JP2000356015A - 階段構造 - Google Patents

階段構造

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JP2000356015A
JP2000356015A JP11334480A JP33448099A JP2000356015A JP 2000356015 A JP2000356015 A JP 2000356015A JP 11334480 A JP11334480 A JP 11334480A JP 33448099 A JP33448099 A JP 33448099A JP 2000356015 A JP2000356015 A JP 2000356015A
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plate
riser
groove
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upper step
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Hiroki Yamaguchi
裕樹 山口
Katsuhiro Tsuchiya
勝弘 土屋
Jo Takahashi
丈 高橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、階段の組立工数が嵩ま
ず、蹴込板と踏み板との接触面が擦れて、軋み音が発生
しない階段構造を提供するものである。 【解決手段】 一対の段板受部材1に段板が高さを相違
させて水平に支持され、段板間に蹴込板3が設けられ、
蹴込板3の上端部31が上側段板2aの後端部22a下
面の上側段板溝21aに挿入されて第1間隙部12が設
けられ、段板受部材1と蹴込板3の両側面との間に第2
間隙部13が設けられ、蹴込板3の下端部33表面と下
側段板2bの前端面21bとの間に緩衝部材9が介在さ
れて接合されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、階段の構造は、一般的に、蹴
込板の下端部前面と段板の後背面とを合わせ、蹴込板の
下端部裏面より釘やネジを打ち込んで、蹴込板と段板を
繋いだものが知られ、簡単な構造で、釘やネジを打ち込
むだけで、階段の組立工数も少なく、簡便なものとして
使用されている。
【0003】又、特開平10−306564号公報に記
載されている階段構造は、段板の裏面の前端部に支持溝
を設け、この支持溝と蹴込板の上端部との間に摩擦低減
層を介在させて蹴込板と端板を繋いだものである。この
階段構造では、段板の支持溝と蹴込板の上端部との間に
摩擦低減層である樹脂フィルムが設けられているため、
段板に荷重が加わり、段板の撓みにより蹴込板が上下し
ても、蹴込板と段板とが擦れたり、軋み音が発生しな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、段板や蹴込
板の強度やそれらの経年変化によっては、昇降時に段板
に撓みが発生し、それによって軋み音が生じるという問
題がある。例えば、前者の階段構造では、蹴込板の下端
部前面と段板の後背面とが直接に接触しているため、段
板に荷重が加わると、蹴込板が上下に動いたり、変形し
たりして、接触面が擦れ、軋み音が発生するという問題
がある。
【0005】又、後者の階段構造では、段板の支持溝と
蹴込板の上端部との間に摩擦低減層を介在させているた
め、蹴込板と段板とが擦れたり、軋み音が発生しない
が、段板の裏面の前端部に支持溝を設けているから、階
段の組立工数が嵩み、段板の支持溝に蹴込板の上端部を
嵌合させるとき、樹脂フィルムが捩じれたり、折れ曲が
ったりするという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、構造が簡単であり、階段の組立工数が嵩まず、蹴込
板と段板との接触面が擦れて、軋み音が発生しない階段
構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、離間
して対向し垂直に配設された一対の段板受部材に複数の
段板が高さを相違させて水平に支持され、複数の段板間
にほぼ垂直に蹴込板が設けられ、蹴込板の上端部が上側
段板の後端部下面の上側段板溝に挿入され、前記上側段
板より下側に位置する下側段板の前端部に蹴込板の下端
部が連結されてなる階段構造において、上側段板の後端
部下面に補強桟が設けられ、この補強桟の前端面が上側
