JPH09259197A - 電子財布システム - Google Patents

電子財布システム

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JPH09259197A
JPH09259197A JP6604696A JP6604696A JPH09259197A JP H09259197 A JPH09259197 A JP H09259197A JP 6604696 A JP6604696 A JP 6604696A JP 6604696 A JP6604696 A JP 6604696A JP H09259197 A JPH09259197 A JP H09259197A
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customer
card
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JP6604696A
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Makoto Sarutani
誠 猿谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗証番号を複数設けると共に、更新(変更)
を可能にしてセキュリティ効果の高い電子財布システム
を提供すること。 【解決手段】 電子マネーによる充填取引用の暗証番号
Aと電子マネーの支払取引用の暗証番号Bの2個を記憶
した顧客カード(ICカード)8,9を用いて、各取引
に合致した暗証番号により取引を許容する。また、暗証
番号の更新を自動取引装置1を使用して可能にする。こ
の際には顧客の虹彩データによる顧客識別を行ない、顧
客カード内に記憶,登録済の虹彩データ12cと照合し
て、同一人と識別したときには、現暗証番号の入力がな
くても新暗証番号に更新できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
に通貨を預けて、その通貨に相当する価値を電子マネー
としてIC(集積回路)カードに記憶し、商品購入等の
商取引時の支払いをICカードに記憶された電子マネー
から引落して代金決済を行なう電子財布システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子マネーによる代金決
済に関しては特公平7−104891号公報に示される
技術が存在する。これは顧客用ICカードに記録された
資金残高から決算金額を差し引き、小売店用ICカード
に直接決算金額を移動させるもので、小売店用ICカー
ドには常に最新の資金残高が記録されるため、金融機関
へ取引記録を持ち込んで現金化を行なう必要がなく、小
売店および金融機関における事務処理を無くしたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記顧客用ICカード
の残高情報は電子化された通貨であるため現金と同一の
機能を有する。即ち、顧客用ICカードは“財布”であ
り、記憶されている残高情報は“通貨”であるから顧客
用ICカードを誤って紛失すると財布と通貨を紛失した
ことと同一となり、顧客用ICカード内の資金残高につ
いては損害が保障されるものではない。よって、高額取
引には不向きな面がある。
【0004】また、顧客は商品購入の都度、顧客用IC
カードを使用する必要があるため、取扱い頻度が増加
し、紛失する機会や残高不足により“資金補充”が必要
となることがある。
【0005】更に、例えば小売店で物品を購入した際
に、支払金額の確認後、暗証番号を入力することにより
顧客を特定し電子決済が行なわれるため、暗証番号を他
人に見られてしまう場合がある。
【0006】過去においては金融機関により現金化を行
なうシステムであるため、金融機関に紛失したことを連
絡することにより不正に現金化されることが防止できた
が、金融機関とオンライン接続されていない小規模の小
売店を含めた直接的かつ即時決済では紛失に対してセキ
ュリティ面での問題がある。
【0007】更に、顧客用ICカード内に電子マネーが
不足し、資金補充、即ち、資金充填をしたい場合に、金
融機関の自動取引装置を利用して自分の口座から電子マ
ネーを充填することになるが、預貯金残高が不足する場
合には現金を一旦、口座入金し預貯金残高を増額した後
電子マネーとして充填(口座より資金移動)するという
煩わしさがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、金融機関に開設している顧客口座毎に顧客
識別情報と電子マネーによる金額を残高情報として記憶
し、記憶した情報を更新可能とした顧客カードと、顧客
カードに記憶されている顧客識別情報から顧客を特定
し、記憶されている電子マネーによる取引決済を行なう
電子財布システムにおいて、顧客カードには顧客識別情
報として複数個の暗証番号を電子マネーの支払取引用
と、電子マネーの充填(受取)取引用とに割り振る。
【0009】顧客識別するための暗証番号を記憶した顧
客カードを受け入れ、記憶情報の読み取り及び書き込み
が可能なカード処理部と、接客部よりの入力により取引
を行なう自動取引装置を設け、顧客カードに記憶された
暗証番号と接客部より入力した暗証番号とを照合し一致
した場合には暗証番号の更新を許容する。
【0010】更に、虹彩データが登録されている顧客に
は暗証番号の入力が不要で新暗証番号への更新(変更)
を可能とする。
【0011】自動取引装置には、顧客により投入される
貨幣の金種,真偽を鑑別し,更に計数し収納する貨幣処
理部を設け、計数結果を接客部に表示し顧客により確認
操作入力されると前記顧客カード内に電子マネーとして
加算処理する。
