JP2001008666A - オリゴ糖補給組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】実用性が高く、製剤的に均一で、食感も優れ、
製剤安定性や摂取服用容易性を有する改良されたオリゴ
糖補給組成物を提供。 【解決手段】オリゴ糖１０〜８０重量％、発泡剤成分
０．３〜１０重量％及び中和剤成分０．９〜３０重量％
を含有し、発泡性チュアブル錠形態を有することを特徴
とするオリゴ糖補給組成物。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はオリゴ糖補給組成
物、より詳しくはオリゴ糖を高含有量で含有し、食感、
安定性の改善された、発泡性チュアブル錠形態のオリゴ
糖補給組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、オリゴ糖は一般に消化されず
に大腸に到達し腸内細菌で資化される難消化性であり、
腸内環境を整える効果を奏し、特にビフィズス菌増殖効
果を奏することが知られている。その最少有効量は、オ
リゴ糖の種類によって若干異なるが、通常、１日約０．
７〜１０ｇであるとされている。

【０００３】また、大部分のオリゴ糖は、非晶質で複数
の糖質を含む混合物であるため吸湿性が高く、補給製剤
に占めるオリゴ糖の割合が高くなるほど、食感や製剤安
定性が悪くなることも知られている。即ち、現在知られ
ているオリゴ糖の内で吸湿性の低いものはラフィノース
（ビートオリゴ糖）だけであり、他のオリゴ糖はいずれ
も非晶質で複数の糖類を含む混合物であり、そのため、
之等のオリゴ糖の吸湿性は砂糖に比べて数倍程度も高
く、これが製剤の食感や安定性を悪くする原因の一つと
なっている。

【０００４】また、一般にオリゴ糖は、粉末状とシロッ
プ状とがある。いずれもそのまま食することはまれであ
り、適当な製剤形態に調製されるが、例えば粉剤、散
剤、錠剤（チュアブル錠）等の形態のものでは、その摂
食時に、歯に付着する等の不具合を感じさせる。しかも
これらは、その吸湿性によって比較的速やかに塊状化す
る不利がある。従って、上記食感や製剤安定性の面か
ら、オリゴ糖を含有する製剤は、上記問題のない飲料形
態に調製されている。

【０００５】このように従来より知られているオリゴ糖
含有製剤は、腸内環境を整える本来の作用を有し得る充
分量を摂取、服用できるものとは必ずしもなっておら
ず、尚、その製剤面、食感面、製剤安定性面、摂取、服
用の容易性面等において、改善される余地のあるもので
あった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
公知のオリゴ糖含有製剤に代わって、特に実用性が高
く、製剤的にも均一で、食感にも優れており、更に製剤
安定性や摂取服用性も良好な、改良されたオリゴ糖補給
製剤を提供することにある。

【０００７】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ねた結果、製剤を発泡性チュアブル錠形態とすることに
よって、その摂取、服用時に口中での崩壊性・溶解性が
良好となり、これによって噛み砕く際に歯に製剤が付着
する欠点が抑えられ、かくして、食感低下を感じさせ
ず、水なしでなめたり、噛んだりしながら味覚を楽しめ
る改良されたオリゴ糖補給製剤が提供できるという事実
を見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成され
たものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、オリゴ
糖１０〜８０重量％、発泡剤成分０．３〜１０重量％及
び中和剤成分０．９〜３０重量％を含有し、発泡性チュ
アブル錠形態を有することを特徴とするオリゴ糖補給組
成物が提供される。

【０００９】また、本発明によれば、更に安定剤として
炭酸カリウムを０．１〜５重量％含有する上記組成物；
更に水不溶性食物繊維を５〜２０重量％含有する上記組
成物；オリゴ糖がラクトスクロースである上記組成物；
オリゴ糖含量が３０〜７５重量％である上記組成物；オ
リゴ糖がラクトスクロース、パラチノースオリゴ糖、イ
ソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ
糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖、ゲンチオオリ
ゴ糖、キチンオリゴ糖、大豆オリゴ糖、パノース、セロ
オリゴ糖、ペクチンオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、レバン
オリゴ糖、マンノオリゴ糖、キトオリゴ糖及びカップリ
ングシュガーからなる群から選択される少なくとも１種
である上記組成物；オリゴ糖がラクトスクロース、パラ
チノースオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ
糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリ
ゴ糖及び大豆オリゴ糖からなる群から選択される少なく
とも１種である上記組成物；オリゴ糖がラクトスクロー
スである上記組成物；発泡剤成分が、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム及び炭酸カルシウムからなる群から
選択される少なくとも１種である上記組成物；中和剤成
分が、クエン酸、Ｌ−酒石酸、Ｌ−アスコルビン酸及び
ＤＬ−リンゴ酸からなる群から選択される少なくとも１
種である上記組成物；中和剤成分が、Ｌ−アスコルビン
酸及び無水クエン酸からなる群から選択される少なくと
も１種である上記組成物；水不溶性食物繊維が結晶セル
ロース、小麦ふすま、オーツブラン、コーンファイバ
ー、大豆食物繊維及びビートファイバーからなる群から
選択される少なくとも１種である上記組成物；および水
不溶性食物繊維が結晶セルロースである上記組成物が提
供される。

