JP4308346B2 - ダンパー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はダンパーに関し、さらに詳しく述べると、例えば家屋、低層ないし高層のビルディング、橋梁、ガスタンク等の建築物、構築物など(以下、総称して「構築物等」と記す)に使用して、強風、地震などによる振動から構築物等を保護するためのダンパー、いわゆる「制振装置」に関する。本発明のダンパーを構築物等において使用すると、風による振動や地震の揺れがあった場合に、本発明のダンパーを構成する振動吸収部材の弾性変形作用により、上下方向あるいは水平方向の振動及び揺れを低減することができ、よって、構築物等の内部及び場合によりそれらの上部に位置する人間(居住者等)が振動を強く感じたり、取り付けられた設備等が振動による移動、破壊等の悪影響を被ったりすることを効果的に防止することができ、また、構築物等の美観なども向上させることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、構築物等を強風、地震などによる振動から保護するため、いろいろな種類のダンパーが提案されている。例えば、特公昭51−1932号公報は、少なくとも2つの、厚さ2.5mmの鋼板よりも剛性が大きい剛固な部材が、それらの部材の表面に強固に接着された粘弾性材料の層を介して分離されたことを特徴とする、亜高速の振動を加えられる構築物等のための制振ユニットを提案している。この種の制振ユニットは、通常、構築物等の所定の部位に張り渡された構築要素の一部として用いられるもので、図1に示すような構成を有している。すなわち、制振ユニット20は、2枚のT型フランジ部材22a及び22bとそれらの中間に位置決めして配置された中間部材(センタープレート)23とから構成され、また、フランジ部材22aと中間部材23の間及びフランジ部材22bと中間部材23の間には、それぞれ、粘弾性材料の層21a及び21bが配置されている。このような制振ユニットにおいて、フランジ部材及び中間部材は鋼板などから構成することができ、また、粘弾性材料の層は、1サイクルの周期で測定された場合に少なくとも10%の剪断歪値と、少なくとも0.3のロスタンジェントを有するような粘弾性材料、例えば、ポリエーテルウレタン、アルキルアクリレートと1種もしくはそれ以上のアクリル単量体、例えばアクリル酸、アクリルアミド等の共重合体、その他などから構成することができる。
【0003】
図1の制振ユニット20は、例えば、図2に示すようにして、構築物等の2個所の間を接続するようにして使用することができる。図示の例は、高層ビルディングの上層階の外壁の柱41と、床42とほぼ同レベルで柱41に構造的に締着されたトラス43との間に制振ユニット20をボルトを介して装架した例である。図示のような制振ユニットを構築物等の所定の部位に装架すると、その部位に振動が加わった時、粘弾性材料の層の厚さ方向に剪断変形を与えることができるので、その振動を低レベルまで減衰させることができる。
【0004】
しかし、上記したような制振ユニットでは、それに使用する粘弾性材料が剛性の程度(硬いあるいは柔らかい)に応じて異なるタイプのものが提供されているが、それぞれの材料の特性、すなわち、減衰特性を複素数表示した場合の実数部で表される動的剪断係数G’及び虚数部と実数部との比を無次元量で表したη(ロスファクタ)が温度によって変動することに原因して、最適な減衰効果を得るため、使用する粘弾性材料の選択に入念な注意を払わなければならないという問題がある。ちなみに、添付の図3は、住友スリーエム社よりスコッチダンプ(ScotchdampTM)印の粘弾性材料として商業的に入手可能な3種類の材料、VEMタイプ110(高剛性タイプ)、タイプ111(中高剛性タイプ)及びタイプ112(中剛性タイプ)の動的剪断係数G’の、周波数1Hzの時の温度依存性を表したグラフである。図示のグラフから理解されるように、それぞれの粘弾性材料は温度によって動的剪断係数G’が大きく変動し、したがって、最適な粘弾性材料を選択するための温度依存性の管理は重要な課題となる。
【0005】
さらに、このような制振ユニットでは、その粘弾性材料の層が露出したままであると美観の低下につながるので、カバーで覆ったり、防火のために防火被覆あるいはシートを施したり、屋外の場合には、風雨の進入を防止するためにシーラーを施したりすることが行われている。したがって、このような処置を施す必要のない制振ユニットを提供することが望まれいる。
【0006】