【0012】ホストコンピュータに管理される顧客情報
を記憶する記憶装置とを接続し、顧客カードに記憶され
た暗証番号と接客部よりの暗証番号の入力結果を照合
し、一致した場合には顧客カードに記憶されている電子
マネーを顧客口座内の預貯金残高情報に加算し、顧客カ
ード内の電子マネーを同額減算する。また不一致の場合
には虹彩データを採取し、前記記憶装置に格納されてい
る虹彩データと比較し、同顧客と判定した場合には電子
マネーを顧客口座内の預貯金残高情報に加算し、顧客カ
ード内の電子マネーを減額する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。金融機関に開設している顧客口座毎に顧客識別情報
と電子マネーによる金額を残高情報として記憶・更新可
能な顧客カードと、この顧客カードで電子マネーによる
取引決済を行なう電子財布システムにおいて、支払取引
用の暗証番号と充填取引用の暗証番号を異なるものにす
る。
【0014】また、虹彩による顧客識別により暗証番号
の変更を容易に可能にするとともに金融機関に口座を開
設していない顧客においても、自動取引装置を使用して
現金を換金し顧客カードに電子マネーとして充填可能に
した。
【0015】図1,図2は本発明の電子財布システムに
おける取引時の概念を示す説明図で、図1は自動取引装
置での取引概念を示し、図2は小売店システムでの取引
概念を示す。また、図3は自動取引装置の制御ブロック
図であり、図4は小売店システムの制御ブロック図であ
る。
【0016】図において、1は金融機関の営業店などの
自動化コーナや金融機関がコンビニエンスストアやガソ
リンスタンド等に設置し、管理する自動取引装置(以
後、ATMとする)であり、通信回線2を介して上位装
置であるホストコンピュータ3と接続されている。
【0017】4はホストコンピュータ3に接続され、管
理される記憶装置であり、顧客情報ファイル(Customer
Information File 以後、CIFとする)4aを格納し
ている。このCIF4aの内容としては、口座開設をし
ている顧客Aの住所,氏名,年齢,職業,口座番号,暗
証番号,預貯金残高情報等であり、入出金取引が行なわ
れる毎にホストコンピュータ3により預貯金残高情報の
更新が指示され、記憶装置4に最新情報が記憶・保管さ
れている。
【0018】5は小売店売上機であり、小売店主(店員
を含む)Bにより操作されるものであり顧客端末6と接
続されていて上位装置7が制御する。8は顧客用IC
(集積回路)カード(以後、顧客カードとする)であ
り、9は小売店用ICカード(以後、小売店カードとす
る)である。
【0019】13は顧客カード8又は小売店カード9に
記憶されている情報を読み出したり書込み処理を行なう
機能を有するカード処理部で、磁気記録情報の読み取り
と顧客カード8及び小売店カード9と電気的に接続して
情報の読み取りと書込みが可能になっており、このカー
ド処理部13の前面側に接続されたカード挿入返却口1
3aから顧客カード8又は小売店カード9が挿入された
り返却が行なわれる。
【0020】14は通帳処理部であり通帳挿入返却口1
4aより挿入される図示しない通帳15に印字処理など
行なうもので、更に図示しない機構により通帳15に記
録されている記憶情報の読取りや更新を行う手段、更に
印字頁行の検出手段及び改頁手段等を有している。
【0021】16は明細票処理部であり取引明細の印字
を行ない顧客に発行される図示しない取引明細票17の
発行処理を行なうものである。
【0022】18は貨幣処理部で紙幣入出金部19と硬
貨入出金部20で構成され、紙幣入出金部19は、顧客
により入金される紙幣を真偽鑑別,計数し、搬送して図
示しない金種別保管金庫に収納し、又は顧客に支払われ
る紙幣を金種別保管金庫より繰り出すものである。
【0023】20は硬貨入出金部であり、顧客により入
金される硬貨を真偽鑑別,計数し、搬送して図示しない
金種別保管金庫に収納し、又は顧客に支払われる硬貨を
金種別保管金庫より繰り出すものである。
【0024】この貨幣処理部18には顧客が紙幣を投
入、又は顧客に紙幣を支払うための接客口19aが結合
され、また顧客が硬貨を投入、又は顧客に硬貨を支払う
ための接客口20aが結合されている。
【0025】なお、接客口19a,20aは図示しない
駆動手段によって動作するシャッタ19b,20bが設
けてあり紙幣及び硬貨の挿脱を規制している。
【0026】21は接客部であり、顧客による取引入力
するための顧客誘導画面表示を行なったり、操作入力す
るためのタッチパネルであり、顧客誘導画面に、取引科
目である“ご入金”や“お引出し”または“暗証変更”
などを表示して、その表示箇所に軽く触れる(押下)こ
とで取引が選択されるようになっている。22は音声に
よる操作案内を行なうための音声案内部であり装置正面
のスピーカ・マイクロホン22aとで構成されている。
【0027】23は各種の制御を行なうためのプログラ
ムが記憶されたROM(Read OnlyMemory)やRAM(R
andom Access Memory)又はフロッピーデスクなどで構
成された記憶部で、24は上位装置であるホストコンピ
ュータ3との接続口であるインターフェース部(以後、
IF部とする)である。
【0028】25は接近検知器であり顧客がATM1に
近づいたことを超音波を用いて検知するもので、顧客等
の被検出物までの距離や位置を割り出すことができる。
【0029】26は映像入力部であり顧客の人体、特に
顔や目などの固有データを採取するためのカメラで、所
定の角度範囲だけカメラの視野を移動させる機構を有し
ているものである。27は映像入力部26よりの撮像の
処理を行なう画像処理部である。28は上記の各部を制
御する主制御部であり、29は以上の各部に電力を供給
する電源部である。
【0030】この画像処理部27は主制御部28により
制御され、映像入力部26に撮影指示が出され、映像入
力部26は周囲の動画データを採取して、数フレーム前
の動画データと比較し、この動画データの変化を伴う部
分を検知する。
【0031】このような部分を検知して、その部分の形
状と予め記憶されている人体の形状とを比較して人体の
形状に近いか否かを識別し、人体の形状に近いと識別し
た時に、『人体』と判定され、顧客Aを取引対象と仮定
する。次に顧客A(人体)の『顔』を抽出して、続けて
『目』の位置を特定し、その目の虹彩データを採取する
ことができる。
【0032】ここで、虹彩データについて簡単に説明す
ると、人間の眼球の表面層のパターン、特に虹彩は水晶
体を中心に放射状の黒い筋や外周の輪郭などのパターン
で形成され、このパターンは幼年期に完成されるもので
あり、個人毎にまた同一人であっても右目と左目で異な
っている。よって、この虹彩パターンを使用すると個人
識別能力が特に優れたデータになる。この虹彩パターン
を所定の線に沿って光学的な走査を行い、その走査によ
って抽出された明暗をデジタル符号化したものを虹彩デ
ータと称することとする。
【0033】51は小売店主(店員)Bにより挿入され
た小売店カード9から、記憶情報を読み出したり、書き
込む機能を有するICカードリーダライタ部(以後、カ
ードR/W部とする)であり、52はROMやRAM等
で構成される記憶部、53は売買する商品の価格入力な
どの必要な情報を入力するための操作部である。なおこ
の操作部53には商品に貼付けられたラベル等からバー
コードを読み取るための光学読取器が接続されることも
ある。
【0034】54は表示部であり、操作部53により入
力された商品価格や買上合計金額等を表示するものであ
り、55は小売店売上機5の内部制御と顧客端末6の制
御を行なう主制御部である。
【0035】61は顧客Aにより挿入される顧客カード
8から、記憶情報を読み出したり、書込む機能を有する
ICカードリーダライタ部(以後、カードR/W部とす
る)で、62は顧客による暗証番号の入力や、支払合計
金額等の確認などの必要な情報を入力するための操作部
である。63は表示部であり、操作部62を操作させる
ための誘導表示や支払合計金額等の情報を表示するもの
である。
【0036】64は制御部であり、カードR/W部61
や操作部62及び表示部63の細部の動作制御するもの
で、主制御部55と接続されている。上位装置7には商
品の売上管理や事故(紛失届出のあった場合など)カー
ド情報を記憶し、管理する機能を有しているものであ
る。
【0037】次に図5に示す顧客カード8について説明
する。なお、小売店カード9についても同一の構成,機
能を有するものとする。8aは第1の磁気ストライプ
(例えば、JIS−II型)であり金融機関のコードや顧
客Aの氏名や口座番号等の顧客固有のデータを磁気記録
したものであり、この磁気データの中にはこの顧客カー
ド8がIC(集積回路)カードであることを示す符号も
記録されている。
【0038】8bは第2の磁気ストライプ(例えば、J
IS−I型)であり、第1の磁気ストライプ8aと同様
な磁気データが記録されているもので、第1の磁気スト
ライプ8aと異なる規格で第1の磁気ストライプ8aの
裏面にデータ記録されたものである。
【0039】これらの第1の磁気ストライプ8a,第2
の磁気ストライプ8bはストライプ上に絵柄等を印刷可
能な所謂オーバープリントカードの形態とすることもで
き、外観的に目立たなくすることも可能である。
【0040】8cはエンボスエリアであり、前記磁気ス
トライプ8a,8b同様に金融機関のコードや顧客Aの
氏名及び口座番号等の凸文字を打刻するために設けられ
たものであり、図においては金融機関コードとして『0
12』,営業店番号として『345』,口座番号として
『6789012』を記載し、顧客氏名を『○○タロ
ウ』とした。
【0041】8dはカード基材の予め取り決められた位
置に埋め込まれたIC(集積回路)チップであり、表面
に露出した端子部からカード処理部13やカードR/W
部51,61を介して信号の授受が行なわれる。
【0042】このIC(集積回路)は各種処理プログラ
ムが書き込まれたROM(Read OnlyMemory)や取引内容
等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memor
y)、更に電気的に記憶情報の消去・再書込みが可能な
不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Era
sable and Programmable ROM)を設け、データ記憶させ
るための記憶回路、そして、これらの各メモリの読み出
しや書き込みを制御する制御回路を一体に形成している
ものである。
【0043】次に顧客カード8と小売店カード9内のデ
ータを、本発明の説明に必要な部分のみを記載したデー
タフォーマット図6により説明する。10は磁気ストラ
イプ8a,8bにも記録されている情報であり、金融機
関コード,その金融機関で口座開設した営業店番号,預
金科目,顧客の口座番号,顧客氏名のデータである。
【0044】11aは有効性符号で、11bは電子マネ
ー(通貨)としてカード内に格納されている残高金額で
あり、物品の購入取引により支払い操作を行なうと、こ
の残高金額11bが減額(更新)されることになる。
【0045】12は顧客Aを識別するためのデータであ
り、まず、12a,12bが複数の暗証番号で、図では
暗証番号A,暗証番号Bの2個を設けてそれぞれ充填取
引用(電子マネーをカードに充填・加算する取引)と支
払取引用(カードから電子マネーで支払・減算する取
引)に割り当てていることとする。12cは虹彩データ
