JP6754649B2 - 踏板拘束用楔と該楔を用いた踏板の固定構造 - Google Patents
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例えば、側桁の内側に開口する踏板取付溝を側桁に水平方向に掘り込み、この踏板取付溝に踏板の端部を挿入し、踏板の下面と踏板拘束用楔の上面に接着剤を塗布し、この状態で踏板の下面と踏板取付溝との間に形成される隙間を埋めるように踏板拘束用楔が打ち込まれ、更に踏板拘束用楔の露出側側面から側桁に水平にビスを打ち込んで踏板拘束用楔を側桁に固定する踏板の取付構造が知られている(特許文献1)。
この場合、ビスは楔だけを側桁に固定するだけであるため、踏板の固定のために接着剤(或いは、接着剤に代わる第2のビス)が不可欠であり、施工にそれだけ手間が掛かるという問題があった。
本発明は、かかる従来例の問題点を解決するためになされたもので、施工が容易で且つ施工後の外観も優れたものとなる踏板拘束用楔と該楔を使用した踏板の固定構造を提供することを課題とするものである。
打ち込み端17から先端18に向けて肉厚が漸減し、階段Aを構成する側桁11の内側面11aに掘り込まれた踏板取付溝13に差し込まれた踏板10の下面10aと、前記踏板取付溝13の底面13aとの隙間16に圧入される踏板拘束用楔1であって、
前記隙間16に圧入された時に、踏板取付溝13の底面13aに接する踏板拘束用楔1の下面6から、踏板10の下面10aに接する踏板拘束用楔1の上面4に至る両側面5・8の内、側桁11の反対側で階段Aの内側に露出する露出側側面8に、打ち込み端17から先端18に向かうビス打ち込み用の傾斜面7が形成され、
前記傾斜面7に立てた法線が踏板拘束用楔1の上面4を通過する位置に傾斜面7が設けられ、
前記傾斜面7には、傾斜面7から踏板拘束用楔1の上面4に至るビス孔3が穿設されていることを特徴とする。
傾斜面7の、踏板拘束用楔1の下面6に対する内角θは、120〜150°の範囲で設けられていることを特徴とする。
内側面11aに掘り込まれた踏板取付溝13を有する階段Aの左右一対の側桁11と、
上面が前記踏板取付溝13の上面である踏板接触面13bに接するようにその端部が挿入された踏板10と、
踏板10の下面10aと踏板取付溝13の底面13aとの間の隙間16に打ち込まれた請求項1または2に記載の踏板拘束用楔1と、
打ち込まれた踏板拘束用楔1の傾斜面7から踏板10の端部を通り、側桁11に至るビス20とで構成されていることを特徴とする。
そして、打ち込まれたビス20の頭は、傾斜面7に平行に打ち込まれるので、頭が外に飛び出さず施工後の外観も優れたものとなる。
露出側側面8において、傾斜面7が設けられていない部分8aの幅は一定であって先端18の厚みと等しい。
踏板拘束用楔1の他方の側面(この面を嵌着側側面5とする。)は、上・下面4・6に直角で、直角三角形を呈する。
傾斜面7の傾斜角度は、傾斜面7の、踏板拘束用楔1の下面6に対する内角θで、120〜150°の範囲で設けられる。従って、内角θが120°に近い程、傾斜面7は嵌着側側面5から離間する。
なお、踏板取付溝13の前後方向の長さは踏板10の挿入端部をカバーできる長さである。そして、踏板取付溝13の先端内側から下方に向かって一段下の踏板取付溝(図示せず)に開口する先端側の蹴込み溝15a、後端内側から上に向かって一段上の踏板取付溝(図示せず)に開口する後端側の蹴込み溝15bが側桁11の内側面に掘り込まれている。後端側の蹴込み溝15bの下端は踏板取付溝13に開口し、踏板取付溝13の底面13aから外れ、この開口から仮想線で示す蹴込み板12bが下から挿入出来るようになっている。この点は他の蹴込み溝においても同じである。
同様にして該踏板10の背面に一致して踏板取付溝13に開口する蹴込み溝15bに、仮想線で示す蹴込み板12bを下から挿入し、その側辺を蹴込み溝15bにそれぞれ挿入し、然る後、蹴込み板12bの下端部を踏板10の背面にビス止めする。
踏板拘束用楔1にビス孔3を穿設しておけば、これがガイドとなり、ビス20の正確な打ち込みが容易になる。以上のような作業を繰り返して階段Aの組み立てを行う。
Claims (3)
- 打ち込み端から先端に向けて肉厚が漸減し、階段を構成する側桁の内側面に掘り込まれた踏板取付溝に差し込まれた踏板の下面と、前記踏板取付溝の底面との隙間に圧入される踏板拘束用楔であって、
前記隙間に圧入された時に、踏板取付溝の底面に接する踏板拘束用楔の下面から、踏板の下面に接する踏板拘束用楔の上面に至る両側面の内、側桁の反対側で階段の内側に露出する露出側側面に、打ち込み端から先端に向かうビス打ち込み用の傾斜面が形成され、
前記傾斜面に立てた法線が踏板拘束用楔の上面を通過する位置に傾斜面が設けられ、
前記傾斜面には、傾斜面から踏板拘束用楔の上面に至るビス孔が穿設されていることを特徴とする踏板拘束用楔。 - 請求項1に記載の踏板拘束用楔において、
傾斜面の、踏板拘束用楔の下面に対する内角θは、120〜150°の範囲で設けられていることを特徴とする踏板拘束用楔。 - 内側面に掘り込まれた踏板取付溝を有する階段の左右一対の側桁と、
上面が前記踏板取付溝の上面である踏板接触面に接するようにその端部が挿入された踏板と、
踏板の下面と踏板取付溝の底面との間の隙間に打ち込まれた請求項1または2に記載の踏板拘束用楔と、
打ち込まれた踏板拘束用楔の傾斜面から踏板の端部を通り、側桁に至るビスとで構成されていることを特徴とすると踏板の固定構造。
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JP2016185572A JP6754649B2 (ja) | 2016-09-23 | 2016-09-23 | 踏板拘束用楔と該楔を用いた踏板の固定構造 |
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CN109972802B (zh) * | 2019-04-28 | 2024-08-23 | 清华大学建筑设计研究院有限公司 | 一种轻型预制混凝土肋梁式楼梯 |
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