JP2001002818A - 発泡樹脂及びその製造方法 - Google Patents

発泡樹脂及びその製造方法

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JP2001002818A
JP2001002818A JP11176666A JP17666699A JP2001002818A JP 2001002818 A JP2001002818 A JP 2001002818A JP 11176666 A JP11176666 A JP 11176666A JP 17666699 A JP17666699 A JP 17666699A JP 2001002818 A JP2001002818 A JP 2001002818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチレン系樹脂を主成分とするにも拘らず、
天然木材としての感触を有し、高い吸湿性及び放湿性だ
けでなく高い耐熱性をも有する発泡樹脂を得る。 【解決手段】 スチレン系樹脂(ポリスチレンなど)
と、130〜250℃の融点を有するオレフィン系樹脂
(ポリプロピレン系樹脂など)と、吸湿性物質と、相溶
化剤とを含む樹脂組成物を発泡成形し、吸放湿性及び耐
熱性に優れた発泡樹脂を得る。相溶化剤としては、ポリ
スチレンブロックとポリオレフィンブロックとから構成
されたブロック共重合体(SBS樹脂など)が含まれ
る。相溶化剤を用いることにより、オレフィン系樹脂の
含有量を増加させ、耐熱性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性及び放湿性
と、耐熱性とを有する合成木材、例えば、蒲鉾板、御飯
容器、結露防止用の内装材や敷物などとして有用な吸放
湿性発泡樹脂及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】適度な吸湿性及び強度を有する木材は、
種々の用途で使用されている。例えば、魚肉加工食品で
ある蒲鉾の多くは板付き蒲鉾として販売されている。こ
の板付き蒲鉾は、一般に、(i)蒲鉾原料であるすり身
肉を板の上に乗せて包装した後、座り工程を経て蒸し上
げる方法、(ii)板の上にすり身肉を乗せて、座り工
程の後、蒸し上げる方法で製造されている。製造された
蒲鉾は、印刷されたフィルムで包装され、商品として出
荷される。このような方法は、板の上に乗せたすり身肉
を加熱する工程を含んでおり、加熱に伴って、蒲鉾中の
水分は蒸発し、冷却過程で板やフィルムに凝縮して水滴
となる。そのため、蒲鉾板が合成樹脂などのように吸湿
性に乏しい場合には、そのまま水滴が残存し、汗をかい
た製品となり商品価値を損なうとともに製品の傷みが早
い。
【0003】このようなことは木材の他の用途において
も同様である。例えば、炊きたての御飯を、吸湿性に乏
しい合成樹脂製容器に収容すると、温度低下に伴って、
容器内に結露が生じ、水滴が御飯と接触し、御飯の美味
しさなどが損なわれる。
【0004】さらに、部屋内部においては、柱、家具、
壁材などとして合成樹脂材料を用いると、木材のように
湿度調整機能に寄与できず、前記と同様に結露が生じ
る。
【0005】従って、蒲鉾板、御飯容器などには、水滴
を吸収する適度な吸湿性、加熱水蒸気などに接しても変
形又は変質しない耐熱性が必要である。また、天然木材
に代わる材料としては、木材に類した適度な柔軟性を有
することも望まれる。
【0006】一方、木材資源が減少するにつれて、吸湿
性などに優れる木材を経済的に入手することが困難にな
りつつある。特に、木の芳香を有する杉板や白檜が蒲鉾
板として好まれているが、これらの木材は、経済的に有
利に入手することが困難である。そのため、木材保護の
観点からも、天然木材に代わる材料が求められている。
【0007】天然木材に代わる材料として、吸湿及び防
湿機能を有する合成樹脂が提案されている。例えば、特
開平9−217号公報には、スチレン系樹脂とオレフィ
ン系樹脂と吸湿性物質とを含む発泡樹脂が開示されてい
る。この発泡樹脂は、木材に類する柔軟性を有し、かつ
良好な吸湿及び放湿性を有する。しかし、この発泡樹脂
を蒲鉾板として用いた場合に、蒲鉾の蒸し工程で板の変
形・膨潤が生じるなど、この発泡樹脂の耐熱性は不十分
であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、スチレン系樹脂を主成分とするにも拘らず、天然木
材としての感触を有し、高い吸湿性及び放湿性だけでな
く高い耐熱性をも有する発泡樹脂とその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討の結果、スチレン系樹脂と、特
定のオレフィン系樹脂と、相溶化剤と、吸湿性物質とを
含む樹脂組成物を発泡させると、吸湿性、放湿性だけで
なく耐熱性に優れた発泡樹脂が得られることを見いだ
し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の発泡樹脂は、スチレン
系樹脂と、130〜250℃の融点を有するオレフィン
