JP3040120B2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP3040120B2
JP3040120B2 JP31362889A JP31362889A JP3040120B2 JP 3040120 B2 JP3040120 B2 JP 3040120B2 JP 31362889 A JP31362889 A JP 31362889A JP 31362889 A JP31362889 A JP 31362889A JP 3040120 B2 JP3040120 B2 JP 3040120B2
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deflection
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正信 本多
望 有元
徹 渥美
俊治 筒井
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インライン型電子銃を備えたカラー受像管
に装着される偏向ヨークに関するものである。
従来の技術 インライン型電子銃を備えたカラー受像管の蛍光体ス
クリーン面に青、緑または赤の横ラインを映出させる
と、第5図に示すような波状のうねりを生じることがあ
る。この現象は、サドル型垂直偏向コイルに誘起された
リンギング電流が垂直偏向電流に重畳することによって
起こり、前記リンギング電流は第6図に示すように水平
帰線期間とほぼ同一の周期で発生する。
この波状リンギングを除去するために、第7図に示す
ように互いに直列に接続された1対のサドル型垂直偏向
コイル1,2に抵抗3,4をそれぞれ並列接続し、ブリッジ回
路によるQダンピング効果を得る方法が知られている
が、適度のQダンピング効果が常に得られるとは限らな
い。
たとえば、第8図に示すように1対のサドル型垂直偏
向コイル5,6を組み合わせる段階で生じた誤差等によっ
てコイル5,6の上下方向対称性が損なわれると、前記ブ
リッジ回路の中性点a,b間に第9図に示すような差動電
流が流れ、第10図に破線で示すような4極磁界が生成さ
れるので、青色発光用電子ビーム7Bに対して−y方向の
ローレンツ力7FBが、そして、赤色発光用電子ビーム7R
に対しては+y方向のローレンツ力7FRがそれぞれ作用
することになる。
前記差動電流は水平走査終了後に水平偏向周期の約25
〜50%期間流れるので、蛍光体スクリーン面上の青およ
び赤のラインが第11図に示すように左端部でミスコンバ
ーゼンス8B,8Rを生じる。しかも、前記差動電流は水平
帰線期間の変化に伴って変化し、前記ミスコンバーゼン
スは前記差動電流に比例して変化する。
コンバーゼンスのかかる周波数依存性をなくすため
に、第12図に示すように互いに直列に接続された1対の
サドル型垂直偏向コイル1,2に抵抗9,10を並列に接続す
るとともに、ブリッジ回路の中性点a,b間にインダクタ1
1を接続し、水平偏向周期で流れる前記差動電流をカッ
トする提案がなされている(特開昭59−111238号公報)
が、この場合、インダクタ11が水平偏向周波数以上の周
波数成分のリンギング電流をもカットしてしまうので、
前記Qダンピングの効果が損なわれる。
発明が解決しようとする課題 したがって、本発明の目的とするところは波状リンギ
ングを防止できて、しかも、蛍光体スクリーン面の左端
部でのコンバーゼンスの周波数依存性が軽微な偏向ヨー
クを提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明によると、互いに直列に接続された1対のサド
ル型垂直偏向コイルの各自己インダクタンスL(mH)
と、前記垂直偏向コイルのそれぞれに並列に接続された
抵抗の抵抗値R(KΩ)との比P(=L/R)を3〜40と
なす。
作用 このように構成すると、前述のような波状リンギング
の発生を十分に防止でき、しかも、前述のようなコンバ
ーゼンスの周波数依存性を軽微ならしめることができ
る。
実施例 つぎに本発明を実施例とともに説明する。
この実施例は、水平および垂直偏向コイルのいずれも
がサドル型のサドル・サドル形式偏向ヨーク(以下SS偏
向ヨークという)で、14インチ90度偏向型カラー受像管
用のものである。垂直偏向コイルの結線を示す第1図に
おいて、互いに直列に接続された1対のサドル型垂直偏
向コイル1,2に抵抗12,13がそれぞれ並列に接続されてい
