JP2002264164A - 射出発泡用樹脂組成物 - Google Patents

射出発泡用樹脂組成物

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JP2002264164A
JP2002264164A JP2001065468A JP2001065468A JP2002264164A JP 2002264164 A JP2002264164 A JP 2002264164A JP 2001065468 A JP2001065468 A JP 2001065468A JP 2001065468 A JP2001065468 A JP 2001065468A JP 2002264164 A JP2002264164 A JP 2002264164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、物性および表面外観の優れ、
さらには微細な平均セル径と均一な平均セル密度のセル
を有する熱可塑性樹脂発泡射出成形体を得ることができ
る射出発泡成形方法、およびそれに使用する樹脂組成物
を提供することを目的とする。 【解決手段】 物理発泡剤を貯蔵容器から、昇圧しまた
は昇圧しないで、射出成形機のシリンダー途中に供給す
る熱可塑性樹脂の射出発泡成形法において、該熱可塑性
樹脂がポリカルボン酸と炭酸水素塩の混合物またはその
分解物を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂の射出
発泡成形法、およびポリカルボン酸と炭酸水素塩の混合
物またはその分解物を0.01〜1wt%の割合で含有
する熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱熱可塑性樹脂の
射出発泡成形法およびそれに使用する樹脂組成物に関す
る。さらに詳しくは,本発明は、物性および表面外観の
優れた熱可塑性樹脂発泡体を製造できる射出発泡成形法
およびそれに使用する樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂発泡体を得る方法として、
化学発泡剤や物理的発泡剤を用いて製造する方法が知ら
れている。
【0003】化学発泡法は、一般に原料と、成形温度で
分解してガスを発生する低分子量の有機発泡剤を混合
し、該発泡剤の分解温度以上に加熱することにより発泡
成形する方法である。この方法は、ガスの発生が分解温
度に対してシャープであり、分解温度も発泡助剤などを
添加することによって容易に調製できる上に、独立気泡
を有する発泡体を得ることができる。
【0004】しかし、これらの発泡体は、コストが高い
ことに加えて、例えば、発泡倍率2倍の成形品を得るの
に、樹脂に対して約1〜5重量%もの化学発泡剤が必要
である。そのため発泡体中に発泡剤の分解残留物が残存
するために、発泡体の変色、臭気の発生、食品衛生上の
問題などを生じるおそれがある。また、化学発泡剤が原
因とされる成形機の汚れおよびそれに伴う成形不良につ
いても問題となっている。
【0005】これに対し、物理的発泡法であるガス発泡
法は、成形機で樹脂を溶融したところに、ブタン、ペン
タン、ジクロロジフロロメタンのような低沸点有機化合
物を供給し、混練した後、低圧域に放出することにより
発泡成形する方法である。この方法に用いられる低沸点
有機化合物は、樹脂に対して親和性があるため溶解性に
優れ、また、保持性にも優れていることから、高倍率発
泡体を得ることができるという特徴を持っている。
【0006】しかしながら、これらの発泡剤は、コスト
が高くなることに加え、可燃性や毒性などの危険性を有
しており、大気汚染の問題を生じる可能性を持ってい
る。また、ジクロロジフロロメタンをはじめとするフロ
ン系ガスにはオゾン層破壊の環境問題が指摘されてい
る。
【0007】このような従来法の問題点を解決する為
に、クリーンでコストがかからない炭酸ガス、窒素など
の不活性ガスを発泡剤とする方法が数多く提案されてい
る。しかしながら、不活性ガスは樹脂との親和性が低い
ことから、溶解性に乏しい。このため発泡体は、気泡径
が大きく、不均一で、セル密度が小さいため、外観性、
機械的強度、断熱性、発泡倍率の点に問題があった。
【0008】またストラクチュラルフォームを成形する
ための射出成形においてもこれまで種々の手法が提案さ
れている。これらの手法により得られる発泡体は、表面
のスキン層と中間のコア層からなるサンドイッチ構造を
形成するため、同重量樹脂の比較では、発泡により体積
が増大する効果により、通常の射出成形品よりも3ない
し4倍の剛性が得られる。しかしながら、これらの手法
において製造される発泡体のセル径は50から100μ
mと大きく、またセル径が不均一であるため、衝撃強度
試験においてはセルが破壊の起点となり、強度の低下を
伴うことが指摘されている。
【0009】これらの問題を解決する技術として、米国
