JP2000501762A - エポキシ樹脂用硬化剤を調整するための方法 - Google Patents

エポキシ樹脂用硬化剤を調整するための方法

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JP2000501762A JP09522033A JP52203397A JP2000501762A JP 2000501762 A JP2000501762 A JP 2000501762A JP 09522033 A JP09522033 A JP 09522033A JP 52203397 A JP52203397 A JP 52203397A JP 2000501762 A JP2000501762 A JP 2000501762A
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エル. グリッグス,アレン
エル. マッケンジー,タウン
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
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Abstract

(57)【要約】 エポキシ樹脂用硬化剤組成物を調整する方法について記載する。本方法において、イミダゾール化合物は水の存在下でエポキシ樹脂と付加する。このプロセスは、大規模バッチ生産に特に適切であり、これらの硬化剤組成物を含有するエポキシ樹脂組成物は、より良好な保存安定性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 エポキシ樹脂用硬化剤を調整するための方法 発明の分野 本発明は、エポキシ樹脂組成物を硬化させるのに適切な新規の硬化剤を調製す るための新規の方法を提供する。本発明はまた、新規の硬化剤組成物を提供する 。 発明の背景 イミダゾールエポキシ付加物の調製ならびに潜在性エポキシ硬化剤および促進 剤としてのそれらの用途については、米国特許第3,756,984 号、Klarenら、Shel l Oil Companyに譲渡、に記載されている。これらの付加物は、エポキシ樹脂− 硬化剤混合物において使用される場合、アミン系硬化剤および簡単なイミダゾー ルを用いて、流通前システム中の保管寿命を改善する。 アミン系硬化剤および簡単なイミダゾールを用いるこれまでの硬化システムは 、市販のエポキシ樹脂アプリケータにより迅速な硬化が促進されるが、一般に時 間または日単位、または良くても数週間の単位で保管寿命を測定するという欠点 を有する。いくぶん長い保管寿命が達成される場合であっても、所望される硬化 速度を提供するためには、通常高い硬化温度が要求される。 イミダゾール付加物の1つの型は、EpicureTM P-101としてShellより市販され 、室内棚保存温度で固体であり、金属補強筋を腐食保護するための官能性エポキ シ粉末被覆剤の形成に有用であることが見出されている。これらの粉末被覆剤の 例は、1989年7月26日に公開された欧州特許出願第 EP 0325 146 A2 号、Lampto nら(Dow Chemical)および米国特許第5,407,978 号、Bymarkら、3M Companyに譲渡、に記 載されている。 更なる硬化剤組成物、特に大規模バッチ生産において調製することができる硬 化剤組成物が必要とされている。 発明の概要 本発明は、水の存在下でイミダゾール/エポキシ付加物を含む硬化剤組成物を 生産するための新規の方法に関し、これらの硬化剤組成物は、優れたエポキシ樹 脂用硬化剤である。更に、本発明は、これらの方法によるイミダゾール/エポキ シ付加物を含む新規の硬化剤組成物の合成に関する。これらの新規の硬化剤組成 物は、特定のエポキシ化合物由来の2つのエポキシ基と1つのイミダゾール化合 物とにより内部4級イミダゾリウムセグメントを形成する少量の反応生成物を含 有する。本発明者らは、これらは、水由来の水酸化物イオンによって安定化され ると考えている。更に、これらの新規のイミダゾール/エポキシ硬化剤組成物と 、1分子あたり1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ樹脂と、ならびに 任意に、アミン、フェノール、ポリカルボン酸およびそれらの無水物等の他の硬 化剤(共硬化剤)との混合物は、約 50℃未満の温度での粘度上昇率が低く、高 温での熱硬化状態への迅速な硬化を示す。 本発明者らは、イミダゾールエポキシ付加物を含む新規の硬化剤組成物を大規 模生産するための新規の方法を発明した。本方法により、種々の反応発熱線の制 御、反応混合物の均質性の向上、およびイミダゾールエポキシ付加物を含む新規 硬化剤組成物の合成時に生じる高プロセス粘度の緩和が可能となる。更に、新規 の硬化剤組成物は、本発明の新規方法の生成物であって、エポキシ樹脂に対して 高い温度反応性を示し、これは、市販のShell EpicureTM P-101 エポキシ樹脂硬化剤と同等である。