JPS62258054A - 置床構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は集合住宅等の床構成用に用いられ、特に遮音性
能が考慮された置床構造に関する。

［従来技術及び発明が解決しようとする問題点］集合住
宅、体育館等に用いられる置床構造は。

パネル体をレベル調整可能な複数個の支持体でコンクリ
ート製基礎上へ支持するようになっている（一例として
特開昭５４−３６０３２号、特開昭５６−９７０５６号
）。

また、これらの置床構造にあって，防振効果を得るため
，パネル体へ単に制振材を挟持した構成が提案されてい
る．このような置床構造においては，制振材により多少
の制振効果は向上するが、床衝撃音，特に軽量床衝撃音
に対しての配慮は為されていない。

これを解消するため，本出願人はパネル体と、粘弾性体
で構成される制振材と，を重合させて置床を４ＩｍＬた
ものを出願している（４′ｉ願昭５９−２６５９１２号
）、これにより、軽祉床の衝撃音の遮音性が向上される
。

ところで、現在集合住宅の床構造において。

ジュータン等のゑ設に代って木質の仕上材が適用される
ことが多く見られる。これにより、はこりが出やすい等
の衛生的な欠点を解消することができる。

しかしながら、木質の仕上材を適用するとジュータン等
の敷設に比して衝撃音等の遮音性能が低下し、これに対
しての配慮が必要となる。

本発明は上記事実を考慮し、パネル体と支持体とを有す
る置床構造にあって、床衝撃音、特に木質仕上材床の衝
撃音に対して充分な制振効果を得ることができる置床構
造を提供することが目的である。

［開題点を解決するための手段及び作用］本発明に係る
置床構造では、パネル体をレベル調整可能な支持体で基
礎上へ支持すると共にこのパネル体の上面へ直接又は捨
張を介して木質仕上材を敷設した置床構造であって、前
記パネル体の中間部には粘弾性体で構成される薄肉の制
振材が挟持され、このパネル体又はその上に張られた捨
張と木質仕上材との間に厚肉の制振材が配設されること
を特徴としている。

これによって置床構造のパネル体と支持脚との最適組合
せが達成され、木質仕上材の床の衝撃音に対して充分な
制振効果を得ることが可能となっている。

［実施例］ 第１図には未発Ｉｌｌの第１実施例が適用された置床構
造が示されている。

この実施例ではパネル体１０が複数個の支持体１２でコ
ンクリート製基礎工４上へｆｆ、ｔ！１されている。

支持体１２は第２図（Ａ）にも詳細に示される如く軸心
を垂直として配置されるポル）１６の下端部に雄ねじが
形成されてフランジ１８が螺合している。このフランジ
１８は下端面に防振ゴム２０が取付けられて基礎１４へ
の当接用となっている。

この防振ゴム２０は２＆礎１４に向けて凸状とされた半
球状をなしているが、同様の固有振動数を有するもので
あれば円筒、角柱１円柱等の他の形状であってもよい、
防振ゴム２０として最も望ましいものはＮＲ５０部に対
し、１．２ポリブタジ工ン５０〜８０部の組成である。

ボルト１６の上端部は支持プレート２２へ固着されてい
る。この支持プレート２２はボルト１６と螺合構造とす
ることもできる。

パネル体１０は上材２４と下材２６との間に薄肉の制振
材２８が挟持重合された構成となっている。

上材２４．下材２６は拘束材としての役目を有し、制振
材２８をサンドイッチ構造とすることによりパネル体１
０の損失係数を大きくしている。

上材２４、下材２６はパーティクルボード等の木質パネ
ル、フレキシブルボード、スレートなどの無機材料パネ
ルが好ましいが厚さ９ｍ層〜１５層１程度のパーティク
ルボードが最も望ましい、また制振材２８はアクリル系
、シリコン系またはプラスチックエマルジョンであるこ
とが好ましく、ゴム系、アスファルト系、塩化ビニール
系が適用できる。

このパネル体１０の損失係数は５００Ｈｚで０．０３以
上とすることにより遮音上効果が大きく、この場合、防
振ゴム２０は固有振動数が１５〜７０Ｈｚの範囲に入る
ように選択することが好ましい。

パネルｌＯの上面には厚肉の制振材３０を介して木質仕
上材３１の床が敷設されている。

この木質仕上材３１は、その肉厚が５．５〜１８層層程
度が好ましく、現在集合住宅の床として多く適用され、
ジュータン等を敷設したことによって生じるほこり等の
発生が防止でき、衛生面で向上されている。

制振材３０は、その肉厚寸法が約１〜３■とされ、木質
仕上材３１からの衝撃音が吸収しゃすくなっており、全
体的に音を鈍くしてｆｆ１ｌ！：感を与える効果を備え
ている。

なお、制振材３０と上材２４との間にはポリエチレンシ
ート等のプラスチックシート（図示省略）を介在させる
ことにより、上材２４と制振材３１との摩擦抵抗が小さ
くなり、施工上有利となる。

さらに第２図（Ｂ）に示される如く、制振材２８と上材
２４との間に捨張４６を介在させて施工することも可能
となっている。

以下に本実施例の作用を説明する。

このように構成される本実施例の置床構造では、平面形
状が１メートル四方のパネル体１０へ複数個、−例とし
て４個の支持体１２を取付け、ポル）１６の回転により
ポル１−１６とフランジ１８との相対高さを変更しなが
らレベルｍ整を行って基礎１４上へ敷設する０次に厚肉
の制振材３０を敷設した後、上材２４上とによりこの制
振材３０を挟持するように木質仕上材３１を取付ける。

木質仕上材３１の上面で生じた衝撃音は、制振材３０に
より、これを吸収し全体的にパネル体１０へ伝わりにく
に鈍い音となる。これにより、木質仕上材３１に重量感
が付与される。

パこの制振材３０で吸収しきれなかった衝撃音はパネル
体１０が撓むことにより、上材２４と工材２６との間の
制振材２８のせん断で吸収されるので、放射行が防止さ
れ１階下への影響が極めて少ない。

第３図は本実施例を適用した場合の周波数に対する床衝
撃音レベルの測定結果を示すものであＩＪ、ＲＣラーメ
ン構造のマンションの１室でスラブは１５０ｍ５である
。

図中符号３２はコンクリートスラブを直接タッピングマ
シンで衝撃した時の床衝撃音レベルの測定例、符号３４
は一般に適用される置床を設置し同様の測定をした例（
水準Ｌ−５８）、図中符号３６はこの置床の上面へ市販
の木質仕上材３１のみを敷設して同様の測定した例（水
準Ｌ−５８）、図中符号３８は上材２４と下材２６との
間に制振材２８を挟持し、さらに本発明の実施例に記載
された防振ゴム２０を取り付けて同様の測定した例（水
準Ｌ−４９）、図中符号４０は本実施例の様に、パネル
体ｌＯへ制振材２８を挟持し、パネル体ｌＯと木質仕上
材３１との間に制振材３０を敷設して防振ゴム２０で支
持した本発明床の同様の測定例（水準Ｌ−４５）が示さ
れている。

また、第４図には、第３図の符号３４．すなわち水準が
Ｌ−５６とされ一般に適用される置床を設置した場合と
、このと床へ防振ゴムを取り付は同様の測定例（符号４
２）とが示されている（水準Ｌ−５３）。

さらに、第５図には、第３図の符号３６．すなわち水準
がＬ−５８とされ一般に適用される置床の上面へ木質仕
上材のみを敷設した場合と、この木質仕上材をパネル体
１０との間に本発明に係る制振材３０を介在させて同様
の測定をした例（符号４４）とが示されている（水準Ｌ
−５５）。

これらの測定結果はＪＩＳＡ１４１８のタッピングマシ
ン法による結果である。

以上の測定結果で示される如く、軽量床衝撃源に対する
遮音性を考慮した防振ゴム２０と、床下への発音を押え
るパネル体１ｏ及び制振材２８により、Ｌ値で７向上し
、さらに本実施例に示した制振材３０を介在させた場合
では同１３向上する。これにより、ＪＩＳ規格で３ラン
ク向上される。

次に第６図には本発明の第２実施例に係る置床構造が示
されている。

この実施例では複数枚敷設されるパネル体１０の境界部
に支持体１２が配置されており、これにより支持体１２
は隣接するパネル体１ｏを共に支持する構造となってい
る。

このような配置とする場合にはパネル体１ｏに対する支
持体１２の本数が減少するため、重犯実施例に比べて固
有振動数が多少低下し、遮音性滝が向上することになる
。

次に第７図には本発明の第３実施例に係る置床構造が示
されている。

この実施例ではル１振材２８が挟持された構成とはなっ
ておらず、上材２４の下側に制振材２８が重合されてお
り、この制振材２８へ支持体１２が取付けられている。

このように損失係数が一定以上の大きさとされたパネル
体１０を所定の防振ゴム２０で支持する構成であれば、
前記各実施例と同等の効果を得ることができる。

［発明の効果］ 以上説明した如く本発明に係る置床構造では。

パネル体をレベル調整可能な支持体で基礎上へ支持する
と共にこのパネル体の上面へ直接又は捨張を介して木質
仕上材を敷設した置床構造であって、前記パネル体の中
間部には粘弾性体で構成される薄肉の制振材が挟持され
、このパネル体又はこのパネル体上に張られた捨張と木
質仕上材との間に厚肉の制振材が配設されることを特徴
としているので、パネル体と支持体とを有する置床構造
にあって、床衝撃音、特に木質仕上材床の衝撃音に対し
て充分な制振効果を得ることができる優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る置床構造の第１実施例が適用され
た状態を示す縦断面図、第２図（Ａ）は第１図の一部拡
大図、第２図ＣＢ）は第１図に示す置床構造の一部に捨
張を介在させた場合の拡大図、第３図乃至第５図は従来
の置床構造と本実施例を比較して示す周波数に対する床
衝撃音レベルの線図、第６図及び第７図はそれぞれ本発
明の第２実施例及び第３実施例を示す第１図に相当する
断面図である。 １０・争・パネル体、 １２・・・支持体、 １４・−−基礎、 ２４・争・上材。 ２６会・・下材、 ２８．３０・・・制振材、 ３１・争・木質仕上材。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）パネル体をレベル調整可能な支持体で基礎上へ支
   持すると共にこのパネル体の上面へ直接又は捨張を介し
   て木質仕上材を敷設した置床構造であって、前記パネル
   体の中間部には粘弾性体で構成される薄肉の制振材が挟
   持され、このパネル体又はパネル体上に張られた捨張と
   木質仕上材との間に厚肉の制振材が配設されることを特
   徴とした置床構造。
2. （２）前記支持体は防振ゴムであることを特徴とする前
   記特許請求の範囲第（１）項に記載の置床構造。
3. （３）前記薄肉の制振材はアクリル系、シリコン系のプ
   ラスチックエマルジョンが１００に対して無機質充填材
   ２０〜５０、増粘剤５以下の組成で調整される前記特許
   請求の範囲第（１）項に記載の置床構造。