JPH0721942A - 偏向ヨークの磁気歪特性を改善する方法 - Google Patents

偏向ヨークの磁気歪特性を改善する方法

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JPH0721942A
JPH0721942A JP18691593A JP18691593A JPH0721942A JP H0721942 A JPH0721942 A JP H0721942A JP 18691593 A JP18691593 A JP 18691593A JP 18691593 A JP18691593 A JP 18691593A JP H0721942 A JPH0721942 A JP H0721942A
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JP
Japan
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magnetic field
generating means
field generating
auxiliary magnetic
deflection yoke
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Application number
JP18691593A
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English (en)
Inventor
Toshio Takano
敏夫 高野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0721942A publication Critical patent/JPH0721942A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向ヨークの設計段階において、簡単に良好
な歪特性が得られ、且つマグネットを削減することによ
り偏向ヨークのコストを低下させることができる偏向ヨ
ークの磁気歪特性を改善する方法を提供すること。 【構成】 3本の電子銃B、G、Rが水平方向に一列に
配置され内部にフィールドコントローラが存在しないカ
ラー受像管上に装着される偏向ヨーク10の後部側に位
置して、電子銃によって発生するビームに対し垂直偏向
電流若しくは該偏向電流と同期した補正電流に基づく磁
界を加え、ビームのうち中央に位置するビームGの感度
をアップするため電子銃の配列方向に直交状に対をなす
補助磁界発生手段15、16を備え、且つ左右に位置す
るビームB、Rの感度をダウンするため電子銃の配列方
向と同一平面上に対をなす補助磁界発生手段17、18
を備えた偏向ヨーク10の磁気歪特性を改善する方法に
おいて、補助磁界発生手段17、18をコマ補正時の逆
補正にし、且つ補助磁界発生手段15、16を強める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3本の電子銃がインライ
ン状に配列されたカラーテレビジョン受像機やカラー陰
極線管ディスプレイ装置等に使用する偏向ヨークの磁気
歪特性を改善する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブルー、グリーン、レッドの3本の電子
銃が水平方向に一列に配置され内部にフィールドコント
ローラを備えていないテレビジョン受像機やCRTディ
スプレイ装置等の陰極線管すなわちブラウン管には、そ
の電子銃から出る電子ビームを垂直方向および水平方向
に偏向させて画面の隅々まで正しく画像を送るための偏
向ヨークがブラウン管外面のネックとファンネルとの境
界部に取り付けられている。この偏向ヨークはラッパ状
ボビンに水平偏向コイルと垂直偏向コイルを巻回し、ま
た通常はネック側において管軸に対し対称に上下方向及
び左右方向にそれぞれ1対の補助磁界発生手段すなわち
フィールドコントローラ(F/C)を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、これらの偏向ヨ
ークにおいては、通常、水平偏向コイルに15.75K
Hz〜120KHzの水平偏向電流を、垂直偏向コイル
に60Hz程度の垂直偏向電流を供給し、各偏向コイル
から発生する水平偏向磁界、垂直偏向磁界を利用して電
子ビームを所定量偏向させ、画面上に所望の画像を得る
ようにしている。この際、画像に磁気歪を発生する。こ
の磁気歪の80%はピン歪、20%はバレル歪である。
従来、このような画像の磁気歪特性は水平偏向コイルの
分布を変えるか、または偏向ヨークのコイルボビンの大
径部に取り付けた外部磁界(マグネット)を変えること
により補正している。
【0004】しかしながら、水平偏向コイルの分布によ
る補正では、磁気歪の補正量に限界があり、またマグネ
ットによる補正では磁気歪にうねりを発生する欠点があ
る。本発明は上述の点にかんがみてなされたもので、偏
向ヨークの設計段階において、簡単に良好な歪特性が得
られ、且つマグネットを削減することにより偏向ヨーク
のコストを低下させることができるような偏向ヨークの
磁気歪特性改善方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はブルー、グリーン、レッドの3本の電子銃