段板溝内に一部突出して設けられて、前記蹴込板の上端
部裏面と接合され、上側段板溝の内周面と、この上側段
板溝に挿入される蹴込板の上端部外周面との間に第1間
隙部が設けられ、段板受部材と蹴込板の両側面との間に
第2間隙部が設けられ、蹴込板の下端部表面と前記下側
段板の前端面との間に緩衝部材が介在されて接合されて
いることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、緩
衝部材が樹脂フィルムで形成され、この樹脂フィルムが
蹴込板、或いは、下側段板の少なくとも一方に接着され
ていることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明において、補強桟の形
状と材質については、蹴込板の上端部裏面に取り付ける
ことができ、この補強桟の上面に上側段板をほぼ水平に
取り付けることができれば、適宜な形状と材質でよく、
例えば、形状については、直方体で長さは、一対の段板
受部材間の長さとほぼ同じ長さにしておくと、この補強
桟の上に上側段板をしっかりと取り付けることができる
ので、好ましい。材質については、通常の階段に使われ
る木材であると、安価であるので、好ましい。
【0010】第1間隙部の間隙巾は、上側段板に荷重が
かかったとき、上側段板の一部が変形したりしても、上
側段板溝内に挿入されている蹴込板の上端部が上側段板
溝の内周面に当らない程度の巾でよい。
【0011】第2間隙部の間隙巾は、上側段板と補強桟
と蹴込板とに荷重がかかり、蹴込板の一部が変形したり
しても、段板受部材と蹴込板の側部の周面が当らない程
度の巾でよい。
【0012】緩衝部材の形状と材質については、蹴込板
の下端部表面と下側段板の前端面との間に介在させ、蹴
込板と下側段板とが擦れたり、軋み音が発生させないも
のであれば、適宜な形状と材質でよく、例えば、形状に
ついては、蹴込板の下端部表面と下側段板の前端面との
間に介在させ、隙間ができず、ほぼ階段の長手方向の幅
と同じの長さの薄いテープ状のものや若干厚めの帯状体
のものであると、蹴込板の下端部表面と下側段板の前端
面との間に隙間がなく、ぴったりと介在させることがで
きるので、好ましい。
【0013】又、材質につては、摩擦係数が少ない合成
樹脂や合成樹脂と金属の複合体、中でも、ポリエチレン
フィルム、テフロン(登録商標)フィルム、ナイロンフ
ィルムや滑性塗料を表面に塗布した金属板であると、安
価で、蹴込板と下側段板とが擦れたり、軋み音が発生せ
ず、緩衝効果が大きいので、好ましい。
【0014】請求項1の発明において、蹴込板と段板の
材質については、通常の階段に使用される材質であれ
ば、木材や金属等の適宜の材質でよく、例えば、木材で
あると、軽量で、安価であるので、好ましい。
【0015】請求項2の発明において、樹脂フィルムの
形状は、蹴込板の下端部表面及び/又は下側段板の前端
面への取付が簡単にできれば、適宜の形状でよく、例え
ば、裏面に接着剤が塗布された粘着テープ状のものであ
ると、簡単に取り付けることができ、施工性にも優れて
いるので、好ましい。又、薄手のものであると、取付
後、外観もよく、従来の設計をそのまま生かすことがで
きるので、好ましい。
【0016】(請求項1及び請求項2の発明の作用)請
求項1記載の発明は、上側段板の後端部の下面に補強桟
が設けられているから、補強桟の蹴込板への取付位置を
調整することによって、上側段板溝の内周面と、この上
側段板溝に挿入されている蹴込板の上端部外周面とが当
らない程度の巾をもった第1間隙部を作ることができる
と共に、上側段板を補強桟の上面に取り付けることによ
って、補強桟で上側段板を支えることができる。
【0017】又、上側段板溝の内周面と、この上側段板
溝に挿入されている蹴込板の上端部の周面との間に第1
間隙部が設けられているから、上側段板に荷重がかかっ
たとき、上側段板の一部が変形したりしても、上側段板
溝内に挿入されている蹴込板の上端部が上側段板溝の内
周面に当たらず、部材間の擦れによる階段鳴りが起こら
ない。
【0018】又、段板受部材と蹴込板の両側面との間に
第2間隙部が設けられているから、上側段板と補強桟と
蹴込板とに荷重がかかり、蹴込板の一部が変形したりし
ても、段板受部材と蹴込板の両側面に当たらず、部材間
の擦れによる階段鳴りが起こらない。
【0019】又、蹴込板の下端部の表面と下側段板の前
端面との間に緩衝部材が介在されて接合されているか
ら、下側段板に荷重が加わって、蹴込板が上下に動いて
も、蹴込板と下側段板とが擦れたり、軋み音の発生した
