JP2000503304A - 新規シクロアルキル置換イミダゾール - Google Patents

新規シクロアルキル置換イミダゾール

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JP2000503304A JP9525466A JP52546697A JP2000503304A JP 2000503304 A JP2000503304 A JP 2000503304A JP 9525466 A JP9525466 A JP 9525466A JP 52546697 A JP52546697 A JP 52546697A JP 2000503304 A JP2000503304 A JP 2000503304A
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Abstract

(57)【要約】 新規1,4,5−置換イミダゾール化合物および治療において用いる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 新規シクロアルキル置換イミダゾール 本発明は、新規な一群のイミダゾール化合物、その製法、そのサイトカイン介 在疾患の治療における使用、およびかかる療法において用いるための医薬組成物 に関する。 発明の背景 インターロイキン−1(IL−1)および腫瘍壊死因子(TNF)は単球またはマ クロファージなどの種々の細胞により産生される生物学的物質である。IL−1は 免疫調整および炎症などの他の生理学的症状において重要であると考えられる種 々の生物学的活性を媒介することが立証されている[Dinarello ら、Rev.Infect .Disease、6、51(1984)を参照のこと]。IL−1の無数にある公知の生物学的活 性として、Tヘルパー細胞の活性化、発熱、プロスタグランジンまたはコラゲナ ーゼ産生の刺激、好中球化学走性、急性期タンパク質の誘発および血漿中鉄濃度 の抑制が挙げられる。 過度または未調整のIL−1産生が疾患の悪化および/または発病に関与する多 くの病態がある。例えば、慢性関節リウマチ、変形性関節症、内毒素血症および /または毒性ショック症候群、内毒素により誘発される炎症性反応または炎症性 腸疾患などの他の急性または慢性炎症性病態;結核、アテローム硬化症、筋変性 、カヘキシー、乾癬性関節炎、ライター症候群、慢性関節リウマチ、痛風、外傷 性関節炎、風疹関節炎および急性滑膜炎が挙げられる。最新の証拠はまた、IL− 1活性を糖尿病および膵臓β細胞に関連付けている。 Dinarello は、J.Clinical Immunology、5(5)287-297(1985)において、IL −1に帰因する生物学的活性を報告している。これらの効果のうちいくつかは、I L−1の間接的効果であるとして別の者が記載していることに注目すべきである。 過度または未調整のTNF産生は、慢性関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、変形 性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎症状;敗血症、敗血症性ショック、内 毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、成人呼吸窮迫症候群、 脳性マラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収疾患、再潅流傷 害、移植片対宿主反応、同種異系移植片拒絶反応、インフルエンザなどの感染症 による発熱および筋肉痛、感染または悪性に続発するカヘキシー、後天性免疫不 全症候群(AIDS)に続発するカヘキシー、AIDS、ARC(AIDS関連コンプレックス) 、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大腸炎または熱病を含む多 くの疾患の媒介または悪化に関与する。 AIDS はTリンパ球がヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染する結果生じる。少 なくとも3種のHIV、即ちHIV−1、HIV−2およびHIV−3が確認されている。HIV感 染の結果、T−細胞介在免疫作用が損なわれ、感染した個体は重度の日和見感染 および/または異常な腫瘍を呈する。HIVがTリンパ球中に侵入するにはTリンパ 球が活性化している必要がある。HIV−1、HIV−2などの他のウイルスはT細胞活 性化後にTリンパ球に感染し、このようなウイルスタンパク質発現および/また は複製はこのようなT細胞活性化により媒介または維持される。活性化されたTリ ンパ球がHIVに一旦感染すると、HIV遺伝子を発現させ、および/またはHIVを複 製するために、Tリンパ球は活性化状態を維持し続けなければならない。モノカ イン、特にTNFはTリンパ球活性化を維持するために一役買うことにより活性化T 細胞介在HIVタンパク質発現および/またはウイルス複製に関与する。したがっ て、HIVに感染した個体において、モノカイン、特にTNFの産生を阻害するなどの モノカイン活性の干渉は、T細胞活性化の維持を制限することを助け、それによ りHIV感染性の未感染細胞への進行が減少し、その結果HIV感染により起こる免疫 機能不全の進行が遅延または消失する。単球、マクロファージ、ならびにクップ ファー細胞および神経膠細胞などの関連細胞もまたHIV感染の維持に関与する。 これらの細胞は、T細胞と同様、ウイルス複製の標的であり、ウイルス複製のレ ベルは該細胞の活性化状態に依存する。TNFなどのモノカインは単球および/ま たはマクロファージにおいてHIV複製を活性化することが立証されている[Poli ら、Proc.Natl.Acad.Sci.、87:782−784(1990)を参照のこと]。したがっ て、モノカイン産生または活性化の阻害はT細胞について述べたように HIV進行を制限する助けとなる。 TNFはまた、記載したと同様の理由により、サイトメガロウイルス(CMV)、イン フルエンザウイルスおよびヘルペスウイルスなどの他のウイルス感染と種々の役 割にて関与している。 インターロイキン−8(IL−8)は1987年に初めて同定され特質化された化 学走性因子である。IL−8 は単核細胞、線維芽細胞、内皮細胞およびケラチノサ イトを含む数種の細胞により産生される。その内皮細胞からの産生は、IL-1、TN Fまたはリポ多糖類(LPS)により誘発される。ヒトIL−8はマウス、モルモット 、ラットおよびウサギの好中球に作用することがわかっている。IL−8には多く の異なる名称が付されている。例えば、好中球誘引物質/活性化タンパク質−1( NAP−1)、単球由来好中球化学走性因子(MDNCF)、好中球活性化因子(NAF)およ びT細胞リンパ球化学走性因子などである。 IL−8はインビトロでの種々の機能を刺激する。IL−8は、好中球、Tリンパ球 および好塩基球に対する化学誘引性を有することが明らかにされている。加えて 、該物質は正常およびアトピーの両方の個体由来の好塩基球からのヒスタミン放 出、ならびに好中球からのリソチーム酵素放出および呼吸器系バーストを誘発す る。IL−8はさらに、新たなタンパク質を合成することなく、好中球上でMac−1 (CD11b/CD18)の表面発現を増加させることがわかっており、これが原因で好中 球の血管内皮細胞への付着が増加しているかもしれない。多くの疾患が塊状の好 中球浸潤により特徴付けられる。IL−8産生の増加に伴う症状(好中球の炎症部 位への走化性に関与している)はIL−8産生を抑制する化合物により好転する。 IL−1およびTNFは広範囲の細胞および組織に影響を及ぼし、これらのサイトカ インならびにサイトカイン由来の他の白血球は広範囲の病態および症状の重要か つ臨界的な炎症性伝達物質である。これらのサイトカインの阻害は、これらの病 態の多くを制御、軽減ならびに緩和するのに有用である。 この分野において、治療用に、サイトカイン抑制抗炎症薬、すなわち、IL−1 、IL−6、IL−8およびTNFなどのサイトカインの阻害能を有する化合物が必要と されている。 発明の要約 本発明は、式(I)の新規化合物、ならびに式(I)の化合物と医薬上許容さ れる希釈剤または担体を含んでなる医薬組成物に関する。 本発明はまた、これを必要とする哺乳動物におけるCSBP/RK/p38キ ナーゼに媒介される病気の治療法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の 化合物を投与することからなる方法に関する。 本発明は、これを必要とする哺乳動物におけるサイトカインの抑制法およびサ イトカインに媒介される病気の治療法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I )の化合物を投与することからなる方法に関する。 本発明は、より詳細には、これを必要とする哺乳動物におけるIL−1産生の抑 制法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与することからな る方法に関する。 本発明は、さらに詳細には、これを必要とする哺乳乳動物におけるIL−8産生 の抑制法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与することか らなる方法に関する。 本発明は、さらに詳細には、これを必要とする哺乳動物におけるTNF産生の抑 制法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与することからな る方法に関する。 したがって、本発明は式: [式中、 R1は、C1-4アルコキシまたはC1-4アルキルチオ基で置換され、加えてC1-4 アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C1-4 アルキルスルフィニル、CH2OR12、アミノ、モノおよびジ−C1-6アル キル置換アミノ、N(R10)C(O)Rcまたは5ないし7員環であって、所望 によりさらに酸素、硫黄またはNR15からなる群より選択される複素原子を含ん でもよいN−ヘテロサイクリル環で所望により独立して置換されていてもよい4 −ピリジル、ピリミジニル、キノリル、イソキノリニル、キナゾリン−4−イル 、1−イミダゾリルまたは1−ベンズイミダゾリルであり; R4は、1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニル、ナフト−1 −イルまたはナフト−2−イルであって、その置換基は、各々、4−フェニル、 4−ナフト−1−イル、5−ナフト−2−イルまたは6−ナフト−2−イルの置 換基については、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−C(Z)NR717、−C(Z )OR16、−(CR1020vCOR12、−SR5、−SOR5、−OR12、ハロ −置換C1-4アルキル、C1-4アルキル、−ZC(Z)R12、−NR10C(Z)R16 または−(CR1020vNR1020から、他の位置の置換については、ハロ ゲン、シアノ、−C(Z)NR1314、−C(Z)OR3、−(CR1020m" COR3、−S(O)m3、−OR3、ハロ−置換C1-4アルキル、−C1-4アルキ ル、−(CR1020m"NR10C(Z)R3、−NR10S(O)m'8、−NR10 S(O)m'NR717、−ZC(Z)R3または−(CR1020)m"−NR1314か ら独立して選択され; vは0、または1または2の整数であり; mは0、または1または2の整数であり; m’は1または2の整数であり; m”は0、または1ないし5の整数であり; Rcは水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリールC1-4 アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-4アルキル、ヘテロサイクリル 、またはヘテロサイクリルC1-4アルキルC1-4アルキルであって、これらはすべ て所望により置換されていてもよく; R2は、所望により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、またはC3-7 シクロアルキルC1−10アルキルであり; R3は、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルC1-10アルキルまたはR8であり ; R5は水素、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルまたはNR7 17であって、−SR5が−SNR717であり、−SOR5が−SOHである場 合を除き; R7およびR17はそれぞれ独立して、水素またはC1-4アルキルから選択される かまたはR7およびR17は結合している窒素と一緒になって、所望によりさらに 、酸素、硫黄またはNR15から選択される複素原子を含有していてもよい5ない し7員の複素環を形成し; R8はC1-10アルキル、ハロ−置換C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-1 0 アルキニル、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニル、アリール、アリ ールC1-10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-10アルキル、(CR1020nOR11、(CR1020nS(O)m18、(CR1020nNHS(O)2 18、(CR1020nNR1314であり、ここにアリール、アリールアルキル 、ヘテロアリール、ヘテロアリール−アルキルは所望により置換されていてもよ く; nは1ないし10の整数であり; R9は水素、−C(Z)R11または所望により置換されていてもよいC1-10ア ルキル、S(O)218、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望 により置換されていてもよいアリールC1-4アルキルであり; R10およびR20はそれぞれ独立して、水素またはC1-4アルキルから選択され ; R11は水素、またはR18であり; R12は水素、またはR16であり; R13およびR14はそれぞれ独立して、水素または所望により置換されていても よいC1-4アルキル、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望によ り置換されていてもよいアリール−C1-4アルキルから選択されるか、またはそ れらが結合している窒素と一緒になって、酸素、硫黄、またはNR9から選択さ れる複素原子を所望により含有していてもよい5ないし7員環の複素環を形成し ; R15は水素、C1-4アルキルまたはC(Z)−C1-4アルキルであり; R16はC1-4アルキル、ハロ−置換C1-4アルキル、またはC3-7シクロアルキ ルであり; R18はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール 、アリールC1-10アルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル−C1-10アル キル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり; Zは酸素または硫黄である] の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。 発明の詳細な記載 式(I)の新規化合物はさらにサイトカイン抑制または産生の抑制を必要とす るヒト以外の哺乳動物の獣医学的治療に関しても用いられる。特に、動物におけ る治療または予防的処置に関するサイトカインに媒介される病気としては、本明 細書において治療法の項目において記載するような病気が包含されるが、特にウ イルス性感染症が包含される。このようなウイルスの例は、レンチウイルス感染 症、例えばウマ感染性貧血ウイルス、ヤギ関節炎ウイルス、ビスナウイルス、ま たはマエディウイルスあるいはレトロウイルス感染症、例えばネコ免疫不全ウイ ルス(FIV)、ウシ免疫不全ウイルス、またはイヌ免疫不全ウイルスまたは他のレ トロウイルス感染症が包含されるが、これに限定されない。 式(I)において、適当なR1は、4−ピリジル、4−ピリミジニル、4−キ ノリル、6−イソキノリニル、4−キナゾリニル、1−イミダゾリルおよび1− ベンズイミダゾリルであり、なかでも4−ピリジル、4−ピリミジニルおよび4 −キノリルが好ましい。置換4−ピリミジニルまたは置換4−ピリジル基がより 好ましく、置換4−ピリミジニル環がもっとも好ましい。R1は少なくとも1回 C1-4アルコキシまたはC1-4アルキルチオ基で置換されている。4−ピリジル誘 導体の場合、R1置換基の好ましい環置換は2−位にあるものであり、例えば2 −メトキシ−4−ピリジルである。4−ピリミジニル環の好ましい環置換は2− 位であり、例えば2−メトキシ−ピリミジニルである。 R1ヘテロアリール環についての適当な追加的置換基は、C1-4アルキル、ハロ 、OH、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、 CH2OR12、アミノ、モノおよびジ−C1-6アルキル置換アミノ、N(R10)C (O)Rc、またはN−へテロサイクリル環であって、5ないし7員環であり、 所望により酸素、硫黄またはNR15から選択されるヘテロ原子をさらに含んでも よい環である。モノおよびジC1-6アルキル置換部分におけるアルキル基は、ハ ロ置換、例えばトリフルオロ−、すなわちトリフルオロメチルまたはトリフルオ ロエチルである。 R1の任意の置換基がN(R10)C(O)Rc(ここに、Rcは水素、C1-6アル キル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリールC1-4アルキル、ヘテロアリー ル、ヘテロアリールC1-4アルキル、ヘテロサイクリル、またはヘテロサイクリ ルC1-4アルキルC1-4アルキルである場合、Rcは好ましくはC1-6アルキルであ る)である場合;好ましくはR10水素である。Rc部分、特にC1-6アルキル基は 本明細書に定義するとおり好ましくは1ないし3回所望により置換されていても よい。好ましくは、Rcトリフルオロメチルまたはトリフルオロエチルのような フッ素などのハロゲンで置換されたC1-6アルキルである。 適当には、R4はフェニル、ナフト−1−イルまたはナフト−2−イル、ある いはヘテロアリールであり、所望により1または2個の置換基で置換されていて よい。より好ましくは、R4はフェニルまたはナフチル環である。R4が4−フェ ニル、4−ナフト−1−イル、5−ナフト−2−イルまたは6−ナフト−2−イ ルである場合、R4の適当な置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、−SR5、 −SOR5、−OR12,CF3、または−(CR1020vNR1020から選択さ れる1または2個の置換基であり、これらの環で他の位置で置換されている場合 、好ましい置換基はハロゲン、S(O)m3、OR3、CF3、−(CR1020m" NR1314、−NR10C(Z)R3および−NR10S(O)m'8である。フェ ニルおよびナフト−1−イルの4位およびナフト−2−イルの5位での好ましい 置換基は、ハロゲン、特にフルオロおよびクロロ、および−SR5および−SOR5( ここに、R5は好ましくはC1-2アルキル、より好ましくはメチルである)を包含 し;このうちフルオロおよびクロロがより好ましく、もっとも特に好ましいのは フルオロである。フェニルおよびナフト−1−イル環における3位における好ま しい置換基は、ハロゲン、特にフルオロおよびクロロ;−OR3、特にC1-4アル コキ シ;CF3、NR1020、例えばアミノ;−NR10C(Z)R8、特に−NHCO( C1-10アルキル);−NR10S(O)m'8、特に-NHSO2(C1-10アルキル) ;ならびに−SR3および−SOR3(ここに、R3は好ましくはC1-2アルキル、 より好ましくはメチルである)を包含する。フェニル環が二置換である場合、好 ましくはこれは2個の独立したハロゲン基、例えばフルオロおよびクロロであり 、好ましくはジクロロであり、より好ましくは3,4−位においてである。一O R3および−ZC(Z)R3の両方の基が3−位にある場合、好ましくはR3とし て水素を挙げることもできる。 好ましくは、R4基は、非置換または置換フェニル基である。より好ましくは 、R4はフェニルまたは4−位でフルオロで置換されているかまたは3−位でフ ルオロ、クロロ、C1-4アルコキシ、メタンスルフォンアミドまたはアセトアミ ドで置換されているフェニルであるか、またはR4は3,4−位で独立してクロ ロまたはフルオロ、より好ましくはクロロで二置換されているフェニルである。 式(I)において、Zは適当には酸素または硫黄である。 適当には、R2は所望により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、また は所望により置換されていてもよいC3-7シクロアルキルC1-10アルキルである 。