特許4473665号公報には、2〜25μmの径を有
する微細なセルを均一に分散させた発泡成形体を得るた
めの製造方法が記載されている。この方法では、まず、
加圧下で、不活性ガスを熱可塑性樹脂製シート中に飽和
するまで含浸させる。その後、熱可塑性樹脂のガラス転
移温度まで熱してから、減圧して、樹脂に含浸している
ガスを過飽和状態にして、セル核を生成し、急冷するこ
とによって、セルの成長を制御する。または、予め、加
圧下で不活性ガスを飽和させた熱可塑性樹脂を加熱溶融
して加圧下で賦形したのち、冷却減圧しセル核を生成、
冷却してセル径を制御する方法を用いた押出成形および
射出成形による製造方法が例示されている。以上の方法
によって、微細で多数のセルを有する発泡体を得ること
ができるが、不活性ガスは、樹脂との親和性が低いこと
から、この方法には樹脂中にガスを完全に含浸させるの
に時間を要するという問題がある。
【0010】米国特許5158986号公報には、発泡
剤として超臨界流体を用い、これを熱可塑性樹脂に含浸
させることにより、極めて微細なセル径と大きなセル密
度を有する発泡体を得る技術が記載されている。超臨界
流体は、液体に近い優れた溶解性と、気体に近い優れた
拡散性を有するため樹脂への溶解性が高く、また樹脂中
での拡散速度も大きいことから、短時間で発泡剤を樹脂
中に含浸させることが可能となる。この公報では、熱可
塑性樹脂を押出機によりシート化し、超臨界状態の二酸
化炭素で満たされた加圧室に導入し、該シート中に二酸
化炭素を含浸した後、大気圧下の発泡室においてヒータ
ーで加熱し発泡させ、発泡体を得る方法と、押出機で樹
脂を溶融したところへ超臨界状態の二酸化炭素を含浸さ
せ、シート状に押し出した成形体を加圧室に導入し、そ
の圧力変化によりセル核を生成し、加熱冷却により、セ
ル径、セル密度を制御し、発泡体を得る方法が提案され
ている。
【0011】しかしながら、いずれの方法も大規模な高
圧設備が必要であるので、設備コストがかかり、作業効
率も悪いので、工業化するためには多くの課題を有して
いる。また前者の方法は、シート状の成形体に直接含浸
させるため、二酸化炭素を成形体に完全に浸透させるに
は長時間を要し、後者の方法は、溶融樹脂中に含浸させ
るため、前者の方法よりは二酸化炭素の浸透速度は速い
が、押出機一台の混練だけで、二酸化炭素の 相溶化と
多数のセル核の生成を行うことは難しく、微細で多数の
セルを有する発泡体を得ることは困難であった。
【0012】本出願者は、超臨界二酸化炭素又は窒素を
押出機に連続的に供給し、溶融した熱可塑性樹脂とこれ
らの超臨界流体を混合後、射出成形機に注入し射出発泡
成形体を得る方法を提案した(特開平10−23052
8)。この方法では、射出成形機の型内に発泡剤が射出
と同時に気化して、ゲート付近と射出成型品先端部分で
セル径に大きな差を生じることがないように、型内を使
用する発泡剤の臨界圧力以上に加圧することが推奨され
ている。
【0013】本発明者は、過大な設備コストがかから
ず、高い作業効率で、射出発泡成形体を得ることができ
る方法を鋭意研究した結果本発明に到達した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、物性および
表面外観の優れた熱可塑性樹脂発泡体を得ることができ
る射出発泡成形方法、およびそれに使用する樹脂組成物
を提供することを目的とする。さらには、発泡剤として
二酸化炭素および/または窒素、アルゴンを用いた、微
細な平均セル径と均一な平均セル密度のセルを有する熱
可塑性樹脂発泡射出成形体を得ることができる射出発泡
成形方法、およびそれに使用する樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、物理発泡剤を
貯蔵容器から、昇圧しまたは昇圧しないで、射出成形機
のシリンダー途中に供給する熱可塑性樹脂の射出発泡成
形法において、該熱可塑性樹脂がポリカルボン酸と炭酸
水素塩の混合物またはその分解物を含有している熱可塑
性樹脂の射出発泡成形法を提供する。
【0016】前記ポリカルボン酸と炭酸水素塩の比率
が、重量比で0.1:0.9〜0.9:0.1であり、
その混合物または分解物が熱可塑性樹脂に対して0.0
1〜1重量%の割合で含有されている射出発泡成形法
は、本発明の好ましい態様である。
【0017】前記ポリカルボン酸がクエン酸であり、前
記炭酸水素塩が炭酸水素ナトリウムである前記の射出発
泡成形法は、本発明の好ましい態様である。
【0018】前記物理発泡剤が二酸化炭素、窒素、アル
ゴンから選ばれた少なくとも一つの発泡剤である前記し
た射出発泡成形法は、本発明の好ましい態様である。
【0019】前記射出成形機が、そのシリンダー内に溝
間の容積を射出方向に対して序々に減少させ圧縮し、射
出方向へ樹脂を送る機構を二段階で行う二段圧縮スクリ
ューを有し、該スクリューの第1段目の最後の溝深さL
1と、二段目の最初の溝深さL2の比L2/L1が1.
