JP2001023037A

JP2001023037A - バッテリ交換販売装置

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Publication number: JP2001023037A
Application number: JP11190948A
Authority: JP
Inventors: Akira Otsuka; 明大塚
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-07-05
Filing date: 1999-07-05
Publication date: 2001-01-26
Anticipated expiration: 2019-07-05
Also published as: JP3370018B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】使用済みバッテリを回収すると共に、このバ
ッテリと同じ種類の充電済みバッテリを提供する。【解決手段】ＣＰＵ１１１は、貨幣投入、またはプリ
ペイドカードや専用カードの挿入に応じ、使用済みバッ
テリの載置を促すメッセージを表示パネル２に表示す
る。ユーザにより載置された使用済みバッテリは、撮影
機構１５により撮影され、パターン認識が行われたのち
にバッテリの種類が判別される。ＣＰＵ１１１は、判別
された種類を確定した場合、搬出機構１３を制御して、
確定されたものと同じ種類で充電済みのバッテリをユー
ザに提供すると共に、搬入機構１２を制御し、使用済み
バッテリを所定の収納所に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物品の規格等を自
動的に判別してその物品と同一のものを自動的に交換販
売する物品の交換販売装置、例えば電動自転車に搭載さ
れるバッテリが放電されたときにそのバッテリの規格を
自動判別して同一規格の充電済みのバッテリを迅速に交
換販売する装置に関する。ここで「バッテリ」とは、充
電により再使用可能な２次電池を意味する。

【０００２】

【従来の技術】近年、省資源、リサイクルなど地球環境
を考慮した製品開発や老人介護などに関連した製品開発
が盛んである。このような傾向を反映して、電気自動
車、補助動力源としてバッテリを搭載した自転車、バッ
テリを動力源とした車いすや三輪車などが開発されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】バッテリを動力源また
は補助動力源とした乗り物では、バッテリの蓄電残量が
所定量以下になると本来の機能を果たすことができなく
なる。例えば、バッテリを補助動力源として用いる電動
自転車では、充電後のバッテリの使用距離限度が３０〜
８０ｋｍ程度であり、この限度を越えて使用した場合、
電動自転車本来の機能が働かなくなる。このため蓄電残
量が少なくなったバッテリや完全に放電されたバッテリ
は、充電後の使用可能なバッテリに交換するか、もしく
はそのバッテリを充電する必要がある。

【０００４】バッテリを交換する場合、乗り物の運転者
は、予め予備のバッテリを携帯するか、同じ種類のバッ
テリを販売している販売店で新たなバッテリを購入しな
くてはならない。しかし、乗り物の動力源、または補助
動力源として必要な電力を供給できるバッテリは未だ小
型化及び軽量化が十分になされているとはいえず、予備
のバッテリを携帯することは困難である。また、このよ
うなバッテリは、乗り物に固有な形状及び性能を有して
いるのが通常であり、専門の販売店では購入可能である
が、バッテリが完全に放電されたり、使用不可能となっ
たときに容易に購入できるほど一般には浸透していな
い。一方、バッテリを充電する場合には、充電を行う装
置や設備と所定の充電時間が必要とされる。電動自転車
で使用されるバッテリは、通常の充電には３時間以上の
充電時間、バッテリの性能を回復させながら充電を行う
場合には１０時間以上の充電時間がそれぞれ必要とな
る。

【０００５】そこで本発明は、使用済みバッテリと同じ
規格の充電済みバッテリを交換販売するバッテリ交換販
売装置を提供することを、その主たる課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のバッテリ交換販売装置は、交換販売の対象となる一
又は複数種類の充電済みバッテリを収納して成るバッテ
リ収納機構と、ユーザからの操作内容に基づいてバッテ
リの交換販売が可能か否かを判別する権限判別手段と、
ユーザが所定領域に載置した使用済みバッテリの種類を
判別する種類判別手段と、権限判別手段による判別結果
が肯定的のときに種類判別手段により判別された使用済
みバッテリと同じ種類の充電済みバッテリをバッテリ収
納機構から搬出するとともに当該使用済みバッテリを回
収する制御手段とを備える。

【０００７】バッテリ収納機構に収納されているすべて
の充電済みバッテリの特徴情報を記憶する記憶手段と、
前記所定領域に載置された使用済みバッテリの特徴情報
を検出する特徴検出手段とを備えてバッテリ交換販売装
置を構成しても良い。この場合、種類判別手段は、特徴
検出手段で検出された特徴情報と記憶手段に記憶されて
いる特徴情報とを比較することにより当該使用済みバッ
テリの種類を判別するように構成する。