る。そして、このブリッジ回路の高圧端子a側には、ダ
イオード14と補正コイル15とからなる直列接続体と、ダ
イオード16と補正コイル17とからなる直列接続体とを並
列に接続し、かつ、ダイオード14に抵抗18を、そして、
ダイオード16に抵抗19をそれぞれ並列接続した補助回路
が付加されている。
この回路の補正コイル15,17は、第2図に示すような
垂直等方性非点収差20B,20Rおよび第3図に示すような
垂直コマ収差21G,21B・Rを補正するための4極磁界お
よび6極磁界を垂直偏向周期に同期して偏向ヨークの電
子銃側開口部付近で生成する。
かかる垂直偏向回路を有するSS偏向ヨークの水平およ
び垂直偏向コイルの各トータルインダクタンスをそれぞ
れ0.394mH,5.25mHとし、垂直偏向コイル1,2の各自己イ
ンダクタンスLを2.00mHとして、抵抗12,13の各抵抗値
Rを1KΩ(すなわちL/R=P=2.0)とした場合と、220
Ω(すなわちP=9.1)とした場合とでは、コンバーゼ
ンスの周波数依存性が第4図にa,bで示すようなものと
なる。すなわち、水平帰線期間が8μ秒から3.2μ秒に
変化することにより生じるミスコンバーゼンスの量は、
P=2.0のとき0.14mmであるのに対し、P=9.1では0.03
mmと僅少になる。
P値が40を越えると、垂直偏向コイル1,2のQダンピ
ング効果が高まる一方、コンバーゼンスの周波数依存性
が軽減される。しかし、抵抗12,13の直流抵抗値が過小
となるので、ビーム偏向に寄与しない電流による垂直偏
向電力の増大を招く。また、P値が3未満であると、前
記Qダンピングの効果が低下して波状リンギングが発生
しやすくなり、かつ、コンバーゼンスの周波数依存性が
大きくなる。したがって、Pの適値範囲は3〜40であ
る。
なお、以上は14インチ90度偏向型インライン形式カラ
ー受像管に装着されるべきSS偏向ヨークについて述べた
が、本発明は少なくとも1対のサドル型垂直偏向コイル
を有する偏向ヨークに適用することができる。
発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、波状リンギン
グの防止効果と、コンバーゼンスの周波数依存性軽減効
果とを、経費頗る安価に両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した偏向ヨークの垂直偏向回路の
結線図、第2図は垂直等方性非点収差の説明図、第3図
は垂直コマ収差の説明図、第4図は蛍光体スクリーン面
の左端部におけるコンバーゼンスの周波数依存性を示す
特性図、第5図は波状リンギングの説明図、第6図はリ
ンギング電流の波形図、第7図は従来の垂直偏向回路の
結線図、第8図は1対の垂直偏向コイルの組み立て誤差
を説明するための図、第9図は水平偏向周期の差動電流
の波形図、第10図は差動電流が垂直偏向コイルに流れる
ことによって発生する4極磁界と3電子ビームとの関係
を示す図、第11図は差動電流が垂直偏向コイルに流れる
ことによって生じるミスコンバーゼンスの説明図、第12
図は従来の垂直偏向回路の結線図である。 1,2……垂直偏向コイル、12,13……抵抗、14,16……ダ
イオード、15,17……補正コイル、18,19……抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−254573(JP,A) 特開 昭55−21699(JP,A) 実開 昭61−50372(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76 H04N 3/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直列に接続された1対のサドル型垂
    直偏向コイルの各自己インダクタンスL(mH)と、前記
    垂直偏向コイルのそれぞれに並列に接続された抵抗の抵
    抗値R(KΩ)との比(L/R)を3〜40となしたことを
    特徴とする偏向ヨーク。
JP31362889A 1989-12-01 1989-12-01 偏向ヨーク Expired - Lifetime JP3040120B2 (ja)

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JPH03173049A JPH03173049A (ja) 1991-07-26
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