画面周辺部領域aでは、ダイオードD2とダイオ
ードD4が同時にオンしている。そこで、垂直偏向コイ
ルL1側から分流されてきた電流I3は、第2のコマ補
正コイルL6に流れる電流I6と、第2のダイオードバ
イパス回路に流れる電流I7に分流される(I3=I6
+I7)。一方、第2のコマ補正コイルL5には電流I
3がそのまま流れる。つまり、第2のコマ補正コイルL
5に流れる電流は、第2のコマ補正コイルL6に流れる
電流よりも大きいので、第2のコマ補正コイルL5,L
6より発生する磁界は、図16(a)に示すように上側
がピンクッション歪の強い上下非対称の磁界となる。
【0019】この図16(a)に示す磁界は、図16
(b)に示す上下対称のピンクッション磁界と、図16
(c)に示す、上側のコイルL5の極性が下側垂直偏向
磁界と同極性、下側のコイルL6の極性が下側垂直偏向
磁界と逆極性にした時に発生する4極磁界とを合成した
ものと同じである。なぜなら、上下対称のピンクッショ
ン磁界に4極磁界を加算すると、上側のコイルL5から
発生する磁界は同極性で付加されて強くなり、下側のコ
イルL6から発生する磁界は逆極性で打ち消されて弱く
なり、上側がピンクッション歪の強い磁界となるからで
ある。
【0020】ここで、以上の動作を第2のコマ補正コイ
ルL5,L6に流れる電流波形を基に説明する。図17
(a)の実線は、上側に配置された第2のコマ補正コイ
ルL5に流れる電流IL5の波形である。第2のコマ補正
コイルL5にはダイオードD1,D2がオンしている時
に電流が流れ、上側偏向時第1のダイオードバイパス回
路に電流I5が分流されているため、上側偏向時の電流
I4は下側偏向時の電流I3より小さい。また、図18
(a)の実線は、下側に配置された第2のコマ補正コイ
ルL6に流れる電流IL6の波形である。第2のコマ補正
コイルL6にはダイオードD1,D2がオンしている時
に電流が流れ、下側偏向時第2のダイオードバイパス回
路に電流I7が分流されているため、下側偏向時の電流
I6は上側偏向時の電流I3より小さい。つまり、第2
のコマ補正コイルL5,L6に流れる電流は、上側偏向
時には下側のコイルL6に流れる電流が大きく、下側偏
向時には上側のコイルL5に流れる電流が大きい。
【0021】そこで、図17(a)の第2のコマ補正コ
イルL5に流れる電流を、図17(b)と図17(c)
に分解して考え、図18(a)の第2のコマ補正コイル
L6に流れる電流を、図18(b)と図18(c)に分
解して考える。図17(b)と図18(b)の電流IG
は、上側偏向時に流れる電流と下側偏向時に流れる電流
を平均して対称的な波形にしたもので、この電流によっ
て発生する磁界は図15(b)及び図16(b)に示す
上下対称のピンクッション磁界である。図17(c)と
図18(c)の電流IYは、図17(a),図18
(a)と図17(b),図18(b)との差{(a)−
(b)}である。図17(c)の上側のコイルL5の電
流IYは、下側偏向の磁界を発生させる電流の向きにし
か流れない波形となっており、図18(c)の下側のコ
イルL6の電流IYは、上側偏向の磁界を発生させる電
流の向きにしか流れない波形となっている。この電流に
よって発生する磁界は図15(c),図16(c)に示
す4極磁界となる。
【0022】以上のことをまとめると、ダイオードD
1,D2がオンした画面周辺部領域aにおいて、第2の
コマ補正コイルL5,L6より発生する磁界を上下非対
称にすることによって、図15(b),図16(b)に
示す上下対称のピンクッション磁界が加算されると同時
に、図15(c),図16(c)に示す4極磁界が加算
されることになる。この4極磁界は、RビームをX軸方
向正へ、BビームをX軸方向負へ偏向する作用がある。
そして、この4極磁界の強さは電流I3、即ち、図17
(c)と図18(c)の電流IYに比例するので、画面
周辺部領域aにおいて画面の周辺へ行く程RビームはX
軸正方向に偏向され、BビームはX軸負方向に偏向され
る。従って、図13に示すRとBの縦線のミスコンバー