好ましくは、R2はC4-7環、より好ましくはC4またはC6環、もっとも好まし くはC6環であり、該環は所望により置換されていてもよい。 R2基、すなわち、C3-7シクロアルキル環は1ないし3回独立してハロゲン、 例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素;ヒドロキシ;C1-10アルコキシ、例え ばメトキシまたはエトキシ;S(O)mアルキル(ここにmは0、1または2であ る)、例えばメチルチオ、メチルスルフィニルまたはメチルスルホニル;S(O )mアリール;シアノ;ニトロ;アミノ、一および二置換アミノ、例えばNR717 基[ここにR7およびR17は式(I)において定義した通りであり;R717は これらが結合している窒素と一緒に環化して、さらに所望により酸素、硫黄また はNR15(ここに、R15は式(I)において定義した通りである)から選択され る複素原子を含んでもよい5ないし7員環を形成する];(NR10)C(O)X1(R1 0 は式(I)において定義した通りであり、X1はC1-4アルキル、アリー ルまたはアリールC1-4アルキルである);N(R10)C(O)アリール;C1-10ア ルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはt−ブチル; 所望により置換されていてもよいアルキル[ここに置換基はハロゲン(例えばCF3 )、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、一および二置換アミノ、例えばNR717基、S(O)mアルキルおよびS(O)mアリール(ここに、mは0、1また は2である)];所望により置換されていてもよいC1-10アルキレン、例えばエチ レンまたはプロピレン;所望により置換されていてもよいC1-10アルキン、例え ばアセチレン(エチニル)または1−プロピニル;C(O)OR11(ここに、R1 1 は式(I)において定義した通りである)、例えば遊離酸またはメチルエステル 誘導体;Ra基;−C(O)H;=O;=N−OR11;−N(H)−OH(または窒 素またはオキシム基上のその置換アルキルまたはアリール誘導体);−N(ORb )−C(O)−R6;オキシラン;所望により置換されていてもよいアリール、 例えばフェニル;所望により置換されていてもよいアリール C1-4アルキル、例えばベンジルまたはフェネチル;所望により置換されていて もよい複素環または複素環C1-4アルキル、および本明細書において記載したこ れらのアリール、アリールアルキル、複素環および複素環アルキル基のすべては 所望により1ないし2回ハロゲン、ヒドロキシ、C1-10アルコキシ、S(O)m アルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、一および二置換アミノ、例えばNR717 基、アルキル、ハロ置換アルキルにより置換されていてもよい。 適当には、Raは式−O−(CH2s−O−(ここに、sは1ないし3であり 、好ましくはsは2であって、1,3−ジオキシエチレン基を形成する)の1, 3−ジオキシアルキレン基である。 適当には、Rbは水素、医薬上許容されるカチオン、アロイルまたはC1-10ア ルカノイル基である。 適当には、R6はNR1921;アルキル1-6;ハロ置換アルキル1-6;ヒドロキ シ置換アルキル1−6;アルケニル2-6;所望によりハロゲン、アルキル1-6、ハ ロ置換アルキル1-6、ヒドロキシル、またはアルコキシ1-6で置換されていてもよ いアリールまたはヘテロアリールである。 適当には、R19はHまたはアルキル1-6である。 適当には、R21はH、アルキル1-6、アリール、ベンジル、ヘテロアリール、 ハロゲンまたはヒドロキシルにより置換されているアルキル、またはハロ、シア ノ、アルキル1-12、アルコキシ1-6、ハロ置換アルキル1-6、アルキルチオ、アル キルスルホニル、またはアルキルスルフィニルからなる群より選択された1つに より置換されたフェニルであるか、またはR19およびR21はこれらが結合してい る窒素と一緒になって5ないし7員環を形成し、ここに環原子は、酸素、硫黄ま たは窒素から選択される複素原子により所望により置換されていてもよい。環は 飽和であるかまたは1以上の不飽和結合を含有していてもよい。好ましくは、R6 はNR1921であり、R19およびR21は好ましくは水素である。 R2がNR717基、またはNR7171-10アルキル基で置換され、R7および R17が式(I)において定義した通りである場合、置換基は好ましくはアミノ、 アミノアルキル、または所望により置換されていてもよいピロリジニル基である 。 シクロヘキシル環上の好ましい環置換は、特にC6環である場合、4−位であ る。 シクロヘキシル環が二置換である場合、これは好ましくは: [式中、R1’およびR2’は独立してR2についてすでに記載した任意の置換基 である] におけるように4−位で二置換されている。好ましくは、R1’およびR2’は水 素、ヒドロキシ、アルキル、置換アルキル、所望により置換されていてもよいア ルキニル、アリール、アリールアルキル、NR717、およびN(R10)C(O )R11である。適当には、アルキルはC1-4アルキル、例えばメチル、エチル、 またはイソプロピル;NR717およびNR717アルキル、例えばアミノ、メチ ルアミノ、アミノメチル、アミノエチル;置換アルキル、例えばシアノメチル、 シ アノエチル、ニトロエチル、ピロリジニル;所望により置換されていてもよいア ルキニル、例えばプロピニルまたはエチニル;アリール、例えばフェニル;アリ ールアルキル、例えばベンジル;またはR1’およびR2’は一緒になってケト官 能基である。 式(I)の化合物の好ましい群は、構造式: [式中、 R1はC1-4アルコキシで置換されたピリミジニルであり、さらに独立して1回ま たはそれ以上C1-4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルコキシ、C1- 4 アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、CH2OR12、アミノ、モノおよ びジ−C1-6アルキル置換アミノ、N(R10)C(O)RcまたはN−複素環(こ こに該環は5ないし7員環であり、所望により酸素、硫黄またはNR15から選択 される複素原子をさらに含んでもよい)により所望によりさらに置換されていて もよく; R2は所望により置換されていてもよいC6シクロアルキル環であり; R4は所望によりハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり; R10は独立して水素またはC1-4アルキルから選択され; Rcは水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリールC1-4 アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-4アルキル、ヘテロサイクリル 、またはヘテロサイクリルC1-4アルキルC1-4アルキルであって、これらはすべ て所望により置換されていてもよく; R12は水素またはR16であり; R16はC1-4アルキル、ハロ置換−C1-4アルキル、またはC3-7シクロアルキ ルであり; R15は水素、C1-4アルキルまたはC(Z)−C1-4アルキルであり; Zは酸素または硫黄である] を有するか、またはその医薬上許容される塩である。 式(I)の化合物の好ましい別の群は、構造式: [式中、 R1はC1-4アルコキシで置換されたピリジルであり、さらに独立して1回また はそれ以上C1-4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルコキシ、C1-4 アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、CH2OR12、アミノ、モノおよび ジ−C1-6アルキル置換アミノ、N(R10)C(O)RcまたはN−複素環(ここ に該環は5ないし7員環であり、所望により酸素、硫黄またはNR15から選択さ れる複素原子をさらに含んでもよい)により所望によりさらに置換されていても よく; R2は所望により置換されていてもよいC6シクロアルキル環であり; R4は所望によりハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり; R10は独立して水素またはC1-4アルキルから選択され; Rcは水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリールC1-4 アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-4アルキル、ヘテロサイクリル 、またはヘテロサイクリルC1-4アルキルC1-4アルキルであって、これらはすべ て所望により置換されていてもよく; R12は水素またはR16であり; R16はC1-4アルキル、ハロ置換−C1-4アルキル、またはC3-7シクロアルキ ルであり; R15は水素、C1-4アルキルまたはC(Z)−C1-4アルキルであり; Zは酸素または硫黄である] を有するか、またはその医薬上許容される塩である。 本明細書において用いる場合、「置換されていてもよい」とは、特記しない限 り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ 置換C1-10アルキル;メトキシまたはエトキシなどのC1-10アルコキシ;S(O )mアルキル(ここに、mは0、1または2である)、例えばメチルチオ、メチル スルフィニルまたはメチルスルホニル;アミノ、一および二置換アミノ、例えば 、NR717基を意味するか;または、R717がこれらが結合している窒素と一 緒になって環化して、所望によりO/N/Sから選択される複素原子をさらに含 んでもよい5ないし7員環を形成してもよい;C1-10アルキル、シクロアルキル 、またはシクロアルキルアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ ロピル、t−ブチルなど、またはシクロプロピルメチル;ハロ置換C1-10アルキ ル、例えば−CF2CF2H、または−CF3;所望により置換されていてもよい アリール、例えばフェニル、または所望により置換されていてもよいアリールア ルキル、例えばベンジルまたはフェネチル(ここにこれらのアリール基は1ない し2個のハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ置換アルキル;C1-10アルコキシ; S(O)mアルキル;アミノ、一および二置換アミノ、例えばNR717基;アルキ ル、またはCF3で置換されていてもよい)を意味する。 式(I)の化合物の好ましい亜群において、R1は2−メトキシ−4−ピリジ ル、または2−メトキシ−4−ピリミジニルであり、R2は所望により置換され ていてもよいC4またはC6シクロアルキルであり、R4はフェニルまたは所望に より置換されていてもよいフェニルである。より好ましい亜群において、R4は フェニルまたはフルオロ、クロロ、C1−4アルコキシ、−S(O)mアルキル 、メタンスルフオンアミドまたはアセトアミドにより1または2回置換されてい てもよいフェニルであり;R2はシクロヘキシル、またはメチル、フェニル、ベ ンジル、アミノ、アセトアミド、アミノメチル、アミノエチル、シアノメチル、 シアノエチル、ヒドロキシ、ニトロエチル、ピロリジニル、エチニル、1−プロ ピニル、=O、O−(CH22O−、=NOR11(ここにR11は水素、アルキル またはアリール、NOHO、またはN(OH)−C(O)−NH2である)であ る。 適当な医薬上許容される塩は、当業者に周知のものであり、塩酸、臭化水素酸 、 硫酸、燐酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酢酸、リンゴ酸、酒石酸、 クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリ チル酸、フェニル酢酸およびマンデル酸などの無機および有機酸の塩基性塩を包 含する。加えて、例えば置換基がカルボキシ基を含む場合、医薬上許容されるカ チオンとの式(I)の化合物の医薬上許容される塩が形成されてもよい。適当な 医薬上許容されるカチオンは当業者に周知であり、アルカリ、アルカリ土類、ア ンモニウムおよび第4アンモニウムカチオンが包含される。 以下の用語は本明細書において用いる場合、次のものを意味する: ・「ハロ」または「ハロゲン」はハロゲン、即ち、塩素、フッ素、臭素および ヨウ素を包含する。 ・「C1-10アルキル」または「アルキル」は、鎖長が特記されていない場合、 炭素数1〜10の直鎖および分枝鎖基であり、メチル、エチル、n−プロピル、 iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert− ブチル、n−ペンチルなどを包含するが、これに限定されない。 ・「シクロアルキル」なる用語は本明細書において用いた場合、好ましくは3 ないし8個の炭素原子を有する環状基を意味し、シクロプロピル、シクロペンチ ル、シクロヘキシルなどを包含するがこれに限定されない。 ・「シクロアルケニル」なる用語は本明細書において用いた場合、好ましくは 5ないし8個の炭素原子を有する、少なくとも1個の結合を有する環状基を意味 し、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどを包含するが、これに限定されな い。 ・「アルケニル」なる用語は本明細書において用いた場合、あらゆる場合にお いて、鎖長が限定されないかぎり2ないし10個の炭素原子を有する直鎖または 分枝鎖基を意味し、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル− 1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどを包含するが、これに限定さ れない。 ・「アリール」はフェニルおよびナフチルを包含する。 ・「ヘテロアリール」(それ単独でまたは「ヘテロアリールオキシ」または「 ヘテロアリールアルキル」などの組合せにおいて)はピロール、ピラゾール、フ ラ ン、チオフェン、キノリン、イソキノリン、キナゾリニル、ピリジン、ピリミジ ン、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、イミダゾール 、またはベンズイミダゾールなど(これに限定されない)の、1個またはそれ以 上の環がN、OまたはSからなる群から選択される1個またはそれ以上のヘテロ 原子を含む5ないし10員環系を意味する。 ・「複素環式」(それ単独でまたは「複素環アルキル」などの組合せにおいて) はピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ま たはイミダゾリジンなど(これに限定されない)の、1個またはそれ以上の環が N、OまたはSから選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む、飽和ま たは部分的に不飽和の4ないし10員環系を意味する。 「アラルキル」または「ヘテロアリールアルキル」または「ヘテロサイクリッ クアルキル」なる用語は本明細書において用いて、特記しないかぎり前記したア リール、ヘテロアリールまたは複素環式基に結合した前記したC1-4アルキルを 意味する。 ・「スルフィニル」は、対応するスルフィドのオキシドS(O)、「チオ」なる 用語はスルフィドを意味し、「スルホニル」なる用語は完全に酸化されたS(O)2 基を意味する。 ・「アロイル」はC(O)Arを意味する(ここに、Arはフェニル、ナフチ ル、または前記したようなアリールアルキル誘導体であって、このような基はベ ンジルおよびフェネチルを包含するが、これに限定されない)。 ・「アルカノイル」はC(O)C1-10アルキルを意味する(ここに、アルキル は前記したとおりである)。 本発明の化合物は立体異性体、レジオ異性体またはジアステレオマーとして存 在しうる。これらの化合物は1個またはそれ以上の不斉炭素原子を有し、ラセミ または光学活性な形態で存在しうる。これらの化合物はすべて本発明の範囲内に 含まれる。 本発明の式(I)の化合物の例は以下のものを包含する; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2 −メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル )−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[ (2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[ (2−ヒドロキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[ (2−イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2-イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール。 式(I)の化合物は、その一部を以下のスキームIないしXVIIIにおいて説明 する合成法を適用することにより得られる。これらのスキームの合成は、適当に 保護した任意の置換基を採用して反応させ、本明細書において概要を示した反応 と一致するように種々の異なるR1、R2、およびR4基を有する式(I)の生成 化合物に適用できる。この場合、その後に脱保護し、一般に開示されている特性 の化合物を得る。イミダゾール核が一旦確立されると、さらに式(I)の化合物 を当該分野で周知の官能基変換についての標準的技術を適用することにより調製 することができる。 例えば:−CO2CH3から触媒のシアン化金属、例えばNaCNおよびCH3 OH中HNR1314と共にまたはなしで加熱することにより−C(O)NR13 14を得る;−OHから例えばピリジン中ClC(O)R3を用いて−OC(O )R13を得る;−NHR10からアルキルイソチオシアネートまたはチオシアン酸 を用いて−NR10−C(S)NR1314を得る;−NHR6からクロロギ酸アル キルを用いてNR6C(O)OR6を得る;−NHR10からイソシアネート、例え ばHN=C=OまたはR10N=C=Oでの処理により−NR10C(O)NR1314 を得る;−NHR10からピリジン中Cl−C(O)R3での処理により、−NR10 −C(O)R8を得る;−C(NR1314)SR3からH3NR3 +OAc-を用いて 、アルコール中加熱することにより、−C(=NR10)NR1314を得る;−C (S)NR1314から不活性溶媒、例えばアセトン中R6−Iを用いて−C(N R1314)SR13を得る;無水アルコール中加熱することによりNH2CNを用 いて−C(=NR1314)−SR3から得られるHNR1314C(=NCN)− NR1314を用いて−C(S)NH2から、あるいは別法としてBrCNおよび EtOH中NaOEtでの処理により−C(=NH)−NR1314から−C(S) NR1314(ここに、R13またはR14は水素でない)を得る;−NHR10から( R8S)2C=NCNでの処理により−NR10−C(=NCN))SR8を得る;ピ リジン中加熱することによりClSO23での処理により−NHR10から−NR10 SO23を得る;ローソン試薬[2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1 ,3,2,4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィド]での処理により −NR10C(O)R8から−NR10C(S)R8を得る;−NHR6から無水トリ フルオロメタンスルホン酸および塩基を用いて−NR10SO2CF3を得る(ここ に、R3、R6、R10、R13およびR14は本明細書中式(I)において定義した通 りである)。 さらに別の態様において、本発明は構造式: (式中、pは0、または2であり;R4は式(I)において定義した通りであり 、Arは本明細書において定義したような所望により置換されていてもよいアリ ールである)を有する式(II)の化合物を提供する。適当には、ArはC1-4ア ルキル、C1-4アルコキシまたはハロで所望により置換されていてもよいフェニ ルである。好ましくは、Arはフェニルまたは4−メチルフェニル、すなわちト シル誘導体である。式(II)の化合物は、Arがトシルであり、pが0または2 であって、R4が非置換フェニルでない場合に新規であると考えられる。 R1、R2およびR4の前駆体は他のR1、R2およびR4基であってもよく、これ を官能基相互変換についての標準的技術を適用することにより相互変換できる。 例えば、R2がハロ置換C1-10アルキルである式(I)の化合物を、適当なアジ ド塩と反応させることにより対応するC1-10アルキルN3に変換でき、その後所 望により対応するC1-10アルキルNH2化合物に還元でき、次にこれをXがハロ (例えばクロロ)であるR18S(O)2Xと反応させて、対応するC1-10アルキ ルNHS(O)218化合物を得ることができる。 