JP3422761B2 - 階段の構造 - Google Patents

階段の構造

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JP3422761B2 JP2000259554A JP2000259554A JP3422761B2 JP 3422761 B2 JP3422761 B2 JP 3422761B2 JP 2000259554 A JP2000259554 A JP 2000259554A JP 2000259554 A JP2000259554 A JP 2000259554A JP 3422761 B2 JP3422761 B2 JP 3422761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、階段の構造に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来から壁の外面側に配設した金属の側
桁に金属の踏み板下地材を固着し、踏み板下地材上に木
質の踏み板を固着するものが知られている。このような
階段の構造材を金属にして木製の踏み板により金属の構
造材が見えないようにしたものにおいて、階段の側面に
おいても木質の化粧側板を取付けて、木製の階段のよう
な外観にしている。ここで、従来木質の化粧側板を取付
けるに当たっては、木質の化粧側板の下端部を木質の踏
み板の側端面に接着剤により接着し、木質の化粧側板の
上端部を壁に固着した雑巾摺り支持桟の側面に釘打ちに
より固着し、更に、雑巾摺り支持桟の上面に断面逆L状
の雑巾摺りの横片を載設固着し、雑巾摺りの縦片により
化粧側板の上端部を覆っていた。 【0003】ところで、上記のような従来例において、
人が階段を上下する際に木製の踏み板が撓んで化粧側板
を上下方向に動かす力が作用するが、化粧側板は上端部
が釘打ちにより雑巾摺り支持桟に固着してあるためこの
部分の固着強度が強く、したがって上記化粧側板を上下
に動かす力により化粧側板の下端と踏み板の側端面との
接着部分が破壊してしまうおそれがあり、特に、接着剤
の養生期間中に階段を昇り降りした際には接着剤が硬化
しても化粧側板と踏み板とが非接着状態となるおそれが
ある。この場合、踏み板が人の昇り降りによる振動で上
下に移動すると上端を雑巾摺り支持桟に釘打ちにより固
着した化粧側板の下端と擦れ合って摩擦音を発生すると
いう問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、簡単な構造で踏み板が振動し
ても化粧側板に起因する摩擦音が発生しないようにで
き、また、化粧側板の下端部を接着剤で踏み板の側端面
に接着するものでありながら接着剤が硬化するまで確実
に化粧側板を保持できる階段の構造を提供することを課
題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る階段の構造は、壁1の外面側に配設した
金属の側桁2に金属の踏み板下地材3を固着し、踏み板
下地材3上に木質の踏み板4を固着し、踏み板4の側端
面部に木質の化粧側板5の下端部を接着し、壁1に固着
した雑巾摺り支持桟6の上面に断面逆L状をした雑巾摺
り7の横片8を固着し、断面逆L状の雑巾摺り7の縦片
9と雑巾摺り支持桟6の外側面との間に形成される遊挿
用隙間10の隙間幅を化粧側板5の上端部の厚みよりも
若干広くし、この遊挿用隙間10に化粧側板5の上端部
をスライド自在に遊挿して成ることを特徴とするもので
ある。このような構成とすることで、木質の踏み板4と
木質の化粧側板5とで階段の外観を木質階段のような外
観とすることができ、しかも、階段の昇り降りの際に踏
み板4が撓んで上下に動いても踏み板4と共に化粧側板
5も移動し、化粧側板5の上端が雑巾摺り7の縦片9と
雑巾摺り支持桟6の外側面との間に形成される遊挿用隙
間10に遊挿されるので、化粧側板5の上下移動に起因
する摩擦音が発生しないものである。 【0006】また、踏み板4の側端面部に木質の化粧側
板5の下端部を接着するには、木質の踏み板4の側端面
部の上下方向の中央部又は下部にスペーサ11を固着す
ると共にスペーサ11の外端部に外側片12を上方に突
設し、外側片12とスペーサ11と踏み板4の側端面の
上部とで上方に開口した凹溝部13を形成し、該凹溝部
13内に化粧側板5の下端部を接着剤14を介して嵌め
込み接着しているので、踏み板4の側端面に化粧側板5
の下端部を支持して確実に接着できて、接着剤14が硬
化するまでの養生期間中であっても化粧側板5を確実に
支持しておくことができるものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。 【0008】壁1の外面に沿って金属の側桁2が配設し
てあり、この側桁2には金属の踏み板下地材3が固着し
てあり、踏み板下地材3の上面には木質の踏み板4が載
置してあって、ボルト31により固着してある。図中2
0は側桁2と壁1との間に介在させるスペーサ部材であ
る。また、30は蹴込み板である。 【0009】ここで、木質の踏み板4の側端面部の上下
方向の略中央部又は下部にスペーサ11が固着してあ
り、スペーサ11の側端部には少なくとも上方に突出す
る外側片12が設けてある。このように踏み板4の側端
面部の上下方向の中央部又は下部にスペーサ11を固着
すると共にスペーサ11の外端部に外側片12を上方に
突設することで、スペーサ11の外側片12とスペーサ
11と踏み板4の側端面の上部とで上方に開口した凹溝
部13が形成してある。 【0010】上記凹溝部13には木質の化粧側板5の下
端部が接着剤14を介して嵌め込んであって、接着剤1