【０００８】あるいは、バッテリの種類を特定するため
の特徴情報を記憶したカード状記録媒体の読み取り機構
を備え、種類判別手段が、カード状記録媒体より読み取
られた特徴情報に従って使用済みバッテリの種類を判別
するようにしても良い。

【０００９】あるいは、バッテリ収納機構に収納されて
いるすべての充電済みバッテリの特徴情報を記憶する記
憶手段と、所定領域に載置された使用済みバッテリの特
徴情報を検出する特徴検出手段と、バッテリの種類を特
定するための特徴情報を記憶したカード状記録媒体の読
み取り機構とを備え、種類判別手段が、特徴検出手段で
検出された特徴情報が記憶手段に記憶されている特徴情
報と一致し、且つカード状記録媒体より読み取られた特
徴情報と適合するときに使用済みバッテリの種類を特定
するように構成しても良い。

【００１０】より好ましくは、制御手段を、権限判別手
段による判別結果が否定的の場合にユーザによる操作を
排除するように構成する。また、回収した使用済みバッ
テリを充電する充電機構をさらに備え、この充電機構で
充電されたバッテリを前記バッテリ収納機構で収納する
ように構成する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。ここでは、電動自転車に搭載可能な小型バッテリを
貨幣またはこれに代わるプリペイドカードなどの挿入に
より交換販売するバッテリ交換販売装置について説明す
る。なお、バッテリは、電動自転車の種類に従って搭載
可能なものが限定されているものとする。

【００１２】図１は、本発明を適用したバッテリ交換販
売装置の外観図である。このバッテリ交換販売装置は、
略直方体形状の筐体１に、複数のバッテリの載置場、バ
ッテリの搬入・搬出機構及びその制御機構、その他の制
御手段を内蔵して構成される。

【００１３】筐体１の前面には、表示パネル２、プリペ
イドカードリーダライタ３、専用カードリーダライタ
４、コイン投入口５、札投入口６、商品ボタンパネル
７、釣銭取り出し口８、及びバッテリ取り出し口９が設
けられている。筐体１の一方の側面にはバッテリ回収口
１０が設けられており、バッテリ取り出し口９及びバッ
テリ回収口１０には、それぞれ扉９ａ、１０ａが設けら
れている。表示パネル２は、バッテリ交換販売装置のユ
ーザ宛のメッセージを表示するものである。プリペイド
カードリーダライタ３は、予めユーザによって購入され
た、貨幣の代わりに使用できるプリペイドカードを筐体
１内に挿入したり、ユーザにプリペイドカードを返却す
るための機構を備えたものである。

【００１４】専用カードリーダライタ４は、後述するバ
ッテリ販売専用に製造された専用カード（ＩＣカード）
を筐体１内に挿入したり、ユーザに専用カードを返却す
るための機構を備えたものである。コイン投入口５及び
札投入口６は、ユーザが支払う貨幣を筐体１内に取り込
むために設けられている。商品ボタンパネル７は、交換
販売されるバッテリの種類毎に設けられた複数のボタン
が配列されており、販売するバッテリの種類の指定や確
認を行うため、ユーザからの指示を受け付ける。釣り銭
取り出し口８は、ユーザが貨幣でバッテリを購入した
際、釣り銭の取り出し口として使用される。バッテリ取
り出し口９から筐体１の内部方向領域には、所定の広さ
を有するバッテリ載置場（第１のバッテリ載置場）が形
成されている。第１のバッテリ載置場には、交換販売つ
いての権限が確認されたときに、バッテリ交換販売装置
内に収納されている当該バッテリの一つが搬送されて載
置される。同様に、バッテリ回収口１０から筐体１の内
部方向領域にも所定の広さを有するバッテリ載置場（第
２のバッテリ載置場）が形成されている。この第２のバ
ッテリ載置場には、ユーザの使用済みのバッテリを載置
ために設けられている。

【００１５】図２は、バッテリ交換販売装置の内部構造
図である。図示のように、バッテリ交換販売装置は、バ
ッテリの搬出機構１Ａ、搬入機構１Ｂ、バッテリ収納庫
１Ｃ、充電機構１Ｄを有し、さらに、装置内の統括制御
を行う主制御部１１、搬入機構１Ｂを制御する搬入機構
制御部１２、搬出機構１Ａを制御する搬出機構制御部１
３、充電機構１Ｄを制御する充電機構制御部１４を有し
ている。図中、Ｂ１は使用済みバッテリ、Ｂ１は充電済
みバッテリである。なお、バッテリ収納庫１Ｃに収納さ
れたバッテリは、充電機構１Ｄによって常に充電完了状
態であるように維持されるようになっている。

