JPH02138350A - 耐フロン性樹脂成形材料 - Google Patents

耐フロン性樹脂成形材料

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JPH02138350A
JPH02138350A JP29009088A JP29009088A JPH02138350A JP H02138350 A JPH02138350 A JP H02138350A JP 29009088 A JP29009088 A JP 29009088A JP 29009088 A JP29009088 A JP 29009088A JP H02138350 A JPH02138350 A JP H02138350A
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JP
Japan
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resin
molding material
styrene
fluorocarbon
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP29009088A
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English (en)
Inventor
Mikio Sato
佐藤 三樹男
Hirohide Mizuno
水野 宏英
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野コ 本発明は耐フロン性樹脂成形材料に関し、詳しくは耐フ
ロン性および発泡ウレタンとの接着性に優れており、特
に電気冷蔵庫のインナーボックス用シート成形に好適な
成形材料に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
例えば電気冷蔵庫のインナーボックス(内箱)の内側に
断熱層として発泡ウレタンが使用されており、その発泡
剤乃至発泡助剤として、いわゆるフロンが多用されてい
る。
したがって、電気冷蔵庫のインナーボックス用シート成
形材料としては、このフロンに対する耐性を有し、しか
も発泡ウレタンとの接着性に優れたものであることが要
求されており、この点からABS樹脂が主に使用されて
いる。
しかしながら近年の研究によりフロン(特に塩素を含む
フロン)によるオゾン層の破壊が明らかとなり、オゾン
層の保護のため、従来上として使用されているクロロフ
ルオロカーボン(以下CFCと略記する。)の使用が制
限され、その代替品としてオゾン層に影響の少ないハイ
ドロクロロフルオロカーボン(以下、HCFCと略記す
る。)を使用することが研究されている。
ここでフロンは塩素、ふっ素、水素を含む炭化水素の総
称であり、オゾン破壊に直接関与するのは塩素であるの
で塩素を含まないフロン(ハイドロフルオロカーボン(
HFC))を用いるのが最良であるが、HCFCの様に
塩素を含んでいても比較的大気中で分解されオゾン層に
届かないフロンを、分解されにくいCFCの代替品とし
て用いようとしているのが現状である。
ところがこのHCFCは樹脂の溶解性がより強く、AB
S樹脂も溶解することからCFCはもとよりこのHCF
Cにも耐性を有し、しかも発泡ウレタンとの接着性が良
好な樹脂成形材料が要望されていた。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者らは、上記問題点を解消すべく鋭意研究
を進めた結果、ポリプロピレン樹脂にスチレン系樹脂お
よび相溶化剤を特定量配合することにより、HCFCを
含むフロン系ガスに対してすぐれた耐性を有し、しかも
発泡ウレタンとの接着性のよい樹脂成形材料が得られる
ことを見い出し、ここに本発明を完成した。
すなわち本発明はポリプロピレン樹脂40〜77重量%
、スチレン系樹脂20〜57重量%および相溶化剤3〜
20重量%からなる耐フロン性樹脂成形材料を提供する
ものである。
本発明で用いるポリプロピレン樹脂としては、プロピレ
ンモノマーを主成分として重合した結晶性のポリマーで
あれば特に制限はなく、エチレン、ブテン、2−メチル
ペンテン−1のようなコモノマーを含んでいてもかまわ
ない、また、用いるポリプロピレン樹脂のメルトインデ
ックス(以下、Mlと略記する。)は5g/io分以下
であることが好ましく、通常0.2〜3g/io分のも
のが用いられる。ここでMIが5g/lo分を超えたも
のを用いるとシート成形性が不良となることがあり、イ
ンナーボックス用シート成形材料としては適さない。
次に、本発明で用いるスチレン系樹脂としては、スチレ
ンモノマーを単独重合、もしくは共重合させた樹脂であ
ればよく、コモノマーとしてα−メチルスチレン、アク