ゼンスを補正することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図14に示す従来の垂直偏向回路は、画面周辺部領域
aにおいて第2のコマ補正コイルL5,L6から発生す
る磁界を上下非対称にするために、第1及び第2のダイ
オードバイパス回路に多くの電流を流さなければならな
いが、ダイオードD3,D4の内部抵抗等もあり、第1
及び第2のダイオードバイパス回路に流れる電流には限
界があり、R,Bの縦線のミスコンバーゼンスを補正し
きれない場合があった。本発明はこのような問題点に鑑
みなされたものであり、垂直偏向回路を用いてミスコン
バーゼンスを補正する偏向ヨークにおいて、画面周辺部
におけるR,Bの縦線のミスコンバーゼンスを良好に補
正することができる偏向ヨークを提供することを目的と
する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、少なくとも一対のサドル
型水平偏向コイルと、少なくとも一対のサドル型垂直偏
向コイルとで構成されるセルフコンバーゼンス方式の偏
向ヨークにおいて、前記少なくとも一対のサドル型垂直
偏向コイルの各々の巻始めを接続すると共に、前記サド
ル型垂直偏向コイルの各々の巻線途中にタップを設け、
前記タップ間に、少なくとも一対のコマ補正コイルの一
方と第1のダイオードとを直列接続した第1の直列回路
と、前記少なくとも一対のコマ補正コイルのもう一方と
前記第1のダイオードとは逆極性の第2のダイオードと
を直列接続した第2の直列回路とを並列に接続したこと
を特徴とする偏向ヨークを提供するものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の偏向ヨークについて、添付図
面を参照して説明する。図1〜図3はそれぞれ本発明の
偏向ヨークに用いる垂直偏向回路の第1〜第3実施例を
示す回路図である。なお、図1〜図3において、図8,
図14と同一部分には同一符号が付してあり、その説明
を省略することがある。
【0026】本発明の偏向ヨークも垂直偏向回路によっ
てコンバーゼンスを補正するものであり、垂直偏向コイ
ルL1,L2及び第1のコマ補正コイルL3,L4等の
基本的構成は図8及び図14に示す従来の垂直偏向回路
と同一であるが、タップT1,T2間に接続されるダイ
オード回路の構成が異なる。
【0027】まず、図1を用いて第1実施例の垂直偏向
回路について説明する。図1において、タップT1,T
2間に、ダイオードD1と下側に配置された第2のコマ
補正コイルL6を直列に接続した第1のダイオード回路
と、ダイオードD2と上側に配置された第2のコマ補正
コイルL5を直列に接続した第2のダイオード回路が並
列に接続されている。なお、ダイオードD1は上側偏向
時の電流を流す極性とし、ダイオードD2は下側偏向時
の電流を流す極性とする。さらに、ダイオードD1とコ
イルL6の接続点とダイオードD2とコイルL5の接続
点との間に固定抵抗R5が接続されている。
【0028】このように構成される第1実施例の動作を
説明する。まず、上側偏向時について考える。なお、図
1中の実線矢印は上側偏向時の電流の分流の様子を表し
ている。画面周辺部領域aにおいて、ダイオードD1が
オンすると、ダイオード回路に分流されてきた電流I3
は、下側の第2のコマ補正コイルL6に流れる電流I4
と、上側の第2のコマ補正コイルL5に流れる電流I5
に分流される(I3=I4+I5)。コイルL5には固
定抵抗R5が直列に設けられているが、抵抗R5の抵抗
値が0であれば、I4=I5となって第2のコマ補正コ
イルL5,L6より発生する磁界は上下対称のピンクッ
ション磁界となる。
【0029】抵抗R5の抵抗値が0より大きいと、電流
I5が流れる回路(上側のコイルL5)側の抵抗値が、
電流I4が流れる回路(下側のコイルL6)側の抵抗値
より固定抵抗分大きくなるので、下側の第2のコマ補正
コイルL6に流れる電流I4は、上側の第2のコマ補正
コイルL5に流れる電流I5よりも大きくなる。この
時、第2のコマ補正コイルL5,L6より発生する磁界