【００１６】ここで、主制御部１１の内容及びこの主制
御部１１によって制御される各種機構を図３を参照して
説明する。主制御部１１は、ＣＰＵ(Central Processin
g Unit)１１１、ＲＡＭ(Random Access Memory)１１
２、ＲＯＭ(Read-Only Memory)１１３、ＥＥＰＲＯＭ(E
lectrically Erasable and Programable Read-Only Mem
ory)１１４、ディスプレイコントローラ（DISPLAYConto
roller）１１５、入力コントローラ（Input Contoroll
er）１１６、及び、Ｉ／Ｏ(Input/Output)インターフェ
イス１１７を有する。これらの構成要素は、ＲＡＭ１１
２を除いてバス１１８により相互接続されている。

【００１７】ＣＰＵ１１１は所定のプログラムコードを
読み込んで実行することにより各種制御機能を実現する
ものである。ＲＡＭ１１２は、ＣＰＵ１１１より高速に
アクセスされるため、バス１１８とは異なるバスを介し
てＣＰＵ１１１に接続されている。このＲＡＭ１１２
は、ＣＰＵ１１１により実行されるプログラムコードや
処理されるデータを記憶する。

【００１８】ＲＯＭ１１３は、ＣＰＵ１１１により実行
される各種プログラムコード等が記録されたものであ
る。ＥＥＰＲＯＭ１１４は、書き換え可能な不揮発性メ
モリであり、バッテリの交換販売に際し、ＣＰＵ１１１
により参照される各種情報を記録するものである。この
ＥＥＰＲＯＭ１１４には、図４に例示されるように、参
照パターン情報１１４ａ、バッテリの在庫情報１１４
ｂ、取引履歴情報１１４ｃが記録されるようになってい
る。参照パターン情報１１４ａは、使用済みバッテリの
種類を照合する際に参照される各種バッテリの種類のシ
ルエットパターン（特徴パターン）に関する情報であ
り、各シルエットパターンがテーブル形式で記載されて
いる。在庫情報１１４ｂは、バッテリ交換販売装置に保
持されている充電済みのバッテリ数に関する情報であ
り、バッテリの種類毎の数量で記載されている。取引履
歴情報１１４ｃは、販売したバッテリの種類や時刻など
が記録されている情報で、バッテリの販売に応じて順次
蓄積される。

【００１９】ディスプレイコントローラ１１５は、ＣＰ
Ｕ１１１の制御に従って、ユーザへのメッセージを表示
パネル２に表示する。入力コントローラ１１６は、商品
ボタンパネル７内の交換販売可能なバッテリに対応した
商品ボタンをバックライトで点灯させたり、ユーザによ
る商品ボタンの押下を検出する。Ｉ／Ｏインターフェイ
ス１１７は、主制御部１１と、この主制御部１１の外部
に設けられている各種機構とのインターフェイスを行
う。

【００２０】主制御部１１のＩ／Ｏインターフェイス１
１７には、バス等を介して貨幣処理機構１７、プリペイ
ドカードリーダライタ３、専用カードリーダライタ４、
撮影機構１５、ロック機構１６、充電機構制御部１４，
搬入機構制御部１２、搬出機構制御部１３が接続されて
いる。

【００２１】貨幣処理機構１７は、コイン投入口６又は
札投入口７から投入された貨幣の真偽を判定すると共
に、投入された合計金額を算出して、ＣＰＵ１１１に通
知する。また、ＣＰＵ１１１からの指示に従って、釣り
銭を釣り銭取り出し口８に通じる載置場に搬送する機能
も有する。

【００２２】プリペイドカードリーダライタ３は、挿入
されたプリペイドカードに記録されている残高情報を読
み取り、これをＣＰＵ１１１に通知するとともに、バッ
テリの販売に応じ、プリペイドカードに記録されている
残高から販売代金を差し引く機能を有している。専用カ
ードリーダライタ４は、挿入された専用カードに設けら
れている制御手段（ＩＣチップ等）とＣＰＵ１１１とを
電気的に接続して相方向通信を可能にする機能を有して
いる。

