JP2523250Y2 - トイレブ−ス - Google Patents

トイレブ−ス

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JP2523250Y2 JP1992090792U JP9079292U JP2523250Y2 JP 2523250 Y2 JP2523250 Y2 JP 2523250Y2 JP 1992090792 U JP1992090792 U JP 1992090792U JP 9079292 U JP9079292 U JP 9079292U JP 2523250 Y2 JP2523250 Y2 JP 2523250Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、組立て式のトイレブ−
スに関し、特に、製造工数を要せず、組み立て施工が容
易で、耐汚染性、耐水性、強度等に優れるトイレブ−ス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、組立て式のトイレブ−スがあ
る。この場合、組立て作業を容易とするために、トイレ
ブ−スを構成する各パネルの芯材を軽くするとともに、
パネルの強度を向上させるために、芯材、例えばペ−パ
−ハニカム、アルミハニカムの表裏に薄物の捨て貼り
材、例えば合板、パ−ティクルボ−ドなどの木質素材を
接着加工した後、化粧板を接着加工して、意匠を施すの
が通例となつている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、トイレ
ットブ−スに供せられるパネルの多くは捨て貼り材を用
いるため製造工数を要する上、芯材、木質素材、化粧板
による収縮や、組み立て施工時、及び清掃作業時に生ず
る傷、さらには、化粧板の耐水性、強度等を十分に考慮
しなければならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる状況に
鑑み、検討されたもので、トイレブ−スを構成するパネ
ルを、(A)二枚の厚物化粧板の間に中空芯材と、該中
空芯材を囲むように四側周縁部に短冊状の木質系基材と
が接着加工され、縦側面、及び下部に凹部が形成された
サイドパネル(11)と、(B)該サイドパネルと同様
に接着加工され、縦側面の一面に一方は略凹形で他方の
一端に突起のあるエッジ材が嵌装されるとともに、下部
に凹部が形成されたフロントエンドパネル(12)と、
(C)該サイドパネルと同様に接着加工され、開閉側端
部、及び開閉軸側端部に略凸形のエッジ材が嵌装され、
開閉軸側の上下端部にグラビティヒンジが取付けられた
ドアパネル(13)と、(D)木質系基材の表裏に厚物
化粧板が直貼り接着加工され、縦側面の一面に一方は略
凹形で他方の一端に突起のあるエッジ材が嵌装され、下
部に凹部が形成されたコ−ナ−エンドパネル(14)
と、あるいは、さらに、(E)該サイドパネルと同様に
接着加工され、両縦側面には、一方は略凹形で他方の一
端に突起のあるエッジ材が嵌装されるとともに、下部に
凹部が形成されたフロントパネル(15)とをフラット
バ−、笠木、あるいは天井ライナ−と、巾木とを用いて
組立て施工することによって前記の課題を解決すること
ができる。以下、本考案の実施例について、図面に基づ
いて説明する。
【0005】本考案に用いる中空芯材(1)は、トイレ
ブ−スを構成するパネルの軽量化を目的とするもので、
厚物化粧板を接着加工する際、破損しない程度のもので
あればよく、例えば、ペ−パ−コア、ロ−ルコア、アル
ミハニカム、合成樹脂発泡体などが例示しうる。
【0006】厚物化粧板としては、化粧板用の原紙をジ
アリルフタレ−ト樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、グアナミン樹脂、フェノ−ル樹脂などで変性
した樹脂液で含浸処理し、しかる後、熱圧成形すること
により得られる熱硬化性樹脂化粧板(2)が挙げられ
る。とりわけ、捨て貼り材を用いないため、圧縮強度、
耐衝撃性、耐殺傷性に優れ、厚みが3mm以上のメラミ
ン樹脂系化粧板や、ジアリルフタレ−ト樹脂系化粧板な
どが好ましく、市販品としては、例えば、アイカマ−ベ
ル、アイカセラ−ル、アイカダプレックス(いずれもア