が水平方向に一列に配置され内部にフィールドコントロ
ーラが存在しないカラー受像管上に装着される偏向ヨー
クの後部側に位置して、前記電子銃によって発生するビ
ームに対し垂直偏向電流若しくは該偏向電流と同期した
補正電流に基づく磁界を加え、前記ビームのうち中央に
位置するビームの感度をアップするため前記電子銃の配
列方向に対し直交状に対をなす補助磁界発生手段を備
え、且つ左右に位置するビームの感度をダウンするため
前記電子銃の配列方向と同一平面上に対をなす左右補助
磁界発生手段を備えた偏向ヨークの磁気歪特性を改善す
る方法において、前記左右補助磁界発生手段をコマ補正
時の逆補正にし、且つ前記上下補助磁界発生手段を強め
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】補助磁界発生手段をコマ補正に使用する場合、
上下の補助磁界発生手段は磁気歪(上下歪)に対しバレ
ル方向に影響し、また、左右の補助磁界発生手段はピン
方向に影響している。しかし、左右の補助磁界発生手段
を上記コマ補正の場合の逆補正にすると、磁気歪をバレ
ル方向に補正することができる。さらに、コマ補正不足
分を上下の補助磁界発生手段で補正すればコマ補正と同
時に磁気歪(上下歪)の補正ができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の偏向ヨークの磁気歪特性改善
方法を図面に基づいて説明する。図1は本発明の偏向ヨ
ークの磁気歪特性改善方法を実施する偏向ヨークの概略
構成を示す背面図である。
【0008】図1において、偏向ヨーク10はコア11
と、その外周にトロイダルに巻回された垂直偏向コイル
12と、コア11の内面にコイルボビン13を介して配
置されたくら型の水平偏向コイル14と、コイルボビン
13の後部拡大部13aの背面に配置固定されたそれぞ
れ対をなす2組の補助磁界発生手段15、16、17、
18とから構成され、ブルー、グリーン、レッドの3本
の電子銃(B、G、R)が水平方向に一列に(インライ
ン状に)配列されている。この偏向ヨーク10は内部に
フィールドコントローラ(F/C)を備えていないカラ
ー受像管のネック部19上に装着される。
【0009】図2は補助磁界発生手段の概略構成図であ
る。
【0010】図2において、コイルボビン13の後部拡
大部13aの背面に配置された2組の補助磁界発生手段
15、16、17、18は受像管ネック部19の外側
に、一方の組(上下の組)15、16が3電子銃(B、
G、R)の配列方向に対し直交状に互いに対向して配置
され、他方の組(左右の組)17、18が3電子銃
(B、G、R)の配列方向に対し同一平面上に互いに対
向して配置される。また、一方の組15、16はそれぞ
れ略コ字状のコア20、21に巻装された補助コイル2
2、23とから構成され、コア20、21は脚片20
a、21aがそれぞれ両側の電子銃(B、R)に略対向
して配置され、他方の組17、18はそれぞれ棒状コア
24、25と、これらに巻装された補助コイル26、2
7とから構成され、コア24、25の電子銃(B、R)
と対向する側の先端は先細状に形成されるものである。
【0011】図3は補助磁界発生手段の一部をなす補助
コイルの結線図である。
【0012】図3において、補助磁界発生手段15、1
6、17、18の補助コイル22、23、26、27は
垂直偏向回路28に垂直偏向コイル12に対して直列状
に接続されるもので、補助コイル22、23と補助コイ
ル26、27には垂直偏向コイル12と同様に垂直偏向
電流が流れる。必要に応じ、補助コイル22、23と補
助コイル26、27にボリウム29、30を接続して電
流量の調整を行う。また、ボリウム31により補助コイ
ル22、23、26、27全体に流れる電流量を変化さ
せ、ボリウム32により補助コイル22、23側と補助
コイル26、27側に流れる電流量を変化させる。
【0013】上記構成になる偏向ヨークをコマ補正の目
的に使用するときの動作は次のようである。
【0014】補助磁界発生手段15、16、17、18
を構成する補助コイル22、23、26、27はそれぞ
れ垂直偏向コイル12に直列に接続され、垂直偏向コイ
ル12と同様に垂直偏向電流が流れ、コア20、21、
24、25に磁界Φa、Φb、Φcが発生する。この時
のコア20、21、24、25の極性NSは図2に示す
ようである。磁界Φa、Φb、Φcはネック部で合成さ
れ、電子銃(G)によって発生するグリーンビームGに
対しては主に磁界Φa、Φbの作用により感度のアップ
を行い、電子銃(B、R)によって発生するブルービー
ムB、レッドビームRに対しては主に磁界Φcの作用に
より感度のダウンを行う。この場合、上下の補助磁界発
生手段15、16では磁気歪(上下歪)はバレル方向に
影響し、また、左右の補助磁界発生手段17、18では
ピン方向に影響している。
【0015】図5及び図6は本発明の方法により3電子
ビームの歪特性を改善した状態の説明図である。
【0016】上記構成の補正コイルを本発明の目的であ
る磁気歪特性の変更に使用する場合次のように操作す
る。 (1)上下の補助磁界発生手段15、16による補正を
強める操作を行う。実際的にはコイル22、23の巻数
を増やす。その結果、図5に示すように、画面の上部側
