JPH0917355A - 偏向装置 - Google Patents
偏向装置Info
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- JPH0917355A JPH0917355A JP18471895A JP18471895A JPH0917355A JP H0917355 A JPH0917355 A JP H0917355A JP 18471895 A JP18471895 A JP 18471895A JP 18471895 A JP18471895 A JP 18471895A JP H0917355 A JPH0917355 A JP H0917355A
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- Japan
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- coils
- magnetic field
- vertical deflection
- series
- deflection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ＩＴＣ化によるコンバーゼンス・エラーおよび
偏向装置の首振り作業による左右台形歪みのアンバラン
スをも同時に補正可能な偏向装置を提供する。 【構成】 一対のＥ字型コア１，１Ａの上部脚部２Ｌ，
２Ｒと中間脚部３Ｌ，３Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒの
それぞれに脚部２Ｌ，２Ｒ間と脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂
直偏向磁界と同方向のピンクッション型磁界を、脚部３
Ｌ，３Ｒ間には垂直偏向磁界と逆方向のバレル型磁界を
発生するコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを巻線して直列接続
せしめ、直列接続した垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒに直列
接続するとともに偏向装置後方部に左右対称に配設し、
直列接続した垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒには左右の偏向
コイル５Ｌ，５Ｒそれぞれに流れる電流を変化させる可
変抵抗器ＶＲ１を並列接続し、直列接続した補正コイル
６Ｌ，６Ｒには左右のコイル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を
変化させる可変抵抗器ＶＲ２を並列接続することによ
り、左右台形歪みとコンバーゼンス・エラーを同時に補
正するよう構成する。
偏向装置の首振り作業による左右台形歪みのアンバラン
スをも同時に補正可能な偏向装置を提供する。 【構成】 一対のＥ字型コア１，１Ａの上部脚部２Ｌ，
２Ｒと中間脚部３Ｌ，３Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒの
それぞれに脚部２Ｌ，２Ｒ間と脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂
直偏向磁界と同方向のピンクッション型磁界を、脚部３
Ｌ，３Ｒ間には垂直偏向磁界と逆方向のバレル型磁界を
発生するコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを巻線して直列接続
せしめ、直列接続した垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒに直列
接続するとともに偏向装置後方部に左右対称に配設し、
直列接続した垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒには左右の偏向
コイル５Ｌ，５Ｒそれぞれに流れる電流を変化させる可
変抵抗器ＶＲ１を並列接続し、直列接続した補正コイル
６Ｌ，６Ｒには左右のコイル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を
変化させる可変抵抗器ＶＲ２を並列接続することによ
り、左右台形歪みとコンバーゼンス・エラーを同時に補
正するよう構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン配列の電子
銃を有するカラー陰極線管に装着されて用いられる偏向
装置に関するものである。
銃を有するカラー陰極線管に装着されて用いられる偏向
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、インライン配列の電子銃を有する
カラー陰極線管には、インライン配列の３本の電子ビー
ムに対してインライン面を水平面として、これに垂直な
水平偏向磁界には非斉一なピンクッション磁界を、これ