りしない。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のであって、緩衝部材が樹脂フィルムで形成され、この
樹脂フィルムが蹴込板、或いは、下側段板の少なくとも
一方に接着されているから、樹脂フィルムの表面は摩擦
係数が小さく、滑性があり、蹴込板と下側段板とが擦れ
たり、軋み音が発生しない。
【0021】又、樹脂フィルムの緩衝部材を貼るだけ
で、蹴込板の下端部の前面及び/又は下側段板の前端面
に取り付けることができ、樹脂フィルムが剥がれず、接
着され状態で、蹴込板の下端部の裏面より釘やネジを打
ち込んで、蹴込板と下側段板を繋ぐことができ、階段の
組立工数も少なくすることができる。
【0022】請求項3の発明は、離間対向して垂直に配
設された一対の段板受部材に複数の段板が高さを相違さ
せて水平に支持され、複数の段板間にほぼ垂直に蹴込板
が設けられた階段構造において、金属板を折り曲げ加工
して形成した段板受金具の両端を、前記一対の段板受部
材の上に載せて固定し、この段板受金具の水平板部に前
記段板を載置固定すると共に、該段板受金具の垂直板部
に前記蹴込板の裏面を当接させて固定したことを特徴と
する。
【0023】請求項4の発明は、請求項3において、前
記蹴込板の上端部が上側段板の後端部下面の上側段板溝
に挿入され、前記上側段板溝の内周面と、この上側段板
溝に挿入される蹴込板の上端部外周面との間に間隙部が
設けられていることを特徴とする。
【0024】請求項3記載の発明において、段板受金具
の厚さや材質については、段板の撓みを有効に防止し得
ることができれば、適宜の厚さや材質に設定してよく、
例えば、1mm〜4mm厚の鉄板をプレス成形したもの
を用いるのが好ましい。又、形状については、水平板部
の前端縁と後端縁にそれぞれ垂直上方及び垂直下方に延
びる垂直板部を折曲形成したZ字形とするのが好まし
い。
【0025】又、段板受金具の取り付けは、垂直板部の
一部を切り曲げてブラケットを形成し、このブラケット
を段板受部材の内側面に当接させてネジ止めするのが、
作業しやすく、好ましいと言える。又、段板の取り付け
は、段板受金具の水平板部の下面よりネジ止めするのが
好ましい。更に、蹴込板の取り付けは、段板受金具の垂
直板部に接着剤で貼り付けるのが好ましい。
【0026】又、請求項4の発明における間隙の巾は、
上側段板に荷重がかかったとき、上側段板の一部が変形
したりしても、上側段板溝内に挿入されている蹴込板の
上端部が上側段板溝の内周面に当らない程度の巾でよ
い。
【0027】(請求項3及び請求項4の発明の作用)請
求項3記載の発明は、段板を段板受金具を介して段板受
部材に載せているので、段板にかかる荷重を段板受金具
で支持することができ、段板に荷重がかかった場合で
も、段板が撓みにくくなる。従って、段板の撓みに起因
する軋み音の発生が防止される。
【0028】請求項4記載の発明は、上側段板溝の内周
面と、この上側段板溝に挿入されている蹴込板の上端部
の周面との間に間隙が設けられているから、段板受金具
による段板の撓み防止効果が完全ではなく、上側段板に
荷重がかかって上側段板の一部が若干変形したとして
も、上側段板溝内に挿入されている蹴込板の上端部が上
側段板溝の内周面に当たらず、部材間の擦れによる階段
鳴りが起こらない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1〜図5は第1実施形態の階段構
造を示し、図1は階段構造の分解斜視図、図2は階段の
斜視図、図3は図2のA−A矢視断面図、図4は図2の
B−B矢視断面図、図5は段板の裏面に補強木桟と固定
アングルが取り付けられた状態を示す斜視説明図であ
る。
【0030】図1において、K1は階段構造であり、こ
の階段構造K1は、離間して対向し垂直に配設された一
対の段板受部材(ささら桁)1と、高さを相違させて水
平に支持された上側段板2aと下側段板2bと、上側段
板2aと下側段板2b間にほぼ垂直に設けられた蹴込板
3と、上側段板2aの下面に取り付けられた補強木桟4
と固定アングル5と、下側段板2bの前端面に貼り付け
られた緩衝部材である滑り助長テープ9と、ネジ6とか
ら構成されている。
【0031】一対の段板受部材1は、厚み約30mmの
パーティクルボード製で、段板受部材1同士の離間距離
は約910mmとされている。段板受部材1は間仕切壁
7に接合されている。
【0032】上側段板2aは、巾約300mm、長さ約
910mm、厚み約30mmの木製板で、後端部下面の
上側段板溝21aが上側段板2aの横方全長にわたって
