JPH0614394Y2 - インライン型カラー受像管用偏向ヨーク - Google Patents
インライン型カラー受像管用偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH0614394Y2 JPH0614394Y2 JP8078790U JP8078790U JPH0614394Y2 JP H0614394 Y2 JPH0614394 Y2 JP H0614394Y2 JP 8078790 U JP8078790 U JP 8078790U JP 8078790 U JP8078790 U JP 8078790U JP H0614394 Y2 JPH0614394 Y2 JP H0614394Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- magnetic core
- deflection yoke
- deflection
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インライン型カラー受像管用の偏向ヨークに
関し、特に高解像度カラーディスプレイ装置に好適な偏
向ヨークに関するものである。
関し、特に高解像度カラーディスプレイ装置に好適な偏
向ヨークに関するものである。
一般に、インライン型カラー受像管装置の偏向ヨークは
水平磁界をピンクッション型磁界、垂直偏向磁界をバレ
ル型磁界に構成して用いられるが、かかる構成にした場
合であっても第４図に示す如き水平軸上のコマ収差ＨＣ
Ｒと垂直軸上のコマ収差ＶＣＲが発生する。このため
に、従来よりフィールドコントローラと呼ばれる磁性体
を電子銃近傍に配設してこれらのコマ収差を補正してい
た。ところが近時、カラーディスプレイ装置の高解像度
化が進み、水平偏向周波数が高くなるにつれ、従来のフ
ィールドコントローラではフィールドコントローラに生
ずる高周波損失により逆にコンバーゼンス特性に悪影響
を与えるという問題が生じるようになった。そこでこの
対策の一つとして、フィールドコントローラに代えて偏
向コイルの巻線分布をより高精度にして偏向ヨークの磁
界分布を調整しコマ収差を補正する手段が取られてき
た。しかしながら。これらコマ収差のうちＨＣＲについ
てはその補正量が小さいので水平偏向コイルの磁界分布
を調整することで補正が可能であるが、ＶＣＲについて
は補正量が大きいため垂直偏向コイルの磁界分布の調整
だけでは補正しきれなかった。このためさらに、第６図
に示す如く、一対のコの字型磁芯７にそれぞれ巻装され
た一対の補助コイル２を、偏向ヨーク６′の後部電子銃
側の偏向ヨーク垂直軸（Ｙ）上に対称配置し、この一対
の補助コイル２を垂直偏向コイルと直列接続し補助コイ
ル２に垂直偏向電流を流し垂直偏向磁界と同方向のピン
クッション型磁界Ｃ，Ｃ′を発生させてＶＣＲのコマ収
差の補正を行なうようにしていた。
水平磁界をピンクッション型磁界、垂直偏向磁界をバレ
ル型磁界に構成して用いられるが、かかる構成にした場
合であっても第４図に示す如き水平軸上のコマ収差ＨＣ
Ｒと垂直軸上のコマ収差ＶＣＲが発生する。このため
に、従来よりフィールドコントローラと呼ばれる磁性体
を電子銃近傍に配設してこれらのコマ収差を補正してい
た。ところが近時、カラーディスプレイ装置の高解像度
化が進み、水平偏向周波数が高くなるにつれ、従来のフ
ィールドコントローラではフィールドコントローラに生
ずる高周波損失により逆にコンバーゼンス特性に悪影響
を与えるという問題が生じるようになった。そこでこの
対策の一つとして、フィールドコントローラに代えて偏
向コイルの巻線分布をより高精度にして偏向ヨークの磁
界分布を調整しコマ収差を補正する手段が取られてき
た。しかしながら。これらコマ収差のうちＨＣＲについ
てはその補正量が小さいので水平偏向コイルの磁界分布
を調整することで補正が可能であるが、ＶＣＲについて
は補正量が大きいため垂直偏向コイルの磁界分布の調整
だけでは補正しきれなかった。このためさらに、第６図
に示す如く、一対のコの字型磁芯７にそれぞれ巻装され
