JP2001016367A - 携帯電話機、公衆電話装置、公衆電話システム、無線通信制御装置、および携帯電話制御システム - Google Patents

携帯電話機、公衆電話装置、公衆電話システム、無線通信制御装置、および携帯電話制御システム

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JP2001016367A
JP2001016367A JP11183703A JP18370399A JP2001016367A JP 2001016367 A JP2001016367 A JP 2001016367A JP 11183703 A JP11183703 A JP 11183703A JP 18370399 A JP18370399 A JP 18370399A JP 2001016367 A JP2001016367 A JP 2001016367A
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JP
Japan
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mobile phone
public telephone
signal
wireless
transmission
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JP11183703A
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English (en)
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Hideki Osada
英喜 長田
Kazuhiko Ishimaru
和彦 石丸
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機からの電磁波を減少させる技術、
および携帯電話機を用いた通話を可能とし利便性の低下
を抑制する技術を提供する。 【解決手段】 公衆電話装置10Aは、電磁波を遮断す
る電磁シールド層12を有する電話ボックス本体11を
備える。携帯電話機1Aの操作者が、電磁シールドが施
された電話ボックス本体11内に入って電話をかける
と、携帯電話機1Aは、固定装置部30A内の無線送受
信回路33cと無線による送受信を行うことにより公衆
電話回線31を介して通話を確立することができる。携
帯電話機1Aからの電磁波は電磁シールドの外部に送出
されないので、電話ボックス本体11の外部に対して電
磁波による悪影響を与えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波問題の解決
に寄与することが可能な携帯電話機、公衆電話装置、公
衆電話システム、無線通信制御装置、および携帯電話制
御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】技術の進歩は多くの場合、人々に利便性
を提供する。しかしながら、利便性を追求する一方で、
その技術による弊害が問題として現れることがある。そ
のような問題の一つとして、携帯電話機による電磁波問
題がある。携帯電話機は、人々に大きな利便性を与える
一方で、その電磁波が人体に影響を与えることがあるの
ではないかということが危惧されている。この影響のう
ちには、電磁波が人体に直接的に与える影響や、間接的
に与える影響がある。直接的に与える影響については必
ずしも完全に科学的に立証されているとはいえない面も
あるが、間接的に与える影響としては、たとえば、心臓
疾患を有する人が用いるペースメーカなどの電気的医療
器具は、携帯電話機から発せられる電磁波により誤作動
を起こすことがあることなどが既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁波問
題に対処するにあたって、現状では、特定の場所等にお
いて、一方的に携帯電話機を使わないことが求められて
いるに過ぎない。
【0004】しかしながら、一方的に携帯電話機の使用
禁止を呼びかけるだけで、携帯電話機の使用を抑制する
ことには限界がある。すなわち、携帯電話機の利便性に
抗して携帯電話機の使用を抑制するには限界がある。
【0005】したがって、確実に電磁波の発生を減少さ
せるために携帯電話機の使用を抑制するためには、さら
なる技術的な解決手段を用いることが必要であると考え
られる。そして、そのような技術の達成にあたっては、
携帯電話機使用者の利便性にも配慮することにより、一
層、携帯電話機の使用の抑制が促進されると考えられ
る。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、携帯
電話機からの電磁波を減少させる技術を提供することを
第1の目的とする。また、その場合において、携帯電話
機を用いた通話を可能とすることにより利便性の低下を
抑制する技術を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の公衆電話装置は、電話回線網に接
続される固定装置部と電話ボックス本体とを備える公衆
電話装置であって、前記電話ボックス本体は、電磁波を
遮断するシールド部を有し、前記固定装置部は、前記シ
ールド部により形成される電磁シールド内で使用される
携帯電話機との間での無線による送受信を行い公衆電話
回線に接続する無線送受信回路部を有することを特徴と
する。
【0008】請求項2に記載の公衆電話システムは、電
話回線網に接続される公衆電話システムであって、請求
項1に記載の公衆電話装置と、前記公衆電話装置の無線
送受信回路部との間で無線による通信を行い前記公衆電
話装置の端末として用いられる携帯電話機と、を備える
ことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の公衆電話システムは、請
求項2に記載の公衆電話システムであって、前記電話ボ
ックス本体は、電磁的にシールドされた施設または乗物
内に配置されることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の携帯電話機は、無線通話
が可能な携帯電話機であって、公衆電話装置との間を有
線接続するための有線接続部と、有線通話と無線通話と
を切り換える切換部と、を備えることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の携帯電話機は、請求項4
に記載の携帯電話機であって、公衆電話装置に対して有
線接続されたことを検知すると、携帯電話機の無線信号
を発信禁止にして有線通話に切り換えることを特徴とす
る。
【0012】請求項6に記載の公衆電話装置は、電話回
線網に接続される公衆電話装置であって、有線接続され
た携帯電話機との間での有線による送受信を行う送受信
部と、公衆電話回線に接続する有線送受信回路部と、を
備えることを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の公衆電話装置は、請求項
6に記載の公衆電話装置であって、有線接続された携帯
電話機に対して、携帯電話機の無線信号を発信禁止にす
べき旨の無線禁止信号を発生する無線禁止信号発生部
と、前記無線禁止信号を携帯電話機に対して送信する制
御部と、をさらに備えることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の公衆電話装置は、請求項
6に記載の公衆電話装置であって、携帯電話機との間の
有線接続用ケーブルを備えることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の公衆電話システムは、公
衆電話装置と携帯電話機とを備える公衆電話システムで
あって、前記携帯電話機は、公衆電話装置との間を有線
接続する有線接続部と、有線通話と無線通話とを切り換