2〜6の範囲にあり、物理発泡剤をスクリューを射出法
方向へ最も前進させた時のスクリューの二段目の開始点
がら、前方方向へスクリュー外径の9倍の長さの点まで
の範囲で供給する前記した射出発泡成形法は、本発明の
好ましい態様である。
【0020】本発明は、熱可塑性樹脂に、ポリカルボン
酸と炭酸水素塩の混合物またはその分解物を0.01〜
1重量%の割合で含有する、前記した射出発泡成形法に
使用される熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【0021】前記ポリカルボン酸と炭酸水素塩の比率
が、重量比で0.1:0.9〜0.9:0.1である樹
脂組成物は、本発明の好ましい態様である。
【0022】
【発明実施の具体的形態】本発明は、物理発泡剤を貯蔵
容器から、昇圧しまたは昇圧しないで、射出成形機のシ
リンダー途中から供給する熱可塑性樹脂の射出発泡成形
法において、該熱可塑性樹脂がポリカルボン酸と炭酸水
素塩の混合物またはその分解物を含有することを特徴と
する熱可塑性樹脂の射出発泡成形法である。また本発明
は、その射出発泡成形法に好適に使用される樹脂組成物
を提供する。
【0023】本発明の樹脂組成物として利用可能な熱可
塑性樹脂には特に制限は無く、例えばポリエチレン、エ
チレン系共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
メチルペンテンなどのオレフィン樹脂;ポリブチレン、
ポリイソブチレン、ポリブタジエン、天然ゴム、熱可塑
性ポリウレタン、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−ブテン
ゴム、エチレン−オクテンゴム、エチレン−プロピレン
−ジエンゴム、クロロプレンゴムなどのゴム・エラスト
マーなどは好適に使用することができる。
【0024】ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、環状ポ
リエチレンなどを挙げることができる。
【0025】エチレン系共重合体としては、エチレン−
スチレン共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体などを挙げることができる。
【0026】ポリプロピレンとしては、プロピレンホモ
ポリマー、プロピレンとエチレン、ブテン、ペンテン、
ヘキセン、オクテンなどのαオレフィンとのランダム共
重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体などを
挙げることができる。
【0027】また、ゴム・エラストマーは、架橋ゴム・
エラストマーであっても射出成形が可能な程度に架橋さ
れたものや、ポリプロピレン、鉱物油などで流動性を改
良したものも使用することができる。
【0028】更に、熱可塑性樹脂として、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂は、高
発泡射出成形に適している。ポリ塩化ビニル、高ニトリ
ル樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチ
ルポリカーボネートなどの非晶性樹脂も使用かのうであ
る。
【0029】さらにエンジニアプラスチック類も適用可
能である。その例としては、例えば、ポリメチルペンテ
ン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリ乳酸、ポリエーテルケトン、ポリエーテルス
ルフォン、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、
ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、液晶
ポリマー、ポリイミド、、ポリ−p−フェニレンテレフ
タレー、ポリスルフォンなどが挙げられる。
【0030】上記ポリ乳酸や澱粉などをポリオレフィン
に混合した生分解生樹脂の発泡体は、廃棄後短時間で分
解可能である。
【0031】また、本発明の熱可塑性樹脂としては、成
形性、機械物性などを改質する為にブレンドした物であ
っても良い。特に、スチレン−ブタジエンゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレン
−オクテンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴムな
どのゴムと、ポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン
系樹脂をブレンドした物は発泡した場合のセル径が均一
になり好ましく使用される。更に、リサイクルペット、
リサイクルポリプロピレン、リサイクルポリスチレンな
どの再生樹脂もまた問題なく使用できる。
【0032】これらの樹脂、ゴム・エラストマーなどの
本発明の熱可塑性樹脂は、必要に応じて、熱安定剤、耐
候剤、耐光剤、難燃剤、静防剤、防菌剤、カーボンブラ
ック、顔料などの添加剤、タルク、マイカ、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウムマグネシウムウイスカ、チタン酸カ
リウムウイスカ、ガラス繊維を加え改質したものであっ
ても良い。
【0033】これらの熱可塑性樹脂の粘度としては、通
常その指標としてMFR(メルトフローレート)が使用さ
れる。MFRはASTM D−1238に従って測定さ
れ、樹脂の種類によって異なる条件が適用される。通常
の射出グレードとして販売、使用されているものであれ
ば特に問題ない。例えば、ポリプロピレンの場合、MF
Rが、2〜100g/10minが良く、MFRが低す
ぎると粘度が高すぎ射出時に型が開く問題が生じ、高す
ぎるとヒケなどの問題が生じる。また、分子量分布が広
いポリプロピレンであれば、MFRが3g/10min
程度であっても、MFR10g/10min程度である
通常のポリプロピレンの流動性に相当する効果が得られ
るので、好ましく使用される。
【0034】本発明で用いる熱可塑性樹脂として、溶融
張力が高いものを用いると、高発泡でも独立気泡率が高
い、セル径が小さいなどの効果が得られる。この様な樹
脂組成物としては、ポリスチレン、ABSなどの非結晶
性樹脂のほか、ポリオレフインなどの結晶性樹脂でも、
分子鎖に分岐を持つ低密度ポリエチレン、直鎖状ポリエ
チレンなどのポリエチレンのほか、他のモノマーとの共
重合や、化学薬剤による変性などにより分岐を生じさせ
るなどの手法により発泡特性が改良されたポリプロピレ
ンも好ましく使用される。これらのポリプロピレンとし
ては、例えば、モンテル社の"HMP(High Melt Streng
th)"シリーズのポリプロピレン、チッソ(株)社の"ニ
ューフォーマー"などが挙げられる。
【0035】本発明で使用されるポリカルボン酸として
は、クエン酸、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、リンゴ
酸、酒石酸、シクロヘキサン1、2ジカルボン酸、ショ
ウノウ酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエチレンテト
ラミン六酢酸、ニトリロ酸などが挙げられる。
【0036】本発明で使用される炭酸水素酸塩としては
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムアルミニウ
ム、炭酸水素カリウムなどの無機炭酸化合物の混合物
や、クエン酸ニ水素ナトリウム、シュウ酸カリウムなど
のポリカルボン酸の塩が挙げられる。ポリオレフィンに
対してポリカルボン酸と無機炭酸化合物を併用するのが
好ましく、特にクエン酸と炭酸水素ナトリウムを併用し
た場合、微セル化効果、すなわち多量の発泡核を生成す
る効果が顕著に認められ、外観良好な発泡製品が得られ
る。
【0037】ポリカルボン酸と炭酸水素塩の混合比率
は、発泡セルの核化効果および発泡体の均一なセル径の
観点から、重量比で0.1:0.9〜0.9:0.1で
あることが好ましい。
【0038】ポリカルボン酸と炭酸水素塩の中では、ク
エン酸と炭酸水素ナトリウムの組合せが,核化効果の点
で優れている。例えば、タルクを10〜30重量%含む
ポリプロピレン組成物には核化効果が見られるが、クエ
ン酸と炭酸水素ナトリウムを更に添加すると、さらに微
セル化効果が見られる。
【0039】ポリカルボン酸と炭酸水素塩の添加量とし
ては、熱可塑性樹脂に対して、0.01〜1重量%が好
ましい。添加量が少なすぎると十分な核化効果が得られ
ず、多すぎると分解物が目やにとなり製品を汚染するお
それがある。これらの化学発泡剤は、平均粒径1〜10
0μmの粒子に加工し、原料樹脂にまぶして使用するこ
ともできるし、射出成形時に材料にまぶして使用するこ
