JP3621538B2 - パネル式間仕切構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、事務所用や、集合住宅,一般住宅用等の鉄骨造建物,鉄筋コンクリート造建物等に応用されるパネル式間仕切構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の間仕切構造として、図15に示すものが一般に採用されている。これは、間仕切施工現場において、木桟下地50をカットし、天井・床に釘で固定し、木桟下地50の上に、仕上材51を釘または接着剤で貼り付け、さらに巾木52,廻り縁53を釘または接着剤で貼り付けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の間仕切構造では、以下に挙げるような問題点がある。
▲1▼ 間仕切施工現場において、釘・接着剤を使用しなければならず、騒音や異臭が発生する。
▲2▼ 数種類の部材を寄せ集めなければならず、部材点数が多くなる。
▲3▼ 1つ1つの部材が自立しない構造であるため、個々に釘・接着剤で固定させる必要がある。
▲4▼ 釘等を使用するため、建物本体に傷が付く。
▲5▼ 巾木・廻り縁等で、天井や床との隙間を隠さなければならず、構造が複雑になる。
▲6▼ 一つ一つの部材を現場で組み立てるため、施工スピードが遅い。
▲7▼ 施工するにあたり、特別な技能が必要で専門職に頼らなければならない。
また、技能の程度によって品質に大きなバラツキが生じる。
▲8▼ 施工時に、定尺物の仕上材をカットして使用するので、現場に多数の廃材が生じる。
▲9▼ 解体時には、各部材を分離・切断することになるので、廃材が多数発生し、部材のリサイクルもできない。
【0004】
なお、ビルの間仕切構造としてパーティションパネルを使用する例もあるが、この場合でも、パーティションパネルをビス止めしたり、パネル厚に対応した固定部材が必要であり、施工に手間がかかる。また、これらの部材はパーティションパネルの種類に応じた特殊なものとなり、部材の管理も煩雑になる。
【0005】
この発明は、このような課題を解消し、釘・接着剤を使用せず、少ない部品点数で簡単に施工できるパネル式間仕切構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のパネル式間仕切構造は、床レールと、天井野縁レールと、間仕切壁パネルとを備え、以下の構成としたものである。
前記床レールは、上向き溝形に形成され、底板部の上面に凹部または凸部からなるパネル係合部を有するレールであって、床レール本体と床レール巾木とからなり、建物の床面上に貼着される。床レール本体は、底板部およびこの底板部の一側縁から立ち上がる片方の巾木部が一体に形成されて前記底板部の他側縁に巾木係合部を有する断面L字状のものである。床レール巾木は、床レール本体の前記底板部の巾木係合部に係脱可能に係合する本体係合部を有する。
前記天井野縁レールは、下向き溝形のレールであって、前記床レールに対応して天井面に取付けられる。
前記間仕切壁パネルは、下端面に前記床レールのパネル係合部に係合する床レール係合部を有するパネルである。
この構成によると、床レールを建物の床面に貼着し、この床レールに対応して天井面に天井野縁レールを取付け、これら天井野縁レールおよび床レールに間仕切壁パネルの上下縁を嵌合させることにより、間仕切壁パネルの設置が行える。そのため、特別な技術を要することなく素人でも簡単かつ迅速に間仕切を施工でき、十分な固定強度も確保でき、品質も安定したものとなる。特に、床レールは、その床レール本体の巾木係合部に床レール巾木の本体係合部を係合させるように構成したため、間仕切壁パネルの上縁を天井野縁レールに嵌合させ、下縁を床レール本体内に配置した後、床レール巾木を取付けて間仕切壁パネルの下縁を固定することができるため、天井野縁レールの溝深さ等に、間仕切壁パネルの嵌め込み作業のための余分な遊びを設けることが不要で、間仕切壁パネルが設置後に上下に動くことがないように堅固に設置することができる。しかも、間仕切壁パネルの下縁は、その下端面の床レール係合部が床レールのパネル係合部に係合するので、間仕切壁パネルの厚み方向からの外力に対して十分な固定強度が確保される。また、溝巾調整可能に組立できるので、床レールへの間仕切壁パネルの嵌合が容易であり、解体も容易である。
