JP2634938B2 - 据置用床材 - Google Patents

据置用床材

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、住宅、例えば集合住宅の居室に使用する据
置用床材に関するものである。
(従来の技術) 従来、コンクリート床スラブ、又はALC床面上で、木
質系仕上材を用い、かつ住宅設備機器の配管、配線を取
り得る為には、根太組工法や、プラスチックフォーム工
法、或いは、置床工法を用いて来た。また、近年、直貼
り床材が出現するに至り、スラブ面を凹型に設計し、配
管、配線スペースを取るといった工法や、配管、配線を
完全にスラブ内に埋設するといったスラブ設計とし、そ
の上から木質系直貼り床材を施工するといった工法を取
っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の根太組工法では、根太組の上に
フローリングボードを施工する為に、施工コスト、時
間、仕上げ面までの高さが高くなる等の問題が発生し、
更には、根太木のきしみ音、木の腐敗、メンテナンスが
困難という欠点があった。又、プラスチックフォーム
や、パネルの四隅に支持脚を備えたものを置く置床工法
では、下地と仕上材の施工を別々に行わなければなら
ず、工期がかかる等の問題点があった。
又、直貼り床の場合は、配管、配線を、スラブ中に埋
設する為、建物の軒高、工期短縮には有効であるが、配
管、配線のメンテナンスは不可能に近く、莫大な費用を
必要とする。又、配管スペースを置床等で処理した廊
下、サニタリー、台所といった場所とは、室内に段差が
生じる事になり、好ましくない。又、これらの工法を用
いて木質仕上床を得た場合、上下段の騒音が大きな問題
点となってくる。つまり、上段での生活音、特に、スプ
ーンや、ナイフ等を落とした時の音や、物を動かしたり
する音、スリッパの歩行音等が、下段に伝わり易くな
り、住環境に悪影響を及ぼすといった問題を生じる。
一方、建築現場では、近年の産業構造の変化や、建築
ブームにより、人手不足が深刻化し、作業者不足、技術
者不足による工期の遅延、施工の仕上げの不均一化が表
面化し、加えて消費者ニーズの多様化、高級化が進み木
質仕上床の施工面で非常に厳しい環境下にあると言え
る。
本発明の課題は、乾式二重床と、直貼り床の長所を合
わせ持ち、且つ、置いてゆくだけで、美しい仕上りが得
られ、配線、配管スペースが自由に取れ、防音性能に優
れ、メンテナンス性も具備し、施工期間やコスト的に有
利な木質仕上材一体型の据置用床材を得ることを目的と
した。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、既設床面上に据置かれる据置用床材であっ
て、 側端面が本実形状、雇い実形状又は面取り継ぎ形状を
なす木質系仕上材と; パネル端面が全周に亘って雇い実形状をなし、前記木
質系仕上材と一体化され、合成樹脂又は木質系材料から
なるベースパネルと; 雄ネジ部と、この雄ネジ部に沿って上下動可能なよう
に雄ネジ部に螺合した支承座とを有する支持脚と; 前記雄ネジ部の下端部に固定されたゴム製台座であっ
て、前記既設床面との当接面が凹凸形状をなし、前記雄
ネジ部が前記既設床面と接触しないように雄ネジ部と既
設床面との間に介在し,JIS−K−6301に規定されるA型
硬度計で測定して35〜90の硬度を有するゴム製台座とを
有し、 前記ベースパネルの前記木質系仕上材と接触している
接触面の寸法が、この木質系仕上材の寸法より1mm〜30m
m小さく、ベースパネルのほぼ全面に亘って支持脚取り
付け孔が配設され、この支持脚取り付け孔に取り付けら
れた前記支持脚の支承座に前記ベースパネルが支承さ
れ、この支承座の上下動によって前記ベースパネルの高
さを調節できるように構成された、据置用床材に係るも
のである。
(実施例) 第1図は本発明の実施例に係る据置用床材の斜視図、
第2図は同じく正面図、第3図は支持脚の部分断面図で
ある。
合成樹脂又は木質系材料からなるベースパネル3の側
端面は全周に亘って雇い実形状をなし、木質系仕上材36
とビス6によって一体化される。木質仕上材36は、表面
側の木質系基板1と緩衝シート2との積層構造であり、
ベースパネル3の上側部3aの木質系仕上材36との接触面
8の寸法が、木質形仕上材36の寸法よりも1mm〜30mm小
さくなっている。木質系基板1(木質系仕上材36)の側