また更に、本発明の新規の硬化剤組成物は、 Shell EpicureTM P-101と比較して、エポキシ樹脂において低い室温硬化剤反応 性を示す。本発明の新規組成物を分析した時の特徴は、Shell EpicureTM P-101 と比較して、異なる反応生成組成物が生成されることである。Shell EpicureTM P-101およびShell EpicureTM P-100は、組成物が主にビスフェノールAのジグリ シジルエーテルとの 2-メチルイミダゾール付加物であることを特徴とする。 本発明の硬化剤組成物は、エポキシ樹脂組成物用硬化剤として適切に使用され る。更に適切には、本発明の硬化剤組成物は、高温で硬化するエポキシ樹脂硬化 組成物において使用される。これらの硬化剤組成物は、単独でまたは共硬化剤と 組み合わせて使用してもよい。好適には、本発明の硬化剤組成物は、共硬化剤と 組み合わせて使用される。本発明の硬化剤組成物は、室温で固体であり、エポキ シ粉末被覆剤における硬化剤としての使用に特に適切である。 本発明の硬化剤組成物は、水性形態または乾燥形態のいずれで用いてもよい。 それらの乾燥形態は室温で固体であり、好適には使用前に粉末に粉砕される。 本発明の硬化剤組成物は、種々のエポキシ樹脂硬化組成物に用てもよく、これ らのエポキシ樹脂硬化組成物として、例えば、粉末被覆剤、水性被覆剤、2成分 ポッティング樹脂および粘着材、ならびに熱金属粘着材およびマスチック等の1 成分硬化組成物が挙げられる。 本発明は、以下の工程を包含する硬化剤組成物を調製する単一工程方法を提供 する: (a)約 15〜約 50℃の温度範囲を有する混合物を提供する工程であって、該 混合物が本質的に: (i)1分子あたり平均で少なくとも1個の近接エポキシ基、および約 350 未満のエポキシ当量を有するエポキシ化合物、ここで、該エポキシ化合物は、水 に不溶である場合、約 40℃以下の環球軟化点を有するべきである; (ii) から成る群より選択されるイミダゾール化合物、 ここで、 R1は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; R2は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; R3は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; ここで、R2およびR3は、この他相互に縮合した環構造を形成し得る; (iii)素成分(i)および(ii)および(iii)の成分の総重量に基づく、 少なくとも約5重量%の水; から成る; (b)該混合物を攪拌して該混合物の反応を可能にする一方、必要であれば、 硬化剤組成物を形成するために、該混合物の温度が 約約 120〜約 160℃の温度範囲に到達するように前記混合物を加熱する工程; ここで、該方法に従って用いられるエポキシ化合物とイミダゾール化合物との 総量は、エポキシ基の当量あたり約 0.55〜約 1.3当量の2級アミノ基のイミダ ゾール化合物が使用される量である。 R2およびR3は、この他相互に、縮合した芳香環構造、縮合した複素環式環構 造、および縮合した脂環式環構造から成る群より選択される縮合した環構造を形 成し得る; 本発明はまた、単一工程方法に従って作製される硬化剤組成物を提供する。 好適には、本方法に従って使用される水の量は、素成分(i)および(ii)お よび(iii)の成分の総重量に基づき、約 14〜約 25重量%の範囲にある。 好適には、エポキシ化合物は約160〜約210当量を有する。 本発明はまた: (a)上記の硬化剤組成物; (b)1分子あたり平均で1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ化合 物; (c)任意のエポキシ共硬化剤; を含む硬化組成物を提供し、 ここで、硬化組成物の総重量に基づいて約 0.1〜約 20 重量%の(a)の硬化 剤組成物が存在する。 本発明はまた、硬化されている上記の硬化組成物を提供する。 本発明はまた、以下の工程を包含する硬化剤組成物を調製する複数工程方法を 提供する: (a)約 15〜約 50℃の温度範囲を有する混合物を提供する工程であって、該 混合物が本質的に: (i)1分子あたり平均で少なくとも1個の近接エポキシ基、および約 350 未満のエポキシ当量を有する第1の装填量のエポキシ化合物、ここで、該エポキ シ化合物は、水に不溶性である場合、約40℃以下の環球軟化点を有するべきであ る; (ii) から成る群より選択されるイミダゾール化合物、 ここで、 