は、図15(a)に示すように下側のピンクッション歪
が強い上下非対称の磁界となる。
【0030】下側偏向時について考える。なお、図1中
の破線矢印は下側偏向時の電流の分流の様子を表してい
る。画面周辺部領域aにおいて、ダイオードD2がオン
すると、ダイオード回路に分流されてきた電流I3は、
上側の第2のコマ補正コイルL5に流れる電流I6と、
下側の第2のコマ補正コイルL6に流れる電流I7とに
分流される(I3=I6+I7)。コイルL6には固定
抵抗R5が直列に設けられているが、抵抗R5の抵抗値
が0であれば、I6=I7となって第2のコマ補正コイ
ルL5,L6より発生する磁界は上下対称のピンクッシ
ョン磁界となる。
【0031】抵抗R5の抵抗値が0より大きいと、電流
I7が流れる回路(下側のコイルL6)側の抵抗値が、
電流I6が流れる回路(上側のコイルL5)側の抵抗値
より固定抵抗分大きくなるので、上側の第2のコマ補正
コイルL5に流れる電流I6は、下側の第2のコマ補正
コイルL6に流れる電流I7よりも大きくなる。この
時、第2のコマ補正コイルL5,L6より発生する磁界
は、図16(a)に示すように上側のピンクッション歪
が強い上下非対称の磁界となる。
【0032】以上のことをまとめると、図1に示す垂直
偏向回路によって形成される磁界は、図14に示す従来
の垂直偏向回路と同じものとなる。ところが、本発明の
垂直偏向回路における第2のコマ補正コイルL5,L6
の巻数は、これらのコイルL5,L6が並列回路構成の
ために図14に示す従来の垂直偏向回路におけるコイル
L5,L6のそれと比較してほぼ2倍となるが、第2の
コマ補正コイルL5,L6の磁界を上下非対称にするこ
とによって形成される4極磁界の強さ、即ち、R,Bの
縦線のミスコンバーゼンスの補正量を図14に示す垂直
偏向回路と比較して大きくとることができる。このこと
について、次に説明する。
【0033】図13に示す画面周辺部領域aに発生する
サイドビーム(R,B)の縦線のミスコンバーゼンス
は、第2のコマ補正コイルL5,L6の4極の磁界成分
によって補正されるので、その補正量は図17(c),
図18(c)に示す電流IYに比例する。電流IYは
(上側のコイルL5に流れる電流−下側のコイルL6に
流れる電流)/2で表され、第2のコマ補正コイルL
5,L6それぞれの巻数をNとし、R,Bの縦線のミス
コンバーゼンスの補正量を表す補正量指数Pを、 P=IY×N/I3 …(1) と表すこととする。
【0034】まず、比較のために図14に示す従来の垂
直偏向回路における補正量指数Pの最大値を求める。な
お、上側偏向時、即ち、ダイオードD1,D3がオンし
ている時を考える。(1)式より、 P={(I3−I4)/2×N}/I3 …(2) となる。I3=I4+I5より、 P=(I5/2×N)/I3 …(3) Pを最大にするためには、I5が最大、即ち、(I5/
I4)が最大であればよい。ここで、ダイオードD1,
D3の抵抗分をRD、コマ補正コイルL5,L6の抵抗
分をRLとすると、 (I5/I4)=(RL+RD)/(RD+R3) …(4) であるから、Pは、R3=0かつRLが無限大の時に最
大となる。
【0035】しかし、コマ補正コイルL5の抵抗分RL
は、画面周辺部領域aにおけるサイドビーム(R,B)
に対するセンタービーム(G)の横線のミスコンバーゼ
ンスの補正量で決定され、実際はダイオードD1,D3
の抵抗分RDに比べて十分小さい。従って、(4)式
は、(I5/I4)=(RD/RD)=1となり、I4
=I5=I3/2となる。従って、図14に示す従来の
垂直偏向回路における補正量指数Pの最大値Pmax は、
(3)式より、 Pmax ={(I3/2)/2}×N/I3=N/4 …(5) となる。
【0036】次に、図1に示す本発明の垂直偏向回路に
おける補正量指数Pの最大値を求める。なお、上側偏向
時、即ち、ダイオードD1がオンしている時を考える。
コマ補正コイルL5,L6の巻数は図14と比較して2
倍であるので、(1)式より、 P={(I4−I5)/2}×2×N/I3 …(6) となる。Pを最大にするためには、I4が最大、即ち、