える切換部とを有し、前記公衆電話装置は、携帯電話機
との間での有線による送受信を行い公衆電話回線に接続
する有線送受信回路部を有することを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の公衆電話システムは、
請求項9に記載の公衆電話システムであって、前記公衆
電話装置は、電磁的にシールドされた施設または乗物内
に配置されることを特徴とする。
【0017】請求項11に記載の無線通信制御装置は、
携帯電話機の無線信号を発信禁止にすべき旨の無線信号
発信禁止信号を発信する禁止信号発信回路を備えること
を特徴とする。
【0018】請求項12に記載の携帯電話機は、無線通
話が可能な携帯電話機であって、無線信号発信禁止信号
を受信すると、携帯電話機の無線信号を発信禁止にする
無線通信禁止回路を備えることを特徴とする。
【0019】請求項13に記載の携帯電話制御システム
は、携帯電話機の無線信号を発信禁止にすべき旨の無線
信号発信禁止信号を送受信することによって携帯電話機
の無線通信を制御する携帯電話制御システムであって、
携帯電話機の無線信号を発信禁止にすべき旨の無線信号
発信禁止信号を発信する無線通信制御装置と、無線信号
発信禁止信号を受信すると、携帯電話機の無線信号を発
信禁止にする携帯電話機と、を備えること特徴とする。
【0020】請求項14に記載の携帯電話制御システム
は、請求項13に記載の携帯電話制御システムであっ
て、前記無線信号発信禁止信号は、携帯電話機の無線通
話機能を選択的に禁止する信号であることを特徴とす
る。
【0021】請求項15に記載の携帯電話制御システム
は、請求項14に記載の携帯電話制御システムであっ
て、前記無線信号発信禁止信号は、携帯電話機の送信お
よび受信の一方のみを選択的に禁止させる旨の信号であ
ることを特徴とする。
【0022】請求項16に記載の携帯電話制御システム
は、請求項14に記載の携帯電話制御システムであっ
て、前記無線信号発信禁止信号は、特定の通話先に対す
る無線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じる信
号であることを特徴とする。
【0023】請求項17に記載の携帯電話制御システム
は、請求項14に記載の携帯電話制御システムであっ
て、前記無線信号発信禁止信号は、特定の携帯電話機の
無線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じる信号
であることを特徴とする。
【0024】なお、本明細書においては、「携帯電話
機」は、その方式の如何を問わず、操作者が携行するタ
イプの携帯型の電話機を意味するものとし、たとえば、
「PHS(Personal Handy-phone System:パーソナルハ
ンディホンシステム)」などをも含むものとする。
【0025】
【発明の実施の形態】<第1実施形態> <構成>図1は、本発明の第1実施形態に係る公衆電話
システム100Aを用いて構築された通信システム20
0Aの一例を示す概略構成図であり、図2は、公衆電話
装置10Aの概略構成を表す側面図であり、図3は、公
衆電話装置10Aの機能ブロック図である。
【0026】図1に示すように、この公衆電話装置10
Aは、有線基地局B1から伸びる電話回線網の一部とし
て設けられた公衆電話回線31に対して接続されてい
る。無線基地局B2は、後述する携帯電話機1Aとの間
で無線通話回線を確立する基地局であり、携帯電話機1
Aの所持者が携帯電話禁止区域の外にいるときには、こ
の無線基地局B2と携帯電話機1Aとの間で通常の無線
通話が可能である。
【0027】図2に示すように、この公衆電話装置10
Aは、電話ボックス本体11と、電磁シールド層12
と、固定装置部30Aとを備えている。電話ボックス本
体11は、電話ボックス本体11の正面側に扉13を有
しており、この扉13の開閉により電話操作者は電話ボ
ックス本体11に出入りすることが可能である。電磁シ
ールド層12は、電話ボックス本体11の境界壁の内部
(または表面)において、たとえば薄板状あるいは薄板
メッシュ状の金属などの導電体層として形成されてお
り、電話ボックス本体11の内部と外部との間の電磁シ
ールドを形成する。すなわち、この電磁シールド層12
によって、電話ボックス本体11内部の閉空間は外部か
らの電磁波が遮断され、電話ボックス本体11内部から
の電磁波は電話ボックス本体11の外部に対して放出さ
れない。したがって、電話ボックス本体11内部で携帯
電話機1Aを使用したとしても、携帯電話機1Aからの
無線電波は電話ボックス本体11の外部へは放出されな
い。
【0028】図3の機能ブロックに示されるように、固
定装置部30Aは、インターフェイス(I/F)32を
介して公衆電話回線31と接続されており、各種制御を
行うコントローラ33と、課金管理を行う課金部34
と、操作者に対する出力表示を行うディスプレイ35
と、操作者からの入力を受け付ける操作部36と、受話
器38と、アンテナ40とを有している。受話器38
は、インターフェイス37を介して固定装置部30Aの
本体41に対してケーブルCBを介して有線接続されて
おり、後述の携帯電話機1Aを用いた無線通話を行わな
い場合には、この受話器38を用いて通常の有線通話が
可能である。
【0029】また、本体41に接続されるアンテナ40
は、インターフェイス39を介してコントローラ33に
接続されており、電話ボックス本体11の電磁シールド
内で使用される携帯電話機1Aとの間で無線による送受
信を行う。コントローラ33は、各種回路を統括する機
能などを有する主制御回路33aと、音声等の信号伝送
を行う信号伝送処理回路33bと、アンテナ40を介し
た携帯電話機1Aとの無線送受信を行う無線送受信回路
33cとを有する。なお、異なる通信方式を有する複数
の種類の携帯電話機に対応するため、各方式に対応する
アンテナ40や無線送受信回路33cを複数設けておく
ことが好ましい。
【0030】ここで、公衆電話システム100A(図
1)は、公衆電話装置10Aと携帯電話機1Aとの組み
合わせによって成立する。言い換えれば、携帯電話機1
Aが公衆電話装置10Aの無線送受信回路33cとの間
で無線による通信を行い公衆電話装置の端末として用い
られることにより、公衆電話装置10Aと携帯電話機1
Aとが公衆電話システム100Aとして機能することと
なる。
【0031】<動作>つぎに、このシステムの動作につ
いて、図4の説明図などを参照しながら説明する。携帯
電話機1Aの使用を制限すべき特定の場所、たとえば公
共性の高い病院およびその近辺等においては、携帯電話
機1Aの使用が禁止される。図4に示すように、携帯電
話機の使用禁止を呼びかける掲示等が行われる。
【0032】このような場所において、上述の公衆電話
装置10Aが配置される。携帯電話機1Aの操作者は、
使用禁止を呼びかける掲示板MB等を見ることなどによ
って、携帯電話機の使用禁止区域であることを知る。
【0033】この使用禁止区域において、携帯電話機の
操作者は、公衆電話装置10Aを探し出し、公衆電話装
置10Aの電話ボックス本体11内に入って通話を行
う。上述したように、扉13(図2)を閉めれば電話ボ
ックス本体11内は電磁シールドが施された閉空間とな
り、電話ボックス本体11内部で携帯電話機1Aを使用
したとしても、携帯電話機1Aからの無線電波は電話ボ
ックス本体11の外部へは放出されない。
【0034】電話ボックス本体11内に入った操作者
は、携行してきた携帯電話機1Aを取り出し、携帯電話
機1Aのボタン等を操作して電話をかける。携帯電話機
1Aからの無線電波はアンテナ40を介して固定装置部
30Aに取り込まれ、無線送受信回路33cを介して、
公衆電話回線31を通じて通話相手先との回線が確立さ
れる。これにより操作者は、携帯電話機1Aを公衆電話
装置10Aの無線端末として利用することができる。
【0035】このように、携帯電話機1Aを電話ボック
ス本体11の電磁シールド空間内で使用することによ