に平行な垂直偏向磁界にはバレル磁界を発生させること
により、３本の電子ビームのコンバーゼンスを得るよう
にしたセルフコンバーゼンス方式の偏向装置が装着され
使用されていることは周知の事実である。
カラー陰極線管には、インライン配列の３本の電子ビー
ムに対してインライン面を水平面として、これに垂直な
水平偏向磁界には非斉一なピンクッション磁界を、これ
に平行な垂直偏向磁界にはバレル磁界を発生させること
により、３本の電子ビームのコンバーゼンスを得るよう
にしたセルフコンバーゼンス方式の偏向装置が装着され
使用されていることは周知の事実である。
【０００３】また一方では、水平偏向周波数の高周波化
にともなって、前記偏向磁界の非斉一性により３本の電
子ビームのうちのセンタービーム（Ｇ）とサイドビーム
（Ｒ，Ｂ）との間に発生するコンバーゼンスのずれ、所
謂コマ収差を偏向装置側で補正できるよう構成したコマ
フリー型の偏向装置が多用されている。
にともなって、前記偏向磁界の非斉一性により３本の電
子ビームのうちのセンタービーム（Ｇ）とサイドビーム
（Ｒ，Ｂ）との間に発生するコンバーゼンスのずれ、所
謂コマ収差を偏向装置側で補正できるよう構成したコマ
フリー型の偏向装置が多用されている。
【０００４】そして、一般にコマフリー型の偏向装置
は、一対のコ字型コアまたはＥ字型コアの脚部に巻線し
て構成したコマ補正コイルを偏向装置後方部の左右また
は上下に対称に配置し、このコマ補正コイルに垂直偏向
電流を流すことで図１０に図示するように垂直軸上でサ
イドビームＲ，Ｂに対してセンタービームＧが縦方向に
ずれるコマ収差（所謂ＶＣＲ）を補正し、図１１に図示
する如き正常なパターンを得るよう構成されている。
は、一対のコ字型コアまたはＥ字型コアの脚部に巻線し
て構成したコマ補正コイルを偏向装置後方部の左右また
は上下に対称に配置し、このコマ補正コイルに垂直偏向
電流を流すことで図１０に図示するように垂直軸上でサ
イドビームＲ，Ｂに対してセンタービームＧが縦方向に
ずれるコマ収差（所謂ＶＣＲ）を補正し、図１１に図示
する如き正常なパターンを得るよう構成されている。
【０００５】なお、セルフコンバーゼンス方式の偏向装
置において発生する歪みは、図６に図示する如きパター
ンａ，ｂが標準的であった。そして、パターンａで示す
ような左右ラスター歪みは、偏向装置と組合わされる偏
向回路側に補正機構を設けて補正することが可能であっ
た。
置において発生する歪みは、図６に図示する如きパター
ンａ，ｂが標準的であった。そして、パターンａで示す
ような左右ラスター歪みは、偏向装置と組合わされる偏
向回路側に補正機構を設けて補正することが可能であっ
た。
【０００６】しかしなから、パターンｂで示されるよう
な上下ラスター歪みについては、可能な限り偏向装置側
で０％に近づける必要があった。
な上下ラスター歪みについては、可能な限り偏向装置側
で０％に近づける必要があった。
【０００７】一方、カラー陰極線管の高解像度化ととも
に、画面の大画面化およびフラット化（ＦＳ化）が進
み、コンバーゼンス特性およびラスター歪み特性が一段
と向上した偏向装置が強く要望されているが、セルフコ
ンバーゼンス方式の偏向装置やコマフリー型の偏向装置
においては、偏向装置自身の特性を諸手段によりそれな
りに向上させることも可能であった。
に、画面の大画面化およびフラット化（ＦＳ化）が進
み、コンバーゼンス特性およびラスター歪み特性が一段
と向上した偏向装置が強く要望されているが、セルフコ
ンバーゼンス方式の偏向装置やコマフリー型の偏向装置
においては、偏向装置自身の特性を諸手段によりそれな
りに向上させることも可能であった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特性がそれな
りに向上した偏向装置を得ることできても、実用に際し
て偏向装置とカラー陰極線管とをセットとして組む、所
謂ＩＴＣ化において上下・左右台形歪み、上下・左右ラ
スター歪みにアンバランスが生じるのは避けがたく、Ｉ
ＴＣ化によって偏向装置の特性がかえって悪化してしま
う難点があった。この原因は、カラー陰極線管および偏
向装置にはそれぞれ製造時の特性にバラツキがあり、Ｉ
ＴＣ化に際してこれらのバラツキがミスコンバーゼンス
を生じさせてしまうからであった。
りに向上した偏向装置を得ることできても、実用に際し
て偏向装置とカラー陰極線管とをセットとして組む、所
謂ＩＴＣ化において上下・左右台形歪み、上下・左右ラ
スター歪みにアンバランスが生じるのは避けがたく、Ｉ
ＴＣ化によって偏向装置の特性がかえって悪化してしま
う難点があった。この原因は、カラー陰極線管および偏
向装置にはそれぞれ製造時の特性にバラツキがあり、Ｉ
ＴＣ化に際してこれらのバラツキがミスコンバーゼンス
を生じさせてしまうからであった。
【０００９】即ち、例えば、カラー陰極線管製造時の特
性にバラツキがあって電子銃の機械的センターと偏向磁
界のセンターがずれた場合には、図９（ａ），図９