(I5/I4)が最小となればよい。 (I5/I4)=RL/(RL+R5) …(7) であるから、R5が無限大の時に(I5/I4)=0、
I5=0となり、Pは最大となる。この時、I3=I4
+I5であるから、I4=I3となる。従って、図1に
示す本発明の垂直偏向回路における補正量指数Pの最大
値Pmax は、(6)式より、 Pmax =I3/2×2×N/I3=N …(8) となる。
【0037】以上より、(5)式と(8)式を比較すれ
ば明らかなように、本発明の垂直偏向回路は、画面周辺
部領域aにおけるサイドビーム(R,B)の縦線のミス
コンバーゼンスの最大補正量が従来のそれと比較して約
4倍とれることが分かる。
【0038】次に、図2及び図3に示す第2,第3の実
施例について説明する。図2に示す第2実施例の垂直偏
向回路は、図1の固定抵抗R5の代わりに可変抵抗VR
2として、補正量を調節可能にしたものである。従っ
て、第2実施例の垂直偏向回路の基本的動作は第1実施
例と同様である。
【0039】図3に示す垂直偏向回路は、熱の影響によ
るコンバーゼンスの変化を低減するものである。偏向ヨ
ーク本体の発熱が大きい場合(高周波動作時)や、偏向
ヨークがディスプレイ装置内部等の周辺温度が高い環境
下で使用される場合には、垂直偏向コイルL1,L2の
直流抵抗値が熱により著しく増大する。よって、垂直偏
向コイルL1,L2の巻始めSからタップTまでの巻線
部とダイオード回路とからなる並列回路の分流比が変化
し、コンバーゼンス特性が熱によって変化してしまう。
そこで、並列回路の垂直偏向コイルL1,L2の巻線側
の温度上昇による直流抵抗増大分を打ち消すために、温
度上昇により直流抵抗値が低下する温度補償回路30を
並列回路の巻線側に設けている。この温度補償回路30
は、図3に示すように、少なくとも負極性サーミスタ
(温度上昇に対して抵抗値が低下する素子)M1と、固
定抵抗R6,R6とより構成される。
【0040】ところで、以上説明した実施例において
は、ダイオードD1とコイルL6の接続点とダイオード
D2とコイルL5の接続点との間を固定抵抗R5あるい
は可変抵抗VR2を用いて接続しているが、先の説明よ
り分かるように、ダイオードD1とコイルL6の接続点
とダイオードD2とコイルL5の接続点とを接続しなく
てもよい。さらに、水平,垂直偏向コイルをそれぞれ一
対とし、また、第1,第2のコマ補正コイルもそれぞれ
一対として説明したが、本発明の偏向ヨークはこれに限
定されることはない。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨークは、一対のサドル型垂直偏向コイルの各々の巻
始めを接続すると共に、サドル型垂直偏向コイルの各々
の巻線途中にタップを設け、このタップ間に、少なくと
も一対のコマ補正コイルの一方と第1のダイオードとを
直列接続した第1の直列回路と、少なくとも一対のコマ
補正コイルのもう一方と第1のダイオードとは逆極性の
第2のダイオードとを直列接続した第2の直列回路とを
並列に接続したので、画面周辺部におけるR,Bの縦線
のミスコンバーゼンスの補正量を従来と比較して多くと
ることができるので、横線のミスコンバーゼンスだけで
はなく縦線のミスコンバーゼンスも良好に補正すること
ができる。従って、本発明の偏向ヨークは、設計上の自
由度が高く種々の画像表示装置に幅広く使用することが
できる。
【0042】さらに、第1の直列回路におけるコマ補正
コイルと第1のダイオードとの接続点と、第2の直列回
路におけるコマ補正コイルと第2のダイオードとの接続
点との間に、可変抵抗を接続すれば、縦線のミスコンバ
ーゼンスの補正量を調整することが可能となる。また、
垂直偏向コイルの巻始めからタップまでの巻線部と第1
及び第2の直列回路とより構成される並列回路における
巻線部側に、温度上昇により直流抵抗値が低下する温度
補償回路を設ければ、熱の影響によるコンバーゼンスの
変化を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図4】水平,垂直偏向コイルの構成と発生する磁界を