り、携帯電話機1Aからの無線電波を外部に放出するこ
とがなくなるので、電磁波を減少させることができる。
【0036】一方、携帯電話機1Aの携行者に対しても
携帯電話機1Aを用いた通話を確保することができるの
で、携帯電話機1Aの利便性を完全に犠牲にしてしまわ
ずに済む。たとえば、受話器38を用いた有線通話では
なく、携帯電話機1Aを用いた無線通話が可能となるの
で、固定装置部30Aの本体41との間におけるケーブ
ルなどの拘束を受けることがない。このように、携帯電
話機1Aの携行者は、電話ボックス本体11内で使用す
るという条件を満たすだけで、その携帯電話機1Aが有
する機能を有効に活用することができる。
【0037】また、電話利用者が電話ボックス11内に
おいて携帯電話機1Aを使用しているときには、有線基
地局B1から無線基地局B2へと、有線回線または無線
回線によってその旨を通知し、その携帯電話機1Aへの
呼び出し電波の発信を停止することが好ましい。このよ
うにすれば、無線基地局B2から無線で呼び出しても通
話できない状態にある携帯電話機1Aに対して無駄な電
波を放射する必要がない。呼び出し元の電話に対して
は、「(送信先の人が)通話できないエリアにいる」旨
のメッセージを流せばよい。
【0038】また、いわゆるキャッチホン機能を利用し
て、携帯電話機1Aを呼び出そうとしている通話を無線
基地局B2から有線基地局B1を介して電話ボックス1
1に転送し、電話ボックス11内のアンテナ40を介し
て、通話中の携帯電話機1Aに割り込みをかけるように
してもよい。
【0039】課金については、電話ボックス11内の課
金部34を使用して所定の利用金額を徴収してもよい
が、携帯電話機1Aの利用料金に自動加算する方が好ま
しい。また、利用料金については、通常の無線通信を行
う場合よりも安く設定することが好ましく、これにより
使用を促進することができる。
【0040】上記のように、携帯電話機1Aによる無線
電波は電磁シールド層12の電磁シールドにより電話ボ
ックス本体11の外部に放出されることがないので、携
帯電話機1Aから放出される電磁波の悪影響を回避する
ことができる。一方、携帯電話機を公衆電話装置の端末
として利用した通話が可能となり、固定装置部30Aと
の間でのケーブルによる拘束を受けることなく通話する
ことができるなど、携帯電話機使用者の利便性の低下を
抑制することもできる。
【0041】また、この携帯電話機1Aは、通常の通話
機能を有する携帯電話機としての構成を有していれば良
く特別な構成を必要としない。したがって、上述したよ
うな構成を備える公衆電話装置10Aと通常の携帯電話
機と組み合わせることによって、公衆電話システム10
0Aとして機能させることができるので、容易にシステ
ム構築することができる。
【0042】<第2実施形態>図5は、本発明の第2実
施形態に係る公衆電話装置10Bおよび公衆電話システ
ム100Bを用いて構築された通信システム200Bの
一例を示す概略構成図であり、図6は、公衆電話装置1
0Bの概略構成を表す側面図である。また、図7は、公
衆電話装置10Bの機能ブロック図であり、図8は、携
帯電話機1Bの機能ブロック図である。
【0043】図5および図6に示すように、公衆電話装
置10Bの固定装置部30Bは、有線基地局B1から伸
びる電話回線網の一部として設けられた公衆電話回線3
1に対して接続されている。
【0044】この第2実施形態においては公衆電話装置
10Bは、固定装置部30Bを備えているが、電話ボッ
クス本体11を備えていない。しかしながら、公衆電話
装置10Bは、第1実施形態の公衆電話装置10Aと同
様に、電話ボックス本体11を備えていてもよく、ま
た、電話ボックス本体11には、電磁シールド層12を
設けてもよい。
【0045】図7の機能ブロックに示されるように、固
定装置部30Bは、インターフェイス(I/F)32を
介して公衆電話回線31と接続されており、各種制御を
行うコントローラ33と、課金管理を行う課金部34
と、操作者に対する出力表示を行うディスプレイ35
と、操作者からの入力を受け付ける操作部36と、受話
器38とを有している。固定装置部30Bは、ケーブル
格納部42と接続ケーブル43とコネクタ44とをさら
に備えており、接続ケーブル43は、携帯電話機1Bと
固定装置部30Bとの間を着脱自在に有線接続するため
に用いられる。この接続ケーブル43は、不使用時には
ケーブル格納部42において巻き取って格納しておくこ
とができ、使用時にはケーブル格納部42から引き出し
て所望の長さに調整することができる。接続ケーブル4
3が固定装置部30側に備えられていることにより、携
帯電話機1Bの携行者は、固定装置部30Bとの接続の
ためのケーブルを携行する必要がない。
【0046】また、コントローラ33は、各種回路を統
括する機能などを有する主制御回路33aと、音声等の
信号伝送を行う信号伝送処理回路33bと、携帯電話機
の無線信号を発信禁止にする無線禁止信号を発生する無
線禁止信号発生回路33dとを有する。なお、この無線
禁止信号は、後述するように、主制御回路33aによっ
て接続ケーブル43を介して携帯電話機1Bに対して送
出される。
【0047】図8の機能ブロック図に示すように、携帯
電話機1Bは、無線による送受信を行うためのアンテナ
51、無線送受信回路52と、有線による送受信を行う
ためのコネクタ53、インターフェイス54、有線送受
信回路55と、無線通話および有線通話とを切り換えて
選択するセレクタ(切換部)56と、各種制御を行うコ
ントローラ58と、携帯電話機1B内に電力を供給する
バッテリ59とを備える。コントローラ58は、主制御
回路58aと伝送信号処理回路58bと有線/無線選択
回路58cと有している。また、携帯電話機1Bは、操
作者に対する出力表示を行うディスプレイ62と、操作
者からの入力を受け付ける操作部63と、音声出力を行
うスピーカ(受話器)64と、音声入力を行うマイク
(送話器)65とを有している。
【0048】ここで、コネクタ53には、接続ケーブル
43側のコネクタ44が接続され、固定装置部30Bと
携帯電話機1Bとが有線接続される。有線接続がなされ
た場合には、後述する原理によってそのような有線接続
が検知され、前述の無線禁止信号が、固定装置部30B
から携帯電話機1Bへ向けて、接続ケーブル43、イン
ターフェイス54、主制御回路58aを介して有線/無
線選択回路58cへと送出される。有線/無線選択回路
58cは、この無線禁止信号を受けて、セレクタ56に
より携帯電話機1Bを有線通話が可能な状態に切り換え
る。このときには、無線による送受信は禁止され、有線
による送受信のみが有効となっている。
【0049】なお、無線禁止信号発生回路33d(図
7)による無線禁止信号は連続的もしくは断続的に送出
され続け、有線/無線選択回路58cが無線禁止信号を
検出する間は無線通話が禁止され有線通話のみが可能と
なる。一方、有線/無線選択回路58cが無線禁止信号
を所定時間にわたって検出しない場合には、無線禁止が
解除されたものとして、無線による通話が可能な状態へ
と復帰する。
【0050】ここで、公衆電話システム100B(図
5)は、公衆電話装置10Bと携帯電話機1Bとを備え
る。言い換えれば、携帯電話機1Bが公衆電話装置10
Bの有線送受信回路33dとの間で有線による通信を行
い公衆電話装置の端末として用いられることにより、公
衆電話装置10Bと携帯電話機1Bとが公衆電話システ
ム100Bとして機能することとなる。
【0051】<動作>つぎに、このシステムの動作につ
いて説明する。操作者は、自己が携行する携帯電話機1
Bを公衆電話装置10Bの固定装置部30Bに対して接
続ケーブル43を介して有線接続する。具体的には、ケ
ーブル格納部42から接続ケーブル43を引き伸ばし、
通話しやすいような長さになるように接続ケーブル43
の長さを調節した後、接続ケーブル43の先端のコネク
タ44を携帯電話機1Bのコネクタ53に嵌合させる。
【0052】固定装置部30Bの無線禁止信号発生回路
