JP2000507837A - 娯楽装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 循環軌道を形成している案内構造物を備えており、該案内構造物に沿って少なくとも１人の乗客を乗せることのできる乗り物が移動可能となされた娯楽装置であって、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道とほぼ平行に伸びるようになされているものである。乗り物に乗った乗客は、背中を軌道の方に向け、顔を軌道から離れた方に向けて横になる。その乗客の視界は他の乗り物によって妨げられず、また、その乗客は振り返ったさい軌道のみが見える。

Description

【発明の詳細な説明】 娯楽装置および該娯楽装置に使用されるのに適した乗り物 本発明は、循環軌道を形成している案内構造物を備えており、該案内構造物に 沿って少なくとも１人の乗客を乗せることのできる乗り物が移動可能となされた 娯楽装置に関する。 本発明は、さらに、該娯楽装置に使用されるのに適した乗り物に関する。 米国特許ＵＳ−Ａ−５，２７２，９８４により周知である同様の娯楽装置の場 合、乗客は乗り物の中に着席させられており、そのため、前記乗客は軌道に沿っ て移動する他の乗り物を見る。このことは、興奮の感覚の軽減をもたらす。なぜ ならば、前記乗客は、彼に先行する乗り物の動きを先に見ることができ、それに 基づいて予期していることがわかってしまうからである。 本発明の目的は、前記欠点を克服した娯楽装置を提供することにある。 この目的は、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道とほぼ平行に伸びるという 点から、本発明による娯楽装置によって達成される。 乗り物に乗った乗客は、背中を軌道の方に向け、顔を軌道から離れる方に向け て横になる。前記乗客の視界は他の乗り物によって妨げられず、また、該乗客は 振り返ったさい軌道のみが見える。問題の乗客は、飛行し、いわばスーパーマン になったかのような感覚をおぼえる。もちろん、その乗客の顔は、軌道の方に向 けられてもよいが、これでは素晴らしい眺めが損なわれることになる。 本発明による娯楽装置の他の実施態様は、前記乗客の体を支えている乗り物の １部分が、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道に対してある角度をなす第１の 位置から、運転中乗り物に乗った乗客の体が前記軌道とほぼ平行に伸びる第２の 位置へ傾動可能となされている点に特徴がある。 この結果、例えば乗り込むさい、その乗り込みを容易にするために、前記乗客 の体が軌道のある部分に沿って軌道に対してある角度をなすようにすることが可 能となり、一方、乗り込んだ後は、前記乗客の体が軌道と平行に伸びる位置に移 動させられる。 本発明による娯楽装置の他の実施態様は、前記乗り物が前記案内構造物から吊 り下げられている点に特徴がある。 それにより、運転中乗り物に乗った乗客は、軌道が水平に伸びている場合には 下を見て、飛行している感覚をおぼえる。 本発明は、図面を参照して、以下により詳細に説明されるであろう。 図面中、図１は、本発明による娯楽装置の側面図であり、 図２は、図１に示す装置の乗り物の平面図であり、 図３および図４は、図２に示す乗り物の１部分の平面図であって、前記乗客が 乗り込むさいにとる位置での前記乗り物と、前記乗客が乗り込んだ後にとる位置 での前記乗り物とをそれぞれ示しており、 図５Ａおよび図５Ｂは、本発明による乗り物の第２の実施態様を示しており、 図６Ａ〜図６Ｃは、本発明による乗り物の第３の実施態様を示しており、 図７Ａ〜図７Ｃは、本発明による乗り物の第４の実施態様を示している。 いくつかの図面において、共通の部分には共通の番号が付されている。 図１は、本発明による娯楽装置1を示しており、該装置は、循環軌道を形成し ている長く伸びた案内構造物2と、前記案内構造物2に沿って移動可能な乗り物3 とを備えている。長く伸びた軌道は、例えば宙返り、螺旋（“spiral”）、螺旋 （“helical”）軌道部分およびいわゆるサイドワインダーを備えている。案内 構造物2は、少なくとも２本の平行なチューブ4を備えており、該チューブ上を、 乗り物3に固定された車輪5',5",5'''が転がる。乗り物3は、車輪から離れた方を 向いた一方の側に連結要素6を備えており、該連結要素はチューブ4間に配置され た支え（図示せず）に連結可能である。この手段によって乗り物3をチューブ4上 に案内すること自体は、例えば前述の米国特許ＵＳ−Ａ−５，２７２，９８４に より周知である。 乗り物3は、案内構造物2の上を移動可能な部分9と、部分9に関してピン8の回 りを傾動可能な部分7とを備えている。乗客10は、運転中部分7に乗ることになる 。部分7はショックアブソーバ11によって部分9に接続されている。ショックアブ ソーバ11は、シリンダ12と前記シリンダ内を移動可能なピストン13とを備えてお り、シリンダ12およびピストン13がそれぞれ部分9および部分7に枢着 されている。ショックアブソーバ11の存在により、部分9に関する部分7の傾動は 、徐々に行なわれる。