系樹脂と、相溶化剤と、吸湿性物質とを含む。前記相溶
化剤は、スチレン系単量体の単位又はブロックと、オレ
フィン系又は共役ジエン系単量体の単位又はブロックと
を有していてもよい。前記オレフィン系樹脂として、ポ
リプロピレン系樹脂又はポリ(分岐C5-7 アルケン)系
樹脂が使用できる。スチレン系樹脂/オレフィン系樹脂
の割合は、92/8〜70/30(重量比)程度の範囲
から選択でき、また、相溶化剤の割合及び吸湿性樹脂の
割合は、スチレン系樹脂及びオレフィン系樹脂の総量1
00重量部に対して、それぞれ、2〜30重量部程度及
び0.1〜30重量部程度である。
【0011】本発明の発泡体の製造方法では、スチレン
系樹脂と、130〜250℃の融点を有するオレフィン
系樹脂と、相溶化剤と、吸湿性物質と、発泡剤とを含む
樹脂組成物を発泡成形させる。
【0012】なお、本明細書中では、「アクリル酸系単
量体」及び「メタクリル酸系単量体」を総称して、
「(メタ)アクリル酸系単量体」という場合がある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるスチレン系樹
脂には、スチレン系単量体を主成分とする樹脂、例え
ば、スチレン系単量体含量が50重量%以上、好ましく
は70重量%以上のスチレン系樹脂が含まれる。スチレ
ン系樹脂は、スチレン系単量体の単独又は共重合体、ス
チレン系単量体と他の共重合性単量体との共重合体であ
ってもよい。
【0014】スチレン系単量体には、例えば、スチレ
ン;アルキルスチレン(例えば、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレンなどのビニル
トルエン、o−エチルスチレン、m−エチルスチレン、
p−エチルスチレンなどのエチルスチレン、p−t−ブ
チルスチレンなど)、及びα−アルキルスチレン(例え
ば、α−メチルスチレンなど)などのスチレン誘導体が
含まれる。これらのスチレン系単量体は一種又は二種以
上混合して使用できる。
【0015】スチレン系単量体に対して共重合可能な共
重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、
無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの炭素数2
〜8程度のカルボン酸又はその無水物、(メタ)アクリ
ル酸エステル[例えば、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)ア
クリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの(メタ)アク
リル酸C1-12アルキルエステル;(メタ)アクリル酸フ
ェニル;(メタ)アクリル酸置換フェニルエステル[例
えば、(メタ)アクリル酸トルエン、(メタ)アクリル
酸エチルベンゼンなどの(メタ)アクリル酸C1-2 アル
キル置換フェニルエステルなど];(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシプロピルなどのヒドロキシル基含有(メタ)アクリ
ル酸C2-4 アルキルエステル;グリシジル(メタ)アク
リレートなどのグリシジル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステル;アミノ基、置換アミノ基(例えば、N−メチル
アミノ、N−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−
イソプロピルアミノ、N−ブチルアミノなどのN−モノ
1-4 アルキル置換アミノ基、N,N−ジメチルアミ
ノ、N,N−ジエチルアミノなどのN−ジC1-2 アルキ
ル置換アミノ基)、メチロール基、アミド基などの官能
基を有する(メタ)アクリル酸エステルなど];ビニル
エステル(例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルな
どのC2-4 カルボン酸由来のビニルエステル);(メ
タ)アクリロニトリル;マレイン酸エステル又はフマル
酸エステル(例えば、マレイン酸ジメチル、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジヘキシル、マレ
イン酸ジオクチルなどのマレイン酸とC1-10アルキルと
のモノ又はジアルキルエステル、又は前記マレイン酸エ
ステルに対応するフマル酸エステルなど)などが例示で
きる。このような共重合性単量体は一種又は二種以上混
合して使用できる。好ましい共重合性単量体は、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸、メタクリル酸メチル
及びアクリロニトリルである。
【0016】さらに、スチレン系樹脂には、例えば、ポ
リブタジエン、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレ
ンなどのゴム成分が混合されても、或いはゴム成分との
グラフト共重合体であってもよい。このようなスチレン
系樹脂としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合
