JPH0648735Y2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

Info

Publication number
JPH0648735Y2
JPH0648735Y2 JP16996888U JP16996888U JPH0648735Y2 JP H0648735 Y2 JPH0648735 Y2 JP H0648735Y2 JP 16996888 U JP16996888 U JP 16996888U JP 16996888 U JP16996888 U JP 16996888U JP H0648735 Y2 JPH0648735 Y2 JP H0648735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wound
misconvergence
pattern
winding
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16996888U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0291139U (ja
Inventor
達矢 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP16996888U priority Critical patent/JPH0648735Y2/ja
Publication of JPH0291139U publication Critical patent/JPH0291139U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0648735Y2 publication Critical patent/JPH0648735Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、くら型の水平偏向コイルと、トロイダル巻き
の垂直偏向コイルによって構成される偏向ヨークに関す
るものである。
〔従来の技術〕 一般に、水平偏向コイルがくら型で、垂直偏向コイルが
トロイダル巻きのタイプの偏向ヨークは、朝顔状のコア
の内周面に沿ってそのトップ側とボトム側に水平偏向コ
イルが巻装され、前記コアのトップ側とボトム側に垂直
偏向コイルの捲線がトロイダル状に巻回されるものであ
る。
前記垂直偏向コイルの捲線態様としては、コア捲線領域
の全領域にわたって均一に巻かれたものもあるが、近年
においては、垂直偏向磁界の分布を制御する等の観点か
ら第8図に示すように、コア1の捲線領域に、密捲部2a
と、疎捲部3と、密捲部2bとによって3セクションの捲
線分布にしたものが用いられるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のように、コア1のトップ側とボト
ム側でそれぞれ3セクションの捲線分布とした垂直偏向
コイルを使用し、左右糸巻歪,ミスコンバージェンスを
最良に調整すると、第10図に示すように、陰極線管の画
面(以下、テレビ画面という)の中心部から密捲部2a,2
bのほぼ中心とを結ぶ線上で、バレル状に湾曲するグリ
ーンGのビームのシーガル歪が発生する。また、垂直偏
向磁界が第9図に示すような分布となるので、第5図
(a)に示すように、テレビ画面上のS1点においてテレ
ビ画面の左側と右側においてブルーBのビームとレッド
RのビームとのクロスミスコンバージェンスPQVのパタ
ーンが反転するというPQVの反転パターンが生じる。ま
た、第7図(a)に示すように、テレビ画面上で、オー
バータイプのミスコンバージェンスYH(ブルーBのビー
ムの電子銃とグリーンGのビームの電子銃とレッドRの
ビームの電子銃のインライン配列方向に対して同方向の
色ずれを生じるY軸上における水平方向のブルーBとレ
ッドRとのミスコンバージェンス)と、その反対方向に
色ずれするアンダータイプのミスコンバージェンスYH
が混在(反転)するという現象が生じる。
上記のように、クロスミスコンバージェンスPQVの反転
パターンと、ミスコンバージェンスYHの反転パターン
と、シーガル歪とが複雑に混在すると、別個の歪補正開
路を設けてもその歪を取り去るのが非常に困難になり、
高画質の画面が得られないという問題が生じる。
本考案は上記従来の課題を解決するためになされたもの
であり、その目的は、シーガル歪や、ミスコンバージェ
ンスの複雑な反転パターンが生じないようにし、たとえ
ミスコンバージェンスのパターンが生じてもこのパター
ンを単純化することによって、別個の歪補正回路で容易
にこれらの歪パターンを取り除くことができる偏向ヨー
クを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成さ
れている。すなわち、本考案は、コアの内周面に沿って
くら型の水平偏向コイルがトップ側とボトム側に巻装さ
れるとともに、前記コアには垂直偏向コイルがトップ側
とボトム側にトロイダル巻きされてなる偏向ヨークにお
いて、前記トップ側とボトム側の垂直偏向コイルはそれ
ぞれコイル捲線領域の一端側から他端側に向けて順に密
捲、疎捲、密捲、疎捲、密捲、疎捲、密捲の7セクショ
ンの疎密形態でコイル捲きされていることを特徴として
構成されている。
〔作用〕
本考案では、垂直偏向コイルをコイル捲線領域の一端側
から他端側に向けて密捲部と疎捲部とを交互に形成して
7セクションの疎密形態としているので、左右の疎捲部
から発せられる磁界はバレル状の分布となり、シーガル
歪のバレル状の湾曲歪をピン歪方向に補正することで、
シーガル歪の補正が行われる。
また、垂直偏向コイルを前記7セクションの疎密形態と
することで、垂直偏向磁界は偏向ヨークの中央部分でバ
レル分布からリニア状の分布に変化する。このように、
中央部分の磁界分布をリニア(ピン)方向の磁界分布と
することで、テレビ画面上におけるクロスミスコンバー
ジェンスPQVおよびミスコンバージェンスYHの反転現象
は生じなくなる。
〔実施例〕
以下、本考案に係る偏向ヨークの一実施例を図面に基づ
いて説明する。第1図には本考案に係る偏向ヨークの一
実施例の要部構成が示されている。
図面において、偏向ヨークを構成するコア1のトップ側
とボトム側とのコイル捲線領域にはコイル捲線がその一
端側から他端側に向けて順に密捲、疎捲、密捲、疎捲、
密捲、疎捲、密捲の7セクションの疎密形態で巻かれて
いる。すなわち、垂直偏向コイルには一端側から他端側
にかけて密捲部2aと、疎捲部3aと、密捲部2bと、疎捲部
3bと、密捲部2cと、疎捲部3cと、密捲部2dとが順に形成
されて、7セクションの疎密捲部が形成されている。
このように、7セクションの疎密捲部を形成すれば、第
3図に示すように、垂直偏向コイルの疎捲部3aから出る
バレル磁界はテレビ画面の左側におけるシーガル歪のバ
レル状の湾曲部をピン歪側に補正し、同様に、疎捲部3c
から出るバレル磁界はテレビ画面の右側のシーガル歪の
バレル状の湾曲部をピン歪方向に補正する。すなわち、
垂直偏向コイルの疎捲部3a,3cから出るバレル磁界によ
り、シーガル歪のテレビ画面の上側のバレル状の湾曲部
Aは下側に力Fを受け、テレビ画面の下側のシーガル歪
のバレル状の湾曲部A′は上側に力Fを受ける結果、シ
ーガル歪は点線の湾曲状態から実線の直線状のパターン
に補正され、前記シーガル歪は効果的に消失するのであ
る。
また、垂直偏向コイルを前記のように7セクションの疎
密捲線分布にすることにより、第2図に示すように、垂
直偏向磁界は偏向ヨークの中央部分でバレル状分布から
リニア状の分布(ピン磁界方向の分布)に変化する。こ
のように、垂直偏向磁界を従来例の第9図に示す場合に
較べ直線的なものとすることにより、ブルーBとレッド
Rのビームに対して反転パターンを解消する方向に作用
し、第5図(a)に示すようなクロスミスコンバージェ
ンスの反転パターンは第5図(b)のように解消され、
同様に、Y軸に対する水平方向のミスコンバージェンス
YHの第6図(a)に示すような反転パターンは第6図
(b)のような単純な歪パターンに補正される。
以上のことから、最終的には、第4図(a)に示すよう
なグリーンGのビームのシーガル歪は第4図(b)のよ
うに補正され、第7図(a)に示すようなクロスミスコ
ンバージェンスPQVとミスコンバージェンスYHの複雑な
反転パターンは第7図(b)のように反転パターンが解
消され非常に単純な歪パターンに補正される。また、テ
レビ画面の対角線上(PQ軸上)における縦方向のミスコ
ンバージェンスと中間部S1点におけるミスコンバージェ
ンスとの反転パターンの補正や、PQ軸上の水平方向のミ
スコンバージェンスと中間部S1点におけるミスコンバー
ジェンスとの反転パターンの補正も可能となる。
上記のように、垂直偏向コイルの疎密捲線分布を7セク
ションの分布とすることにより、シーガル歪と各種ミス
コンバージェンスの反転パターンとを解消することが可
能となるが、これら7セクションのコイル疎密部の各密
捲部2a〜2d、疎捲部3a〜3cの捲幅、疎密の程度(捲
数)、疎捲部3a,3cの捲位置および捲角度等の条件は、
シーガル歪の形態、各種ミスコンバージェンスのパター
ン形態により、これらのシーガル歪および各種ミスコン
バージェンスの反転パターンを解消するのに最も良い条
件に設定するものである。
本実施例によれば、上記のように、複雑な反転パターン
を単純な歪パターンに補正することが可能となるから、
この単純な歪パターンを別個のミスコンバージェンス補
正回路を用いて容易に取り去ることが可能となり、ミス
コンバージェンスの補正がよりやり易くなり、必然的に
高画質のテレビ画面を得ることが可能になる。
また、本実施例の装置によれば、シーガル歪を除去し、
さらにブルーBとレッドRとの各種ミスコンバージェン
スの反転パターンを除去することが可能となることで、
次のような偏向ヨークに関してのシステムの展開が可能
となる。
すなわち、本実施例のように垂直偏向コイルを7セクシ
ョンの疎密捲部により構成し、テレビ画面のS1点のクロ
スミスコンバージェンスの反転、ミスコンバージェンス
YHの反転およびテレビ画面の端縁部におけるレッドRに
対するブルーBの色ずれのミスコンバージェンスPQH
生じないように捲線部の疎密、幅、捲角度を設定し、然
る後に、可飽和リアクタ等を用いて残りの分のクロスミ
スコンバージェンスPQVを完璧に取り除くような構成が
可能である。
また、前記のように、垂直偏向コイルを7セクションの
コイル疎密捲部にしてクロスミスコンバージェンスPQV
をテレビ画面の中央部分で生じないように調整し、テレ
ビ画面の周辺部にしわ寄せされて生じるクロスミスコン
バージェンスPQVを別個のクロスミスコンバージェンス
補正回路によって重点的に取り除くようにすることがで
きる。この場合、例えば、クロスミスコンバージェンス
の補正コイルにダイオードを直列に接続し、このダイオ
ードの立ち上がり特性(ダイオードは印加電圧が0Vから
一定の電圧に至るまでは電流を流さないという性質)を
利用して補正電流がテレビ画面の周辺部の走査時のみに
流れるようにして、このテレビ画面の周辺部のミスコン
バージェンスをテレビ画面の中間部(S3ポイント)にほ
とんど影響を与えることなく重点的に取り除くという回
路構成の展開も容易となる。
〔考案の効果〕
本考案は、垂直偏向コイルを密捲、疎捲、密捲、疎捲、
密捲、疎捲、密捲の7セクションの疎密形態でコイル捲
きしたものであるから、テレビ画面に現れるシーガル歪
のバレル状の湾曲部にその湾曲の突出方向と逆向きの力
を及ぼすことが可能であり、これにより、シーガル歪を
効果的に消失させることが可能となる。
また、前記のように垂直偏向コイルを7セクションの疎
密捲線分布とすることにより、垂直偏向磁界の中央部分
(偏向ヨークの中央部分)をほぼ直線状の分布とするこ
とが可能であり、これにより、クロスミスコンバージェ
ンスPQVやミスコンバージェンスYHのテレビ画面上での
反転パターンの発生を効果的に防止することが可能であ
る。このようにミスコンバージェンスの反転パターンを
防止することにより、たとえ、テレビ画面上にミスコン
バージェンスが生じても、そのミスコンバージェンスの
パターンは非常に単純になり、したがって、これらの単
純なミスコンバージェンスを別個のコンバージェンス補
正回路を設けて完璧に取り除くことが容易になり、これ
らミスコンバージェンス補正回路を本考案の偏向ヨーク
に設ける等のシステムの展開がやり易くなるという大き
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る偏向ヨークの一実施例を示す要部
構成図、第2図は同実施例における垂直偏向磁界の分布
図、第3図は同実施例装置におけるシーガル歪の補正説
明図、第4図は本実施例におけるシーガル歪の補正効果
を示し、第4図(a)は従来の装置に現れるテレビ画面
上でのシーガル歪のパターン図、第4図(b)は本実施
例の装置によってシーガル歪が解消されたグリーンGの
パターン図、第5図は本実施例におけるミスコンバージ
ェンスPQVの反転パターンの解消例を示し、第5図
(a)は従来の装置に現れるクロスミスコンバージェン
スPQVの反転パターン図、第5図(b)は本実施例の装
置によって反転パターンが解消されたブルーBとレッド
Rのパターン図、第6図は本実施例におけるミスコンバ
ージェンスYHの反転パターンの解消例を示し、第6図
(a)は従来の装置において発生するミスコンバージェ
ンスYHの反転パターン図、第6図(b)は本実施例の装
置によって前記反転パターンが解消されたミスコンバー
ジェンスYHの単純なパターン図、第7図はブルーBとレ
ッドRとのミスコンバージェンスの総合的な改善効果を
示し、第7図(a)は従来の装置に現れる複雑な各種ミ
スコンバージェンスの反転パターン図、第7図(b)は
