JP2000173505A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2000173505A
JP2000173505A JP10351829A JP35182998A JP2000173505A JP 2000173505 A JP2000173505 A JP 2000173505A JP 10351829 A JP10351829 A JP 10351829A JP 35182998 A JP35182998 A JP 35182998A JP 2000173505 A JP2000173505 A JP 2000173505A
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JP
Japan
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magnetic field
correction
series
deflection yoke
vertical deflection
Prior art date
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JP10351829A
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English (en)
Inventor
Masao Noguchi
正雄 野口
Junichi Igarashi
淳一 五十嵐
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフコンバージョン偏向ヨークにおいて、
VCRをピンクッション型磁界と逆方向のバレル型磁界
で補正したときに画面上下端部とX軸の間の中間部に生
じるピンクッション型の歪の品位を改善する。 【解決手段】 垂直偏向コイル9に直列に接続されて垂
直偏向磁界と同方向のピンクッション型コマ収差補正磁
界3a,3bを発生する第1の補正コイル2a,2b
と、この第1の補正コイルに直列に接続されて上記垂直
偏向磁界と逆方向のバレル型コマ収差補正磁界5を発生
する第2の補正コイル4a,4bおよびダイオードの逆
並列回路6の第1の直列体と、この第1の直列体に並列
に接続されて上記垂直偏向磁界と同方向のバレル型コマ
収差補正磁界12を発生する第3の補正コイル11a,
11bおよび抵抗器14の第2の直列体と、上記第1,
第2の直列体に並列に接続された抵抗器とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インライン型カ
ラー陰極線管を用いた高解像カラーディスプレイ装置に
使用する偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インライン型電子銃を有するカ
ラー陰極線管においては、偏向ヨークの磁界を非斉一に
することにより、全画面において電子ビームを一致させ
る、いわゆるセルフコンバーゼンスという手法が用いら
れている。このようなセルフコンバーゼンス型の偏向ヨ
ークは、水平磁界をピンクッション磁界に、また、垂直
磁界をバレル磁界に構成することで、外部補正回路を用
いることなくRビーム、Bビーム間のコンバーゼンスを
一致させることが可能である。しかし、上述のように非
斉一磁界を使用しているために、中央のGビームに対す
る偏向感度が両サイドのR/Bビームに対して悪くな
り、いわゆるコマ収差が発生して垂直方向では図8
(a)に破線で示すようなパターンとして現れる。この
垂直方向コマエラー(VCR)は、通常、垂直偏向コイ
ルと直列に補助コイルを接続し、ピンクッション磁界を
発生して補正している。
【0003】しかし、このような構成においては、画面
の上下端部におけるVCRを最適に補正すると、画面中
間部で過補正となり、図8(b)に示すようなミスコン
バーゼンスが生じる問題点があった。
【0004】この問題点を解決するものとして、特許第
2708167号のインライン型カラー陰極線管用偏向
ヨークがある。この偏向ヨークは、図9および図10に
示すように、インライン型カラー陰極線管のネック部1
の上下に配置した第1の補正コイル2a,2bに垂直偏
向電流を流して垂直偏向磁界と同方向のピンクッション
型のコマ収差補正磁界(以下、「ピンクッション磁界」
という)3a,3bを発生するとともに、ネック部1の
左右に配置した第2の補正コイル4a,4bにダイオー
ドの逆並列回路(以下、「ダイオード対」という)6を
介して抵抗器7とチョークコイル8の直列体で分流した
垂直磁界電流を流し、垂直偏向磁界と逆方向のバレル型
のコマ収差補正磁界(以下、「逆方向バレル磁界」とい
う)5を発生させるもので、9は垂直偏向コイルであ
る。
【0005】この先行技術によれば、第1の補正コイル
2a,2bによる画面の上下端部から中間部までのVC
R補正と、第2の補正コイル4a,4bによるダイオー
ド対6の立ち上り部分に相当する画面位置から上下端部
までのVCR補正の組合わせにより、中間部のVCRの
過補正を生じることなく上下端部のVCR補正を最適化
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏向ヨークで
は、上下ピンクッション歪みが大きくなるという問題が
あった。これは、第2の補正コイル4a,4bの逆方向
バレル磁界5は、R/G/Bビームを画面の中心点を通
る水平軸X(以下、「X軸」という)の方向へ押し下げ
る作用をしており、一般的に、電子銃側でR/G/Bビ
ームを持ち上げる量を減少させた場合には、上下ピン歪
みはピン方向へ悪化する。
【0007】さらに、第1の補正コイル2a,2bのピ
ンクッション磁界3a,3bは、R/G/Bビームを画
面の上下端部方向へ持ち上げる作用をしているが、第2
の補正コイル4a,4bの逆方向バレル磁界5を用いた
