JPH08408Y2 - 化粧パネルの構造 - Google Patents

化粧パネルの構造

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JPH08408Y2
JPH08408Y2 JP6231792U JP6231792U JPH08408Y2 JP H08408 Y2 JPH08408 Y2 JP H08408Y2 JP 6231792 U JP6231792 U JP 6231792U JP 6231792 U JP6231792 U JP 6231792U JP H08408 Y2 JPH08408 Y2 JP H08408Y2
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JP
Japan
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thermosetting resin
edge
panel
resin layer
thickness
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JP6231792U
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English (en)
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JPH0624106U (ja
Inventor
重夫 高島
恒夫 三橋
寛之 石井
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築物間仕切り、トイレ
ブースなどに用いる連結用パネルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の間仕切り、トイレブース
になどに用いられる連結用パネルにはウォールパネル、
ドアパネルがあり、これらのパネルは合板、パーチクル
ボード、ペーパーハニカム等を芯材として表面に各種の
化粧板を貼り合わせて構成し、枠材に金属製あるいは合
成樹脂製のエッジを接合したのものが用いられていた。
【0003】パネルの構造としてはハニカムコア等を芯
材とする場合、表面の化粧板との間に合板などの板材を
介在させていた。
【0004】金属製エッジとしてはステンレス、アルマ
イト加工や焼付塗装など表面処理を行ったアルミニウム
押出成形品等が用いられていた。合成樹脂エッジには塩
化ビニル樹脂、ABS樹脂などの押出成形品が用いられ
ていた。また化粧板を縁材として貼付る方法もあった。
これらのパネルは木ネジ、ボルトなどを用いて巾木、笠
木、壁付ジョイナー、脚金具、ヒンジなどに連結固定し
ていた。
【0005】しかし、パネルのエッジの形状に変化が乏
しく、意匠性の点で必ずしも満足出来るものではなかっ
た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】パネルのエッジが金属
製の場合、強度が大きく耐久性の点では優れているが、
メタリックな外観は表面材の化粧板の質感と調和し難
く、塗装仕上げ品では接触を繰り返す部分など、長期間
使用中に剥離するおそれがあった。
【0007】また小量生産が困難で加工性が容易ではな
い点からデザイン構造を変化させることが難しく、画一
的な外観しか得られなかった。エッジが硬く、弾力性が
ないのでドアパネルでは開閉時に戸当りとの接触で音を
発し易い欠点もあった。
【0008】合成樹脂エッジの場合、一般に塩化ビニル
樹脂など熱可塑性樹脂でつくられているが金属や、熱硬
化性樹脂に較べ強度、耐久性が低い。また押出成形品を
使うため、金属製エッジと同様に小ロット生産が困難
で、好みの形状のものを容易に得ることが出来ず、意匠
の変化に乏しい。化粧板を縁材として貼り付ける方法で
はエッジ面は平面となり外観の変化をもたせることは出
来なかった。
【0009】本考案は熱硬化性樹脂層と木質層で複合さ
れた角材を枠材とし熱硬化性樹脂層を縁材面になるよう
にパネルを構成し、熱硬化性樹脂をパネルの連結に適し
た形状に切削することにより、意匠性ならびに耐久性の
優れた連結用化粧パネルを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の化粧パネルの製
法としては、木質板材上に熱硬化性樹脂層を形成し、層
の垂直方向にパネル枠材の厚さになる寸法に切断して得
られる角材を用いて、熱硬化性樹脂層が縁材面側になる
ように配置してパネル枠を構成し、枠材によって形成さ
れる空間にコア材を充填して芯材とし、この芯材の両面
に接着剤を介してメラミン化粧板を接着した後、熱硬化
性樹脂層ならびにメラミン化粧板をパネルの連結に必要
な形状に切削することを特徴とする化粧パネルの構造で
ある。
【0011】本考案は木質板材の上に熱硬化性樹脂を注
型法により一定の厚さの層を形成する方法、或いは木質
板材と熱硬化性樹脂材を接着剤を用いて貼り合わせる方
法により複合化し、その後パネルの厚さになるように切
断して枠材を得るもので、パネル縁材面の切削形状によ
り、木質層、熱硬化性樹脂層の厚さを変えることが可能
になる。
【0012】表面材であるメラミン化粧板が貼り合わせ
られた後、この表面材と枠材を削り縁材面を形成させる
ため、縁材を後工程で取付けるものに較べ寸法精度がよ
くなる。
【0013】またメラミン化粧板によって枠材の熱硬化
性樹脂層ならびに木質層が両面から接着固定化されるの
で縁材の接合強度が向上する。
【0014】縁材面は熱硬化性樹脂で構成されるので硬
度、耐熱性、防錆性、耐薬品性など樹脂のもつ特性が生
かされる。
【0015】本考案では芯材とメラミン化粧板との間に
捨貼り板材を介在させないので耐衝撃性、圧縮強度の点
からメラミン化粧板は厚さ1.0mm以上のものを使用す
る必要がある。
【0016】縁材面を連結に必要な形状に加工する工程
に於いて木口面はメラミン化粧板と熱硬化性樹脂の断面
のみが露出するように加工出来るので、表面材であるメ
ラミン化粧板と縁材の一体感が得られ美麗に仕上がる。
【0017】熱硬化性樹脂に予め着色しておくことによ
って所望の色彩のものが得られ、塗装法などに較べ着色
層が剥離することがない。
【0018】熱硬化性樹脂、木質板材の厚さ、寸法、切
削形状を任意に選ぶことが出来るので、意匠に対する適
応性がよく、従来、困難であった複雑な形状の縁材を持
つ製品をつくることが可能となる。
【0019】また切削加工によるため、小ロットでも縁
材面を容易に変えることが出来る。
【0020】熱硬化性樹脂にポリウレタン系などの弾性
樹脂を用いることでドアパネルなど、ソフトな触感と、
戸当りとの接触音をやわらげることが可能となる。
【0021】パネルの連結に適した縁材面の形状は、相
対する縁材に於いて、一方は凸面で他は凹面を有し、相
互を嵌合する謂ゆるサネ構造や、両方の縁材に凹面を形
成ささせ目地棒を介して接続連結する方法などが挙げら
れる。
【0022】
【実施例】以下実施例について説明するが本実施例によ
って本考案が限定されるものではない。
【0023】実施例1 厚さ18mm、巾900mm、長さ2100mmの中質繊維板
の四周に堰を設け、褐色に着色したエポキシ樹脂を厚さ
が20mmになるように内に注入し水平な台板上に置いて
硬化させ複合板を作る。
【0024】この複合板を長さ方向に巾26.8mm、即
ちパネル芯材の厚さになるように切断し、化粧パネルの
左右の縁材となる枠材をつくる。従って、枠材は熱硬化
性樹脂層1であるエポキシ樹脂層と木質層2となる中質
繊維板より構成されている。
【0025】パネル上下側の枠材は厚さ30mmの中質繊
維板より巾26.8mmで長さがパネル巾に十分な寸法に
切断した角材を用いる。
【0026】左右、及び上下の枠材を芯材の厚さが2
6.8mmで、パネルの最終的な仕上げ寸法が巾750m
m、長さ2000mmになることを前提に寸法設定を行
い、左右の枠材の縁材側がエポキシ樹脂層で構成される
ように配置し直角度を保持しながら左右、上下の枠材を
タッカーで固定する。
【0027】次に枠材で囲まれる空間部に厚さ26.8
mmのペーパーコア4を充填して芯材を構成し、両面に厚
さ1.6mm、巾800mm、長さ2050mmのメラミン化
粧板3を貼り合わせる。
【0028】メラミン化粧板3の貼り合わせは板の裏面
にエポキシ樹脂系接着剤をロールコーターで全面に塗布
したものを芯材両面から挾み1.5kgf/cm2の圧力で一
昼夜、加圧養生し硬化させることによって行う。
【0029】メラミン化粧板3の接着の完了したパネル
をテノーナーを用いて巾750mm、長さ2000mmにな
るよう正確な仕上げ寸法に切断する。
【0030】次にパネル左右の縁材のエポキシ樹脂を縁
材巾方向に対して両端を曲率半径2mmになるようエッジ
部分の面取り加工を行う。
【0031】縁材部エッジの面取加工を行った後、縦軸
カッターを用いパネルの接合に必要な目地棒5を挿入す
る溝6を掘る。溝6は縁材部中心線に沿って長さ方向に
巾20mm、深さ9mmに切削加工することにより設けられ
る。パネル相互の接合は相対する2枚のパネルの接合部
に3mm間隔の目地寸法をとり、厚さ18mm、巾20mm、
長さ2000mmの目地棒5を溝6によって構成される空
間部に挿入しパネルを巾木、笠木などと固定し接続す
る。
【0032】
【考案の効果】熱硬化性樹脂層の厚さ、及び刃物の形状
を変えることによって、各種の縁材面の形状に対応する
ことが出来る。
【0033】熱硬化性樹脂層と木質層が複合化され、更
にメラミン化粧板によって両面から接着固定化されてい
るので強度が大きく、縁材が剥離脱落することがない。
また熱硬化性樹脂の特性を縁材面に生かすことが出来
る。
【0034】更に縁材面は切削加工により形成されるの
で一体感のある高精度の仕上がり面が得られ、複雑な形
状や小ロット生産に対する対応が可能となる。
【0035】熱硬化性樹脂を着色することにより容易に
縁材の色調を変えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の化粧パネルの構造の一部ならびに接合
方法の一例を示す断面図である。
【図2】本考案の化粧パネルの構造の一部ならびに接合
された状態の一例を示す断面図である。
【図3】本考案の化粧パネルの構造の一部ならびに接合
された状態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱硬化性樹脂層 2 木質層 3 メラミン化粧板 4 ペーパーコア 5 目地棒 6 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂層と木質層よりなる複合材
    を枠材とし、熱硬化性樹脂層が縁材側になるように配置
    して芯材を作り、両面にメラミン化粧板を貼り合わせ、
    枠材の熱硬化性樹脂層ならびにメラミン化粧板をパネル
    の連結に必要な形状に切削したことを特徴とする化粧パ
    ネルの構造。
JP6231792U 1992-08-11 1992-08-11 化粧パネルの構造 Expired - Lifetime JPH08408Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6231792U JPH08408Y2 (ja) 1992-08-11 1992-08-11 化粧パネルの構造

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JP6231792U JPH08408Y2 (ja) 1992-08-11 1992-08-11 化粧パネルの構造

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Publication Number Publication Date
JPH0624106U JPH0624106U (ja) 1994-03-29
JPH08408Y2 true JPH08408Y2 (ja) 1996-01-10

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ID=13196644

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KR200460639Y1 (ko) * 2010-01-08 2012-06-13 이균길 불연성 조립식 패널

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JPH0624106U (ja) 1994-03-29

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