（ｂ）の１，２，３，４で図示したようなコンバーゼン
ス・エラーが生じる。そこで、このミスコンバーゼンス
を補正するため、偏向装置のスクリーン側を上下・左右
に振ってコンバーゼンスを調整する首振り作業が行われ
ていた。そして、カラー陰極線管内部の電子銃の機械的
センターと偏向装置の磁界のセンターを一致させること
で補正が可能であった。また、１，２，３で示されるコ
ンバーゼンス・エラーに対しては、比較的簡単な補正方
式で任意な補正が可能であった。
性にバラツキがあって電子銃の機械的センターと偏向磁
界のセンターがずれた場合には、図９（ａ），図９
（ｂ）の１，２，３，４で図示したようなコンバーゼン
ス・エラーが生じる。そこで、このミスコンバーゼンス
を補正するため、偏向装置のスクリーン側を上下・左右
に振ってコンバーゼンスを調整する首振り作業が行われ
ていた。そして、カラー陰極線管内部の電子銃の機械的
センターと偏向装置の磁界のセンターを一致させること
で補正が可能であった。また、１，２，３で示されるコ
ンバーゼンス・エラーに対しては、比較的簡単な補正方
式で任意な補正が可能であった。
【００１０】ところが、上下方向の首振りでは図８
（ａ），（ｂ）に図示する如き上下台形歪みが、左右方
向の首振りでは図７（ａ），（ｂ）に図示する如き左右
台形歪みが生じていた。ここで、図８（ａ），（ｂ）に
図示する上下台形歪みについてはＩＴＣ化セットの回路
側に設けた補正機構による任意の補正が可能であり比較
的問題にならなかった。しかしながら、図７（ａ），
（ｂ）に図示する如き左右台形歪みを補正しようとして
も、補正機構がＩＴＣ化セットの回路側にないばかりか
上下台形歪みが元々０％に限りなく近いために極めて困
難であった。
（ａ），（ｂ）に図示する如き上下台形歪みが、左右方
向の首振りでは図７（ａ），（ｂ）に図示する如き左右
台形歪みが生じていた。ここで、図８（ａ），（ｂ）に
図示する上下台形歪みについてはＩＴＣ化セットの回路
側に設けた補正機構による任意の補正が可能であり比較
的問題にならなかった。しかしながら、図７（ａ），
（ｂ）に図示する如き左右台形歪みを補正しようとして
も、補正機構がＩＴＣ化セットの回路側にないばかりか
上下台形歪みが元々０％に限りなく近いために極めて困
難であった。
【００１１】一方、図９（ｂ）の４で図示されたコンバ
ーゼンス・エラーは、垂直軸上で電子ビームＢ（Ｒ）に
対して電子ビームＲ（Ｂ）が縦方向の外側または内側に
ずれるもので、一般に、Ｖチルトと呼ばれており、その
原因は前述したように電子銃の機械的センターと偏向磁
界のセンターのずれである。そして、その原因がカラー
陰極線管側にある場合には、図４に図示するように電子
銃の機械的センターが左右方向にずれる結果、電子銃の
機械的センターと偏向磁界のセンターとが一致しなくな
る。また、その原因が偏向装置側にあり、コアーや垂直
偏向コイルが左右にずれている場合には、図５に図示す
るように偏向磁界のセンターが正常な位置からずれてし
まう結果、左右の磁界にアンバランスが生じてしまって
いた。
ーゼンス・エラーは、垂直軸上で電子ビームＢ（Ｒ）に
対して電子ビームＲ（Ｂ）が縦方向の外側または内側に
ずれるもので、一般に、Ｖチルトと呼ばれており、その
原因は前述したように電子銃の機械的センターと偏向磁
界のセンターのずれである。そして、その原因がカラー
陰極線管側にある場合には、図４に図示するように電子
銃の機械的センターが左右方向にずれる結果、電子銃の
機械的センターと偏向磁界のセンターとが一致しなくな
る。また、その原因が偏向装置側にあり、コアーや垂直
偏向コイルが左右にずれている場合には、図５に図示す
るように偏向磁界のセンターが正常な位置からずれてし
まう結果、左右の磁界にアンバランスが生じてしまって
いた。
【００１２】前述したような電子銃の機械的センターと
偏向磁界のセンターのずれにより生じるコンバーゼンス
・エラーは、従来、偏向装置の首振り作業により補正し
たり、左右一対の垂直偏向コイル両端に接続するダンピ
ング抵抗の抵抗値を変えて左右の垂直偏向コイルに流れ
る垂直偏向電流を変えることによって補正していた。と
ころが、前述した補正方法で電子銃の機械的センターと
偏向磁界のセンターのずれにより生じるコンバーゼンス
・エラーを補正しても、図７（ａ），（ｂ）に図示する
如き左右台形歪みが逆に生じてしまうほか、この左右台
形歪みのみを単独で補正することは極めて困難であると
いった難点があった。この理由は、首振り作業および左
右の垂直偏向コイルに流れる垂直偏向電流を変えるいず
れの調整方法においても、ビームに対する垂直偏向磁界
の左右の強弱がアンバランスになるためであり、このア
ンバランスがそのまま左右台形歪み招いてしまうからで
ある。
偏向磁界のセンターのずれにより生じるコンバーゼンス
・エラーは、従来、偏向装置の首振り作業により補正し
たり、左右一対の垂直偏向コイル両端に接続するダンピ
ング抵抗の抵抗値を変えて左右の垂直偏向コイルに流れ
