JP2000504400A - ２つのハウジング部間における着脱自在な連結 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、一方のハウジング部（１）の周辺部分（９）を具える弾性舌部（７）と、他方のハウジング部（２）の突出部分（１０）とで形成された２個の協働する係止要素を有し、突出部分（１０）は前記ハウジング部が内部連結した状態で周辺部分（９）の後ろと係合する２個のハウジング部（１，２）間における着脱自在な連結に関するものである。前記ハウジング部を互いに容易に分離させることができるようにするため、前記ハウジング部は、第二突出部分（１５）および第二周辺部分（１４）で形成された２個の別な協働する係止要素を有し、該記係止要素の一方は、舌部（７）に連結される。前記ハウジング部を係止しないように、前記弾性舌部（７）が押し戻され、それによって、第一突出部分（１０）を始めに係止させず、また前記第二突出部分（１５）が第二周辺部分（１４）の後ろと係合するように弾性戻りで前記舌部をロックする。

Description

【発明の詳細な説明】 ２つのハウジング部間における着脱自在な連結 本発明は、相互に接続可能な端面を具えた壁を有する２つのハウジング部間に おける着脱自在な連結であって、第一ハウジング部は第一係止要素を有する弾性 壁部分で構成し、第二ハウジング部は内部連結状態で前記ハウジング部を係止す るための前記第一係止要素と協働する第二係止要素で構成し、前記ハウジング部 のうちの一つの壁は、該弾性壁部分をわきに押圧するために、前記ハウジング部 を係止させないように前記弾性壁部分の弾性に対向する連結位置に凹部を有する ２つのハウジング部間における着脱自在な連結に関するものである。 ２個のハウジング部を相互に取り付けるための構造は既知であり、例えば、欧 州特許出願公開明細書０４９１２７０号に記載のものがある。係止要素は通常、 一方のハウジング部における突出部分と、他方のハウジング部における周辺部分 とで構成し、突出部分または周辺部分のいずれか一方を弾性壁部分に配置する。 前記連結は、前記突出部分が前記周辺部分の後ろとスナップすることで設定され る。多くの装置、例えば、テレビセット、モニター、そして家庭用器具などは、 こうしたスナップ連結によって相互に連結されるハウジング部を有する。前記ハ ウジング部を互いに取り外す場合、例えば、ハウジング部内部の構成要素を修理 または交換するために、または、周囲の様相を考慮して前記構成要素を取り外す ために、前記スナップ連結を開放しなくてはならない。これは、前記連結を開放 するために、前記係止要素を有する前記弾性壁部分を引き離す向きに押圧するこ とで行われる。こうしたハウジング部は一般に、これらスナップ連結の多くを有 する。これらすべてのスナップ連結における弾性壁部分は、ハウジング部を相互 に取り外すため、同時に内側に押圧される。これがほとんど常に生じる問題であ る。 本発明の目的は、ハウジング部を簡単な方法で互いに取り外しできる方法で、 第一段落で定義したタイプである２個のハウジング部間における着脱自在な連結 を改良することである。 このため、本発明は、前記ハウジング部の一つが第三係止要素を有し、前記弾 性壁部分は、少なくとも前記ハウジング部が係止されない状態で前記弾性壁部分 をロックするための第三係止要素と協働するための第四係止要素で構成されるこ とを特徴とするものである。 前記ハウジング部間における連結が係止されないとき、係止されない位置が第 三および第四係止要素間の協働によってロックされる。このロックは、前記弾性 壁部分を離す向きに押圧させるときに自動的に行われ、結果として、第一および 第二係止要素は、もはや相互に協働できない。これら要素は、前記ロック状態が 無効になるまで協働させることができない。 本発明の好適な実施形態は、前記弾性壁部分は舌部であり、また、前記第一係 止要素は前記舌部の周辺部分であり、前記第二係止要素は前記ハウジング部の内 部連結状態で弾性舌部における周辺部分の後ろと係合する第一フック形状突出部 分であり、前記第三係止要素はハウジング部のうちの一方における壁部分の第二 周辺部分であり、また、前記第四係止要素は前記ハウジング部を係止しない状態 で前記第二周辺部分の後ろと係合する第二フック形状突出部分であることを特徴 とするものである。 押圧することによって、前記連結の横に設けた弾性舌部を開放し、前記第二突 出部分が前記第二周辺部分の後ろで自動的にフックされ、結果として、前記弾性 舌部はもはや弾性戻りできない。ハウジング部およびハウジング部の壁はほとん ど常にプラスチックで形成され、それゆえ、僅かな弾性を有する。 前記突出部分はフック形状であるため、前記壁部分は、該壁部分の弾性によっ てフック形状突出部分の傾斜表面によって僅かに押し戻され、その後、前記突出 部分は、前記壁部分における前記周辺部分の後ろと係合する。本実施形態では、 前記第一係止要素が前記弾性舌部の周辺部分であり、前記第二係止要素がフック 形状の要素である。これを、逆にすることも可能であることは明らかである。す なわち、前記弾性舌部がフック形状の要素を有し、また、このフック形状要素と 協働する前記周辺部分を前記第二ハウジング部に設ける。 前記第三係止要素は前記第一ハウジング部または前記第二ハウジング部に取り 付けることができる。前記第三係止要素が前記第一ハウジング部に取り付けられ る場合、前記ハウジング部が係止されない位置で前記弾性壁部分のロックが前記 第一ハウジング部で完全に行われるということは、前記ハウジング部を互いに取 り外した後、前記弾性壁部分を該弾性壁部分を手で押し戻すことでロックを解除 しなければならないということである。しかしながら、このことは、材料の弾性 によって非常に簡単である。 しかしながら、好適には、前記第三係止要素を前記第二ハウジング部に取り付 ける。これに関して、本実施形態は、前記第三係止要素で構成される前記壁部分 は前記第二ハウジング部に取り付けたＬ字形状のリブであって、前記リブの長手 方向は前記ハウジング部の端面を横切って延在し、またＬ字形状リブの一方の肢 は前記第二ハウジング部の壁にほぼ直交して延在し、Ｌ字形状リブの他方の肢は 前記係止要素の前記第二周辺部分で構成されることを特徴とするものである。前 記ハウジング部が互いに取り外された後、前記弾性壁部分は自動的にロックを解 除され、始めにあった位置に弾性戻りする。実際には、すべての係止要素は、始 めにあった位置に回復するため、前記ハウジング部が互いに再び連結することが できる。 上記連結の他の実施形態として、前記第一ハウジング部は前記リブの長手方向 で前記第二ハウジング部のＬ字形状リブを案内するための案内手段を有する。こ れによれば、ハウジング部を互いに位置決めすることが一層容易になり、結果と して、前記連結を一層簡単に設定できる。 以下、本発明を添付した図面を参照して、詳細に説明する。 図１は、分解状態の係止要素を有するハウジング部のパーツを一方から示した 斜視図である。 図２は、図１のハウジング部のパーツを他方から示した斜視図である。 図３は、係止位置で図１で示したハウジング部のパーツを示した横断面図であ る。 図４は、図３のIV−IV線による横断面図である。 図５は、図１のハウジング部のパーツを他の構造で示した斜視図である。 図面では、第一ハウジング部を参照符号１で示し、第二ハウジング部を参照符 号２で示す。両方のハウジング部は端面４を具える壁３を有し、この端面４は、 これらハウジング部が相互に連結されるときに互いに接する。第一ハウジング部 １は、Ｕ字形状の壁部分５と、このＵ字形壁部分のベース６に連結された弾性舌 部７とで構成される。前記弾性舌部は開口部８を有し、第一係止要素は、前記開 口部と界接する周辺部分９で形成される。前記舌部が開口部を有することは必ず しも必要なことではない。前記舌部が周辺部分を有することだけは必要なことで ある。第二ハウジング部２における壁３の内部側は、フック形状の突出部分１０ を担持する。前記ハウジング部を相互に配置したとき、始めに、突出部分１０は 該突出部分が前記舌部の周辺部分９を越えて移動するまで弾性舌部７を僅かに内 向きに付勢し、その結果、舌部７が弾性戻りし、突出部分１０が周辺部分９（図 ３，４参照）の後ろに引っ掛かる。そのとき突出部分１０は開口部９に係合する 。こうして、前記ハウジング部が相互に連結される。この連結は、既知のもので あって度々用いられるものである。 前記連結を離すため、第二ハウジング部２は、２個の離間した壁部分１１を構 成し、この壁部分１１はＬ字形状のリブである。これらリブ１１は、突出部分１ ０の反対側で前記第二ハウジング部における壁３の内部側に配置される。リブの 長手方向は、前記ハウジング部を相互に配置した方向に一致する。前記リブの長 肢１２は、壁３と直交して延在し、また前記リブの短肢１３は、前記壁と平行に 延在する。前記短肢は互いに向かい合っている。前記短肢はそれぞれ、第三係止 要素を形成する第二周辺部分１４を有する。第四係止要素は、弾性舌部７に取り 付けた２個のフック形状突出部分１５で構成される。前記連結は、例えば、ドラ イバ１６またはコインのリム等の物品によって弾性舌部７をわきに押圧すること で開放される。このため、第一ハウジング部１は、端面３付近の連結位置に凹部 １７を有し、この凹部にドライバ１６を挿入することができる。弾性舌部７をわ きに押圧したとき、第一突出部分１０および第一周辺部分９は始め、互いに係合 しない。実質上、前記舌部が一層離れる向きに押圧されるため、第二突出部分１ ５がリブ１１の第二周辺部分１４の後ろと係合する。