別法として、R2がハロ置換C1-10アルキルである式(I)の化合物を、アミ ンR1314NHと反応させることにより対応するC1-10アルキルNR1314化合 物を得ることができ、またはR18SHのアルカリ金属塩と反応させて対応するC1-10 アルキルSR18化合物を得ることができる。 スキームI スキームIに関して、式(II)の化合物を、pが0または2であり、R1、R2 およびR4が本明細書において式(I)について定義した通りであるか、または R1、R2およびR4基の前駆体であり、Arが所望により置換されていてもよい フェニル基である式(III)の化合物と反応させ、その後要すればR1、R2およ びR4基の前駆体をR1、R2およびR4基に変換することにより、式(I)の化合 物が適当に調製される。R1CHOと反応して、式(III)のイミンを形成するR2 NH2は、R2基が反応性官能基、例えば第一または第二アミン、アルコールま たはチオール化合物を含む場合、該基は適当な保護基を必要とすると考えられる 。適当な保護基はプロテクティング・グループス・イン・オーガニック・シンセ シス、グリーン、ティー・ダブリュー、ウィリー・インターサイエンス(Protec tingGroups in 0rganic Synthesis,Green T.W.Wiley Interscience,New York, 1991)(この開示を出典明示により本発明の一部とする)においてみられる 。例えば、R2が置換基として、複素環、例えばピペリジン環を含有する場合、 窒素をt−Boc、CO218などの基、または置換アリールアルキル基で保護する 。 適当には、反応は、塩化メチレン、DMF、テトラヒドロフラン、トルエン、 アセトニトリル、またはジメトキシエタンなどの不活性溶媒中、適当な塩基、例 えば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)また はグアニジン塩基、例えば1,5,7−トリアザ−ビシクロ[4.4.0]デク −5−エン(TBD)の存在下で、常温または冷却しながら(例えば、−50℃ ないし10)または加熱しながら行う。式(II)の中間体は非常に安定で、長期 間保存可能であることが判明している。好ましくは、pは2である。 p=2である式(II)の化合物と式(III)−スキームIの化合物との反応は 、p=0である場合よりも一貫して高い収率で式(I)の化合物をもたらす。加 えて、p=2である式(II)の化合物の反応は環境的および経済的により価値が ある。p=0である場合、用いられる好ましい溶媒は塩化メチレンであり、これ は大規模のプロセシングについては環境的に価値がなく、好ましい塩基であるT BDも高価であり、本明細書においてさらに記載するような商業的に有用な合成 法(p=2)を用いた場合よりもいくぶん副生成物および不純物を産生する。 記載したように、スキームIは置換アリールチオメチルイソシアナイド(p= 0の場合)のアニオンのイミンへの1,3−二極性付加環化を利用する。より詳 細には、この反応は脱保護工程に用いるためのアミン塩基などの強塩基を必要と する。商業的に入手可能なTBDが好ましいが、t−ブトキシド、Li+または Na+、あるいはK+ヘキサメチルジシルアジドもまた用いてもよい。塩化メチレ ンが好ましい溶媒であるが、他のハロゲン化溶媒、例えばクロロホルムまたは四 塩化炭素;エーテル、例えばTHF、DME、DMF、ジエチルエーテル、t− ブチルメチルエーテル;ならびにアセトニトリル、トルエンまたはその混合物も 用いることができる。反応は、ピリミジンのR1基の関与する反応については約 −20℃ないし約40℃、好ましくは約0℃ないし約23℃、より好ましくは約 0℃ないし約10℃、もっとも好ましくは約4℃で行う。R1基がピリジンであ る化合物については、温度および溶媒の両反応条件を変更すること、例えば温度 を約−50℃に下げるかまたは溶媒をTHFに変更する必要であると考えられる 。 さらに先のプロセスにおいて、式(IX): [式中、T1は水素であり、T4はR4は水素であるか、またはT1はR1であり、 T4はHある(ここに、R1、R2およびR4はすでに定義した通りである)]の化合 物の適当な誘導体を、(i)T1が水素の場合は、ヘテロアリール環R1Hの適当 な誘導体と環カップリング条件下でカップリングさせてヘテロアリール環R1を イミダゾール核に5位でカップリングさせ;(ii)T4が水素の場合は、アリ ール環R4Hの適当な誘導体を環カップリング条件下でカップリングさせてアリ ール環R4をイミダゾール核に4位でカップリングさせることにより式(I)の 化合物を調製する。 このようなアリール/ヘテロアリールカップリング反応は当業者には周知であ る。一般に、一成分のアニオンの有機金属合成等価物を第二成分の反応性誘導体 と適当な触媒の存在下で結合させる。アニオン等価物は式(IX)のイミダゾール (この場合、アリール/ヘテロアリール化合物が反応性誘導体である)、あるいは アリール/ヘテロアリール(この場合、イミダゾールが反応性誘導体である)の いずれかから形成される。したがって、式(IX)の化合物の適当な誘導体または アリール/ヘテロアリール環は有機金属誘導体、例えば有機マグネシウム、有機 亜鉛、有機スズおよびボロン酸誘導体を包含し、適当な反応性誘導体は、ブロモ 、 ヨード、フルオロスルホネートおよびトリフルオロメタンスルホネート誘導体を 包含する。適当な方法はWO91/19497に記載されており、この開示を出 典明示により本発明の一部とする。 式(IX)の化合物の適当な有機マグネシウムおよび有機亜鉛誘導体を、ヘテロ アリールまたはアリール環のハロゲン、フルオロスルホネートまたはトリフレー ト誘導体と環カップリング触媒、例えばパラジウム(O)またはパラジウム(II )触媒の存在下で、クマダ(Kumada)らの方法[テトラヘドロン・レターズ(Tetrah edronLetters)22、5319(198)]にしたがって反応させる。適当なかかる 触媒は、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよびPdCl2 [1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−ブタン]を包含し、所望により塩 化リチウムおよびトリエチルアミンなどの塩基の存在下で行う。加えて、ニッケ ル(II)触媒、例えばNi(II)Cl2(1,2−ビフェニルホスフィノ)エタ ンなどをプリジェン(Pridgen)らの方法[ジャーナル・オブ・オーガニック・ ケミストリー(J.Org.Chem.)、1982、47、4319]にしたがって、アリ ール環のカップリングに用いてもよい。適当な反応溶媒は、ヘキサメチルホスホ ルアミドを包含する。ヘテロアリール環が4−ピリジルである場合、適当な誘導 体は、4−ブロモ−および4−ヨード−ピリジンおよび4−ヒドロキシピリジン のフルオロスルホネートおよびトリフレートエステルを包含する。同様に、アリ ール環がフェニルである場合の適当な誘導体は、ブロモ、フルオロスルホネート 、トリフレートおよび、好ましくはヨード−誘導体を包含する。適当な有機マグ ネシウムおよび有機亜鉛誘導体は、式(XI)の化合物またはそのブロモ誘導体を アルキルリチウム化合物で処理して、それぞれ脱プロトン化またはトランスメタ レーションにより対応するリチウム試薬を得る。このリチウム中間体を次に過剰 のハロゲン化マグネシウムまたはハロゲン化亜鉛で処理して、対応する有機金属 試薬を得る。 式(XI)の化合物のトリアルキルスズ誘導体を、好ましくは10%のヘキサメ チルホスホルアミドを含有するテトラヒドロフランなどの不活性溶媒中、パラジ ウム(O)触媒などの適当なカップリング触媒、例えばテトラキス−(トリフェ ニルホスフィン)−パラジウムの存在下で、スティル(Stille)[ジャーナル・オ ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Amer.Chem.Soc.)、1987、10 9、5478]、米国特許番号4719218および5002942に記載され た方法により、あるいは、所望によりトリエチルアミンなどの塩基を添加して、 塩化リチウムの存在下でジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中パラジウム(I I)触媒を用いてアリールまたはヘテロアリール環化合物のブロミド、フルオロス ルホネート、トリフレート、または好ましくは、ヨージド誘導体で処理する。ト リアルキルスズ誘導体は対応する式(IX)の化合物のテトラヒドロフランなどのエ ーテル性溶媒中のs−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムなどのリチウム 化剤を用いた金属処理または対応する式(IX)の化合物のブロモ誘導体のアルキ ルリチウムでの処理と、それぞれの場合にそれに続いてトリアルキルスズハライ ドでの処理により都合よく得られる。別法として、式(IX)の化合物のブロモ誘 導体をテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどの触媒の存在下 、前記と類似の条件下で適当なヘテロアリールまたはアリールトリアルキルスズ 化合物で処理してもよい。 ボロン酸誘導体も有用である。したがって、式(IX)の化合物の適当な誘導体 、例えばブロモ、ヨード、トリフレートまたはフルオロスルホネート誘導体を、 炭酸水素ナトリウムなどの塩基の存在下、テトラキス−(トリフェニルホスフィ ン)パラジウムまたはPdCl2[1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)− ブタン]などのパラジウム触媒の存在下、還流条件下で、ジメトキシエタンなど の溶媒中ヘテロアリールまたはアリールボロン酸と反応させる[フィッシャー(Fi scher)およびハビニガ(Haviniga)、Rec Trav.Chim.Pays Bas、84、439、1 965、スニーカス・ブイ(Snieckus,V.)、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahe dronLett.)29、2135、1988 およびテラシマ・エム(Terashima,M.) 、ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ビュレティン(Chem.Pharm.Bul l.)11、4755、1985)参照]。非水性条件、例えばDMFなどの溶媒 も約100℃の温度で、Pd(II)触媒の存在下で用いられる[トンプソン・ダ ブリュー・ジェイ(Thompson W J)ら、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ ストリー(J Org Chem)、49、5237、1984)参照]。マグネシウムまたはリチウム誘 導体を常法にしたがって、トリエチル、トリイソプロピルまたはトリブチルボレ ートなどのトリアルキルボレートエステルで処理することにより適当なボロン酸 誘導体を調製することができる。 このようなカップリング反応において、式(IX)の化合物に存在する官能基に 関して注意すべきであることは容易に理解される。したがって、一般に、アミノ および硫黄置換基は、非酸化または保護されていなければならない。 式(IX)の化合物はイミダゾールであり、本明細書において式(I)の化合物 の調製に関して既に記載されているいずれかの方法により得られる。特に、α− ハロ−ケトンまたは他の適当に活性化したケトンR4COCH2Hal(T1が水素で ある式(IX)の化合物に関して)またはR1COCH2Hal(T4が水素である式(IX)の 化合物に関して)を式R2NH−C=NH(式中、R2は式(I)において定義し た通りである)のアミジンまたはその塩と、ハロゲン化炭化水素溶媒、例えばク ロロホルムなどの不活性溶媒中、適度な高温で、必要ならば、塩基などの適当な 縮合剤の存在下で反応させる。適当なα−ハロ−ケトンの調製はWO91/19 497に記載されている。適当な反応性エステルは、低級アルカンスルホン酸ま たはアリールスルホン酸、例えばメタンまたはp−トルエンスルホン酸などの強 有機酸のエステルを包含する。アミジンは好ましくは塩、適当には塩酸塩として 用い、これを次に反応性エステルがクロロホルムなどの不活性有機溶媒中にあり 、塩が水性相中にある二相系を用い、これに2モル量の水性塩基の溶液を激しく 攪拌しながらゆっくり添加し、系内にて遊離アミジンに変換する。適当なアミジ ンは、常法により得られる。例えばガリジパティ・アール(Garigipati R)、テト ラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)190、31、1989参照。 式(I)の化合物はさらに、米国特許番号4803279、4719218お よび5002942に開示されている方法にしたがって、T1が水素である式(IX) の化合物をN−アシルヘテロアリール塩と反応させて、ヘテロアリール環がイミ ダゾール核に結合し、その1,4−ジヒドロ誘導体として存在する中間体を得、 この中間体を次に酸化的脱アシル化条件に付すことからなる方法により調製する (スキーム II)。ヘテロアリール塩、例えばピリジニウム塩は予め形成するか、 またはより好ましくは系内で置換カルボニルハライド(例えば、アシルハライド 、アロイルハライド、アリールアルキルハロホルメートエステル、または好まし くは、アルキルハロホルメートエステル、例えばアセチルブロミド、ベンゾイル クロリド、ベンジルクロロホルメート、または好ましくはエチルクロロホルメー ト)を式(IX)の化合物のヘテロアリール化合物R1Hまたは塩化メチレンなどの 不活性溶媒中溶液(ヘテロアリール化合物が加えられてある)に添加することに より調製してもよい。適当な脱アシル化および酸化条件は、米国特許番号480 3279、4719218および5002942に記載されており、その全体を 出典明示により本明細書の一部とする。適当な酸化系は、還流条件下、不活性溶 媒または溶媒混合物、例えばデカリン、デカリンおよびジグリム、p−シメン、 キシレンまたはメシチレン中の硫黄、または好ましくは、乾燥空気または酸素下 でt−ブタノール中カリウムt−ブトキシドが挙げられる。 スキームII 以下のスキームIIIに示すようなさらに別のプロセスにおいて、式(I)の化 合物は、式(X)の化合物を加熱またはオキシ塩化燐または五塩化燐などの環化 剤を用いて処理することにより調製する[エンゲル(Engel)およびステグリッヒ (Steglich),リービッグス・アニュアル・ケミストリー(Liebigs Ann Chem)、1 978、1916およびストルチブニー(Strzybny)ら、ジャーナル・オブ・オ ーガニック・ケミストリー(J 0rg Chem)、1963、28、3381参照]。式 (X)の化合物は、例えば対応するα−ケト−アミンを活性化ギ酸エステル誘導 体、例えば対応する無水物で標準的アシル化条件下でアシル化し、続いてイミン をR2NH2で形成することにより得られる。アミノケトンはオキサミン化および 還元により親ケトンから誘導され、必要なケトンを次にアリール(ヘテロアリー ル)酢酸エステルとR1COX成分との縮合により得られるベータ−ケトエステ ルの脱カルボキシル化により調製する。 スキームIII 以下に示すスキームIVにおいて、式(I)の化合物の調製にケトン[式(XI)] を用いる2つの異なる経路がある。4−メチル−キノリンなどのアルキル複素環 のアニオン(n−ブチルリチウムなどのアルキルリチウムでの処理により調製) をN−アルキル−O−アルコキシベンズアミド、エステルあるいは同じ酸化状態 の他の適当に活性化した誘導体に添加することにより、複素環式ケトン(XI)を 調製する。別法として、アニオンをベンズアルデヒドと縮合してアルコールを得 、これを次に酸化してケトン(XI)にする。 スキームIV 別のプロセスにおいて、式(I)のN−置換化合物は、式(XII): R1CH2NR2COH (XII) (式中、R1およびR2は前記定義のとおりである)のアミドのアニオンを: (a)式(XIII): R4CN (XIII) (式中、R4は前記定義のとおりである)のニトリル、または (b)過剰の式(XIV): R4COHal (XIV) (式中、R4は前記定義のとおりであり、Halはハロゲンである)のハロゲン化ア シル、例えば塩化アシル、または対応する無水物 で処理することにより、ビス−アシル化中間体を得、これを次に酢酸アンモニウ ムなどのアンモニア源で処理する。 スキームV この方法の一の変形を前記スキームVに示す。第一アミン(R2NH2)を式R1 CH2Xのハロメチル複素環で処理して、第二アミンを得、これを次に標準的技 術によりアミドに変換する。別法として、アミドはスキームVに示すように、ホ ルムアミドのR1CH2Xでのアルキル化により調製される。このアミドをリチウ ムジイソプロピルアミドまたはナトリウムビス−(トリメチルシリル)アミドな どの強アミド塩基で脱プロトン化し、つづいて過剰のアロイルクロリドを添加し 、ビス−アシル化化合物を得、これを次に酢酸アンモニウムを含有する酢酸中で 加熱することにより閉環して、式(I)のイミダゾール化合物を得る。別法とし て、アミドのアニオンを置換アリールニトリルと反応させて、式(I)のイミダ ゾールを直接調製してもよい。 以下の記載およびスキームでスキームIにおいてすでに記載したプロセスをさ らに説明する。以下のスキームVIに示す種々のピリミジンアルデヒド誘導体6、 7および8はブレデレク(Bredereck)らの方法[Chem.Ber.1964、97、 3407(この開示を出典明示により本発明の一部とする)]の変法により調製で きる。これらのピリミジンアルデヒドを次に本明細書においてさらに記載する合 成における中間体として用いる。 スキームVI イミンのトシルメチルイソニトリルとの反応は、バン・ロイセンにより初めて 報告された[バン・ロイヤン(van Leusen)ら、ジャーナル・オブ・オーガニッ ク・ケミストリー(J.Org.Chem.)、1977、42、1153]。以下の条件が報 告されている:ジメトキシエタン(DME)中tert−ブチルアミン(tBu−N H2)、MeOH中K2CO3、およびDME中NaH。これらの条件を再度実験し て、各々、低収率であることが判明した。アミンを変換し、t−ブチルイミンを 生成し、続いてイソシアナイドとの反応により1−tBuイミダゾールを生成す ることからなる第二経路も操作した。これは塩基として第一アミンを用いて起こ りうる。第二アミンは、好ましくなく、用いてもよいが、イソニトリルをゆっく り分解する。反応を完了するために約3当量のアミンを必要とし、その結果約 50%の単離収率を得る。封鎖第二アミン(ジイソプロピルアミン)は使用可能 であるが非常に遅く、一般的にあまり効率的でない。第三および芳香族アミン、 例えばピリジン、およびトリエチルアミンの使用はある試験条件下では反応しな いが、別の塩基タイプ、例えばDBU、および4−ジメチルアミノピリジン(D MAP)はゆっくりであるが、ある程度の収率をもたらし、本発明における使用 に適している。 以下のスキームVIIおよびVIIIにおいて示したように、スキームVIのピリミジ ンアルデヒドは第一アミンと縮合してイミンを生成し、これを適宜単離するかま たは系内にて所望のイソニトリルと種々の適当な塩基、および前記した溶媒の存 在下で反応させて、R2およびR4が式(I)の化合物について本明細書において 定義した通りである5−(4−ピリミジニル)−イミダゾールを得ることができ る。 式(I)の化合物の一の好ましい製法を以下のスキームVIIにおいて示す。別 の工程で調製かつ単離されたイミンはタール状であることが多く、これは取り扱 いが困難である。最終生成物の色相も黒色のままであることが多い。イミンを生 成する収率は変化し、環境的にあまり許容できない溶媒、例えばCH2Cl2をそ の調製にしばしば用いた。 p=2である反応は、反応を進行させるのに適当な塩基を必要とする。反応は イソニトリルを脱プロトン化するのに十分強い塩基を必要とする。適当な塩基は 、アミン、カーボネート、水素化物、あるいはアルキルまたはアリールリチウム 試薬;あるいはその混合物を包含する。塩基は、これに限定されないが、炭酸カ リウム、炭酸ナトリウム、第一および第二アミン、例えばt−ブチルアミン、ジ イソプロピルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、および他の非求核 性塩基、例えばDBU、DMAPおよび1,4−ジアザビシクロ[2.2.2] オクタン(DABCO)を包含する。 本発明において用いられる適当な溶媒は、これに限定されないが、N,N−ジ メチルホルムアミド(DMF)、MeCN、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン またはクロロホルム、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(D MSO)、アルコール、例えばメタノールまたはエタノール、ベンゼン、トルエ ン、DMEまたはEtOAcを包含する。好ましくは、溶媒はDMF、DME、 THF、またはMeCN、より好ましくはDMFである。