JP2019148149A - 階段の施工方法、階段の側板、階段の踏み板及び階段 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施形態1に係る側板3を示す斜視図である。なお、側板3に対向する側板4も、側板3と同様(対称)の構造となっている。
R(θ)=L×(cosθ+sinθ−sinθ×cosθ)−d
ただし、
L:蹴込板の長さ(高さ)、d:蹴込板の厚み。R、θは曲線の局座標パラメタ。
この様な曲線は、蹴込板の長さ(高さ)と、蹴込板の厚みとにより定まり、それよりも切り欠きが小さいと閊えてしまう。蹴込板の形状の公差や、挿入し易さを考えると、より大きく切り欠くことも可能である。すなわち、この曲線より作業溝側にはみ出ない位置で、1本あるいは複数の、直線あるいは曲線で、切り欠いてもよい。この実施形態の円弧部13a、23aは上記曲線から、蹴込板の公差を考慮した若干大きな切り込みの曲線となっている。
蹴込板2を所定の後傾姿勢に位置決めする直線部13bは、蹴込板の下端が所定の位置に置かれた際にその上端が、設置された踏み板の下面(図2(C)の踏み板取付溝内の水平な点線)より低くなる(踏み板が挿入できる最低条件)角度で直線を形成する。望ましくは、踏み板取付溝の下面(後方に傾斜した実線)より突出する位置に踏み板が来る角度で直線を形成する。
θ=cos−1{(L−a)/√(L2+d2)}+cos−1{L/√(L2+d2)}
ただし、
L:蹴込板の長さ(高さ)、d:蹴込板の厚み、a:蹴込板が踏み板溝に入る長さ。
θ:蹴込板取付溝(鉛直)から寝かせる角度。
この様な直線による、蹴込板取付溝(鉛直)から寝かせる角度は、蹴込板の長さ(高さ)と、蹴込板の厚みと、蹴込板が踏み板溝に入る長さとにより定まる。この直線も、上記の曲線同様に、必ずしも直線である必要は無く、蹴込板の角度を決めるために2点がこの直線上に有り、直線から作業溝側にはみ出ない形状に変えてあっても良い。
ここで、上記の曲線と直線とは、蹴込板の長さ、厚み、踏み板溝に入る長さによって定まるが、階段1段の高さに関係する蹴込板の長さ(高さ)が変わると、直線の切り欠きが曲線部分を全て切り欠くこととなって、直線部分のみとなる場合もある。
図9は、本発明の実施形態2に係る側板5を示す斜視図である。実施形態2に係る側板5は、実施形態1に係る側板3とほぼ同様の構成であるが、踏み板支持部を有しない点が異なっている。すなわち、側板5における踏み板取付溝41,51の深さと作業溝43,53深さは同一となっており、作業溝43,53を設けた前後方向の範囲において踏み板1を支持する踏み板支持部は存在しない。
図10は、本発明の実施形態3に係る側板6を示す斜視図である。側板6は、踏み板取付溝61、蹴込板取付溝62及び作業溝63を有している。作業溝63は略扇形形状をしており、後側は後方に向けて下向きとなる円弧部63aとなっている。また、側板6の下側斜辺には差込溝6aが設けられている。差込溝6aは、一方が側板6の下側斜辺に、他方が作業溝63に連通している。
図11は、本発明の実施形態4に係る側板106を示す斜視図である。側板106は踏み板取付溝161、蹴込板取付溝162及び作業溝163を有している。作業溝163は略扇形形状をしており、後側は後方に向けて下向きとなる円弧部163aとなっていて、側板106の下側斜辺まで通じている。作業溝163の円弧部163aが側板106の下側斜辺に開口する部分に開口部106a(導入口)があり、実施形態3の挿込溝6aは無い。
図12は、本発明の実施形態5に係る側板7を示す斜視図である。側板7の1段目は実施形態1に係る側板3と同一の構成であるので、説明を省略する。側板7の2段目は、踏み板取付溝81、蹴込板取付溝82及び作業溝83を有している。作業溝83は略扇形形状をしており、後側は後方に向けて下向きとなる円弧部83aとなっている。そして、作業溝83は側板7の下側斜辺に連通している。
図13は、実施形態6に係る階段の施工方法の説明図である。実施形態6に係る階段の施工方法は、蹴込板2が垂直姿勢ではなく前傾姿勢に設置されるものである。従って実施形態6に係る側板8の蹴込板取付溝92は前傾となるように設けられており、蹴込板2は、作業溝93内で後傾姿勢から前傾姿勢に移動するようになっている。
図14は、実施形態7に係る階段の施工方法の説明図である。図14(B)は、図14(A)のa−a拡大断面図である。実施形態7に係る階段の施工方法は、一対の側板3,4のうち側板3だけに作業溝13を設け、側板4には作業溝を設けない構成としたものである。図14(B)に示すように、実施形態7に係る階段の施工方法においては、蹴込板2を後傾姿勢から前傾姿勢に移動させる工程を側板3の作業溝13のみを用いて行った後、垂直姿勢の蹴込板2を側板4の方に移動させて、側板4の蹴込板取付溝に嵌装するようにしたものである。そのため、側板3の蹴込板取付溝12及び作業溝13の深さを実施形態1のものと比べて2倍としてある。