33d(図7)は、接続ケーブル43内のラインに対し
て所定の信号電圧を印加しており、コネクタ44が携帯
電話機1Bに接続されると携帯電話機1Bとの間の回路
が確立したことが検知される。そしてその検知に応答し
て無線禁止信号発生回路33dにおいて発生した無線禁
止信号は、主制御回路33aによって接続ケーブル43
を介して携帯電話機1Bに対して送出される。そして、
携帯電話機1Bは、インターフェイス54、主制御回路
58aなどを介して無線禁止信号を受信し、有線/無線
選択回路58c、セレクタ56などが携帯電話機1Bを
有線通話が可能な状態に切り換える。
【0053】その後、操作者は、携帯電話機1Bのボタ
ン等を操作して電話をかける。携帯電話機1Bからの信
号は接続ケーブル43を介して固定装置部30Bに取り
込まれ、さらに無線送受信回路33c、公衆電話回線3
1を通じて通話相手先との回線が確立される。これによ
り操作者は、携帯電話機1Bを公衆電話装置10Bの端
末として利用することができる。
【0054】このとき、携帯電話機1Bは、無線電波を
放出しない状態となるので、電磁波による影響をなくす
ことができる。一方、携帯電話機1Bの使用者に対して
も携帯電話機1Bを用いた通話を確保することができる
ので、携帯電話機1Bの利便性を完全に犠牲にしてしま
わずに済む。たとえば、受話器38を用いた通話ではな
く、携帯電話機1Bを用いた通話が可能となるので、使
い慣れた携帯電話機1Bを利用することができる。ま
た、携帯電話機1Bが利便性の高い機能、たとえば、通
話相手先を簡易に指定する機能などを有する場合には、
そのような機能の恩恵を引き続き享受することができ
る。このように、携帯電話機1Bの使用者は、固定装置
部30Bに有線接続するという条件を満たすだけで、そ
の携帯電話機1Bが有する機能を有効に活用することが
できる。
【0055】通話が終了した後、操作者は接続ケーブル
43およびコネクタ44を、携帯電話機1Bから取り外
し、接続ケーブル43をケーブル格納部42に格納す
る。これにより、携帯電話機1Bは、無線禁止信号を受
信しない状態となるので、有線/無線選択回路58cな
どにより、携帯電話機1Bは無線通話が可能な状態に切
り換えられる。
【0056】<第3実施形態>第2実施形態において
は、携帯電話機1Bは、固定装置部30B側からの無線
禁止信号を受信して、有線通話と無線通話との選択(切
換)を行っていたが、この第3実施形態においては、携
帯電話機1Cがコネクタ44の嵌合を自ら検知して行う
場合を例示する。
【0057】第3実施形態の公衆電話システム100
C、公衆電話装置10C(固定装置部30C)、携帯電
話機1Cは、第2実施形態の対応要素とほぼ同様の構成
を有しており、以下では第2実施形態と異なる点につい
て説明する。
【0058】図9は、携帯電話機1Cと固定装置部30
C側の接続ケーブル43(後述)との接続に関する説明
図である。図9に示すように、携帯電話機1Cのコネク
タ53には凹部53aが設けられており、一方、接続ケ
ーブル43の先端のコネクタ44には凸部44aが設け
られている。接続ケーブル43を携帯電話機1Cに接続
するためコネクタ44をコネクタ53に嵌合させると、
上記の凸部44aと凹部53aとが嵌合する。この機械
的接続が接続検出部53b(たとえば近接スイッチな
ど)により検出され、電気的信号に変換されて接続検出
信号として有線/無線選択回路58cに送出される。こ
れにより、携帯電話機1Cは、有線接続を感知して、セ
レクタ56により有線通話に切り換える。
【0059】また、この実施形態における動作について
も、接続ケーブル43の先端のコネクタ44を携帯電話
機1Bのコネクタ53に嵌合させるまでは、第2実施形
態と同様である。
【0060】そして、上記の凸部44aと凹部53aと
の機械的接続が接続検出部53bにより検出されると、
電気的信号に変換されて接続検出信号として有線/無線
選択回路58cに送出され、セレクタ56を介して携帯
電話機1Cは有線通話状態に切り換えられる。
【0061】その後、再び、第2実施形態と同様に、操
作者は、携帯電話機1Cを公衆電話装置10Cの端末と
して利用して電話をかけることができる。
【0062】また、通話が終了した後、操作者は接続ケ
ーブル43およびコネクタ44を、携帯電話機1Cから
取り外し、接続ケーブル43をケーブル格納部42に格
納する。これにより、携帯電話機1Cの接続検出部53
bは、上記の凸部44aと凹部53aとの機械的接続が
解除されたことを検出する。これに応答して、電気的信
号に変換された接続解除信号が有線/無線選択回路58
cに送出され、セレクタ56を介して携帯電話機1Cは
無線通話が可能な状態に切り換えられる。
【0063】なお、この第3実施形態においては、携帯
電話機1Cが自動的に有線接続の有無を検知して有線通
話と無線通話とを切り換えるので、固定装置部30C
は、無線禁止信号発生回路33dを備える必要はない。
【0064】<第4実施形態>図10は、第4実施形態
に係る公衆電話装置10Dを示す概略構成図である。図
10に示すように、この公衆電話装置10Dは、第1実
施形態の公衆電話装置10Aを電車の車両内において設
けた構成を有している。すなわち、車両70は、その内
部空間内の所定の場所(ここではデッキ部73)におい
て電磁シールド層12を備えた電話ボックス本体11を
有している。固定装置部30Dは固定装置部30Aと同
様の構成を有しており、回線ケーブル31aに接続され
ている。この回線ケーブル31aは、列車アンテナAT
を使用した無線を介して無線基地局の電話回線網に接続
される。
【0065】ここで、公衆電話装置10Dが車両70内
に設けられているので、公衆電話装置10Dの電話ボッ
クス本体11内で携帯電話機1Dを用いて通話すること
が可能であり第1実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。なお、この場合において、電話ボックス本体11
を備える代わりに、車両のデッキ部73全体を覆うよう
な電磁シールドを設けてもよい。この電磁シールドが施
された閉空間内で携帯電話機1Dを用いることにより、
第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】さらに、この第4実施形態においては、電
車本体71は、その車両70全体を囲む電磁シールド層
72を有している。これにより、車両70内は外部に対
して電磁シールドを施されることとなるため、携帯電話
機1Dは、車両70の外部との間で無線による通常の送
受信動作を行うことができなくなる。したがって、公衆
電話装置10Dを用いない場合には携帯電話機1Dによ
る無線電波の送受信による通話が確立することがなくな
るので、車両70内の携帯電話機から発信される通話確
立時の無線電波が無くなり車両70内における電磁波に
よる悪影響を回避することができる。
【0067】<第5実施形態>図11は、第5実施形態
に係る公衆電話装置10Eを示す概略構成図である。図
11に示すように、この公衆電話装置10Eは、第2実
施形態の公衆電話装置10Bを電車の車両70内におい
て設けた構成を有している。すなわち、車両70は、そ
の内部空間内の所定の場所(ここではデッキ部73)に
おいて固定装置部30Eを有している。固定装置部30
Eは固定装置部30Aと同様の構成を有しており、回線
ケーブル31aに接続されている。この回線ケーブル3
1aは、無線を介して電話回線網に接続される。
【0068】ここで、公衆電話装置10E(固定装置部
30E)が車両70内に設けられているので、公衆電話
装置10Eの固定装置部30Eと携帯電話機1Dとを有
線接続することにより、携帯電話機1Dを用いた通話手
段を確保することができる。したがって、第2実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0069】さらに、ここでも第4実施形態と同様に、
電車本体71はその車両70全体を囲む電磁シールド層
72を有しているので、車両70内は外部に対して電磁