【0007】
上記構成において、前記天井野縁レールは天井面から突出した野縁に嵌合する上向きリップ溝形の野縁嵌着部を有するものとし、前記床レールは両面粘着テープで床面に取付けられるものとする。この構成の場合、天井野縁レールの野縁嵌着部を天井面から突出した野縁に嵌合させ、また床レールを両面粘着テープで床面に取付けることにより、天井野縁レールおよび床レールを釘や接着剤を使用することなく、簡単に天井面や床面に固定することができる。そのため、施工時に騒音や異臭が発生するのを回避でき、床面や天井面が傷付くこともない。
【0008】
また、上記構成において、前記床レールの前記パネル係合部は、前記底板部の上面中央に長手方向に沿って設けられた溝部からなるものとし、前記間仕切壁パネルの床レール係合部は、前記間仕切壁パネルの下面に設けられたジョイントプレートの下面に突出した突条からなるものとする。この構成の場合、間仕切壁パネルの床レール係合部を簡単に構成できる。
また、前記床レール本体の巾木係合部を、底板部の側端面に形成された溝とし、この溝内の上下少なくとも片方の面を溝深さ方向に凹凸の並ぶ一定ピッチの凹凸面に形成し、かつ前記巾木の本体係合部を、前記巾木係合部となる溝内に圧入される突片とし、上下少なくとも片方の面が前記溝の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面に形成する。この構成の場合は、巾木係合部に対する本体係合部の係合位置を可変設定でき、設定後の位置決めも確実となるので、床レールの溝巾寸法を間仕切壁パネルの厚みに応じて自在に調整できる。このため、一種類の床レールで厚みの異なる多種類の間仕切壁パネルに対応できる。
また、上記構成において、前記天井野縁レールは、天井野縁レール本体と野縁レール側板とからなる以下の構成としてもよい。すなわち、天井野縁レール本体は、天板部とこの天板部の一方の側縁から立ち下がる側板部とを有し、前記天板部の他側縁に側板係合部を有する断面逆L字状のものとする。野縁レール側板は、天井野縁レール本体の前記天板部の側板係合部に係脱可能に係合する本体係合部を有するものとする。前記天井野縁レール本体の前記側板係合部は、天板部の側端面に形成された溝とし、この溝内の上下少なくとも片方の面を溝深さ方向の凹凸が並ぶ一定ピッチの凹凸面に形成する。前記野縁レール側板の本体係合部は、前記側板係合部となる溝内に圧入される突片とし、上下少なくとも片方の面を前記溝の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面に形成する。この構成の場合は、側板係合部に対する本体係合部の係合位置を可変設定でき、設定後の位置決めも確実となるので、天井野縁レールの溝巾寸法を間仕切壁パネルの厚みに応じて自在に調整できる。このため、一種類の天井野縁レールで厚みの異なる多種類の間仕切壁パネルに対応できる。
【0009】
また、上記構成において、前記間仕切壁パネルの上端面には、つまみの押し込み操作によって突起が上方に突出して前記天井野縁レールの天板部下面に押し付ける突没スイッチ機構を設けてもよい。この構成の場合、床レールと天井野縁レールとの間に間仕切壁パネルを強固に固定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図1ないし図8と共に説明する。図1は、この実施形態に係るパネル式間仕切構造を、軽量鉄骨造の低層事務所用建物の間仕切りに適用した例を示す。このパネル式間仕切構造1は、図1に示すように床面2上に両面粘着テープで貼着される上向き溝形の床レール3と、この床レール3に対応して天井面4に取付けられる下向き溝形の天井野縁レール5と、これら天井野縁レール5および床レール3に上下縁が嵌合する間仕切壁パネル6とで構成される。床面2は、合板やパーティクルボード、その他の床材の上面からなる。