R1は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; R2は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; R3は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; ここで、R2およびR3は、この他相互に縮合した環構造を形成し得る; (iii)素成分(i)および(ii)および(iii)の成分の総重量に基づく、 少なくとも約5重量%の水; から成る; (b)該混合物を攪拌して該混合物の反応を可能にする工程であって、ここで 、任意に該反応物を加熱して該反応を促進させ、こ こで、工程(b)において任意に添加される熱量および工程(a)において添加 されるエポキシ化合物の量は、反応中の混合物温度が約 110℃を超えないような 量であり、ここで、工程(b)の間の混合物の総重量に基づいて少なくとも約5 重量%の水が存在するように、工程(a)において十分な水が添加される; (c)任意に、1分子あたり少なくとも1個の近接エポキシ基、および約 350 未満のエポキシ当量を有する更なる装填量のエポキシ化合物を該混合物に添加す る工程であって、ここで、該エポキシ化合物は、水に不溶である場合、約 40℃ 以下の環球軟化点を有するべきであるが、その前に、約 15℃〜約 50℃の温度範 囲を達成するために必要であれば該混合物を冷却して該混合物を反応可能にし、 ここで、任意に、該混合物を加熱して該反応を促進し、ここで、工程(c)にお いて添加されるエポキシ化合物の量および工程(c)において任意に添加される 熱量は、工程(c)の混合物の温度が約110℃を超えないような量であり、工程 (c)の間、攪拌が維持される; (d)任意に、工程(c)を1回以上繰り返す工程; (e)該混合物の攪拌を継続し、約 15〜約 50℃の混合物の温度範囲を得るた めに必要であれば冷却し、1分子あたり少なくとも1個の近接エポキシ基、およ び約 350未満のエポキシ当量を有する最終装填量のエボポシ化合物を添加する工 程であって、ここで、該エポキシ化合物は、水に不溶である場合、約 40℃以下 の環球軟化点を有するべきである; (f)該混合物を約 120℃〜約 160℃の温度範囲に加熱して、該混合物を更に 反応させ、水を除去して該硬化剤組成物を形成させる工程; ここで、該方法に従って用いられるエポキシ化合物とイミダゾ ール化合物との総量は、エポキシ基の当量あたり約 0.55〜約 1.3当量の2級ア ミノ基のイミダゾール化合物が使用される量である; ここで、包含するならば任意の工程(c)、包含するならば任意の工程(d) 、および工程(e)の間の該混合物の総重量に基づいて少なくとも約5重量%の 水が存在するために、必要であれば工程(c)、(d)、(e)の1つ以上にお いて該混合物に水を添加する。 R2およびR3は、この他相互に、縮合した芳香環構造、縮合した複素環式環構 造、および縮合した脂環式環構造から成る群より選択される縮合した環構造を形 成し得る。 本発明はまた、上記の複数工程方法に従って作製される硬化剤組成物を提供す る。 好適には、上記の方法における水の量は、該方法の工程(a)、工程(b)、 任意の工程(c)、任意の工程(d)、および工程(e)の間の該混合物の総重 量に基づき、約14〜約25重量%の範囲にある。 好適には、エポキシ化合物は約160〜約210当量を有する。 本発明はまた: (a)上記の硬化剤組成物; (b)1分子あたり平均で1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ化合 物; (c)任意のエポキシ共硬化剤; を含む硬化組成物を提供し、 ここで、硬化組成物の総重量に基づいて約 0.1〜約 20重量%の(a)の硬化 剤組成物が存在する。 本発明はまた、複数工程方法に従って調製された上記の硬化組成物であって、 硬化されているものを提供する。 発明の詳細な説明 硬化剤組成物用エポキシ化合物 適切なエポキシ化合物は、1分子あたり平均で少なくとも1個の近接エポキシ 基、および約 350未満のエポキシ当量を有し、ここで、該エポキシ化合物は、水 に不溶である場合、約 40℃(ASTME28-67 という)以下の環球軟化点を有するべ きである。多価フェノールのポリグリシジルエステルが好適に使用される。多価 フェノールのポリグリシジルエステルの代表的な例としては、ShellChemicalよ り市販の EponTM 828等のビスフェノールAのジグリシジルエーテル、およびShe ll Chemicalより市販の EponTM 862等のビスフェノールFのジグリシジルエーテ ルがある。もう1つの例としては、Ciba Geigy ECN 1235等の置換および非置換 フェノールノボラック化合物のポリグリシジルエーテルがある。他のエポキシ樹 脂の例としては、グリシジル化アミノアルコール化合物および、Ciba Geigy製 M Y 0510等のアミノフェノール化合物、CibaGeigy 製 XU 238等のヒダントインジ エポキシド、ブチルグリシジルエーテルおよび Dow Chemical製 DER 732等の脂 肪族一価および多価化合物のモノ-およびポリグリシジルエーテル、ならびにモ ノ-およびポリカルボン酸のモノ-およびポリグリシジルエステル、例えば、Shel l Chemical製 Cardura Eが挙げられる。