リロニトリル、無水マレイン酸、メチルメタアクリレー
ト等の共重合しつる千ツマー等を含んでいてもかまわな
い。また、ポリブタジェン、スチレン−ブタジェン共重
合ゴム等を配合して強化したハイインパクトポリスチレ
ンを用いることもできる。スチレン系樹脂のメルトイン
デックスは0.5〜20g710分程度が好適である。
本発明では、スチレン系樹脂は分散粒子となっている。
この分散粒子の粒子径は特に制限はないが、通常5μm
以下とすることが好ましい0粒子径が5μm以上になる
と、層状剥離を起こし、耐衝撃性が低下し易くなる。
さらに、本発明では相溶化剤を用いる。この相溶化剤は
スチレン系樹脂を均一に分散させ、ポリプロピレン樹脂
とスチレン系樹脂の相溶化を促進させるものである。
このような相溶化剤としては、スチレン−ブタジェン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体等のスチレン系
熱可塑性エラストマーやアクリル系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン/エチルアクリレート/無水マレイン酸共
重合体等を用いることができる。この相溶化剤は通常は
スチレン系樹脂分散粒子の表面(ポリプロピレンとの界
面)に存在せしめられているものである。なお、相溶化
剤の厚さはスチレン系樹脂の配合量とその粒子径の大き
さによって調整することができる。
本発明ではポリプロピレン樹脂、スチレン系樹脂および
相溶化剤の配合割合は以下の通りである。
まずポリプロピレン樹脂の配合割合は、通常40〜77
重量%、好ましくは50〜70重量%である。
ここでポリプロピレン樹脂の配合割合が40重量%より
少ないと耐フロン性が不良であり、一方、77重量%を
超えると剛性や発泡ウレタンとの接着性が不良となる。
またスチレン系樹脂の配合割合は通常、20〜57重量
%、好ましくは30〜50[[量%である。ここでスチ
レン系樹脂の配合割合が20重量%未満であると剛性や
ウレタンの接着性が悪くなり、一方57重量%を超える
と耐フロン性が不良となる。
ざらに相溶化剤の配合割合は、通常3〜20重量%、好
ましくは5〜15重量%である。ここで相溶化剤の配合
割合が3重量%未満であるとポリプロピレン樹脂とスチ
レン系樹脂との相溶性が悪くシート成形性が不良となり
、一方20重量%を超えると剛性が不足し好ましくない
本発明のポリプロピレン樹脂成形材料は、上記各成分を
所定量配合し、バンバリーミキサ−1単軸スクリユ一押
出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュ
ー押出機等を用いて180〜240℃の温度で十分に混
練することにより得られる。また、本発明の樹脂成形材
料から成形品を製造する場合は、射出成形法、押出成形
性等常法により行なえばよい。
さらに、本発明では成形品としたときの剛性を大幅に向
上させるために無機質充填剤を添加してもよい。無機質
充填剤としてはタルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸マグネ
シウム、カオリン。
酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ等を用いることができ
、特にタルク、炭酸カルシウムが好ましい。添加する無
機質充填剤は粒子径3μm以下の微細粒子が好ましい。
粒子径が3μm以上では、剛性の改良が不十分であり、
耐衝撃性が低下するので好ましくない。無機質充填剤の
配合量はポリプロピレン樹脂、スチレン系樹脂および相
溶化剤の合計量100重量部に対して10〜100重量
部、好ましくは15〜40重量部が適当である。また、
無機質充填剤の添加は前記3成分と同時に混練するかま
たは前記3成分を混練した後に所定量添加して混練すれ
ばよい。
このようにして本発明の耐フロン性樹脂成形材料を得る
ことができる。
[実施例] 次に実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1〜6.比較例1〜7 第1表に示すようにポリプロピレン樹脂、ポリスチレン
、相溶化剤およびその他の添加剤を所定量配合し、トラ
イブレンド後、二軸混練機を用いて温度200℃2回転
数600rpiの条件で混練し、ベレットを得た。この
ベレットを用いて35mmφシート成形機によりシート
を成形し、シート成形性を評価するとともに、このシー
トより各試験片を得、耐フロン性試験1発泡つレタン接
着性試験を行なった。又、曲げ弾性率は射出成形により
試験片を得、^STM 0790に準拠して測定した。
結果を第1表に示す。
なお、耐フロン性試験方法1発泡つレタン接着性試験方
法およびシート成形性評価方法を以下に示す。