体(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体(ABS)、アクリロニトリル−アクリルゴ
ム−スチレン共重合体(AAS)なども挙げられる。
【0017】好ましいスチレン系樹脂には、耐熱性及び
発泡成形性の高いポリスチレン、スチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、ABS樹脂などが含まれ
る。
【0018】本発明の発泡樹脂に含まれるスチレン系樹
脂のASTM D−1288G法によるメルトフローレ
ート(MFR)は、例えば、2〜32g/10分、好ま
しくは5〜25g/10分程度である。
【0019】発泡体に適度な柔軟性を付与してスチレン
系発泡樹脂の脆さを改善しつつ、発泡体の耐熱性を改善
するため、本発明では、130℃〜250℃の融点を有
するオレフィン系樹脂を、前記スチレン系樹脂と組合わ
せて使用する。前記オレフィン系樹脂は、好ましくは1
60℃〜250℃(例えば、150℃〜250℃)程度
の融点、より好ましくは170〜200℃程度の融点を
有する。前記オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリ
プロピレン系樹脂[アタクチック、アイソタクチックポ
リプロピレンなどの非結晶性又は結晶性ポリプロピレ
ン;プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの
共重合体(例えば、プロピレンとα−C2- 6 オレフィン
(プロピレンを除く)との共重合体(例えば、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−イソブ
チレン共重合体など)など];ポリ(分岐C5-7 アルケ
ン)(例えば、ポリ(3−メチルブテン−1)、ポリ
(4−メチルペンテン−1)、ポリ(4−メチルヘキセ
ン−1)など);及び、アイオノマーなどが含まれる。
プロピレンとα−C2-6 オレフィン(プロピレンを除
く)との共重合体中の、プロピレンと、プロピレンを除
くα−C2-6 オレフィンとの割合は、前者/後者=80
/20〜99/1(重量比)程度である。これらのオレ
フィン系樹脂は、一種又は二種以上混合して使用でき
る。好ましいオレフィン樹脂は、ポリプロピレン系樹脂
(特に、ポリプロピレン)又はポリ(分岐C5- 7 アルケ
ン)(特に、ポリ(4−メチルペンテン−1))であ
る。
【0020】前記スチレン系樹脂と前記オレフィン系樹
脂との割合は、発泡体の耐熱性及び均一性を損なわない
範囲で選択でき、例えば、スチレン系樹脂/オレフィン
系樹脂=92/8〜70/30(重量比)、好ましくは
90/10〜70/30(重量比)、さらに好ましくは
85/15〜70/30(重量比)程度である。
【0021】本発明の発泡樹脂は、発泡樹脂中のオレフ
ィン系樹脂含量を増加させて耐熱性を向上させるために
相溶化剤を含む。相溶化剤としては、特に制限されない
が、スチレン系単量体の単位又はブロックと、オレフィ
ン系(例えば、α−オレフィン系)及び共役ジエン系単
量体から選択された少なくとも一種の単量体単位又はブ
ロックとを有する共重合体(ランダム、ブロック又はグ
ラフト共重合体)が例示できる。なお、スチレン系単量
体と共役ジエン系単量体とのランダム、ブロック又はグ
ラフト共重合体には、その水素添加体も含まれる。
【0022】前記スチレン系モノマーとして、前記スチ
レン系樹脂の項で例示された単量体が挙げられる。前記
α−オレフィン系単量体には、エチレン、プロピレン、
ブチレン、4−メチルペンテン−1などの炭素数2〜6
のα−オレフィンが含まれ、特に、炭素数2〜4のα−
オレフィンが好ましい。また、前記共役ジエン系単量体
には、ブタジエン、イソプレン、2−エチル−1,3−
ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル1,3
−オクタジエンなどの炭素数4〜12の共役ジエンが含
まれ、特に、炭素数4〜6の共役ジエンが好ましい。こ
れらのα−オレフィン系及び共役ジエン系単量体は、単
独又は2種以上組合わせて使用できる。
【0023】ブロック共重合体の分子構造は、直鎖状、
分岐状、放射状、又はこれらの任意の組合わせであって
もよい。スチレン系単量体のポリマーブロック(A)と
オレフィン系及び共役ジエン系単量体のポリマーブロッ
ク(B)とのブロック構造としては、例えば、A−B
型、A−B−A型、B−A−B型、A−B−A−B型、
(A−B)4 −Si型、A−B−A−B−A型、B−A
−B−A−B型などが例示できる。
【0024】好ましいブロック共重合体は、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体などのポリスチレ
ンブロック相と炭素数2〜6の共役ジエン系単量体のブ
ロックとのブロック共重合体又はその水素添加体;スチ
レン系単量体のポリマーブロック相と少なくとも1種の
α−C2-4 オレフィン系単量体の単独又は共重合体(ポ
リオレフィンブロック相)とのブロック共重合体[例え