【００２３】撮影機構１５は、バッテリ回収口１０を介
して載置場に載置された使用済みバッテリをＣＣＤ(Cha
rge Coupled Device)カメラなどを用いて撮影する。撮
影されたイメージ画像は、ＣＰＵ１１１宛に送られる。
ロック機構１６は、バッテリを交換販売しないときに
は、扉９ａ，１０ａが外部から開けられないようにロッ
クするものである。搬入機構１２は、第２のバッテリ載
置場に載置されている使用済みバッテリを、所定の保管
場所に搬入するための制御を行うものであり、搬出機構
１３は、ＣＰＵ１１１の制御に従って所望の充電済みバ
ッテリを第１のバッテリ載置場に搬送するための制御を
行うものである。充電機構制御部１４は、充電部（充電
機構を含む）を制御して交換販売するバッテリを個別的
に充電するとともに各バッテリが常に充電された状態に
するための充電管理機能も有する。

【００２４】次に、この実施形態のバッテリ交換販売装
置で使用できるカードについて説明する。〈プリペイドカード〉プリペイドカードは、ユーザが代
金を予め支払うことにより得られるカード状記録媒体で
あり、支払った代金と相応な額だけバッテリの購入を可
能とする。なお、本実施形態では、このプリペイドカー
ドと紙幣との両方が使用される場合、プリペイドカード
に記録されている残高が優先して処理されるようになっ
ている。

【００２５】〈専用カード〉専用カードは、電動自転車
を購入した際に、ユーザに対して発行されるカード状記
録媒体である。ここでは、電子決済可能なＩＣカードで
ある場合の例を挙げる。この専用カードの構成を図５に
示す。専用カード２０は、プラスチックなどの材料で形
成されたカード本体と、このカード本体の所定部分に設
けられているＩＣ(Integrated Circuit)部２０１とによ
り構成される。ＩＣ部２０１は、ＣＰＵ２０２、ＲＡＭ
２０３、ＲＯＭ２０４、ＥＥＰＲＯＭ２０５、及び、Ｉ
／Ｏインターフェイス２０６がバス２０７を介して相互
接続されている。ＣＰＵ２０２は、ＩＣ部２０１全体の
制御を司り、専用カード２０が専用カードリーダライタ
４に装着されたときに、主制御部１１のＣＰＵ１１１と
の間で双方向通信を行う。ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０
２の処理動作時に用いられるプログラムやデータを記憶
する。ＲＯＭ２０４は、ＣＰＵ２０２による制御に必要
なプログラムコードを記憶する。ＥＥＰＲＯＭ２０５
は、購入された電動自転車やこの自転車に搭載可能なバ
ッテリに関する各種情報を記憶する。Ｉ／Ｏインターフ
ェイス２０６は、専用カード２０が専用カードリーダラ
イタ４に装着されたときに、専用カードリーダライタ４
とＩＣ部２０１との間のインターフェイスを行う。

【００２６】ＥＥＰＲＯＭ２０５に記憶される各種情報
の例は、図６に示すとおりである。同図に示されるよう
に、ＥＥＰＲＯＭ２０５には、ユーザ情報２０５ａ、適
用商品情報２０５ｂ、バッテリ規格情報２０５ｃ、取引
情報２０５ｄ、及び、決済情報２０５ｅが記憶されてい
る。

【００２７】ユーザ情報２０５ａは、自転車を購入した
ユーザに関する情報であり、例えば、ユーザの名前、住
所、などが含まれる。さらに、場合によっては、この専
用カード２０を有している人間が正当な所有者であるか
判定するために用いられる暗証番号が含まれる場合があ
る。適用商品情報２０５ｂは、購入された電動自転車の
種類と、この電動自転車に搭載可能なバッテリの種類が
含まれる。

【００２８】なお、電動自転車の種類と、この電動自転
車に搭載可能なバッテリの種類は１対１とは限らず、所
要の電動自転車の種類に複数の種類のバッテリが搭載可
能な場合がある。この場合、適用商品情報２０５ｂに
は、バッテリの種類が複数含まれることになる。取引情
報２０５ｄは、購入したバッテリの種類や時刻などが記
録されている情報で、バッテリの購入に応じて順次蓄積
される。決済情報２０５ｅは、バッテリの購入に応じた
電子決済の結果を含む。

