JPH064557Y2 - コネクタ組み込みホルダーの抜き治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車に設置される電装品の電気接続に用いら
れるワイヤハーネス等の介設される電気コネクタにおい
て、該電気コネクタに組み合わされるホルダーの組み合
わせ解除用の抜き治具に関するものである。

従来の技術 電気コネクタにおいては、コネクタハウジングの端子収
容室内に予め電線を接続した端子金具が後部から挿入し
て係止され、該端子金具の後抜けを確実に防止するため
に、或いは該端子収容室の後部に嵌合される防水栓を支
持するために、更にホルダーが組み合わされる（実開昭
６１−１９４９６７号公報）。

第３図において、コネクタハウジングａには複数の端子
収容室ｂが形成され、各端子収容室ｂにはホルダーｃの
可撓係止片ｃ_４に対する係止突起ｄが形成されている。

ホルダーｃは合成樹脂材により複数の端子収容室ｂに対
応する分が一連に形成され、主体部ｃ_１に対して電線収
容溝ｃ_２と抜き治具挿入口ｃ_３が形成されると共に内側
に前記可撓係止片ｃ_４と共に端子金具（図示せず）に対
する押さえ突起ｃ_５が突設されている。

第４図は上記ホルダーｃがコネクタハウジングａに係合
している状態を示すものであり、この状態からホルダー
ｃの組み合わせを解除するには、摘子部ｅ_１に解除操作
杆部ｅ_２を設けた抜き治具ｅを用いて該解除操作杆部ｅ
_２をホルダーｃの挿入孔ｃ_３より内部に挿入し、可撓係
止片ｃ_４を押し動かして実線で示される如くに係止突起
ｄから外していたものであるが、この際において一方の
手で抜き治具ｅを操作しつつ他方の手でホルダーｃを引
き抜く必要があり、かかるホルダーの取り外しに手数を
要して面倒であった。

考案が解決しようとする課題 本考案は上記した点に着目して為されたものであり、か
かるホルダーのコネクタハウジングから取り外しをホル
ダーのみの操作によって簡易に為し得ることを目的とす
るのである。

課題を解決するための手段 本考案においては上記の目的を達成するために、摘子部
に対して解除操作杆部を設けると共に該解除操作杆部の
中間部に係止突起を設け、該解除操作杆部をホルダーの
挿入孔に挿入した際に該係止突起が該挿入孔の内側縁部
に係合する構成を採用した。

実施例 第１図は本考案に係るホルダーの組み合わせ解除用の抜
き治具Ａを示し、摘子部１に対してコネクタハウジング
ａの複数の端子収容室ｂに対応して複数の解除操作杆部
２，２，…が間隔を存して並設され、解除操作杆部２，
２，…の中間部には前記したホルダーｃの挿入孔ｃ_３の
内側縁部ｃ_３′に係合する係止突起３，３，…が設けら
れている。

使用時においては、摘子部１を以て解除操作杆部２，
２，…をホルダーｃの挿入孔ｃ_３よりコネクタハウジン
グａ内に先端が係止突起ｄに衝合する迄挿入し（第２図
(a)）、次に矢符Ｐ方向に抜き治具Ａを倒して可撓係止
片ｃ_４を押し動かしコネクタハウジングａの係止突起ｄ
との係合を解除し（第２図(b)）、このまま抜き治具Ａ
を矢符Ｑ方向へ引き抜くと、係止突起３が挿入孔ｃ_３の
内側縁部ｃ_３′に係合することにより、ロック解除と共
に直ちにホルダーｃを取り外すことができる（第２図
(c)）。

考案の効果 本考案は上記した如くに、摘子部に対して解除操作杆部
を設けると共に該解除操作杆部の中間部に係止突起を設
け、該解除操作杆部をホルダーの挿入孔に挿入した際に
該係止突起が該挿入孔の内側縁部に係合するようにして
成るものであるから、コネクタハウジングからのホルダ
ーロック解除乃至その引き抜きが簡易、迅速に為し得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例についての斜視図、第２図
(a)(b)(c)はホルダーのロック解除乃至引き抜き過程を
示す断面図、 第３図はコネクタハウジングとそのホルダーを分離して
示す斜視図、 第４図は従来におけるホルダーのロック解除操作を示す
説明図である。 Ａ…抜き治具、１…摘子部、２…解除操作杆部、３…係
止突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】摘子部に対して解除操作杆部を設けると共
   に該解除操作杆部の中間部に係止突起を設け、該解除操
   作杆部をホルダーの挿入孔に挿入した際に該係止突起が
   該挿入孔の内側縁部に係合することを特徴とするコネク
   タ組み込みホルダーの抜き治具。