4を硬化させることで木質の化粧側板5の側端面に木質
の化粧側板5を接着してある。この場合、化粧側板5は
スペーサ11、外側片12にも接着してある。 【0011】この化粧側板5の上端部は壁1の外面に固
着した雑巾摺り支持桟6と雑巾摺り支持桟6に固着する
雑巾摺り7の縦片9との間に形成される遊挿用隙間10
内にスライド自在に遊挿してある。すなわち、壁1の外
面に固着した木質の雑巾摺り支持桟6の上面には断面逆
L状をした雑巾摺り7の横片8が載設固着してあり、こ
の断面逆L状の雑巾摺り7の縦片9と雑巾摺り支持桟6
の外側面との間に遊挿用隙間10が形成されるものであ
り、この遊挿用隙間10の隙間幅は化粧側板5の上端部
の厚みよりも若干広くしてあり、この遊挿用隙間10に
化粧側板5の上端部をスライド自在に遊挿してある。 【0012】このように、階段の構造部材である金属の
側桁2、金属の踏み板下地材3を用いることで階段の強
度を高めたものであるにもかかわらず、木質の踏み板4
と木質の化粧側板5とを設けることで階段の外観を木質
階段のような外観とすることができるものである。 【0013】しかして、階段を昇り降りすると踏み板4
が撓むが、この場合、踏み板4が撓んで上下に動いても
下端を接着した化粧側板5も踏み板4といっしょに上下
移動するものである。しかしながら化粧側板5の上端は
雑巾摺り7の縦片9と雑巾摺り支持桟6の外側面との間
に形成される遊挿用隙間10に遊挿されるので、化粧側
板5の上下移動に起因する摩擦音が発生しないものであ
る。 【0014】ところで、本発明においては従来のように
雑巾摺り支持桟6に化粧側板5の上端部を釘打ちせず、
化粧側板5の下端部を踏み板4の側端面に接着剤14に
より接着しているだけであるが、前述のように木質の踏
み板4の側端面部の上下方向の中央部又は下部にスペー
サ11を固着すると共にスペーサ11の外端部に外側片
12を上方に突設し、外側片12とスペーサ11と踏み
板4の側端面の上部とで上方に開口した凹溝部13を形
成し、この凹溝部13内に化粧側板5の下端部を接着剤
14を介して嵌め込み接着する構造としてあるので、接
着剤14が硬化するまでの間凹溝部13への化粧側板5
の下端部の嵌め込みにより支持できるものであって、接
着剤の養生期間中に確実に化粧側板5を踏み板4の側端
面に支持することができるものである。 【0015】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、壁の外面側に配設した金属の側桁に金属
の踏み板下地材を固着し、踏み板下地材上に木質の踏み
板を固着し、踏み板の側端面部に木質の化粧側板の下端
部を接着し、壁に固着した雑巾摺り支持桟の上面に断面
逆L状をした雑巾摺りの横片を固着し、断面逆L状の雑
巾摺りの縦片と雑巾摺り支持桟の外側面との間に形成さ
れる遊挿用隙間の隙間幅を化粧側板の上端部の厚みより
も若干広くし、この遊挿用隙間に化粧側板の上端部をス
ライド自在に遊挿するので、木質の踏み板と木質の化粧
側板とで階段の外観を木質階段のような外観とすること
ができて、階段の構造材を金属製として強度の強い階段
としながら外観の良い木質調の階段とすることができる
ものであり、また、階段の昇り降りの際に踏み板が撓ん
で上下に動いても踏み板と共に化粧側板も移動し、化粧
側板の上端が雑巾摺りの縦片と雑巾摺り支持桟の外側面
との間に形成される遊挿用隙間に遊挿されるので、化粧
側板の上下移動に起因する摩擦音が発生せず、簡単な構
成で階段の踏み鳴り防止ができるものである。 【0016】えて、木質の踏み板の側端面部の上下方
向の中央部又は下部にスペーサを固着すると共にスペー
サの外端部に外側片を上方に突設し、外側片とスペーサ
と踏み板の側端面の上部とで上方に開口した凹溝部を形
成し、該凹溝部内に化粧側板の下端部を接着剤を介して
嵌め込み接着したので、踏み板の上端を釘打ちしないも
のであるにもかかわらず、踏み板の側端面に化粧側板の
下端部を支持して確実に接着できて、接着剤が硬化する
までの養生期間中であっても化粧側板を確実に支持する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の階段の要部拡大せる正面断面図であ
る。 【図2】同上の更に要部を拡大せる正面断面図である。 【図3】同上の階段の側面断面図である。 【図4】同上の階段の要部拡大側面断面図である。 【符号の説明】 1 壁 2 側桁 3 踏み板下地材 4 踏み板 5 化粧側板 6 雑巾摺り支持桟 7 雑巾摺り 8 横片 9 縦片 10 遊挿用隙間 11 スペーサ 12 外側片 13 凹溝部 14 接着剤

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 壁の外面側に配設した金属の側桁に金属
    の踏み板下地材を固着し、踏み板下地材上に木質の踏み
    板を固着し、この踏み板の側端面部の上下方向の中央部
    又は下部にスペーサを固着すると共にスペーサの外端部
    に外側片を上方に突設し、外側片とスペーサと踏み板の
    側端面の上部とで上方に開口した凹溝部を形成し、該凹
    溝部内に木質の化粧側板の下端部を接着剤を介して嵌め
    込み接着し、壁に固着した雑巾摺り支持桟の上面に断面
    逆L状をした雑巾摺りの横片を固着し、断面逆L状の雑
    巾摺りの縦片と雑巾摺り支持桟の外側面との間に形成さ
    れる遊挿用隙間の隙間幅を化粧側板の上端部の厚みより
    も若干広くし、この遊挿用隙間に化粧側板の上端部をス
    ライド自在に遊挿して成ることを特徴とする階段の構
    造。
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