JPH0359931A - カラー受像管用偏向ヨーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明はカラー受像管偏向ヨークに係わり、特にインラ
イン形電子銃を備えるカラー受像管に適した偏向ヨーク
に関する。

（従来の技術） 一般に、インライン形電子銃とシャドウマスクを具備す
るインライン形カラー受像管は、３本の電子ビームのイ
ンライン方向を水平として、水平偏向磁界にビンクツシ
ョン形非斉−磁界を用い、垂直偏向磁界にバレル形非斉
−磁界を用いることにより、３本の電子ビームのコンバ
ーゼンスを得ることができる、いわゆるセルフコンバー
ゼンス方式で動作させている。ところが、従来のカラー
受像管では、スクリーンのスクリーン曲率や、電子ビー
ムの偏向曲率との関連から、偏向コイルの分布による偏
向磁界の調節だけでセンタービームとサイドビームのコ
ンバーゼンスを得ることができない。そのため、電子銃
の電子ビームが射出される位置にフィールドコントロー
ラといわれる磁気素子を設けて、偏向ヨークの漏洩磁界
の及ぼす影響をセンタービームとサイドビームとで異な
らしめて補正するか、この補正は偏向磁界の調節の不足
分を補うもので、偏向コイルが調節の役割から解放され
るものではなく、センタービームとサイドビームのコン
バーゼンスに制約を受けてサイドビームをコンバーゼン
スさせるのに最適な偏向磁界を得ることができない。

また近年、高解像度化の要求から偏向周波数が高くなり
、電子銃の射出孔部分に磁性素子が存在するとその残留
磁化がコンバーゼンスに影響を及ぼす。

（発明が解決しようとする問題点） このようにセルフコンバーゼンス方式のカラー受像管で
も、良好なコンバーゼンスを得ることは困難であった。

本発明は上記の不都合を考慮してなされたもので、良好
なコンバーゼンスを得ることができるカラー受像管用偏
向ヨークを提供するものである。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は、同一平面に並列された３電子ビームを射出す
るインライン形電子銃とスクリーンを有するカラー受像
管の前記インライン形電子銃とスクリーン間に配置され
前記電子ビームを前記平面方向に偏向する第１の偏向コ
イルと前記電子ビームを前記平面に垂直な方向に偏向す
る第２の偏向コイルとを具備するカラー受像管用偏向ヨ
ークにある。この偏向ヨークの前記電子銃側に、コアを
有する補助コイルを前記平面に垂直な方向から前記平面
を挟むように対向配置する。さらに、補助コイルに第１
の偏向コイルを直列接続し、補助コイルに抵抗を並列接
続する。

（作　用） コアを有する一対の補助コイルを３電子ビームが並列す
る平面に垂直な方向に対向配置することにより、センタ
ービームにとくに強く作用するバレル形の２極磁界が形
成され、これが第１の偏向コイルの電流（水平偏向電流
）によって動的に制御されて、ビームのコンバーゼンス
を補正する。

補助コイルに並列接続する抵抗は、補助コイルの電流を
適正に調整するものである。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係わるセルフコンバーゼ
ンス方式のインライン形カラー受像管用の偏向ヨークを
示し、第２図はこの偏向ヨークを装着したカラー受像管
を示す。

すなわち、カラー受像管１１は内面を赤、緑、青の３色
に発光する蛍光体をドツト状に配列した蛍光体スクリー
ン１２を有するパネル１３と、パネル周縁から延長され
たファンネル１４と、ファンネルの先端から延長された
ネック１５からなるガラス外囲器１６を有する。外囲器
内の蛍光体スクリーン１２に近接してシャドウマスク１
７が配置され、ネック１５内にインライン形電子銃１８
が設けられる。電子銃１８から３本の電子ビームｒ、ｇ
Ｓｂが一平面すなわちスクリーンの水平軸を含む水平面
にそって並列して、かつ非偏向時は螢光体スクリーン１
２中心に集中するように放出される。

ファンネル１４からネック１５にかけて外囲器１６を取
巻いて偏向ヨーク２０が取り付けられる。

第１図に示すように偏向ヨーク２０は、各一対のサドル
巻の水平偏向コイル２１とその外側に設けられる垂直偏
向コイル２２を備えている。水平偏向コイル２１はサド
ル型に巻回されビンクツション形の水平偏向磁界を発生
し、垂直偏向コイル２２は磁性コア２２ａに巻線２２ｂ
をトロイダル型に巻回したものでバレル形垂直偏向磁界
を発生する。