でレッドビームR、ブルービームBに対しグリーンビー
ムGのみがもち上がるようになる。 (2)左右の補助磁界発生手段17、18を上記コマ補
正の場合の逆補正にする操作を行う。すなわち、補助磁
界発生手段17、18のコア24、25の極性は前述の
コマ補正の目的に使用するときはそれぞれN、Sであっ
たが、磁気歪特性の変更に使用するとき、図2に括弧内
に示すように、それぞれを逆極性のS、Nとする。その
結果、図6に示すように、今まで押さえていたレッドビ
ームR、ブルービームBを緩めることになり、図5に示
すようにレッドビームR、ブルービームBをグリーンビ
ームGまで押し上げる。これはコマ補正不足分を強める
ことにもなる。
【0017】このように上記の二つの操作を行うことに
より、図6に示すように、ブルービームB、グリーンビ
ームG、レッドビームRは1線上に重なり、本発明の目
的である偏向ヨークの磁気歪特性を改善することができ
る。また、コマ補正と同時に歪補正を行うことができ
る。
【0018】図4はE字タイプの補助磁界発生手段の概
略構成図である。
【0019】図4において、1組のE字タイプの補助磁
界発生手段(F/Cコイル)33、34が管軸に対し左
右対称に設けられている。補助磁界発生手段33は補助
磁界発生手段33a、33b、33cからなり、補助磁
界発生手段34は補助磁界発生手段34a、34b、3
4cからなる。この実施例において、補助磁界発生手段
33a、33cと補助磁界発生手段34a、34cが、
ビームのうち中央に位置するビームGの感度をアップす
るため電子銃の配列方向に直交状に対をなす補助磁界発
生手段となり、補助磁界発生手段33bと34bが、左
右に位置するビームB、Rの感度をダウンするため電子
銃の配列方向と同一平面上に対をなす補助磁界発生手段
となる。図4はこの補助磁界発生手段33、34をコマ
補正に使用する場合の磁石の極性を示すものであり、本
発明の目的である磁気歪特性の変更に使用する場合は前
述の第1実施例で説明した操作と同様の操作を行って、
同等の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の偏向ヨー
クの磁気歪特性を改善する方法において、左右の補助磁
界発生手段をコマ収差補正の逆補正にし、且つ前記上下
の補助磁界発生手段を強めることにより、コマ補正と同
時に歪補正を行うことができるようになった。したがっ
て、偏向ヨークに、その設計段階において、簡単に良好
な歪特性を与えることができ、且つマグネットを削減す
ることにより偏向ヨークのコストを低下させることがで
きるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向ヨークの磁気歪特性改善方法を実
施する偏向ヨークの概略構成を示す背面図である。
【図2】補助磁界発生手段の概略構成図である。
【図3】補助磁界発生手段の一部をなす補助コイルの結
線図である。
【図4】E字タイプの補助磁界発生手段の概略構成図で
ある。
【図5】本発明の方法により3電子ビームの歪特性を改
善した状態の説明図である。
【図6】本発明の方法により3電子ビームの歪特性を改
善した状態の説明図である。
【符号の説明】
10 偏向ヨーク 15 補助磁界発生手段 16 補助磁界発生手段 17 補助磁界発生手段 18 補助磁界発生手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブルー、グリーン、レッドの3本の電子
    銃が水平方向に一列に配置され内部にフィールドコント
    ローラが存在しないカラー受像管上に装着される偏向ヨ
    ークの後部側に位置して、前記電子銃によって発生する
    ビームに対し垂直偏向電流若しくは該偏向電流と同期し
    た補正電流に基づく磁界を加え、前記ビームのうち中央
    に位置するビームの感度をアップするため前記電子銃の
    配列方向に対し直交状に対をなす補助磁界発生手段を備
    え、且つ左右に位置するビームの感度をダウンするため
    前記電子銃の配列方向と同一平面上に対をなす補助磁界
    発生手段を備えた偏向ヨークの磁気歪特性を改善する方
    法において、前記左右補助磁界発生手段をコマ補正時の
    逆補正にし、且つ前記上下補助磁界発生手段を強めるこ
    とを特徴とする偏向ヨークの磁気歪特性を改善する方
    法。
JP18691593A 1993-06-30 1993-06-30 偏向ヨークの磁気歪特性を改善する方法 Pending JPH0721942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737818B2 (en) 2001-11-22 2004-05-18 Hitachi, Ltd. Deflection yoke and cathode ray tube device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737818B2 (en) 2001-11-22 2004-05-18 Hitachi, Ltd. Deflection yoke and cathode ray tube device

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030422