る垂直偏向電流を変えることによって補正していた。と
ころが、前述した補正方法で電子銃の機械的センターと
偏向磁界のセンターのずれにより生じるコンバーゼンス
・エラーを補正しても、図７（ａ），（ｂ）に図示する
如き左右台形歪みが逆に生じてしまうほか、この左右台
形歪みのみを単独で補正することは極めて困難であると
いった難点があった。この理由は、首振り作業および左
右の垂直偏向コイルに流れる垂直偏向電流を変えるいず
れの調整方法においても、ビームに対する垂直偏向磁界
の左右の強弱がアンバランスになるためであり、このア
ンバランスがそのまま左右台形歪み招いてしまうからで
ある。
【００１３】このように、従来の偏向装置においてはコ
ンバーゼンスの補正といった点で首振り作業は非常に効
果的であった。しかし、左右台形歪みを補正するという
点では、首振り作業はかえって特性を悪化させてしまう
要因になっていた。従って、コンバーゼンスを満足する
とともに、左右ラスター歪みのアンバランスがないよう
補正することは極めて困難であった。
ンバーゼンスの補正といった点で首振り作業は非常に効
果的であった。しかし、左右台形歪みを補正するという
点では、首振り作業はかえって特性を悪化させてしまう
要因になっていた。従って、コンバーゼンスを満足する
とともに、左右ラスター歪みのアンバランスがないよう
補正することは極めて困難であった。
【００１４】本発明の目的は簡便な手段により上記難点
を解消し、ＩＴＣ化に際して発生するコンバーゼンス・
エラーの補正および偏向装置の首振り作業により生じる
左右台形歪みの補正をも可能にした偏向装置の提供にあ
る。
を解消し、ＩＴＣ化に際して発生するコンバーゼンス・
エラーの補正および偏向装置の首振り作業により生じる
左右台形歪みの補正をも可能にした偏向装置の提供にあ
る。
【００１５】
【課題を解決するための手段】少なくとも上下一対のク
ラ型水平偏向コイルおよび左右一対のクラ型垂直偏向コ
イルを具備し、インライン配列の電子銃を有するカラー
陰極線管に装着される偏向装置であって、一対のＥ字型
コア１，１Ａの上部脚部２Ｌ，２Ｒと中間脚部３Ｌ，３
Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒのそれぞれに上部脚部２
Ｌ，２Ｒ間と下部脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂直偏向磁界と
同方向のピンクッション型磁界を、中間脚部３Ｌ，３Ｒ
間には垂直偏向磁界と逆方向のバレル型磁界を発生する
よう巻線したコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを直列接続せし
め、直列接続した左右一対の前記垂直偏向コイル５Ｌ，
５Ｒに直列接続するとともに偏向装置後方部に左右対称
に配設し、直列接続した前記垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒ
には左右の垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒそれぞれに流れる
電流を変化させる可変抵抗器ＶＲ１を並列接続し、直列
接続した前記補正コイル６Ｌ，６Ｒには左右の補正コイ
ル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を変化させる可変抵抗器ＶＲ
２を並列接続することにより、左右台形歪みとコンバー
ゼンス・エラーを同時に補正するよう構成する。
ラ型水平偏向コイルおよび左右一対のクラ型垂直偏向コ
イルを具備し、インライン配列の電子銃を有するカラー
陰極線管に装着される偏向装置であって、一対のＥ字型
コア１，１Ａの上部脚部２Ｌ，２Ｒと中間脚部３Ｌ，３
Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒのそれぞれに上部脚部２
Ｌ，２Ｒ間と下部脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂直偏向磁界と
同方向のピンクッション型磁界を、中間脚部３Ｌ，３Ｒ
間には垂直偏向磁界と逆方向のバレル型磁界を発生する
よう巻線したコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを直列接続せし
め、直列接続した左右一対の前記垂直偏向コイル５Ｌ，
５Ｒに直列接続するとともに偏向装置後方部に左右対称
に配設し、直列接続した前記垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒ
には左右の垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒそれぞれに流れる
電流を変化させる可変抵抗器ＶＲ１を並列接続し、直列
接続した前記補正コイル６Ｌ，６Ｒには左右の補正コイ
ル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を変化させる可変抵抗器ＶＲ
