JP2533405Y2 - 防音防振床装置 - Google Patents
防音防振床装置Info
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- JP2533405Y2 JP2533405Y2 JP1989036267U JP3626789U JP2533405Y2 JP 2533405 Y2 JP2533405 Y2 JP 2533405Y2 JP 1989036267 U JP1989036267 U JP 1989036267U JP 3626789 U JP3626789 U JP 3626789U JP 2533405 Y2 JP2533405 Y2 JP 2533405Y2
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- Japan
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- vibration
- floor
- pedestal
- rubber
- sound
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は床の防音防振床装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、防音防振床装置において、子供の飛びはね等を
想定している重量床衝撃音に対する遮音性能を向上させ
るために支持脚部、および防振材の形状、材質について
はいろいろな提案がされているが、硬いものの落下、椅
子のひきずる音等の軽量床衝撃音に対しては、特に検討
がされていなかった。第7図は従来の床下地装置の一例
であり、このような装置では軽量床衝撃音は、床仕上材
としてカーペットを使用することによってある程度改善
している。
想定している重量床衝撃音に対する遮音性能を向上させ
るために支持脚部、および防振材の形状、材質について
はいろいろな提案がされているが、硬いものの落下、椅
子のひきずる音等の軽量床衝撃音に対しては、特に検討
がされていなかった。第7図は従来の床下地装置の一例
であり、このような装置では軽量床衝撃音は、床仕上材
としてカーペットを使用することによってある程度改善
している。
しかし、近年カーペットはヨゴレ、ダニの発生等衛生
上の問題がとり上げられるようになり、床仕上材とし
て、木質系のフローリング材が用いられることが多くな
った。これに伴ない、木質系のフローリング仕上におい
て、軽量床衝撃音に対し改善効果のある床装置が求めら
れているが、この要求を満足する製品はまだ出ていない
現状である。従って、重量床衝撃音と軽量床衝撃音、両
者に対して高い遮音性能を有する防音防振床装置が望ま
れている。
上の問題がとり上げられるようになり、床仕上材とし
て、木質系のフローリング材が用いられることが多くな
った。これに伴ない、木質系のフローリング仕上におい
て、軽量床衝撃音に対し改善効果のある床装置が求めら
れているが、この要求を満足する製品はまだ出ていない
現状である。従って、重量床衝撃音と軽量床衝撃音、両
者に対して高い遮音性能を有する防音防振床装置が望ま
れている。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は従来技術では不十分であった軽量床衝撃音に
対して、効果のある床下地装置でありかつ、重量床衝撃
音に対しても、従来のものよりもより高性能な防音防振
床装置を提供することを目的とするものである。
対して、効果のある床下地装置でありかつ、重量床衝撃
音に対しても、従来のものよりもより高性能な防音防振
床装置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は前述の課題を解決すべくなされたものであ
り、床パネルと、該床パネルを支持する支持脚部と、該
支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床装置であっ
て、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムからなる台座
基部とその上に載置される受部材とを有してなり、かつ
台座基部と受部材との間には台座基部より高比重である
ゴム質系防振材またはアスファルト系防振材を介在させ
てなり、更に上記床パネルが複数の板材で構成されてお
り、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成樹脂系、ゴ
ム系、またアスファルト系材料からなる制振材が挿入さ
れていることを特徴とする防音防振床装置を提供するも
のである。
り、床パネルと、該床パネルを支持する支持脚部と、該
支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床装置であっ