適切なエポキシ樹脂の更に他の例とし ては、Union Carbide製ERL 4221等の種々のシクロヘキヤンオキシド含有分子お よび過酢酸とオレフィン化合物との反応から誘導されるエポキシが挙げられる。 イミダゾール化合物 本発明の硬化剤組成物の調製に適切なイミダゾール化合物は、インミダゾール 環内に2級アミノ基を含有する。適切な候補は、以下の式によって表すことがで き、 ここで、R1 は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアル キルラジカル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルか ら成る群より独立して選択される; R2 は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; R3 は、水素、アリールラジカル、約 18個までの炭素原子を含むアルキルラジ カル、および約 18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る群 より独立して選択される; ここで、R2 および R3 は、この他相互に縮合した環構造を形成し得る。 上記式の範囲内にある適切なイミダゾール化合物の代表例としては、イミダゾ ール、2-メチルイミダゾール、4-メチルイミダゾール、5-メチルイミダゾール、 2-ヘプタデシルイミダゾール、2-フェニルイミダゾール、2,4-ジメチルイミダゾ ール、2-エチル-4-メチルイミダゾール、4-ブチル-5-エチルイミダゾール、2-シ クロヘキシル-4-メチルイミダゾール、2-エチル 4-フェニルイミダゾール、ベン ゾイミダゾール、およびそれらの混合物が挙げられる。 硬化剤組成物を作製するのに適切な上記式の範囲内にある他の適切なイミダゾ ールは、式 のベンゾイミダゾールであり、 ここで、それぞれのRは、独立して水素原子、好適には、12個の炭素原子までの アルキルまたはシクロ脂肪族ラジカル等の炭化水素ラジカル、あるいはフェニル 、トイル、キシイル等のアリールラジカル等であり、より好適には水素原子であ る。 水 水は、2個のエポキシ基と1個のイミダゾール化合物との反応を促進して内部 4級イミダゾリウムセグメントを形成する点で本発明の必須成分である。本発明 の方法によれば、脱イオン水は最も好適である。軟水はそれ程好適ではない。水 道水は、受容可能である。最も好適な水の量は、混合物の総重量に基づき約14〜 25%である。受容可能な水の量は、混合物中に少なくとも5%からほぼ実質的最 大量にまで至る最大量を含む。大過剰の水を使用するのは経済的に適切ではない が、この点以外は本発明の作動可能な実施態様である。 プロセス装置 適切なバッチ反応容器としては、例えば、任意のガラス容器、ガラス被覆容器 、金属容器が挙げられ、これらは約2000ポイズまでの範囲の粘度を有する液体混 合物を攪拌可能なならびに加熱および冷却可能な攪拌デバイスを備えている。好 適なバッチ反応容器は、ステンレス製であり、ステンレスタービン攪拌器、加熱 および冷却 液体を循環させるための被筒、反応容器内圧を0.1bar(76mmHg)以下に減少可能 な減圧供給源、オーバーヘッド冷却器およびデカンター、通気孔、圧力開放デバ イス、装填および排出部、記載のように反応容器を挿入および加圧するための窒 素供給源、ならびにバッチ温度、内圧、および攪拌を測定、調整、および制御す るための適切な制御手段を有する排気形容器である。 プロセスのパラメータ 所望の硬化剤組成物の形成を最大にし、所望しないエポキシ単独重合反応を最 小限に抑えるために、代表的に、反応前混合物を調製し、ここで、最初に水を装 填し、次いで、イミダゾールを水に添加してスラリーにする。最後に、エポキシ 成分を、激しく攪拌しながらできるだけ迅速に添加する。この様式で、所望の反 応生成物は最大になる。 反応前混合物を約15℃〜約50℃の温度範囲に供する。約15℃未満の温度は、反 応物の粘度の増加および混和性の低下をもたらし、適切な反応前混合物の達成を 困難にする。反応前混合物形成中および次の任意のまたは任意ではないエポキシ 化合物装填工程中の50℃を越える温度は、過剰の単独重合形成をもたらす。最終 工程前の複数工程の反応において、硬化剤組成物形成中に温度が 110℃を超える と、反応混合物成分の混和性が減少し、反応生成物の品質に悪影響をもたらす。 1工程および複数工程プロセスにおける最終プロセシングが 120℃〜160℃で行 われると、水が取り除かれ、淡琥珀色〜暗赤色の生成物が生じる。温度が 160℃ を超えると、イミダゾール成分の過剰な昇華消失、および反応生成物の品質の低 下がもたらされる。 プロセスの間、換気形反応容器に窒素ガスを挿入することは、 好適な手順である。