切り欠かれている。この上側段板溝21aの大きさは、
深さ約6mm、巾約10mmになされている。この上側
段板溝21aから前端面に横方向に補強木桟4と両端部
に縦方向に固定アングル5が設けられている。
【0033】この補強木桟4の前端面が上側段板2aの
上側段板溝21a内に一部突出して、上側段板2aとウ
レタン系接着剤で接合されている。両端部の固定アング
ル5には3つの取付孔51が開けられ、ネジ6がそれぞ
れ差し込まれ、段板受部材1にネジ止めされるようにな
されている。
【0034】図3に示すように、補強木桟4の後側縁4
1は、上側段板溝21a方向に約2mm突き出され、こ
の後側縁面42は、蹴込板3(後述説明)の上端面より
約3mm下方に当接するようになされており、上側段板
溝21aの内周面と、この上側段板溝21aに挿入され
ている蹴込板3の上端部31の周面との間に第1間隙部
12が設けられている。
【0035】蹴込板3は、縦約200mm、横約910
mm、厚み約19mmの木製合板で、蹴込板3の上端部
31の約3mmが、上側段板2aの後端部下面22aの
上側段板溝21aに挿入され、蹴込板3の上端部31の
裏面32が補強木桟4の後側縁面42に当接され、シリ
コーン系弾性接着剤で接着されている。
【0036】上記構成により、蹴込板3が荷重による上
側段板2aの変形により影響を直接受けることが無く、
且つ補強木桟4により蹴込板3の剛性が向上すると共に
上側段板2aの変形を抑えることができる。又、蹴込板
3の上端部裏面と補強木桟4は弾性接着剤で接合されて
いるので、上側段板2aからの荷重変形を吸収すること
ができる。
【0037】下側段板2bは、巾約300mm、長さ約
910mm、厚み約30mmの木製板で、下側段板2b
の前端面21bの全面にわたって緩衝部材であるポリエ
チレンフィルム製の滑り助長テープ9が貼られており、
この滑り助長テープ9が蹴込板3の下端部33の表面に
当接するようになされている。下端部33の表面に当接
させ、蹴込板3の下端部の裏面32より釘を蹴込板3と
下側段板2bとに打ち込んで、蹴込板3と下側段板2b
とを連結する。滑り助長テープ9は、商品名ウルトラテ
ープ(住友スリーエム株式会社製)で、長さ約910m
m、幅約30mm、厚み約0.4mmのテープ状になさ
れたもので、裏面31には接着剤が塗布されている。
【0038】図4に示すように、間仕切壁7には、段板
受部材1と巾木10とが約23mmの間隔を開けて接合
され、蹴込板3の端部が、間仕切壁7より約3mm離
し、段板受部材1と巾木10の端面からそれぞれ約2m
mづつ開けて、段板受部材1と間仕切壁7と巾木10と
の間に挿入され、第2間隙部13が設けられている。
尚、この巾木10は第2間隙部13が見えないようにす
るために使われている。又、段板受部材1と蹴込板3の
端部間にはシーリング剤11が設けられている。
【0039】次に、この階段構造Aの組立方法を説明し
ながら、作用を説明する。先ず、図3と図5に示すよう
に、上側段板溝21aが設けられた上側段板2aの後端
部22aの下面に、補強木桟4の後側縁41が上側段板
溝21aに約2mm突き出すようにして接着剤で補強木
桟4と、下面の両端部に縦方向にネジ6で固定アングル
5とを取り付けたものを作っておく。
【0040】次に、図1に示すように、約910mm離
間し対向させて一対の段板受部材1を垂直に配設し、最
上階の上側段板2aを一対の段板受部材1の最上階に載
せて、下面の両端部の固定アングル5の取付孔51にネ
ジ6を差し込んで、段板受部材1に上側段板2aを取り
付ける。次に、補強木桟4の後側縁面42に接着剤を塗
布する。
【0041】次に、図3に示すように、蹴込板1をほぼ
垂直にして、蹴込板3の上端部31の約3mmを上側段
板溝21aに挿入し、上側段板溝21aと蹴込板3の上
端部31の周面との間で第1間隙部12と、図4に示す
ように、蹴込板3の端部を間仕切壁7より約3mm離
し、段板受部材1と巾木10の端面からそれぞれ約2m
mづつ開けて蹴込板3の端部を段板受部材1と間仕切壁
7と巾木10との間に挿入し、蹴込板3の端部の周面と
段板受部材1と間仕切壁7と巾木10との間で第2間隙
部13とができるようにして、蹴込板3の上端部31を
補強木桟4の後側縁面42に接着する。
【0042】次に、下側段板2bの前端面21bに滑り
助長テープ3を貼り、滑り助長テープ3の表面を蹴込板
3の下端部33の表面に当接し、蹴込板3の下端部33
の裏面より蹴込板3の下端部33と滑り助長テープ9と
下側段板2bの前端面21bとに釘34を打ち込んで、
