JP2542965Y2 - 防音木質床材 - Google Patents

防音木質床材

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JP2542965Y2
JP2542965Y2 JP1991093565U JP9356591U JP2542965Y2 JP 2542965 Y2 JP2542965 Y2 JP 2542965Y2 JP 1991093565 U JP1991093565 U JP 1991093565U JP 9356591 U JP9356591 U JP 9356591U JP 2542965 Y2 JP2542965 Y2 JP 2542965Y2
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soundproofing
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賢一 伊藤
直樹 高橋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に一般戸建住宅の2
階用フロアを施工する場合に適合する防音木質床材の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より集合住宅では、他人同士の生活
において上下階での音(騒音)の問題があり、これに対
応するためにいわゆる防音木質直貼床材を用いて床を施
工することで対応している。ところで、最近においては
一般戸建住宅においても上下階での音(騒音)を防止し
たいという要望が高く、これに対応するために次のよう
な方法が採用されていた。
【0003】第1の方法は床材として2図(a)に示す
ものを用いる方法である。この床材は、厚さ9mmの木
製の溝入合板1の裏面に厚さ3mmの塩化ビニール製の
高密度軟質シート2を貼り合わせ、さらに高密度軟質シ
ート2の裏面に厚さ4mmの綿状のフェルト製のクッシ
ョン材3を貼り合わせた構造となっており、1枚の床材
のサイズは0.5尺×3尺に形成してある。そして、上
記溝位置合板1の裏面側には、幅が1.5mm〜2.5
mmで、深さ6〜7mmの複数の溝4を細かいピッチ
(例えば10〜20mm)で形成してある。
【0004】また、第2の方法は、防音下地材(例え
ば、床マット、遮音シートあるいは防音床下地パネルな
ど)5の上に、一般の仕上材6を施工する方法である。
さらに、第3の方法としては、集合住宅に使用される防
音木質直貼床材を用いる方法である。ここで、防音木質
直貼床材は、木製の溝入合板1’の裏面にクッション材
3’を貼り合わせた構造となっている。なお、防音木質
直貼床材の溝入合板1’の溝4’の形状やその形成状
態、及びクッション材3’の材質などは図2(a)の床
材と異なる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記第1の
方法における床材を用いた場合には、高密度軟質シート
2とクッション材3とにより、空気音と固体音との防音
効果を得ることができる。しかしながら、一般戸建住宅
のように下地が根太とコンパネすて貼りからなる場合
は、クッション材3がフェルト製であるために、歩行感
が柔らかく、重量家具を置いた場合に大きく沈み込む等
という問題があった。
【0006】また、第2の方法では防音下地材5と仕上
材6との2回の施工が必要であり、しかも重ね貼りのた
めに、床仕上面のレベルが上がり、改装等での取合の関
係で問題を生じる。さらに、第3の方法のように集合住
宅に使用される防音木質直貼床材を用いると、一般戸建
住宅のように下地が根太とコンパネすて貼りとからなる
場合には、空気音に対する防音性が得られないという問
題があり、さらに溝入合板1’の溝4’の口が荷重によ
り開いて、歩行感が柔らかく感じられる等という問題が
ある。但し、マンションなどのように躯体がコンクリー
トである場合には、空気音に対する防音性がある。
【0007】本考案は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、良好な防音効果を得る
ことができ、沈み込みが少なく、しかも施工が容易な防
音木質床材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、裏面に複数の溝が形成された溝入合
と、厚さを約1mm程度の薄厚に形成するとともに
面重量を1.5kg/m 2 〜2.5kg/m 2 程度に設
定した、溝入合板の裏面に貼り合わされる高密度軟質
シートと、高密度軟質シートの裏面に取り付けられ
たクッション材とからなり、上記クッション材をゴ
ム製としてある。
【0009】
【作用】本考案は、上述の構造とすることにより、高密
度軟質シート2はその厚さは約1mm程度の薄厚である
から、裏面に高密度軟質シート2が貼り合わされている
溝入合板1は撓み変形しやすくなり、固定音の防音性能
の低下を防止するとともに床下地になじみやすくなる。
また、面重量を1.5kg/m 2 〜2.5kg/m 2
度に設定して重くしているので空気音の防音効果を得る
と共に、クッション材で固体音を防音する効果を得る
ことができるようにして、防音性能が良好となるように
し、またクッション材をゴム製とすることにより、ク
ッション材を固くして沈み込みを少なくし、さらに防
音木質床材単体で良好な防音性を得ることができること
により、他部材と併設を不要として、施工が容易となる
ようにしたものである。
【0010】
【実施例】図1に本考案の一実施例を示す。本実施例の
防音木質床材(以下、単に床材と呼ぶ)は、厚さ9mm
の木製の溝入合板1の裏面に厚さ約1mmの塩化ビニー
ル製の高密度軟質シート2を貼り合わせ、さらに高密度