空気は、アミンの反応性を若干妨害することがあり、反応環 境に挿入されないが、その他の点では受容可能な大気である。水の除去を促進す るために任意に減圧を行う場合を覗き、反応容器内の大気圧は一般に維持される 。 0.55未満のイミダゾール2級アミン対エポキシ当量比を用いると、過剰なエポ キシ単独重合が生じ、高粘度または付加物のゲル化が生じる。1.3を超える2級 アミン対エポキシ当量比を用いると、約 50℃未満の温度で硬化活性の上昇が生 じ、硬化組成物の保管寿命の減少が生じる。 硬化組成物 硬化組成物は、本発明の硬化剤組成物を用いて調製してもよい。これらの硬化 組成物は、種々の用途を有する。 好適な硬化組成物は: (a)本発明の硬化組成物; (b)1分子あたり平均で1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ化合 物; (c)任意のエポキシ共硬化剤 を含み、 ここで、硬化組成物の総重量に基づいて約 0.1〜約 20重量%の(a)の硬化 剤組成物が存在する。 共硬化剤 共硬化剤は、エポキシ樹脂の硬化を促進するために本発明の硬化剤組成物とと もに使用することができる。イミダゾール付加物を包含する本発明の硬化剤組成 物は、フェノール化合物、メルカプタン、ポリカルボン酸およびそれらの無水物 、アミノ化合物、アミン 塩、ならびに4級アンモニウム塩等の共硬化剤と組み合わせて使用することがで きる。硬化剤組成物と組み合わせて使用することができる適切なアミンの例は、 ジメチルエタノール、メチルジエタノールアミン、モルホリン、ステアリルジメ チルアミン、トリ-n-ヘキシルアミン、等の芳香族モノアミン;エチレンジアミ ン、ジエチレントリアミン、N,N-ジメチルアミノプロピルアミン、ジシアンジア ミン、グアニジン、およびアミジン等の脂肪族多官能アミノ化合物;ジ(4-アミ ノシクロヘキシル)メタン、ジ(3-メチル-4-アミノシクロヘキシル)メタン、およ び1-アミノ-e-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジア ミン)等のシクロ芳香族アミン;p,p'-ビス-(アミノフェニル)メタン、p,p'-ビ ス-(アミノフェニル)スルホン、m-フェニレンジアミン等の芳香族アミン、なら びにメラミンなどの複素環式化合物がある。共硬化剤として使用できるポリカル ボン酸無水物は:フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロ フタル酸無水物、ビシクロ-2,2,1-ヘプタン-2,3-ジカルボン酸無水物、メチルビ シクロ-2,2,1-へプタン-2,3-ジカルボン酸無水物異性体、1,4,5,6,7,7-ヘキサク ロロ-ビシクロ2,2,1-5-ヘプタン-2-3-ジカルボン酸無水物、コハク酸無水物、ア ルケニルコハク酸無水物、ピロメリト酸二無水物、3,3’,4,4'-ベンゾフェノン テトラカルボン酸二無水物、トリメリト酸無水物、およびそれらとエチレングリ コールおよびグリコールとの部分的エステルがある。また、2つ以上の0ポリカ ルボン酸無水物の混合物を使用してもよい。適切なフェノール化合物としては、 例えば、ビスフェノールAなどのビスフェノール、およびDow Chemicalより市販 のDEH87フェノール/エポキシ付加物が挙げられる。他のフェノール化合物とし ては、DuriteTM SD 1701フェノールノボラック等のノボラック化合物が挙げられ る。 上記の共硬化剤は、一般に、共硬化剤およびエポキシ樹脂の性質および当量に 応じて、種々の量で用いられる。ポリカルボン酸無水物は、エポキシ当量あたり の酸当量が、0.8より高い比率、通常は1.0と2.3との間で、好適に使用される。 窒素に1個を超える水素原子が結合したアミノ化合物は、エポキシ当量あたり活 性水素当量が0.8〜1.2の比率で好適に使用される。 共硬化剤として有用なメルカプタンは、好適には、一般式 HS−(C2H4−O−CH2−O−C2H4−S−S)n−C2H4−O−CH2−O−C2H4−SH を有する化合物等のポリメルカプトポリスルフィドであり、500〜100の平均分子 量を有する;そのようなメルカプタンは、エポキシ樹脂100重量部あたり25〜100 重量部の量で好適に使用される。 硬化組成物のためのエポキシ化合物 本発明の被覆組成物に有用なエポキシ化合物は、1分子あたり平均で1個を超 える近接エポキシ基を有する化合物(すなわち、ポリグリシジル化合物)である 。それらは、単独で使用しても2つ以上の混合物で使用してもよい。エポキシ化 合物は、水溶性でも水に不溶でもよい。多価フェノールのポリグリシジルエーテ ルが好適に使用される。多価フェノールのポリグリシジルエーテルは、ShellChe micalより市販のEponTM 828およびEponTM 2004等のビスフェノールAのジグリシ ジルエーテル、および Shell Chemical より市販の EponTM 862等のビスフェノ ールFのジグリシジルエーテルである。