であり、顧客から図示しない手段により予め採取し登録
してあるもので、右目又は左目の区別情報を含み、同デ
ータがCIF4a内にも記憶されている。
【0046】虹彩データ12cの登録を希望しない顧客
などには虹彩データ無しの符号が記憶される。
【0047】更に、ICチップ8d内の格納データは図
6に示したように取引履歴用に記憶可能なデータエリア
の他に、振込取引用の情報など多機能化が可能であるが
説明は省略する。
【0048】<暗証番号の更新取引>ATM1を使用し
て暗証番号を更新(変更)する取引を図7に記載した暗
証番号更新のフローチャートと図8及び図9に示す顧客
誘導画面の表示例を用いて説明する。
【0049】まず、顧客AがATM1に近づくと接近検
知器25がこれを検知し、接客部21に図8に示すよう
な顧客誘導画面を表示する。ここで顧客Aが『暗証変
更』を押下すると(S1)、『カードを入れてくださ
い』と顧客誘導画面の表示が変化し、顧客Aにより顧客
カード8がカード挿入返却口13aから挿入されると
(S2)、カード処理部13まで取込み磁気ストライプ
8a及びICチップ8dに記憶されている情報を読み取
る(S3)。
【0050】この読み取った顧客カード8の記憶情報に
虹彩データ12cが存在する場合には(S4)、顧客カ
ード8内のデータ10をホストコンピュータ3に送信す
る(S5)。
【0051】同時にATM1は顧客Aの虹彩データを採
取するために、映像入力部26を制御して画像処理部2
7により顧客Aの『目』の位置を特定し、その目の撮像
の処理を行ない虹彩データとして(S6)、記憶部23
に一時記憶しておく。
【0052】ステップ5でホストコンピュータ3に送信
したデータ10から、記憶装置4に記憶されているCI
F4aから該当する顧客の検索が行なわれ該当する口座
開設人が存在する場合にはその顧客の顧客情報を受信す
る(S7)。この受信データは顧客氏名,口座番号,暗
証番号A,暗証番号B,虹彩データを含めたものであ
る。
【0053】ステップ6で採取し記憶部23に記憶して
いる虹彩データと受信した虹彩データとの照合が主制御
部28により行なわれ、虹彩データとして同一人と判断
された場合には(S8)、図9に示すような『暗証番号
変更』の顧客誘導画面表示を行ない、顧客カード8に電
子マネーを充填するための充填取引用の暗証番号Aを変
更するか、又は顧客Aが代金支払時に使用する支払取引
用の暗証番号Bを変更するかを選択させる(S9)。
【0054】図9に示した顧客誘導画面により、顧客が
例えば『充填用,1,2,3,4,確認』と押すと(S
10)、この新暗証番号Aも記憶部23に一時記憶する
(S11)。続いて、『充填用の新暗証番号を一時記憶
しました、確認のため再度、新しい暗証番号を入力して
ください』と表示し、新暗証番号Aの確認を行ない、再
入力した暗証番号Aが一時記憶している新暗証番号Aと
一致した場合にステップ12に移行する。
【0055】記憶部23に記憶している新暗証番号Aを
顧客カード8に送信して、顧客カード8のデータ12a
を更新する(S12)。この顧客カード8の更新が完了
した信号を受信したら主制御部28はホストコンピュー
タ3に新暗証番号Aを送信して、CIF4a内のデータ
(暗証番号A)を変更する(S13)。
【0056】並行して顧客カード8の端子部との電気的
接続を解除してカード挿入返却口13aまで搬送し(S
14)、顧客誘導画面に『暗証番号の変更が完了いたし
ました、カードをお取りください』と表示し顧客Aによ
る顧客カード8の抜き取りを促す。
【0057】顧客Aにより顧客カード8の抜き取りが行
なわれたことが図示しない検知手段により検知されると
(S15)、記憶部23に記憶している新暗証番号Aと
採取した虹彩データの記憶を抹消して取引を終了する
(S16)。
【0058】次に、ステップ4において虹彩登録が行な
われていない顧客などで、虹彩データが顧客カード8内
に存在しない場合やステップ8において、顧客カード8
内の虹彩データ12cと採取した虹彩データが一致せ
ず、同一人ではないとと判定された場合には『この口座
を開設しているお客様と判断できません』などとスピー
カ・マイクロホン22aから音声による誘導を行なうと
共に、顧客誘導画面に『現在ご使用中の暗証番号による
お取り扱いもできます、暗証入力ボタンを押してくださ
い』などの表示を行ない、現在使用している暗証番号の
入力による新暗証番号への変更について誘導する。
【0059】顧客誘導画面に『変更する現在の暗証番号
を入力してください』と表示し顧客Aに操作入力を促
し、顧客Aが現暗証番号Aを入力する(S17)。入力
された現暗証番号Aと顧客カード8から読み取った暗証
番号A又はBとの比較が行なわれ、入力された暗証番号
が一致すれば、顧客カード8から読み取った顧客情報と
して顧客氏名,口座番号等のデータ10をホストコンピ
ュータ3に送信する。
【0060】ホストコンピュータ3に送信したデータ1
0から、記憶装置4に記憶されているCIF4aから該
当する顧客Aの検索が行なわれ(S18)、該当する口
座が存在する場合には、その顧客Aの顧客情報を受信す
る(S19)。この受信データは顧客氏名,口座番号,
暗証番号A,暗証番号Bを含めたものである。
【0061】ATM1はこの受信データを受けて、『充
填用の新しい暗証番号を入力してください』と顧客誘導
画面表示して、顧客Aによる新暗証番号の入力をさせ
る。なお、ステップ18において暗証番号Aが一致した
として説明を続ける。
【0062】新しい暗証番号Aの入力を例えば『1,
2,3,4,確認』と押すと(S20)、この新暗証番
号Aも記憶部23に一時記憶する(S21)。続いて、
『充填用の新暗証番号を一時記憶しました、確認のため
再度、新しい暗証番号を入力してください』と表示し