【0011】
床レール3は、塩化ビニル等の樹脂製または金属製のものであり、図2(A)に示すように断面L字状の床レール本体7と床レール巾木8とを組み合わせてなる。床レール本体7は、床板部7aと、この床板部7aの一側縁から立ち上がる片方の巾木部7bとを一体に形成したものである。その巾木部7bの下端には、軟質樹脂等からなるひれ状片9が長手方向に沿って一体に形成されている。この床レール本体7の床板部7aの他側縁には巾木係合部10が形成され、また床板部7aの上面中央には、長手方向に沿う溝部からなるパネル係合部11が形成されている。床レール本体7の巾木係合部10は、図2(B)に示すように底板部7aの側端面に形成した溝であり、その溝内の上下面は溝深さ方向に凹凸が一定ピッチで並ぶ凹凸面とされている。また、床レール巾木8の下端には、床レール本体7の巾木係合部10に係脱可能に係合する本体係合部12が形成されている。この本体係合部12は、前記巾木係合部10となる溝内に圧入される突片であって、その上下面は図2(C)に示すように前記巾木係合部10の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面とされている。巾木係合部10および本体係合部12の凹凸面は、上面または下面の片方だけに形成したものであってもよい。このような構成とすることにより、間仕切壁パネル6の厚みに応じて、床レール3の幅寸法を自在に可変調節することができる。床レール巾木8の下端にも、軟質樹脂等からなるひれ状片9が長手方向に沿って一体に形成されている。
【0012】
間仕切壁パネル6の下端面には、床レール3のパネル係合部11に係合する床レール係合部13が突設されている。この床レール係合部13は、下面に突条が突出するジョイントプレート14(図3)を間仕切壁パネル6の下面の全長に渡って取付けることにより突設される。このように構成することにより、間仕切壁パネル6の下端面に、床レール係合部を簡単に構成できる。
【0013】
図7に示すように、天井野縁レール5は、天板部5aとこの天板部5aの両側縁から立ち下がる側板部5bとを有し、天板部5a両側縁には、天井面4から突出した野縁15に嵌合する一対の野縁嵌着部5cが、互いに上向きリップ溝形を成すように形成されている。また、天井野縁レール5の両側板部5bの内側面には、間仕切壁パネル6と密に嵌合するために、軟質樹脂等からなるシール部材16が長手方向に向けて設けられている。野縁15は、例えば体型リップH鋼からなる。
【0014】
隣接する間仕切壁パネル6,6の相互間は、図5(A)に示すジョイントキャップ18を介して図5(B)のように連結される。このジョイントキャップ18は、間仕切壁パネル6の側端が嵌合する断面コ字状の一対の嵌合溝部19,19を背中合わせにして一体化したものであり、樹脂や金属等からなる。嵌合溝部19の両側板19aは若干内向きに傾斜させてあり、これにより間仕切壁パネル6の側端がジョイントキャップ18の嵌合溝部19に密に嵌合される。このように、隣接する間仕切壁パネル6,6の相互をジョイントキャップ18を介して連結することにより、間仕切壁パネル6の厚み方向に加わる外力に対する固定強度がさらに向上する。
【0015】
間仕切壁パネル6を柱20等に接合する場合には、図6(A)に示す断面コ字状のエンドキャップ21が使用され、両面粘着テープで柱20に貼着される。このエンドキャップ21も樹脂や鋼材等からなり、その両側板21aは若干内向きに傾斜させてあり、これにより間仕切壁パネル6の側端が図6(B)のようにエンドキャップ21の溝内に密に嵌合される。
【0016】