ともできる。
【0040】また、尿素、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化
鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの
助剤とブレンドしても良い。更に、成形機のホッパーの
汚染、製品表面への粉の付着を考慮して、樹脂を基材と
したマスターバッチとして加工し使用することができ
る。マスターバッチの濃度としては、ポリカルボン酸と
炭酸水素塩の合計量が0.1〜30重量%が好ましく、
より好ましくは、0.3〜5重量%である。
【0041】ポリカルボン酸と炭酸水素塩は、熱分解に
より水、二酸化炭素、炭酸ナトリウムなどに分解する
が、発泡セルを均一化する効果は、分解物でも十分に発
現するため、本発明ではポリカルボン酸と炭酸水素塩が
分解したもので有っても良い。例えば、ポリカルボン酸
と炭酸水素塩を適量混合した樹脂をこれらのポリカルボ
ン酸と炭酸水素塩が熱分解する温度以上でペレット化し
たものを利用しても問題ない。
【0042】本発明の熱可塑性樹脂に、ポリカルボン酸
と炭酸水素塩の混合物またはその分解物を含有させた熱
可塑性樹脂組成物は、物理発泡剤を貯蔵容器から、昇圧
しまたは昇圧しないで、射出成形機のシリンダー途中か
ら供給する熱可塑性樹脂の射出発泡成形法において好適
に使用できる組成物である。ポリカルボン酸と炭酸水素
塩の混合物またはその分解物は、熱可塑性樹脂組成物に
対して0.01〜1重量%の割合で含有されていること
が好ましい。
【0043】本発明で利用する物理発泡剤は、好ましく
は二酸化炭素、窒素、アルゴンから選ばれた少なくとも
一つの発泡剤であり、特に二酸化炭素、窒素が安価であ
るので最適である。これらの物理発泡剤の添加量は、添
加する熱可塑性樹脂との溶解度により適宜選択すること
ができるが、通常0.1〜30重量%の範囲が好まし
い。例えば、ポリプロピレンなどのポリオレフィンに二
酸化炭素を添加する場合には1〜10重量%が好まし
い。また、アセトン、メタノール、エタノール、水など
を適用混合して、金型内での発泡速度などの制御を行う
ことも可能である。
【0044】本発明の射出発泡方法は、物理発泡剤を貯
蔵容器から昇圧し、または昇圧しないで、射出成形機の
シリンダーより注入し、熱可塑性樹脂に、ポリカルボン
酸と炭酸水素塩の混合物またはその分解物を含有させた
熱可塑性樹脂組成物の射出発泡体を得る射出発泡成形法
である。
【0045】本発明において、前記物理発泡剤が臨界圧
力以上の場合は、短時間で物理発泡剤を溶融樹脂に均一
に拡散させることが可能で、発生するセル数を増加させ
る効果が増し、セルが小さく、均一なものを得ることが
容易となる。ここで、超臨界圧力とは、臨界圧力以上の
圧力をいう。
【0046】本発明では、熱可塑性樹脂に、ポリカルボ
ン酸と炭酸水素塩の混合物またはその分解物を含有させ
た熱可塑性樹脂組成物を用いて、従来公知の物理発泡剤
を昇圧して発泡剤として用いる射出発泡方法を採用する
ことができる。例えば、特開平8−258096,特開
平8−20707094、特開平8−5128、特開平
10−230528,特開平10−24436、特開平
11−34129、特開平11−34130、WO98
/31521に二酸化炭素、窒素などを昇圧して発泡剤
として用いる射出発泡方法が開示されている。
【0047】さらに、プリプラ型射出成形機の押出機の
シリンダー部分から物理発泡剤を注入する方法、インラ
イン型射出成形機のシリンダー部分に物理発泡剤を注入
する方法、予め、樹脂組成物に物理発泡剤を含浸させた
樹脂を通常の射出成形機に密封し供給し成型する方法な
ども、特に制限はなく採用することができる。
【0048】本発明の樹脂組成物を用いれば、特開平1
1−34129、特開平11−34130、WO98/
31521などに記載されているような、溶融樹脂と超
臨界流体を十分に混合するためのピンなどは不要であ
り、射出後金型内で十分に微細で、均一なセル径の発泡
体が得られる。また、その為、その様な混合強化用のピ
ンを用いずに通常のフルフライト型の全体にネジ山状の
羽を有するスクリューでも、物理発泡剤注入部付近が、
物理発泡剤注入部よりも樹脂圧が低くなれば問題ない。
【0049】物理発泡剤注入部の樹脂圧が、物理発泡剤
注入圧より高い場合は、注入部付近のスクリュー溝深さ