(S22)、新暗証番号Aの確認を要求し再入力した暗
証番号Aが一時記憶している新暗証番号Aと一致した場
合には、記憶部23に記憶している新暗証番号Aを顧客
カード8に送信して、顧客カード8のデータ12aを更
新する(S23)。
【0063】この顧客カード8の更新が完了した信号を
受信したら主制御部28はホストコンピュータ3に新暗
証番号Aを送信して、CIF4a内のデータ(暗証番号
A)を更新する(S24)。ステップ22において、再
入力した新暗証番号が不一致の場合にはステップ20に
戻り再度顧客Aによる新暗証番号の入力を促す。
【0064】<カードへの資金充填>金融機関の顧客A
の自口座から現金(貨幣)の出金と顧客カード8に電子
マネーとして充填(資金移動)する場合を、図10に示
す本発明の電子決済のフローチャートにより説明する。
【0065】まず、顧客AがATM1に近づくと接近検
知器25がこれを検知し、接客部21に図8に示したよ
うな顧客誘導画面を表示する。ここで顧客Aが『電子取
引』を押下すると図11に示すような顧客誘導画面表示
に切り替わり(S31)、次に『カードを入れて、暗証
番号を入力してください』と表示点滅し、顧客カード8
がカード挿入返却口13aから挿入されると(S3
2)、カード処理部13まで取込み磁気ストライプ8a
及びICチップ8d内に記憶されている情報を読み取る
(S33)。
【0066】顧客Aにより暗証番号Aが入力されると
(S34)、ステップ33で読み取った顧客カード8内
に記憶されていた暗証番号Aとの照合が行なわれる(S
35)。ステップ35において顧客カード8内に記憶さ
れていた暗証番号Aと異なる番号が入力されると、ま
ず、ステップ33によるカード読み取り情報に虹彩デー
タ12cが含まれているか否かを判定し(S36)、虹
彩データ12cがある場合には全述した虹彩データの採
取による顧客識別に移行し(S37)、虹彩データの比
較・照合により同一人であることが判定できたらステッ
プ40の処理となる。
【0067】暗証番号Aの代わりに暗証番号Bを誤入力
した場合にも虹彩データによる本人識別処理に移行す
る。
【0068】ステップ36において虹彩データ12cが
存在しない場合には、『暗証番号が違います、もう一度
暗証番号を入力してください』と顧客誘導画面表示に文
言を付加し、再度の入力を促す。この再入力を所定回数
行なっても暗証番号Aの一致が確認できない場合には
(S38)、『暗証番号が違いますのでお取引できませ
ん』などと表示して顧客カード8をカード挿入返却口1
3aから排出して処理を終了する(S39)。
【0069】暗証番号Aの入力により顧客Aが識別され
るとホストコンピュータ3に接続され(S40)、記憶
装置4内のCIF4aから預貯金残高情報が検索され
て、ATM1に返信され接客部21に図12に示したよ
うに残高情報の表示と出金額の指示入力画面及び出金は
現金又は電子マネーとして顧客カード8に充填するかを
選択させる顧客誘導画面を表示する(S41)。
【0070】顧客Aが『電子通貨』を選択すると(S4
2)、顧客カード8内に記憶されていた残高情報を表示
し、更に○○円の資金移動が可能であることが表示さ
れ、この画面表示を参照し顧客Aは必要な金額を入力す
る(S43)。ATM1の主制御部28では顧客カード
8の残高に出金額を加算処理して取引限度額内であるか
を判断する(S44)。取引限度内であれば顧客カード
8の残高情報を更新する(S45)。
【0071】なお、ステップ44で取引限度額以上であ
る場合には最高出金額を表示して顧客Aに訂正入力と確
認操作を要求することになる。顧客カード8をカード挿
入返却口13aから排出し(S46)、顧客Aにより抜
き取られたことが図示しない検知手段により検知される
と(S47)、顧客Aへの出金処理が終了したことにな
り、出金額がホストコンピュータ3に送信され、CIF
4a内の顧客Aの預貯金残高情報が更新されて(S4
8)、すべての処理が完結することになる。
【0072】続いて、ステップ42で顧客Aが『現金』
を選択した場合を述べる。
【0073】これは顧客Aが顧客カード8内の残高表示
をみて、電子マネーとしての充填が不要であると判断し
た場合や、現金としての出金をこの時点で希望する場合
であり、まず、出金額が入力され預貯金残高情報から出
金可能の確認が行なわれると、貨幣処理部18から指示
された金種の貨幣を繰り出して、所定の搬送路を搬送し
ながら鑑別・計数して接客口19a,20aまで貨幣を
搬送して待機する((S49)。
【0074】一方、顧客カード8はカード挿入返却口1
3aから排出し(S50)、顧客Aにより抜き取られた
ことが図示しない検知手段により検知されると(S5
1)、シャッタ19b,20bを開いて貨幣の取り出し
を可能にする(S52)。顧客Aが貨幣を取り出したこ
とが図示しない検知手段により検知されると(S5
3)、シャッタ19b,20bを閉める。
【0075】以上で顧客Aの保有する顧客カード8への
資金(電子マネー)の充填処理が終了したことになり、
充填額又は現金支払額がホストコンピュータ3に送信さ
れ、記憶装置4内の顧客Aの預貯金残高情報が更新され
てすべての処理が完結することになる。
【0076】次にステップ37における虹彩データによ
る本人識別処理について述べる。主制御部28は映像入
力部26を制御して、顧客Aから虹彩データを採取する
ための顧客の『目』を撮影し、その撮像を画像処理部2
7に送信して虹彩データを作成する。この虹彩データと
顧客カード8から読み取った虹彩データ12cとを比較
して所定の誤差内であり同一人と判断されると顧客Aで
あることを確定して、入力した暗証番号が不一致でも処
理を継続させる。
【0077】なお、この虹彩データは記憶装置4内のC
IF4aにも記憶させておくことで、暗証番号を忘れた
りした場合に虹彩データを採取して顧客識別ができれば
資金充填取引を可能にしている。
【0078】以上、図10に記載した電子決済のフロー
チャートにより電子マネーの充填取引を説明したが、ス
テップ42における指示入力について他の実施例を述べ
る。図12において、顧客Aが例えば『電子通貨,1,
0,万,現金,5,万,2,千,確認』と押下した場合
には、ステップ43において電子マネーとして10万円
を顧客カード8に充填し、ステップ49により現金5万
2千円を出金し、全述した各ステップにより処理を進め
る。なお、ステップ48において合計15万2千円を顧
客の預貯金残高より減額することは言うまでもない。
【0079】<小売店における電子決済>小売店におい
て顧客Aが顧客カード8を利用して商品を購入する時
に、小売店に電子マネーとして支払う電子決済の流れに
ついて図13の電子決済のフローチャートに従って説明
する。
【0080】顧客Aが購入を希望する商品を選択して
(S61)、小売店主(店員を含める)Bに商品を示し
『電子決済取引として支払う』ことを申告すると(S6
2)、小売店主Bは小売店カード9をカードR/W部5
1に挿入する(S63)。続けて、小売店主Bは予め処
理担当者ごとに割り当てられ、付与されている係員コー
ドを操作部53より入力し(S64)、商品の代金,即
ち取引額を入力する(S65)。
【0081】一方、ステップ63でカードR/W部51
に挿入された小売店カード9はICチップ8dの端子部
に所定の順番で電圧/クロックを与えていき(S6
6)、小売店売上機5と小売店カード9との相互チェッ
クを行ない、有効性符号11aなどにより正しい相手で
あることを確認する。そして確認が行なわれたら小売店
カード9に記憶されている他情報の読み取りを行なう
(S67)。
【0082】この情報の読み取りと並行して顧客端末6
の表示部63には『カードを入れてください』と表示
し、顧客Aに顧客カード8の挿入を促す(S68)、顧
客Aがこの誘導により顧客カード8をカードR/W部6
1に挿入することになる(S69)。
【0083】小売店主Bはステップ65で取引額を入力
すると、小売店売上機5の表示部54に取引品目や数量
及び取引額が表示され(S70)、顧客端末6の表示部
63にも同様に取引額が表示される(S71)。
【0084】カードR/W部61に挿入された顧客カー
ド8もICチップ8dの端子部に所定の順番で電圧/ク
ロックを与えていき(S72)、顧客端末6との相互チ
ェックを行ない取引可能な相手であることを確認する。
そして、その口座番号等に対して取引不可情報が上位装
置7に記憶登録されていないかを確認し、取引の許容さ
れた顧客カード8である正当性の確認とれたら(S7
3)、表示部63に『暗証番号を入力してください』と
表示し顧客に操作入力を促すと共に(S74)、顧客カ
ード8に記憶されている情報の読み取りを行なう(S7
5)。
【0085】顧客Aは表示金額を目視確認し(S7
6)、暗証番号Bを操作部62より入力する(S7
7)。入力された暗証番号Bと図6に示した顧客カード
8のデータである暗証番号Bとの比較が行なわれ、入力
された暗証番号が一致すれば、記憶情報の読み取りによ
る残高情報の確認に移行する。
【0086】残高情報と取引額の比較が主制御部55で
行なわれ、顧客カード8内の残高が取引額以上であるこ
とが判定されると、表示部63に『お支払金額を確認し
て、よろしければ確認ボタンを押してください』と表示
し顧客操作誘導を行なう。
【0087】顧客Aにより確認操作が行なわれ(S7
8)、その信号が顧客端末6から小売店売上機5に送信
されると、主制御部55は顧客カード8及び小売店カー
ド9に情報の更新を指示する。即ち、顧客カード8から
は取引額分だけ残高を減額し、小売店カード9には取引
額分だけ残高を増額するという電子マネー情報の更新を
行なう(S79,80)。
【0088】この残高更新が行なわれ、新残高情報の確
認が相互に行なわれると(S81)、ICチップ8dと
電気的接続を断って、顧客端末6の表示部63には『取
引が終了しましたので、カードをお取りください』と表
示すると共に、小売店売上機5にも同主旨の表示が行な
われる(S82)。
【0089】小売店主Bはこの表示を目視して商品を顧
客Aに引き渡し、顧客Aは顧客カード8を抜き取る(S
83)とともに商品を受領する。一方、小売店主Bによ
り小売店カード9が抜き取られると電子決済としての取
引が終了する(S84)。
【0090】なお、小売店カード9を取引開始時に小売
店売上機5に挿入することと、取引終了後に抜き取るこ
ととして述べたが、これは安全面からの配慮であって、
小売店主Bが常時、小売店売上機5の所に位置していれ
ば、必ずしも小売店カード9を挿抜する必要はなく、続
けて次取引を行なえるものである。
【0091】<電子マネーの口座入金>小売店主(店
員)Bが小売店カード9に充填記憶された電子マネーを
金融機関に開設している自分の預貯金口座に移動する口
座入金取引としての電子決済を図14に示す電子決済の
フローチャートにより説明する。
【0092】小売店主BがATM1に近づくと接近検知
器25がこれを検知し、接客部21に図8に示したよう
な顧客誘導画面を表示する。ここで小売店主Bが『電子
取引』を押下すると図11に示したような顧客誘導画面
に切り替わり(S91)、『カードを入れてください』
と表示点滅し、小売店カード9がカード挿入返却口13
aから挿入されると(S92)、カード処理部13まで
取込み、磁気ストライプ8a及びICチップ8d内に記
憶されている情報を読み取る(S93)。
【0093】小売店カード9に記憶されている残高情報
の表示(S94)と口座入金額の入力画面及び入金は現
金であるか、カード、即ち 電子マネーを小売店カード
9から入金するかを選択させる(S95)。