シールドを施されることとなるため、携帯電話機1E
は、車両70の外部との間で無線による通常の送受信動
作を行うことができなくなる。したがって、携帯電話機
1Eによる無線電波の送受信による通話が確立すること
がなくなるので、車両70内の携帯電話機から発信され
る通話確立時の無線電波が無くなり電磁波による悪影響
を回避することができる。
【0070】なお、その電車本体71(ボディ)が金属
や合金で形成されていることが多いため、そのような場
合には、車両の窓部などに細い金属メッシュを入れるな
どの付加だけでシールド層72が実質的に得られる。
【0071】<第6実施形態>第4実施形態および第5
実施形態においては、車両70内において、それぞれ公
衆電話装置10Aおよび公衆電話装置10Bを設け、さ
らに、車両70の車両本体71に電磁シールド層72を
設けた構成を例示したが、これに限定されない。
【0072】第6実施形態では、車両本体71に電磁シ
ールド層72を設ける代わりに、病院などの建築物に建
築物全体を覆うような電磁シールド層を設ける。この場
合、建築物内は外部に対して電磁シールドを施されるこ
ととなるため、建築物の外部との無線による送受信を行
うことができなくなる。すなわち、携帯電話機1Fは建
築物の外部との間での無線電波の送受信による通話が確
立することが無くなる。したがって、建築物内の携帯電
話機から発信される通話確立時の無線電波が無くなるの
で、電磁波による悪影響を回避することができる。
【0073】そして、このように建築物内部において強
制的に携帯電話機の使用を不可能にする一方で、携帯電
話機使用者の利便を確保するため、第1実施形態の公衆
電話装置10Aまたは第2実施形態の公衆電話装置10
Bを所定の場所に配置する。これにより、対応する機能
を有する携帯電話機1Aまたは携帯電話機1Bによる通
話が可能になるため、携帯電話機使用者の利便性の低下
を抑制することができる。
【0074】上記以外にも、一般に、種々の施設や乗り
物を電磁的にシールドしてその中に公衆電話装置1Bを
設置することもできる。たとえば、図書館などの公共施
設、電磁波を嫌う実験施設、船舶、航空機、バスなどの
公共交通機関が、この発明の適用の好適例である。
【0075】<第7実施形態>図12は、第7実施形態
に係る携帯電話制御システム80を示す概略構成図であ
る。携帯電話制御システム80は、無線通信制御装置9
0を備えており、携帯電話機1Gによる通話を制御す
る。
【0076】無線通信制御装置90は、携帯電話機の無
線信号を発信禁止にすべき旨の無線信号発信禁止信号を
発信する禁止信号発信部91を備える装置である。
【0077】一方、本システム80の制御対象となる携
帯電話機1Gは、図13に示すように、無線信号発信禁
止信号を受信する禁止信号受信部81を有しており、こ
の禁止信号受信部81が無線信号発信禁止信号を受信す
ると、携帯電話機1Gの無線信号は発信禁止となる。
【0078】また、無線通信制御装置90の禁止信号発
信部91は、禁止信号生成部92を有しており、禁止信
号生成部92において生成した禁止信号を発信する。さ
らに、この禁止信号発信部91は、選択的禁止(選択的
な無線通話禁止)を意味する信号を発することが可能で
ある。ここで、無線信号の発信禁止には、全面的な無線
通信を禁止する一括禁止と、部分的に無線通信の禁止を
解除した選択的禁止とが存在する。選択的禁止には、た
とえば、(1)携帯電話機の送信および受信の一方のみ
の無線通信禁止を解除して他方の通信を選択的に無線通
信禁止にする選択的禁止、(2)特定の通話先に対する
無線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じるよう
な選択的禁止、(3)特定の携帯電話機の無線通信のみ
を選択的に許容または選択的に禁じるような選択的禁
止、などが存在する。
【0079】このような選択的禁止は、無線通信制御装
置90が送出する信号が意味する内容をあらかじめ取り
決めで定めておくことにより、実現することが可能であ
る。たとえば、所定の周波数f1の信号の存在により送
信禁止信号である旨を表したり、所定の周波数f2の信
号の存在により受信禁止信号である旨を表したりするこ
とが可能である。同様に、特定周波数の信号の有無によ
り、その他の選択的禁止を意味するようにしてもよい。
【0080】また、無線通信制御装置90が送出する信
号の特定の周期的変化パターンによって、選択的禁止を
意味するようにしてもよい。たとえば、特定の通話先
(たとえば警察、消防などの非常緊急性を要する通話
先)のみに対する禁止を解除する旨を表したりすること
も可能である。あるいは、携帯電話機1Gに対して所定
の認識番号を設定可能としておき、その所定の認識番号
を有する携帯電話機1Gのみが、無線通信を行うことが
可能であるようにすることも可能である。この認識番号
としては新たにコードを付与してもよいが、各携帯電話
機の回線呼び出し番号(いわゆる電話番号)を利用する
こともできる。
【0081】このようにして、選択的禁止を意味する無
線信号発信禁止信号を適宜に用いることにより、携帯電
話機1Gの使用を総合的に抑制して電磁波による影響を
低減しつつ、携帯電話機1Gの利便性を確保することが
可能である。
【0082】また、上記の携帯電話機1Gが一括禁止ま
たは選択的禁止によって使用することができない場合で
あっても、所定の場所において、第1実施形態の公衆電
話装置10Aや第2実施形態の公衆電話装置10Bを配
置しておけば、携帯電話機1Gを用いた通話が可能にな
る。なお、配置された公衆電話装置10B(第2実施形
態)に対して携帯電話機1Gを有線接続する場合には、
携帯電話機1Gは、携帯電話機1Bの対応する機能をさ
らに有している必要がある。
【0083】上記実施形態において、無線通信制御装置
90から送出される無線電波が存在するため、完全に無
線電波をなくすことはできない。したがって、病院など
のように厳格な電磁波管理が求められている場所より
は、そこまでは厳格な電磁波管理が求められない公共の
場所、たとえばコンサートホールなどにおいて、この無
線通信制御装置90を設置することが好ましい。
【0084】しかしながら、完全に無線電波をなくすこ
とができないものの、使用可能な携帯電話機1Gの総数
を減少させることにより、全体として電磁波自体を低減
することができるため、携帯電話機による電磁波の影響
を低減することは可能である。
【0085】また、無線通信制御装置90が送出する無
線電波は、無線電波を掻き消す程の強力な振幅(したが
ってパワー)を有する妨害電波とは異なり、通常の無線
通信に使用される程度またはそれ以下の微弱なパワーを
有する電波を用いることが可能であるため、無線通信制
御装置90により送出される無線電波(電磁波)による
影響は最小限にとどめることができる。
【0086】ここで、上記の(1)〜(3)の各選択的
禁止を具体的に実現する構成および動作についてそれぞ
れ説明する。
【0087】まず、図14および図15を参照しながら
上記の(1)の場合、すなわち、携帯電話機の送信およ
び受信の一方のみの無線通信禁止を解除して他方の通信
を選択的に無線通信禁止にする選択的禁止を行う場合に
ついて説明する。図14に示すように、この場合、無線
通信制御装置90(図12)の禁止信号生成部92は、
切換スイッチ93aと、切換判定部93bと、送受信禁
止信号生成部94aと、送信禁止信号生成部94bと、
受信禁止信号生成部94cと、禁止解除信号生成部94
dと、通信回路95とを有している。ここで、送受信禁
止信号生成部94aは、送信および受信の双方を禁止さ
せる送受信禁止信号を生成する。同様に、送信禁止信号
生成部94bは、送信のみを禁止させる送信禁止信号を
生成し、受信禁止信号生成部94cは、受信のみを禁止
させる受信禁止信号を生成し、禁止解除信号生成部94
dは、禁止を解除させる禁止解除信号を生成する。切換
スイッチ93aは、いずれの信号を生成するかについて
を切り換えるために用いられ、無線通信制御装置90の