さらに、得られる制振効果をさらに高めるため、図1に示したように粘弾性材料の層を単層で構成することの代わりに、図4に示されるように、それぞれの層を複数の粘弾性材料の層の積層体から構成することも考えられる。図示の例では、制振ユニット30が2枚のT型フランジ部材32a及び32bとそれらの中間に位置決めして配置された中間部材(センタープレート)33とから構成され、また、フランジ部材32aと中間部材33の間及びフランジ部材32bと中間部材33の間には、それぞれ、積層された粘弾性材料の層、すなわち、2つの柔らかい粘弾性材料の層35aによってサンドイッチされた硬い粘弾性材料の層34a及び2つの柔らかい粘弾性材料の層35bによってサンドイッチされた硬い粘弾性材料の層34b、が配置されている。なお、それぞれの積層された粘弾性材料の層は、異なる参照番号を付与しているけれども、一般的には同一の構成を有することができる。このように制振ユニットの粘弾性材料の層を積層構造とすることにより、粘弾性材料の層の厚さ方向における剪断変形をより改善することができる。しかし、新たな問題点として、図6に示すように、柔らかい粘弾性材料の層35aの方が硬い粘弾性材料の層34aよりも先に変形してしまい、硬い粘弾性材料の層34aを変形させるまでに時間がかかってしまうということがある。同様な問題は、柔らかい粘弾性材料の層35bと硬い粘弾性材料の層34bとからなる積層体においても発生している。このように1つの粘弾性材料の層において変形のタイミングにズレがあることは無視することができず、特に、微小な振動の時、優れた制振効果を発揮させるうえで重要な問題である。また、上記のように積層構造を採用しても、先に説明した温度依存性の問題の解消にはつながらない。これに関連して、材質を異にする粘弾性材料を組み合わせて積層構造とすることは、多くの粘弾性材料を使用しなければならない、多くのファクタを考慮しなければならないので優れた制振効果を発揮し得る最適な組み合わせを導びきにくい、などの欠点を有している。さらに、一般的に、上記したような積層構造は、剪断変形に対してよりも、曲げ変形のような変形に対して、より効果的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記したような従来の技術の問題点に鑑みて、微小な振動あるいは揺れのの時でも優れた制振効果を発揮することができ、美観にすぐれ、温度依存性の問題も伴わないような制振ユニット、すなわち、ダンパーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような従来の技術の問題点は、図4に示すような制振ユニットにおいてその粘弾性材料の層の積層形態が、粘弾性材料のばね定数に関して見た場合、図5に模式的に示すように並列となっていることに原因があるのではないかという点に気づき、問題の解決に努めた。
【0009】
その結果、このたび、相対する2つの支持部材の間に粘弾性高分子材料からなる振動吸収部材が挟持されているダンパーにおいて、前記振動吸収部材が少なくとも2つの同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料の振動吸収ブロックから構成されておりかつ、その際、それぞれの振動吸収ブロックが、それに隣接する振動吸収ブロックとは動的剪断弾性係数を異にしかつ前記2つの支持部材の間で並列に配置されていることを特徴とするダンパーによって問題点を解決し、本発明の目的を達成できるということを見い出した。振動吸収部材において、相隣れる振動吸収ブロックは密着せしめられていることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明によるダンパーは、上記したように、相対する2つの支持部材の間に粘弾性高分子材料からなる振動吸収部材が挟持されている構成を有する。ここで、相対する支持部材とは、それを使用することによって本発明で意図するダンパー機能が得られかつそれに対して悪い影響がでない限り、特に限定されるものではない。また、このような2つの支持部材とそれに挟まれた振動吸収部材とからなるサンドイッチ構造体は、単一の組のみからなっていてもよく、あるいは2組もしくはそれ以上の組み合わせからなっていてもよい。
【0011】
支持部材は、それを有するダンパーを構築物等で使用した時に構築物等の強度及びその他の特性に対して悪影響を及ぼすものであってはならず、したがって、硬くてしかも強靱な材料から形成するのが好ましい。支持部材として適当な材料は、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、構築物等において構成要素として常用の、例えば、鉄鋼、ステンレス鋼、強化プラスチック材料などを挙げることができる。
【0012】
支持部材の形状及び大きさは、所望とするダンパーの形状、構築物等におけるダンパーの架設部位、所望とする美観、その他のファクタに応じて任意に変更することができる。例えば、支持部材は、所望とするダンパーの形状、例えば角柱状、平板状、円柱状、円筒状など、に応じて、それに見合った適当な形状を有することができる。例えば、角柱状や平板状のダンパーの場合には、矩形、すなわち、プレート状の支持部材を有利に使用することができ、また、円柱状や円筒状のダンパーの場合には、円筒状あるいは環状の支持部材を有利に使用することができる。
【0013】
さらに具体的に説明すると、例えば、本発明のダンパーの好ましい1形態は、支持部材をプレート状部材から構成し、それらのプレート状支持部材の中間に一連の矩形振動吸収ブロックからなるプレート状振動吸収部材を挟持したものである。振動吸収ブロックは、それぞれ、同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料から形成される。ここで、3枚以上のプレート状支持部材からなり、各プレート状支持部材間に1枚のプレート状振動吸収部材が挟持されているようなダンパーがさらに好ましい。プレート状支持部材の数は、ダンパーの使用部位や所望とする効果などに応じて広く変更可能であり、その上限は特に定められない。また、それぞれの振動吸収ブロックは、間隙をあけないように密着せしめられているのが好ましい。
【0014】
本発明のダンパーは、そのもう1つの好ましい形態に従うと、支持部材を円筒状部材から構成し、それらの円筒状支持部材の中間に一連の環状振動吸収ブロックからなる中空円筒状振動吸収部材を挟持したものである。振動吸収ブロックは、それぞれ、同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料から形成される。ここで、それぞれの円筒状支持部材は、単体からなり、ダンパーの長手方向全体に及んでいてもよく、さもなければ、複数個に区分されていて、それらの全体をまとめて1つの円筒状支持部材を構成していてもよい。この形態でも、それぞれの振動吸収ブロックは、間隙をあけないように密着せしめられていることが好ましい。
【0015】
支持部材の形状に加えて、支持部材の大きさは、小さいものから大きなものまで千差万別とすることができ、また、そのようにいろいろな大きさのものを提供した方が、建設業者らのニーズにすぐに応えることができるので、便宜である。支持部材は、その長手方向の寸法に関してみた場合、一般的に、1メートル前後の短いものから10メートル前後あるいはそれ以上に及ぶ長いものまでを包含する。
【0016】
本発明のダンパーでは、上記したような支持部材の間に粘弾性高分子材料からなる振動吸収部材が挟持され、また、ここで使用される振動吸収部材は、従来のダンパーとは異なって、少なくとも2つの、同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料の振動吸収ブロックから構成されかつ、その際、それぞれの振動吸収ブロックが、それに隣接する振動吸収ブロックとは動的剪断弾性係数を異にしかつ2つの支持部材の間で並列に配置されていることを特徴とする。すなわち、本発明のダンパーでは、前記した支持部材とともに用いられる振動吸収部材は、比較的に硬い、すなわち、高剛性の(換言すると、高い動的剪断係数G’を示す)粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロックと、それよりも柔らかい、すなわち、低剛性の(換言すると、低い動的剪断係数G’を示す)粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロックとを隣接して配列し、また、その際、それぞれの振動吸収ブロックの配列状態が2つの支持部材の間で並列となるように調整したことに特徴がある。ここで、「振動吸収ブロック」なる語は、それを本願明細書で使用した場合、通常では1つのブロックを指すことを意図するが、もしも複数個のブロックを使用するとして、それらのブロックが同一もしくはほぼ同一の動的剪断係数を有する場合には、2個もしくはそれ以上のブロックの組み合わせを1つのブロックとみなしてもよい。
【0017】
本発明のダンパーにおいて、振動吸収部材は、上記したように、少なくとも2つの振動吸収ブロックの組み合わせ、すなわち、一般的に述べると、硬さを異にする振動吸収ブロックの組み合わせ、言わば硬い振動吸収ブロックと柔らかい振動吸収ブロックの組み合わせから構成されている。ここで、硬い振動吸収ブロックと柔らかい振動吸収ブロックの組み合わせのパターンは広く変更することができる。すなわち、硬い振動吸収ブロックと柔らかい振動吸収ブロックとが2つの支持部材の間で並列で配置されていれば、2種類の硬さのブロックが互い違いに存在するように交互配置が行われていてもよく、あるいは、同じ硬さのブロックを複数個配置した後に、それらのブロックとは異なる硬さのブロックを複数個配置するように、変則的な形で交互配置が行なわれてもよく、さもなければ、それぞれ硬さを異にする2種類もしくはそれ以上のブロックを使用して、上記手法に準じて交互配置が行なわれてもよい。いずれにしても、本発明のダンパーでは振動吸収ブロックを、同一の化学分類に属する粘弾性材料の組み合わせにより形成するので、優れた制振効果を得るための上記のような交互配置が容易に可能である。また、相隣れる振動吸収ブロックを密着させることも、それぞれのブロックの機能を十分に発揮できるので、制振作用の向上に好適である。
【0018】
また、別の観点からすると、硬い振動吸収ブロックと柔らかい振動吸収ブロックの交互配置は、得られるダンパーにおいて振動等を減衰させる時、支持部材間において発生すべき相対的な位置ズレをどの程度にするかということを考慮して実施してもよい。
また、上記のような硬さを異にする振動吸収ブロックの組み合わせにおける隣接する振動吸収ブロックの硬さの違いは、それを硬い振動吸収ブロック(硬い粘弾性高分子材料からなる)の動的剪断弾性係数(G1')と柔らかい振動吸収ブロック(柔らかい粘弾性高分子材料からなる)の動的剪断弾性係数(G2')の差(G1'/G2')で表した場合、少なくとも1.2倍以上であることが好ましい。ここで、動的剪断弾性係数の差(G1'/G2')の測定に使用した供試用サンプルは、比較的に小さな径を有する内側の円筒状支持部材と、比較的に大きな径を有する外側の円筒状支持部材とからなり、それらの2つの支持部材の中間に、環状の硬い振動吸収ブロック又は環状の柔らかい振動吸収ブロックからなる中空円筒状振動吸収部材を挟持したものである。これに関連して、次式を参照されたい:
【0019】
【数1】
【0020】
上式において、
tは、環状の硬い振動吸収ブロック又は環状の柔らかい振動吸収ブロックの厚さであり、
A1 は、環状の硬い振動吸収ブロックが内側の円筒状支持部材に接する面積、すなわち、環状の振動吸収ブロックの内側の側面積であり、そして
A2 は、環状の柔らかい振動吸収ブロックが内側の円筒状支持部材に接する面積、すなわち、環状の振動吸収ブロックの内側の側面積である。すなわち、動的剪断弾性係数G1'とG2'の比がG1':G2'=2:1であるとき、環状の硬い振動吸収ブロックが内側の円筒状支持部材に接する面積は、環状の柔らかい振動吸収ブロックのそれの2倍であることが必要である。なお、隣接する振動吸収ブロックの硬さの違いの上限は、本発明の実施において特に制限されることはない。
【0021】
本発明のダンパーにおいて上記したような振動吸収部材の形成に用いられる粘弾性高分子材料は、上記した必須の要件を満足させるものであるならば、構築物等に振動、揺れなどが加わった時に、その材料の有する粘性抵抗によって振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動等を効果的に減衰させることができる限りにおいて特に限定されるものではなく、各種の天然及び合成の粘弾性高分子材料を包含する。適当な粘弾性高分子材料は、したがって、天然及び合成のゴム、例えば、ブチルゴム、ポリエーテルウレタン、アルキルアクリレートと1種もしくはそれ以上のアクリル単量体、例えばアクリル酸、アクリルアミド等の共重合体、その他などである。また、かかる粘弾性高分子材料として、住友スリーエム社よりスコッチダンプ(ScotchdampTM)印の粘弾性材料として商業的に入手可能な4種類の材料、VEMタイプ110(高剛性タイプ)、タイプ111(中高剛性タイプ)、タイプ112(中剛性タイプ)及びタイプ113(低剛性タイプ)を任意に組み合わせて、有利に使用することができる。さらに、本発明のダンパーにおいて用いられる振動吸収部材は、同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料を特にそれらの剛性を考慮して組み合わせることによって形成されるものである。
【0022】
【実施例】
引き続いて、添付の図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
図7は、本発明によるダンパーの好ましい一例を示した断面図である。図示の例では、ダンパー(制振ユニット)10が第1支持部材2a及び第2支持部材2b(いずれもT型フランジ部材)とそれらの中間に位置決めして配置された中間支持部材(センタープレート)3とから構成され、また、第1支持部材2aと中間支持部材3の間及び第2支持部材2bと中間支持部材3の間には、それぞれ、粘着剤の層(図示せず)を介して、硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック4aとそれに密着した柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック5aの組み合わせ及び硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック4bとそれに密着した柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック5bの組み合わせが並列で配置されている。ここで使用する粘弾性材料は、硬さを変えるために変性されているものの、化学分類の下では同じファミリーに属するものである。なお、図示の例では、理解を容易にするために、振動吸収ブロック4aと振動吸収ブロック5aの組み合わせ及び振動吸収ブロック4bと振動吸収ブロック5bの組み合わせのみしか示されていないが、先に説明したように、これらのブロックの組み合わせは任意に変更可能である。また、接合手段として使用している粘着剤は、必要に応じてその使用を省略してもよく、さもなければ、ボルトなどの締結手段を代わりに使用してもよい。さらに、図示しないけれども、それぞれの支持部材には、それらを構築物等の柱、梁などに取り付けるため、ボルト穴などの手段も設けることが好ましい。
【0023】
ところで、硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック4aと柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック5aあるいは硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック4bと柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック5bを図7に示すように密着して配置すると、その粘弾性高分子材料の配置形態は、図8において模式的に示すように、並列となる。
【0024】
図9は、本発明によるダンパーのもう1つの好ましい例を示した斜視図である。図示のダンパー10は円筒状であり、説明の簡略化のため、ダンパーの一部(3つの環状振動吸収ブロックのみ)が示されている。第1の環状振動吸収ブロックは、外側の円筒状支持部材2a−1と内側の円筒状支持部材2b−1の中間に硬い粘弾性高分子材料からなる環状振動吸収ブロック4aが充填された構成を有しており、第2の環状振動吸収ブロックは、外側の円筒状支持部材2a−2と内側の円筒状支持部材(図示せず)の中間に柔らかい粘弾性高分子材料からなる環状振動吸収ブロック5aが充填された構成を有しており、そして第3の環状振動吸収ブロックは、第1の環状振動吸収ブロックと同様なもので、外側の円筒状支持部材2a−1と内側の円筒状支持部材(図示せず)の中間に硬い粘弾性高分子材料からなる環状振動吸収ブロック4bが充填された構成を有している。したがって、環状振動吸収ブロック4a、5a及び4bは、全体で見た場合、それらを包囲する円筒状支持部材に関して並列で密着して配置されたことになる。また、これらの環状振動吸収ブロックは、それらの中央を貫通する共通のロッド6によって支承されている。さらに、これらの環状振動吸収ブロックは、その美観の向上のため、鋼管や強化プラスチック材料のパイプなどで被覆することが好ましく、場合によって着色されていてもよい。
【0025】
図9のダンパーは、その構成をさらに判りやすくするために分解して説明すると、図10に示すようになる。すなわち、環状振動吸収ブロックは、ロッド6の雄ネジ7によって一体的に結合せしめられるとともに、形成された中空円筒状吸収部材は、半切した鋼管8a及び8bによって全体を覆われる。内側の円筒状支持部材は、作業性を改良するため、ロッド6の雄ネジ7に対応する雌ネジをその内面に有していてもよい。なお、図示の例では半切した鋼管8a及び8bを使用しているが、必要に応じて、半切する前の鋼管を使用してもよく、また、この鋼管により十分に強度が出せるのであるならば、外側の円筒状支持部材の使用を省略しても差し支えない。
【0026】
図9のダンパー10は、それをビル構造物において使用するとすると、例えば図11に示すように、柱44及び45と梁46とに囲まれた空間に、ロッド6を介して互い違いに取り付けることができる。ロッド6を柱や梁に取り付けるには、図示しないけれども、ボルト・ナットを使用することができる。このようなダンパー10では、剪断変形は粘弾性高分子材料からなる環状振動吸収ブロックの厚み方向に関して一定であるので、最も効率よく振動の減衰を行うことができる。
【0027】
図12は、図9に示したダンパーと同様な、本発明によるダンパーのさらにもう1つの好ましい例を示した斜視図である。図示のダンパー10では、外側の円筒状支持部材2a−1及び2a−2が半切した鋼管からなり、それぞれのフランジ部がボルト・ナットで固定されている。なお、図示しないが、ボルト・ナットに代えて接着剤で接合してもよく、さらに、各支持部材の両縁部をボルト・ナットで固定する代りに、片方のフランジ部にJ番を取り付け、それを軸としてもう1方のフランジ部を開閉可能としてもよい。さらに、図示の例では、各支持部材が図9の被覆8a及び8bの役割も果たしている。
【0028】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、構築物等に地震による振動や強風による揺れが加わった時、大きな振動や揺れの時はもちろんのこと、微小な振動や揺れのの時でも優れた制振効果を発揮することができ、制振効果の温度依存性の問題も伴わないようなダンパーが提供される。また、本発明のダンパーでは、それぞれの振動吸収ブロックを同一の化学分類に属する粘弾性高分子材料から形成しているので、優れた制振効果を得るための最適な材料の組み合わせが容易に可能である。相隣れる振動吸収ブロックが密着していることも制振作用に好適である。さらに、本発明のダンパーは、機能的かつ単純に構成されているので、そのまま使用しても美観を低下させるようなことはなく、反対に、カバーで覆ったり、防火被覆を施したり、防水処理を施す等の不都合を解消することができる。特に、円筒形のダンパーは、それをビルディングのロビー等の人目にさらされるような所で使用した時、その意匠的美観の面で優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のダンパーの一例を示した斜視図である。
【図2】図1のダンパーのビル構造物における使用例を説明した側面図である。
【図3】商業的に入手可能な3種類の粘弾性材料の動的剪断係数G’の、周波数1Hzの時の温度依存性を表したグラフである。
【図4】従来のダンパーにおける粘弾性部材の配列を説明した断面図である。
【図5】図4のダンパーにおける粘弾性部材の配列をそれらの部材のばね定数に関して説明した模式図である。
【図6】図4のダンパーにおける粘弾性部材の塑性変形の発生を説明した断面図である。
【図7】本発明によるダンパーの好ましい一例をその粘弾性部材の配列に関して説明した断面図である。
【図8】図7のダンパーにおける粘弾性部材の配列をそれらの部材のばね定数に関して説明した模式図である。
【図9】本発明によるダンパーのもう1つの好ましい例を示した斜視図である。
【図10】図9のダンパーの構成を分解して説明した展開図である。
【図11】図9のダンパーのビル構造物における使用例を説明した側面図である。
【図12】本発明によるダンパーのさらにもう1つの好ましい例を示した斜視図である。
【符号の説明】
2a…第1支持部材
2b…第2支持部材
3…中間支持部材
4a…硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック
4b…硬い粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック
5a…柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック
5b…柔らかい粘弾性高分子材料からなる振動吸収ブロック
6…ロッド
10…ダンパー
Claims (5)
- 相対する2つの支持部材の間に粘弾性高分子材料からなる振動吸収部材が挟持されているダンパーにおいて、前記振動吸収部材が少なくとも2つの粘弾性高分子材料の振動吸収ブロックから構成されており、
それぞれの振動吸収ブロックが、
互いに隣接する振動吸収ブロックと密着しており、
アルキルアクリレートと1種もしくはそれ以上のアクリル共重合体から構成され、
互いに隣接する振動吸収ブロックとは動的剪断弾性係数を異にし、かつ前記2つの支持部材の間で並列に配置されているダンパー。 - 隣接する振動吸収ブロックの動的剪断弾性係数の比が少なくとも1.2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のダンパー。
- 前記支持部材がプレート状部材であり、それらのプレート状支持部材の間に一連の矩形振動吸収ブロックからなるプレート状振動吸収部材が挟持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパー。
- 3枚以上のプレート状支持部材からなり、各プレート状支持部材間に1枚のプレート状振動吸収部材が挟持されていることを特徴とする請求項3に記載のダンパー。
- 前記支持部材が円筒状部材であり、それらの円筒状支持部材の間に一連の環状振動吸収ブロックからなる中空円筒状振動吸収部材が挟持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパー。
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