上記パネル式間仕切構造1では、釘や接着剤を使用することなく、また特別な技術を要することなく、素人でも簡単かつ迅速に施工することができ、施工に伴い異臭や騒音が発生するのを回避することができる。間仕切壁パネル6も十分な固定強度で固定され、品質も安定したものとなる。床面2や天井面4を傷付けることもなく、解体も容易であり、解体後の各部材のリサイクルも可能となる。また、部材をカットしたりする作業が不要なため、施工後に廃材が生じることもない。さらに、図8に示すように、間仕切壁パネル6の上端面と天井野縁レール5との間にできる隙間G1や、床レール3の隙間G2等を、電気配線22の配線空間として利用できるので、配線施工を容易かつ見栄えよく行うことができる。
【0017】
図9は、別の実施形態のパネル式間仕切構造であり、ビル内の空間の間仕切りに適用した例を示す。このパネル式間仕切構造1Aでは、図11に示すように、下向き溝形の天井野縁レール5Aとして、上面が天井面4に貼着されるようにした形状のもの、すなわち図7の天井野縁レール5における野縁嵌合部5cを省略したものが用いられ、天井面4に両面粘着テープ等で貼着される。また、天井野縁レール5Aは、溝幅調整が可能なように、天井野縁レール本体23と、天井野縁レール側板24とを組み合わせた構成とされている。天井野縁レール本体23は、天板部5aとこの天板部5aの一側縁から立ち下がる側板部5bとを有し、天板部5aの他側縁には、図2の床レール本体7と同様な側板係合部25が形成されている。また、天井野縁レール側板24の下端には、図2の床レール巾木8と同様な本体係合部26が形成される。すなわち、側板係合部25は、天井野縁レール本体23の天板部23aの側端面に形成した溝であり、その溝内の上下面は溝深さ方向に凹凸する凹凸面とされている。また、本体係合部26は、側板係合部25となる溝内に圧入される突片であって、その上下面は側板係合部25の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面とされている。側板係合部25および本体係合部26の凹凸面は、上面または下面の片方だけに形成したものであってもよい。
この構成とした場合、野縁が下面に突出しない平坦な天井面4の任意箇所に天井野縁レール5を設けて間仕切壁パネル6を取付けることができる。また、間仕切壁パネル6の厚みに応じて、天井野縁レール5Aの幅寸法を自在に可変調節することができる。
【0018】
なお、このパネル式間仕切構造1Aの床レール3は、図2の幅調整可能なものと同じである。このため、床レール3だけでなく、天井野縁レール5Aも一種類だけで、厚みの異なる多種類の間仕切壁パネル6に対応できる。
【0019】
また、このパネル式間仕切構造1Aでは、図10に示すように、隣接する間仕切壁パネル6,6の相互間を連結するジョイントキャップ18Aも、幅調整可能なものとされている。すなわち、ジョイントキャップ18Aは、図5のジョイントキャップ18の嵌合溝部19から片方の側板19aを除去した構造のジョイントキャップ本体27と、ジョイントキャップ側板28とを組み合わせて構成される。ジョイントキャップ本体27の嵌合溝部29の側板を除去した一側縁には、図2の床レール本体7と同様の構造の側板係合部30が形成され、また、ジョイントキャップ側板28の基端には、図2の床レール巾木8と同様の構造の本体係合部31が形成される。すなわち、側板係合部30は、ジョイントキャップ本体27の底板部29bの側端面に形成した溝であり、その溝内の両側面は溝深さ方向に凹凸が一定ピッチで並ぶ凹凸面とされている。また、本体係合部31は、側板係合部30となる溝内に圧入される突片であって、その両側面は側板係合部30の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面とされている。側板係合部30および本体係合部31の凹凸面は、両側面の片方だけに形成したものであってもよい。このような構成とすることにより、間仕切壁パネル6の厚みに応じて、ジョイントキャップ18Aの幅寸法も自在に可変調節することができる。ジョイントキャップ18Aのその他の構造については、図7のジョイントキャップ18の場合と同様である。
【0020】