操作者はこの切換スイッチ93aを操作して切り換える
ことによりいずれの信号を生成および発信するかを選択
する。また、切換判定部93bは、禁止信号生成部92
で選択された内容を判定し、対応する信号生成部94a
〜94dのいずれかを動作させることにより所望の信号
が生成され、生成された信号は通信回路95などを介し
て発信される。
【0088】また、図15に示すように、携帯電話機1
Gの禁止信号受信部81は、送信禁止/受信禁止判別回
路81aと、送信禁止信号発生回路81bと、受信禁止
信号発生回路81cとを有している。上述の無線通信制
御装置90から発信された各種信号は、アンテナ51お
よび無線送受信回路52において受信され、伝送信号処
理回路58などを介して、禁止信号受信部81に到達す
る。ここで、禁止信号受信部81の送信禁止/受信禁止
判別回路81aは、受信された信号の内容を判別する。
【0089】たとえば、送信禁止/受信禁止判別回路8
1aは、受信された信号が送信禁止信号であると判別す
ると、送信禁止信号発生回路81bを動作させて(アク
ティブ状態にして)送信禁止信号を生成して主制御回路
58aに対して送出する。これにより、主制御回路58
aは、携帯電話機1Gを送信禁止状態とする。
【0090】同様に、送信禁止/受信禁止判別回路81
aが、受信された信号を受信禁止信号として判別した場
合には、受信禁止信号発生回路81cを動作させて受信
禁止信号を生成して主制御回路58aに対して送出す
る。これにより、主制御回路58aは、携帯電話機1G
を受信禁止状態とする。
【0091】また、送信禁止/受信禁止判別回路81a
が、受信された信号を送受信禁止信号として判別した場
合には、送信禁止信号発生回路81bおよび受信禁止信
号発生回路81cの双方を動作させて受信禁止信号を生
成して主制御回路58aに対して送出する。これによ
り、主制御回路58aは、携帯電話機1Gを送受信禁止
状態とする。
【0092】あるいは、送信禁止/受信禁止判別回路8
1aが、受信された信号を送受信禁止信号として判別し
た場合には、送信禁止信号発生回路81bおよび受信禁
止信号発生回路81cの双方を非動作状態(非アクティ
ブ状態)とする。これにより、主制御回路58aは、携
帯電話機1Gの送信禁止状態および/または受信禁止状
態を解除する。なお、ここでは、禁止解除信号生成部9
4dの禁止解除信号を用いて上記の各種禁止信号を解除
しているが、一定期間各種禁止信号を受信しない場合に
禁止状態を解除するようにしてもよい。
【0093】以上のように、携帯電話機の無線信号を発
信禁止にすべき旨の無線信号発信禁止信号を無線通信制
御装置90が発信し、その信号を受信した携帯電話機は
当該無線信号発信禁止信号に対応する禁止状態となる。
このように、携帯電話制御システム80は、無線通信制
御装置90と携帯電話機1Gとの組み合わせによって成
立する。
【0094】次に、図16および図17を参照しながら
上記の(2)の場合、すなわち、特定の通話先に対する
無線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じるよう
な選択的禁止を行う場合について説明する。図16に示
すように、禁止信号生成部92は、設定入力部96a
と、設定電話番号記憶部96bと、許容電話番号発信部
97aと、禁止電話番号発信部97bと、リセット信号
発信部97cと、通信回路95とを有している。操作者
は、設定入力部96aにより、無線通信を許容する通話
先(許容通話先)であるか無線通信を禁じる通話先(禁
止通話先)であるかの設定と共に、その通話先の電話番
号を設定入力する。設定入力された電話番号は、設定電
話番号記憶部96bにおいて記憶される。
【0095】ここで、許容電話番号発信部97aは、ど
の電話番号への発信を許容するかを携帯電話機に知らせ
るために、許容通話先の電話番号を通信回路95を介し
て携帯電話機に発信する。同様に、禁止電話番号発信部
97bは、どの電話番号への発信を禁止するかを携帯電
話機に知らせるために、禁止通話先の電話番号を携帯電
話機に発信する。また、リセット信号発信部97cは、
携帯電話機側での許容通話先や禁止通話先の登録をリセ
ットして消去するための制御信号を発生させて、携帯電
話機に発信する。なお、この信号を受信した携帯電話機
は当該機能についてリセット状態となる。
【0096】また、図17に示すように、この場合の携
帯電話機1Gの禁止信号受信部81は、記憶部81d
と、記憶制御回路81eと、比較回路81fと、禁止信
号発生回路81gとを有している。許容電話番号発信部
97aおよび禁止電話番号発信部97bにおいて生成さ
れて発信された通話先電話番号は、その電話番号が許容
通話先であるか禁止通話先であるか区別するフラグとと
もに記憶部81dに記憶される。また、記憶制御回路8
1eは、書き込み、読み出し、消去などの制御動作を統
括する回路であり、比較回路81fは、発信しようとし
て利用者が操作した電話番号や、かかってきた電話番号
と、記憶されている電話番号とを比較し、上記フラグに
応じて一致した電話番号との送受信のみを許容(または
禁止)する回路である。なお、禁止信号発生回路81g
は、禁止信号を生成して主制御回路58aに送信する回
路であり、比較回路81fにおいて送受信が禁止された
電話番号であると判定された場合に動作する。
【0097】このようにして、上記(2)の場合、すな
わち、特定の通話先に対する無線通信のみを選択的に許
容または選択的に禁じるような選択的禁止を行うことが
できる。
【0098】次に、図18および図19を参照しながら
上記の(3)の場合、すなわち、特定の携帯電話機の無
線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じるような
選択的禁止を行う場合について説明する。図18に示す
ように、禁止信号生成部92は、設定入力部96aと、
設定電話番号記憶部96bと、選択的許容信号発信部9
8aと、選択的禁止信号発信部98bと、リセット信号
発信部98cと、通信回路95とを有している。操作者
は、設定入力部96aにより、通話を許容する携帯電話
機(許容携帯電話機)であるか通話を禁じる携帯電話機
(禁止携帯電話機)であるかの設定と共に、選択する携
帯電話機の電話番号を設定入力する。設定入力された電
話番号は、設定電話番号記憶部96bにおいて記憶され
る。
【0099】ここで、選択的許容信号発信部98aは、
全携帯電話機に向けて送受信禁止信号を発信すると共
に、通話を許容する携帯電話機に対して通話許容信号を
発信し、選択的禁止信号発信部98bは、通話を禁止す
る携帯電話機に対して通話禁止信号を発信する。また、
リセット信号発信部98cは、携帯電話機側での禁止状
態をリセットするための制御信号を発生させて携帯電話
機に発信する。
【0100】また、図19に示すように、この場合の携
帯電話機1Gの禁止信号受信部81は、自身の電話番号
を記憶する記憶部81hと、比較回路81iと、禁止信
号発生回路81jとを有している。比較回路81iは、
記憶部81hに記憶された電話番号と、受信した上記の
通話許容信号および/または通話禁止信号についての電
話番号とが一致するか否かを比較し、その信号が自身の
携帯電話機に対して発信されたものであるか否かを判定
する。禁止信号発生回路81jは、禁止信号発生回路8
1gは、禁止信号を生成して主制御回路58aに送信す
る回路であり、そして、比較回路81fにおける判定結
果に応じて、自身が使用を禁止された携帯電話機である
と判断された場合に動作する。これにより、その携帯電
話機が使用禁止の状態となる。
【0101】以上のようにして、上記(1)〜(3)の
各選択的禁止を具体的に実現することができる。
【0102】<その他>上記第2実施形態および第3実
施形態において、携帯電話機の切換部における有線通話
と無線通話との切換を、固定装置部30B側から送出さ
れる無線禁止信号に基づいて行う場合や、携帯電話機自
らが接続ケーブル43の接続を検知して行う場合を例示