を深くする、スクリューの羽根間の間隔を広げるなどの
簡単な改造でも注入可能となる。また、ベント式シリン
ダー・スクリューを用い、第一段目の終了部と第二段目
の開始部付近に物理発泡剤の注入口としたものでも可能
である。
【0050】物理発泡剤をスクリューの動きに対応し、
効率的に注入する方法としては、シリンダー内の樹脂
圧、スクリュー位置をセンサーで感知し、特定の樹脂
圧、スクリュー位置にある場合にのみ注入する様に開閉
弁、昇圧機を制御する方法が挙げられる。
【0051】また、樹脂圧が物理発泡剤の注入圧より高
い場合、物理発泡剤の注入はできない。このような状態
は、スクリューの移動により生じるが、この様な場合に
は、昇圧機を制御し、昇圧量を減らすほか、適当なルー
プ回路を作り、注入できない物理発泡剤を昇圧機の注入
側へ回して、ポンプの安定運転を優先することも可能で
ある。
【0052】昇圧装置を使用する場合は、特に制限はな
いが、一般的にプランジャー式ポンプが好ましく、窒素
などであれば通常のコンプレッサーを高圧仕様として使
用可能である。この様な装置として、窒素を使用する場
合"Haskel"の"Air PressureAmplfer が挙げられる。ま
た、液体二酸化炭素の場合、大気圧下でドライアイス状
になることや、キャビテーションのを安定して抑制する
必要があるため、圧縮特開2000−84968、特開
2000−84968、特開2000−218647に
開示の方法が好ましい。
【0053】本発明を実施する好適な方法として、その
シリンダー内に溝間の容積を射出方向に対して序々に減
少させて圧縮し、射出方向へ樹脂を送る機構を二段階で
行う二段圧縮スクリューを有する射出成形機の使用を挙
げることができる。該スクリューの第1段目の最後の溝
の深さL1と、二段目の最初の溝深さL2の比L2/L
1が1.2〜6の範囲にあるものが好ましい。物理発泡
剤は貯蔵容器から、昇圧しまたは昇圧しないで、射出成
形機のシリンダー途中から供給されるが、スクリューを
射出方向へ最も前進させた時のスクリューの二段目の開
始点から、前方方向で供給することが好ましく、スクリ
ューの二段目の開始点から、前方方向へスクリュー外径
の9倍の長さの点までの範囲で供給することがさらに好
ましい。
【0054】本発明の樹脂組成物を使用すれば、金型内
で発泡させる方法として従来提案されてきた方法を採用
することができる。例えば、金型内のキャビティー内
の容積より、少な目に本発明の樹脂組成物の溶融物を射
出し、キャビテイの全容積、又は射出容量以上の体積に
なる様に発泡させる方法、この場合に、キャビテイ周
囲をゴムなどのパッキンでシールし、射出前にキャビテ
ィー内の圧力を物理発泡剤の気化圧力以上に高めておく
方法、金型を開いた状態で発泡させながら射出し、そ
の後金型を閉じ発泡製品を得る方法、キャビティー内
に射出後、キャビテイー内の容積を拡張する方法などが
挙げられる。容積を拡張する方法としては、一般に、金
型作動の油圧力を利用してキャビティー内の射出ゲート
と反対側の壁を後退させる方法が最も容易である。
【0055】本発明により、射出成型品のゲート付近と
末端部でのセル径の差が少なく均一に発泡した射出成形
品を得ることができる。また、微細な平均セル径と均一
な平均セル密度のセルを有する発泡部を有する射出成形
品を得ることができ、表面外観が良好で高発泡射出成形
体を製造することができる。
【0056】
【実施例】以下実施例により詳細に説明するが、本発明
はこれによって何ら限定されるものではない。なお、物
理発泡剤の樹脂への注入量は、50個〜100個安定成
形した場合の製品重量と使用したボンベの重量減少量よ
り平均値として求めた。
【0057】(実施例1)熱可塑性樹脂として、ポリプ
ロピレン"J704"(グランドポリマー社製 MFR
10/10min)にクエン酸0.03重量%、炭酸水
素ナトリウム0.06重量%をまぶし成形材料とした。
発泡用射出成形機として特開平10−24436の図1
に記載のプリプラタイプ射出成形機(型締め力 25ト
ン ソデック社製プリプラタイプ射出成形機)を用い、
押出機側のスクリューは、L/Dが30、口径30mm
で、物理発泡剤注入部は、ホッパー下より、15Dの部
分に設け改造した。プランジャー部分のシリンダー温度
は200℃に設定した。物理発泡剤として二酸化炭素を
用い、二酸化炭素のサイホン式ボンベより、昇圧ポンプ
を用い、成形機のシリンダ内に18MPaに加圧し供給