生成物の単離は一般に 水を添加し、生成物を清浄な化合物として濾過することにより達成される。混合 物は非求核性であり、したがってイソニトリルの分解は起こらない。 スキームVII 大規模な作業には好都合でないが、t−ブチルアミンの代わりNaHを、おそ らくは25℃より低い温度(THF中)で、イソニトリルに添加することが必要 であろう。加えて、BuLiもまたトシルベンジルイソニトリルの−50℃での 脱プロトン化について有効な塩基であることが報告されている[ディサント(Di santo)ら、シンセシス・コミュニケイションズ(Synth.Commun.)1995、2 5、795]。 好ましい塩基に応じて、種々の温度条件を用いうる。例えば、t−BuNH2 /DME、K2CO3/DME、K2CO3/DMF、40℃より高い温度で、収率 は約20%に低下するが、0℃と25℃ではあまり差が期待できない。したがっ て、0℃より低い温度範囲および約80℃より高い温度範囲も本発明の範囲に包 含される。好ましくは、温度範囲は約0℃ないし約25℃である。本発明の目的 を達成するのに、室温は25℃と記載されているが、20℃から30℃まで変化 しうると理解される。 以下のスキームVIIIに示すように、イミンは好ましくは溶媒中系内で形成され る。この好ましい合成は、ワンポット合成として起こるプロセスである。適当に は、第一アミンを、実施例での二塩酸塩のように塩として用いる場合、反応物は イソニトリルの添加の前にさらに塩基、例えば炭酸カリウムを含んでいてもよい 。反応条件、例えば溶媒、塩基、温度などはスキームVIIIにおいて示すような単 離イミンについてすでに説明し、議論したものと類似している。当業者は、ある 状況下ではイミンの系内形成は脱水条件を必要とするか、または酸触媒を必要と するかは容易に理解できる。 スキームVIII 式(I)の化合物の別の調製法を以下のスキームVIIIaに示す。ビリミジンア ルデヒド8の単離に伴う困難を避けるために、アセタール3を本明細書に記載し たようにしてアルデヒド8に加水分解することが可能である。系内で形成された アルデヒド8を、連続して、第一アミン、酢酸エチル、およびNaHCO3で処 理して、対応するイミンを系内で形成させ、これを酢酸エチル中に抽出すること ができる。イソニトリル、カーボネート塩基およびDMFの添加により、5−( 4−ピリミジニル)−イミダゾールが形成される(ここに、R2およびR4は式( I)の化合物について本明細書において定義した通りである)。 スキームVIIIa 式(I)の化合物の調製の好ましい方法は、さらに例えば2−メチルチオピリ ミジンアルデヒド誘導体の使用により、ピリミジン(R1基)上にS(O)mアル キル基を導入する適当で信頼できる方法を提供し、これはさらに実施例の項にお いて記載する。 以下のスキームIX(X=S メチル)、化合物1において、最終生成物はまたす でに記載したように、さらに式(I)の化合物を調製するために前駆体として用 いられる。この場合、メチルチオ基を酸化して、メチルスルフィニルまたはスル ホニル基にし、これをさらに修飾してアルコキシにする。ROHは本明細書にお いて主張するようにR1置換について適当な求核試薬である。 スキームIX 本発明の別の具体例は、以下のスキームXに示すように、2−チオアルキルま たはアルコキシピリミジンアセタールを2−チオアルキルまたはアルコキシピリ ミジンアルデヒドに新たに加水分解することである。種々の公知の反応条件、例 えばギ酸を用いたアセタールのアルデヒドへの加水分解は、満足できる収率のア ルデヒドを生成するものではないが、<13%を得た。好ましい合成法は加熱条 件下、好ましくは触媒量の硫酸の存在下で溶媒としてAcOH(新しい)および 濃硫酸の使用を含む。加熱条件は、高温では反応混合物が暗色化するので、温度 が約60ないし85℃であり、好ましくは約70℃ないし約80℃である。反応 完了後、混合物を約室温まで冷却し、酢酸を除去する。この方法の別法では、ア セタールを3N HCl中40℃で約18時間加熱し、冷却し、重炭酸塩中和溶 液をEtOAc中に抽出する。 スキームX 式(I)の最終の2−アルコキシおよびアルキルチオピリミジン−4−イルイ ミダゾール化合物、ならびに類似のピリジン含有化合物は2種の方法:(1)2 −アルコキシルイミジンイミンのイソニトリルとの直接反応;(2)2−アルキ ルチオピリミジン誘導体の対応するスルホキシドまたはスルホンへの酸化とそれ に続く望ましいアルコールでの置換のうちの1つの方法により調製できる。 本発明のこれらのスキームは、例えばR2位について所望により置換されてい てもよいシクロヘキシル基、またはR4について4−フルオロフェニルについて 示されているが、第一アミンについて調製できるならばいずれかの適当なR2基 またはR4基をこのように添加してもよい。同様に、いずれかの適当なR4をイソ ニトリル経路を介して添加できる。 スキームIにおいて式(II)の化合物は、バン・ロイセン(Van Leusen)らの 方法(前掲)により調製できる。例えば、式(II)の化合物は、式(IV)の化合 物−スキームI(式中、Ar、R4およびpは前記定義の通りである)の脱水に より調製される。 適当な脱水剤は、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの 適当な塩基、またはピリジンなどの類似の塩基などの存在下で、オキシ塩化リン 、塩化オキサリル、塩加チオニル、ホスゲン、または塩化トシルを包含する。適 当な溶媒は、ジメトキシエーテル、テトラヒドロフラン、またはハロゲン化溶媒 、好ましくはTHFである。反応は、反応温度が−10℃と0℃の間に保たれる 場合にもっとも効率が良い。より低い温度では、不完全な反応が起こり、より高 い温度では、溶液が暗色になり、生成物の収率が低下する。 式(IV)の化合物−スキームIは、式(V)−スキームIの化合物、R4CHO (式中、R4は前記定義の通りである)をArS(O)pHおよびホルムアミドと 水を除去しながらまたは除去せずに、好ましくは脱水条件下で、常温または高温 、例えば30℃ないし150℃、好都合には還流温度で、所望により酸触媒の存 在下で反応させることにより調製される。別法として、トリメチルシリルクロリ ドを酸触媒のかわりに用いることができる。酸触媒の例は、カンフル−10−ス ルホン酸、ギ酸、p−トルエンスルホン酸、塩化水素または硫酸を包含する。 式(II)のイソニトリルの調製についての最適法を以下にスキームXIにおいて 説明する。 スキームXI 置換アルデヒドのトシルベンジルホルムアミドへの変換は、アルデヒド(1− スキームXI)をp−トルエンスルホン酸、ギ酸またはカンフルスルホン酸などの 酸とともに;ホルムアミドおよびp−トルエンスルフィン酸とともに[約60℃ で約24時間の反応条件下で]加熱することにより達成される。好ましくは、溶 媒は用いない。反応は、DMF、DMSO、トルエン、アセトニトリル、または 過剰のホルムアミドなどの溶媒を用いた場合、収率が低い(<30%)。60℃よ り低い温度では一般的に望ましい生成物を産生しにくく、60℃より高い温度で は分解する生成物を産生するか、またはベンジル性ビス−ホルムアミド(2−ス キームXI)を生じる。WO95/02591[アダムス(Adams)ら]により記 載されている実施例23(a)において、4−フルオロフェニルトシルメチルホ ルムアミド、式(IV)の化合物(スキームI)(式中、p=2である)が合成さ れる。この方法は、本明細書に記載する方法と、次の条件、すなわち、純粋なト ルエンスルフィン酸ナトリウムを用いる点で異なり、この方法は、本明細書に記 載するように、スルフィン酸を用い、非水性条件を用いうる本発明よりも加熱が 不均一になり、収率が低く、再現性も低くなる。 WO95/02591[アダムス(Adams)ら]の実施例23(b)に記載さ れているようなα−(p−トルエンスルホニル)−4−フルオロベンジルイソニ トリルの調製条件は、生成物を抽出するための溶媒としてCH2Cl2および溶媒 としてDMEを用いた。本発明はあまり高価でない溶媒、例えばTHFおよびE tOAcを抽出に用いることによりこの方法を改良するものである。アルコール 、例えば1−プロパノールで再結晶することにより、さらに高い収率が得られる が、他のアルコール、例えばメタノール、エタノールおよびブタノールも許容で きる。以前は、化合物はクロマトグラフィー技術および更なる精製に有害な溶媒 を用いて部分的に精製された。 本発明の他の具体例は、トシルベンジルホルムアミド化合物の合成法であって 、ビスホルムアミド中間体(2−スキームXI)をp−トルエンスルフィン酸と反 応させることにより達成される方法である。この好ましい経路において、アルデ ヒドからのビスホルムアミドの調製は、酸触媒を含む適当な溶媒中、アルデヒド をホルムアミドと共に加熱することにより行われる。適当な溶媒は、トルエン、 アセトニトリル、DMF、およびDMSOまたはその混合物である。酸触媒は当 該分野で周知のものであり、限定されないが、塩化水素、p−トルエンスルホン 酸、カンフルスルホン酸、および他の酸無水物を包含する。反応は、約25℃な いし約110℃の範囲の温度、好ましくは約50℃で、約4ないし約5時間行わ れ、もっと長い反応時間も許容できる。生成物分解および低収率は、より高い温 度(> 70℃)、より長い反応時間で見られる。生成物の完全な変換には一般に反応混 合物からの水の除去を必要とする。 ビス−ホルムアミド誘導体のトシルベンジルホルムアミドへの変換についての 好ましい条件は、ビスホルムアミドを適当な溶媒中酸触媒およびp−トルエンス ルホン酸とともに加熱することにより達成される。この反応において用いられる 溶媒は、これに限定されないが、トルエン、およびアセトニトリルまたはその混 合物を包含する。これらの溶媒とさらにDMF、またはDMSOとの混合物も用 いることができるが、低収率をもたらすかもしれない。温度は約30℃ないし約 100℃の範囲である。40℃より低い温度および60℃より高い温度は、収率 および反応速度が低下するので好ましくない。好ましくは、その範囲は約40な いし60℃であり、もっとも好ましくは約50℃である。最適時間は約4ないし 5時間であるが、より長くてもよい。好ましくは、用いられる酸は、これに限定 されないが、トルエンスルホン酸、カンフルスルホン酸、および塩化水素および 他の酸無水物を包含する。もっとも好ましくは、ビスホルムアミドを1:1の割 合のトルエン:アセトニトリル中、p−トルエンスルホン酸および塩化水素とと もに加熱する。 本発明の別の具体例は、トシルベンジルホルムアミド化合物の合成についての 好ましい合成経路であり、これはワンポット法を用いて行われる。このプロセス は、まずアルデヒドをビス−ホルムアミド誘導体に変換し、続いてビスホルムア ミド誘導体をトルエンスルフィン酸と反応させる。この方法は、最適化条件を単 一の有効なプロセスと結合させる。このような方法で、>90%の高収率のアリ ールベンジルホルムアミドが得られる。 好ましい反応条件は、好ましい溶媒、トルエン:アセトニトリル(好ましくは 1:1の割合)中、トリメチルシリルクロリド(TMSCl)などの触媒を用い る。TMSClなどの試薬が好ましく、これはその中で生じた水と反応し、同時 に塩化水素を生成して、反応に触媒作用を及ぼす。塩化水素およびp−トルエン スルホン酸の使用も好ましい。このように、本発明を使用する場合の3つの適当 な反応条件は、(1)塩化水素も生じる脱水剤、例えばTMSClの使用;また は (2)適当な脱水剤および適当な酸源、例えばカンフルスルホン酸、塩化水素ま たはトルエンスルホン酸(これに限定されない)の使用;および(3)別の脱水 条件、例えば水の共沸除去、および酸触媒およびp−トルエンスルフィン酸の使 用を包含する。 pが2である式(II)の化合物はさらに、強塩基の存在下で式(VI)−スキー ムIの化合物(R4CH2NC)を式(VII)−スキームIの化合物(ArSO21 )(ここにR4およびArは前記定義の通りであり、L1はハロ、例えばフルオ ロなどの脱離基である)と反応させることによっても調製できる。適当な強塩基 は、これに限定されないが、アルキルリチウム、例えばブチルリチウムまたはリ チウムジイソプロピルアミドを包含する[バン・ロイセン(van leusen)ら、テ トラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)、No.23、2367−68( 1972)]。 式(VI)−スキームIの化合物は、式(VIII)−スキームIの化合物(R4C H2NH2)をギ酸アルキル(例えば、ギ酸エチル)と反応させて、中間体アミド を得ることにより調製され、これは周知の脱水剤、例えば塩化オキサリル、オキ シ塩化リンまたはトシルクロリドなど(これに限定されない)とトリエチルアミ ンなどの適当な塩基の存在下で反応させることにより所望のイソニトリルに変換 できる。 別法として、式(VIII)−スキームIの化合物を、クロロホルムおよび水酸化 ナトリウムと水性ジクロロメタン中、相間移動触媒下での反応により、式(VI) −スキームIの化合物に変換する。 式(III)−スキームIの化合物は、式:R1CHOの化合物を第一アミン、R2 NH2と反応させることにより調製する。 式(VIII)−スキームIのアミノ化合物は公知であり、対応するアルコール、 オキシムまたはアミドから標準的官能基変換法を用いて調製できる。条件:a)i.NH2OH・HCl、Na2CO3、H2O;ii.ラネーNi、H2 ;b)2−チオアルキルまたは2−アルコキシピリミジニル−4−カルボキシア ルデヒド、CH2Cl2;c)4−フルオロフェニルートリチオメチイソシアニド 、TBD、CH2Cl2;d)i.HCl、H2O;ii.Na2CO3、H2O;e) NH2OH・HCl、Na2CO3、H2O;f)NaCNBH3、MeOH;g) KNCO、DMF、H2O、HOAC スキームXII 1−スキームXIIなどのシクロアルカノ(ウィスコンシン州、ミルフォーキー 、アルドリッチ・ケミカル・カンパニーから入手可能)は還元的アミノ化の常法 、例えばH2O中ヒドロキシルアミンを用いてオキシム形成し、続いてオキシム を標準的条件、例えばH2雰囲気中ラネーNiを用いた接触水素添加などにより アミンに還元することにより2−スキームXIIなどのシクロアルキルアミンに変 換できる。得られたシクロアルキルアミン、例えば2−スキームXIIをアリール アルデヒド、例えば2−アルキルチオまたはアルコキシピリミジニル−4−カル ボキシアルデヒドと非ヒドロキシル性有機溶媒中で反応させて3−スキームXII などのイミンを形成する。アルデヒドのイミン形成に向かう活性化の程度に応じ て、触媒酸(例えばトルエンスルホン酸)および脱水条件(例えば還流ベンゼン 中水の共沸蒸留)は必要または不要である。3−スキームXIIなどのイミンを、 4−フルオロフェニルトリルチオメチルイソシアニドなどのイソニトリルと1, 5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]−デク−5−エン(TBD)などの塩 基の存在下、CH2Cl2などの有機溶媒中反応させることによりシクロアルキル 基でアルキル化された1,4−ジアリールイミダゾールに変換する。このように 、3−スキームXIIを5−スキームXIIに変換した。5−スキームXIIなどのシク ロアルキルケタール置換イミダゾールを水性酸(例えば水性HCl)などで加水 分解し、続いて塩基(例えば水性Na2CO3)で中和して、6−スキームVIなど のケトンを得る。6−スキームXIIをH2O中ヒドロキシルアミンでオキシム7− スキームXIIに変換する。7−スキームXIIを、メタノール中ナトリウムシアノボ ロヒドリドでの還元によりヒドロキシルアミン8−スキームXIIに変換する。8 −スキームXをアダムス(Adams)らの方法(WO91/14674 1991年 10月3日公開)によりヒドロキシ尿素9−スキームXIIに変換する。 スキームXIII 前記スキームにおいて、アルコール10−スキームXIIIは6−スキームXIIIの ケトンをNaBH4などの適当な還元剤で還元することにより調製する。 スキームXIV この化合物、アルコール10−スキームXIIIおよび関連するアルコールはスキ ームXIV(前記)および以下のスキームXVおよびXVIに示すように自己の権利にお いて調製できる。 スキームXV 一例を以下のスキームXVI で説明する(合成実験の実施例11)。 スキームXVI ケトン1(スキームXVI)は、いずれかの有機金属試薬(R1M)と反応させ、 対応するアルコール2(式中、R1は水素または所望により置換されていてもよ いアルキルアリール、アリールアルキル、複素環、複素環式アルキルなどの基で あり得る)を得ることができる。アルコール2は、当業者に周知の古典的なリッ ター反応を用いることにより、ネオペンチルアミン3に変換できる。アミン3は アシル化またはスルホニル化できる。ケトン1はジメチルスルホニウムメチリド およびジメチルスルホキソニウムメチリドなどの試薬によりスピロオキシラン4 に変換できる。オキシラン4は水酸化物、チオール酸塩、アミン、有機金属試薬 (周知の有機銅または有機アルミニウム試薬等)などの多くの求核試薬で開環で きる。 スキームXVII ケトン1−スキームXVIIはさらに第一または第二アミンにより還元的アミノ化 に付して、アミン6−スキームXVIII を得る。 1およびR2はいずれのアルキルまたはアリール基でもあり得、R1およびR2 はさらに環の一部でもあり得る X=O/S スキームXVIII ヒドロキシル基およびイミダゾール窒素について用いられる適当な保護基は当業 界で周知であり、多くの参考文献、例えばプロテクティング・グループス・イン ・オーガニック・シンセシス、グリーン、ティー・ダブリュー、ウィリー・イン ターサイエンス(Protecting Groups in 0rganic Synthesis,Greene T.W.,Wi1 eyInterscience,New York,1981)に記載されている。ヒドロキシル保護基 の適当な例は、シリルエーテル、例えばt−ブチルジメチルまたはt−ブチルジフ ェニル、およびアルキルエーテル、例えばアルキル鎖の可変結合によりメチルに 結合したもの(CR1020)nを包含する。イミダゾール窒素保護基の適当な例は 、テトラヒドロピラニルを包含する。 式(I)の化合物の医薬上許容される酸付加塩は、公知の方法で、例えばこれ を適当な溶媒の存在下で適当量の酸で処理することにより得られる。 治療法 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は、ヒトまたは他の哺乳動物 における、このような哺乳動物の細胞、例えば単球および/またはマクロファー ジ(これに限定されない)による過剰または未調整のサイトカイン産生により悪 化または引き起こされる病気の予防的または治療的処置用医薬の製造において用 いることができる。 式(I)の化合物は前炎症性サイトカイン、例えば、IL−1、IL−6、IL−8 お よび TNF を抑制でき、したがって治療において用いることができる。IL−1、IL −6、IL−8およびTNFは広範囲の細胞および組織に影響を及ぼし、これらのサイ トカイン、ならびに他の白血球由来のサイトカインは、広範囲に及ぶ病態および 症状の重要かつ臨界的な炎症メディエイターである。これらの前炎症性サイトカ インの抑制は、これらの病態の多くを制御、軽減および緩和するのに有用である 。 式(I)の化合物は、前炎症性たんぱく質、例えばその他いろいろの名前、例 えばプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)な どとも呼ばれるCOX−2を抑制でき、したがって治療において用いることがで きる。これらのシクロオキシゲナーゼ(CO)経路の前炎症性脂質メディエイター は誘発性COX−2酵素により産生される。したがってこれらのプロスタグラン ジンなどのアラキドン酸由来の生成物の原因となるCOX−2の調節は広範囲に およぶ細胞および組織に影響し、広範囲に及ぶ病気の重要かつ臨界的な炎症メデ ィエイターである。COX−1の発現は式(I)の化合物により影響を受けない 。COX−2のこの選択的抑制は、COX−1の抑制に関連する潰瘍誘発傾向を 軽減または解消し、これにより細胞防御効果に必須のプロスタグランジンを抑制 する。このように、これらの前炎症性メディエイターの抑制はこれらの病気の多 くの調節、軽減および緩和に有用である。これらの炎症メディエイター、特にプ ロスタグランジンは、痛み、例えば痛みレセプターの感作、または浮腫に関与し ている。痛み管理のこの態様はしたがって神経筋痛、頭痛、癌痛、および関節炎 痛を包含する。式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は、COX−2 酵素の合成の抑制によりヒトまたは他の哺乳動物における予防または治療に有用 である。 したがって、本発明はCOX−2の合成の抑制法であって、有効量の式(I) の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法を提供する 。 本発明はさらにCOX−2酵素の合成の抑制によりヒト、または他の哺乳動物に おける予防的治療法を提供する。 