端面は本実形状をなし、隣接する木質系基板1(木質系
仕上材36)の側端面と互いに接合可能とされている。ベ
ースパネル3の側端面も雇い実形状をなし、隣接するベ
ースパネルに対して組み合わせることができる。
支持脚7は、雄ねじ部9と、この雄ネジ部9に沿って
上下動可能なように雄ネジ部9に螺合した支承座10とか
らなり、支承座10の内側には雌ネジ10bが形成され、外
周にフランジ10aが形成されている。
雄ネジ部9の下端部にはゴム製台座5が固定され、こ
のゴム台座5の既設床面(図示省略)との当接面5aが凹
凸形状をなし、雄ネジ部9が既設床面と接触しないよう
に雄ネジ部9と既設床面との間にゴム製台座5が介在す
る。ゴム製台座5は、JIS−K−6301に規定するA型硬
度形で測定して35〜90の硬度を有する。
ベースパネル3のほぼ全面に亘って支持脚取り付け孔
4が配設され、支承座10が支持脚取り付け孔4に取り付
けられ、フランジ部10aによってベースパネル3の下側
部3bが支承される。この支承座10の上下動によってベー
スパネル3の高さを調節する。
なお、第1図〜第3図の例では、ベースパネル3に緩
衝シート2を当接させたが、第4図に示すように、二枚
の木質系基板11の間に緩衝シート2を挟んだ三層構造の
木質系仕上材37を使用してもよい。
木質系基板1は、いわゆる突板と合板との積層物であ
ってよく、単一の板状物であってもよい。また、表面を
メラミン化粧したMDF等の材料であってもよい。
緩衝シート2としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンビニルアセテート等の合成樹脂シート、こ
れらの合成樹脂の発泡シート、又は天然ゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム等の
ゴムシート又はこれらの発泡シート、又は不織布、金属
網、グラスウール、ロックウール等の繊維シート状物が
挙げられ、これらを一種又は積層して使用して良い。
ベースパネル3は、ポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ABS等のエンジニアリングプラスチック、
又は、パーティクルボード、センチュリーボード、木毛
セメント板、合板等の木質系基材からなる。
木質仕上材とベースパネルとの固定には、接着、粘着
等の方法があるが、施工終了の際の周辺部への施工、又
は狭い場所への施工を考えると、再剥離ないし取り外し
の可能なビス止め法が好ましい。
ベースパネル3の高さ調節を上側から行えるようにす
るため、支持脚取り付け孔4にベースパネル3を貫通さ
せるのが好ましい。支承部10は、金属又はナイロン、ポ
リエチレン等の合成樹脂で形成することが好ましい。支
持脚7の長さ、太さは、使用条件によって任意に変化さ
せることができる。
ゴム製台座5の材質は、天然ゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、EPTといっ
たゴム加硫物が好ましい。
次に、本実施例による効果について述べる。
本発明者等は、前記した問題点を克服する為に、鋭意
研究を重ね、試行錯誤した結果、既設床面上に据置かれ
る乾式二重床が、木質系仕上材と、全周囲雇い実形状と
なっている、合成樹脂又は木質系基板から成るベースパ
ネルと、高さ調節機能付支持脚から成り、当該木質系仕
上材と当該ベースパネルが位置をずらして固定された構
成とする事に依り、建築現場に於て、仕上面から高さ調
整しながら、実接合させてゆくだけで美しい仕上状態が
得られるばかりでなく、階下へのわずらわしい床衝撃音
を防止できるという知見を得、本発明を完成させるに至
ったものである。
即ち、従来のように電気、給排水、ガス等の配管によ
り二重床にしなければならなかった所でも又、コストも
安く、工期も短い直貼り床仕上げする所でも使えるの
で、建物の設計上区別しなくて済み、かつコスト、工期
は、直貼り床と同等であり、仕上面をレベル調整するこ
とが可能な為に、仕上り美観は直貼り床よりも優れる。
更に、緩衝材を構成の中に入れることに依り、階下への
床緩衝音も緩和できる効果もあわせ持っている木質系仕
上材一体型置床である。つまり、置床の持つ設計上の自
由度、仕上り美観の美しさと、直貼り床の持つ、施工コ
ストの安さ、工期の短縮等の相方の長所を合わせ持ち、
且つ防音効果も発揮するというものである。
即ち、本実施例に即して説明すると、木質系仕上材36
(37)とベースパネルとが予め一体化されているので施
工時に部品の数が少ない。そして、ベースパネル3のほ
ぼ全面に亘って支持脚取り付け孔4が配設されているの
で、高さ調節用の支持脚7を必要な任意の場所に容易に
取り付けることができ、施工区域の形状が変化している
場合には、電動ノコギリ等でベースパネル3を通常のフ
ローリング床と同様に所望形状に切断でき、この任意の
場所に必要に応じて支持脚7を取り付けることができ
る。
そして、支承部10の上下動によってベースパネル3の
高さを調節でき、かつ支持脚7を任意の場所に取り付け
ることができるので、既設の配管、配線、付属設備等に
関係なく、ただ高さ調節をしながら据置いていくだけ
で、仕上げ面の平坦な美しい木質仕上げを誰にでも施工
することができる。
また、ベースパネル3の側端面を雇い実形状とし、ベ
ースパネル3の上側部3aと下側部3bとの平面的位置をず
らしているので、仕上面上から高さ調節が可能であり、
据置き後に高さ調節できる。従って、作業時に既設床面
の凹凸やレベル差を調整できるので、施工能率が上が
る。
また、木質系仕上材36から外れた部分に第1図に示す
ように支持脚7を2個取り付け、全体で三点支持にする
と、歩行感が極めて安定し、支持脚数が少なくて済み、
コストを低減できる。
また、緩衝シート2を使用しているので、木質系床仕
上の欠点である床衝撃音伝播を効果的に防止でき、居住
者のプライバシーを守ることができる。
また、ゴム製台座5の既設床面との当接面5aが凹凸形
状をなしており、かつ雄ネジ部9は既設床面と接触して
いないので、ゴムの防振効果を最も大きく引き出せる。
即ち、当接面5に凹凸を設けることで、支持脚7から衝
撃が来たときに台座5に剪断方向の動きを与えてやるこ
とができる。また、弱い衝撃力、つまり、入居者が、ス
プーンやコインを落とした場合や、スリッパ音の生活音
の場合は、凸部のみに力が集中し、凸部の変位を促す様
にして、剪断方向の動きを促進させる事が出来る事とな
り、更に大きな防音効果を付加出来る。しかしながら、
入居者に不快感を与える様な大きな変位、更にはピアノ
や、冷蔵庫といった重量物を置く場合に、必要以上の変
位が与えられ、床面のたわみが大きくなる場合は、当接
面5aの形状が、凹凸になっているため、凸部がへこんで
も凹部が既設床面に接触すると、ゴム台座5の圧縮強度
が急激に上がり、台座5がそれ以上の変位は受けないよ
うになり、防音床構造の欠点であった歩行感の悪化や、
へこみ量の大きさを大巾に低減できる。
また、木質系仕上材36,37の全周囲が、本実形状、雇
い実形状、面取り継ぎ形状のいずれか一種の形状を有し
ているので、仕上がり美観の上で、木質系仕上材同士の
段差の解消、歩行感の均一化に有効である。当接面8の
大きさは、木質系仕上材36,37の大きさより1mm〜30mm小
さい事が必要である。これらの差が1mmより小さい場合
は、工場生産時の精度、つまり据置用床材と隣接の据置
用床材とを一体化させる時の精度が、1mm以下と言う事
となり、施工の際に木質系仕上材36の実継ぎ部でスキマ
が生じベースパネル3が現われる可能性が大きくなる。
この差が30mmを超えると、上記のような実継ぎ部のスキ
マが出ないものの木質仕上げとしての強度が、実継ぎ部
で著しく劣り、ヘコミや、タワミの原因となる。
ゴム台座5の硬度は、JIS−K−6301に規定されるA
型硬度形で35〜90であり、35より小さいと、上から荷重
や衝撃を受けた場合に変形し易く、床衝撃音改善効果は
高いが、歩行感やたわみが大きくなる。一方、これが90
を超えると、歩行感やたわみに関しては良好であるが、
床衝撃音改善効果が乏しい。
以下、実験例について述べる。
下記に示す種々の据置用床材を準備した。
実施例1 第1図〜第3図に示した構造を有する。ゴム製台座5
の硬度は60であり、ベースパネル3の当接面8と木質系
仕上材36との寸法差は10mmである。
実施例2 第4図に示す構造を有する。緩衝シート2の材質とし
て発泡ポリエチレンを使用し、ゴム製台座5として硬度
60のゴムを用いた。当接面8と木質系仕上材37との寸法
差は10mmであった。
実施例3 第1図において、緩衝シート2を省略した据置用床材
であり、第5図に概略正面図を示す。他の点は実施例1
と同様である。
実施例4 実施例1と同様の構成を有するが、ゴム台座5として
硬度35のゴムを用いた。
実施例5 ゴム台座5として硬度90のゴムを用いた。
実施例6 実施例1において、ベースパネル3の当接面8と木質
系仕上材36との寸法差は30mmである。
比較例1 第6図に示す従来の置床構成のものであり、フローリ
ング材18、捨て貼り合板17、ベースパネル16、支承部10
(雄ネジ部9)、台座15からなり、フロアー針9で接合
を行う。これはベースパネル16の設置、捨て貼り合板17
の固定、フローリング材18の固定の3工程が必要であ
り、施工時の施工部品数は6個である。
比較例2 実施例1と同様の構成であるが、ゴム製台座5の硬度
が30である。
比較例3 実施例1と同様の構成であるが、ゴム製台座5の硬度
が95である。
比較例4 ベースパネル13の当接面8の寸法が木質系仕上材36の
寸法より40mm小さい場合を示している。この場合、実継
ぎ部の圧縮特性が低く、復元力も低い。また、矢印Aの
ように変形するので、歩行時に局所的な軟らかさがあり
歩行感が好ましくない。
これら各試料についての測定結果を表に示す。
表から解るように、実施例では施工工程数、施工部品
数を少なくでき、特に実施例2,4のものが最も優れた耐
床衝撃音特性を有している。
これに対し、比較例1では施工部品数、施工工程数が
多く、床衝撃音レベルが高い。比較例2では、圧縮量が
大きく、復元力が小さく、歩行感が悪い。比較例3で
は、床衝撃音レベルの改善効果が乏しい。比較例4で
は、実継ぎ部の圧縮変形が大きく、復元力が小さく、歩
行感が悪い。
(硬度測定) ゴム台座のゴムを作製する時に使用したゴム生地を、
12mm厚×120mm幅×100mm長さの試料を別途作製して硬度
測定用試料とした。室温雰囲気中でJIS−K−6301に準
じて、A型硬度計にて測定を行った。
(床衝撃音レベル測定) 第8図に示すように、150mmRCスラブ23に対し、各試
料をタッピングマシン21、バングマシン22により測定し
た。測定方法は、JIS−A−1418に準じて行ない、マイ
クロホン24、精密騒音計25、周波数分析機26、レベルレ
コーダー27を使用した。評価はJIS−A−1419に準じ、
床衝撃音の遮音等級により示した。
(圧縮特性) 各供試体を第9図に示すように組み立て、実継ぎ部中
央を圧縮速度、2m/分で加圧して、その変位量を求め
た。直接荷重がかかる部分の大きさは径50mmφの鋼板30
とし、評価方法は、5kg/m2の荷重の時に変位量が3mm以
内のものを○、3mm以上の変位量を持つものは×とし
た。
(復元力) 上記圧縮特性と同じ供試体を作製し、径50mmφの大き
さの圧縮面積を持つ圧縮子の上に60kgの定荷重を掛け、
2週間静置した後に荷重を解除し、加荷重前のレベルま
での復元率を測定し、その結果95%以上復元したものを
○、95%以下の場合は×とした。
(歩行感) 広さが10m2の平滑なコンクリート面上に、各供試体を
構成を伏せて施工し、その上から、5名の人間に歩いて
もらい、違和感を覚える材料を抽出してもらった。その
結果3名以上の指摘があったものは×、2名以下であれ
ば○とした。
(発明の効果) 本発明に係る据置用床材によれば、木質系仕上材とベ
ースパネルとが予め一体化されているので施工部品、施
工工程の数を少なくできる。
そして、ベースパネルのほぼ全面に亘って支持脚取り
付け孔が配設されているので、高さ調節用の支持脚を必
要な任意の場所に容易に取り付けることができ、施工区
域の形状が変化している場合には、電動ノコギリ等でベ
ースパネルを通常のフローリング床と同様に所望形状に
切断でき、この任意の場所に必要に応じて支持脚を取り
付けることができる。
そして、支承部の上下動によってベースパネルの高さ
を調節でき、かつ支持脚を任意の場所に取り付けること
ができるので、既設の配管、配線、付属設備等に関係な
く、ただ高さ調節をしながら据置いていくだけで、仕上
げ面の平坦な美しい木質仕上げを誰にでも施工すること
ができる。
また、ベースパネルの側端面を雇い実形状とし、即
ち、ベースパネルの上側部と下側部との平面的位置をず
らしているので、仕上面上から高さ調節が可能であり、
据置き後に高さ調節できる。従って、作業時に既設床面
の凹凸やレベル差を調整できるので、施工能率が上が
る。
また、ゴム製台座の既設床面との当接面が凹凸形状を
なしており、かつ雄ネジ部は既設床面と接触していない
ので、ゴムの防振効果を最も大きく引き出せる。即ち、
当接面に凹凸を設けることで、支持脚から衝撃が来たと
きに台座に剪断方向の動きを与えてやることができる。
また、弱い衝撃力の場合は、凸部のみに力が集中し、凸
部の変位を促すようにして、剪断方向の動きを促進させ
ることができることとなり、更に大きな防音効果を付加
できる。一方、大きな変位や重量を置く場合に、必要以
上の変位が与えられ、床面のたわみが大きくなる場合
は、凸部がへこんでも凹部が既設床面に接触すると、ゴ
ム台座の圧縮強度が急激に上り、台座がそれ以上の変位
は受けないようになり、防音床構造の欠点であった歩行
感や悪化やへこみ量の大きさを大幅に低減できる。
また、木質系仕上材の全周囲が本実形状、雇い実形
状、面取り継ぎ形状のいずれか一種の形状を有している
ので、仕上り美観の上で、木質系仕上材同士の段差の解
消、歩行感の均一化に有効である。
また、ベースパネルの木質系仕上材との当接面の寸法
が木質系仕上材の寸法より1mm〜30mm小さいので、工場
生産時の寸法誤差に対応できると共に、木質系仕上材の
実継ぎ部での強度低下を防止できる。
更に、ゴム製台座の硬度を、JIS−K−6301に規定さ
れるA型硬度形で35〜90としたので、床衝撃音改善効果
が高く、また歩行感も良好にできる。
このように、本発明の据置用床材は、置床の持つ、建
築物の配管の自由度を増し、居室間のレベルを一定に取
ったり、或いはレベルを異なった設計とすることが、容
易に行なえるという長所と、直貼り床の持つ、施工コス
トの安価さと、容易さを合わせ持ち、且つ従来、木質床
の欠点であった床衝撃音の改善を非常に高いレベルで改
善することができるものであり、更には、建築物に於る
低コスト化、省力化、作業性の改善を促すものとなり非
常に高い付加価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る据置用床材の概略斜視
図、 第2図は第1図の据置用床材の正面図、 第3図は支持脚の部分断面図、 第4図、第5図はそれぞれ本発明の他の実施例に係る据
置用床材の正面図、 第6図は従来の床材を示す分解正面図、 第7図は比較用の据置用床材を示す正面図、 第8図は床衝撃音の測定装置を示す概略図、 第9図は圧縮試験の測定方法を説明するための概略図で
ある。 1,11……木質系基板、2……緩衝シート 3……ベースパネル 4……支持脚取り付け用孔 5……ゴム製台座 5a……既設床面との当接面(凹凸形状をなしている) 6……ビス、7……支持脚 8……ベースパネルの木質系仕上材との当接面 9……雄ネジ部、10……支承座 10a……フランジ、10b……雌ネジ 13……ベースパネル、23……既設床面 36,37……木質系仕上材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設床面上に据置かれる据置用床材であっ
    て, 側端面が本実形状、雇い実形状又は面取り継ぎ形状をな
    す木質系仕上材と; パネル側端面が全周に亘って雇い実形状をなし、前記木
    質系仕上材と一体化され、合成樹脂又は木質系材料から
    なるベースパネルと; 雄ネジ部と、この雄ネジ部に沿って上下動可能なように
    雄ネジ部に螺合した支承座とを有する支持脚と; 前記雄ネジ部の下端部に固定されたゴム製台座であっ
    て、前記既設床面との当接面が凹凸形状をなし、前記雄
    ネジ部が前記既設床面と接触しないように雄ネジ部と既
    設床面との間に介在し,JIS−K−6301に規定されるA型
    硬度計で測定して35〜90の硬度を有するゴム製台座とを
    有し、 前記ベースパネルの前記木質系仕上材と接触している接
    触面の寸法が、この木質系仕上材の寸法より1mm〜30mm
    小さく、ベースパネルのほぼ全面に亘って支持脚取り付
    け孔が配設され、この支持脚取り付け孔に取り付けられ
    た前記支持脚の支承座に前記ベースパネルが支承され、
    この支承座の上下動によって前記ベースパネルの高さを
    調節できるように構成された、据置用床材。
  2. 【請求項2】前記木質系仕上材が、木質系基板と緩衝シ
    ートとの積層体である請求項1記載の据置用床材。
  3. 【請求項3】前記緩衝シートが、合成樹脂、合成樹脂発
    泡物、ゴム、ゴム発泡物及び繊維状物からなる群より選
    ばれた材料で形成されている、請求項2記載の据置用床
    材。
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