【００２９】次に、本実施形態の動作について説明す
る。ここでは、専用カードでバッテリを交換購入する場
合と、プリペイドカードでバッテリを交換購入する場合
についてそれぞれ説明する。〈専用カードによる交換購入〉専用カード２０がユーザ
により専用カードリーダライタ４に挿入されると、専用
カードリーダライタ４は、専用カード２０のＩＣチップ
２０１と主制御部１１とを電気的に接続するとともに専
用カード２０が挿入された旨をＣＰＵ１１１に通知する
（ステップＳ１０１）。ＣＰＵ１１１は、この通知に応
じ、ＩＣチップ２０１内のＣＰＵ２０２との間で通信を
行い、これにより、ＥＥＰＲＯＭ２０５に保持されてい
るユーザ情報２０５ａ、適用商品情報２０５ｂ、バッテ
リ規格情報２０５ｃを読み取る（ステップＳ１０２）。
なお、情報を読み取る際に、ユーザ情報２０５ａに記憶
されているパスワードを用いてユーザが、専用カード２
０の正当な持ち主であるか否か確認を行ってもよい。

【００３０】ＣＰＵ１１１は、情報を読み取った後、ロ
ック機構１６に扉１０ａのロックを解除する指示を送る
と共に、ディスプレイコントローラ１１５に対して使用
済みバッテリを第２のバッテリ載置場に載置するように
促すメッセージを表示するように指示する。ロック機構
１６は、バッテリ回収口１０の扉１０ａのロックを解除
して、ユーザが使用済みバッテリを第２のバッテリ載置
場に載置できるようにする。

【００３１】ディスプレイコントローラ１１５は、ユー
ザに、扉１０ａを開き、使用済みバッテリをバッテリ回
収口１０から筐体１内に載置するように促すメッセージ
を表示パネル２に表示する（ステップＳ１０３）。使用
済みバッテリが載置され、扉１０ａが閉じられると、Ｃ
ＰＵ１１１は、撮影機構１６に使用済みバッテリの撮影
して使用済みバッテリの種類を判別する（ステップＳ１
０４）。この処理については後に詳述する。

【００３２】ＣＰＵ１１１は、判別されたバッテリの種
類と、適用商品情報２０５ｂに記載されているバッテリ
の種類とが一致しているか否かを判定する（ステップＳ
１０５）。すなわち、第２の載置場に載置された使用済
みバッテリの種類と、専用カード２０に記憶されている
バッテリの種類とが一致しているのかがここで確認され
る。バッテリの種類が一致した場合（ステップＳ１０
５：Yes）、ＣＰＵ１１１は、バッテリの種類を一致し
た種類に確定し、在庫情報１１４ｂを参照して確定した
バッテリの種類に対応したバッテリの在庫があるか否か
判定する（ステップＳ１０６）。

【００３３】バッテリの在庫がある場合（ステップＳ１
０６：Yes）、ＣＰＵ１１１は、決済・記録処理を行う
と共に、確定した種類のバッテリを搬送するようにバッ
テリ搬出機構１８に指示する（ステップＳ１０７，Ｓ１
０８）。

【００３４】決済・記録処理ではＣＰＵ１１１による制
御のもと、カード２０の取引情報２０５ｄ及び決済情報
２０５ｅそれぞれに対し、新たな取引情報と決済情報と
が専用カードリーダライタ１４により記録される。ま
た、主制御部１１においては、ＥＥＰＲＯＭ１１４の在
庫情報１１４ｂが更新され、取引履歴情報１１４ｃに新
たな情報が蓄積される。バッテリ搬出機構１８は、筐体
１に内蔵されているバッテリのうち、確定した種類の任
意のバッテリをバッテリ保持・充電機構１５から解放
し、第１のバッテリ載置場まで搬送して載置する。

【００３５】この後、ＣＰＵ１１１は、専用カード２０
をユーザに返却する制御を行う（ステップＳ１０９）。
専用カード２０は、専用カードリーダライタ４から排出
される。この際、ディスプレイコントローラ１５を用
い、専用カード２０を受け取り、扉９ａを開いてバッテ
リを取り出すようにユーザに促すメッセージを表示パネ
ル２に表示するようにしてもよい。ＣＰＵ１１１は、さ
らに、ユーザによる専用カード２０の受け取り、及びバ
ッテリの取り出しが完了したことを確認すると、使用済
みバッテリの回収を搬入機構制御部１２に指示し、さら
に扉９ａ，１０ａをロックするようにロック機構１６に
指示する。搬入機構制御部１２は、搬入機構を制御して
第２のバッテリ載置場に載置された使用済みバッテリを
所定の保管所まで搬送する。ロック機構１６は、外部か
ら開かないように扉９ａ，１０ａをロックする（ステッ
プＳ１１０）。