た一対の補助コイル２を、偏向ヨーク６′の後部電子銃
側の偏向ヨーク垂直軸（Ｙ）上に対称配置し、この一対
の補助コイル２を垂直偏向コイルと直列接続し補助コイ
ル２に垂直偏向電流を流し垂直偏向磁界と同方向のピン
クッション型磁界Ｃ，Ｃ′を発生させてＶＣＲのコマ収
差の補正を行なうようにしていた。
しかしながら、前述の垂直補助コイルによりＶＣＲのコ
マ収差を補正した場合、画面中央部と画面コーナー部と
における補正磁界による補正量には差があり、このため
第５図の如く画面中央部で補正をとると画面コーナー部
においてグリーンビームＧの振幅が小さくなる所謂グリ
ーンドゥループと呼ばれるミスコンバーゼンスが残る難
点があった。
マ収差を補正した場合、画面中央部と画面コーナー部と
における補正磁界による補正量には差があり、このため
第５図の如く画面中央部で補正をとると画面コーナー部
においてグリーンビームＧの振幅が小さくなる所謂グリ
ーンドゥループと呼ばれるミスコンバーゼンスが残る難
点があった。
本考案はかかる補正上の難点を解決することを目的にな
されたもので、グリーンドゥループを解消した偏向ヨー
クの提供にある。
されたもので、グリーンドゥループを解消した偏向ヨー
クの提供にある。
垂直偏向コイルと水平偏向コイルをそれぞれ一対具備す
る偏向ヨークの後部に磁芯に巻装してなる一対の垂直偏
向コイルを、前記偏向ヨークの垂直軸方向に対称配置
し、この一対の垂直補助コイルを前記一対の垂直偏向コ
イルとそれぞれに直列接続したインライン型カラー受像
管用偏向ヨークにおいて、前記垂直補助コイルを磁芯が
コの字形状の２脚の開放脚部のそれぞれを２又状とした
４極磁芯で形成し、該４極磁芯の外側磁芯脚の開放先端
の磁界放出部間には垂直偏向磁界と同方向の磁界を、ま
た内側磁芯脚の開放先端の磁界放出部間には垂直偏向磁
界とは逆方向の磁界を発生するよう構成するものであ
る。また、前記外側磁芯脚の磁界放出部の幅を内側磁芯
脚の幅より広く形成するものである。また、外側磁芯脚
の磁界放出部の厚さを内側磁芯脚の磁界放出部の厚さよ
り厚く形成するものである。
る偏向ヨークの後部に磁芯に巻装してなる一対の垂直偏
向コイルを、前記偏向ヨークの垂直軸方向に対称配置
し、この一対の垂直補助コイルを前記一対の垂直偏向コ
イルとそれぞれに直列接続したインライン型カラー受像
管用偏向ヨークにおいて、前記垂直補助コイルを磁芯が
コの字形状の２脚の開放脚部のそれぞれを２又状とした
４極磁芯で形成し、該４極磁芯の外側磁芯脚の開放先端
の磁界放出部間には垂直偏向磁界と同方向の磁界を、ま
た内側磁芯脚の開放先端の磁界放出部間には垂直偏向磁
界とは逆方向の磁界を発生するよう構成するものであ
る。また、前記外側磁芯脚の磁界放出部の幅を内側磁芯
脚の幅より広く形成するものである。また、外側磁芯脚
の磁界放出部の厚さを内側磁芯脚の磁界放出部の厚さよ
り厚く形成するものである。
垂直補助コイルの４極磁芯の２組の磁芯脚の磁界放出部
から放出される２組の補正磁界のうち、外側磁芯脚の磁
界放出部間に放出される垂直偏向磁界と同方向の補正磁
界により画面コーナー部におけるミスコンバーゼンスが
補正され、内側磁芯脚の磁界放出部間に放出される垂直
偏向磁界と逆方向の補正磁界により画面中央部の補正量
の強すぎる部分が逆に補正され、画面全体にわたる良好
なコンバーゼンス特性が得られるものである。更に、４
極磁芯のうち外側磁芯脚の幅または厚みを内側磁芯脚の
幅または厚みより大きくすることにより、ミスコンバー
ゼンスの量に応じた補正磁界が放出されるので、広範囲
にわたるミスコンバーゼンスの補正が可能となる。
から放出される２組の補正磁界のうち、外側磁芯脚の磁
界放出部間に放出される垂直偏向磁界と同方向の補正磁
界により画面コーナー部におけるミスコンバーゼンスが
補正され、内側磁芯脚の磁界放出部間に放出される垂直
偏向磁界と逆方向の補正磁界により画面中央部の補正量
の強すぎる部分が逆に補正され、画面全体にわたる良好
なコンバーゼンス特性が得られるものである。更に、４
