JPS62113343A - カラ−受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はカラー受像管に係り、特にインライン電子銃を
内装する高解像度カラーディスプレイ管に関するもので
ある。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

まず、第７図により、カラー受像管の代表例としてのイ
ンライン・ドツト型のカラーディスプレイ管の一例を説
明する。

即ち、内面に３色（通常は赤、緑、青）に発光する円形
の蛍光体ドツトを規則的に配設してなる蛍光体スクリー
ン（２０）が形成されたパネル（２１）と。

この蛍光体スクリーン（２０）に対設された円形の電子
ビーム通孔部（２２）を有するシャドウマスク（２３）
と、パネル（２１）にファンネル（２４）を介して連接
されたネック（２５）と、ネック（２５）内に装着され
センタービーム　（４ｇ）、両サイドビーム（４ｒ）、
　（４ｂ）を集束して射出する水平＠（Ｘ）に沿って配
設されたインライン電子銃（２６）と、ファンネル（２
４）からネック（２５）にかけての外壁に設けられた偏
向ヨーク（２７）とから少なくとも構成されている。

このインライン型の特徴は偏向ヨーク（２７）によって
非斉一な磁界を発生させることにより、回路的な補正手
段を用いなくとも、カラー受像管本体と偏向ヨーク（２
７）との組み合わせのみによって画面全体で３ビーム（
４ｒ）、　（４ｇ）、　（４ｂ）のラスターを実質的に
一致させる。いわゆるセルフコンバージェンスを実現で
きることである。

現在、インライン型のカラーディスプレイ管で主流とな
っている構造は上述のセルフコンバージェンス型であり
、かつ１画面の上下のラスター歪をも補正するようにな
されている。

しかし、このようなセルフコンバージェンス型′の場合
、第８図に示すようにサイドビームによる赤（Ｒ）と青
（Ｂ）のラスターについては両面上で実質的に一致させ
ることが可能であるが、これらサイドビームによるラス
ターと、センタービームによる緑（Ｇ）のラスターとを
一致させることは難しく、図に示すように赤（Ｒ）及び
青（Ｂ）のラスターより緑（Ｇ）のラスターが垂直軸端
及び水平軸端において、それぞれ垂直軸端のエラー（Ｖ
ＣＲ）と水平軸端のエラー（ｌ（ＣＲ）とを有するよう
に小さくなる。

これを一般にコマエラーと呼んでいる。これらエラーの
うち、特にＶＣＲが大きく、１４インチ管においても１
〜２ＩＩｌｌ程度のエラーを生じる。

上述のコマエラーを補正するため、一般にフィールドコ
ントローラーと呼ばれる磁性素子が電子銃の蛍光体スク
リーン側の偏向ヨークの漏洩磁界中に配置されている。

このフィールドコントローラーの一例は第９図に示すよ
うに両サイドビーム　　　　゛通過孔（３２１１）、　
（３２Ｂ）を囲むように設けられたシャント（３０，）
、（３０，）と、センタービーム通過孔（３２Ｇ）の両
側に設けられたエンハンサ−（３１１）、　（３Ｌ）よ
り構成されている。これら磁性素子によって漏洩磁界を
成形することにより両サイドビームとセンタービームの
偏向量を補正し、画面上でのラスターをほぼ一致させる
ことが出来る。

また、上述のコマエラーを補正する別の方法として偏向
ヨークの電子銃側に磁気コアに巻回された補助コイルを
用いることが考えられている。

このような構成にすることにより、第１０図に示すよう
にサイドビームによる。赤（Ｒ）と青（Ｂ）及びセンタ
ービームによる緑（Ｇ）のラスターは垂直軸端及び水平
軸端においては一致するが、ラスターのコーナ一部では
グリーントロープ（Ｇｒｅｅｎ　ｄｒｏｏｐ）（Ｇ、Ｄ
）と呼ばれるエラー、即ちラスターの横辺では緑（Ｇ）
のラスターが垂れ、サイドビームによる赤（Ｒ）、青（
Ｂ）（７）ラスターとの間Ｌ：Ｇ、Ｄ（Ｖ）＞Ｏが発生
し、ラスターの横辺では緑ＣＧ）のラスターがはね、サ
イドビームによる赤（Ｒ）、青（Ｂ）のラスターとの間
にＧ、Ｄ（Ｈ）＜０が発生する。