さらに補助コイル２３が両偏向コイル２１．２２のリア
フランジ部すなわち電子銃１８側に取り付けられる。図
に示すように、補助コイル２３は一端を先細部２３ｃに
した薄板磁性体のコア２３ａに巻線２３ｂを巻いた構造
でなり、この構造のコイルを一対、組合わせて３電子ビ
一ムｒｓｇｓｂ経路を上下から、すなわちビームの並列
平面に対して垂直軸に配置され、平面を挟むように相互
に先細部２３ｃを対抗させてボード２４上に取付けられ
る。

第３図に示すように、補助コイル２３はそれぞれ対向さ
せたコイルが直列接続され、同じく直列接続された一対
の水平偏向コイル２１にさらに直列に接続されるこの補
助コイルの直列回路に可変抵抗２５が並列接続され、受
像機の水平出力回路２６から水平偏向電流が印加される
。水平偏向電流が流れると、水平偏向コイル２１から水
平偏向磁界が発生されると同時に、補助コイル２３から
水平偏向電流に同期した磁界が発生される。すなわち、
第４図に示すように、補助コイル２３の磁界はバレル形
の２極磁界２７であり、はぼセンタービームｇに作用し
、サイドビームｒＳｂには影響を及ぼさない。及ぼした
としてもバレル磁界であるため、センタービームに特に
強い作用を及ぼす。このバレル磁界２７によりセンター
ビームのコンバーゼンスを独立に調整できる結果、水平
方向のコンバーゼンス調整を容易に行うことができる。

水平偏向磁界によりサイドビームのコンバーゼンスを良
好にした場合、残るセンタービームのコンバーゼンスは
、そのミスコンバーゼンスパターンによって、補助コイ
ルの巻線の方向や巻数を決定して、調整する。可変抵抗
２５は補助コイルに流れる水平偏向電流を変化してコン
バーゼンス量を調節するものである。

以上、実施例で述べたようにバレル磁界を発生する補助
コイルにより、水平方向のミスコンバーゼンスすなわち
走査画面のコマ収差を容易に取除くことができる。実施
例では垂直方向のコンバーゼンスについて説明していな
いが、公知の垂直コマ収差補正コイル（例えば特開昭８
２−１８８８８号参照）による６極磁界を併用して水平
垂直両方向のコンバーゼンス補正を補助コイルによって
行うことがで、きる。

［発明の効果］ 本発明によればバレル形の２極磁界を発生する補助コイ
ルにより、容易に水平方向（第１の偏向方向）のコンバ
ーゼンス補正を行うことができるので、フィールドコン
トローラのような磁性素子の役割を軽減し、または除去
することが可能になり、水平偏向周波数の高周波化によ
って生じるコンバーゼンスずれにも対処できるカラー受
像管用偏向ヨークを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のカラー受像管用偏向ヨークを
示す斜視図、第２図は第１図の偏向ヨークを取付けたカ
ラー受像管を示す断面図、第３図は第１図の実施例の補
助コイルの接続回路を示す回路図、第４図は補助コイル
の動作を説明する図である。 １１・・・カラー受像管 １２・・・スクリーン １８・・・インライン電子銃 ２０・・・カラー受像管用偏向ヨーク ２１・・・水平偏向コイル ２２・・・垂直偏向コイル ２３・・・補助コイル ２５・・・抵抗

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 同一平面に並列された３電子ビームを射出するインライ
   ン形電子銃とスクリーンを有するカラー受像管の前記イ
   ンライン形電子銃とスクリーン間に配置され前記電子ビ
   ームを前記平面方向に偏向する第１の偏向コイルと前記
   電子ビームを前記平面に垂直な方向に偏向する第２の偏
   向コイルとを具備するカラー受像管用偏向ヨークにおい
   て、前記偏向ヨークの前記電子銃側に、前記平面に垂直
   な方向から前記平面を挟むように対向配置されコアを有
   する補助コイルと、前記補助コイルを前記第１の偏向コ
   イルに直列接続する手段と、前記補助コイルに抵抗を並
   列接続する手段とを具備するカラー受像管用偏向ヨーク