て、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムからなる台座
基部とその上に載置される受部材とを有してなり、かつ
台座基部と受部材との間には台座基部より高比重である
ゴム質系防振材またはアスファルト系防振材を介在させ
てなり、更に上記床パネルが複数の板材で構成されてお
り、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成樹脂系、ゴ
ム系、またアスファルト系材料からなる制振材が挿入さ
れていることを特徴とする防音防振床装置を提供するも
のである。
又、本考案は床パネルと、該床パネルを支持する支持
脚部と、該支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床
装置であって、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムか
らなる台座基部とその上に載置される受部材とを有して
なり、かつ台座基部と受部材との間には台座基部より高
比重であるゴム質系防振材またはアスファルト系防振材
を介在させてなり、更に上記床パネルが複数の板材で構
成されており、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成
樹脂系、ゴム系、またはアスファルト系材料からなる制
振材が挿入されており、かつ下側には吸音材が設けられ
ていることを特徴とする防音防振床装置を提供するもの
である。
脚部と、該支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床
装置であって、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムか
らなる台座基部とその上に載置される受部材とを有して
なり、かつ台座基部と受部材との間には台座基部より高
比重であるゴム質系防振材またはアスファルト系防振材
を介在させてなり、更に上記床パネルが複数の板材で構
成されており、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成
樹脂系、ゴム系、またはアスファルト系材料からなる制
振材が挿入されており、かつ下側には吸音材が設けられ
ていることを特徴とする防音防振床装置を提供するもの
である。
本考案の防音防振床装置において使用される防振材に
は、ゴム質系防振材、アスファルト系防振材の少なくと
もいずれか一種から構成されているものが好ましい。
は、ゴム質系防振材、アスファルト系防振材の少なくと
もいずれか一種から構成されているものが好ましい。
以下、本考案の実施例に従って説明する。第1、2、
3図は本考案の基本構成の部分断面図であり、第4図は
一具体例の床下地パネル全体を示したものであり、1は
床下地パネル、2は支持脚部を示している。床下地パネ
ル1は、木質系フローリング等の床の表面仕上げ材と、
複数の床下地板10および該床下地板同士の間に挿入さ
れ、床パネル上面で発生した衝撃による振動を抑え、衝
撃音レベルを大幅に減少させるための制振材より構成さ
れている。
3図は本考案の基本構成の部分断面図であり、第4図は
一具体例の床下地パネル全体を示したものであり、1は
床下地パネル、2は支持脚部を示している。床下地パネ
ル1は、木質系フローリング等の床の表面仕上げ材と、
複数の床下地板10および該床下地板同士の間に挿入さ
れ、床パネル上面で発生した衝撃による振動を抑え、衝
撃音レベルを大幅に減少させるための制振材より構成さ
れている。
第1図は、床下地同士の接面のうち、最下地の接面に
制振材を挿入した例を示す。第2図は、床の表面仕上げ
材と床下地板の接面のうち、複数の接面に制振材を挿入
した例を示す。第3図に示した床下地パネルは上記床下
地材10の下側に更に吸音性を向上させるための吸音材12
を設けたものである。又、支持脚部2は上部支持部20と
支柱部21とから構成され、この支柱部21の下部には防振
性能を高める台座3が設けられている。又、4はコンク
リート等の基盤スラブを示している。
制振材を挿入した例を示す。第2図は、床の表面仕上げ
材と床下地板の接面のうち、複数の接面に制振材を挿入
した例を示す。第3図に示した床下地パネルは上記床下
地材10の下側に更に吸音性を向上させるための吸音材12
を設けたものである。又、支持脚部2は上部支持部20と
支柱部21とから構成され、この支柱部21の下部には防振
性能を高める台座3が設けられている。又、4はコンク
リート等の基盤スラブを示している。
床下地材10はパーティクルボードあるいは構造用合板
で、例えば板厚5mm〜30mm、大きさ450mm×600mm〜1200m
m×1000mmのものが一例として挙げられるものであり、
例えば、該床下地板の下部には支持脚部が4ヶ所〜8ヶ
所固定されている。
で、例えば板厚5mm〜30mm、大きさ450mm×600mm〜1200m
m×1000mmのものが一例として挙げられるものであり、