また、このパネル式間仕切構造1Aでは、図12に示すように間仕切壁パネル6の上端面に突没スイッチ32が設けられている。図13(A)〜(C)に、この突没スイッチ32の平面図,正面図および側面図を示す。この突没スイッチ32は、取付ブラケット33に設けられた操作つまみ34と、この操作つまみ34を押し込み操作することにより、内蔵の上げ下げ機構(図示せず)によって取付ブラケット33内から上方に突出させられる突起35とを有する。前記上げ下げ機構は、再度の操作つまみ34の押し込み操作で突出状態の突起35を没入させる機能、すなわち操作つまみ34の押し込み操作毎に突起35の突出と没入を繰り返すものである。
この間仕切壁パネル6によると、突没スイッチ32の操作つまみ34を押し込み操作して、突起35を図12(B)のように突出させると、その突起35が天井野縁レール5Aの天板部23a下面に押し付けられるので、間仕切壁パネル6の上端を天井野縁レール5Aに強固に固定できる。
【0021】
図14は、上記実施形態のパネル式間仕切構造1Aを、住宅内の空間の間仕切りに適用した例を示す。
【0022】
【発明の効果】
この発明のパネル式間仕切構造は、少ない部品点数で簡単に施工できる。しかも、間仕切壁パネルの下縁は、その下端面の床レール係合部が床レールのパネル係合部に係合するので、間仕切壁パネルの厚み方向からの外力に対して十分な固定強度が確保される。
前記パネル式間仕切構造において、前記天井野縁レールを、天井面から突出した野縁に嵌合する上向きリップ溝形の野縁嵌着部を有するものとし、前記床レールを、両面粘着テープで床面に取付けるものとしたため、天井野縁レールおよび床レールを釘や接着剤を使用することなく、簡単に天井面や床面に固定することができる。
さらに、前記パネル式間仕切構造において、床レールのパネル係合部を、底板部の上面中央に沿って設けられた溝部とし、間仕切壁パネルの床レール係合部をジョイントプレートの下面に突出した突条からなるものとしたため、間仕切壁パネルの床レール係合部を簡単に構成できる。
さらに、前記パネル式間仕切構造において、床レール本体を一定ピッチの凹凸を内面に有する溝で巾木と係合させるように構成したため、床レールの溝巾寸法を間仕切壁パネルの厚みに応じて自在に調整でき、かつ堅固に間仕切壁パネルの下縁を固定できる。このため、一種類の床レールで厚みの異なる多種類の間仕切壁パネルに対応できる。
さらに、天井野縁レールを前記床レールと同様に、一定ピッチの凹凸を内面に有する溝で互いに結合する天井野縁レール本体および野縁レール側板で構成した場合は、野縁レールについても、一種類の天井野縁レールで厚みの異なる多種類の間仕切壁パネルに対応できる。
さらに、これらパネル式間仕切構造において、間仕切壁パネルの上端面に、つまみの押し込み操作によって突起が上方に突出して天井野縁レールの天板部下面を押し付ける突没スイッチ機構を設けた場合は、床レールと天井野縁レールとの間に間仕切壁パネルを強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るパネル式間仕切構造を適用した建物内の空間を示す斜視図である。
【図2】(A)は同間仕切構造の床レールの断面図、(B)は同床レールの巾木係合部を示す拡大断面図、(C)は同床レールの本体係合部を示す拡大断面図である。
【図3】同間仕切構造の間仕切壁パネル下のジョイントプレートを示す断面図である。
【図4】同間仕切構造の床レールと間仕切壁パネルの嵌合を示す断面図である。
【図5】(A)は同間仕切構造におけるジョイントキャップの断面図、(B)は同ジョイントキャップによる間仕切壁パネル相互の連結構造を示す断面図である。
【図6】(A)は同間仕切構造におけるエンドキャップの断面図、(B)は同エンドキャップによる間仕切壁パネルの柱への連結構造を示す断面図である。
【図7】同間仕切構造の天井野縁レールと間仕切壁パネルの嵌合を示す断面図である。
【図8】同間仕切構造への電気配線例を示す斜視図である。