【００１０】本発明組成物は、発泡性チュアブル錠形態
としたことに基づいて、口中で適度に崩壊、溶解し、こ
れによって、オリゴ糖特有の吸湿性による結着、即ち口
中での歯への付着を抑えることができ、水なしでなめた
り噛んだりしながら味覚を楽しんで摂取することができ
ると共に、該摂取によって生体に充分なオリゴ糖を補
給、吸収させ得る。

【００１１】また、更に安定剤として炭酸カリウムの所
定量を添加配合した本発明組成物は、その配合に基づい
て、該組成物の摂食前の中和剤と発泡剤との不要な反応
（水分の存在による）を抑え、摂食時の充分な発泡反応
を保持し得る乾燥剤的な役割がある。

【００１２】また、更に水不溶性食物繊維を所定量添加
配合した本発明組成物は、その添加配合に基づいて、オ
リゴ糖の配合量をかなり増加させても、食感や製剤安定
性には殆ど悪影響が生じない利点がある。

【００１３】また、更に蔗糖脂肪酸エステル、粉糖、粉
末果汁及び香料を添加配合した本発明組成物は、錠剤の
形状安定性（保形性）、呈味性等が更に改善される。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明組成物においては、オリゴ
糖の利用を必須とする。ここで用いられるオリゴ糖は、
ビフィズス菌増殖効果を有するオリゴ糖であるのがよい
が、特にこれに限定されず、吸湿性があり製剤上歯への
付着等の不具合を生じるオリゴ糖は、全て含まれる。上
記ビフィズス菌増殖効果を有するオリゴ糖とは、ビフィ
ズス菌の腸内増殖にとって必須の重要な栄養素（糖源）
であり、ヒトの消化酵素では実質的に消化、吸収され
ず、またビフィズス菌以外の腸内細菌によっては資化さ
れ難い（ビフィズス菌に選択性を有する）、２〜１０糖
をいう。本発明に用いられるオリゴ糖としては、公知の
各種のものをいずれも利用することができる。その例と
しては、例えばラクトスクロース、パラチノースオリゴ
糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、フラクトオ
リゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖、ゲンチオ
オリゴ糖、キチンオリゴ糖、大豆オリゴ糖、パノース、
セロオリゴ糖、ペクチンオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、レ
バンオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キトオリゴ糖、カップ
リングシュガー等を例示できる。之等の内では、ラクト
スクロース、パラチノースオリゴ糖、イソマルトオリゴ
糖、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロー
ス、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖が好ましく、特に
ラクトスクロースは好ましい。之等はその複数を含む混
合物であることもできる。

【００１５】一般にオリゴ糖は、天然物からの副産物、
多糖類の酵素等による加水分解物、糖類の酵素による転
移・縮合反応を利用した重合度変換生成物、糖類の異性
化・還元物等を主成分とし、他にその未反応物や反応副
産物を含む混合物として市販乃至入手される。本発明に
おいてはオリゴ糖は、かかる混合物形態のままで、即ち
入手されるオリゴ糖含有製剤の形態で有利に利用するこ
とができる。

【００１６】上記オリゴ糖含有製剤の製法及び組成の一
例を次に挙げる。例えば、ラクトスクロース含有製剤
は、乳糖と砂糖を酵素反応させて得られ、主成分とする
ラクトスクロースを５５重量％以上含有し、他の含有成
分として乳糖等を含んでいる。

【００１７】パラチノースオリゴ糖含有製剤は、砂糖を
酵素反応させて得られるパラチノースの一部を縮合させ
て得られ、主成分とするパラチノースオリゴ糖を４５重
量％以上含有し、他にパラチノース等を含んでいる。

【００１８】イソマルトオリゴ糖含有製剤は、通常澱粉
を酵素処理して得られ、イソマルトオリゴ糖８５重量％
以上を含有し、他にグルコース、マルトース等を含んで
いる。