極磁芯のうち外側磁芯脚の幅または厚みを内側磁芯脚の
幅または厚みより大きくすることにより、ミスコンバー
ゼンスの量に応じた補正磁界が放出されるので、広範囲
にわたるミスコンバーゼンスの補正が可能となる。
第１図は本考案の一実施例の偏向ヨークの平面図、第２
図は本考案の要部をなすもので、４極磁芯にコイルの巻
装された垂直補助コイルの斜視図、第３図は垂直補助コ
イルから放出される補正磁界の説明図である。図におい
て１は４極磁芯からなる垂直補助コイル、２はコイル、
３は４極磁芯、４，４′は外側磁芯脚、５，５′は内側
磁芯脚である。ここで外側磁芯脚４，４′の磁界放出部
４ａ，４ａ′間には偏向ヨーク６の垂直偏向磁界と同方
向の補正磁界Ａが発生し、他方内側磁芯脚５，５′の磁
界放出部５ａ，５ａ′間には垂直偏向磁界と逆方向の補
正磁界Ｂが発生するよう、内側磁芯脚５と５′は交叉し
て形成されている。更に内側磁芯脚５，５′の磁界放出
部５ａ，５ａ′の幅Ｗ５は、外側磁芯脚４，４′の磁界
放出部４ａ，４ａ′の幅Ｗ４より小さく形成されてお
り、ミスコンバーゼンスの量に応じた補正磁界Ａ，Ｂを
放出せしめるよう形成することにより一層適正な補正が
得られる。このように構成された偏向ヨークによれば、
外側磁芯脚４，４′の磁界放出部４ａ，４ａ′からの垂
直偏向磁界と同方向の補正磁界Ａにより画面コーナー部
のミスコンバーゼンスが補正され、内側磁芯脚５，５′
の磁界放出部５ａ，５ａ′からの垂直偏向磁界と逆方向
の補正磁界Ｂによって画面中央部の過補正となりがちな
部分の逆補正がなされるので、コマ収差とグリーンドゥ
ループが同時に解消され画面全体にわたり良好なコンバ
ーゼンス特性が得られる。
図は本考案の要部をなすもので、４極磁芯にコイルの巻
装された垂直補助コイルの斜視図、第３図は垂直補助コ
イルから放出される補正磁界の説明図である。図におい
て１は４極磁芯からなる垂直補助コイル、２はコイル、
３は４極磁芯、４，４′は外側磁芯脚、５，５′は内側
磁芯脚である。ここで外側磁芯脚４，４′の磁界放出部
４ａ，４ａ′間には偏向ヨーク６の垂直偏向磁界と同方
向の補正磁界Ａが発生し、他方内側磁芯脚５，５′の磁
界放出部５ａ，５ａ′間には垂直偏向磁界と逆方向の補
正磁界Ｂが発生するよう、内側磁芯脚５と５′は交叉し
て形成されている。更に内側磁芯脚５，５′の磁界放出
部５ａ，５ａ′の幅Ｗ５は、外側磁芯脚４，４′の磁界
放出部４ａ，４ａ′の幅Ｗ４より小さく形成されてお
り、ミスコンバーゼンスの量に応じた補正磁界Ａ，Ｂを
放出せしめるよう形成することにより一層適正な補正が
得られる。このように構成された偏向ヨークによれば、
外側磁芯脚４，４′の磁界放出部４ａ，４ａ′からの垂
直偏向磁界と同方向の補正磁界Ａにより画面コーナー部
のミスコンバーゼンスが補正され、内側磁芯脚５，５′
の磁界放出部５ａ，５ａ′からの垂直偏向磁界と逆方向
の補正磁界Ｂによって画面中央部の過補正となりがちな
部分の逆補正がなされるので、コマ収差とグリーンドゥ
ループが同時に解消され画面全体にわたり良好なコンバ
ーゼンス特性が得られる。
以上の如く、本考案の偏向ヨークによれば垂直補助コイ
ルを４極磁芯で形成するという極めて簡便，安価な手段
により画面コーナー部のミスコンバーゼンスに対しては
垂直偏向磁界と同方向の補正磁界を放出させ、また画面
中央部に対しては垂直偏向磁界と逆方向の補正磁界を放
出させることによってＶＣＲのコマ収差のみならずグリ
ーンドゥループも補正されるのでコンバーゼンス特性の
優れた高品位の画像を得ることができ、その実用上の効
果は大なるものがある。
ルを４極磁芯で形成するという極めて簡便，安価な手段
により画面コーナー部のミスコンバーゼンスに対しては
垂直偏向磁界と同方向の補正磁界を放出させ、また画面
中央部に対しては垂直偏向磁界と逆方向の補正磁界を放
出させることによってＶＣＲのコマ収差のみならずグリ
ーンドゥループも補正されるのでコンバーゼンス特性の
優れた高品位の画像を得ることができ、その実用上の効
果は大なるものがある。
第１図は本考案の一実施例を示す偏向ヨークの平面図、