蹴込板3と滑り助長テープ9と下側段板2bとを固定す
る。次に、段板受部材1と蹴込板3の端部間にシーリン
グ剤11を注入する。
【0043】順次、上記に示した手順で、下方にそれぞ
れの段板を段板受部材1に載せて階段を作る。
【0044】このようにして、上側段板2aの後端部2
2aの下面に下方に向けて補強木桟4が設けられている
から、補強木桟4の蹴込板3への取付位置を調整するこ
とによって、上側段板溝21aの内周面と、この上側段
板溝21aに挿入されている蹴込板3の上端部31の周
面とが当らない程度の巾をもった第1間隙部12を作る
ことができると共に、上側段板2aを補強木桟4の上面
に取り付けることによって、補強木桟4で上側段板2a
を支えることができる。
【0045】又、上側段板溝21aの内周面と、この上
側段板溝21aに挿入されている蹴込板3の上端部31
の周面との間に第1間隙部12が設けられているから、
上側段板2aに荷重がかかったとき、上側段板2aの一
部が変形したりしても、上側段板溝21a内に挿入され
ている蹴込板3の上端部31が上側段板溝21aの内周
面に当らず、部材間の擦れによる階段鳴りが起こらな
い。
【0046】又、段板受部材1と間仕切壁7と巾木10
とで囲まれた周面と蹴込板3の側部の周面との間に第2
間隙部13が設けられているから、上側段板2aと補強
木桟4と蹴込板3とに荷重がかかり、蹴込板3の一部が
変形したりしても、段板受部材1と間仕切壁7と巾木1
0とで囲まれた空間部に挿入されている蹴込板3の側部
の周面が段板受部材1と間仕切壁7と巾木10に当たら
ず、部材間の擦れによる階段鳴りが起こらない。
【0047】又、蹴込板3の下端部33の表面と下側段
板2bの前端面との間に、緩衝部材である滑り助長テー
プ9が介在されているから、下側段板2bに荷重が加わ
って、蹴込板3が上下に動いても、蹴込板3と下側段板
2bとが擦れたり、軋み音の発生したりしない。
【0048】緩衝部材である滑り助長テープ9が樹脂フ
ィルムで形成され、この滑り助長テープ9が下側段板2
bに接着されているから、滑り助長テープ9の樹脂フィ
ルムの表面は摩擦係数が小さく、滑性があり、蹴込板3
と下側段板2bとが擦れたり、軋み音が発生しない。
【0049】又、樹脂フィルムの滑り助長テープ9を貼
るだけで、下側段板2bの前端面に取り付けることがで
き、樹脂フィルムが剥がれず、接着され状態で、蹴込板
3の下端部33の裏面より釘34を打ち込んで、蹴込板
3と下側段板2bを繋ぐことができ、階段の組立工数も
少なくすることができる。
【0050】次に、本発明の第2実施形態の階段構造を
説明する。図6〜図8は第2実施形態の階段構造を示
し、図6は階段構造の部分断面図、図7は図6のC円部
の拡大図、図8は段板受金具を取り付けた状態を示す斜
視図である。
【0051】図6において、K2は階段構造であり、こ
の階段構造K2は、離間して対向し垂直に配設された一
対の段板受部材(ささら桁)1と、高さを相違させて水
平に支持された上側段板2aと下側段板2bと、上側段
板2aと下側段板2b間にほぼ垂直に設けられた蹴込板
3と、段板2a、2bの下地材として設けられた段板受
金具80と、ネジ101、102から構成されている。
【0052】段板受部材1、段板2a、2b、蹴込板3
の材質・形状・取付寸法等は、第1実施形態のものとほ
ぼ同じであり、この実施形態では段板受金具80を使用
した点が新規な点であるので、以下においては段板受金
具80を中心に説明する。
【0053】段板受金具80は、図8に示すように、金
属板を断面Z字形に折り曲げ加工することで製作されて
いる。この例では、厚さ1.6mmの鉄板(場合によっ
ては2.3mm、3.2mm等の鉄板を使用してもよ
い)を折り曲げることにより、水平板部81と、水平板
部81の前端縁と後端縁にそれぞれ垂直上方及び垂直下
方に延びる垂直板部82、83とを有する段板受金具8
0が形成されている。
【0054】上側の垂直板部82の上端の両端、及び、
下側の垂直板部83の下端の両端には、一部を切り曲げ
ることにより、一対の段板受部材1の内側面に当接する
ネジ止め固定用ブラケット84が形成されている。
【0055】本実施形態の階段構造K2では、図6に示
すように、この段板受金具80の両端を一対の段板受部
材1の上に載せ、ネジ止め固定用ブラケット84を段板
受部材1の内側面に当接させてネジ102で固定してい
る。又、段板受金具80の垂直板部82、83に蹴込板
3の裏面を当接させて接着剤で貼り付け、段板受金具8
0の水平板部81の上面に段板2a、2bを載置して、
水平板部81の下面よりネジ101で固定している。
【0056】そして、これにより図7に示すように、蹴
込板3の上端部3が上側段板2aの後端部22a下面の
上側段板溝21aに挿入され、上側段板溝21aの内周
面と蹴込板3の上端部31外周面との間に第1間隙部1
2が確保されている。この点は前記第1実施形態と同じ
である。
【0057】上述したように、この第2実施形態の階段
構造K2では、段板2a、2bを段板受金具80を介し
て段板受部材1に載せている。従って、段板2a、2b
にかかる荷重を段板受金具80で支持することができ、
段板2a、2bに荷重がかかった場合でも、段板2a、
2bが撓みにくくなり、段板2a、2bの撓みに起因す
る軋み音の発生を防止することができる。又、厚さの関
係などにより段板受金具80による段板2a、2bの撓
み防止効果が完全ではない場合でも、上側段板2aに荷
重がかかって上側段板2aの一部が若干変形した際に、
上側段板溝21a内に挿入されている蹴込板3の上端部
3が上側段板溝21aの内周面に当たらないように構成
されているので、部材間の擦れによる階段鳴りが起こり
にくい。又、段板受金具80は、鉄板を折り曲げただけ
の単純な構成であるから、安価に実現できる。
【0058】以上、本発明実施例を図面に基づいて説明
してきたが、具体的な構成はこの実施例の限られるもの
ではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、上記の第1実施形
態では、下側段板2bの前端面に滑り助長テープ9が貼
られているが、蹴込板3の下端部33の前面に滑り助長
テープ9を貼ってもよい。又、蹴込板3の上部や側部を
段板や段板受部材の支持溝に嵌合して構成させる段階で
も本発明は適用される。その場合は巾木10は必要な
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明は、上側段板の後端部の下面に補強桟が設けられ
ているから、補強桟の蹴込板への取付位置を調整するこ
とによって、上側段板溝の内周面と、この上側段板溝に
挿入されている蹴込板の上端部外周面とが当らない程度
の巾をもった第1間隙部を作ることができると共に、上
側段板を補強桟の上面に取り付けることによって、補強
桟で上側段板を支えることができる。
【0060】又、上側段板溝の内周面と、この上側段板
溝に挿入されている蹴込板の上端部の周面との間に第1
間隙部が設けられているから、上側段板に荷重がかかっ
たとき、上側段板の一部が変形したりしても、上側段板
溝内に挿入されている蹴込板の上端部が上側段板溝の内
周面に当たらず、部材間の擦れによる階段鳴りが起こら
ない。
【0061】又、段板受部材と蹴込板の両側面との間に
第2間隙部が設けられているから、上側段板と補強桟と
蹴込板とに荷重がかかり、蹴込板の一部が変形したりし
ても、段板受部材と蹴込板の両側面に当たらず、部材間
の擦れによる階段鳴りが起こらない。
【0062】又、蹴込板の下端部の表面と下側段板の前
端面との間に緩衝部材が介在されて接合されているか
ら、下側段板に荷重が加わって、蹴込板が上下に動いて
も、蹴込板と下側段板とが擦れたり、軋み音の発生した
りしない。
【0063】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のであって、緩衝部材が樹脂フィルムで形成され、この
樹脂フィルムが蹴込板、或いは、下側段板の少なくとも
一方に接着されているから、樹脂フィルムの表面は摩擦
係数が小さく、滑性があり、蹴込板と下側段板とが擦れ
たり、軋み音が発生しない。
【0064】又、樹脂フィルムの緩衝部材を貼るだけ
で、蹴込板の下端部の前面及び/又は下側段板の前端面
に取り付けることができ、樹脂フィルムが剥がれず、接
着され状態で、蹴込板の下端部の裏面より釘やネジを打
ち込んで、蹴込板と下側段板を繋ぐことができ、階段の
組立工数も少なくすることができる。
【0065】請求項3記載の発明は、段板を、段板受部
材に両端を支持した段板受金具で支えることができるか
ら、段板の撓みを抑えて軋み音の発生を防止することが
できる。特に、段板受金具を下地材として段板の下に介
在させるだけであるから、構成が簡単で実現が容易であ
る。又、段板受金具は水平板部と垂直板部を有する金属
板の折り曲げ製品よりなるので、厚さが薄くても剛性を
高くすることができ、段板の撓みを有効に抑制すること
ができる。
【0066】請求項4記載の発明は、上側段板溝の内周
面と蹴込板の上端部の周面との間に間隙を確保している