２を並列接続することにより、左右台形歪みとコンバー
ゼンス・エラーを同時に補正するよう構成する。
【００１６】
【作用】一対のクラ型垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒに並列
接続した可変抵抗器ＶＲ１によって左右の垂直偏向コイ
ル５Ｌ，５Ｒに流れる電流が変わることで、垂直偏向磁
界のセンターずれにより生じる左右台形歪みが補正され
る。また、左右の垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒに流れる電
流を変えたことにより悪化する垂直軸上のコンバーゼン
スは、可変抵抗器ＶＲ２によりＥ字型コア４，４Ａに巻
線されたコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を変え
ることで補正され、全体としてコンバーゼンス特性に悪
影響与えることなく、左右台形歪みが補正される。
接続した可変抵抗器ＶＲ１によって左右の垂直偏向コイ
ル５Ｌ，５Ｒに流れる電流が変わることで、垂直偏向磁
界のセンターずれにより生じる左右台形歪みが補正され
る。また、左右の垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒに流れる電
流を変えたことにより悪化する垂直軸上のコンバーゼン
スは、可変抵抗器ＶＲ２によりＥ字型コア４，４Ａに巻
線されたコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を変え
ることで補正され、全体としてコンバーゼンス特性に悪
影響与えることなく、左右台形歪みが補正される。
【００１７】
【実施例】以下、本発明を図に沿って説明する。図１は
本発明による偏向装置に用いられるコマ補正コイルの構
成を示す説明図であり、図２は本発明による偏向装置の
構成を示す回路図である。図において、５Ｌ，５Ｒは左
右一対のクラ型垂直偏向コイルであり、直列接続された
垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒにはダンピング抵抗Ｒ３，Ｒ
４および可変抵抗器ＶＲ１の直列回路が並列接続されて
いる。この可変抵抗器ＶＲ１は左右の垂直偏向コイル５
Ｌ，５Ｒに流れる垂直偏向電流を変えるための可変抵抗
器である。また、１，１Ａは左右一対のＥ型コアであ
り、それぞれの上部脚部２Ｌ，２Ｒと中間脚部３Ｌ，３
Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒにはコイル２ＬＣ，２Ｒ
Ｃ，３ＬＣ，３ＲＣ，４ＬＣ，４ＲＣが巻線され、左右
一対のコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを構成する。また、左
右のコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒは直列接続されており、
直列接続されたコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒにはダンピン
グ抵抗Ｒ１，Ｒ２と可変抵抗器ＶＲ２の直列回路が並列
接続されている。なお、可変抵抗器ＶＲ２は左右のコマ
補正コイル６Ｌ，６Ｒに流れる垂直偏向電流を変えるた
めの可変抵抗器である。
本発明による偏向装置に用いられるコマ補正コイルの構
成を示す説明図であり、図２は本発明による偏向装置の
構成を示す回路図である。図において、５Ｌ，５Ｒは左
右一対のクラ型垂直偏向コイルであり、直列接続された
垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒにはダンピング抵抗Ｒ３，Ｒ
４および可変抵抗器ＶＲ１の直列回路が並列接続されて
いる。この可変抵抗器ＶＲ１は左右の垂直偏向コイル５
Ｌ，５Ｒに流れる垂直偏向電流を変えるための可変抵抗
器である。また、１，１Ａは左右一対のＥ型コアであ
り、それぞれの上部脚部２Ｌ，２Ｒと中間脚部３Ｌ，３
Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒにはコイル２ＬＣ，２Ｒ
Ｃ，３ＬＣ，３ＲＣ，４ＬＣ，４ＲＣが巻線され、左右
一対のコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを構成する。また、左
右のコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒは直列接続されており、
直列接続されたコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒにはダンピン
グ抵抗Ｒ１，Ｒ２と可変抵抗器ＶＲ２の直列回路が並列
接続されている。なお、可変抵抗器ＶＲ２は左右のコマ
補正コイル６Ｌ，６Ｒに流れる垂直偏向電流を変えるた
めの可変抵抗器である。