軟質シート2の裏面に厚さ3mmの発泡ゴム製のクッシ
ョン材3を貼り合わせた構造となっている。
【0011】ここで、上記溝入合板1の裏面側には、図
2(a)の床材と同様に、幅が1.5mm〜2.5mm
で、深さ6mm〜7mmの複数の溝4を細かいピッチ
(例えば10mm〜20mm)で形成してある。クッシ
ョン材3は波形に形成してあり、上述のように発泡ゴム
製のものを使用してある。このように、クッション材3
を発泡ゴム製とすると、クッション材3が図2(a)の
フェルト製のものに比べて固くなり、このため沈み込み
を少なくすることができる。従って、歩行感を硬くで
き、重量家具等を置いても沈込みを小さくすることがで
きる。例えば、上述した寸法や厚みで形成した床材と、
図2(a)で説明した寸法や厚みで形成した床材とでピ
アノ脚荷重(1kg/cm2)を測定したところ、本実
施例の床材は沈み量が約1.5mmで、図2(a)の床
材では約2.3mmであり、沈み量を相当に改善でき
た。
【0012】ところで、このようにクッション材3をゴ
ム製のものとすると、図2(a)のフェルト製のものに
比べて弾性しにくくなるために、固体音に対する防音性
能が低下する。そこで、本実施例では床材の横方向の長
さを図2(a)に示す床材の2倍とし(0.5尺×6
尺)、且つ高密度軟質シート2の厚みを薄くしてある。
このようにすれば、クッション材3の低下した弾性分
を、溝入合板1及び高密度軟質シート2に持たせること
ができ、固定音の防音性能を図2(a)のものと同程度
とすることができる。例えば、本実施例の床材の固体音
の防音性能は、木造住宅でL(遮音等級)−62であ
る。なお、通常のフロアではL−76である。
【0013】また、上述のように高密度軟質シート2の
厚みを薄くすると、空気音に対する防音性能が低下す
る。そこで、本実施例では高密度軟質シート2としては
面重量が1.5kg/m 2 〜2.5kg/m2 のものを
用いてある。つまり、この面重量は図2(a)の高密度
軟質シート2よりも重くなっており、厚さを薄くして
も、図2(a)の場合と同等の空気音の防音性能を確保
できるようにしてある。本実施例の床材の空気音の防音
性能は、コンパネすて貼り施工の場合において、500
Hzで30dBとすることができた。つまりは、本実施
例の床材でも、図2(a)のものとほぼ同等の固体音及
び空気音の防音性能を得ることができた。
【0014】なお、上述のように床材の横方向の長さを
図2(a)に示す床材の2倍とすると、溝入合板1の重
量を重くすることができ、このため下地になじむという
利点も得られる。さらに、本実施例の床材は、溝入合板
1、高密度軟質シート2及びクッション材3を積層して
一体に形成し、床材単体で良好な防音性を得ることがで
きるので、図2(b)の場合のように防音下地材などの
他部材と併設する必要がなく、施工が容易となる。つま
り、図2(b)のように2回の施工が必要となったり、
接着剤を塗布するといった作業を不要とすることができ
るからである。
【0015】
【考案の効果】本考案は上述のように構成することによ
り、高密度軟質シートはその厚さは約1mm程度の薄厚
であるから、裏面に高密度軟質シートが貼り合わされて
いる溝入合板は撓み変形しやすくなり、固定音の防音性
能の低下を防止するとともに床下地になじみやすくなる
利点がある。 また、高密度軟質シートの面重量を1.5
kg/m 2 〜2.5kg/m 2 程度に設定して重くして
いるので空気音の防音効果を得ると共に、クッション材
で固体音を防音する効果を得ることができるようにし
て、防音性能が良好となる利点がある。またクッショ
ン材をゴム製とすることにより、クッション材を固くし
て沈み込みを少なくし、さらに防音木質床材単体で良好
な防音性を得ることができることにより、他部材と併設
を不要として、施工が容易である利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構造を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は従来の2階用フロアの施工方
法の説明図である。
【符号の説明】
1 溝入合板 2 高密度軟質シート 3 クッション材 4 溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に複数の溝が形成された溝入合板
    と、厚さを約1mm程度の薄厚に形成するとともに面重
    量を1.5kg/m 2 〜2.5kg/m 2 程度に設定し
    た、溝入合板の裏面に貼り合わされる高密度軟質シート
    と、この高密度軟質シートの裏面に取り付けられたクッ
    ション材とからなり、上記クッション材をゴム製として
    成ることを特徴とする防音木質床材。
JP1991093565U 1991-11-15 1991-11-15 防音木質床材 Expired - Lifetime JP2542965Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0542494U JPH0542494U (ja) 1993-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0351472A (ja) * 1989-07-15 1991-03-05 Matsushita Electric Works Ltd 木質系の床材

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JPH0542494U (ja) 1993-06-08

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