この結果、弾性舌部７は所 定位置にロックされ、弾性戻りできない。この状態を破線で示す。こうして第一 係止要素（第一周辺部分９）は、所定位置にロックされ、第二係止要素（第一突 出部分１０）と協働することができない。このことが２個のハウジング部間のす べての連結に対して行われると、これらハウジング部は実質上、互いに簡単に取 り外すことができる。 また第一ハウジング部１のＵ字形状壁部分５は、第二ハウジング部２のＬ字形 状リブ１１のための案内手段１８を構成する。この目的のため、Ｕ字形状壁部分 ５のベース６は、凹部１８を有し、この凹部１８にＬ字形状リブの短肢１３を係 合させることができる。これによれば、ハウジング部と、また結果として、相互 に関連して協働する係止要素とをさらに容易に位置決めできる。 図４は、弾性舌部をロックするための他の構造を示す。第三係止要素は、Ｕ字 形状壁部分５の肢１９それぞれの突出部１４’で形成される。弾性舌部７は上述 と同様な方法でロックされる。すなわち、第二フック形状突出部分１５が突出部 １４’における周辺部分の後ろと係合する。こうした構造を用いるハウジング部 １，２が再び相互に連結されるとき、すべての弾性舌部７は始め、これら舌部が ロックされた位置からこれら舌部が初めにあった位置に押圧される。しかしなが ら、このことは、材料が弾性を有するため実に簡単である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．相互に接続可能な端面（４）を具えた壁（３）を有する２個のハウジング部 （１，２）間における着脱自在な連結であって、 第一ハウジング部（１）は第一係止要素（９）を有する弾性壁部分（７）で 構成し、 第二ハウジング部（２）は内部連結状態で前記ハウジング部を係止するため の前記第一係止要素（９）と協働する第二係止要素（１０）で構成し、 前記ハウジング部（１，２）のうちの一つの壁（７）は、該弾性壁部分（７ ） をわきに押圧するために、前記ハウジング部を係止させないように前記弾性 壁 部分の弾性に対向する連結位置に凹部（１７）を有する、 ２個のハウジング部（１，２）間における着脱自在な連結において、 前記ハウジング部（１，２）の一つは第三係止要素（１４，１４’）を有し 、 前記弾性壁部分（７）は、少なくとも、前記ハウジング部が係止されない状 態で弾性壁部分（７）をロックするための第三係止要素（１４，１４’）と協 働するための第四係止要素（１５）で構成されることを特徴とする２個のハウ ジング部（１，２）間における着脱自在な連結。 ２．前記弾性壁部分は舌部（７）であり、また、前記第一係止要素は前記舌部の 周辺部分（９）であり、 前記第二係止要素は前記ハウジング部の内部連結状態で前記弾性舌部におけ る前記周辺部分（９）の後ろと係合する第一フック形状突出部分（１０）であ り、 前記第三係止要素はハウジング部（１，２）のうちの一方における壁部分 （１１）の第二周辺部分（１４）であり、また、 前記第四係止要素は前記ハウジング部を係止しない状態で前記第二周辺部分 （１４）の後ろと係合する第二フック形状突出部分（１５）であることを特徴 とする請求項１に記載の着脱自在な連結。 ３．前記第三係止要素（１４）で構成される前記壁部分は前記第二ハウジング部 （２）に取り付けたＬ字形状のリブ（１１）であって、前記リブ（１１）の長 手方向は前記ハウジング部（１，２）の端面（４）を横切って延在し、またＬ 字形状リブ（１１）における一方の肢（１２）は前記第二ハウジング部（２） の壁（３）にほぼ直交して延在し、Ｌ字形状リブ（１１）における他方の肢（ １３）は前記係止要素の前記第二周辺部分（１４）で構成されることを特徴と する請求項２に記載の着脱自在な連結。 ４．前記第一ハウジング部（１）は前記リブの長手方向で前記第二ハウジング部 （２）のＬ字形状リブ（１１）を案内するための案内手段（１８）を有するこ とを特徴とする請求項３に記載の着脱自在な連結。 ５．前記第一ハウジング部（１）はＵ字形状壁部分（５）を有し、該Ｕ字形状壁 部分のベース（６）は前記Ｌ字形状リブのための前記案内手段を形成する凹部 （１８）を有することを特徴とする請求項４に記載の着脱自在な連結。 ６．前記Ｌ字形状リブ（７）を前記Ｕ字形状壁部分（５）のベース（６）に取り 付けることを特徴とする請求項５に記載の着脱自在な連結。 ７．前記第三係止要素（１４’）で構成される前記壁部分（１１）を第一ハウジ ング部（１）に取り付けることを特徴とする請求項２に記載の着脱自在な連結 。 ８．前記弾性舌部（７）は開口部（８）を有し、前記第一係止要素は前記開口部 と界接する周辺部分（９）であり、また、前記第一フック形状突出部分（１０ ） は前記ハウジング部が係止する状態で開口部（８）に係合し、前記突出部分 （１０）は周辺部分（９）の後ろと係合することを特徴とする請求項２に記載 の着脱自在な連結。