したが、これに限定されず、切換部として手動切換スイ
ッチを設けて手動で切り換えてもよい。
【0103】また、上記第4実施形態および第5実施形
態においては、電車に対して本発明を適用する場合を示
したが、電車に限定されず、バスなどの公共交通機関な
どに適用してもよい。さらに、公共交通機関に限定され
ず、第6実施形態に示すように、不動産などの建造物に
対して適用してもよい。
【0104】さらに、上記実施形態では、公衆電話装置
は通常の受話器による通話との兼用が可能なように、操
作部などを有する固定装置部を備える構成を備えていた
が、これに限定されず、操作部などを省略して携帯電話
機専用の公衆電話装置とすることも可能である。たとえ
ば、図7に示すようなケーブル格納部42のみを壁面に
表出させた備えた構成としてもよい。この場合には、操
作部などを設ける必要がないので単純な構成とすること
ができるなどの利点がある。
【0105】また、上記第1実施形態ないし第3実施形
態においては、使用禁止区域内に存在する携帯電話機が
送信する場合について説明したが、使用禁止区域内にお
ける存在する携帯電話機が着信(受信)する場合につい
て次のようにして電磁波を減少させることも可能であ
る。
【0106】使用禁止区域内に存在する携帯電話機に対
して他の電話機から呼び出しが掛けられた場合、携帯電
話機への呼び出しを行う発信基地局は、その携帯電話機
が使用禁止区域内に存在することを判別する。この判別
は、携帯電話機が使用禁止区域内に入った時点で、通話
禁止信号(携帯電話機が使用禁止区域内に存在するため
に通話禁止である旨の信号)を操作者の明示的な操作な
どにより携帯電話機から発信基地局へ向けてあらかじめ
送信しておくことなどにより可能となる。
【0107】発信基地局は、呼び出し先の携帯電話機が
使用禁止区域内に存在すると判別すると、呼び出し先の
携帯電話機に対して、通常の呼び出しを行うかわりに、
「折返し通話」を求める呼び出しを行う。具体的には、
発信基地局は、折返し通話を求める呼び出しデータ(着
信データ)を生成して携帯電話機に伝送する。この呼び
出しデータは、呼び出し元の電話番号や付加的なメッセ
ージ情報などを含んでおり、たとえば1パケット内に収
まる程度の少ない情報量で構成される。呼び出しデータ
が携帯電話機側で受信されたことは、発信基地局と携帯
電話機との間での双方向通信により確認される。受信側
の携帯電話機は、受信された呼び出しデータを認識して
必要な情報を操作者に提示することが可能である。携帯
電話機の操作者は、携帯電話機のディスプレイなどに提
示された情報に基づいて呼び出し元の電話番号に対して
折返し通話を行うことができる。この折返し通話には、
上述の公衆電話システムなどを利用することができる。
【0108】ここで、発信基地局は、折返し通話を求め
る呼び出しを行うにあたって、情報量が少ない呼び出し
データを非常に短い時間において携帯電話機に送信する
だけであるので、通話確立のために長い時間にわたって
連続的若しくは断続的に携帯電話機に対して呼び出しを
行う場合に比べて電磁波の発生を抑制することができ
る。また、この折返し通話を求める呼び出しだけでは通
話が確立しないので、通話確立による電磁波の発生を防
止することができる。
【0109】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の公衆電
話装置および請求項2に記載の公衆電話システムによれ
ば、固定装置部は、シールド部により形成される電磁シ
ールド内で使用される携帯電話機との間での無線による
送受信を行い公衆電話回線に接続することができる。し
たがって、携帯電話機による無線電波は電磁シールドに
より外部に放出されることがないので、携帯電話機によ
る電磁波の悪影響を回避することができる。一方、携帯
電話機を公衆電話装置の端末として利用した通話が可能
となり、固定装置部との間でのケーブルによる拘束を受
けることなく通話することができるなど、携帯電話機使
用者の利便性の低下を抑制することもできる。
【0110】また、請求項1に記載の公衆電話装置によ
れば、通常の機能を有する携帯電話機と組み合わせて使
用することにより、請求項2の公衆電話システムとして
機能させることができるので、システム構築が容易であ
る。
【0111】請求項9に記載の公衆電話システムによれ
ば、携帯電話機は、公衆電話装置との間を有線接続する
有線接続部と、有線通話と無線通話とを切り換える切換
部とを有し、公衆電話装置は、携帯電話機との間での有
線による送受信を行い公衆電話回線に接続する有線送受
信回路部を有するので、携帯電話機と公衆電話装置との
間で有線による送受信を行い公衆電話回線に接続するこ
とができる。したがって、無線通信が禁止されている場
所でも携帯電話機を公衆電話装置の端末として利用した
通話が可能となり、携帯電話機が保有する機能を引き続
き利用することができるなど、携帯電話機使用者の利便
性の低下を抑制することができる。
【0112】また、請求項4および請求項5に記載の携
帯電話機、ならびに請求項6ないし請求項8に記載の公
衆電話装置によれば、請求項9に記載の公衆電話システ
ムを構築することができる。
【0113】さらに、請求項5に記載の携帯電話機によ
れば、公衆電話装置に対して有線接続されたことを検知
すると携帯電話機の無線信号を発信禁止して有線通話に
切り換えられるので、携帯電話機の操作者が手動で無線
通話と有線通話とを切り換える必要が無く、操作性がよ
い。
【0114】また、請求項7に記載の公衆電話装置によ
れば、有線接続された携帯電話機に対して、携帯電話機
の無線信号を発信禁止にすべき旨の無線禁止信号を発生
する無線禁止信号発生部と、無線禁止信号を携帯電話機
に対して送信する制御部と、をさらに備えるので、無線
禁止信号を受信した携帯電話機は、有線通話に切り換え
ることができる。したがって、携帯電話機の操作者が手
動で無線通話と有線通話とを切り換える必要が無く操作
性がよい。
【0115】さらに、請求項8に記載の公衆電話装置に
よれば、携帯電話機との間の有線接続用ケーブルを備え
るので、携帯電話機使用者は有線接続用ケーブルを持ち
運ぶ必要がない。
【0116】また、請求項3および請求項10に記載の
公衆電話システムによれば、この公衆電話システムは電
磁的にシールドされた施設または乗り物内に配置されて
いるので、そのシールド内での携帯電話機による無線通
話が不可能となり電磁波の発生を防止することができ
る。一方、そのような場合であっても、公衆電話システ
ムにより携帯電話機を用いた通話が可能となるので、携
帯電話機使用者の利便性の低下を抑制することができ
る。
【0117】請求項13に記載の携帯電話制御システム
によれば、携帯電話機の無線信号を発信禁止にすべき旨
の無線信号発信禁止信号を発信する無線通信制御装置
と、無線信号発信禁止信号を受信すると、携帯電話機の
無線信号を発信禁止にする携帯電話機とを備えるので、
携帯電話機の使用を強制的に抑制することにより無線電
波を減少させることができるので、電磁波の影響が軽減
される。
【0118】また、請求項11に記載の無線通信制御装
置および請求項12に記載の携帯電話機によれば、請求
項13に記載の携帯電話制御システムを構築することが
できる。
【0119】さらに、請求項14ないし請求項17に記
載の携帯電話制御システムによれば、無線信号発信禁止
信号は携帯電話機の無線通話機能を選択的に禁止する信
号であるので、一括禁止にする場合に比べてより柔軟な
対応が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る公衆電話システム
100Aを用いて構築された通信システム200Aの一
例を示す概略構成図である。
【図2】公衆電話装置10Aの概略構成を表す側面図で
ある。
【図3】公衆電話装置10Aの機能ブロック図である。
【図4】公衆電話システム100Aの動作についての説
明図である。
【図5】第2実施形態に係る公衆電話システム100B