【0094】小売店主Bが『電子通貨』を選択すると、
小売店カード9内に記憶されていた顧客情報を表示し、
更に○○円の資金を電子マネーとして移動を希望するか
が表示される。
【0095】カード記憶情報により小売店主Bが識別さ
れると、ホストコンピュータ3に接続され、記憶装置4
内のCIF4aら顧客情報が検索されて(S96)、A
TM1に顧客氏名や口座番号等が返信され接客部21に
表示される。
【0096】この顧客誘導画面表示を参照し、小売店主
Bは希望する金額(カードから移動する資金額面)を入
力する(S97)。ATM1の主制御部28では小売店
カード9の残高から入金額を減算可能であるか、即ち、
口座入金する金額が小売店カード9内に記憶されている
残高以内であるか否かを判断する(S98)。
【0097】残高内であれば入金額がホストコンピュー
タ3に送信され、CIF4aの小売店主Bの預貯金残高
情報が更新される(S99)。次に小売店カード9の残
高から減算処理を行ない、残高情報を更新する(S10
0)。なお、口座入金額以上である場合には最高入金可
能額を表示して小売店主Bに訂正入力と確認操作を要求
することになる。
【0098】小売店カード9をカード挿入返却口13a
から排出し(S101)、小売店主Bにより抜き取られ
たことが図示しない検知手段により検知されると(S1
02)、小売店主Bの口座入金処理が終了したことにな
る。
【0099】一方、ステップ85で『現金』が指定され
た場合には、ATM1のシャッタ19b,20bを開状
態にして貨幣の投入を促す(S103)。投入された貨
幣をATM1は内部に取り込み貨幣処理部18で金種及
び真偽、正損を鑑別し、それらを計数して、金種別に分
類し、金種別収納庫近傍に一時保留する(S104)。
【0100】入金された貨幣の金種と枚数および合計額
を表示し、小売店主Bにより確認入力が行なわれたら
(S105)、一時保留している貨幣を金種別収納庫に
格納する(S106)。ここで小売店主Bが投入しすぎ
た場合や合計金額に納得がいかず取消しボタンを押す
と、一時保留している貨幣を接客口19a,20aまで
搬送し、シャッタ19b,20bを開状態にして、小売
店主Bに貨幣を返却する(S107)。
【0101】以上、図14に示す電子決済のフローチャ
ートは、小売店主BがATM1を利用して電子マネーを
移動する処理を述べたが、顧客Aについても同様に自分
の預貯金口座に電子マネーを移動できることは言うまで
もない。
【0102】更に、小売店主Bが小売店カード9を持っ
て他の小売店に出向き、商品の購入に際しては、顧客A
と同様に直接的かつ、即時決済により取引を行なうこと
ができる。
【0103】ATM1を操作して現金を電子マネーとし
て換金できるが、そのATM1を保有し管理する金融機
関に開設口座を有しない顧客であってもオフライン取引
ができるため、利用者の現金持ち歩きを減額でき、利便
性を増すことが可能である。
【0104】顧客カード8及び小売店カード9をICカ
ードとし、接触式として説明したが、これに限定するも
のではなく、非接触式のものでも可能であることは言う
までもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明した本発明には、次の効果があ
る。顧客カードは“財布”であり、記憶されている残高
情報は“通貨”であるから顧客カードを誤って紛失する
と財布と通貨を紛失したことと同一となるが、顧客カー
ド内の電子マネーを盗用しようとした場合、支払用の暗
証番号では顧客カード内の電子マネーは盗られても、金
融機関の顧客口座からの資金の充填(引出し)は不可能
であるため、被害を最小限にすることができる。逆に顧
客口座から電子マネーとして資金を充填する充填取引時
の暗証番号では支払取引はできないため、被害が発生し
ないという効果がある。
【0106】更に、虹彩データによる顧客識別を行なう
ことにより、識別精度を高めることが可能になり、現暗
証番号の入力を不要として新暗証番号への更新が可能に
なるため、顧客にとって煩わしさがなくなる。
【0107】また、現金を持っている顧客は、オフライ
ン取引として自動取引装置を使用し貨幣を鑑別・計数
し、取込まれた後に顧客カード内に電子マネーとして充
填(換金)できるため利便性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取引概念を示す説明図である。
【図2】本発明の取引概念を示す説明図である。
【図3】本発明の自動取引装置の制御ブロック図であ
る。
【図4】本発明の小売店システムの制御ブロック図であ
る。
【図5】本発明の顧客カードの説明図である。
【図6】本発明の顧客カードのデータフォーマットを示
す説明図である。
【図7】本発明の暗証番号更新のフローチャートであ
る。
【図8】本発明の顧客誘導画面の表示例を示す説明図で
ある。
【図9】本発明の顧客誘導画面の表示例を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の電子決済のフローチャートである。
【図11】本発明の顧客誘導画面の表示例を示す説明図
である。
【図12】本発明の顧客誘導画面の表示例を示す説明図
である。
【図13】本発明の電子決済のフローチャートである。
【図14】本発明の電子決済のフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動取引装置(ATM) 3 ホストコンピュータ 4 記憶装置 4a 顧客情報ファイル(CIF) 5 小売店売上機 6 顧客端末 7 上位装置 8 顧客カード 9 小売店カード 13 カード処理部 13a カード挿入返却口 18 貨幣処理部 19a,20a 接客口 21 接客部 23 記憶部 24 インターフェース部 25 接近検知器 28 主制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金融機関に開設している顧客口座毎に、