部分7は、第１の垂直な位置から第２の位置へ傾動可能で あり、第２の位置では、図１の右側の部分に示すように、部分7に乗った乗客10 の体が案内構造物2とほぼ平行に伸びている。部分7は、車輪14を備えており、該 車輪は、矢印P1で示す輸送の方向への乗り物3の移動の間、案内軌道15と接触し 、該案内軌道は、前記案内構造物に関し予め決められた位置をとっている。車輪 14が案内軌道15の上を転がり、その結果、部分7が前記第１の位置から前記第２ の位置へピン8の回りを傾動させられる。部分7に備えられた固定カム16が、次い で、部分9に備えられた固定装置（図示せず）と接触し、その結果、部分7が部分 9に関して前記第２の位置で固定される。案内軌道15は案内構造物2に面したスロ ープ17を備えており、該スロープによって、前記固定カム16が前記固定装置に固 く押し付けられる。 部分7は足載せ台18を備えており、該足載せ台の上に２人の乗客が並んで立つ ことができる。部分7は、さらに２つの支え20を備えており、該支えは、図３に 示す開いた位置から図４に示す閉じて固定された位置へ、ピン19の回りを回転可 能となされている。前記支え20の回転は、手動またはモータにより行なわれてよ い。支え20は、それらの閉じた位置において、それ自体周知の固定装置21によっ て部分7に関して固定され、その結果、乗り物3に乗った乗客10が不本意に乗り物 3から落ちることがない。支え20は、乗客10の胴体に沿って伸びる支持クッショ ン22を備えており、部分7が斜めのまたは水平な位置をとったさい、該クッショ ンに乗客10が心地よく横になるであろう。支え20は、足載せ台18に関して移動可 能であって、乗客10の身長に応じて調整可能となされている。部分7は、さらに 頭部保護具23を備えており、軌道に沿って乗り物が移動する間に比較的大きな加 速力が生じたさい、該頭部保護具が乗客10の頭部を支える。 図５Ａおよび図５Ｂは、本発明による乗り物の第２の実施態様を示している。 乗り物3の部分7は、背部支持バケット30を備えており、該背部支持バケットはフ レーム31に接続されており、該フレームは部分9に関してピン8の回りを傾動可能 となされている。フレーム31は、さらにサドル32および２つの脚部支え34を備え ており、該脚部支えはピン33の回りを回転可能となされている。バケット30 は、肩部および胸部支え36を備えており、該肩部および胸部支えは、矢印P2で示 す方向にピン35の回りを回転する。乗客10が乗り込むさい、彼は自分自身でサド ル32に座り、その後、前記肩部および胸部支え36が矢印P2で示す方向と反対方向 に回転させられる。脚部支え34が、ピン33の回りを回転させられて、乗客10の脚 部の周囲に配置される。支え36および支え34は、共に適当な位置で固定され、そ れにより乗客10が不本意に乗り物3から出ないようになっている。その後、フレ ーム31が、矢印P3で示す方向にピン8の回りを傾動させられて、部分9に関し適当 な位置で固定カム16により固定され、それによって、乗客10の体が車輪5',5",5" の間に伸びている案内構造物と平行に伸びる。 図６Ａ〜図６Ｃは、本発明による乗り物3の第３の実施態様を示している。乗 り物3は、ピン8の回りを傾動可能なフレーム31を備えており、該フレームは、ヘ ッドレスト35と、ピン33の回りを回転可能な２つの脚部支え34と、矢印P4で示す 方向に移動し得る肩および胸部支え36とを備えている。 図７Ａおよび図７Ｂは、本発明による乗り物3の第４の実施態様を示している 。乗り物3の部分7のフレーム31は、ピン37の回りを回転可能となされかつ支持ク ッション39を備えた支え38を備えている。支え38は、乗り物3に乗った乗客10の 肩部の回り、胴体および脚部と係わり合う。 車輪14および案内軌道15を備える代わりに、電気、空気圧または油圧の作用に より駆動させられるシリンダを部分7と部分9との間に備えて、それにより部分7 が部分9に関して傾動できるようにすることも可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年７月１０日（１９９７．７．１０） 【補正内容】 明細書 娯楽装置 本発明は、循環軌道を形成している案内構造物を備えており、該案内構造物に 沿って少なくとも１人の乗客を乗せることのできる乗り物が移動可能となされた 娯楽装置に関し、それによって、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道とほぼ平 行に伸びるようになされているものである。 ＵＳ−Ａ−５，２２４，４２５により周知である同様の装置によれば、乗客は 、乗り込む位置において自分自身でうつぶせ姿勢をとらなければならず、また、 降りる位置において自分自身でうつぶせ姿勢から起き上がらなければならない。 これは、乗り込むこと／降りることがあまり快適ではなく、また時間を費す点で 不利である。 本発明の目的は、それによって前記欠点が克服される娯楽装置を提供すること にある。 この目的は、前記乗客の体を支えている乗り物の１部分が、運転中乗り物に乗 った乗客の体が軌道に対してある角度をなす第１の位置から、運転中乗り物に乗 った乗客の体が前記軌道とほぼ平行に伸びる第２の位置へ傾動可能となされてい る点から、本発明による娯楽装置によって達成される。 