を用いて構築された通信システム200Bの一例を示す
概略構成図である。
【図6】公衆電話装置10Bの概略構成を表す側面図で
ある。
【図7】公衆電話装置10Bの機能ブロック図である。
【図8】携帯電話機1Bの機能ブロック図である。
【図9】携帯電話機1Cと接続ケーブル43との接続に
関する説明図である。
【図10】第4実施形態に係る公衆電話装置10Dを示
す概略構成図である。
【図11】第5実施形態に係る公衆電話装置10Eを示
す概略構成図である。
【図12】第7実施形態に係る携帯電話制御システム8
0を示す概略構成図である。
【図13】第7実施形態に係る携帯電話機1Gの機能ブ
ロック図である。
【図14】無線通信制御装置90の禁止信号生成部92
の一実現例を示す構成図である。
【図15】携帯電話機1Gの一実現例を示す詳細機能ブ
ロック図である。
【図16】禁止信号生成部92の別の実現例を示す構成
図である。
【図17】携帯電話機1Gの別の実現例を示す詳細機能
ブロック図である。
【図18】禁止信号生成部92のさらに別の実現例を示
す構成図である。
【図19】携帯電話機1Gのさらに別の実現例を示す詳
細機能ブロック図である。
【符号の説明】
1A〜1G 携帯電話機 10,10A〜10E 公衆電話装置 11 電話ボックス本体 12,72 電磁シールド層 30A〜30E 固定装置部 40,51 アンテナ 41 (固定装置部の)本体 42 ケーブル格納部 43 接続ケーブル 44,53 コネクタ 44a 凸部 53a 凹部 53b 接続検出部 58 コントローラ 80 携帯電話制御システム 90 無線通信制御装置 100A,100B,100C 公衆電話システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K040 AA01 CC07 DD02 DD05 FF02 GG01 5K067 AA04 AA06 AA21 BB04 BB43 EE02 EE10 EE12 HH05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線網に接続される固定装置部と電
    話ボックス本体とを備える公衆電話装置であって、 前記電話ボックス本体は、電磁波を遮断するシールド部
    を有し、 前記固定装置部は、前記シールド部により形成される電
    磁シールド内で使用される携帯電話機との間での無線に
    よる送受信を行い公衆電話回線に接続する無線送受信回
    路部を有することを特徴とする公衆電話装置。
  2. 【請求項2】 電話回線網に接続される公衆電話システ
    ムであって、 請求項1に記載の公衆電話装置と、 前記公衆電話装置の無線送受信回路部との間で無線によ
    る通信を行い前記公衆電話装置の端末として用いられる
    携帯電話機と、を備えることを特徴とする公衆電話シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の公衆電話システムであ
    って、 前記電話ボックス本体は、電磁的にシールドされた施設
    または乗物内に配置されることを特徴とする公衆電話シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 無線通話が可能な携帯電話機であって、 公衆電話装置との間を有線接続するための有線接続部
    と、 有線通話と無線通話とを切り換える切換部と、を備える
    ことを特徴とする携帯電話機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の携帯電話機であって、 公衆電話装置に対して有線接続されたことを検知する
    と、携帯電話機の無線信号を発信禁止にして有線通話に
    切り換えることを特徴とする携帯電話機。
  6. 【請求項6】 電話回線網に接続される公衆電話装置で
    あって、 有線接続された携帯電話機との間での有線による送受信
    を行う送受信部と、 公衆電話回線に接続する有線送受信回路部と、を備える
    ことを特徴とする公衆電話装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の公衆電話装置であっ
    て、 有線接続された携帯電話機に対して、携帯電話機の無線
    信号を発信禁止にすべき旨の無線禁止信号を発生する無
    線禁止信号発生部と、 前記無線禁止信号を携帯電話機に対して送信する制御部
    と、をさらに備えることを特徴とする公衆電話装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の公衆電話装置であっ
    て、 携帯電話機との間の有線接続用ケーブルを備えることを
    特徴とする公衆電話装置。
  9. 【請求項9】 公衆電話装置と携帯電話機とを備える公
    衆電話システムであって、 前記携帯電話機は、公衆電話装置との間を有線接続する
    有線接続部と、有線通話と無線通話とを切り換える切換
    部とを有し、 前記公衆電話装置は、携帯電話機との間での有線による
    送受信を行い公衆電話回線に接続する有線送受信回路部
    を有することを特徴とする公衆電話システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の公衆電話システムで
    あって、 前記公衆電話装置は、電磁的にシールドされた施設また
    は乗物内に配置されることを特徴とする公衆電話システ
    ム。
  11. 【請求項11】 携帯電話機の無線信号を発信禁止にす
    べき旨の無線信号発信禁止信号を発信する禁止信号発信
    回路を備えることを特徴とする無線通信制御装置。
  12. 【請求項12】 無線通話が可能な携帯電話機であっ
    て、 無線信号発信禁止信号を受信すると、携帯電話機の無線
    信号を発信禁止にする無線通信禁止回路を備えることを
    特徴とする携帯電話機。
  13. 【請求項13】 携帯電話機の無線信号を発信禁止にす
    べき旨の無線信号発信禁止信号を送受信することによっ
    て携帯電話機の無線通信を制御する携帯電話制御システ
    ムであって、 携帯電話機の無線信号を発信禁止にすべき旨の無線信号
    発信禁止信号を発信する無線通信制御装置と、 無線信号発信禁止信号を受信すると、携帯電話機の無線
    信号を発信禁止にする携帯電話機と、を備えること特徴
    とする携帯電話制御システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の携帯電話制御シス
    テムであって、 前記無線信号発信禁止信号は、携帯電話機の無線通話機
    能を選択的に禁止する信号であることを特徴とする携帯
    電話制御システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の携帯電話制御シス
    テムであって、 前記無線信号発信禁止信号は、携帯電話機の送信および
    受信の一方のみを選択的に禁止させる旨の信号であるこ
    とを特徴とする携帯電話制御システム。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の携帯電話制御シス
    テムであって、 前記無線信号発信禁止信号は、特定の通話先に対する無
    線通信のみを選択的に許容または選択的に禁じる信号で
    あることを特徴とする携帯電話制御システム。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の携帯電話制御シス
    テムであって、 前記無線信号発信禁止信号は、特定の携帯電話機の無線
    通信のみを選択的に許容または選択的に禁じる信号であ
    ることを特徴とする携帯電話制御システム。
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