説明するための図である。
【図5】偏向ヨークの基準軸を説明するための図であ
る。
【図6】クロスミスコンバーゼンスを説明するための図
である。
【図7】反転パターンを説明するための図である。
【図8】従来の垂直偏向回路を示す回路図である。
【図9】横線のミスコンバーゼンスを説明するための図
である。
【図10】図8に示す垂直偏向回路に流れる電流を説明
するための図である。
【図11】図8におけるダイオード回路オンオフによる
垂直偏向磁界の変化を説明するための図である。
【図12】図8に示す垂直偏向回路におけるコマ補正コ
イルの磁界を説明するための図である。
【図13】縦線のミスコンバーゼンスを説明するための
図である。
【図14】従来の垂直偏向回路を示す回路図である。
【図15】図14における上側偏向時の第2のコマ補正
コイルより発生する磁界を説明するための図である。
【図16】図14における下側偏向時の第2のコマ補正
コイルより発生する磁界を説明するための図である。
【図17】図14における上側の第2のコマ補正コイル
に流れる電流を説明するための図である。
【図18】図14における下側の第2のコマ補正コイル
に流れる電流を説明するための図である。
【符号の説明】
11,12 水平偏向コイル 21,22,L1,L2 垂直偏向コイル 30 温度補償回路 D1,D2 ダイオード F1,F2 巻終り L3,L4 第1のコマ補正コイル L5,L6 第2のコマ補正コイル M1 負極性サーミスタ R1,R2,R5,R6 固定抵抗 S1,S2 巻始め T1,T2 タップ VR1,VR2 可変抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 9/28 H01J 29/76

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対のサドル型水平偏向コイル
    と、少なくとも一対のサドル型垂直偏向コイルとで構成
    されるセルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークにおい
    て、 前記少なくとも一対のサドル型垂直偏向コイルの各々の
    巻始めを接続すると共に、前記サドル型垂直偏向コイル
    の各々の巻線途中にタップを設け、 前記タップ間に、少なくとも一対のコマ補正コイルの一
    方と第1のダイオードとを直列接続した第1の直列回路
    と、前記少なくとも一対のコマ補正コイルのもう一方と
    前記第1のダイオードとは逆極性の第2のダイオードと
    を直列接続した第2の直列回路とを並列に接続したこと
    を特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記第1の直列回路における前記コマ補正
    コイルと前記第1のダイオードとの接続点と、前記第2
    の直列回路における前記コマ補正コイルと前記第2のダ
    イオードとの接続点との間に、固定抵抗を接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記第1の直列回路における前記コマ補正
    コイルと前記第1のダイオードとの接続点と、前記第2
    の直列回路における前記コマ補正コイルと前記第2のダ
    イオードとの接続点との間に、可変抵抗を接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】前記サドル型垂直偏向コイルの巻始めから
    タップまでの巻線部と前記第1及び第2の直列回路とよ
    り構成される並列回路における前記巻線部側に、温度上
    昇により直流抵抗値が低下する温度補償回路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の偏
    向ヨーク。
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