例えば、該床下地板の下部には支持脚部が4ヶ所〜8ヶ
所固定されている。
制振材11は、材質として粘弾性を有する材料が望まし
く、具体的には合成樹脂系、ゴム系あるいはアスファル
ト系材料に無機充填材を配合した内部減衰能を有する組
成物などをシート状にしたものが特に好ましい。又、そ
の板厚は1mm〜10mm程度、大きさは床下地板10とほぼ同
様のものが好ましく使用される。制振材は、床の表面仕
上げ材および複数枚の床下地板10の間に挿入されて使用
され、特に、この制振材11は床面で発生した衝撃による
振動を効果的に抑え、軽量および重量衝撃音レベルを大
幅に減少させることができる嵩比重のシート状のものが
好ましい。
く、具体的には合成樹脂系、ゴム系あるいはアスファル
ト系材料に無機充填材を配合した内部減衰能を有する組
成物などをシート状にしたものが特に好ましい。又、そ
の板厚は1mm〜10mm程度、大きさは床下地板10とほぼ同
様のものが好ましく使用される。制振材は、床の表面仕
上げ材および複数枚の床下地板10の間に挿入されて使用
され、特に、この制振材11は床面で発生した衝撃による
振動を効果的に抑え、軽量および重量衝撃音レベルを大
幅に減少させることができる嵩比重のシート状のものが
好ましい。
又、吸音材12としては、吸音性であり、更に断熱性も
有するグラスウール、ロックウール等の無機質繊維材が
好ましく、例えばグラスウールの場合には嵩比重が5〜
500kg/m3、特に好ましくは10〜96kg/m3、厚さが5〜50m
m、特に好ましくは12mm〜150mm程度のものが好適に使用
される。その大きさは床下地板10と同等で、その支持脚
部はくり抜かれており、接着材あるいは固定用ピン等に
より、床下地板10に固着されている。
有するグラスウール、ロックウール等の無機質繊維材が
好ましく、例えばグラスウールの場合には嵩比重が5〜
500kg/m3、特に好ましくは10〜96kg/m3、厚さが5〜50m
m、特に好ましくは12mm〜150mm程度のものが好適に使用
される。その大きさは床下地板10と同等で、その支持脚
部はくり抜かれており、接着材あるいは固定用ピン等に
より、床下地板10に固着されている。
支持脚部2の上部支持部20には、その上部に床下地板
10を固定するためのツバ部22が周設され、下部円筒部23
内部に支柱部21と螺合する雌ネジ24が設けられている。
支柱部21は円柱状をし、その上部に上部支持部20と螺合
するための雄ネジ25を有し、下部に台座3を直接あるい
は間接的に装着するための嵌合用の凹部26を有してい
る。また支柱部21の下部には台座の受部材を受ける螺合
部を設けてもよい。これら上部支持部20および支柱部21
は異種材料でも構わないが同材質であることが好まし
く、鉄、ステンレス等の金属またはナイロン等の合成樹
脂が用いられる。
10を固定するためのツバ部22が周設され、下部円筒部23
内部に支柱部21と螺合する雌ネジ24が設けられている。
支柱部21は円柱状をし、その上部に上部支持部20と螺合
するための雄ネジ25を有し、下部に台座3を直接あるい
は間接的に装着するための嵌合用の凹部26を有してい
る。また支柱部21の下部には台座の受部材を受ける螺合
部を設けてもよい。これら上部支持部20および支柱部21
は異種材料でも構わないが同材質であることが好まし
く、鉄、ステンレス等の金属またはナイロン等の合成樹
脂が用いられる。
台座は防振性能を高めるように構成されており、台座
3は台座基部30とその上に載置される受部材31とを有し
てなり、かつ台座基部30と受部材31との間には台座基部
より高比重のゴム質系またはアスファルト系の材料より
なる防振材32を介在させている。台座基部30は、ゴム系
の防振材であり、材質としては天然ゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム等のゴム系材料が用いら
れ、特に吸音性防振性の大幅向上の点から、ハイモジュ
ラスであって、その硬度が50°〜90°程度の防振ゴムが
特に望ましい。
3は台座基部30とその上に載置される受部材31とを有し
てなり、かつ台座基部30と受部材31との間には台座基部
より高比重のゴム質系またはアスファルト系の材料より
なる防振材32を介在させている。台座基部30は、ゴム系
の防振材であり、材質としては天然ゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム等のゴム系材料が用いら
れ、特に吸音性防振性の大幅向上の点から、ハイモジュ
ラスであって、その硬度が50°〜90°程度の防振ゴムが
特に望ましい。
又、台座基部30と受部材31との間に、遮音性を一層向
上させるために介在される防振材32としては、支柱部21
を伝わる振動と音が台座基部30に伝わるのを少なくでき
る材料、即ち、台座基部30よりも高比重のゴム質系また
はアスファルト系の材料からなるものより構成される。