ば、スチレン−エチレンブロック共重合体、スチレン−
エチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロ
ピレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−ブチレンブロック共
重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合
体(SBS)、スチレン−エチレン・ブチレンブロック
共重合体(SEB)、スチレン−エチレン・ブチレン−
スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エ
チレン・プロピレンブロック共重合体(SEP)、スチ
レン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合
体(SEPS)など]などが挙げられる。
【0025】相溶化剤の使用量は、相溶化剤の種類など
に応じて選択でき、例えば、前記スチレン系樹脂及びオ
レフィン系樹脂の総量100重量部に対して、2〜30
重量部(例えば、5〜30重量部)、好ましくは3〜2
0重量部、さらに好ましくは3〜15重量部(例えば、
3〜10重量部)程度である。相溶化剤の量が少ない
と、オレフィン系樹脂の含有量を増加できず、そのた
め、耐熱性の不十分な発泡樹脂しか得られない。また、
相溶化剤の量が多過ぎると、柔軟性が高くなり過ぎるた
めに、蒲鉾板や御飯容器等としての用途に不向きな発泡
樹脂となる。
【0026】発泡樹脂の吸湿性を高めるため、本発明の
発泡体は吸湿性物質を含んでいる。吸湿性物質は、低分
子量化合物や無機化合物であってもよいが、有機高分
子、特に親水性高分子(水溶性高分子や水膨潤性高分
子)である場合が多い。吸湿性物質には、例えば、カル
ボキシル基含有水溶性高分子[例えば、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重
合体(例えば、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル
酸共重合体など)、スチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体(例えば、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、エチルビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体、イソブチルビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体など)又はこれらの塩な
ど]、水溶性ビニルポリマー[例えば、ポリビニルアル
コール、ポリビニルエーテル(例えば、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイ
ソブチルエーテルなど)、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミドなど]、水溶性ポリアルキレンオキサイ
ド(例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオ
キサイド−ポリプロピレンオキサイドブロック共重合体
など)、セルロース(例えば、木粉、セルロース粉末な
ど)、水溶性セルロース誘導体(例えば、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
など)、天然高分子(例えば、澱粉、グアーゴム、アラ
ビアゴム、トラガントゴム、アルギン酸ナトリウム、カ
ラギーナン、寒天など)、吸水性ポリマー(例えば、架
橋ポリアクリル酸、澱粉−アクリル酸グラフト共重合
体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体の架橋物、
架橋ポリエチレンオキサイド又はこれらの塩など)など
が例示できる。前記塩としては、例えば、有機塩基(例
えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エタノー
ルアミン、モルホリンなどのアミン類)、無機塩基(例
えば、カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属、カル
シウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アンモ
ニアなど)が挙げられる。これらの吸湿性物質は、一種
又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0027】なお、親水性高分子(水溶性高分子や水膨
潤性高分子)の重合度などに特に制限はなく、通常の市
販品が使用できる。セルロースエーテル類のエーテル化
度は、種類に応じて選択でき特に制限されない。例え
ば、カルボキシメチルセルロースのエーテル化度は、
0.5〜3.0、好ましくは0.6〜2程度(例えば、
0.6〜1.5程度)である。また、ヒドロキシエチル
セルロースのエーテル化度は、例えば、1.0〜3.
0、好ましくは1〜2程度(例えば、1.0〜1.3
(程度))である。
【0028】吸湿性物質は、通常、粉粒状で使用され
る。吸湿性物質は、そのまま使用してもよいが、前記ス
チレン系樹脂及び/又はオレフィン系樹脂と、吸湿性物
質との親和性を改善し、均一な吸湿性を付与するため
に、表面処理してもよい。表面処理は親和性を付与でき
る種々の材料、例えば、界面活性剤、オレフィン系樹脂
(例えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体など)などを用い
て、コーティング、含浸、浸漬、噴霧などの慣用の方法
により行なうことができる。
【0029】吸湿性物質の使用量は、吸湿性物質の種類
などに応じて選択でき、例えば、前記スチレン系樹脂及
びオレフィン系樹脂の合計量100重量部に対して0.
1〜30重量部、好ましくは0.3〜25重量部、さら
に好ましくは0.5〜20重量部程度である。吸湿性物
質の量が少ない場合には吸湿性が低下し、多過ぎる場合
には発泡体の機械的強度や均一性が低下しやすい。
【0030】本発明の発泡樹脂の気泡は、連続気泡と独
立気泡が混在していてもよいが、物理的強度の観点から
全気泡の50%以上が独立気泡であるのが有利である。
発泡体の平均気孔径は、所望する吸湿性などに応じて選
択でき、例えば、0.05〜5mm、好ましくは0.1
〜3mm、さらに好ましくは0.5〜3mm程度であ
る。
【0031】さらに、発泡樹脂の発泡倍率は、発泡体の
機械的強度、吸湿性及び合成木材の用途などに応じて選
択でき、例えば、1.5〜100倍、好ましくは2〜7
0倍、さらに好ましくは2.5〜50倍程度であり、合
成木材として使用する場合には、発泡倍率1.5〜30
倍(例えば、1.5〜15倍)、好ましくは4〜25倍
(例えば、4〜12倍)程度である場合が多い。発泡樹
脂の平均密度は、例えば、0.01〜0.5g/c
3 、好ましくは0.05〜0.3g/cm3 程度であ
り、平均密度0.05〜0.2g/cm3 程度である場
合が多い。
【0032】本発明の吸放湿性発泡樹脂は、前記スチレ
ン系樹脂、前記オレフィン系樹脂、前記相溶化剤、及び
前記吸湿性物質に加えて、発泡剤を含む樹脂組成物を発
泡成形することにより製造できる。
【0033】前記発泡剤としては、揮発型発泡剤、分解
型発泡剤のいずれも使用できる。揮発型発泡剤として
は、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサンなどのC1-6 炭化水素;HFC−134
a、HCFC−142b、HCFC−22、1,1,
1,2−テトラフルオロエタン、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化C1-2 炭化水素;メチルエーテル、エチルエ
ーテルなどのエーテル類;アセトンなどのケトン類など
が例示できる。これらの揮発型発泡剤は一種又は二種以
上混合して使用できる。発泡樹脂の吸湿性を高める上で
有用な気泡を形成するためには、好ましい揮発型発泡剤
には、沸点−50℃〜70℃、好ましくは−45℃〜5
0℃程度の炭化水素類やハロゲン化炭化水素類(例え
ば、プロパン、ブタン、ペンタン、1,1,1,2−テ
トラフルオロエタンなど)が含まれる。
【0034】分解性発泡剤としては、例えば、炭酸アン
モニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカ
リ金属炭酸塩、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素
塩、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、アゾヘキ
サヒドロベンゾニトリル、アゾジカルボンアミド、ジア
ゾアミノベンゼンなどのアゾ化合物、ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジドなど
のスルホニルヒドラジド化合物、p−トルイレンスルホ
ニルセミカルバジドなどのセミカルバジド化合物、N,
N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどのニト
ロソ化合物、テレフタルアジドなどのアジド化合物など
が挙げられる。これらの発泡剤は一種又は二種以上使用
できる分解型発泡剤は、その種類に応じて、発泡助剤と
組み合わせて使用してもよい。例えば、前記炭酸塩や炭
酸水素塩は、有機酸(例えば、クエン酸、シュウ酸など
のように、前記炭酸塩や炭酸水素塩よりも酸性度が大き
な有機酸)と組み合わせて使用してもよく、ニトロソ化
合物は、前記有機酸や尿素などと組み合わせて使用して
もよい。前記有機酸は、無水物であってもよく水和物で
あってもよい。発泡助剤の使用量は、例えば、前記炭酸
塩又は炭酸水素塩に対して0.8〜0.2当量程度であ
る。
【0035】吸湿性を高めるためには、好ましい分解型
発泡剤として、炭酸アンモニウム、アルカリ金属炭酸
塩、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属炭酸水素塩
と、発泡助剤としての有機酸とを組み合わせた発泡剤を
用いる場合が多い。
【0036】分解型発泡剤は、前記スチレン系樹脂及び
/又はオレフィン系樹脂との混和性を改善するととも
に、発泡体の吸湿部位を均一化するため、表面処理され
ていてもよい。表面処理は、前記樹脂との親和性を付与
できる種々の材料、例えば、界面活性剤、オレフィン系
樹脂(例えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体など)などを用
いて、前記の表面処理と同様の方法で行なうことができ
る。
【0037】前記発泡剤の使用量は、発泡倍率、吸湿性
などに応じて選択でき、例えば、スチレン系樹脂とオレ
フィン系樹脂との合計量100重量部に対して1〜30
重量部(例えば、5〜30重量部)、好ましくは2〜2
0重量部程度であり、2〜10重量部程度である場合が
多い。
【0038】前記発泡樹脂の気泡を均一化するとともに
微細化するためには、核剤を併用することが有用であ
る。核剤としては、例えば、種々の微粒子、例えば、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸
バリウム、シリカ、アルミナ、タルクなどの無機微粉末
が例示できる。これらの核剤は単独で又は二種以上組み
合わせて使用できる。核剤の平均粒子径は、例えば、
0.01〜10μm、好ましくは0.5〜5μm程度で
ある。
【0039】核剤の使用量は、スチレン系樹脂とオレフ
ィン系樹脂との合計量100重量部に対して0.1〜5
重量部、好ましくは0.2〜4重量部程度であり、0.
5〜5重量部程度である場合が多い。
【0040】前記スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、
相溶化剤、吸湿性物質及び発泡剤を含む樹脂組成物は、
必要に応じて、さらに種々の添加剤(例えば、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、熱安定剤などの老化防止剤、界面活
性剤、難燃剤、充填剤、着色剤、香料など)を含んでい
てもよい。
【0041】前記樹脂組成物の発泡成形は、成形体の用
途及び形状などに応じて種々の成形法、例えば、発泡射
出成形法、押出発泡成形法などが採用できる。好ましい
発泡成形法には、合成木材を効率よく成形できる押出発
泡成形法が含まれる。発泡成形は、慣用の方法で行なう
ことができ、通常、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂
及び相溶化剤が溶融可能な高温高圧下で樹脂組成物を混
合し、この混合物を冷却しながら適当な温度圧力条件
で、大気中に押出し発泡する場合が多い。なお、溶融温
度、押出し温度や圧力は、スチレン系樹脂、オレフィン
系樹脂及び相溶化剤の種類や組成割合などに応じて、例
えば、溶融温度130〜300℃程度、溶融混練時の圧
力100〜300kg/cm2 程度、押出し温度90〜
150℃程度の範囲から適当に選択できる。
【0042】発泡成形により得られる発泡体の形状は、
特に制限されず、用途に応じて選択でき、例えば、シー
ト状、ボード状、ネット状、円柱状、各柱状、ブロック
状などであってもよい。なお、ボード状、各柱状、ブロ
ック状などの発泡体は、熱ニクロム線などを用いて溶融
切断によりスライスしてシート状に加工することもでき
る。
【0043】さらに、得られた発泡体の表面には、必要
に応じて、木目調の模様を印刷したり、木目調の模様が
印刷された紙や通気性フィルムを貼り合わせることも可
能である。
【0044】本発明の発泡樹脂は、適度な吸湿性及び放
湿性と、優れた耐熱性とを有しているため、天然木材の
代替物として種々の用途、例えば、蒲鉾板、御飯容器、
結露防止用の内装材や敷物などとして利用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、スチレン系樹脂を主成
分とするにも拘らず、天然木材としての感触を有し、高
い吸湿性及び放湿性だけでなく高い耐熱性をも有する発
泡樹脂とその製造方法が提供される。
【0046】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0047】実施例中の各種物性の評価方法は以下の通
りである。
【0048】耐熱性(%):厚み既知の発泡樹脂を、水
蒸気(95℃)中に60分間放置した後、発泡樹脂の厚
みを再度測定し、下記式に基づいて耐熱性を評価した。
【0049】 耐熱性(%)=[(T1−T0)/T0] ×100 (式中、T1は放置後の厚み、T0は当初の厚みを示
す。) 吸湿性(%):重量既知の発泡樹脂を、水蒸気(95
℃)中に60分間放置した後、発泡樹脂の重量を再度測
定し、下記式にもとづいて吸湿性を測定した。
【0050】 吸湿性(%)=[ (W1−W0)/W0] ×100 (式中、W1は放置後の重量、W0は当初の重量を示
す。) 実施例1〜3及び比較例1、2 表1に記載される量のスチレン系樹脂(住友化学工業
(株)製、商品名スミプライト、メルトフローレート=
11)、ポリプロピレン(住友化学工業(株)製、商品
名ノープレン、メルトフローレート=6)、吸湿物質と
してのカルボキシルメチルセルロース(エーテル化度
0.8)、及び相溶化剤としてのスチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体(SBS)(日本合成ゴム
(株)製、商品名JSR TR、スチレン含有量=52
重量%)と、架橋ポリアクリル酸ナトリウム0.2重量
部、核剤としての炭酸カルシウム1重量部、発泡剤とし
ての重炭酸水素ナトリウム5重量部、発泡助剤としての
クエン酸3重量部とを含む樹脂組成物を、スクリュー型
押出し機(内径50mmφ)に供給し、温度250℃、
圧力220kg/cm2 で溶融混練した。押出し機から
大気中に押出す直前の温度を110℃に設定し、目開き
間隔15mmのスリットから押出し発泡し、厚さ15m
mの板状の発泡樹脂を得た。
【0051】上記で得られた発泡樹脂を加工して試験片
(幅52mm×長さ125mm×厚さ15mm)を作製
し、その重量を測定した。この試験片を、95℃の水蒸
気中に60分間放置した後、常温、相対湿度60%の雰
囲気中に放置してから、試験片の厚さ及び重量を測定
し、上記式に基づいて耐熱性及び吸湿性を算出した。
【0052】その結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1より明らかなように、本発明の方法で
製造された発泡樹脂は、相溶化剤を含まない比較例2の
発泡樹脂と比較して著しく耐熱性が改善されている。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月14日(1999.9.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】 吸湿性(%)=[(W1−W0)/W0]×100 (式中、W1は放置後の重量、W0は当初の重量を示
す。) 実施例1〜3及び比較例1、2 表1に記載される量のスチレン系樹脂(住友化学工業
(株)製、商品名スミライト、メルトフローレート=
11)、ポリプロピレン(住友化学工業(株)製、商品
名ノーレン、メルトフローレート=6)、吸湿物質と
してのカルボキシルメチルセルロース(エーテル化度
0.8)、及び相溶化剤としてのスチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体(SBS)(日本合成ゴム
(株)製、商品名JSR TR、スチレン含有量=52
重量%)と、架橋ポリアクリル酸ナトリウム0.2重量
部、核剤としての炭酸カルシウム1重量部、発泡剤とし
ての重炭酸水素ナトリウム5重量部、発泡助剤としての
クエン酸3重量部とを含む樹脂組成物を、スクリュー型
押出し機(内径50mmφ)に供給し、温度250℃、
圧力220kg/cm2で溶融混練した。押出し機から
大気中に押出す直前の温度を110℃に設定し、目開き
間隔15mmのスリットから押出し発泡し、厚さ15m
mの板状の発泡樹脂を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA02 AA13 AA16 AA24 AA26 AA32 AA32A AA32B AA32D AA33 AA46 AB03 BA01 BA03 BA04 BA07 BA31 BA86 BC11 CA22 CC22X DA50 4J002 AB01Z AB04Z AC08Y AH00Z BB002 BB112 BB172 BC021 BC05Y BC061 BC071 BE02Z BG01Z BG011 BG04Z BG05Z BH011 BN14Y BP01Y DE077 DE107 DE226 DE237 DF006 EA006 EB016 ED016 EE026 EQ016 ET006 FD207 FD326 GC00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂と、130〜250℃の
    融点を有するオレフィン系樹脂と、相溶化剤と、吸湿性
    物質とを含む発泡樹脂。
  2. 【請求項2】 相溶化剤が、スチレン系単量体の単位又
    はブロックと、オレフィン系及び共役ジエン系単量体か
    ら選択された少なくとも一種の単量体の単位又はブロッ
    クとを有するランダム、ブロック又はグラフト共重合体
    である請求項1記載の発泡樹脂。
  3. 【請求項3】 相溶化剤が、スチレン系単量体のブロッ
    クと、炭素数2〜4のα−オレフィン及び炭素数4〜6
    の共役ジエンから選択された少なくとも1種の単量体の
    ブロックとから形成されたブロック共重合体である請求
    項1記載の発泡樹脂。
  4. 【請求項4】 スチレン系樹脂が、スチレン系単量体の
    単独又は共重合体、又は前記スチレン系単量体と、(メ
    タ)アクリル酸、無水マレイン酸、メタクリル酸メチル
    及びアクリロニトリルから選択された少なくとも一種の
    単量体との共重合体である請求項1又は2記載の発泡樹
    脂。
  5. 【請求項5】 130〜250℃の融点を有するオレフ
    ィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂又はポリ(分岐C
    5-7 アルケン)系樹脂である請求項1記載の発泡樹脂。
  6. 【請求項6】 吸湿性物質が、水溶性又は水膨潤性高分
    子である請求項1記載の発泡樹脂。
  7. 【請求項7】 吸湿性物質が、セルロース又はその誘導
    体、カルボキシル基含有水溶性高分子、又は吸水性ポリ
    マーである請求項1記載の発泡樹脂。
  8. 【請求項8】 スチレン系樹脂/オレフィン系樹脂の割
    合が、前者/後者=92/8〜70/30(重量比)で
    ある請求項1記載の発泡樹脂。
  9. 【請求項9】 相溶化剤の割合が、スチレン系樹脂及び
    オレフィン系樹脂の総量100重量部に対して、2〜3
    0重量部である請求項1記載の発泡樹脂。
  10. 【請求項10】 吸湿性物質の割合が、スチレン系樹脂
    及びオレフィン系樹脂の総量100重量部に対して、
    0.1〜30重量部である請求項1記載の発泡樹脂。
  11. 【請求項11】 ポリスチレンと、ポリプロピレン系樹
    脂と、相溶化剤としてのスチレン−ブタジエン−スチレ
    ンブロック共重合体又はその水素添加体とを含む請求項
    1記載の発泡樹脂。
  12. 【請求項12】 スチレン系樹脂と、130〜250℃
    の融点を有するオレフィン系樹脂と、相溶化剤と、吸湿
    性物質と、発泡剤とを含む樹脂組成物を発泡成形させる
    発泡体の製造方法。
  13. 【請求項13】 発泡剤が、炭酸アンモニウム、アルカ
    リ金属炭酸塩、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属水
    素塩から選択された少なくとも一種の分解型発泡剤、又
    は沸点−50℃〜70℃の揮発性型発泡剤である請求項
    12記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 分解型発泡剤が有機酸と共に用いられ
    る請求項13記載の発泡樹脂の製造方法。
  15. 【請求項15】 発泡剤の使用量が、スチレン系樹脂及
    びオレフィン系樹脂の総量100重量部に対して1〜3
    0重量部である請求項12記載の発泡樹脂の製造方法。
  16. 【請求項16】 樹脂組成物が、さらに核剤を、スチレ
    ン系樹脂及びオレフィン系樹脂の総量100重量部に対
    して、0.1〜5重量部を含む請求項12記載の発泡樹
    脂の製造方法。
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