したがって、本発明はサイトカイン介在病の治療法であって、サイトカインの 干渉に有効な量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与するこ とからなる方法を提供する。 特に、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は、ヒトまたは他の哺 乳動物の細胞、例えばこれに限定されないが、単球および/またはマクロファー ジなどによる過剰または未調整のIL−1、IL−8またはTNF産生により悪化するかま たは引き起こされるこのような哺乳動物における病気の予防または治療に有用で ある。 したがって、別の態様において、本発明はこれを必要とする哺乳動物における IL−1 の産生の抑制法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物また はその医薬上許容される塩を投与することからなる方法に関する。 過度または未調整のIL−1産生が病気の増悪および/または発生に関与する多 くの病気がある。これらの病気には、慢性関節リウマチ、変形性関節症、卒中、 内毒素血症および/または毒性ショック症候群、内毒素により誘発される炎症性 反応などの他の急性または慢性炎症性疾患または炎症性腸疾患;結核、アテロー ム硬化症、筋肉の変性、多発性硬化症、カヘキシー、骨吸収、乾癬性関節炎、ラ イター症候群、慢性関節リウマチ、痛風、外傷性関節炎、風疹関節炎、および急 性滑膜炎が含まれる。最近では、IL−1 活性が糖尿病、膵臓β細胞およびアルツ ハイマー病に関連することが証明されている。 さらに別の態様において、本発明はこれを必要とする哺乳動物におけるTNFの 産生の抑制法であって、前記哺乳動物に有効量の式(I)の化合物またはその医 薬上許容される塩を投与することからなる方法に関する。 過度または未調整のTNF産生は、慢性関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、変形 性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎;敗血症、敗血症性ショック、内毒素 ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、成人呼吸窮迫症候群、卒中 、脳性マラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨粗鬆症などの骨吸 収 症、再潅流傷害、対宿主性移植片反応、同種異系移植片拒絶反応、インフルエン ザなどの感染症による熱および筋肉痛、感染または悪性に二次的なカヘキシー、 後天性免疫不全症候群(AIDS)に二次的なカヘキシー、AIDS、ARC(AIDS 関連症 候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸 炎、または熱病を含む多くの病気の媒介または増悪に関与する。 式(I)の化合物はさらに、ウイルスがTNFによるアップレギュレーションに 対して感受性であるか、またはインビボでTNF産生を惹起するウイルス感染症の 治療においても有用である。本発明の治療に関連するウイルスは、感染の結果TNF を産生するものであるか、または式(I)のTNF阻害化合物により、直接または 間接的に複製が減少する等、阻害に対して感受性のものである。このようなウイ ルスとしては例えばHIV−1、HIV−2およびHIV−3、サイトメガロウイルス(CMV) 、インフルエンザ、アデノウイルスおよびヘルペスグループのウイルス、例えば 帯状ヘルペスおよび単純ヘルペスが挙げられるがこれに限定されない。したがて 、さらに別の態様において、本発明は特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)にかか った哺乳動物の治療法であって、このような哺乳動物にTNF抑制に有効な量の式 (I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法に関 する。 式(I)の化合物はさらに、TNF 産生の抑制を必要とするヒト以外の動物の獣 医学的治療に関して用いることができる。動物における治療的または予防的処置 を受けるTNF介在疾患は前記のような症状を包含するが、特にウイルス性感染症 である。このようなウイルスの例は、例えばウマ感染性貧血ウイルス、ヤギ関節 炎ウイルス、ビスナウイルス、またはマエディウイルスなどのレンチウイルス感 染症またはレトロウイルス感染症、例えばこれに限定されないが、ネコ免疫不全 ウイルス(FIV)、ウシ免疫不全ウイルス、またはイヌ免疫不全ウイルスまたは他 のレトロウイルス感染症を包含するが、これに限定されない。 式(I)の化合物はさらに、それぞれIL−1またはTNFなどによる過度のサイト カイン産生により媒介されるかまたは悪化する局所的病気、例えば、炎症を起こ した関節、湿疹、接触性皮膚炎、乾癬および例えば日焼けなどの他の炎症を起こ した皮膚の状態;結膜炎を含む眼の炎症性症状;熱病、痛みおよび炎症に関連 した他の症状などの治療または予防において局所的に用いられる。 式(I)の化合物はさらに、IL−8(インターロイキン−8、NAP)の産生を抑 制することが判明している。したがって、さらに別の態様において、本発明はこ れを必要とする哺乳動物における IL−8産生の抑制法であって、前記哺乳動物に 有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからな る方法に関する。 過度または未調整の IL−8産生がその悪化および/または発生に関与する多く の病気がある。これらの病気は、乾癬、炎症性腸管疾患、喘息、心臓および腎臓 再潅流傷害、成人呼吸窮迫症候群、血栓症および糸球体腎炎など、多量の好中球 浸潤により特徴付けられる。これらの病気はすべて炎症性部位への好中球の化学 走性が原因であるIL−8産生の増加に関連する。他の炎症性サイトカイン(IL−1 、TNFおよびIL−6)とは対照的に、IL−8は好中球化学走性および活性化を促進 する特性を有する。したがって、IL−8 産生の抑制により、好中球浸潤が直接減 少する。 式(I)の化合物は、サイトカイン、特にIL−1、IL−6、IL−8またはTNF産生 を抑制し、これを通常のレベル、または場合によっては通常のレベル以下に調整 して、病状を改善または予防するのに十分な量投与される。例えば本発明に関す るIL−1、IL−6、IL−8またはTNFの異常なレベルは、(i)1ピコグラム/ml以 上の遊離(細胞に結合していない)IL−1、IL−6、IL−8またはTNFのレベル;( ii)いずれかの細胞結合IL−1、IL−6、IL−8またはTNF;または(iii)それぞ れIL−1、IL−6、IL−8またはTNFが産生される細胞または組織における基底レベ ル以上のIL−1、IL−6、IL−8またはTNFmRNAの存在からなる。 式(I)の化合物がサイトカイン、特にIL−1、IL−6、IL−8およびTNFの抑制 物質であるとの発見は、本明細書において記載するインビトロ分析におけるIL− 1、IL−-8およびTNF産生に対する式(I)の化合物の作用に基づく。 本明細書において用いる場合、「IL−1(IL−6、IL−またはTNF)の産生を抑 制する」なる語は、 (a)単球またはマクロファージ(これに限定されない)を含むすべての細胞 によるサイトカイン(IL−1、IL−6、IL−8またはTNF)のインビボ放出を阻害す ることによる、ヒトにおけるサイトカインの過度のインビボレベルの通常または 通常レベル以下に減少させること; (b)ゲノムレベルで、ヒトにおけるサイトカイン(IL−1、IL−6、IL−8また はTNF)の過度のインビボレベルを、通常または通常レベル以下にダウンレギュレ ーションすること; (c)翻訳後事象としてのサイトカイン(IL-1、IL−6、IL−8またはTNF)の 直接合成を阻害することでダウンレギュレーションすること;または (d)翻訳レベルで、ヒトにおけるサイトカイン(IL−1、IL−6、IL−8または TNF)の過度のインビボレベルを通常または通常レベル以下にダウンレギュレーシ ョンすること を意味する。 本明細書において用いる「TNF介在疾患または病態」なる用語は、TNFが、TNF その物を産生するか、またはTNFが、別のモノカイン、例えばIL−1、IL−6また はIL−8(これに限定されない)が放出されるようにすることで役割を果たすい ずれかのおよびあらゆる病気を意味する。例えば、IL−1が主成分であり、その 産生または作用がTNFに応答して悪化または分泌される病気は、TNFにより媒介さ れる病気であると考えられる。 本明細書において用いる場合、「サイトカイン」なる用語は、細胞の機能に影 響を与え、免疫、炎症または造血応答における細胞間の相互作用を調節する分子 である、分泌ポリペプチドを意味する。サイトカインは、どの細胞がこれを産生 するかにかかわらず、モノカインおよびリンホカインを包含するが、これに限定 されない。例えば、モノカインは、一般に、単核細胞、例えばマクロファージお よび/または単球により産生され、分泌されるものをいう。しかし、多くの他の 細胞もまた、天然のキラー細胞、線維芽細胞、好塩基球、好中球、内皮細胞、脳 星状細胞、骨髄基質細胞、表皮性ケラチノサイトおよびB−リンパ球などのモノ カインを産生する。リンホカインは一般に、リンパ球により産生されるものをい う。サイトカインの例としては、インターロイキン−1(IL−1)、インターロ イキン −6(IL−6)、インターロイキン−8(IL−8)、細胞壊死因子−アルファ(TNF−α )および細胞壊死因子−ベータ(TNF−β)を包含するがこれに限定されない。 本明細書において用いる場合、「サイトカイン干渉量」、または「サイトカイン 抑制量」なる用語は、過度または未調整サイトカイン産生により悪化するかまた は起こる病気の予防または治療のために患者に投与された場合、サイトカインの インビボレベルを通常または通常レベル以下へ減少させる式(I)の化合物の有 効量を意味する。 本明細書において用いる場合、「HIVに感染したヒトを治療するのに用いるサイ トカインの抑制」なる文におけるサイトカインは、(a)T細胞活性化の開始お よび/または維持および/または活性化T細胞媒介HIV遺伝子発現および/また は複製および/または(b)サイトカイン介在疾患に関連する問題、例えばカヘ キシーまたは筋変性に関与するサイトカインを意味する。 TNF−β(リンホトキシンともいう)はTNF−α(カヘクチンともいう)と緊密 な構造的相同性を有し、それぞれが同じ細胞レセプターに対して同様の生物学的 応答を惹起し、結合するので、TNF−αおよびTNF−βは両方とも本発明の化合物 により阻害され、したがって本明細書において特記しない限り、包括的に「TNF 」と称する。 MAPキナーゼ科の新しい要素であって、CSBP、p38、またはRKとも 称するものが最近いくつかの研究所で別個に同定されている[リー(Lee)ら、ネ イチャー(Nature)、Vol.300n(72)、739−746(1994)参照]。 この新規たんぱく質キナーゼの二重ホスホリル化による活性化は、例えば物理化 学的ストレスおよびリポ多糖類またはインターロイキン−1および腫瘍壊死因子 などの前炎症性サイトカインでの処理などの、広範囲に及ぶ刺激によって刺激し た異なる細胞系において観察されている。本発明のサイトカイン生合成抑制物質 、式(I)の化合物は、CSBP/p38/RKキナーゼ活性の強力かつ選択的 な抑制物質であることが確認されている。これらの抑制物質は、炎症性応答にお けるシグナル化経路の確認の助けになる。特に、初めて特定のシグナル変換経路 がマクロファージでのサイトカイン産生におけるリポポリサッカライドの作用に つ いて規定できる。すでに記載した病気に加えて、卒中、神経外傷、心臓および腎 臓再潅流傷害、血栓症、糸球体腎炎、糖尿病および膵臓β細胞、多発性硬化症、 筋肉の変性、湿疹、乾癬、日焼け、および結膜炎も包含される。 その後、サイトカイン抑制物質を抗炎症活性に関して多くの動物実験において 試験した。サイトカイン抑制剤の独特の活性を解明するために実験系はシクロオ キシゲナーゼ抑制物質に対して比較的感受性でないものを選択した。抑制物質は このような多くのインビボ研究において、著しい活性を示した。最も注目すべき は、コラーゲン誘発関節炎実験における有効性と内毒素ショック実験におけるTNF 産生の抑制である。後者の研究において、TNFの血漿レベルの減少は内毒素ショッ クに関連する死亡からの生存性および防御と関連する。ラット胎児長骨器官培養 系において骨吸収を抑制するのに有用な化合物も非常に重要である。グリスウォ ルド(Griswold)ら、(1988)慢性関節リウマチ(ArthritisRheum.)31 :1406−1412;バッジャー(Badger)ら、(1989)循環器ショック(C irc.Shock)27、51−61;ボッタ(votta)ら、(1994)インビトロ骨 (invitro.Bone)15、533−538;リー(Lee)ら、(1993)アニュ アル・ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンシズ(B Ann.N.Y.Acad Sci .)、696、149−170。 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を治療において用いるために 、通常これを標準的製薬実施例にしたがって医薬組成物に処方する。したがって 、本発明はさらに、有効かつ非毒性量の式(I)の化合物と医薬上許容される担 体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。 式(I)の化合物、その医薬上許容される塩およびこれを配合した医薬組成物 は、薬剤投与に通常用いられるいかなる経路、例えば経口、局所、非経口または 吸入によっても都合よく投与される。式(I)の化合物は、式(I)の化合物を 常法にしたがって標準的医薬担体と組合せることにより調製される通常の投与形 態で投与される。式(I)の化合物はさらに公知の第二の治療的に活性な化合物 と組合せて通常の投与量で投与できる。これらの方法は、成分を、適宜、混合し 、造粒および圧縮するか、または溶解することを含む。医薬上許容される担体ま た は希釈剤の形態および特性は、組合せる活性成分の量、投与経路および他の公知 の要因に依存すると考えられる。担体は、処方物の他の成分と適合し、摂取者に 有害でないという意味で「許容され」なければならない。 用いられる医薬担体は、例えば固体または液体のいずれでもよい。固体担体の 例はラクトース、白土、シュークロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、 アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などである。液体担体の例 は、シロップ、ピーナツ油、オリーブ油、水などである。同様に、担体または希 釈剤は、当業界で公知のグリセリルモノステアラートまたはグリセリルジステア ラートなどの遅延性物質を単独またはワックスと共に含んでもよい。 広範囲に及ぶ医薬形態を用いることができいる。したがって、固体担体を用い る場合、調製物は、錠剤にしたり、粉末またはペレット形態でハードゼラチンカ プセル中に入れたり、トローチまたはロゼンジの形態にできる。固体担体の量は 広範囲に変化するが、好ましくは約25mgないし約1gである。液体担体を用 いる場合、調製物はシロップ、エマルジョン、ソフトゼラチンカプセル、アンプ ルなどの滅菌注射可能な液体または非水性液体懸濁剤の形態にされる。 式(I)の化合物は局所的に、即ち非全身性投与により投与できる。これは、 式(I)の化合物の外部から表皮へまたは口腔内への塗布、およびこのような化 合物の耳、目および鼻への点滴注入を包含し、化合物が著しく血流に入らないよ うにする。対照的に、全身性投与は、経口、静脈内、腹腔内および筋肉内投与を 意味する。 局所投与に適した処方物は炎症部位の皮膚を通して浸透するのに適した液体ま たは半液体調製物、例えばリニメント、ローション、クリーム、軟膏またはペー スト、ならびに目、耳または鼻への投与に適した滴剤を包含する。活性成分は、 局所投与の場合、処方の0.001%ないし10%w/w)例えば1%から2重 量%からなっていてもよい。しかし、処方の10%w/wのような量であっても よいが、好ましくは5%w/w未満、より好ましくは0.1%ないし1%w/w である。 本発明のローションは、皮膚または目への適用に適したものを包含する。眼ロー ションは所望により殺菌剤を含んでもよい滅菌水性溶液を含み、滴剤の調製と類 似の方法により調製される。皮膚へ適用するためのローションまたはリニメント はさらにアルコールまたはアセトンなどの皮膚の乾燥を促進し、冷却する薬剤お よび/またはグリセロールまたはヒマシ油または落花生油などの油などの保湿剤 を含んでもよい。 本発明のクリーム、軟膏またはペーストは外部適用するための活性成分の半固 体処方である。これらは、活性成分を微細化または粉末化した形態で、単独また は水性または非水性流体中溶液または懸濁液の形態で、適当な機械を用いて、グ リース状または非グリース状基剤と混合することにより調製される。基剤は、炭 化水素、例えば、固型、軟または流動パラフィン、グリセロール、ミツロウ、金 属石鹸;漿剤;アーモンド、トウモロコシ、落花生、ヒマシ油またはオリーブ油 などの天然源の油;羊毛脂またはその誘導体またはステアリン酸もしくはオレイ ン酸などの脂肪酸などを、アルコール、例えばプロピレングリコールまたはマク ロゲルとともに含んでもよい。処方物は適当な界面活性剤、例えばアニオン、カ チオンまたは非イオン性界面活性剤、例えばソルビタンエステルまたはそのポリ オキシエチレン誘導体を含んでもよい。懸濁化剤、例えば天然ガム、セルロース 誘導体または無機物質、例えば珪質性シリカおよび他の成分、例えばラノリンを 配合してもよい。 本発明の滴剤は、滅菌水性または油性溶液または懸濁液を含んでもよく、活性 成分を殺菌剤および/または殺真菌剤および/または他の適当な保存剤の、好ま しくは界面活性剤を含む適当な水性溶液中に溶解することにより調製される。得 られた溶液を次に濾過により清澄化し、適当な容器に移し、これを密封し、オー トクレーブに付すか、または98〜10℃に半時間維持することにより滅菌処理 する。別法として、溶液を濾過により滅菌し、無菌技術により容器に移してもよ い。滴剤に配合するのに適した殺菌剤または殺真菌剤の例は、硝酸または酢酸フ ェニル水銀(0.002%)、ベンズアルコニウムクロリド(0.01%)および 酢酸クロルヘキシジン(0.01%)である。油性溶液の調製に適した溶媒は、 グリセロール、希釈したアルコールおよびプロピレングリコールを包含する。 式(I)の化合物は、非経口的、即ち、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、直腸 内、膣内または腹膜組織内投与により投与される。皮下および筋肉内形態の非経 口投与が一般に好ましい。このような投与に適当な投与形は常法により調製され る。式(I)の化合物はさらに、吸入、即ち鼻腔内または経口吸入投与によって も投与できる。エアゾルまたは計量器付吸入器などのこのような投与に適した投 与形は、常法により調製される。 式(I)の化合物に関して明細書において開示される使用のあらゆる方法に関 して、一日の経口投与量は、好ましくは全体重1kg当たり約0.1ないし約8 0mg、好ましくは約0.2ないし30mg/kg、より好ましくは、約0.5m gないし15mgである。一日の非経口投与量は全体重1kg当たり約0.1ない し約80mg、好ましくは約0.2ないし約30mg/kg、より好ましくは約 0.5mgないし15mg/kgである。一日の局所投与量は好ましくは約0.1 mgないし150mgであり、一日につき1ないし4回、好ましくは2または3 回投与する。一日の吸入量は、好ましくは一日につき約0.01mg/kgないし 約1mg/kgである。式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の最適 量および各投与の間隔は治療する症状の性質および程度、投与形態、経路および 部位、ならびに治療する患者により決定され、このような最適値は通常の技術に より決定できることは当業者には理解できるであろう。また、最適の治療法、即 ち、特定の日数の間、一日につき投与される式(I)の化合物またはその医薬上 許容される塩の投与回数は、通常の治療決定試験を用いて当業者により確認でき ることも、当業者には理解できるであろう。 本発明を以下の生物学的実施例を参考に記載するが、それは単なる例示にすぎ ず、本発明の範囲を何ら限定するものではない。 生物学的実施例 本発明の化合物のサイトカイン抑制効果を以下のインビトロ検定により測定し た: インターロイキン−1(IL−1) ヒト末梢血単球を、コロッタ(Colotta)ら[ジャーナル・オブ・イムノロジ ー(J.Immunol)、132、936(1984)]の方法にしたがって、ボランティ アドナー由来の新鮮な血液製剤、または血液銀行にあるバフィーコートからのい ずれかから単離して精製する。これらの単球(1×106)を24ウェルプレー トに1ウェル当たり1−2x106/mlでプレートする。細胞を2時間付着さ せ、その後非付着性細胞を穏やかに洗浄することにより除去する。