から、段板受金具による段板の撓み防止効果が完全では
ない場合でも、部材間の擦れによる階段鳴りを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の階段構造の分解斜視図
である。
【図2】実施形態の階段の斜視図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】図2のB−B矢視断面図である。
【図5】上側段板の裏面に補強木桟と固定アングルが取
り付けられた状態を示す斜視説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態の階段構造の部分断面図
である。
【図7】図6のC円部の拡大図である。
【図8】段板受金具を段板受部材に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
K1 階段構造 1 段板受部材 11 シーリング材 12 第1間隙部 13 第2間隙部 2a 上側段板 2b 下側段板 21a 上側段板溝 21b 前端面 22a 後端部 3 蹴込板 31 上端部 32 裏面 33 下端部 34 釘 4 補強木桟 41 後側縁 42 後側縁面 5 固定アングル 51 取付孔 6 ネジ 7 間仕切壁 8 弾性接着剤 9 滑り助長テープ 10 巾木 K2 階段構造 80 段板受金具 81 水平板部 82,83 垂直板部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間して対向し垂直に配設された一対の
    段板受部材に複数の段板が高さを相違させて水平に支持
    され、複数の段板間にほぼ垂直に蹴込板が設けられ、蹴
    込板の上端部が上側段板の後端部下面の上側段板溝に挿
    入され、前記上側段板より下側に位置する下側段板の前
    端部に蹴込板の下端部が連結されてなる階段構造におい
    て、 前記上側段板の後端部下面に補強桟が設けられ、この補
    強桟の前端面が上側段板溝内に一部突出して設けられ
    て、前記蹴込板の上端部裏面と接合され、 前記上側段板溝の内周面と、この上側段板溝に挿入され
    る蹴込板の上端部外周面との間に第1間隙部が設けら
    れ、 前記段板受部材と蹴込板の両側面との間に第2間隙部が
    設けられ、 前記蹴込板の下端部表面と前記下側段板の前端面との間
    に緩衝部材が介在されて接合されていることを特徴とす
    る階段構造。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材が樹脂フィルムで形成さ
    れ、この樹脂フィルムが蹴込板、或いは、下側段板の少
    なくとも一方に接着されていることを特徴とする請求項
    1記載の階段構造。
  3. 【請求項3】 離間対向して垂直に配設された一対の段
    板受部材に複数の段板が高さを相違させて水平に支持さ
    れ、複数の段板間にほぼ垂直に蹴込板が設けられた階段
    構造において、 金属板を折り曲げ加工して形成した段板受金具の両端
    を、前記一対の段板受部材の上に載せて固定し、この段
    板受金具の水平板部に前記段板を載置固定すると共に、
    該段板受金具の垂直板部に前記蹴込板の裏面を当接させ
    て固定したことを特徴とする階段構造。
  4. 【請求項4】 前記蹴込板の上端部が上側段板の後端部
    下面の上側段板溝に挿入され、前記上側段板溝の内周面
    と、この上側段板溝に挿入される蹴込板の上端部外周面
    との間に間隙部が設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の階段構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155541A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Noda Corp 階段の蹴込板および階段構造
JP2015017426A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 パナソニック株式会社 階段装置
JP2019148149A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 株式会社ウッドワン 階段の施工方法、階段の側板、階段の踏み板及び階段

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