【００１８】なお、前記一対のコマ補正コイル６Ｌ，６
Ｒを構成する各脚部のコイルは、図３に図示するように
中間脚部３Ｌ，３Ｒ間には垂直偏向磁界と逆方向で点線
で示されるバレル型の磁界を、上部脚部２Ｌ，２Ｒ間と
下部脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂直偏向磁界と同方向で実線
で示されるピンクッション型の磁界を発生して６極磁界
を形成するよう巻線されている。
Ｒを構成する各脚部のコイルは、図３に図示するように
中間脚部３Ｌ，３Ｒ間には垂直偏向磁界と逆方向で点線
で示されるバレル型の磁界を、上部脚部２Ｌ，２Ｒ間と
下部脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂直偏向磁界と同方向で実線
で示されるピンクッション型の磁界を発生して６極磁界
を形成するよう巻線されている。
【００１９】本発明の偏向装置はこのように構成されて
いるので、可変抵抗器ＶＲ２を調整することにより左側
のコマ補正コイル６Ｌと右側のコマ補正コイル６Ｒに流
れる垂直偏向電流を変えることができ、図９（ｂ）の４
で図示する如きコンバーゼンス・エラーのＶチルトを補
正することができる。
いるので、可変抵抗器ＶＲ２を調整することにより左側
のコマ補正コイル６Ｌと右側のコマ補正コイル６Ｒに流
れる垂直偏向電流を変えることができ、図９（ｂ）の４
で図示する如きコンバーゼンス・エラーのＶチルトを補
正することができる。
【００２０】また、この一対のコマ補正コイル６Ｌ，６
Ｒは偏向装置の後方部に配設されているので僅かな変化
で大きな補正が可能であるばかりか、垂直偏向磁界自身
をアンバランスにすることがないので、ラスター歪みに
影響を与えることなくＶチルトの補正を行うことが可能
である。
Ｒは偏向装置の後方部に配設されているので僅かな変化
で大きな補正が可能であるばかりか、垂直偏向磁界自身
をアンバランスにすることがないので、ラスター歪みに
影響を与えることなくＶチルトの補正を行うことが可能
である。
【００２１】このように本発明によれば、左右の垂直偏
向コイルに流れる垂直偏向電流を変化させることで左右
台形歪みを補正し、左右のコマ補正コイルに流れる垂直
偏向電流を変えて左右台形歪みの補正で生じるＶチルト
を補正するので、左右台形歪みとＶチルトを同時に補正
することのできる偏向装置が得られる。
向コイルに流れる垂直偏向電流を変化させることで左右
台形歪みを補正し、左右のコマ補正コイルに流れる垂直
偏向電流を変えて左右台形歪みの補正で生じるＶチルト
を補正するので、左右台形歪みとＶチルトを同時に補正
することのできる偏向装置が得られる。
【００２２】
【発明の効果】本発明の偏向装置では、様々な原因によ
り生じる左右台形歪みを簡便な手段によって簡単に補正
することが可能であるほか、左右台形歪みの補正に際し
て生じてしまうコンバーゼンス・エラーをも同時に補正
できる安価な偏向装置が得られ、ＩＴＣ化における調整
作業性が大幅に向上する等その実用上の効果は大きなも
のがある。
り生じる左右台形歪みを簡便な手段によって簡単に補正
することが可能であるほか、左右台形歪みの補正に際し
て生じてしまうコンバーゼンス・エラーをも同時に補正
できる安価な偏向装置が得られ、ＩＴＣ化における調整
作業性が大幅に向上する等その実用上の効果は大きなも
のがある。
【図１】本発明の偏向装置に用いられるコマ補正コイル
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図２】本発明の偏向装置の構成を示す回路図である。
【図３】本発明のコマ補正コイルによる磁界の説明図で
ある。
ある。
【図４】カラー陰極線管の電子銃の機械的センターずれ
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図５】偏向装置側の原因による偏向磁界のセンターず
れを示す説明図である。
れを示す説明図である。
【図６】一般的なラスター歪みを示す説明図である。
【図７】左右台形歪みを示す説明図である。
【図８】上下台形歪みを示す説明図である。
【図９】コンバーゼンス・エラーを示す説明図である。
【図１０】コマ収差を示す説明図である。
【図１１】正常なパターンを示す説明図である。
１，１Ａ Ｅ字型コア ２Ｌ，２Ｒ 上部脚部 ２ＬＣ，２ＲＣ，３ＬＣ，３ＲＣ，４ＬＣ，４ＲＣ コ
イル ３Ｌ，３Ｒ 中間脚部 ４Ｌ，４Ｒ 下部脚部 ５Ｌ，５Ｒ クラ型垂直偏向コイル ６Ｌ，６Ｒ コマ補正コイル Ｒ，Ｇ，Ｂ 電子ビーム Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４ ダンピング抵抗 ＶＲ１，ＶＲ２ 可変抵抗器
イル ３Ｌ，３Ｒ 中間脚部 ４Ｌ，４Ｒ 下部脚部 ５Ｌ，５Ｒ クラ型垂直偏向コイル ６Ｌ，６Ｒ コマ補正コイル Ｒ，Ｇ，Ｂ 電子ビーム Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４ ダンピング抵抗 ＶＲ１，ＶＲ２ 可変抵抗器