ついで、リポ 多糖類(50ng/ml)を添加する約1時間前に、試験化合物を細胞に添加し 、培養物をさらに24時間37℃でインキュベートする。この期間の最後に、培 養上清を除去し、細胞およびすべての組織片を清澄化する。培養上清をサイモン(S imon)らの方法[ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソッズ(J.Immunol.Meth ods)、84、85(1985)][IL−1のA23187イオノフォアと共同してイ ンターロイキン2産生細胞系(EL−4)を刺激してIL−2を分泌する能力に基 づく]またはリー(Lee)らの方法[ジャーナル・オブ・イムノセラピー(J.Immuno T herapy)、6(1)、1−12(1990)(ELISA検定)]のいずれかによ りただちにL−1生物学的活性に関して検定する。式(I)、実施例2の代表的化 合物はIL−1に対して正の抑制活性を示した。 腫瘍壊死因子(TNF): ヒト末梢血単球を単離し、コロッタ・アール(Colotta,R)らの方法[ジャー ナル・オブ・イムノロジー(J Immunol)、132(2)、936(1984)]にし たがつて、血液銀行バフィーコートまたは血小板伝動残渣からのいずれかから精 製する。単球を1×106細胞/ml培地/ウェルの密度で24ウェルマルチデ ィッシュにプレートする。細胞を1時間接着させ、その後上清を吸引し、1%ウ シ胎仔血清+ペニシリンおよびストレプトマイシン(10単位/ml)を含有す る新鮮な培地[1ml、RPMI−1640、ホワイテイカー・バイオメディカ ル・プロダクツ(Whitaker Biomedical Products,Whitaker,CA)]を添加する 。細胞を1nMないし10mMの用量範囲(化合物をジメチルスルホキシド/エ タノール中に溶解して、培地中の最終溶媒濃度が0.5%ジメチルスルホキシド /0.5%エタノールになるようにする)の試験化合物の存在下または非存在下で 45分間インキュベートする。細菌性リポ多糖類(イー・コリ055:B5[LPS ]、:シグマ・ケミカルズ社(Sigma Chemicals Co.)より入手)を添加し(10m l燐酸緩衝塩溶液中100ng/ml)、培養物を16ないし18時間37℃で 5%CO2インキュベーター中でインキュベートする。インキュベーション期間 の最後に、培養上清を細胞から除去し、3000rpmで遠心分離して、細胞片 を除去した。上清を次に放射性免疫検定またはELISA検定のいずれかを用い てWO92/10190およびベッカー(Becker)ら[ジャーナル・オブ・イム ノロジー(J Immunol)、1991、147、4307]により記載されているよ うにしてTNF活性に関して試験する。代表的な式(I)、実施例2の化合物はTNF に対して正の抑制活性を示す。 IL−1およびTNF阻害活性は、式(I)の化合物のアラキドン酸代謝阻害を媒介 する性質と相関するとは考えられない。さらに強力なシクロオキシゲナーゼおよ び/またはリポキシゲナーゼ抑制活性を有する非ステロイド系抗炎症剤によるプ ロスタグランジンの産生および/またはロイコトリエン合成を阻害する能力は化 合物が必ずしも非毒性量でTNFまたはIL−1産生を阻害することを意味するもので はない。 インターロイキン−8(IL−8): ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)(Cell Systems,Ki,Land ,Wa)を15%ウシ胎仔血清およびaFGFおよびヘパリンからなる1% C S−HBGFを補足した培地中で維持する。細胞を次にゲル化コート96ウェル プレート中にプレート(250μl)する前に20倍に希釈する。使用前に、培 地を新しい培地(200μl)と置換する。緩衝液または試験化合物(25μl 、1と10μM間の濃度)を各ウェルに4ウェルずづ添加し、プレートを加湿イ ンキュベータ中6時間37℃で5%CO2雰囲気下でインキュベートする。インキ ュベーション期間の最後に上清を除去し、R&Dシステム(Minneapo1is,MN) から入手したIL−8 ELISAキットを用いてIL−8濃度に関して試験する。す べてのデータを標準曲線に基づいて複数のサンプルの平均値(ng/ml)で示 す。適当ならばIC50を非直線的回帰分析により得る。代表的な式(I)、実施 例2の化合物はIL−8に対して正の抑制活性を示した。 サイトカイン特異性結合蛋白アッセイ 放射性競合結合アッセイを開発し、構造活性研究のための再現可能な一次スク リーンを得た。このアッセイは、サイトカイン源として新しく単離したヒト単球 を用いる通常の生物検定およびこれを定量するELISA検定よりも多くの利点 を提供する。アッセイがずっと簡易である以外に、該結合アッセイは生物検定の 結果と高度に相関することが確認されている。特異的かつ再現可能なサイトカイ ン抑制剤結合アッセイをTHP.1細胞および放射標識化合物からの可溶性サイ トソルフラクションを用いて開発した。特許出願番号USSN08/12317 5[リー(Lee)ら、1993年9月出願、USSN];リー(Lee)ら、PCT9 4/10529(1994年9月16日出願)およびリー(Lee)ら、ネイチャ ー(Nature)300、n(72)、739−746(1994年12月)(その開 示を出典明示によりその全体を本発明の一部とする)は、サイトカイン特異性結 合タンパク質(以下CSBPと称する)と相互作用し、結合する化合物を同定す るための薬剤をスクリーニングする方法を記載している。しかし、本発明の目的 に関して、結合蛋白質は溶液中単離形態であるかまたは固定化形態であり、ある いは遺伝子操作してファージディスプレーシステム中または融合蛋白として組み 換え宿主細胞の表面上で発現させる。別法として、全細胞またはCSBPを含む サイトソルフラクションをスクリーニングプロトコルにおいて用いる。結合蛋白 の形態にかかわらず、化合物/結合蛋白複合体を形成するのに十分な条件下で複 数の化合物を結合蛋白と接触させ、前記複合体を形成、向上または干渉できる化 合物を検出する。 式(I)の代表的化合物である、実施例1ないし8の化合物は、すべてこの結 合アッセイにおいて<50uMであるIC50の正の抑制活性を示した。 CSBPキナーゼ検定 この検定は、以下の配列:KRELVEPLTPSGEAPNQALLR(残 基661−681)を有する表皮成長因子レセプター(EGFR)−由来ペプチ ド(T669)における32Pの[a−32P]ATPからのトレオニン残基へのC SBP−触媒転移を測定するものである。[ガラゲア(Gal1agher)ら、「ピリジニ ルイミダゾールによるストレス誘発性サイトカイン産生の調整:CSPBキナー ゼの抑制」、バイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー(Bio0rg anic&Medicinal Chemistry)、1996年出版参照]。 キナーゼ反応(総体積30ul)は:25mM Hepes 緩衝液、pH7.5; 10mM MgCl2;170uM ATP(1);10uM Naオルトバナデー ト;0.4mM T669ペプチド;および20−80ngの酵母発現精製CS BP2を含有する[リー(Lee)ら、ネイチャー(Nature)300、n(72)、7 39−746(1994年12月)参照]。化合物([6X]ストック(2)から5μ l)を酵素およびペプチドとともに32P/MgATPとの反応の開始前に20分 間氷上であらかじめインキュベートする。反応を30℃で10分間インキュベー トし、10μlの0.3Mリン酸を添加することにより停止させる。32P−標識 ペプチドを、30μl反応混合物をスポットすることによりホスホセルロース( ワットマン、p81)フィルター上で分離する。フィルターを75mMリン酸で3 回、続いてH2Oで2回洗浄し、32Pについて計数する。 (1)ATPについてCSBPのKmを測定すると170μMであった。した がって、化合物をATPのKm値でスクリーンした。 (2)化合物を通常DMSO中に溶かし、25mM Hepes緩衝液で希釈して、 DMSOの最終濃度を0.17%にした。 式(I)、実施例9および10の代表的化合物はこのキナーゼ検定においてI C50<50uMの正の抑制活性を示した。 プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ−2(PGHS−2)検定: 以下の検定は、LPS刺激ヒト単球におけるヒトPGHS−2たんぱく質発現に 対する式(I)の化合物の抑制効果を測定する方法を記載する。 方法:ヒト末梢血単球をフィコールおよびパーコール勾配による遠心分離により バフィーコートから単離した。細胞を24ウェルプレート中2×106個/ウェ ルで接種し、1時間、1%ヒトAB血清、20mM L−グルタミン、ペニシリ ン−ストレプトマイシンおよび10mM HEPESを補足したRPMI中に付着させ た。 化合物を種々の濃度で添加し、37℃で10分間インキュベートした。LPSを5 0ng/ウェルで添加し(酵素発現を惹起させるため)、37℃で一夜インキュベ ートした。上清を除去し、細胞を冷PBSで1回洗浄した。細胞を100μlの 冷溶解緩衝液(50mM Tris/HCl pH7.5,150mM NaC1、1%NP 40、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、0.1%SDS、300μg/ml DNase、0.1% TRITON X−100、1mM PMSF、1mM ロイペプチ ン、1mMペプスタチン)中に溶解させた。溶解物を遠心分離(10000xg で10分間、4℃)して、細胞片を除去し、可溶性フラクションをSDS PA GE分析(12%ゲル)にかけた。ゲル上で分離したたんぱく質を電気泳動手段 で2時間60ボルトでニトロセルロース膜上に移した。膜を1時間、5%脱脂粉 乳でPBS/0.1% Tween20中で予備処理した。PBS/Tween緩衝液中で 3回洗浄した後、PGHS−2に対して1:2000希釈度のモノ特異性抗血清 またはPGHs−1に対して1:1000の希釈度の抗血清とともに1%BSA を含むPBS/Tween中1時間、連続して震盪しながらインキュベートした。膜 を3回PBS/Tweenで洗浄し、つぎにウサギIg(アマーシャム)に対して1 :3000希釈度のホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ結合ロバ抗血清とと もに1%BSAを含むPBS/Tween中で1時間連続して震盪しながらインキュ ベートした。膜を次にPBS/Tween中3回洗浄し、ECL免疫検出システム(ア マーシャム)を用いて、プロスタグランジンエンドペルオキシダーゼシンターゼ −2の発現のレベルを検出した。 結果:以下の化合物を試験し、活性(前記した検定において記載したサイトカイ ン産生を阻害する強度と類似の有効性でLPS誘発性PGHS−2たんぱく質発現 を抑制)であることが判明した:4−(4−フルオロフェニル)−2−(4−メ チルスルフィニルフェニル)−5−(4−ピリジル)イミダゾール、6−(4− フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−5−(4−ピリジニル)イミダゾ[2 ,1−b]チアゾールおよびデキサメタゾン。いくつかの化合物を試験し、不活 性(10μMまで)であることが判明した;2−(4−メチルスルフィニルフェ ニル)−3−(4−ピリジル)−6,7−ジヒドロ−(5H)−ピロロ[1,2 − a]イミダゾール、ロリプラン、フェニドンおよびNDG。。試験したこれらの 化合物のうちどれも、同様の実験においてPGHS−1またはcPLA2タンパ ク質レベルを抑制しないことが判明した。 TNF−α外傷性脳傷害検定 この検定は、ラットにおける実験的に誘発した側液打法外傷性脳障害(TBI) の後に起こる特定の脳領域における腫瘍壊死因子mRNAの発現を調べるために 行う。成熟スプラグ−ドーリーラット(n=42)をペントバルビタールナトリ ウムで麻酔し(60mg/kg、i.p.)、左側頭頭頂皮質(n=18)に集 中させた中程度(2.4気圧)の側液打法脳傷害を起こすかまたは「疑似」治療 (傷害なしで麻酔および手術を施した。n=18)。動物を傷害の1、6および2 4時間後に断頭により屠殺し、脳を取り出し、左(傷害)頭頂皮質(LC)、対側 性右皮質(RC)の対応する部位、傷害を受けた頭頂皮質に隣接する皮質(LA) 、右皮質における対応する隣接部位(RA)、左海馬(LH)および右海馬(RH )の組織サンプルを調製した。全RNAを単離し、ノザンブロットハイブリダイ ゼーションを行い、TNF−α正対照RNAに対して定量した(マクロファージ=1 00%)。外傷を起こさせた半球において傷害の1時間後に、TNF−αmRNAの 著しい増加がLH(104±17%の正対照、疑似に比較してp<0.05)、 LC(105±21%、p<0.05)、およびLA(69±8%、p<0.01 )において観察される。LH(46±8%、p<0.05)、LC(30±3%、 <0.01)およびLA(32±3%、p<0.01)においても増加したTNF −αmRNA発現が6時間に観察され、これは傷害の24時間後になくなる。対 側性半球において、TNF−αmRNAの発現は、傷害後1時間で、RH(46±2 %、p<0.01)、RC(4±3%)およびA(22±8%)において増加し 、6時間で、RH(28±11%)、RC(7±5%)およびA(26±6%、p <0.05)において増加するが、24時間後には増加しない。疑似(傷害なし に手術)または実験を受けていない動物において、TNF−αmRNAの発現にお ける一貫した変化がいずれの半球におけるいずれの6つの脳領域においても、い ずれの時点でも見られない。これらの結果は、脳傷害の後に、TNF−αmRNA の一時的発現が外傷を受けていない半球部分を含む特定の脳領域で変化すること を示す。TNF−αは神経成長因子(NGF)を誘発でき、他のサイトカインの活 性化星状細胞からの放出を刺激するので、TNF−αの遺伝子発現における外傷後 の変化はCNS外傷に対する急性および再生性応答の両方において重要な役割を 果たす。 IL−βmRNAについてのCNS傷害モデル この検定は、ラットにおいて実験的側液打法外傷を受けた脳障害(TBI)後 の特定の脳領域におけるインターロイキン−1β(IL−β)mRNAの発現を 特徴とする。成熟スプラグ−ドーリーラット(n=42)をペントバルビタール ナトリウムで麻酔し(60mg/kg、i.p.)、左側頭頭頂皮質(n=18) に中程度(2.4気圧)の側液打法脳傷害を集中させるかまたは「疑似」治療( 傷害なしで麻酔および手術を施しす)を施した。動物を傷害の1、6および24 時間後に断頭により屠殺し、脳を除去し、左(傷害)頭頂皮質(LC)、対側性右 皮質(RC)における対応する領域、傷害を受けた頭頂皮質に隣接する皮質(L A)、右皮質における対応する隣接部位(RA)、左海馬(LH)および右海馬( RH)の組織サンプルを調製する。全RNAを単離し、ノザンブロットハイブリダ イゼーションを行い、脳組織IL−1βmRNAの量を、同ゲル上に負荷したIL−1 β正マクロファージRNAの相対的放射能の%として表す。脳傷害の1時間後に 、外傷を受けた半球において、IL−1βmRNAの著しい増加がLC(20.0± 0.7%の正対照、n=6、疑似動物に比較してp<0.05)、LH(24. 5±0.9%、p<0.05)およびLA(21.5±3.1%、p<0.05 )において観察され、これは傷害の6時間後まで、LC(4.0±0.4%、n =6、p<0.05)およびLH(5.0±1.3%、p<0.05)において 高いままであった。疑似または実験を受けていない動物において、IL−1βmR NAの発現はいずれの脳領域においても見られない。これらの結果は、TBIの 後に、IL−1βmRNAの一時的発現が脳の特定の領域において部分的に刺激さ れることを示す。IL−1βなどのサイトカインにおけるこれらの部分的変化は脳傷 害の外傷後病 理学的または再生成続発症において重要な役割を果たす。 合成例 本発明を以下の単に例示的であって、本発明の範囲を制限しないと考えられる 実施例により記載する。特記しないかぎり、すべての温度は摂氏で示し、すべて の溶媒は入手できるかぎりの高い純度で、すべての反応はアルゴン雰囲気中無水 条件で行う。 実施例において、すべての温度は摂氏温度(℃)である。特記しないかぎり、 質量スペクトルは、高速原子衝撃法をもちいてVG Zab質量分光光度計で行 った。1H−NMR(以下「NMR」と称する)スペクトルを250MHzでブ ルーカーAM250またはAm400分光光度計を用いて記録した。多重度は以 下のように示した:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多 重線、brはブロードなシグナルを表す。Sat.は飽和溶液を意味し、eqは 主要反応物に対する試薬のモル当量の比を示す。 フラッシュクロマトグラフィーはメルクシリカゲル60(230−400メッ シュ)上で行う。 実施例1 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール (a)4−フルオロフェニル−トシルスルホノメチルホルムアミド p−トルエンスルフィン酸ナトリウム塩(30g)のH2O(100mL)中 懸濁液に、メチルt−ブチルエーテル(50mL)を添加し、続いて濃HCl( 15mL)を滴下した。5分間攪拌した後、有機相を除去し、水性相をメチルt −ブチルエーテルで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、ほぼ乾固するまで 濃縮した。ヘキサンを添加し、遊離酸を濾過した。 p−トルエンスルフィン酸(22g、140.6ミリモル)、p−フルオロベン ズアルデヒド(22mL、206ミリモル)、ホルムアルデヒド(20mL,50 3ミリモル)およびカンフルスルホン酸(4g、17.3ミリモル)を合し、6 0℃で18時間攪拌した。得られた固体を粉砕し、MeOH(35mL)および ヘキサン(82mL)の混合物と撹拌し、濾過した。固体をMeOH/ヘキサン 中に再懸濁し、激しく攪拌して残存する塊を潰す。濾過して、標記化合物を得た (27g、収率62%)。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 8.13 (s,1H)、7.71(d,2H)、7.43(dd,2H)、7.32(d,2 H)、7.08(t,2H)、6.34(d,1H)2.45(s,3H) (b)4−フルオロフェニル−トリルスルホノメチルイソシアニド エチレングリコールジメチルエーテル(DME)(32mL)中前記工程の化合 物(2.01g、6.25ミリモル)を−10℃に冷却した。POCl3(1. 52mL、16.3ミリモル)を添加し、続いてDME(3mL)中トリエチル アミン(4.6mL、32.6ミリモル)を内部温度を−5℃以下に保ちながら 滴下した。混合物を1時間にわたって徐々に加温し、H2O中で冷却し、EtO Acで抽出した。有機相を飽和水性NaHCO3で洗浄し、乾燥し(Na2SO4) 、濃縮した。得られた残渣を石油エーテルで磨砕し、濾過して、標記化合物を得 た(1.7g、収率90%)。1H NMR(CDCl3):δ 7.63(d,2H)、 7.33(m,4H)、7.10(t,2H)、5.60(s,1H)、2.50 (s,3H) (c)2−N−メチルチオピリミジン−4−カルボキシアルデヒドジメチルアセ タール ピルビンアルデヒドジメチルアセタール(60mL、459ミリモル)および N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(60mL、459ミリモル) を一緒に100℃で18時問攪拌した。混合物を冷却した。 メタノール(300mL)、チオ尿素(69.6g)およびナトリウムメトキシ ド(231mL、MeOH中25wt%)を前記混合物に添加し、70℃で2時 間攪拌した。冷却後、ヨードメタン(144mL)を滴下し、混合物を3時間室 温で攪拌した。EtOAcおよびH2Oで希釈した後、有機相を分離し、乾燥し( Na2SO4)、濃縮して、褐色油状の標記化合物を得た(75.5g、収率82 %)。1H NMR(CDCl3):δ 8.17(d,1H)、6.77(d, 1H)、5.15(s,1H)、3.40(s,6H) (d)2−メチルチオピリミジン−4−カルボキシアルデヒド 3N HCl(45mL)中前記工程からの化合物(10.04g、55ミリ モル)の混合物を47℃で24時間攪拌した。冷却後、EtOAcを添加し、続 いて固体NaHCO3を添加した。水性相をEtOAcで抽出した(4×100m L)。有機相を合し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、黄色泡状の標記化合物を 得た。1H NMR(CDCl3):δ 9.95(s,1H)、8.77(d,1H) 、7.43(d,1H)、2.63(s,3H) (e)1−アミノ−4−(1,3−ジオキシシクロペンチル)シクロヘキサン 1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(27.6g、177ミ リモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(49.2g、708ミリモル)のH2 O(250mL)中混合物に、Na2CO3(49.2g、547ミリモル)を 数回にわけて添加した。