した(発泡剤注入量 10重量%)。金型として10m
m×120mmの平板形状(ゲートが、中心部分)で、コ
ア部が射出終了後退し、キャビティーの厚み部分が可変
になる金型を取り付け、水冷式温調機により金型温度を
50℃に調整した。また、射出時のキャビティ内圧力を
二酸化炭素の気化圧力以上になるように金型のパーティ
ング面にシリコンゴム製のパッキンを設け、15MPa
の圧力を窒素ボンベにより加圧後射出し、射出終了後
は、大気圧に型内圧力を下げた。物理発泡剤注入部の樹
脂温度は230℃であった。金型内のキャビテイー間隙
を2mmに設定し、射出終了1秒後にキャビテイー間隙
を4mmに拡張し、発泡倍率2倍の製品を得た。ゲート
から、各20mm毎に断面観察し、平均セル径と最大、
最小セル径を観察した。結果を表1に示す。
【0058】(比較例1)ポリプロピレンにクエン酸と
炭酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例1と同
様の装置と成形条件により製品を得た。実施例1に比べ
てセル径の分布が大きく、平均セル径も大きかった。結
果を表1に示す。
【0059】(実施例2)樹脂としてポリスチレン"G
440K"(日本ポリスチレン社製 MFR 9g/10m
in)を用い、クエン酸0.1重量%、炭酸水素ナトリ
ウム0.1重量%をまぶし物理発泡剤注入部の樹脂温度
を240℃、二酸化炭素の注入圧力を10MPaとし
(物理発泡剤注入量 8重量%)、金型温度を40℃とし
た以外は、実施例1と同様にして射出発泡成形品を得
た。結果を表1に示す。
【0060】(比較例2)ポリスチレンにクエン酸と炭
酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例2と同様
の装置と成形条件により製品を得た。実施例2に比べて
セル径の分布が大きく、平均セル径も大きかった。結果
を表1に示す。
【0061】(実施例3〜5)ポリプロピレンとして、
ニューフォーマーFH2400(チッソ社製 MFR4g
/10min)を用い、クエン酸0.1重量%,炭酸水素
ナトリウム0.2重量%をまぶし、口径50mm単軸押
出機にて、240度で押出し、再ペレット化した。スト
ランドは、発泡した状態であり、密度が、0.3であっ
た。この発泡したペレットを用い、実施例1と同様の射
出成形機を用い、物理発泡剤注入部の樹脂温度を240
℃、二酸化炭素の注入圧力を20MPaとし(物理発泡
剤注入量 10重量%)、製品厚みを4,3,2,5m
mとした以外は、実施例1と同様にして射出発泡成形品
を得た。結果を表1に示す。
【0062】(実施例6)日精樹脂加工社製射出成形機
“FS−80S”(型締め圧80トン、スクリュー外径
30mm、スクリュー全体のL/Dが24で、第1段目
と第2段目の二つのフルフライトスクリューを連結した
二段圧縮スクリューであり、第1段目と第2段目の長さ
の比が13:11であり、第1段目の最後の溝深L1と
第2段目の最初の溝深さL2の比L2/L1が2.3)
を使用し、スクリューを最も前進させた位置で2段目の
開始点から、スクリュー先端方向へ3Dのところに物理
発泡剤の注入位置を設けた。物理発泡剤として窒素を用
い、ボンベ(充填圧力 28MPa)から射出成形機の物
理発泡剤注入口の間に、容積50cmのバッファータ
ンクを儲け、昇圧機で液体二酸化炭素を注入した。昇圧
機、減圧弁は、使用しなかった。注入口からの樹脂の逆
流を防ぐため、逆止弁を取り付けた。成形材料として、
ポリエーテルスルホン"E−1010"(三井化学社製 M
FR(320℃ 2.16Kg)10g/10min)
と、クエン酸,炭酸水素ナトリウムのマスターバッチ3
重量%(クエン酸1重量%,炭酸水素ナトリウム1重量%
を低密度ポリエチレンでマスターバッチ化したもの)を
用いた。
【0063】成形条件は、シリンダー設定温度を320
℃とし、金型として10mm×120mmの平板形状
(ゲートが、中心部分)で、コア部が射出終了後退し、キ
ャビティーの厚み部分が可変になる金型を取り付け、熱
電対を埋め込んで金型温度を160℃とし、金型内のキ
ャビテイー間隙を2mmに設定して、成形材料の射出成
形を行い、射出終了1秒後にキャビテイー間隙を4mm
に拡張し、発泡倍率2倍の製品を得た。窒素の供給圧力
は、バッファータンク内の圧力は成形中に28から20
MPaの範囲で変化し、スクリューが計量・後退した時