【００３６】ステップＳ１０５において、判別されたバ
ッテリの種類と、適用商品情報２０５ｂに記載されてい
るバッテリの種類とが一致していない場合（ステップＳ
１０５，No）、ＣＰＵ１１１は、後述するバッテリの種
類の確認処理を行い、ユーザから特定の指示があった場
合に提供するバッテリの種類を確定する（ステップＳ１
１１）。ユーザから特定の指示があった場合はステップ
Ｓ１０６の処理に戻る（ステップＳ１１１，Yes）。ユ
ーザから特定の指示が無い場合（ステップＳ１１１，N
o）、ＣＰＵ１１１は、専用カード２０を返却し、使用
済みバッテリを返還する旨のメッセージを表示パネル２
に表示するようにディスプレイコントローラ１１５に指
示する（ステップＳ１１２）。使用済みバッテリがバッ
テリ回収口１０を介して取り出された後、ＣＰＵ１１１
はロック機構１６に扉１０ａを閉じるように指示する。

【００３７】ステップＳ１０６において、確定した種類
のバッテリの在庫が無い場合（ステップＳ１０６：N
o）、ＣＰＵ１１１は、バッテリの在庫が無い旨を表示
パネル２に表示する（ステップＳ１１３）。この後、前
述したステップＳ１１２，Ｓ１１０の処理が実行され
る。以上の処理により専用カード２０の挿入に応じ、使
用済みバッテリが回収されると共に、使用済みバッテリ
と同じ種類の充電済みのバッテリがユーザに提供され
る。ここで、ステップＳ１０４における、バッテリの種
類の判別処理について図８を参照して説明する。まず、
第２のバッテリ載置場または扉１０ａにもうけられてい
るセンサやスイッチ（図示せず）などにより、使用済み
バッテリの載置が検出される（ステップＳ２０１，Ye
s）。使用済みバッテリの載置は、ＣＰＵ１１１に通知
される。ＣＰＵ１１１はこの通知に応じ、撮影機構１６
に対して使用済みバッテリの撮影を指示する。撮影機構
１６は、ＣＣＤカメラを用いて使用済みバッテリのシル
エットを撮影する（ステップＳ２０２）。

【００３８】使用済みバッテリの画像データは、ＣＰＵ
１１１に送られる。ＣＰＵ１１１は、送られた画像デー
タと、参照パターン情報１１４ａに含まれている各シル
エットパターンと照合し、画像データと一致するパター
ンが参照パターン１１４ａに含まれているかを判定する
（ステップＳ２０３，Ｓ２０４）。参照パターン情報１
１４ａに一致するパターンが含まれている場合（ステッ
プＳ２０４，Yes）、図７に示されるステップＳ１０５
の処理に進む。参照パターン情報１１４ａに一致するパ
ターンが含まれていない場合（ステップＳ２０４，N
o）、ＣＰＵ１１１は、第２の載置場に載置された使用
済みバッテリの種類は、バッテリ交換販売装置の交換対
象種類に含まれない旨を表示パネル２に表示する（ステ
ップＳ２０５）。この後処理は、図７に示されるステッ
プＳ１１２に進む。

【００３９】以上の処理により、バッテリの種類の識別
が行われる。なお、ＣＰＵ１１１は、撮影機構１６から
送られた画像データに対して所定の画像処理を施した後
に、参照パターン情報１１４ａの各シルエットパターン
と比較することが好ましい。

【００４０】次に、図７のステップＳ１１１におけるユ
ーザから特定の指示があるか否かの判定処理について図
９を参照して説明する。ステップＳ１１１の処理に進む
課程では、判定されたバッテリの種類と、適用商品情報
２０５ｂに記載されているバッテリの種類とが一致して
いないという判断がなされている。ＣＰＵ１１１は、そ
のような不一致をユーザに通知するため、この旨を表示
パネル２に表示する（ステップＳ３０１）。さらに、Ｃ
ＰＵ１１１は、商品ボタンパネル７において、ステップ
Ｓ１０４で判別されたバッテリの種類に対応する商品ボ
タンと、商品情報２０５ｂに記載されているバッテリの
種類に対応する商品ボタンとを共に点灯し、いずれの商
品を希望するか所望の商品ボタンを押下するようにユー
ザに促すメッセージを表示パネル２に表示する。