第２図は本考案の要部をなす垂直補助コイルの斜視図、
第３図は本考案の垂直補助コイルの磁界放出部から放出
される補正磁界の説明図、第４図，第５図はＶＣＲ，Ｈ
ＣＲおよびグリーンドゥループを説明するための図、第
６図は従来例の偏向ヨークの平面図。 １……垂直補助コイル、２……コイル、３……４極磁
芯、４，４′……外側磁芯脚、５，５′……内側磁芯
脚、４ａ，４ａ′，５ａ，５ａ′……磁界放出部、６…
…偏向ヨーク。
第２図は本考案の要部をなす垂直補助コイルの斜視図、
第３図は本考案の垂直補助コイルの磁界放出部から放出
される補正磁界の説明図、第４図，第５図はＶＣＲ，Ｈ
ＣＲおよびグリーンドゥループを説明するための図、第
６図は従来例の偏向ヨークの平面図。 １……垂直補助コイル、２……コイル、３……４極磁
芯、４，４′……外側磁芯脚、５，５′……内側磁芯
脚、４ａ，４ａ′，５ａ，５ａ′……磁界放出部、６…
…偏向ヨーク。
Claims (3)
- 【請求項１】垂直偏向コイルと水平偏向コイルをそれぞ
れ一対具備する偏向ヨークの後部に、磁芯に巻装してな
る一対の垂直補助コイルを、前記偏向ヨークの垂直軸方
向に対称配置し、この一対の垂直補助コイルを前記一対
の垂直偏向コイルとそれぞれに直列接続したインライン
型カラー受像管用偏向ヨークにおいて、前記垂直補助コ
イルは磁芯がコの字形状の２脚の開放脚部のそれぞれを
２又状とした４極磁芯で形成され、該４極磁芯の外側磁
芯脚の開放先端の磁界放出部間に垂直偏向磁界と同方向
磁界を、また内側磁芯脚の開放先端の磁界放出部間に垂
直偏向磁界と逆方向磁界を発生するよう構成されてなる
ことを特徴とするインライン型カラー受像管用偏向ヨー
ク。 - 【請求項２】前記外側磁芯脚の磁界放出部の幅が前記内
側磁芯脚の磁界放出部の幅より広いことを特徴とする請
求項１記載のインライン型カラー受像管用偏向ヨーク。 - 【請求項３】前記外側磁芯脚の磁界放出部の厚さが前記
内側磁芯脚の磁界放出部の厚さより厚いことを特徴とす
る請求項１または２記載のインライン型カラー受像管用
偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8078790U JPH0614394Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | インライン型カラー受像管用偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8078790U JPH0614394Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | インライン型カラー受像管用偏向ヨーク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0438656U JPH0438656U (ja) | 1992-03-31 |
| JPH0614394Y2 true JPH0614394Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31626148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8078790U Expired - Lifetime JPH0614394Y2 (ja) | 1990-07-30 | 1990-07-30 | インライン型カラー受像管用偏向ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0614394Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-30 JP JP8078790U patent/JPH0614394Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0438656U (ja) | 1992-03-31 |
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