本実施例の装置によって単純化された反転パターンのな
い各種ミスコンバージェンスのパターン図、第8図は従
来の偏向ヨークに使用されている3セクションの疎密捲
線部を備えた垂直偏向コイルの捲線態様図、第9図は第
8図の垂直偏向コイルに発生する一般的な垂直偏向磁界
の分布図、第10図は従来の装置において生じるシーガル
歪の発生説明図である。 1……コア、2a,2b,2c,2d……密捲部、3,3a,3b,3c……
疎捲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの内周面に沿ってくら型の水平偏向コ
    イルがトップ側とボトム側に巻装されるとともに、前記
    コアには垂直偏向コイルがトップ側とボトム側にトロイ
    ダル巻きされてなる偏向ヨークにおいて、前記トップ側
    とボトム側の垂直偏向コイルはそれぞれコイル捲線領域
    の一端側から他端側に向けて順に密捲、疎捲、密捲、疎
    捲、密捲、疎捲、密捲の7セクションの疎密形態でコイ
    ル捲きされていることを特徴とする偏向ヨーク。
JP16996888U 1988-12-28 1988-12-28 偏向ヨーク Expired - Lifetime JPH0648735Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16996888U JPH0648735Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 偏向ヨーク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16996888U JPH0648735Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 偏向ヨーク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0291139U JPH0291139U (ja) 1990-07-19
JPH0648735Y2 true JPH0648735Y2 (ja) 1994-12-12

Family

ID=31460501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16996888U Expired - Lifetime JPH0648735Y2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 偏向ヨーク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0648735Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0291139U (ja) 1990-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4257024A (en) Color picture tube apparatus
JPH0670895B2 (ja) カラ−受像管
JPH0542776B2 (ja)
JPH0648735Y2 (ja) 偏向ヨーク
JPS6029183B2 (ja) 偏向ヨ−ク
JPS5839000Y2 (ja) 偏向ヨ−グ
JPH0364835A (ja) 偏向ヨーク
JP3141983B2 (ja) 偏向装置
JP2518621Y2 (ja) 偏向ヨーク装置
JPH0614394Y2 (ja) インライン型カラー受像管用偏向ヨーク
JPH0648736Y2 (ja) カラー偏向ヨーク
JP2656591B2 (ja) 偏向装置及びそれを構成する偏向ヨーク
JPH01161644A (ja) 偏向ヨーク
JPS59191238A (ja) 偏向ヨ−ク
JP3500163B2 (ja) カラー受像管用偏向装置
JPH0359931A (ja) カラー受像管用偏向ヨーク
JPS6223422B2 (ja)
JPS61281441A (ja) 偏向ヨ−ク
JP2574372B2 (ja) 偏向ヨーク
JP2547471Y2 (ja) 偏向装置
JPH062195Y2 (ja) 偏向ヨーク
JPH0731989B2 (ja) ミスコンバ−ジエンス補正装置
JPS62113343A (ja) カラ−受像管
JPH0898193A (ja) カラー受像管装置
JPS62133652A (ja) 偏向ヨ−ク

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term