【００４１】ただし、ここでは、いずれのバッテリの種
類を希望するかユーザ側が判断できない場合を想定して
商品ボタンパネル７にキャンセルボタンを予め設け、こ
れも点灯させる（ステップＳ３０２）。この他、ユーザ
情報２０５ａに含まれている電動自転車の種類をユーザ
に通知し、ユーザの使用している電動自転車と、専用カ
ード２０とで整合がとれているか否かをユーザに確認す
る機会を与えるようにしてもよい。ＣＰＵ１１１は、商
品ボタンパネル７のいずれかのボタンの押下を検出する
と（ステップＳ３０３，Yes）、押下されたボタンが商
品ボタンであるか否かを判断する（ステップＳ３０
４）。押下されたボタンが商品ボタンであれば（ステッ
プＳ３０４，Yes）、ユーザからバッテリの種類に関す
る特定の指示があったとして、図７のステップＳ１０６
の処理に進む。押下されたボタンがキャンセルボタンで
ある場合（ステップＳ３０４，No）、ユーザがバッテリ
交換をキャンセルすることを希望していると判断され、
図７のステップＳ１１２の処理に進む。

【００４２】以上の処理により、判別されたバッテリの
種類と、適用商品情報２０５ｂに記載されているバッテ
リの種類とが一致していない場合に、ユーザの希望を確
認することができる。また、ユーザ側のミスにより、他
の電動自転車の専用カード２０が挿入された場合であっ
ても、使用済みバッテリのバッテリの種類と、専用カー
ド２に記録されているバッテリの種類との不一致をユー
ザに通知することができる。従って、ユーザ側のミスに
よるバッテリ購入間違いを防止することが可能となる。

【００４３】〈プリペイドカードによる交換購入〉図１
０及び図１１により説明する。ユーザにより、プリペイ
ドカードがプリペイドカードリーダライタ３に挿入され
ると、プリペイドカードリーダライタ３は、このプリペ
イドカードが挿入された旨をＣＰＵ１１１に通知する
（ステップＳ４０１）。ＣＰＵ１１１は、専用カードの
場合（図７、ステップＳ１０３）と同様に、ロック機構
１６とディスプレイコントローラ１１５に指示を送る。
これにより、扉１０ａのロックは解除され、メッセージ
が表示パネル２に表示される（ステップＳ４０２）。さ
らに、使用済みバッテリが載置され、扉１０ａが閉じら
れると、図７のステップＳ１０４の処理と同様に、ＣＰ
Ｕ１１１は、使用済みバッテリの種類を判別する（ステ
ップＳ４０３）。この処理についての説明は、すでに詳
述しているので省略する。

【００４４】ＣＰＵ１１１は、判別結果であるバッテリ
の種類に対応する商品ボタンを点灯すると共に、ユーザ
の確認を促すメッセージを表示パネル２に表示する（ス
テップＳ４０４，Ｓ４０５）。この後、ＣＰＵ１１１
は、点灯した商品ボタンが押下された場合には、ユーザ
によるバッテリの種類の確認が行われたと判断する（ス
テップＳ４０６：Yes）。この後の処理は、専用カード
の代わりにプリペイドカードが適用されることを除き、
図７のステップＳ１０７〜Ｓ１１０，Ｓ１１２，Ｓ１１
３の処理にそれぞれ対応するので、詳細な説明は省略す
る。

【００４５】また、点灯した商品ボタン以外の商品ボタ
ン、または、予め設けられているキャンセルボタンのい
ずれかがユーザにより押下された場合（ステップＳ４０
６：No）、ＣＰＵ１１１は、バッテリの交換がキャンセ
ルされた旨を表示パネル２に表示する（ステップＳ４０
８）。この後の処理は、プリペイドカードの場合と同様
となる（ステップＳ４０９、Ｓ４１０）。

【００４６】以上の処理により、使用済みバッテリが回
収されるとともに、そのバッテリと同じ種類の充電済み
のバッテリがユーザに提供される。また、以上の処理の
流れでは、判別されたバッテリの種類をユーザに確認す
る処理が含まれている。従って、ユーザのミスにより間
違ったバッテリがバッテリ回収口１０から筐体１内に載
置された場合であっても、ユーザ側で間違いを認識する
機会が得られる。

【００４７】以上詳述したように、本実施形態のバッテ
リ交換販売装置では、使用済みバッテリを回収するとと
もに、この使用済みバッテリと同じ種類で充電が完了し
ているバッテリを即座にユーザに提供することができ
る。

【００４８】なお、この実施形態では、専用カード２０
またはプリペイドカードを用いた場合での交換販売につ
いて説明したが、コイン投入口５及び札投入口６から貨
幣が投入された場合、プリペイドカードと同じように交
換販売を行うことができる。ただしこの場合には、貨幣
処理機構１２による現金の真偽を判定する処理などを付
加することが好ましい。また、バッテリの種類判別に際
しては、バッテリの種類を示す識別票を予めバッテリに
取り付け、この識別票を認識することによって行っても
よい。また、この明細書における充電済みバッテリまた
は充電が完了しているバッテリとは、使用済みバッテリ
を再充電したバッテリや、製造後の未使用のバッテリを
含む。