もう1つの例は、Ciba Geigy ECN 1235 等の置換または非置換フェノールノボラックである。別のエポキシ樹脂の例とし ては、グリシジル化アミノアルコール化合物、および Ciba Geigy製MY 0510等の アミノフェノール化合物、Ciba Geigy製 XU 238等 のヒダントインジエポキシド、Dow Chemical製 DER 732等の多価化合物、ならび にポリカルボン酸のポリグリシジルエステル、例えば、Shell Chemical製 Cardu ra EおよびEponTM 871が挙げられる。適切なエポキシ樹脂の更に他の例として は、Union Carbide製 ERL 4221等の種々のシクロヘキセンオキシド含有分子およ び過酢酸とオレフィン化合物との反応から誘導されるエポキシが挙げられる。 本明細書では、以下の省略記号を使用する。 equiv. = 当量 comp. = 比較 ex. = 実施例 second. = 秒 rpm. = 1分間あたりの回転数 実施例 以下の実施例は本発明を更に説明するものであって、制限するものではない。 本実施例および本明細書の他の個所におけるすべての部、百分率、比率などは、 他に特定しない限り重量によるものとする。 環球軟化点 原料の環球軟化点は、ASTM試験法 E28-67に従って測定され、本試験方法は、 本明細書において参考として援用される。軟化点は、サンプルを水浴またはグリ セリン浴中で所定の速度で加熱した時、水平環内に保持したサンプルのディスク が剛球の重さで 2.54 cmの距離だけ下方に押し下げられる温度である。 典型的な測定において、25〜50gの原料のサンプルを、その融 点を超えて加熱し、予め加熱した真鍮の環(外径1.9 cm×内径1.6cm)に、環が 完全に満たされるまで注ぐ。樹脂が満たされた環を、サンプルが固化するまで冷 却し、次いで、環を、攪拌エチレングリコール浴中の受け皿より 2.54cm上方で 固定する。このエチレングリコール浴は、ASTM高軟化点温度計も含む。重さが3. 45と3.55gとの間の直径9.5mmの剛球を環内のサンプル上に設置し、エチレングリ コール浴を1分間あたり5℃を超えない速度で加熱する。軟化点を、サンプルが 受け皿に接触する時の温度として測定する。 実施例1 − 硬化剤の複数工程による調製 ステンレスタービン攪拌器、減圧供給源、デカンター付オーバーヘッド水冷型 冷却器を備えた被筒型1500リットルステンレス反応容器に1667kgの脱イオン水を 装填した。攪拌器を開始して80RPMに調節し、サンプリング中を除き全作動期間 中これを維持した。BASF製の3112kgの97+%純度の2-メチルイミダゾールを装填 した。浴槽の温度を34℃に調節し、2102kgのShell EponTM 828液体エポキシ樹脂 (予め54℃に加熱した)を 18分間かけて装填した。エチレン樹脂を装填して いる間、浴槽の温度を最大冷却しながら37℃に上げた。反応容器を閉じ、浴槽を 6分間で 97℃の最大温度まで発熱させた。浴槽を29℃に冷却し、第2の2102 kg 装填量のEponTM 828エポキシ(予め54℃に加熱した)を 18分間で添加した。こ の第2の装填の間、浴槽の温度を最大冷却しながら 42℃に上げた。反応容器を 閉じ、88℃の最大温度まで発熱させた。浴槽を32℃に冷却し、第3の2102kg装填 量のEponTM 828エポキシ(予め54℃に加熱した)を14分間で添加した。この第3 の装填の間、浴槽の温度を最大冷却しながら 34℃に上げた。反応容器を閉じ、6 8℃の最大温度まで発熱させた。外観を見るために浴槽からサンプ リングを行ったところ、粘性のある灰白色の均質の液体が観察された。反応容器 を閉じ、反応容器を閉じ、浴槽を加熱して水の除去を開始した。浴槽の温度が 1 10℃の時に沸騰が激しかった。浴槽の温度が徐々に 130℃に達するまでの期間、 デカンターの水を数回除去した。130℃で 30mmHgまで減圧して、浴槽から残り の水を除去した。浴槽の温度が 160℃に達するまで加熱を持続した。外観と粘度 を見るために浴槽からサンプリングを行い、排出を開始した。サンプルを観察し たところ、外観は暗赤色であった。120℃での粘度を、ThermoselTMユニットおよ び#27軸を備えたBrokfieldモデルRVTDデジタル粘度計を10rpmで使用して36800cp sで測定した。 実施例2 − 硬化剤の単一工程による調製 100グラムのShell EponTM 828、87.8グラムの2-フェニルイミダゾールおよ び300グラムの脱イオン水を、温度計を備えた100mlフラスコ中で混合した。ホッ トプレートを用いて混合物を 70℃に加熱した。ここで反応が起こり最大 102℃ の発熱が生じた。過剰の水を排出し反応混合物を 150℃に加熱した。反抗混合物 を冷却のためにアルミニウムトレイに注いだ。