図15は、実施形態8に係る階段の施工方法の説明図である。図15(A)、図15(B)ともに、2段目の蹴込板を挿入するための、別の掘り込みの例を示している。いずれの側板10にも、既にある1段目の踏み板取付溝の掘り込み部分をその領域に含む、三角形のクロスハッチング部分の全体を掘り込んでいる。1段目の踏み板に釘などで固定する場合、2段目の蹴込板の長さ(上下)は1段目の踏み板の下面までの長さであることが多く、その長さは、床から1段目の踏み板の上端の高さよりも高くなる。その場合、床に閊えて、下側からは入れることが出来ない。そのため、蹴込板が入る高さまで、掘り込みを行う。図15(A)は、同じ高さで水平に掘り込みを行っている。また、図15(B)はそれよりも高い、斜め上方から必要な高さまで下がる形状で掘り込みを行っている。
2 蹴込板
3,4,5,6,7,8,10,106 側板
9 楔
11,21,31,41,51,61,71,81,91,161 踏み板取付溝
12,22,32,42,52,62,72,82,92,162 蹴込板取付溝
13,23,33,43,53,63,73,83,93 作業溝
103,104,163 作業溝
100 階段
Claims (11)
- 踏み板取付溝及び蹴込板取付溝が形成された平行に配置される一対の側板と、前記踏み板取付溝に嵌装される踏み板と、前記蹴込板取付溝に嵌装される蹴込板とからなる階段の施工方法であって、
前記蹴込板取付溝の後方に作業溝を設け、前記蹴込板を前記作業溝内で後傾姿勢から垂直姿勢又は前傾姿勢に移動させて前記蹴込板取付溝に嵌装することを特徴とする階段の施工方法。 - 前記作業溝が前記踏み板取付溝に連通するように設けられており、前記蹴込板を前記踏み板取付溝から差し込んで後傾姿勢とすることを特徴とする請求項1に記載の階段の施工方法。
- 前記側板に前記蹴込板の差込溝が設けられ、前記差込溝は、一方が前記側板の下側斜辺に、他方が前記作業溝に連通し、前記蹴込板を前記差込溝から差し込んで後傾姿勢とすることを特徴とする請求項1に記載の階段の施工方法。
- 前記作業溝が前記側板の下側斜辺に連通するように設けられており、前記蹴込板を前記側板の下側斜辺から後傾姿勢で前記作業溝に挿入することを特徴とする請求項1に記載の階段の施工方法。
- 前記踏み板の下面に形成した挿入溝に前記蹴込板の上端部を嵌め込みながら前記踏み板を前方に移動させて、前記蹴込板を後傾姿勢から垂直姿勢又は前傾姿勢に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載の階段の施工方法。
- 踏み板取付溝及び蹴込板取付溝が形成された平行に配置される一対の側板と、前記踏み板取付溝に嵌装される踏み板と、前記蹴込板取付溝に嵌装される蹴込板とからなる階段の側板であって、
前記側板にさらに作業溝が設けられ、前記作業溝は前記蹴込板取付溝の後方に連通するとともに、前記踏み板取付溝の下方に連通し、
前記蹴込板が、導入口から挿入され、前記作業溝を通って、前記蹴込板取付溝まで挿入可能であることを特徴とする階段の側板。 - 前記蹴込板を後傾姿勢に位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の階段の側板。
- 前記踏み板取付溝が後方に向けて上下方向に拡大していることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の階段の側板。
- 前記踏み板取付溝が前記作業溝よりも深いことを特徴とする請求項6乃至請求項8のうちいずれか1つに記載の階段の側板。
- 踏み板取付溝及び蹴込板取付溝が形成された平行に配置される一対の側板と、前記踏み板取付溝に嵌装される踏み板と、前記蹴込板取付溝に嵌装される蹴込板とからなる階段の踏み板であって、
下面に形成された前記蹴込板の上端部を嵌め込む挿入溝の後方に、前記蹴込板に当接する突起部を設けたことを特徴とする階段の踏み板。 - 踏み板取付溝及び蹴込板取付溝が形成された平行に配置される一対の側板と、前記踏み板取付溝に嵌装される踏み板と、前記蹴込板取付溝に嵌装される蹴込板とからなる階段であって、
前記側板にさらに作業溝が設けられ、前記作業溝は前記蹴込板取付溝の後方に連通するとともに、前記踏み板取付溝の下方に連通し、
前記蹴込板が、導入口から挿入され、前記作業溝を通って、前記蹴込板取付溝まで挿入可能であることを特徴とする階段。
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