この結果、例えば乗り込むさい、その乗り込みを容易にするために、前記乗客 の体が軌道のある部分に沿って軌道に対してある角度をなすようにすることが可 能となり、一方、乗り込んだ後は、前記乗客の体が軌道と平行に伸びる位置に移 動させられる。 乗り物に乗った乗客は、背中を軌道の方に向け、顔を軌道から離れる方に向け て横になる。前記乗客の視界は他の乗り物によって妨げられず、また、該乗客は 振り返ったさい軌道のみが見える。問題の乗客は、飛行し、いわばスーパーマン になったかのような感覚をおぼえる。もちろん、その乗客の顔は、軌道の方に向 けられてもよいが、これでは素晴らしい眺めが損なわれることになる。 米国特許ＵＳ−Ａ−５，２７２，９８４により周知である同様の娯楽装置の場 合、乗客は乗り物の中に着席させられており、そのため、前記乗客は軌道に沿っ て移動する他の乗り物を見る点に注目しなければならない。このことは、興奮の 感覚の軽減をもたらす。なぜならば、前記乗客は、彼に先行する乗り物の動きを 先に見ることができ、それに基づいて予期していることがわかってしまうからで ある。 請求の範囲 １．軌道を形成している案内構造物(2)を備え、該案内構造物に沿って少なくと も１人の乗客を乗せることのできる乗り物(3)が移動可能となされており、そ れによって運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道とほぼ平行に伸びるようにな されている娯楽装置であって、前記乗客の体を支えている乗り物の１部分(7) が、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道に対してある角度をなす第１の位置 から、運転中乗り物に乗った乗客の体が前記軌道とほぼ平行に伸びる第２の位 置へ傾動可能となされていることを特徴とする娯楽装置。 ２．前記乗り物(3)が前記案内構造物(2)から吊り下げられていることを特徴とす る請求項１による娯楽装置。 ３．前記乗客の体を支えている乗り物の１部分が、該部分に取り付けられた車輪 によって前記第１の位置から前記第２の位置へ傾動可能となされており、該車 輪が、前記案内構造物に連結された案内軌道の上を転がるようになされている ことを特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ４．前記乗り物が前記第２の位置で固定可能となされていることを特徴とする前 記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ５．前記乗り物が、足載せ台と、前記足載せ台に関して移動可能な支えとを備え ており、前記支えが、運転中前記乗客の体の回りに固定可能となされているこ とを特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ６．前記支えが、乗客の胴体のほぼ全体を覆う支持クッションを備えていること を特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ７．前記乗り物が頭部保護具を備えていることを特徴とする前記請求項のうちい ずれか１項による娯楽装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．循環軌道を形成している案内構造物を備えており、該案内構造物に沿って少 なくとも１人の乗客を乗せることのできる乗り物が移動可能となされた娯楽装 置であって、運転中乗り物に乗った乗客の体が軌道とほぼ平行に伸びることを 特徴とする娯楽装置。 ２．前記乗客の体を支えている乗り物の１部分が、運転中乗り物に乗った乗客の 体が軌道に対してある角度をなす第１の位置から、運転中乗り物に乗った乗客 の体が前記軌道とほぼ平行に伸びる第２の位置へ傾動可能となされていること を特徴とする請求項１による娯楽装置。 ３．前記乗り物が前記案内構造物から吊り下げられていることを特徴とする請求 項１または請求項２による娯楽装置。 ４．前記乗客の体を支えている乗り物の１部分が、該部分に取り付けられた車輪 によって前記第１の位置から前記第２の位置へ傾動可能となされており、該車 輪が、前記案内構造物に連結された案内軌道の上を転がるようになされている ことを特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ５．前記乗り物が前記第２の位置で固定可能となされていることを特徴とする前 記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ６．前記乗り物が、足載せ台と、前記足載せ台に関して移動可能な支えとを備え ており、前記支えが、運転中前記乗客の体の回りに固定可能となされているこ とを特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ７．前記支えが、乗客の胴体のほぼ全体を覆う支持クッションを備えていること を特徴とする前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置。 ８．前記乗り物が頭部保護具を備えていることを特徴とする前記請求項のうちい ずれか１項による娯楽装置。 ９．前記請求項のうちいずれか１項による娯楽装置に使用されるのに適した乗り 物。