に物理発泡剤が注入され、射出冷却時は注入を停止し
た。物理発泡剤注入量は、10重量%であった。結果を
表1に示す。
【0064】(比較例3)クエン酸,炭酸水素ナトリウ
ムのマスターバッチを加えないほかは実施例6と同様に
射出発泡を行ったが、所謂ガスアシスト法で成形した様
に、気体の塊部分が出来、表面も凸凹であった。結果を
表1に示す。金型内のキャビテイー間隙を2mmに設定
し、射出終了1秒後にキャビテイー間隙を4mmに拡張
し、発泡倍率2倍の製品を得た。窒素の供給圧力は、成
形中に28から20MPaの範囲で変化し、スクリュー
が計量・後退した時に物理発泡剤が注入され、射出冷却
時は注入を停止した。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ポリカルボン酸
と炭酸塩を添加することにより超臨界圧力で物理発泡剤
を注入し、射出発泡する成形方法の場合、発泡セル径が
未添加の物に比べ平均セル径、最大セル径、最小セル径
が小さく、その結果外観良好な製品を得ることが可能で
ある。また、本発明で使用するポリカルボン酸と炭酸塩
の添加量は、従来これらを化学発泡剤として使用してい
た場合に比べ、添加量が非常に少なく、金型汚染の心配
も少なく、且つ、添加量が少ない為、材料コストも低
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101:00 C08L 101:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理発泡剤を貯蔵容器から、昇圧しまた
    は昇圧しないで、射出成形機のシリンダー途中に供給す
    る熱可塑性樹脂の射出発泡成形法において、該熱可塑性
    樹脂がポリカルボン酸と炭酸水素塩の混合物またはその
    分解物を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂の射出
    発泡成形法。
  2. 【請求項2】 ポリカルボン酸と炭酸水素塩の比率が、
    重量比で0.1:0.9〜0.9:0.1であり、その
    混合物または分解物が熱可塑性樹脂に対して0.01〜
    1重量%の割合で含有されていることを特徴とする請求
    項1に記載の射出発泡成形法。
  3. 【請求項3】 ポリカルボン酸がクエン酸であり、炭酸
    水素塩が炭酸水素ナトリウムであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の射出発泡成形法。
  4. 【請求項4】 物理発泡剤が二酸化炭素、窒素、アルゴ
    ンから選ばれた少なくとも一つの発泡剤であることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の射出発泡成
    形法。
  5. 【請求項5】 該射出成形機が、そのシリンダー内に溝
    間の容積を射出方向に対して序々に減少させ圧縮し、射
    出方向へ樹脂を送る機構を二段階で行う二段圧縮スクリ
    ューを有し、該スクリューの第1段目の最後の溝深さL
    1と、二段目の最初の溝深さL2の比L2/L1が1.
    2〜6の範囲にあるものであり、スクリューを射出方向
    へ最も前進させた時のスクリューの二段目の開始点か
    ら、前方方向へスクリュー外径の9倍の長さの点までの
    範囲で、物理発泡剤を供給することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の射出発泡成形法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂に、ポリカルボン酸と炭酸
    水素塩の混合物またはその分解物を0.01〜1重量%
    の割合で含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の射
    出発泡成形法に使用される熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリカルボン酸と炭酸水素塩の比率が、
    重量比で0.1:0.9〜0.9:0.1であることを
    特徴とする請求項6に記載の樹脂組成物。
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