対フロン性試験 法 次の方法によりフロン蒸気による膨潤状態を測定した。
■試験片 シート成形品より40x 50x 1.5(mm)のも
のを切り出して試験片とした。
■試験方法 フロンt2:+(旭硝子■製、ハイドロクロロフルオロ
カーボン)100ccを2にデシケータ−に入れ、フロ
ンガス中にサンプルを吊し、アスピレータ−にて空気を
脱気し、フロン蒸気霊囲気とした。23℃で24時間放
置した後、サンプルの重量を測定し、増加重量(フロン
量)をサンプル表面積で割った値(単位mg/cm2・
24hrs)をフロン吸収量とした。
■外観 上記試験終了後のサンプル外観を観察した。
O:初期状態から変化なし ×:フクレ、白化現象あり 発泡ウレタン接着性試験方法 シート成形品(試験シート)を直径10cmの円筒状に
巻き、その内部でフロン−123(前記と同じもの)を
発泡剤に用いてウレタン発泡を行ない、発泡ウレタン層
を有する筒状発泡ウレタン体を得た。
この発泡ウレタン体を一20℃で8時間保持した後、5
0℃まで急速昇温し、この温度で8時間保持した。この
操作を3回繰り返した後、発泡ウレタン層と試験シート
との剥離状態を比較した。
O:ウレタン層が破壊し、界面でははがれない×:界面
剥離する シート成形性評価方法 35mmφシート成シート成形性−トを成形し、シート
製品の状態を観察した。
O:ジート成形性、外観とも良好 △:配合種の相溶は良好であるが溶融張力が小さくシー
ト成形が難しい ×;配合種が相溶せず外観不良 (注) 傘IPP(ポリプロピレン) PP−1:出光ポリプロ E−1500,M I =0
.6、出光石油化学■製 PP−11:出光ポリプロ J−650H,M I −
6,2、出光石油化学■製 中2PS(ポリスチレン) 出光スチロール )IT54. M I −2、出光石
油化学■製 *3SBS (スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合体)
カリフレックス TR1102,シェル化学■製 中4  5IS (スチレンーイソブチレンースチレンブロッ・5 フィ
ラー タルク(平均粒子径0.9μm)を用いた。なお、配合
量はpp、psお上び相溶化剤の合計100重量部に対
する重量部で示した。
・6   ABS 三菱モンサンド化学(財)製 第1表の結果より、本発明によればフロン吸収量が10
0B/cm’−24hrs以下であって耐フロン性(H
CFCに対する耐溶解性)に優れ、しかも発泡ウレタン
との接着性などに優れた樹脂成形材料が得られることが
判る。
[発明の効果] 本発明の樹脂成形材料は、オゾン層を破壊するというク
ロロフルオロカーボンに代って用いられるハイドロクロ
ロフルオロカーボンに対しても優れた耐性を有し、しか
も発泡ウレタンに対しても優れた接着性を有している。
したがって、本発明の耐フロン性樹脂成形材料は特に冷
蔵庫のインナーボックス用シート、各種断熱扉のパネル
などの成形用素材として極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリプロピレン樹脂40〜77重量%、スチレン
    系樹脂20〜57重量%および相溶化剤3〜20重量%
    からなる耐フロン性樹脂成形材料。
JP29009088A 1988-11-18 1988-11-18 耐フロン性樹脂成形材料 Pending JPH02138350A (ja)

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JP29009088A JPH02138350A (ja) 1988-11-18 1988-11-18 耐フロン性樹脂成形材料

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JP29009088A JPH02138350A (ja) 1988-11-18 1988-11-18 耐フロン性樹脂成形材料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000080175A (ja) * 1998-06-30 2000-03-21 Daicel Chem Ind Ltd 熱可塑性樹脂シ―ト
US6063867A (en) * 1998-02-12 2000-05-16 The Hong Kong University Of Science & Technology Stable polymer blends from a two-step crosslinking process
JP2002127318A (ja) * 2000-10-30 2002-05-08 Shigeru Co Ltd 積層成形品

Cited By (3)

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