生成物は25℃で固体であった。 C-13 NMR分光法 実施例1のサンプルを、Cr(AcAc)3を有するDMS0-d6に溶解し、定量C-13 NMR分 光法により分析した。Shell EpicureTM P-100を用いて比較を行った。結果を、 内部4級イミダゾリウムセグメントを形成させるために反応したエポキシ当量の パーセントとして、下記の表Iに示す。 実施例3−6および比較例1および2 - ゲル化時間の測定 硬化剤のサンプルを、ジシアンジアミド共硬化剤を伴うおよび伴わずに、Shel l EponTM 2004エポキシに添加し、粉砕して粉末組成物にし、薄く広げて、240℃ に維持した加熱プラナーの表面でスパーテルでゆっくりかき混ぜた。最初に、粉 末サンプルを融解して合着させた。数秒以内に融解した樹脂は熱硬化状態へ硬化 し始めた。組成物が固化した時点でゲル化時間を記録した。比較例は、ShellEpi cureTM P-101を硬化剤として用いて調製した。以下の表IIは、それぞれのエポ キシ樹脂の重量部およびそれぞれの処方において使用した共硬化剤の量を示す。 また、それぞれの処方についてのゲル化時間を示す。 実施例7−8および比較例3 - 粘度の上昇速度 本発明の硬化剤サンプルをShell EponTM 834エポキシに添加し、 #27軸を用いる40℃および1rpmに設定したThermoselTMユニットを備えたBrokfie ldモデルRVTDデジタル粘度計に設定した。比較例は、Shell EpicureTM P-100を 硬化剤として用いることによって調製した。以下の表IIIは、それぞれのエポキ シ樹脂の重量部およびそれぞれの処方において使用した共硬化剤の量を示す。ま た、それぞれの処方についての粘度の上昇速度は、以下の式によって決定して示 す。 粘度の上昇速度=(最終粘度−初期粘度)÷(時間) 先の実施例から得られる結果は、新規のエポキシ硬化剤組成物を調製するため の方法を示す。本発明の新規の硬化剤は、適切な硬化温度でエポキシ樹脂の硬化 を促進するが、より低い温度では比較的不活性であり、このことは、40℃で粘度 の上昇速度が減少することから実証されている。 本発明を特定の実施態様とともに説明してきたが、更なる改変が可能であるこ とはいうまでもない。本明細書における請求の範囲は、それらの変更を包含する ものであり、当業者は、それらの変更が、本明細書において説明された変更と同 等のものであるとして理解す るであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.硬化剤組成物を調整する方法であって、以下の工程: (a)約15〜約50℃の温度範囲を有する混合物を提供する工程であって、 前記混合物が本質的に: (i)1分子あたり平均で少なくとも1個の近接エポキシ基および約350 未満のエポキシ当量を有するエポキシ化合物、ここで、前記エポキシ化合物は、 水に不溶である場合、約40℃以下の環球軟化点を有するべきである; (ii) から成る群より選択されるイミダゾール化合物、 ここで、 R1は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; R2は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; R3は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; ここで、R2およびR3は、この他相互に縮合した環構造を形成し得る; (iii)素成分(i)および(ii)および(iii)の成分の総重量に基づく、 少なくとも約5重量%の水; から成る; (b)前記混合物を攪拌して前記混合物の反応を可能にする一方、必要であれ ば、硬化剤組成物を形成するために、前記混合物の温度が約120〜約160℃ の温度範囲に到達するように前記混合物を加熱する工程; を包含する、方法、 ここで、前記方法に従って用いられるエポキシ化合物とイミダゾール化合物との 総量は、エポキシ基の当量あたり約0.55〜約1.3当量の2級アミノ基のイ ミダゾール化合物が使用される量である。 2.硬化剤組成物を調整する方法であって、以下の工程: (a)約15〜約50℃の温度範囲を有する混合物を提供する工程であって、 前記混合物が本質的に: (i)1分子あたり平均で少なくとも1個の近接エポキシ基および約350 未満のエポキシ当量を有する第1の装填量のエポキシ化合物、ここで、前記エポ キシ化合物は、水に不溶である場合、約40℃以下の環球軟化点を有するべきで ある; (ii) から成る群より選択されるイミダゾール化合物、 ここで、 R1は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; R2は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; R3は、水素、アリールラジカル、約18個までの炭素原子を含むアルキルラ ジカル、および約18個までの炭素原子を含むシクロアルキルラジカルから成る 群より独立して選択される; ここで、R2およびR3は、この他相互に縮合した環構造を形成し得る; (iii)素成分(i)および(ii)および(iii)の成分の総重量に基づく、 少なくとも約5重量%の水; から成る; (b)前記混合物を攪拌して前記混合物の反応を可能にする工程であって、こ こで、任意に前記反応物を加熱して前記反応を促進させ、ここで、工程(b)に おいて任意に添加される熱量および工程(a)において添加される前記エポキシ 化合物の量は、反応中の混合物温度が約110℃を超えないような量であり、こ こで、工程(b)の間の前記混合物の総重量に基づいて少なくとも約5重量%の 水が存在するように、工程(a)において十分な水が添加される; (c)任意に、1分子あたり少なくとも1個の近接エポキシ基および約350 未満のエポキシ当量を有する更なる装填量のエポキシ化合物を前記混合物に添加 する工程であって、ここで、前記エポキシ化合物は、水に不溶である場合、約4 0℃以下の環球軟化点を有するべきであるが、その前に、約15℃〜約50℃の 温度範囲を達成するために必要であれば前記混合物を冷却して前記混合物を反 応可能にし、ここで、任意に、前記混合物を加熱して前記反応を促進し、ここで 、工程(c)において添加される前記エポキシ化合物の量および工程(c)にお いて任意に添加される熱量は、工程(c)の前記混合物の温度が約110℃を超 えないような量であり、工程(c)の間、攪拌が維持される; (d)任意に、工程(c)を1回以上繰り返す工程; (e)前記混合物の攪拌を継続し、約15〜約50℃の前記混合物の温度範囲 を得るために必要であれば冷却し、1分子あたり少なくとも1個の近接エポキシ 基、および約350未満のエポキシ当量を有する第1の装填量のエポキシ化合物 を添加する工程であって、ここで、前記エポキシ化合物は、水に不溶である場合 、約40℃以下の環球軟化点を有するべきである; (f)前記混合物を約120℃〜約160℃の温度範囲に加熱して、前記混合 物を更に反応させ、水を除去して前記硬化剤組成物を形成させる工程; を包含する、方法、 ここで、前記方法に従って用いられるエポキシ化合物とイミダゾール化合物と の総量は、エポキシ基の当量あたり約0.55〜約1.3当量の2級アミノ基の イミダゾール化合物が使用される量である; ここで、包含するならば任意の工程(c)、包含するならば任意の工程(d) 、および工程(e)の間の前記混合物の総重量に基づいて少なくとも約5重量% の水が存在するために、必要であれば工程(c)、(d)、(e)の1つ以上に おいて前記混合物に水を添加する。 3.R2およびR3は、この他相互に、縮合した芳香環構造、縮合した複素環式 環構造、および縮合した脂環式環構造から成る群よ り選択される縮合した環構造を形成し得る、請求項1または2に記載の方法。 4.前記水の量が、前記方法の工程(a)、工程(b)、任意の工程(c)、 任意の工程(d)、および工程(e)中の前記混合物の総重量に基づき、約14 〜約25重量%の範囲にある、請求項1または2に記載の方法。 5.エポキシ化合物が約160〜約210当量を有する、請求項1または2に 記載の方法。 6.前記イミダゾール化合物が、イミダゾール、2-メチルイミダゾール、4-メ チルイミダゾール、5-メチルイミダゾール、2-へプタデシルイミダゾール、2-フ ェニルイミダゾール、2,4-ジメチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾ ール、4-ブチル-5-エチルイミダゾール、2-シクロヘキシル-4-メチルイミダゾー ル、2-エチル4-フェニルイミダゾール、ベンゾイミダゾール、およびそれらの混 合物から成る群より選択される、請求項1または2に記載の方法。 7.前記エポキシ化合物が、多価フェノールのポリグリシジルエーテルから成 る群より選択される、請求項1または2に記載の方法。 8.請求項1または2の方法に従って作製される硬化剤組成物。 9.(a)請求項1または2に記載の前記硬化剤組成物; (b)1分子あたり平均で1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ化合 物; (c)任意のエポキシ共硬化剤; を含む硬化組成物、 ここで、前記硬化組成物の総重量に基づいて約0.1〜約20重量%の(a) の前記硬化剤組成物が存在する。 10.(a)請求項1または2に記載の方法によって調製される硬化剤組成物 ; (b)1分子あたり平均で1個を超える近接エポキシ基を有するエポキシ化合 物; (c)任意のエポキシ共硬化剤; から調製される硬化した組成物、 ここで、前記硬化組成物の総重量に基づいて約0.1〜約20重量%の(a) の前記硬化剤組成物が存在する。
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