場合には、このピンクッション磁界3a,3bを弱める
ことで画面中間部のVCR補正量が適正量となるように
している。このピンクッション磁界を弱くした場合も電
子銃側でR/G/Bビームを持ち上げる量が減少するた
め、画面の上下端部のピンクッション歪みはピン方向へ
悪化し、図11に示すような画面上下端部とX軸の間の
中間部に生じるピンクッション型の歪が生じる。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、上下端部と画面中間部のVCR
を補正するとともに、画面上下端部とX軸の間の中間部
に生じるピンクッション型の歪を少なくできる偏向ヨー
クを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る偏向ヨー
クは、セルフコンバーゼンス型の偏向ヨークの垂直偏向
コイルに直列に接続されて垂直偏向磁界と同方向のピン
クッション型コマ収差補正磁界を発生する第1の補正コ
イルと、この第1の補正コイルに直列に接続されて上記
垂直偏向磁界と逆方向のバレル型コマ収差補正磁界を発
生する第2の補正コイルおよびダイオードの逆並列回路
で構成された第1の直列体と、この第1の直列体に並列
に接続されて上記垂直偏向磁界と同方向のバレル型コマ
収差補正磁界を発生する第3の補正コイルおよび抵抗器
の第2の直列体と、上記第1,第2の直列体に並列に接
続された抵抗器とを備えたものである。
【0010】また、第2の補正コイルに並列に接続され
た可変抵抗器を備えたものである。
【0011】また、第1および第2の直列体に、それぞ
れ直列に接続された過飽和リアクタを備えたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1であるセ
ルフコンバーゼンス型の偏向ヨークを示すもので、1は
インライン型カラー陰極線管のネック部、2a,2bは
垂直偏向磁界と同方向のピンクッション磁界3a,3b
を発生する第1の補正コイル、4a,4bは垂直偏向磁
界と逆方向のバレル磁界5を発生する第2の補正コイ
ル、6は第2の補正コイル4a,4bに直列に接続され
たダイオード対、9は垂直偏向コイルである。
【0013】また、11a,11bは垂直偏向磁界と同
方向のバレル型コマ収差補正磁界(以下、「同方向バレ
ル磁界」という)12を発生する第3の補正コイルで、
図2に示すように、8極リングコア13の磁極13a〜
13hのうち、第1の補正コイル2a,2bは磁極13
d,13f,13h,13jに装着され、第2の補正コ
イル4a,4bおよび第3の補正コイル11a,11b
はそれぞれ同じ磁極13c,13gに装着されている。
【0014】図3は、実施の形態1の偏向ヨークの回路
図で、垂直偏向コイル9、第1の補正コイル2a,2
b、および第2の補正コイル4a,4bとダイオード対
6の第1の直列体は直列に接続され、第3の補正コイル
11a,11bと抵抗器14の第2の直列体と抵抗器1
5は、それぞれA,B点で上記第1の直列体に並列に接
続されている。
【0015】このように構成された偏向ヨークにおいて
は、垂直偏向電流は第1の補正コイル2a,2bを流れ
たのち、第1,第2の直列体と抵抗器15に分流する
が、第2の補正コイル4a,4bには、ダイオード対6
のV−I特性によって、ダイオードがONとなる印加電
圧を超えたときから電流が流れる。
【0016】図4は、B/G/RビームがX軸より上側
の画面を走査しているときの逆方向バレル磁界5の作用
を示す図で、逆方向バレル磁界5によりB/G/Rビー
ムには下向きの力fB2,fG2,fR2が働き、これらの力
はfB2=fR2>fG2の関係になるので、GビームはB/
Rビームよりも上側に移動し、画面の上端部から中間部
にかけてのVCRを補正するように働く。
【0017】また図5は、画面のX軸より上側の画面を
走査しているときの第3の補正コイル11a,11bに
よって発生する同方向バレル磁界12の作用を示す図
で、同方向バレル磁界12によりB/G/Rビームは上
向きの力fB3,fG3,fR3が働き、これらの力はfB3=
fR3>fG3の関係となるので、GビームはB/Rビーム
より下側に移動し、画面のX軸から上端部にかけてのV
CR補正量を抑制するように働く。
【0018】したがって、第2の補正コイル4a,4b
によるVCR補正量と、第3の補正コイル11a,11
bによるVCR補正量の加算値によって、第1の補正コ
イル2a,2bによって生じるVCRの画面上端部のV
CRと、画面中間部におけるVCRとが補正されるよう
に、第3の補正コイル11a,11bが発生する同方向
バレル磁界12の強さを調節すれば、画面の中間部に生
じるピンクッション型の歪を小さくすることができる。
これは、画面中間部におけるVCRの補正に注目する
と、第3の補正コイル11a,11bが発生する同方向
バレル磁界12の作用でGビームはB/Rビームに対し
て画面の中心線寄りの方向に移動するが、Gビームその
ものは上端部方向への力を受けているので、画面中間部
におけるピンクッション歪みが改善されることになる。
【0019】なお、上記説明では、B/G/Rビームが
画面のX軸より上側の画面を走査している場合の同方向
/逆方向バレル磁界による作用を示したが、画面の下側
の偏向時には、各磁界の向きが逆となり、B/G/Rビ
ームに作用する力の方向も逆方向となって、同様のピン
クッション歪みの改善効果が得られる。
【0020】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2に係る偏向ヨークの回路図で、図3と同一符号は
それぞれ同一または相当部分を示している。図におい
て、16は抵抗器、17は可変抵抗器で、直列に接続さ
れ、第2の補正コイル4a,4bに並列に接続されてい
る。
【0021】この実施の形態2によれば、可変抵抗器1
7を調節することで、第2の補正コイル4a,4bに流