イカ工業社製)が推奨される。
【0007】中空芯材(1)の四側周縁部を囲むように
接着加工される短冊状の木質系基材(3)としては、合
板、パ−ティクルボ−ド、MDF(中密度繊維板)、集
成板、あるいはこれらの複合材などの木質系素材をスラ
イスしたものが適用できる。
【0008】中空芯材(1)に前述の熱硬化性樹脂化粧
板(2)、及び短冊状の木質系基材(3)を接着加工す
るには、中空芯材(1)、熱硬化性樹脂化粧板(2)、
木質系基材(3)の三者に適する、従来より公知の接着
剤を用いて貼り合わせ加工すればよく、例えば、水性ビ
ニ−ルウレタン系接着剤、ウレタン系接着剤、ユリア系
接着剤、酢酸ビニ−ル系接着剤、エポキシ系接着剤、合
成ゴム系接着剤などがが適用できる。
【0009】エッジ材(4)としては、塩化ビニ−ル樹
脂、ABS樹脂等を押出し成形したもので、形状は、組
み付け加工した際に隣合うエッジ材の曲面が略凸形に対
して、一方は略凹形で他方の一端に突起(5a)のある
ものが望ましい。これは、ドアパネル(13)において
は、閉じた時、外部より見えることを防ぐためのもので
ある。さらに、エッジ材を嵌装することによって、熱硬
化性樹脂化粧板(2)が中空芯材(1)、及び短冊状の
木質系基材(3)からの剥離の防止、並びに仕上がり外
観の向上をも兼ねており、これも、本考案のトイレブ−
スの重要な構成要件である。
【0010】又、前記の塩化ビニ−ル樹脂、ABS樹脂
等の合成樹脂製のエッジ材の他にも、アルミニウム、ス
テンレス等の金属製のエッジ材を用いてもさしつかえな
い。
【0011】ドアパネル(13)は、該サイドパネル
(11)と同様に加工され、開閉側端部、及び開閉軸側
端部に略凸型の合成樹脂製のエッジ材(4)が嵌装さ
れ、グラビティヒンジは、いわゆる自重開閉型となるよ
うに、ドアパネル(13)の上下側面の開閉軸側の端部
に上部丁番(21)、及び下部丁番(22)が取付けら
れたもので、その構造、機構等については実開昭62−
124174号に既に開示されている通りである。
【0012】すなわち、上部丁番(21)は、貫通孔
(23)を有する板体(24)と円柱体(25)の付設
された略L字形の支持片(26)からなるもので、下部
丁番(22)は、円柱(30)、傾斜状の環体(2
8)、環体(31)、ならびに略L字形の支持片(2
9)からなる部材と、中空部(32)を設けた柱体(2
7)と板体(24)からなる嵌合用の部材とを着脱自在
に嵌合したものである。
【0013】ドアパネル(13)を支えるコ−ナ−エン
ドパネル(14)の芯材は、ペ−パ−コア、アルミニウ
ムハニカム、木質系基材などが挙げられるが、ドアパネ
ル(13)の開閉にともなう耐久性、強度を考慮すれ
ば、ペ−パ−コア、ロ−ルコアなどの中空芯材よりも、
合板、パ−ティクルボ−ド、MDF(中密度繊維板)な
どの木質系基材を用いるのがより望ましい。
【0014】さらに、サイドパネル(11)と同様に加
工し、開閉側端部に略凸形、及び他の一端に一方は略凹
形で他方の一端に突起(5a)のあるエッジ材(5)を
嵌装したフロントパネル(15)を、フロントエンドパ
ネル(12)、サイドパネル(11)、コ−ナ−エンド
パネル(14)とともに用いることにより、複数室のト
イレットブ−スを得ることができる。
【0015】サイドパネル(11)、フロントエンドパ
ネル(12)、コ−ナ−エンドパネル(14)、フロン
トパネル(15)の各パネルを固定するには、上部をフ
ラットバ−(41)、例えば金属性フラットバ−、プラ
スチック性フラットバ−などにビス止めすればよく、下
部は、これらの各パネルの下部に形成された凹部にステ
ンレス巾木(51)等を用いて嵌合し、ステンレス巾木
(51)等は下地面にビス止め固定すればよい。
【0016】また、グラビティヒンジの取り付け位置を
変えることにより、逆開きとしてもさしつかえない。
【0017】さらに、サイドパネル(11)、フロント
エンド(12)、コ−ナ−エンドパネル(14)、フロ
ントパネル(15)、の上部に凹型を形成し、ステンレ
ス等の笠木(42)固定、天井ライナ−(43)固定等
としてもさしつかえなく、本考案の応用例として例示し
うる。
【0018】
【考案の効果】本考案のトイレブ−スは、各パネルが軽
量であるとともに、ドアパネルが着脱自在であるために