【図9】この発明の他の実施形態に係るパネル式間仕切構造を適用したビル内の空間を示す斜視図である。
【図10】(A)は同間仕切構造におけるジョイントキャップの断面図、(B)は同ジョイントキャップによる間仕切壁パネル相互の連結構造を示す断面図である。
【図11】同間仕切構造の天井野縁レールと間仕切壁パネルの嵌合を示す断面図である。
【図12】同間仕切構造における間仕切壁パネルの上端面に設けた突没スイッチの動作説明図である。
【図13】(A)〜(C)は上記突没スイッチの平面図,正面図および側面図である。
【図14】同間仕切構造を適用した住宅内の空間を示す斜視図である。
【図15】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1,1A…パネル式間仕切構造、3…床レール、5,5A…天井野縁レール、5a…天板部、5b…側板部、5c…野縁嵌着部、6…間仕切壁パネル、7…床レール本体、7a…底板部、7b…巾木部、8…床レール巾木、10…巾木係合部、11…パネル係合部、12…本体係合部、13…床レール係合部、14…ジョイントプレート、15…野縁、23…天井野縁レール本体、23a…天板部、23b…側板部、24…天井野縁レール側板、25…側板係合部、26…本体係合部、32…突没スイッチ、34…操作つまみ、35…突起
Claims (3)
- 上向き溝形に形成されて底板部の上面に凹部または凸部からなるパネル係合部を有し建物の床面上に貼着される床レールと、この床レールに対応して天井面に取付けられる下向き溝形の天井野縁レールと、これら床レールおよび天井野縁レールに上下縁が嵌合する間仕切壁パネルとを備え、前記間仕切壁パネルは下端面に前記床レールのパネル係合部に係合する床レール係合部を有し、前記床レールは、底板部およびこの底板部の一側縁から立ち上がる片方の巾木部が一体に形成されて前記底板部の他側縁に巾木係合部を有する断面L字状の床レール本体と、この床レール本体の前記底板部の巾木係合部に係脱可能に係合する本体係合部を有する床レール巾木とでなり、前記天井野縁レールは天井面から突出した野縁に嵌合する上向きリップ溝形の野縁嵌着部を有し、前記床レールは両面粘着テープで床面に取付けられ、前記床レールの前記パネル係合部は、前記底床部の上面中央に長手方向に沿って設けられた溝部からなり、前記間仕切壁パネルの床レール係合部は、前記間仕切壁パネルの下面に設けられたジョイントプレートの下面に突出した突条からなり、前記床レール本体の巾木係合部は、底板部の側端面に形成された溝であって、この溝内の上下少なくとも片方の面が溝深さ方向に凹凸が並ぶ一定ピッチの凹凸面に形成され、かつ前記巾木の本体係合部は、前記巾木係合部となる溝内に圧入される突片であって、上下少なくとも片方の面が前記溝の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面に形成されたものであるパネル式間仕切構造。
- 前記天井野縁レールは、天板部とこの天板部の一方の側縁から立ち下がる側板部とを有し前記天板部の他側縁に側板係合部を有する断面逆L字状の天井野縁レール本体と、この天井野縁レール本体の前記天板部の側板係合部に係脱可能に係合する本体係合部を有する野縁レール側板とでなり、前記天井野縁レール本体の前記側板係合部は、天板部の側端面に形成された溝であって、この溝内の上下少なくとも片方の面が溝深さ方向に凹凸が並ぶ一定ピッチの凹凸面に形成され、かつ前記野縁レール側板の本体係合部は、前記側板係合部となる溝内に圧入される突片であって、上下少なくとも片方の面が前記溝の凹凸に係合する一定ピッチの凹凸面に形成されたものである請求項1に記載のパネル式間仕切構造。
- 前記間仕切壁パネルの上端面に、つまみの押し込み操作によって突起が上方に突出して前記天井野縁レールの天板部下面に押し付ける突没スイッチ機構を設けた請求項1または請求項2に記載のパネル式間仕切構造。
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