このＧ、Ｄは量的に０．５ｍｍ以下であり、民生用のカ
ラー受像管では許容される値であるが、高解像度カラー
ディスプレイ管では問題となる。

この対策として偏向ヨークの巻線分布を工夫してもＧ、
Ｄ（Ｖ）とＧ、Ｄ（ＩＩ）とを同時に小さくすることは
困難テあり、Ｇ、Ｄ（Ｖ）−Ｇ、Ｄ（ＩＩ）＝一定の関
係が概ね成立している。

〔発明の目的〕

本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、
コンバージェンス特性の良好なインライン型のカラー受
像管を提供することを目的としている。

〔発明の概要〕

即ち１本発明は偏向ヨークの電子銃側に水平コイルに接
続されてバレル型磁界を形成させる補助コイルを備え、
この補助コイルには整流された垂直偏向電流で制御され
磁気バイアスされた可飽和リアクタが並列に接続され、
この可飽和リアクタによって補助コイルに流れる電流を
垂直偏向の周期で変調し、バレル型磁界の非斉一性の程
度を垂直偏向電流の絶対値に対して単調に減少させるこ
とにより最終的にＧ、Ｄ（Ｖ）とＧ、Ｄ（Ｈ）の双方を
補正可能にしたインライン型のカラー受像管である。

〔発明の実施例〕

第８図のＨＣＲのエラーは、水平偏向磁界が全体として
ビンクッション磁界であるために生じるものであり、補
助コイルによって、ネック側バレル磁界を形成させれば
補正することができる。更に、　Ｇ、Ｄ（Ｈ）について
は垂直方向にビームが偏向されるに従いネック側の水平
磁界のバレル形を弱くすれば補正できるという考えに基
づきなされた本発明のカラー受像管の一実施例を図に従
って説明する。

即ち、第１図に示すように内面に赤、緑、青３色に発光
する円形の蛍光体ドツトを規則的に配設してなる蛍光体
スクリーン（２０）が形成されたパネル（２１）と、こ
の蛍光体スクリーン（２０）に対設された円形の電子ビ
ーム通孔部（２２）　’ｘ有するシャドウマスク（２３
）と、パネル（２１）にファンネル（２４）を介して連
接されたネック（２５）と、ネック（２５）内に装着さ
れセンタービーム（４ｇ）、両サイドビーム（４ｒ）。

（４ｂ）を集束して射出する水平軸（Ｘ）に沿って配設
されたインライン電子銃（２６）と、ファンネル（２４
）からネック（２５）にかけての外壁に設けられた偏向
ヨーク（２７）を有するのは従来例とほぼ同様であるが
、本実施例ではこの偏向ヨーク（２７）の電子銃側に第
２図に示す補助コイル■と、第３図に示す水平偏向コイ
ルの回路を有することを特徴としている。

第２図は補助コイル０の一例を蛍光体スクリーン側から
見た図であり、ビームを右方向に偏向させる場合を示し
ている。

この補助コイル■はＥ型コア（２１）、　（２□）にコ
イル（３ｔ　）、　（３，Ｌ　（３ａ　）、　（３，）
を巻回して６極磁界を発生させ、偏向ヨーク（２７）の
水平偏向コイルの概ね２極磁界と合成してバレル型磁界
を形成させるようになっている。

次に、第３図及至第５図により本実施例の水平偏向コイ
ルの回路を説明する。

即ち、コア（２，）、　（２□）に巻回された補助コイ
ル巻線（３，）、（３，）、（３□）、（３，）は第２
図に示す極性を有するように直列接続されると共に１対
の可飽和リアクター（ｓｌ）、　（５□）の可飽和リア
クター水平巻線（８１）、　（８□）と並列に接続され
、更に水平偏向コイル（６，）−（ｓ□）の並列回路と
直列に接続されている。

この可飽和リアクター（５□）、（５□）は永久磁石（
１０）に一方の脚部を有する２本の可飽和リアクターコ
ア（１，（０１）と、この可飽和リアクターコア（９１
）、　（９□）のそれぞれに逆極性となるように直列に
巻回された可飽和リアクター水平巻線（８□）、（８□
）と、可飽和リアクターコア（９，）、　（９，）に共
通に巻回された可飽和リアクター垂直巻線■とからなり
、この可飽和リアクター垂直巻線■には垂直偏向コイル
の両端に接続された端子より整流器（１１）を介して直
流化された電流が流されるようになっている。このよう
に可飽和リアクター（ｓｚＬ　（ｓｓ）を２個直列に使
用するのは水平電流によるインダクタンス変化等の影響
を防ぐためである。第４図はそれぞれの可飽和リアクタ
ー（５１）、　（５□）の特性曲線（１２）であり、可
飽和リアクター垂直巻線■に流れる重置偏向電流の絶対
値ＩＩｖｌ　　が増加するに従い、インダクタンスＬが
減少する様に永久磁石（ｌＯ）による磁気バイアス点を
選ぶことが必要である。

上述した回路構成にすることにより、垂直電流　／の絶
対値の増加に従い可飽和リアクター（５ｚ　）　、　（
５□）のインダクタンスＬが減少するため、補助コイル
巻線（３□）、（３□）、　（３，）、　（３，）を流
れる水平電流が減少する。

その結果、ネック側の水平磁界のバレル性が弱まり、こ
れによりＧ、Ｄ（Ｈ）が補正される。また補助コイルに
より第６図の曲線（１３）で示すように水平磁界分布を
得ることができＨＣＲ自体をも補正することができる。

なお、本実施例による場合、コーナ一部のサイドビーム
のラスターの横方向エラー（ＰＱｕ）などが若干影響を
受ける場合があるが、これについては巻線分布などの変
更により適正化することができる。

〔発明の効果〕。

上述の様に、本発明によれば、カラー受像管、特に高解
像度カラーディスプレイ管に必要とされる良好なコンバ
ージェンス特性を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカラー受像管の一実施例を示す一部切
欠斜視図、第２図は補助コイルとビームとの関係を示す
説明図、第３図は補助コイル、水平偏向コイルを含む回
路図、第４図は第３の可飽和リアクターの構成を示す説
明図、第５図は可飽和リアクターの特性図、第６図は水
平偏向磁界の分布曲線図、第７図は従来のカラー受像管
の一例を示す一部切欠斜視図、第８図はコマエラーの説
明図、第９図はフィールドコントローラーの一例を示す
説明図、第１Ｏ図はグリーン・トロープの説明図である
、 １・・・補助コイル　　　２□、２□・・・磁気コア３
８，３２，３□、３４・・・補助コイル巻線４ｒ、４ｇ
、４ｂ・・・ビーム　　５□、５□・・・可飽和リアク
ター６＋、＋６．・・・水平偏向コイル ７・・・可飽和リアクター垂直巻線 ８１．８．・・・可飽和リアクター水平巻線９１．９□
・・・可飽和リアクターコアＩＯ・・・永久磁石　　　
　２０・・・蛍光体スクリーン２１・・・パネル　　　
　　２３・・・シャドウマスク２６・・・電子銃　　　
　　２７・・・偏向ヨーク代理人　弁理士　　井　上　
−男 第　　３　　図 第　　４　　図　　　　　　　　　　　第　　５　　図
Ｍ 第　　６　　図 Ｊ／ｚ 第　　８　　図　　　　　　　　　　　　□　　９　　
図第　　ｌＯ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記蛍
   光体スクリーンに対設されたシャドウマスクと、前記パ
   ネルにファンネルを介して連設されたネックと、このネ
   ック内に装着されたインライン電子銃と、前記ファンネ
   ルから前記ネックにかけての外壁に設けられた偏向ヨー
   クとを具備するインライン型のカラー受像管において、
   前記偏向ヨークの前記ネック側に、前記偏向ヨークの水
   平偏向コイルに接続されてバレル型磁界を形成させる補
   助コイルを備え、かつ前記補助コイルには整流された垂
   直偏向電流で制御され、磁気バイアスされた可飽和リア
   クターが並列に接続されており、前記バレル型磁界の非
   斉一性が前記垂直偏向電流の絶対値に対して単調に減少
   するようになされていることを特徴とするインライン型
   のカラー受像管。