1時間攪拌後、混合物をEtOAcで抽出した。有機相 を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、4−(1,3−ジオキシシクロペンチル)− シクロヘキサノンオキシムを得た(27.5g、収率90%)。 オキシム(27.5g、161ミリモル)、ラネーNi(EtOH中懸濁液と して約13.5mL)およびEtOH(200mL)を合し、50psi H2 で4時間震盪した。触媒を濾過し、濾液を濃縮して、無色油状の標記化合物を得 た(23.6g、収率93%)。1H NMR(CDCl3):δ 2.64(m,1 H)、1.75−1.25(m,12H) (f)2−メチルチオピリミジン−4−カルボキシアルデヒド(4−エチレンケ タールシクロヘキシル)イミン 実施例1(d)で調製した2−メチルチオピリミジン−4−カルボキシアルデ ヒド(9.5g、6.9ミリモル)および前記工程からの1−アミノ−4−(1 ,3−ジオキシシクロペンチル)シクロヘキサン(10.8g、6.9ミリモル )の混合物をDMF(150mL)中で18時間攪拌した。標記化合物を精製せ ずに用いた。1H NMR(CDCl3):δ 8.51(d,1H)、8.21(s ,1H)、7.53(d,1H)、3.93(s,4H)、3.40(m,1H)、2 . 55(s,3H)、1.94−1.70(m,6H)、1.61(m,2H) (g)1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル)イミダゾール−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル 0℃に冷却したDMF中前記実施例からの粗生成物に実施例1(b)で調製し た4−フルオロフェニル−ートリルスルホノメチルイソシアニド(26g、90 ミリモル)およびK2CO3(15.7g、113.6ミリモル)を添加した。混 合物を0℃で3時間攪拌し、徐々に室温に暖め、18時間攪拌した。EtOAc を添加し、混合物を濾過し、固体をEtOAcで洗浄した。H2Oを濾液に添加 し、有機相を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮した。混合物をほぼ乾固するま で蒸発させ、濾過し、1:1EtOAc/ヘキサンで洗浄して、淡黄色結晶の標 記化合物を得た。1H NMR(CDCl3):δ 8.33(d,1H)、7.81 (s,1H)、7.43(q,2H)、7.12(t,2H)、6.78(d,1H)、 4.74(m,1H)、4.00(s,4H)、2.59(s,3H)、2.18(d d,2H)、2.04(dp,2H)、1.89(dd,2H)、1.70(dt, 2H) (h)1−(4-エチレンケタールシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メチルスルホキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 0℃の前記工程からの化合物(0.20g、0.48ミリモル)のTHF(2m L)およびMeOH(1mL)中溶液に、H2O(2mL)中に溶解したオキソ ンモノペルスルフェート(0.36g、0.56ミリモル)を添加した。混合物 を0.5時間攪拌し、10% NaOH中に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機 相を乾燥し(Na2SO4)、濃縮した。得られた残渣をEt2Oで磨砕し、濾過し て、白色固体の標記化合物を得た(0.089g、収率45%)。1H NMR(C DCl3):δ 8.36(d,1H)、7.82(s,1H)、7.42(q,2H) 、7.02(t,2H)、6.79(d,1H)、4.80(m,1H)、4.00( s,3H)、2.20(m,2H)、2.06(m,3H)、1.89(m,2H)、 1.70(m,5H) (i)1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール ナトリウムメトキシド(5.17mL、22.6ミリモル、MeOH中25w t%)を乾燥THF(33mL)に添加し、続いて前記実施例からの化合物(5 g、11.3ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、EtOAc に積層し、H2Oで希釈した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濃縮した。残渣を フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2)によ り精製した。得られた残渣を、EtOAc/ヘキサン(1:1)で磨砕して、白 色固体の標記化合物を得た(3.57g、収率77%)。1H NMR(CDCl3): δ 8.34(d,1H)、7.81(s,1H)、7.40(q,2H)、7.00 (t,2H)、6.78(d,1H)、4.79(m,1H)、4.05(s,3H)、 3.99(s,4H)、2.17(m,2H)、2.05(s,2H)、1.90(m ,2H)、1.69(dt,2H) (j)1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程からの化合物(10.73g、26.23ミリモル)の3N HCl (150mL)中混合物を36時間攪拌し、飽和水性Na2CO3で中和し、濾過 した。固体を水で洗浄し、水性混合物をEtOAcで抽出した。有機相を乾燥し (Na2SO4)、濃縮して、白色結晶の標記化合物を得た。融点212−214 ℃。 実施例2 トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニ ル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 実施例1(j)の化合物(0.099g、0.27ミリモル)のMeOH/T HF(1mL、1:1)中溶液に、NaBH4溶液[1mL、0.10g NaB H4、MeOH(2.5mL)、および25%MeOH中NaOMe(0.2mL) を合することにより調製した1M溶液]を添加した。10分間攪拌後、混合物を 飽和Na2CO3で急冷し、溶媒を蒸発させた。残渣をMeOH/H2Oから再結 晶して、白色針状晶の標記化合物を得た(0.063g、収率63%)。融点1 8 8−190℃。 実施例3 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[2 −メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 実施例1 (f)の化合物を用いる以外は実施例1(j)の手順にしたがって 、白色結晶の標記化合物を得た。融点201−203℃。 実施例4 トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニ ル)−5−[(2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 実施例3の化合物を用いる以外は実施例2の手順にしたがって、白色結晶の標 記化合物を得た。融点194−196℃。 実施例5 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−ヒドロキシ)ピリミジン-4-イル]イミダゾール (a)1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−ヒドロキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール MeOHを用いず、混合物を室温に暖め、不溶性生成物を濾過する以外は実施 例1(h)の手順にしたがって、白色固体の標記化合物を得た。1H NMR(C DCl3):δ 8.03(dd,1H)、7.69(d,1H)、7.35(m,2 H)、6.88(dt,2H)、6.17(dd,1H)、4.35(m,1H)、3 .90(m,4H)、2.06−1.85(m,4H)、1.75(d,2H)、1. 56(dt,2H) (b)1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2−ヒドロキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程からの化合物を用いる以外は実施例1(j)の手順にしたがって、白 色固体の標記化合物を得た。融点236−238℃。 実施例6 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2 −イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール (a)1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2-イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 金属ナトリウム(0.161g、0.7ミリモル)およびイソプロパノール( 30mL)の混合物を穏やかに加熱しながら金属ナトリウムが溶解するまで攪拌 した。実施例1(h)で調製した1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル) −4−(4−フルオロフェニル)−5−[(2−メチルスルホキシ)ピリミジン− 4−イル]イミダゾール(0.3g、0.7ミリモル)のイソプロパノール(1 0mL)中懸濁液を添加し、混合物を2時間90℃で攪拌した。混合物を冷却し 、H2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濃縮 した。EtOH/H2Oから結晶化して標記化合物を得た(0.15g、収率49 %)。1 H NMR(CDCl3):δ 8.35(d,1H)、7.81(s,1H)、7. 43(q,2H)、7.01(t,2H)、6.73(d,1H)、5.30(m,1H)、 4.77(m,1H)、3.99(s,4H)、2.16(m,2H)、2.05(d q,2H)、1.90(d,2H)、1.68(dt,2H)、1.45(d,6H) (b)1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2−イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程からの化合物を用いる以外は実施例1(j)の手順にしたがって、白 色結晶の標記化合物を得た。融点161−163℃。 実施例7 1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5− [(2−イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 実施例6(b)の化合物を用いる以外は実施例2の手順にしたがって、標記化 合物を得た。融点208−211℃。 実施例8 シス/トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−( 4−フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾ ー ル 実施例1(j)の化合物(0.25g、0.68ミリモル)の乾燥THF(5 mL)中懸濁液を−78℃に冷却した。メチルマグネシウムブロミド(3mL、 9ミリモル、Et2O中3M)を添加し、反応をゆっくり0℃に2時間かけて暖 めた。反応物をH2Oで急冷し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し(Na2 SO4)、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5% MeOH/CH2Cl2)により精製した。得られた残渣をEtOAc/ヘキサン( 1:1)で磨砕して、白色固体の標記化合物を得た(0.06g、収率23%)。 融点170−180℃。 実施例9 トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニ ル)−5−[(2-エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール (a)1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール NaH(0.36g、9ミリモル)の乾燥THF(9ミリモル)中懸濁液に、 エタノール(2mL)を滴下した。気体の発生が終わったら、実施例1(i)か らの1−(4−エチレンケタールシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニ ル)−5−[(2−メチルスルホキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール(1 .3g、2.9ミリモル)を添加し、混合物を4時間攪拌した。混合物をH2O 中に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、黄 色固体の標記化合物を得た(1.20g、収率98%)。1H NMR(CDCl3): δ 8.32(d,1H)、7.80(s,1H)、7.40(q,2H)、7.00 (t,2H)、6.75(d,1H)、4.76(m,1H)、4.45(q,2H)、 4.00(s,4H)、2.17(m,2H)、2.03(dq,2H)、1.88( dd,2H)、1.76(dt,2H)、1.48(t,3H) (b)1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程からの化合物を用いる以外は実施例1(j)の手順にしたがって、固 体の標記化合物を調製した。1H NMR(CDCl3):δ 8.36(d,1 H)、7.78(s,1H)、7.43(q,2H)、7.03(t,2H)、6.79 (d,1H)、5.30(m,1H)、4.49(q,1H)、4.09(q,1H)、 2.55(m,6H)、2.10(m,2H)、1.50(t,3H) (c)トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロ フェニル)−5−[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程からの化合物を用いる以外は実施例2の手順にしたがって、白色針状晶 の標記化合物を調製した。融点184−186℃。 実施例10 シス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル) −5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 実施例2の化合物(1.0g、2.7ミリモル)のTHF中溶液に、トリフェ ニルホスフィン(0.82g、3.12ミリモル)を添加し、溶液を15分間攪 拌した。安息香酸(0.43g、3.53ミリモル)およびジイソプロピルアゾ カルボキシレート(0.66g、3.26ミリモル)を添加した。溶液を24時 間攪拌し、溶媒を真空下で除去した。安息香酸塩をフラッシュクロマトグラフィ ーにより単離し、THF中に溶解させた。水性1M LiOH(4.6mL)で 鹸化し、続いてクロマトグラフィーにより、白色固体(0.6g、60%)を得 、これを水性EtOHから結晶化した(融点145−147℃)。 実施例11 トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニ ル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール (a)2−チオプロピル−4−ジメトキシメチルピリミジンの合成 攪拌棒、温度計、100mLの添加漏斗および還流冷却器を備えた1Lの三つ 口フラスコにN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(88.7g、 98.9mL、700ミリモル)およびピルブアルデヒドジメチルアセタール( 85.3g、86.8mL、700ミリモル)を仕込み、油浴中で100℃に3 −4時間加熱する。溶液を85℃に冷却し、チオ尿素(48.9g、636.4 ミ リモル)およびNaOMe(MeOH中25wt%、151.2g、160mL 、700ミリモル)を添加し、85℃で3−4時間攪拌する。溶液を65℃に冷 却し、1−ブロモプロパン(86.9g、64.4mL、700ミリモル)を添 加漏斗に仕込み、ゆっくり10ないし15分かけて反応物に添加して、溶液を穏 やかな還流状態にする。1時間後、100mLのEtOAcを反応物に添加し、 油浴温度を95℃にする。還流冷却器を蒸留ヘッドに換え、150−200mL の溶媒を反応物から蒸留する。さらに400mLのEtOAcおよび120mL のH2Oを添加し、50℃で5分間攪拌する。分液漏斗に移し、水性相を分離す る。60mLのH2Oを添加し、攪拌し、水性相を分離する。EtOAc溶液を 分析して標記化合物の収率を測定する。 別法として、1−ブロモプロパンはアルキルハライドに代えることができ、ア ルキル化が0℃ないし100℃で起こる。 (b)トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロ フェニル)−5−[(2-プロピルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 250mLのEtOAc中に溶解させた前記(a)の生成物(58.3g、2 55.6ミリモル)の溶液に、213mL(638ミリモル)の3N HClを 添加し、HPLCが出発物質が消滅したことを示すまで得られた溶液を55℃で 2−3時間加熱した。溶液を室温に冷却し、200mLのEtOAcで希釈し、 132mLの50% NaOH溶液でpH6−7にした。溶液をさらに20gの 固体NaHCO3の添加により中和した。混合物を分液漏斗に移し、下層である 水性層を除去した。有機層を1Lの丸底フラスコに移し、ロータリーエバポレー ターで真空下に総体積約100mLに濃縮した。残渣を175mLのアセトニト リル中に溶解させ、トランス−4−アミノシクロヘキサノール(25.02g、 217ミリモル)を添加した。得られた溶液を室温で約20分間攪拌し、この時 点でHPLCは前記で形成されたアルデヒドはすべて消費されたことを示した。 溶液をロータリーエバポレーターで総体積約130mLに濃縮し、残渣を205 mLのDMF中で希釈した。前記実施例1(b)のトシルイソニトリル(48. 0g、166.1ミリモル)およびK2CO3(26.5g、191.7ミリモル ) を添加し、得られた溶液を35℃で2.5時間攪拌し、この時点でHPLCはイ ミンがもう存在しないことを示した。溶液を室温に冷却し、400mLのTBM Eおよび250mLのH2Oで希釈し、分液漏斗に移した。混合物を震盪し、静 置し、下方の水性層を除去した。水性層を2回300mLのTBMEで抽出し、 2つのTBME層を合し、200mLのH2Oで洗浄した。有機層を集め、総体 積約300mLに濃縮した。約80mLのヘキサンを添加し、生成物を溶液から 3−4時間かけて結晶化した。生成物をブフナー漏斗を通して濾過し、真空オー ブン中で60℃で乾燥して、44g(収率64%)の標記化合物を得た。 (c)トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロ フェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール 前記工程(b)の生成物(10.8g、26.2ミリモル)を43mLのMe OH中に溶解させ、オキソンTM(12.1g、19.6ミリモル)を添加し、 得られた懸濁液を室温で4−24時間攪拌した。HPLCで出発物質が残存しな いことを確認後、残存するオキソンTM塩を、懸濁液のブフナー漏斗を通しての 濾過により除去した。NaOMe/MeOH溶液(25%、16mL)を、pH が約12になるまで溶液に添加した。20分後、HPLCで反応が完了したこと を確認し、100mLの水を反応物に添加した。得られた溶液を室温で3時間攪 拌し、ブフナー漏斗を通して濾過し、50mLの水ですすいだ。淡白色固体を真 空オーブン中で65℃で18時間乾燥して、収量6.0g(収率62%)の標記 化合物を得た。 前記事項は、好ましい具体例を含む本発明を完全に開示するものである。本明 細書に開示した具体例の修正および改良は以下の請求項の範囲内である。さらに 工夫することなく、当業者は前記載事項を用いて本発明を最大限活用することが できると考えられる。したがって、本明細書の実施例は単なる例示であって、本 発明の範囲をなんら制限するものではないと考えられる。