【００１９】キシロオリゴ糖含有製剤は、綿実セリ等の
植物繊維（キシラン）を酵素処理して得られ、主成分と
するキシロオリゴ糖を９５重量％以上含んでいる。

【００２０】フラクトオリゴ糖含有製剤は、砂糖を酵素
処理して得られ、主成分とするフラクトオリゴ糖を９５
重量％以上含有し、他に砂糖等を含んでいる。

【００２１】ラクチュロース含有製剤は、乳糖を異性化
して得られ、主成分とするラクチュロースを９７重量％
以上含有し、他の成分としてガラクトース等を含んでい
る。

【００２２】ガラクトオリゴ糖含有製剤は、乳糖を酵素
処理して得られ、主成分とするガラクトオリゴ糖を５５
〜７０重量％以上含有し、他に乳糖等を含んでいる。

【００２３】大豆オリゴ糖含有製剤は、大豆から糖類を
分離・精製して得られ、主成分であるスタキオース・ラ
フィノースを１０数重量％程度含んでいる。

【００２４】上記オリゴ糖は、本発明組成物中に１０〜
８０重量％、好ましくは３０〜７５重量％の範囲で含有
させるのがよい。これが１０重量％を下回る場合、チュ
アブル錠１粒に占めるオリゴ糖の割合が少なくなりす
ぎ、例えばビフィズス菌増殖効果等のオリゴ糖本来の効
果を発揮することが困難となり、商品価値を失う不利が
ある。逆に８０重量％を越えてあまりに多量に含ませる
場合、該オリゴ糖以外の成分の含量がそれだけ低下し、
例えば発泡剤成分及び中和剤成分の含量低下は、所望の
発泡性を期待できず、得られるチュアブル錠の食感改善
効果が望めなくなる不利がある。

【００２５】本発明組成物は、上記オリゴ糖と共に、所
定量の発泡剤成分と中和剤成分とを含有することを必須
とする。ここで用いられる発泡剤成分は、炭酸水素カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグ
ネシウム及び炭酸カルシウム、より好ましくは、炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カルシウムから
選択される。之等は１種単独でも使用でき、また２種以
上を併用することもできる。

【００２６】中和剤成分としては、上記発泡剤成分化合
物を中和させて炭酸ガスを発生させ得る酸性化合物を使
用する。該酸性化合物には、例えば代表的にはクエン
酸、Ｌ−酒石酸、フマル酸、Ｌ−アスコルビン酸、グル
コン酸、酢酸、乳酸、ＤＬ−リンゴ酸等の有機酸が包含
される。之等の内ではクエン酸（無水クエン酸）、Ｌ−
酒石酸、Ｌ−アスコルビン酸及びＤＬ−リンゴ酸が好ま
しく、特にＬ−アスコルビン酸及び無水クエン酸は好適
である。

【００２７】上記発泡剤成分及び中和剤成分の本発明組
成物中への配合割合は、発泡剤成分０．３〜１０重量％
及び中和剤成分０．９〜３０重量％の範囲から選択され
るのがよい。発泡剤成分が０．３重量％を下回る場合、
得られるチュアブル錠は良好な崩壊性を得ることができ
なくなり、所望の付着防止効果を発揮できなくなる不利
がある。逆に、発泡剤成分が１０重量％を越える場合、
得られるチュアブル錠は発泡感が強すぎるものとなり、
不快な食感を感じさせるものとなるおそれがある。中和
剤成分が０．９重量％を下回る場合、発泡剤成分を中和
して発泡させるのに充分な量が得られず、発泡性が悪く
なり、惹いては所望の付着防止効果を期待できなくなる
おそれがあると共に、呈味としての酸味が弱すぎるもの
となる不利がある。逆に、中和剤成分が３０重量％を越
え過剰となると、得られるチュアブル錠は酸味が強すぎ
るものとなり、呈味が悪くなる不利がある。特に好まし
い上記発泡剤成分及び中和剤成分の本発明組成物中への
配合割合は、発泡剤成分約０．６〜３重量％及び中和剤
成分約２〜１０重量％の範囲から選択されるのがよい。

【００２８】本発明組成物は、より有利には、更に安定
剤としての炭酸カリウムを０．１〜５重量％含有するの
がよい。該炭酸カリウムは、上記配合量範囲では得られ
る組成物の味への悪影響はなく、その配合によって、本
発明組成物の発泡性をより安定に保持する効果がある。