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも上下一対のクラ型水平偏向コ
イルおよび左右一対のクラ型垂直偏向コイルを具備し、
インライン配列の電子銃を有するカラー陰極線管に装着
される偏向装置であって、 一対のＥ字型コア１，１Ａの上部脚部２Ｌ，２Ｒと中間
脚部３Ｌ，３Ｒおよび下部脚部４Ｌ，４Ｒのそれぞれに
上部脚部２Ｌ，２Ｒ間と下部脚部４Ｌ，４Ｒ間には垂直
偏向磁界と同方向のピンクッション型磁界を、中間脚部
３Ｌ，３Ｒ間には垂直偏向磁界と逆方向のバレル型磁界
を発生するよう巻線したコマ補正コイル６Ｌ，６Ｒを直
列接続せしめ、直列接続した左右一対の前記垂直偏向コ
イル５Ｌ，５Ｒに直列接続するとともに偏向装置後方部
に左右対称に配設し、 直列接続した前記垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒには左右の
垂直偏向コイル５Ｌ，５Ｒそれぞれに流れる電流を変化
させる可変抵抗器ＶＲ１を並列接続し、 直列接続した前記補正コイル６Ｌ，６Ｒには左右の補正
コイル６Ｌ，６Ｒに流れる電流を変化させる可変抵抗器
ＶＲ２を並列接続することにより、左右台形歪みとコン
バーゼンス・エラーを同時に補正するよう構成したこと
を特徴とする偏向装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18471895A JP3141983B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 偏向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18471895A JP3141983B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 偏向装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0917355A true JPH0917355A (ja) | 1997-01-17 |
| JP3141983B2 JP3141983B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=16158157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18471895A Expired - Fee Related JP3141983B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 偏向装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3141983B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010109608A (ko) * | 2000-05-31 | 2001-12-12 | 이형도 | 미니 네크 편향 요크 |
| US6384546B2 (en) | 2000-01-13 | 2002-05-07 | Nec Corporation | Deflection yoke and mis-convergence correction method for color cathode-ray tube |
| KR20020050805A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 이형도 | 화면 불균형 개선 회로 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18471895A patent/JP3141983B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6384546B2 (en) | 2000-01-13 | 2002-05-07 | Nec Corporation | Deflection yoke and mis-convergence correction method for color cathode-ray tube |
| KR20010109608A (ko) * | 2000-05-31 | 2001-12-12 | 이형도 | 미니 네크 편향 요크 |
| KR20020050805A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 이형도 | 화면 불균형 개선 회로 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3141983B2 (ja) | 2001-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |