JPH0222420Y2 - - Google Patents

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JPH0222420Y2
JPH0222420Y2 JP14806883U JP14806883U JPH0222420Y2 JP H0222420 Y2 JPH0222420 Y2 JP H0222420Y2 JP 14806883 U JP14806883 U JP 14806883U JP 14806883 U JP14806883 U JP 14806883U JP H0222420 Y2 JPH0222420 Y2 JP H0222420Y2
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floor structure
floor slab
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【考案の詳細な説明】 本考案は二重床構造に関し、特に、床スラブ上
に所定の間隔を設けて床材を支持する二重床構造
における遮音性能の改良手段に関する。
集合住宅やオフイスなどのコンクリート系階層
建物においては、下階室への音の伝達を遮断する
目的で、二重床構造すなわち建物の構造体を形成
する床スラブ上に所定間隔を設けて床材を支持す
る構造が採用されている。
第1図〜第3図は従来の各種形式の二重床構造
を例示する図である。
第1図のものにあつては、コンクリート製床ス
ラブ1の上面に大引材2を所定間隔ごとに固定
し、その上にこれと直交する根太材3を所定間隔
ごとに固定し、これら根太材上に仕上げ床材(図
示せず)を取付けることにより二重床構造が構成
される。
第2図のものにあつては、床スラブ1の上面に
金具4等を介して支持ボルト5を縦横方向所定間
隔ごとに固定し、これら支持ボルトの上端に防振
ゴム6を装着してその上に根太材3を取付け、該
根太材上に仕上げ床材(図示せず)を敷きつめる
ことにより二重床構造が構成される。
また、第3図のものにあつては、パネル板7の
下側に複数本(図示の例では4本)の支持脚8を
固定して形成したユニツトパネル9を、床スラブ
1の上面に縦横複数列にわたつて並べて組込み、
その上に仕上げ床材(図示せず)を取付けること
により二重床構造が構成される。各支持脚8の下
端には防振ゴム10が装着され、これら防振ゴム
を介して床スラブ1上に床構造が設置されてい
る。
第1図〜第3図に示したような従来の二重床構
造は本来遮音性向上を目的としたものであるが、
現実には遮音効果が不充分であり、物音や振動の
下階室への伝達を充分に遮断できないという問題
があつた。第3図の二重床構造は他のものに比べ
比較的遮音効果にすぐれているが、それでも不充
分であり、特に125Hz以下の低周波数では遮音性
に問題があつた。
本考案は、このような従来技術の問題に鑑みな
されたものであり、二重床構造における遮音性能
の向上を図り、特に低周波域での遮音効果を大巾
に向上させることを目的とする。
本考案は、床スラブ上面にダイナミツクダンパ
効果を有する吸振手段を設けることにより上記目
的を達成するものである。
すなわち、本考案によれば、床スラブ上に所定
の間隔を設けて床材を支持する二重床構造におい
て、前記床スラブの上面に軟質フオーム層から成
るばね材を敷き、該ばね材の上面にダンパ慣性と
しての質量部材を敷き、これらばね材および質量
部材をダイナミツクダンパとして利用することを
特徴とする二重床構造が提供される。
第4図は本考案による二重床構造の一実施例の
構造を示す図であり、第5図〜第9図は第4図の
構造および従来構造について行なつた遮音性能試
験結果および供試構造を示す図であり、以下これ
らの図面を参照して本考案を具体的に説明する。
第4図において、コンクリート製の床スラブ1
の上面には、パネル板7の下側に複数本の支持脚
8を固定して形成したユニツトパネル9が、縦横
複数列にわたつて並べて設置されている。これら
ユニツトパネル9の上面で形成される平面上に床
材(仕上げ床材)を取付けることにより二重床構
造が構成される。各支持脚8の下端には第3図の
場合と同様防振ゴム10が装着されている。した
がつて、この二重床構造は、床スラブ1上に複数
個のユニツトパネル9を設置しその上に床材を取
付ける点、すなわち、二重床構造の基本構成は第
3図のものと実質上同じである。
しかして、本実施例にあつては、前記床スラブ
1の上面に軟質フオーム層から成るばね材11が
敷かれ、該ばね材の上面にはダンパ慣性としての
質量部材12が敷かれている。
この軟質フオーム層11および質量部材12
は、図示の例では、支持脚8の位置をさけて床ス
ラブ1上面のほぼ全面に分布させて設置されてい
る。しかし、その配列状態および設置個数は適宜
選択することができる。
各軟質フオーム層(ばね材)11および質量部
材12はそれぞれ一つのばね系から成るダイナミ
ツクダンパを構成するものであり、床スラブ1の
振動を吸収する機能を有している。軟質フオーム
層11と床スラブ1との間並びに該軟質フオーム
層と質量部材12との間は通常接着剤などで接合
されるが、場合によつては載置するだけでもよ
い。また、ばね材11および質量部材12はユニ
ツトパネル9などに接触せず自由に動き得るよう
になつている。
前記ばね材としての軟質フオーム層11は、例
えばポリウレタンフオーム、ポリエチレンやポリ
スチレン等のプラスチツクフオーム、あるいはク
ロロプレン等のゴム系のフオームで作ることがで
き、これらのフオームを含浸液処理したもの、塗
料やアスフアルトをコーテイングしたものあるい
は熱プレス加工したものなどを使用することもで
きる。
これらのフオームで形成されるばね材11のば
ね定数はゴムなどのばね定数の約1000分の1程度
であり、したがつて、その共振周波数は低周波域
にあり、特に低周波数の振動(音)を吸収する効
果にすぐれている。また、この軟質フオーム層1
1は、密度が0.015〜0.3g/cm3の範囲内で、厚さ
が5〜20mmの範囲内のものを使用することが好ま
しい。
一方、前記質量部材12としては1.5g/cm2
上の画重量を有するものが好ましく、その材質は
適宜選定することができ、例えば、鉄板、鉛シー
ト、さらには充填剤を多量に含むプラスチツクシ
ートなどが使用される。
以上第4図について説明した実施例によれば、
床スラブ1上面に、軟質フオーム層のばね材11
およびダンパ慣性としての質量部材12から成る
ダイナミツクダンパを設けたので、その動吸振作
用により床スラブの振動が抑制され、遮音効果に
すぐれた二重床構造が得られる。従来の二重床構
造では遮音効果が小さかつた125Hz以下の低周波
域の振動(音)に対してもこれをきわめて効果的
に吸振することができ、周波域の異なる全ての音
を効果的に遮音することできる。
また、本実施例による遮音構造は、床スラブ上
面に軟質フオーム層11および質量部材12を設
置するだけで容易に実施できるので、施工性にも
すぐれている。
以上第4図について説明した実施例は第3図の
従来の二重床構造に対し本考案を適用したものに
相当するが、本考案は、第1図および第2図に示
した従来構造あるいはその他の従来構造の場合で
も、床スラブを有する構造であれば、同様に実施
することができ、実質上同じ作用効果を達成する
ことができる。したがつて、本考案はこれらの変
更実施をもその技術的範囲に包含するものであ
る。
第5図は本考案による二重床構造の遮音性能を
従来構造のものと比較して行なつた試験結果を示
すグラフである。
この試験は、床構造にタイヤを落下させて重量
衝撃を与え、その時の下階室の床衝撃音レベルを
測定したものであり、第5図は横軸は1/3オクタ
ーブバンド中心周波数(Hz)を示し、縦軸は床衝
撃音レベル(dB)を示す。
供試床構造は、次のような2種類の従来構造
(比較例1および比較例2)と本考案を実施した
構造(実施例)とであつた。
比較例1:第6図および第7図に示すように、
床スラブ1上に複数個のユニツトパネル9A,9
Bを配列した床構造である。各ユニツトパネルは
4本また6本の支持脚8を有するパネル板7Aま
たは7Bで構成され、各支持脚8の下端には防振
ゴム10が装着されている。
比較例2:スラブ床そのままの床構造、すなわ
ち第7図中の床スラブ1のみの床構造である。
実施例:第8図および第9図に示すごとく、第
6図および第7図と同じ床構造に、床スラブ1上
面に軟質フオーム層11および質量板12から成
るダイナミツクダンパを図示のように配列したも
の。軟質フオーム層11としては、密度が0.045
g/cm3、厚さがが20mm、20mm厚さにおけるばね定
数が36×106N/m/m2のものを施工し、その上
に施工する質量部材12としては厚さ10mmの鉄板
を使用した。
第5図中の各折れ線は、実線Aが前記比較例2
の場合を、鎖線Bが前記比較例1の場合を、点線
Cが前記実施例の場合をそれぞれ示す。
以上の試験結果からも明らかなごとく、本考案
を実施することにより、広い周波域にわたつて遮
音効果を向上させることができる。
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれ
ば、ダイナミツクダンパ効果を利用することによ
り遮音性能を向上させうる二重床構造が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は従来の二重床構造の各種形式
のものを仕上げ床材を取付けない状態で例示する
部分斜視または部分断面図、第4図は本考案によ
る二重床構造の一実施例を示す一部破断斜視図、
第5図は本考案を実施した場合の遮音性能の比較
試験結果を示すグラフ、第6および第7図は比較
試験に使用した従来の二重床構造を示す平面図お
よび側面図、第8図および第9図は比較試験に使
用した本考案の実施例に係わる二重床構造を示す
一部破断平面図および側面図である。 1……床スラブ、7,7A,7B……パネル
板、8……支持脚、9,9A,9B……ユニツト
パネル、10……防振ゴム、11……軟質フオー
ム層(ばね材)、12……質量部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床スラブ上に所定の間隔を設けて床材を支持す
    る二重床構造において、前記床スラブの上面に軟
    質フオーム層から成るばね材を敷き、該ばね材の
    上面にダンパ慣性としての質量部材を敷き、これ
    らばね材および質量部材をダイナミツクダンパと
    して利用することを特徴とする二重床構造。
JP14806883U 1983-09-27 1983-09-27 二重床構造 Granted JPS6055641U (ja)

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JP14806883U JPS6055641U (ja) 1983-09-27 1983-09-27 二重床構造

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JP14806883U JPS6055641U (ja) 1983-09-27 1983-09-27 二重床構造

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Publication Number Publication Date
JPS6055641U JPS6055641U (ja) 1985-04-18
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JPS62170658A (ja) * 1986-01-23 1987-07-27 鹿島建設株式会社 建物躯体の振動制御装置
JP2000356244A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Fujita Corp 浮き床防振装置
JP7328028B2 (ja) * 2019-06-28 2023-08-16 株式会社イノアック住環境 床下断熱材及びフリーアクセスフロア

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JPS6055641U (ja) 1985-04-18

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