【００２９】また、本発明組成物には、より好ましく
は、更に水不溶性食物繊維を５〜２０重量％含有させ
る。ここで水不溶性食物繊維とは、ヒトの消化酵素では
加水分解されない難消化性の食品成分のうち水不溶性の
ものをいう。その具体例としては、例えば結晶セルロー
ス、小麦ふすま、オーツブラン、コーンファイバー、大
豆食物繊維及びビートファイバーを例示できる。之等は
１種単独でも使用でき、また２種以上を併用することも
できる。この併用には、例えば価格の安いものに置き換
えてコストダウンをはかり得る等の利点がある。これら
水不溶性食物繊維は、本発明組成物の摂食時の歯への付
着を抑える作用を補強する作用がある。但し、上記水不
溶性食物繊維は、口中で完全には溶解し得ないため、そ
の添加配合量が上記２０重量％をあまりに上回る場合
は、食感として粉っぽさを感じるものとなるおそれがあ
り、かかる多量の添加配合はあまり好ましくない。

【００３０】本発明組成物は、上記各成分を必須成分と
して、之等に更に通常知られている各種の添加剤成分、
例えば糖類（オリゴ糖を除く）、糖アルコール類、甘味
料等の他、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、増粘剤、
界面活性剤、電解質、香料、色素、ｐＨ調整剤、流動性
改善剤等を必要に応じて適宜添加配合できる。上記添加
剤としては、例えば小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスタ
ーチ、デキストリン等の澱粉類、ショ糖、ブドウ糖、果
糖、麦芽糖、キシロース、乳糖等の糖類（但しオリゴ糖
は除く）、ソルビトール、マンニトール、マルチトー
ル、キシリトール等の糖アルコール類、リン酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム等の賦形剤、澱粉、糖類、ゼラチ
ン、アラビアガム、デキストリン、メチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシプロピルセルロース、キサンタンガム、ペクチン、
トラガントガム、カゼイン、アルギン酸等の結合剤乃至
増粘剤、ロイシン、イソロイシン、Ｌ−バリン、シュガ
ーエステル、硬化油、ステアリン酸、ステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、マクロゴール等の滑沢剤、ＣＭＣ、
ＣＭＣ−Ｎａ、ＣＭＣ−Ｃａ等の崩壊剤、ポリソルベー
ト、レシチン等の界面活性剤、アスパルテーム、アリテ
ーム等のジペプチド、二酸化ケイ素等の流動性改善剤、
その他ステビア、サッカリン等の甘味料等を例示でき、
之等は上記必須成分との関係や製剤の性質、製造法等を
考慮してその適当量を適宜選択使用できる。

【００３１】更に、本発明製剤にはビタミン類の適当量
を添加配合できる。このビタミン類には、前述した中和
剤としてのＬーアスコルビン酸（ビタミンＣ）も包含さ
れる。

【００３２】本発明組成物は、通常の製剤製造技術に従
って製造することができる。例えば発泡錠剤形態の本発
明製剤は、所定量の各成分を秤量、混合し、直接粉末圧
縮法、乾式又は湿式顆粒圧縮法等に従って製造できる。

【００３３】かくして得られる本発明の発泡性チュアブ
ル錠は、経口摂取される。その摂取（服用）量は、一般
には１錠約０．５〜６ｇに調製された本発明チュアブル
錠の数錠が摂取される量とするのがよい。

【００３４】本発明組成物は、通常知られているチュア
ブル錠と同様に、口中で咀嚼、或いは水と一緒に服用さ
れる適当な形態に賦形される。

【００３５】本発明によれば、発泡性チュアブル状形態
の新しいオリゴ糖補給組成物が提供され、この発泡性チ
ュアブル錠は、安定で保存性に優れ、しかも口中で崩壊
しやすく、摂取服用が容易である利点がある。また本発
明組成物は、その服用により充分なオリゴ糖を安全に生
体に供給、吸収させ得、該オリゴ糖による例えば整腸効
果等を奏し得る特徴を有している。しかも本発明組成物
は、総じて味がよく、清涼感のある穏やかな味を有する
特徴がある。

【００３６】

【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため実施
例を挙げる。尚、各例中部及び％は特記しない限り重量
部及び重量％を示す。

【００３７】

【実施例１〜２１】攪拌混合機（三井ヘンシェルミキサ
ーＦＭ２０Ｃ／ｌ，三井鉱山製）にオリゴ糖、その他の
糖類及び水不溶性食物繊維を下記表１〜表４に記載の所
定量で添加して混合し、結合液（水＋エタノール）を上
記混合物に対して数％添加し湿式造粒を行なった。

【００３８】次いで、得られた造粒物を箱型真空乾燥機
（TABAI ESPEC CORP製）を用いて真空乾燥後、１６号篩
を通過した顆粒に、中和剤成分、発泡剤成分、粉末果
汁、香料、炭酸カリウム及び香料の所定量と共に滑沢剤
としての蔗糖脂肪酸エステルの所定量を添加し、混合し
た。混合物をロータリー式打錠機で（ＲＴ−Ｓ２０−２
５Ｋ−Ａ，菊水製作所製）を用いて打錠して、チュアブ
ル発泡錠形態の本発明オリゴ糖補給組成物を調製した。

【００３９】

【表１】

【００４０】

【表２】

【００４１】

【表３】

【００４２】

【表４】

【００４３】

【試験例１】 食感試験 前記実施例と同様にして得た下記表５に示す組成の本発
明製剤組成物の食感を、発泡剤成分を添加することなく
同様にして調製した錠剤（比較製剤組成物とする）を対
照として、１０名のパネリストに試食させることによっ
て比較試験した。

【００４４】結果を下記基準に従い評価して表５に併記
する。 評価 １…歯への付着はない ２…歯への付着が若干ある ３…歯への付着がある

【００４５】

【表５】

【００４６】

【試験例２】 食感試験 前記実施例と同様にして得た下記表６に示す組成の本発
明製剤組成物の食感を、発泡剤成分を添加することなく
同様にして調製した錠剤（比較製剤組成物とする）を対
照として、１０名のパネリストに試食させることによっ
て比較試験した。

【００４７】結果を試験例１と同様に評価して表６に併
記する。

【００４８】

【表６】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｋ 47/36 Ａ６１Ｋ 47/36 (72)発明者 岸本 卓也 徳島県徳島市川内町加賀須野463−30 今 切寮 Ｆターム(参考） 4B018 LB10 LE01 MD02 MD03 MD09 MD25 MD30 MD31 MD35 MD47 MD49 MD52 MD58 ME11 4C076 AA48 BB01 CC40 DD25 DD43 DD59 DD67 DD68 EE31 FF36 FF52

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オリゴ糖１０〜８０重量％、発泡剤成分
   ０．３〜１０重量％及び中和剤成分０．９〜３０重量％
   を含有し、発泡性チュアブル錠形態を有することを特徴
   とするオリゴ糖補給組成物。
2. 【請求項２】 更に安定剤として炭酸カリウムを０．１
   〜５重量％含有する請求項１に記載の組成物。
3. 【請求項３】 更に水不溶性食物繊維を５〜２０重量％
   含有する請求項１又は２に記載の組成物。
4. 【請求項４】 オリゴ糖がラクトスクロースである請求
   項１〜３のいずれかに記載の組成物。
5. 【請求項５】 オリゴ糖含量が３０〜７５重量％である
   請求項１に記載の組成物。
6. 【請求項６】 オリゴ糖がラクトスクロース、パラチノ
   ースオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、
   フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ
   糖、ゲンチオオリゴ糖、キチンオリゴ糖、大豆オリゴ
   糖、パノース、セロオリゴ糖、ペクチンオリゴ糖、イヌ
   ロオリゴ糖、レバンオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キトオ
   リゴ糖及びカップリングシュガーからなる群から選択さ
   れる少なくとも１種である請求項１に記載の組成物。
7. 【請求項７】 オリゴ糖がラクトスクロース、パラチノ
   ースオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、
   フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖
   及び大豆オリゴ糖からなる群から選択される少なくとも
   １種である請求項１に記載の組成物。
8. 【請求項８】発泡剤成分が、炭酸水素ナトリウム、炭酸
   ナトリウム及び炭酸カルシウムからなる群から選択され
   る少なくとも１種である請求項１に記載の組成物。
9. 【請求項９】中和剤成分が、クエン酸、Ｌ−酒石酸、Ｌ
   −アスコルビン酸及びＤＬ−リンゴ酸からなる群から選
   択される少なくとも１種である請求項１に記載の組成
   物。
10. 【請求項１０】中和剤成分が、Ｌ−アスコルビン酸及び
    無水クエン酸からなる群から選択される少なくとも１種
    である請求項１に記載の組成物。
11. 【請求項１１】水不溶性食物繊維が結晶セルロース、小
    麦ふすま、オーツブラン、コーンファイバー、大豆食物
    繊維及びビートファイバーからなる群から選択される少
    なくとも１種である請求項１に記載の組成物。
12. 【請求項１２】水不溶性食物繊維が結晶セルロースであ
    る請求項１に記載の組成物。