れる垂直偏向電流を調節して逆方向バレル磁界5の強さ
を調節することができる。このため、カラー陰極線管
や、偏向ヨークの特性のばらつき等によりVCRの量が
変動しても、可変抵抗器17を調節することでVCRの
補正量を最適に調節することができる。なお、抵抗器1
6は、可変抵抗器17に流れる電流量を制限するための
もので、省略することも可能である。
【0022】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3に係る偏向ヨークの回路図で、図3と同一符号は
それぞれ同一または相当部分を示している。図におい
て、18,19は可飽和リアクタとして使用されるコイ
ルで、第2および第3の補正コイル4a,4b,11
a,11bを含む回路にそれぞれ直列に挿入されてい
る。
【0023】上記可飽和リアクタ18,19は、画面の
クロスミスコンバーゼンスを補正する作用を有してい
る。すなわち、画面の中間部における補正量は、第3の
補正コイル11a,11bと可飽和リアクタ19により
決定されるが、画面の上下端部では、第2の補正コイル
4a,4bに直列に接続されたダイオード対6の作用に
よる可飽和リアクタ18の補正効果が加算され、可飽和
リアクタ18,19を挿入することで画面の中間部と上
下端部の補正効果を変えることができるとともに、その
際の垂直偏向感度の劣化を小さく抑えることができる。
なお、可飽和リアクタの効果を画面上のある位置から変
化させるために、別のダイオード対を設けると、垂直偏
向感度が劣化するとともに、部品点数の増加を招くが、
この実施の形態3によれば、そのような問題は生じな
い。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0025】セルフコンバーゼンス型の偏向ヨークの垂
直偏向コイルに直列に接続され、垂直偏向磁界と同方向
のピンクッション型コマ収差補正磁界を発生する第1の
補正コイルと、この第1の補正コイルに直列に接続さ
れ、上記垂直偏向磁界と逆方向のバレル型コマ収差補正
磁界を発生する第2の補正コイルおよびダイオードの逆
並列回路で構成された第1の直列体と、この第1の直列
体に並列に接続され、上記垂直偏向磁界と同方向のバレ
ル型コマ収差補正磁界を発生する第3の補正コイルおよ
び抵抗器の第2の直列体と、上記第1,第2の直列体に
並列に接続された抵抗器とを備えたので、画面の上下端
部と中間部におけるVCRをそれぞれ最適に補正できる
とともに、画面の中間部における上下ピンクッション歪
みを小さくできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る偏向ヨークを
示す図である。
【図2】 実施の形態1の第1〜第3の補正コイルを8
極リングコアに装着した状態を示す図である。
【図3】 実施の形態1の偏向ヨークの回路図である。
【図4】 実施の形態1の第2の補正コイルの作用説明
図である。
【図5】 実施の形態1の第3の補正コイルの作用説明
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る偏向ヨークの
回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る偏向ヨークの
回路図である。
【図8】 VCRミスコンバーゼンスの説明図である。
【図9】 従来例の偏向ヨークを示す図である。
【図10】 従来例の偏向ヨークの回路図である。
【図11】 従来例における画面の中間部に生じるピン
クッション歪を示す図である。
【符号の説明】
1 ネック部、2a,2b 第1の補正コイル、3a,
3b ピンクッション磁界、4a,4b 第2の補正コ
イル、5 逆方向バレル磁界、6 ダイオード対、9
垂直偏向コイル、11a,11b 第3の補正コイル、
12 同方向バレル磁界、13 8極リングコア、13
a〜13h 磁極、14〜16 抵抗器、17 可変抵
抗器、18,19 可飽和リアクタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルフコンバーゼンス型の偏向ヨークの
    垂直偏向コイルに直列に接続され、垂直偏向磁界と同方
    向のピンクッション型コマ収差補正磁界を発生する第1
    の補正コイルと、 この第1の補正コイルに直列に接続され、上記垂直偏向
    磁界と逆方向のバレル型コマ収差補正磁界を発生する第
    2の補正コイルおよびダイオードの逆並列回路で構成さ
    れた第1の直列体と、 この第1の直列体に並列に接続され、上記垂直偏向磁界
    と同方向のバレル型コマ収差補正磁界を発生する第3の
    補正コイルおよび抵抗器の第2の直列体と、 上記第1,第2の直列体に並列に接続された抵抗器とを
    備えたことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 第2の補正コイルに並列に接続された可
    変抵抗器を備えたことを特徴とする請求項1記載の偏向
    ヨーク。
  3. 【請求項3】 第1および第2の直列体に、それぞれ直
    列に接続された過飽和リアクタを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の偏向ヨーク。
JP10351829A 1998-12-10 1998-12-10 偏向ヨーク Pending JP2000173505A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422052B1 (ko) * 2002-02-08 2004-03-11 삼성전기주식회사 편향요크의 미스컨버전스 보정장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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