施工が容易である。また、中空芯材の表裏に捨て貼り材
を接着加工する必要がないため工程の簡素が図れる。
【0019】表面にメラミン樹脂、ジアリルフタレ−ト
樹脂等の熱硬化性樹脂を使用した厚物化粧板が用いられ
ているため、耐汚染性、耐水性、耐衝撃性、耐殺傷性等
の総合的な品質に優れ、例えば、公共施設、デパ−ト等
の使用頻度の高いトイレに難なく使用できる。
【0020】また、樹脂含浸紙が積層成形された厚物化
粧板であるため、表面層に化粧含浸紙が使用されれば、
各種の色調、意匠は自在に選定できる。
【0021】さらに、本考案によってなるトイレブ−ス
は、目地棒にてパネルを接続できるため、建物の状況に
応じて、ブ−ス数を調整することができる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、サイドパネルの構成断面図を示す。
【図2】図2は、本考案のトイレブ−スの概略斜視図を
示す。
【図3】図3は、図2のA−Aに沿う断面図を示す。
【図4】図4は、図2のB−Bに沿う断面図を示す。
【図5】図5は、図2のC−Cに沿う断面図を示す。
【図6】図6は、上部丁番の斜視図を示す。
【図7】図7は、下部丁番の斜視図を示す。
【図8】図8は、下部丁番に使用される部材の正面図を
示す。
【図9】図9は、下部丁番に使用される嵌合用の部材の
正面図。
【図10】図10は、本考案のトイレブ−スの開口部の
構成断面図を示す。
【図11】図11は、サイドパネルの目地部の構成断面
図を示す。
【図12】図12は、上部をステンレス笠木で固定され
た場合の要部拡大図を示す。
【図13】図13は、上部を天井ライナ−で固定された
場合の要部拡大図を示す。
【図14】図14は、本考案のトイレブ−スの概要上面
図を示す。
【図15】図15は、複数室のトイレブ−スの概要上面
図を示す。
【符号の説明】
1 中空芯材 2 熱硬化性樹脂化粧板 3 木質系基材 4 略凸形の塩ビエッジ材 5 略凹形の塩ビエッジ材 5a突起 6 コ−ナ−パネルの凹部 11 サイドパネル 12 フロントエンドパネル 13 ドアパネル 14 コ−ナ−エンドパネル 15 フロントパネル 21 上部丁番 22 下部丁番 23 貫通孔 24 上部丁番用の板体 25 円柱体 26 上部丁番用の略L字型の支持片 27 柱体 28 傾斜状の環体 29 下部丁番用の略L字形の支持片 30 円柱 31 環体 32 中空部 33 下部丁番用の板体 41 フラットバ− 42 ステンレス笠木 43 天井ライナ− 51 ステンレス巾木 61 目地棒 62 合板 71 野縁 72 天井材 73 ビス 74 ビス 75 補強用胴縁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)〜(D)、又は、(A)〜
    (E)のパネルをフラットバ−、笠木、あるいは天井ラ
    イナ−と、巾木とを用いて、組立て施工してなることを
    特徴とするトイレブ−ス。 (A)二枚の厚物化粧板の間に中空芯材と、該中空芯材
    を囲むように四側周縁部に短冊状の木質系基材とが接着
    加工され、縦側面、及び下部に凹部が形成されたサイド
    パネル(11)と、 (B)該サイドパネルと同様に接着加工され、縦側面の
    一面に一方は略凹形で他方の一端に突起のあるエッジ材
    が嵌装されるとともに、下部に凹部が形成されたフロン
    トエンドパネル(12)と、 (C)該サイドパネルと同様に接着加工され、開閉側端
    部、及び開閉軸側端部に略凸形のエッジ材が嵌装され、
    開閉軸側の上下端部にグラビティヒンジが取付けられた
    ドアパネル(13)と、 (D)木質系基材の表裏に厚物化粧板が直貼り接着加工
    され、縦側面の一面に一方は略凹形で他方の一端に突起
    のあるエッジ材が嵌装され、下部に凹部が形成されたコ
    −ナ−エンドパネル(14)と、 (E)該サイドパネルと同様に接着加工され、両縦側面
    には、一方は略凹形で他方の一端に突起のあるエッジ材
    が嵌装されるとともに、下部に凹部が形成されたフロン
    トパネル(15)。
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