【００４９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、使用済みバッテリを回収すると共に、このバ
ッテリと同じ種類の充電済みバッテリを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態であるバッテリ交換販売装置
の外観を示す図。

【図２】前記バッテリ交換販売装置の内部構成を示す
図。

【図３】前記バッテリ交換販売装置のハードウェア構成
を示すブロック図。

【図４】前記バッテリ交換販売装置のＥＥＰＲＯＭに保
持されている情報を示す図。

【図５】前記バッテリ交換販売装置に使用可能な専用カ
ードのハードウェア構成を説明するための図。

【図６】前記専用カードのＥＥＰＲＯＭに保持される情
報を示す図。

【図７】前記専用カードを使用された場合のバッテリ交
換販売処理を説明するための手順説明図。

【図８】使用済みバッテリのバッテリの種類を判別する
処理を説明するための手順説明図。

【図９】前記専用カードに記録されているバッテリの種
類と、使用済みバッテリから判別されたバッテリの種類
とが異なっている場合に実行される処理を説明するため
の手順説明図。

【図１０】プリペイドカードを使用された場合のバッテ
リ交換販売処理を説明するための手順説明図。

【図１１】プリペイドカードを使用された場合のバッテ
リ交換販売処理を説明するための手順説明図。

【符号の説明】

１筐体２表示パネル３プリペイドカードリーダライタ４専用カードリーダライタ５コイン投入口６札投入口７商品ボタンパネル９バッテリ取り出し口９ａ扉１Ａバッテリの搬出機構１Ｂバッテリの搬入機構１Ｃバッテリの収納庫１Ｄ充電機構１０バッテリ回収口１０ａ扉１１主制御部１２搬入機構制御部１３搬出機構制御部１４充電機構制御部１５撮影機構１６ロック機構１７貨幣処理機構２０専用カード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】交換販売の対象となる一又は複数種類の
充電済みバッテリを収納して成るバッテリ収納機構と、ユーザからの操作内容に基づいてバッテリの交換販売が
可能か否かを判別する権限判別手段と、ユーザが所定領域に載置した使用済みバッテリの種類を
判別する種類判別手段と、前記権限判別手段による判別結果が肯定的のときに前記
種類判別手段により判別された使用済みバッテリと同じ
種類の充電済みバッテリを前記バッテリ収納機構から搬
出するとともに当該使用済みバッテリを回収する制御手
段とを備える、バッテリ交換販売装置。
【請求項２】前記バッテリ収納機構に収納されている
すべての充電済みバッテリの特徴情報を記憶する記憶手
段と、前記所定領域に載置された使用済みバッテリの特
徴情報を検出する特徴検出手段とを備え、前記種類判別手段は、前記特徴検出手段で検出された特
徴情報と前記記憶手段に記憶されている特徴情報とを比
較することにより当該使用済みバッテリの種類を判別す
ることを特徴とする、請求項１記載のバッテリ交換販売装置。
【請求項３】バッテリの種類を特定するための特徴情
報を記憶したカード状記録媒体の読み取り機構を備え、前記種類判別手段は、前記カード状記録媒体より読み取
られた特徴情報に従って前記使用済みバッテリの種類を
判別することを特徴とする、請求項１記載のバッテリ交換販売装置。
【請求項４】前記バッテリ収納機構に収納されている
すべての充電済みバッテリの特徴情報を記憶する記憶手
段と、前記所定領域に載置された使用済みバッテリの特
徴情報を検出する特徴検出手段と、バッテリの種類を特
定するための特徴情報を記憶したカード状記録媒体の読
み取り機構とを備え、前記種類判別手段は、前記特徴検出手段で検出された特
徴情報が前記記憶手段に記憶されている特徴情報と一致
し、且つ前記カード状記録媒体より読み取られた特徴情
報と適合するときに前記使用済みバッテリの種類を特定
することを特徴とする、請求項１記載のバッテリ交換販
売装置。
【請求項５】前記制御手段は、前記権限判別手段によ
る判別結果が否定的の場合にユーザによる操作を排除す
るように構成されていることを特徴とする、請求項１記
載のバッテリ交換販売装置。
【請求項６】前記回収した使用済みバッテリを充電す
る充電機構をさらに備え、この充電機構で充電されたバ
ッテリを前記バッテリ収納機構で収納することを特徴と
する、請求項１ないし４のいずれかの項記載のバッテリ交換販
売装置。