    顧客識別情報と電子マネーによる金額を残高情報として
    記憶し、該記憶した前記情報を更新可能とした顧客カー
    ドと、 該顧客カードに記憶されている顧客識別情報から顧客を
    特定し、記憶されている電子マネーによる取引決済を行
    なう電子財布システムにおいて、 前記顧客カードには顧客識別情報としての暗証番号を複
    数個記憶していることを特徴とする電子財布システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子財布システムにおい
    て、 複数個の暗証番号を電子マネーによる支払取引用と、電
    子マネーの充填取引用とに割り当てることを特徴とする
    電子財布システム。
  3. 【請求項3】 金融機関に開設している顧客口座毎に、
    顧客識別情報と電子マネーによる金額を残高情報として
    記憶し、該記憶した前記情報を更新可能とした顧客カー
    ドと、 該顧客カードに記憶されている顧客識別情報から顧客を
    特定し、記憶されている電子マネーによる取引決算を行
    なう電子財布システムにおいて、 前記顧客カードを受け入れ、記憶情報の読み取り及び書
    き込みが可能なカード処理部と、接客部よりの入力によ
    り取引を行なう自動取引装置を設け、 前記顧客カードに記憶された暗証番号と接客部より入力
    した暗証番号とを照合し、一致した場合には暗証番号の
    更新を許容することを特徴とする電子財布システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子財布システムにおい
    て、 前記自動取引装置に、 映像入力部により撮影した顧客の虹彩映像を虹彩データ
    に加工処理する画像処理部を設け、 前記自動取引装置と回線接続されたホストコンピュータ
    と、 該ホストコンピュータに管理される顧客情報を記憶する
    記憶装置とを接続し、 該記憶装置内の顧客情報に予め虹彩データを含めて格納
    しておき、 前記暗証番号の更新取引時に虹彩データを採取し、前記
    記憶装置に格納されている虹彩データと比較し、同顧客
    と判定した場合には暗証番号の更新を許容することを特
    徴とする電子財布システム。
  5. 【請求項5】 金融機関に開設している顧客口座毎に、
    顧客識別するための暗証番号と電子マネーによる金額を
    残高情報として記憶し、該記憶した前記情報を更新可能
    とした顧客カードと、 該顧客カードを受け入れ、記憶情報の読み取り及び書き
    込みが可能なカード処理部と、接客部よりの入力により
    取引を行なう自動取引装置を設け、 前記自動取引装置と回線接続されるホストコンピュータ
    と、 該ホストコンピュータに管理され、顧客口座毎に預貯金
    残高情報を記憶する記憶装置とを接続し、前記顧客カー
    ドに記憶された暗証番号と接客部よりの暗証番号の入力
    結果を照合し、一致した場合には顧客カードに記憶され
    ている電子マネーを顧客口座内の預貯金残高情報に加算
    し、顧客カード内の電子マネーを同額減算することを特
    徴とする電子財布システム。
  6. 【請求項6】 請求項4及び請求項5記載の電子財布シ
    ステムにおいて、 顧客カードに記憶された暗証番号と接客部よりの暗証番
    号の入力結果を照合し、不一致の場合には虹彩データを
    採取し、前記記憶装置に格納されている虹彩データと比
    較し、同顧客と判定した場合には操作入力指示された電
    子マネーを顧客口座内の預貯金残高情報に加算し、顧客
    カード内の電子マネーを同額減算することを特徴とする
    電子財布システム。
  7. 【請求項7】 金融機関に開設している顧客口座毎に顧
    客識別情報と電子マネーによる金額を残高情報として記
    憶し、該記憶した前記情報を更新可能とした顧客カード
    と、 該顧客カードに記憶されている顧客識別情報から顧客を
    特定し、記憶されている電子マネーによる取引決済を行
    なう電子財布システムにおいて、 前記顧客カードを受け入れ、記憶情報の読み取り及び書
    き込みが可能なカード処理部と、 顧客により投入される貨幣の金種,真偽を鑑別し,更に
    計数し収納する貨幣処理部を設け、顧客誘導画面の表示
    可能な接客部よりの入力により取引を行なう自動取引装
    置を設け、 投入された貨幣の計数結果を接客部に表示し、顧客によ
    り確認操作入力がなされると前記貨幣を収納し、顧客カ
    ード内に電子マネーとして加算処理することを特徴とす
    る電子財布システム。
JP6604696A 1996-03-22 1996-03-22 電子財布システム Withdrawn JPH09259197A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050957A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Ntt Comware Corp 口座管理方法および口座管理装置
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JP2012133676A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置、自動取引方法、及びプログラム

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