排他的性質および優先 権を主張する本発明の範囲は以下のとおりである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61K 31/00 617 19/00 619 29/00 629 43/00 643D A61K 31/506 31/505 601 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL, IS,JP,KG,KP,KR,LK,LR,LT,L V,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA,US, UZ,VN (72)発明者 ソレンソン,マーガレット・イー アメリカ合衆国19045ペンシルベニア州ス ウェーズバーグ、ジェファーソン・ストリ ート677番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: [式中、 R1は、C1-4アルコキシまたはC1-4アルキルチオ基で置換されており、加え て、独立して、C1-4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルコキシ、C1-4 アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、CH2OR12、アミノ、モノお よびジ−C1-6アルキル置換アミノ、N(R10)C(O)Rcまたは5ないし7員環で あって、酸素、硫黄またはNR15から選択される付加的なヘテロ原子を有してい てもよいN−複素環で置換されていてもよい4−ピリジル、ピリミジニル、キノ リル、イソキノリニル、キナゾリン−4−イル、1−イミダゾリルまたは1−ベ ンズイミダゾリルであり; R4は、1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニル、ナフト−1 −イルまたはナフト−2−イルであって、その置換基は、各々、4−フェニル、 4−ナフト−1−イル、5−ナフト−2−イルまたは6−ナフト−2−イルの置 換基については、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−C(Z)NR717、−C(Z)O R16、−(CR1020)vCOR12、-SR5、−SOR5、−OR12、ハロ−置換C1-4 アルキル、C1-4アルキル、−ZC(Z)R12、−NR10C(Z)R16または−( CR1020vNR1020から、他の位置の置換については、ハロゲン、シアノ 、−C(Z)NR1314、−C(Z)OR3、−(CR1020m"COR3、−S (O)m3、−OR3、ハロ−置換C1-4アルキル、−C1-4アルキル、−(CR1 020m"NR10C(Z)R3、−NR10S(O)m'8、−NR10S(O)m'NR7 17、−ZC(Z)R3または−(CR1020m"NR131 4 から独立して選択され; vは0、または1または2の整数であり; mは0、または1または2の整数であり; m’は1または2の整数であり; m”は0、または1ないし5の整数であり; Rcは水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリールC1-4 アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-4アルキル、ヘテロサイクリル またはヘテロサイクリルC1-4アルキルC1-4アルキルであり; R2は、置換されていてもよいC3-7シクロアルキルまたはC3-7シクロアルキ ルC1-10アルキルであり; R3は、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルC1-10アルキルまたはR8であり ; R5は水素、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルまたはNR7 17であって、−SR5が−SNR717であり、−SOR5が−SOHである場 合を除き; R7およびR17は、各々、独立して、水素またはC1-4アルキルから選択される か、またはR7およびR17は結合している窒素と一緒になって、酸素、硫黄また はNR15から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよい5ないし7員 の複素環を形成し; R8はC1-10アルキル、ハロ−置換C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-1 0 アルキニル、C3-7シクロアルキル、C5-7シクロアルケニル、アリール、アリ ールC1-10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1-10アルキル、(CR1 020)nOR11、(CR1020)nS(O)m18、(CR1020nNHS(O)218 、(CR1020)nNR1314であり、ここにアリール、アリールアルキル、ヘテ ロアリール、ヘテロアリール−アルキルは置換されていてもよく; nは1ないし10の整数であり; R9は水素、−C(Z)R11、置換されていてもよいC1-10アルキル、S(O)218 、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアリール−C1- 4 アルキルであり; R10およびR20は、各々、独立して、水素またはC1-4アルキルから選択され ; R11は水素またはR18であり; R12は水素またはR16であり; R13およびR14は、各々、独立して、水素、置換されていてもよいC1-4アル キル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアリール−C1-4 アルキルから選択されるか、またはそれらが結合している窒素と一緒になっ て、酸素、硫黄またはNR9から選択される付加的なヘテロ原子を含有していて もよい5ないし7員の複素環を形成し; R15は水素、C1-4アルキルまたはC(Z)−C1-4アルキルであり; R16はC1-4アルキル、ハロ−置換C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキル であり; R18はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール 、アリールC1-10アルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル−C1-10アル キル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および Zは酸素または硫黄を意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.R1が置換4−ピリジルまたは4−ピリミジニルである請求項1記載の化 合物。 3.置換基がC1-4アルコキシである請求項2記載の化合物。 4.R4が置換されていてもよいフェニルである請求項2記載の化合物。 5.フェニルが、ハロゲン、−SR5、−S(O)R5、−OR12、ハロ−置換− C1-4アルキルまたはC1-4アルキルにより独立して1回またはそれ以上の回数置 換されている請求項4記載の化合物。 6.R2が置換されていてもよいC4ないしC6シクロアルキルから選択される 請求項1記載の化合物。 7.R2が置換されていてもよいC4またはC6シクロアルキルC1-4アルキルか ら選択される請求項1記載の化合物。 8.シクロアルキル環が、ハロゲン;ヒドロキシ;C1-10アルコキシ; S(O)m1-10アルキル(ここに、mは0、1または2である);アミノ;シア ノ、ニトロ;NR717基;C1-10アルキル;置換アルキル(ここに、置換基はハ ロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、NR717、S(O)m1-4アルキル、C( O)OR11から選択される);−O−(CH2)sO−(sは1ないし3である);−C (O)H;=O;=N-OR11;−N(R10)-OH;−N(ORb)−C(O)−R6; 置換されていてもよいアリール;または置換されていてもよいアリールアルキル ;N(R10)C(O)X1;C(O)OR11;置換されていてもよいアルキレン;または 置換されていてもよいC1-10アルキニルにより1ないし3回置換されていて; ここに、Rbは水素、医薬上許容されるカチオン、アロイルまたはC1-10アル カノイル基であり; R6はNR1921;アルキル1-6;ハロ置換アルキル1-6;ヒドロキシ置換アル キル1-6;アルケニル2-6;ハロゲン、アルキル1-6、ハロ置換アルキル1-6、ヒド ロキシル、またはアルコキシ1-6により置換されていてもよいアリールまたはヘ テロアリールであり; R19はHまたはアルキル1-6であり; R21は、H、アルキル1-6、アリール、ベンジル、ヘテロアリール、ハロゲン またはヒドロキシルで置換されているアルキル、あるいはハロ、シアノ、アルキ ル1-12、アルコキシ1-6、ハロ置換アルキル1-6、アルキルチオ、アルキルスルホ ニル、またはアルキルスルフィニルからなる群より選択されるものにより置換さ れているフェニルであるか;またはR19およびR21は結合している窒素と一緒に なって5ないし7員環を形成し、その環原子は、酸素、硫黄または窒素から選択 されるヘテロ原子により置換されていてもよく; X1はC1-4アルキル、アリールまたはアリールC1-4アルキル;N(R10)C(O )アリールである請求項6または7記載の化合物。 9.任意の置換基が、ヒドロキシ、アリール、アリールアルキル、アルキル、 アルキニル、NR717、NR7171-6アルキル、=O、=NOR11、−NH( OH)、−N(OH)−C(O)−NH2、シアノアルキル、ニトロアルキル、または −O−(CH2)2O−である請求項8記載の化合物。 10. 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−5−[4−(2−メトキシ)ピリミジニル]−4−(4−フルオロ フェニル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)イミダゾール; シス−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]−4−(4−フルオロフェ ニル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)イミダゾール; 5−[4−(2−メチルチオ)ピリミジニル]−4−(4−フルオロフェニル )−1−(4−オキソシクロヘキシル)イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4-オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−ヒドロキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2-イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル: トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。 11.請求項1ないし10のいずれかに記載の化合物と、医薬上許容される担 体または希釈剤を含んでなる医薬組成物。 12. シス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル )−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾ− ル; である化合物またはその医薬上許容される塩。 13.医薬上許容される担体または希釈剤と、 シス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル )−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル; である化合物またはその医薬上許容される塩とを含んでなる医薬組成物。 14.哺乳動物におけるサイトカイン介在疾患の治療法であって、その治療を 必要とする哺乳動物に有効量の請求項1ないし13のいずれかに記載の式(I) の化合物を投与することからなる方法。 15.哺乳動物が、乾癬性関節炎、ライター症候群、慢性関節リウマチ、痛風 、外傷性関節炎、風疹関節炎および急性滑膜炎、慢性関節リウマチ、リウマチ様 脊椎炎、変形性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎症状、敗血症、敗血症性シ ョック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、アルツハイ マー 病、卒中、神経外傷、喘息、成人呼吸窮迫症候群、脳性マラリア、慢性肺炎、珪 肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収症、骨粗髭症、再発狭窄症、心臓および腎臓 再潅流傷害、血栓症、糸球体腎炎、糖尿病、対宿主性移植片反応、同種異系移植 片拒絶反応、炎症性腸管疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、筋肉 の変性、湿疹、接触性皮膚炎、乾癬、日焼け、および結膜炎から選択されるサイ トカイン介在疾患にかかっている請求項14記載の方法。 16.サイトカイン介在疾患が、喘息、骨粗鬆症または関節炎である請求項1 3記載の方法。 17.哺乳動物における炎症の治療法であって、その治療を必要とする哺乳動 物に有効量の請求項1ないし13のいずれかに記載の式(I)の化合物を投与す ることからなる方法。 18.哺乳動物における骨粗鬆症の治療法であって、その治療を必要とする哺 乳動物に有効量の請求項1ないし13のいずれかに記載の式(I)の化合物を投 与することからなる方法。 19.哺乳動物におけるCSBP/RK/p38キナーゼ介在疾患の治療法で あって、その治療を必要とする哺乳動物に有効量の請求項1ないし13のいずれ かに記載の式(I)の化合物を投与することからなる方法。 20.哺乳動物が、乾癬性関節炎、ライター症候群、慢性関節リウマチ、痛風 、痛風性関節炎、外傷性関節炎、風疹関節炎および急性滑膜炎、慢性関節リウマ チ、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎症状、敗 血症、敗血症性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症 候群、アルツハイマー病、卒中、神経外傷、喘息、成人呼吸窮迫症候群、脳性マ ラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収症、骨粗鬆症、再発狭 窄症、心臓および腎臓再潅流傷害、血栓症、糸球体腎炎、糖尿病、対宿主性移植 片反応、同種異系移植片拒絶反応、炎症性腸管疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎 、多発性硬化症、筋肉の変性、湿疹、接触性皮膚炎、乾癬、日焼け、および結膜 炎であるCSBP/RK/p38キナーゼ介在疾患にかかっている請求項18記 載の方法。 21.請求項1に記載の式(I)の化合物の製法であって、 式(11): [式中、pは0または2である] で示される化合物を、式(III): で示される化合物と式(II)のイソニトリル基を脱プロトン化するのに十分な強さ の塩基と反応させ(ここに、R1、R2およびR4は請求項1における記載と同じで あるか、R1、R2およびR4基の前駆体であり、Arは置換されていてもよいフ ェニル基である)、その後要すれば、R1、R2およびR4の前駆体をR1、R2およ びR4基に変換することからなる方法。 22.pが0である場合、反応にて塩基としてTBDを利用する請求項21記 載の方法。 23.pが2である場合、塩基がアミン、炭酸塩、水素化物、またはアルキル もしくはアリールリチウム試薬である請求項21記載の方法。 24.式(III)のイミンを式(II)との反応前に単離する請求項21記載の方 法。 25.式(III)のイミンを式(II)との反応前に系内にて形成する請求項21 記載の方法。 26.イミンを、式:R4CHO(式中、R4は式(I)における記載と同じ) のアルデヒドを、式:R2NH2(式中、R2は式(I)における記載と同じ)の 第1アミンと反応させることにより系内にて形成する請求項25記載の方法。 27.系内でのイミンの形成が脱水条件を利用する請求項26記載の方法。 28.溶媒が、N,N−ジメチル−ホルムアミド(DMF)、ハロゲン化溶媒、 テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アルコール 、ベンゼン、トルエンまたはDMEである請求項27記載の方法。 29.アルデヒドであるR1CHOが、式: [式中、 XはC1-4アルコキシまたはC1-4アルキルチオであり、X1は請求項1に記載 の式(I)におけるR1基上の任意の置換基の記載と同じ] で示されるピリミジンアルデヒドであり、式(I)の化合物またはその医薬上許 容される塩を得る請求項25記載の方法。 30.第一アミンR2NH2がC3-7シクロアルキルアミン、C3-7シクロアルキ ルC1-10アルキルアミンであり、そのすべてが置換されていてもよい請求項25 記載の方法。 31.R2のR2部分が、4−ヒドロキシシクロヘキシル、4−ケトシクロヘキ シル、4−オキシラニルシクロヘキシル、4−メチル−4−ヒドロキシシクロヘ キシル、4−イソプロピル−4−ヒドロキシシクロヘキシル、4−ピロリニンジ ル−シクロヘキシル、4−メチル−4−アミノシクロヘキシル、4−メチル−4 −アセトアミドシクロヘキシル、4−フェニル−4−ヒドロキシシクロヘキシル 、4−ベンジル−4−ヒドロキシシクロヘキシル、1−プロペニル−4−ヒドロ キシ、4−ヒドロキシ−4−アミノ−シクロヘキシル、4−アミノメチル−4− ヒドロキシシクロヘキシルまたは4−(1,3−ジオキシシクロペンチル)シク ロヘキシルである請求項29記載の方法。 32.化合物が: 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−5−[4−(2−メトキシ)ピリミジニル]−4−(4−フルオロ フェニル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)イミダゾール; シス−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]−4−(4−フルオロフェ ニル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)イミダゾール; 5−[4−(2−メチルチオ)ピリミジニル]−4−(4−フルオロフェニル )−1−(4−オキソシクロヘキシル)イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メチルチオ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−ヒドロキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−オキソシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[( 2−イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; 1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル)−5 −[(2-イソプロポキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−エトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; またはその医薬上許容される塩である請求項21記載の方法。 33.化合物が: シス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェニル )−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(4−フルオロフェ ニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; シス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4−フル オロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾール; トランス−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−(4− フルオロフェニル)−5−[(2−メトキシ)ピリミジン−4−イル]イミダゾー ル: またはその医薬上許容される塩である請求項32記載の方法。 34.哺乳動物におけるプロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ- 2(PGHS−2)の合成の阻害法であって、該哺乳動物に有効量の請求項1に 記載の式(I)の化合物を投与することからなる方法。 35.PGHS−2の阻害が、浮腫、熱、痛覚過敏、神経筋痛、頭痛、癌痛ま たは関節炎痛の予防または治療的処置において用いられる請求項34記載の方法 。
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