具体的には、ゴム質系防振材、アスファルト系防振材等
の各種材料の中から選ばれて使用される。
上させるために介在される防振材32としては、支柱部21
を伝わる振動と音が台座基部30に伝わるのを少なくでき
る材料、即ち、台座基部30よりも高比重のゴム質系また
はアスファルト系の材料からなるものより構成される。
具体的には、ゴム質系防振材、アスファルト系防振材等
の各種材料の中から選ばれて使用される。
防振材としては特に、台座基部30の材質よりも高比重
の防振材が好ましい。特に、台座基部30と防振材32とし
ては、ハイモジュラス防振ゴムからなる台座基部30と高
比重のゴム質あるいはアスファルト質からなる防振材32
との組み合わせが支持部21を伝わる振動と音をカットす
るのに効果的である。
の防振材が好ましい。特に、台座基部30と防振材32とし
ては、ハイモジュラス防振ゴムからなる台座基部30と高
比重のゴム質あるいはアスファルト質からなる防振材32
との組み合わせが支持部21を伝わる振動と音をカットす
るのに効果的である。
即ち、台座基部30として、ハイモジュラスであって、
硬度50°〜90°の防振ゴムを使用することにより、主に
低周波の重量衝撃音を吸収して吸音性、防振性の大幅な
向上が得られ、また台座基部30と受部材31との間に介在
させる防振材32として、ゴム質系またはアスファルト系
の防振材を、また複数の板材で構成される床パネルの該
板材同士の間に挿入される1枚ないし複数の制振材とし
て粘弾性を有する合成樹脂系、ゴム系、またはアスファ
ルト系材料を使用することにより、主に高周波の軽量衝
撃音を吸収し、効果的に衝撃音伝播を吸収することがで
きるという効果が得られる。
硬度50°〜90°の防振ゴムを使用することにより、主に
低周波の重量衝撃音を吸収して吸音性、防振性の大幅な
向上が得られ、また台座基部30と受部材31との間に介在
させる防振材32として、ゴム質系またはアスファルト系
の防振材を、また複数の板材で構成される床パネルの該
板材同士の間に挿入される1枚ないし複数の制振材とし
て粘弾性を有する合成樹脂系、ゴム系、またはアスファ
ルト系材料を使用することにより、主に高周波の軽量衝
撃音を吸収し、効果的に衝撃音伝播を吸収することがで
きるという効果が得られる。
あるいは防振材32の台座基部30または受部材31との接
触面あるいは受部材31の防振材32、または支持部21との
接触面等の各面の少なくともいずれか一方に、凹凸加工
を施すことにより台座基部30と受部31との間の接触面積
を少なくしたり、あるいは台座基部30と受部材31との間
にゴム質系またはアスファルト系の防振材32を介在させ
たりして、床パネルから基盤スラブへの振動、音の伝播
をより抑えて防音防振効果を高めることもできる。
触面あるいは受部材31の防振材32、または支持部21との
接触面等の各面の少なくともいずれか一方に、凹凸加工
を施すことにより台座基部30と受部31との間の接触面積
を少なくしたり、あるいは台座基部30と受部材31との間
にゴム質系またはアスファルト系の防振材32を介在させ
たりして、床パネルから基盤スラブへの振動、音の伝播
をより抑えて防音防振効果を高めることもできる。
受部材31は上部に支脚部を有する受部材であり、材質
としては通常上部支持部20、支柱部21と同質のものが用
いられる。また、第1,2,3図に示したように、防振材を
受部材を介して支柱部21に回転自由に装着すれば、支柱
部を回転させても、防振材は基盤スラブ面で回転するこ
とがなく、支柱部の回転を楽に行なえるため、高さ調整
をより容易に行なうことができるようになる。
としては通常上部支持部20、支柱部21と同質のものが用
いられる。また、第1,2,3図に示したように、防振材を
受部材を介して支柱部21に回転自由に装着すれば、支柱
部を回転させても、防振材は基盤スラブ面で回転するこ
とがなく、支柱部の回転を楽に行なえるため、高さ調整
をより容易に行なうことができるようになる。
[作用] 本考案において、支持脚部2の下部の台座3の台座基
部30と受部材31との間に、ゴム質系またはアスファルト
系の材料からなる防振材32を介在させることにより床衝
撃音を低減させることができる。特に、台座の台座基部
30としてゴム系防振材、その上に載置される防振材32と
してゴム質あるいはアスファルト質の高比重制振シート
を使用することによって床衝撃音を一層低減させること
ができる。この構造において、重量床衝撃音のような低
周波に対しては台座基部30が、軽量床衝撃音のような高
周波成分が多いものに対しては、ゴム質系あるいはアス
ファルト系の防振材32がそれぞれ効果的に作用し、支持
脚部から躯体スラブへの振動伝搬を防止するため、床下
地パネルの効果と相まって遮音性能を一段と向上させる
ことができる。
部30と受部材31との間に、ゴム質系またはアスファルト
系の材料からなる防振材32を介在させることにより床衝
撃音を低減させることができる。特に、台座の台座基部
30としてゴム系防振材、その上に載置される防振材32と
してゴム質あるいはアスファルト質の高比重制振シート
を使用することによって床衝撃音を一層低減させること
ができる。この構造において、重量床衝撃音のような低
周波に対しては台座基部30が、軽量床衝撃音のような高
周波成分が多いものに対しては、ゴム質系あるいはアス
ファルト系の防振材32がそれぞれ効果的に作用し、支持
脚部から躯体スラブへの振動伝搬を防止するため、床下
地パネルの効果と相まって遮音性能を一段と向上させる
ことができる。
又、本考案の好ましい態様において、床の表面仕上げ
材および床下地板10の各接面の間に挿入された制振材
は、床パネル上面で発生する重量衝撃音によって床パネ
ル1が振動するのを抑える働きをする。そのため、床の
振動が小さくなることによって、衝撃音として床から発
生する音自体が小さくなるため、階下での床衝撃音レベ
ルを低減することが可能となる。
材および床下地板10の各接面の間に挿入された制振材
は、床パネル上面で発生する重量衝撃音によって床パネ
ル1が振動するのを抑える働きをする。そのため、床の
振動が小さくなることによって、衝撃音として床から発
生する音自体が小さくなるため、階下での床衝撃音レベ
ルを低減することが可能となる。
又、軽量床衝撃音に対しては、制振材11が重量床衝撃
音の場合と同様に床の振動を抑えるとともに、制振材11
の下面に固着された吸音材12が軽量床衝撃音の250Hz以
上の高周波の部分を効果的に吸音することにより、更
に、階下での床衝撃音レベルを低減することができる。
このように、本考案による防音防振床下地装置を使用す
ることにより、重量床衝撃音だけでなく、軽量床衝撃音
を低減することができる。
音の場合と同様に床の振動を抑えるとともに、制振材11
の下面に固着された吸音材12が軽量床衝撃音の250Hz以
上の高周波の部分を効果的に吸音することにより、更
に、階下での床衝撃音レベルを低減することができる。
このように、本考案による防音防振床下地装置を使用す
ることにより、重量床衝撃音だけでなく、軽量床衝撃音
を低減することができる。
一方、本考案における支持脚部2は上部支持部20と支
柱部21が、ネジによって螺合しているため、支柱部21を
回転し、螺合長さを調節することにより支持脚部の高さ
を自由に動かすことができ、基盤スラブ4面に凹凸があ
っても、本床下地装置を置き、支持脚の高さを調節する
ことによって、床下地面は容易に水平面を作り出すこと
ができる。
柱部21が、ネジによって螺合しているため、支柱部21を
回転し、螺合長さを調節することにより支持脚部の高さ
を自由に動かすことができ、基盤スラブ4面に凹凸があ
っても、本床下地装置を置き、支持脚の高さを調節する
ことによって、床下地面は容易に水平面を作り出すこと
ができる。
[実施例] 本考案の実施例1、2および従来技術によるものの床
衝撃音遮音性能をJISA1418「建築物の現場における床衝
撃音レベルの測定方法」に基づいて、鉄筋コンクリート
造の建築物において、測定を行なった結果を説明する。
衝撃音遮音性能をJISA1418「建築物の現場における床衝
撃音レベルの測定方法」に基づいて、鉄筋コンクリート
造の建築物において、測定を行なった結果を説明する。
本考案の実施例1,2および従来例とも基本の床下地装
置の大きさは910mm×910mmであり、約20m2の室内に12ユ
ニットを敷ならべ、その上に合板厚12mmを釘止めし、音
源としては重量床衝撃源としてバングマシンを、軽量床
衝撃源としてタッピングマシンを使用し、階下の部屋で
床衝撃音レベルを測定した。
置の大きさは910mm×910mmであり、約20m2の室内に12ユ
ニットを敷ならべ、その上に合板厚12mmを釘止めし、音
源としては重量床衝撃源としてバングマシンを、軽量床
衝撃源としてタッピングマシンを使用し、階下の部屋で
床衝撃音レベルを測定した。
この際の実施例1の構成であるが、第1図に示すよう
に床下地板10はパーティクルボード(厚さ20mm)および
合板(厚さ12mm)、制振材11は風砕スラグを改質アスフ
ァルトで固めシート状にし、両面を不織布によって覆っ
たもの(厚さ4mm)である。
に床下地板10はパーティクルボード(厚さ20mm)および
合板(厚さ12mm)、制振材11は風砕スラグを改質アスフ
ァルトで固めシート状にし、両面を不織布によって覆っ
たもの(厚さ4mm)である。
上部支持部20、支柱部21、受部材31はナイロン製のも
のを使用し、台座基部30はスチレンブタジエンゴムの硬
度70°のもの、防振材32は密度0.22g/cm3の高比重防振
シート(厚さ4mm)を使用している。
のを使用し、台座基部30はスチレンブタジエンゴムの硬
度70°のもの、防振材32は密度0.22g/cm3の高比重防振
シート(厚さ4mm)を使用している。
又、実施例2の構成として、第3図に示すように床下
地板10はパーティクルボード(厚さ20mm)および合板
(厚さ12mm)、制振材11は風砕スラグを改質アスファル
トで固めシート状にし、両面を不織布によって覆ったも
の(厚さ4mm)である。
地板10はパーティクルボード(厚さ20mm)および合板
(厚さ12mm)、制振材11は風砕スラグを改質アスファル
トで固めシート状にし、両面を不織布によって覆ったも
の(厚さ4mm)である。
吸音材12はグラスウール密度32kg/m3、厚さ50mmであ
り固定用ピンを用いて、床下地材10に固着してある。上
部支持部20、支柱部21、受部材31はナイロン製のものを
使用し、台座基部30は硬度70°を有するスチレンブタジ
エンゴムからなるハイモジュラス防振ゴム、防振材32は
密度0.22g/cm3の高比重防振シート(厚さ4mm)を使用し
ている。これに対し、従来例は第7図に示すように床パ
ネル1は床の表面仕上げ材(板厚12mm)とパーティクル
ボード(板厚20mm)と合板(板厚12mm)のみであり、上
部支持部20、支柱部21はナイロン製、台座3はスチレン
ブタジエンゴム硬度70°のものを使用している。
り固定用ピンを用いて、床下地材10に固着してある。上
部支持部20、支柱部21、受部材31はナイロン製のものを
使用し、台座基部30は硬度70°を有するスチレンブタジ
エンゴムからなるハイモジュラス防振ゴム、防振材32は
密度0.22g/cm3の高比重防振シート(厚さ4mm)を使用し
ている。これに対し、従来例は第7図に示すように床パ
ネル1は床の表面仕上げ材(板厚12mm)とパーティクル
ボード(板厚20mm)と合板(板厚12mm)のみであり、上
部支持部20、支柱部21はナイロン製、台座3はスチレン
ブタジエンゴム硬度70°のものを使用している。
第5図には、実施例1、2と従来例についてのバング
マシンでの床衝撃音レベル、第6図には実施例1、2と
従来例についてのタッピングマシンでの床衝撃音レベル
を示している。第5、6図において横軸にオクターブバ
ンド中心周波数(Hz)、縦軸に床衝撃音レベル(dB)を
とり、実線が実施例1によるもの、一点鎖線が実施例2
によるもの、破線が従来例によるものの測定値を示して
いる。第5図において、重量床衝撃音に対しては、問題
となる低周波の部分が約2〜8dB改善されている。これ
に対し、第6図において、軽量床衝撃音に対し問題とな
る125Hz以上の周波数で4〜10dBの改善がされ、本考案
による防音防振床下地装置の効果が明らかであることが
わかる。
マシンでの床衝撃音レベル、第6図には実施例1、2と
従来例についてのタッピングマシンでの床衝撃音レベル
を示している。第5、6図において横軸にオクターブバ
ンド中心周波数(Hz)、縦軸に床衝撃音レベル(dB)を
とり、実線が実施例1によるもの、一点鎖線が実施例2
によるもの、破線が従来例によるものの測定値を示して
いる。第5図において、重量床衝撃音に対しては、問題
となる低周波の部分が約2〜8dB改善されている。これ
に対し、第6図において、軽量床衝撃音に対し問題とな
る125Hz以上の周波数で4〜10dBの改善がされ、本考案
による防音防振床下地装置の効果が明らかであることが
わかる。
[考案の効果] 本考案は、前述のごとく、床衝撃音を効果的に低減す
ることができる。特に木質系のフローリング仕上におい
て、軽量床衝撃音に対して、大きな効果があるため、カ
ーペットを使用することなしに、衛生的なフローリング
仕上だけで、軽量床衝撃音を低減でき、快適な居住環境
を作り出すことができる。また、重量床衝撃音に対して
も従来の製品より改善されるため、マンション等での子
供のあばれる音に悩まされることのない静かな住宅が実
現される。
ることができる。特に木質系のフローリング仕上におい
て、軽量床衝撃音に対して、大きな効果があるため、カ
ーペットを使用することなしに、衛生的なフローリング
仕上だけで、軽量床衝撃音を低減でき、快適な居住環境
を作り出すことができる。また、重量床衝撃音に対して
も従来の製品より改善されるため、マンション等での子
供のあばれる音に悩まされることのない静かな住宅が実
現される。
第1、2、3図は本考案の実施例を示す部分断面図、第
4図は床装置の斜視図、第5図および第6図は重量床衝
撃音レベルおよび軽量床衝撃音レベルの測定結果のグラ
フ、第7図は従来例の部分断面図である。 図において、1は床パネル、2は支持脚部、3は台座、
10は床下地板、11は制振材、12は吸音材、20は上部支持
部、21は支柱部、30は台座基部、31は受部材、32は防振
材を示している。
4図は床装置の斜視図、第5図および第6図は重量床衝
撃音レベルおよび軽量床衝撃音レベルの測定結果のグラ
フ、第7図は従来例の部分断面図である。 図において、1は床パネル、2は支持脚部、3は台座、
10は床下地板、11は制振材、12は吸音材、20は上部支持
部、21は支柱部、30は台座基部、31は受部材、32は防振
材を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 梯 和哉 神奈川県横浜市鶴見区寺谷2―18―12 (56)参考文献 特開 昭62−258054(JP,A) 実開 昭64−29437(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】床パネルと、該床パネルを支持する支持脚
部と、該支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床装
置であって、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムから
なる台座基部とその上に載置される受部材とを有してな
り、かつ台座基部と受部材との間には台座基部より高比
重であるゴム質系防振材またはアスファルト系防振材を
介在させてなり、更に上記床パネルが複数の板材で構成
されており、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成樹
脂系、ゴム系、またはアスファルト系材料からなる制振
材が挿入されていることを特徴とする防音防振床装置。 - 【請求項2】床パネルと、該床パネルを支持する支持脚
部と、該支持脚部を受ける台座とを有する防音防振床装
置であって、前記台座は硬度50°〜90°の防振ゴムから
なる台座基部とその上に載置される受部材とを有してな
り、かつ台座基部と受部材との間には台座基部より高比
重であるゴム質系防振材またはアスファルト系防振材を
介在させてなり、更に上記床パネルが複数の板材で構成
されており、該板材同士の間に1枚ないし複数の合成樹
脂系、ゴム系、またはアスファルト系材料からなる制振
材が挿入されており、かつ下側には吸音材が設けられて
いることを特徴とする防音防振床装置。 - 【請求項3】防振材の受部材側面あるいは台座基部側面
の少なくとも一方が接触面積を小さくする加工が施され
ていることを特徴とする請求項1または2記載の防音防
振床装置。 - 【請求項4】支持脚部が支柱部と、床パネルを受けるツ
バ部と前記支柱部の上部と螺合する雌ネジ部とを有する
上部支持部とを有し、前記支柱部の上部には前記雌ネジ
部と螺合する雄ネジ部が形成されてなることを特徴とす
る請求項1または2記載の防音防振床装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989036267U JP2533405Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 防音防振床装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989036267U JP2533405Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 防音防振床装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02128744U JPH02128744U (ja) | 1990-10-24 |
JP2533405Y2 true JP2533405Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31542345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989036267U Expired - Lifetime JP2533405Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 防音防振床装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533405Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2640388B2 (ja) * | 1990-11-14 | 1997-08-13 | 知子 山根 | フローリング用のパネルボードの支持脚 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2601260B2 (ja) * | 1986-04-30 | 1997-04-16 | 株式会社ブリヂストン | 置床構造 |
JPH07589Y2 (ja) * | 1987-08-13 | 1995-01-11 | 旭硝子株式会社 | 防音防振床下地装置 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1989036267U patent/JP2533405Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02128744U (ja) | 1990-10-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |