JP2000351106A - 木質材の製造法 - Google Patents

木質材の製造法

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JP2000351106A
JP2000351106A JP11164432A JP16443299A JP2000351106A JP 2000351106 A JP2000351106 A JP 2000351106A JP 11164432 A JP11164432 A JP 11164432A JP 16443299 A JP16443299 A JP 16443299A JP 2000351106 A JP2000351106 A JP 2000351106A
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善啓 平野
Tatsuo Iwata
立男 岩田
Satoshi Suzuki
敏 鈴木
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    • B27NMANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、水分による寸法変化が小さく、また
ホルムアルデヒド放出量も少ない木質材を提供するこ
と。 【解決手段】 木材を砕いた木質砕片、木材を薄片に切
削した木質薄板、木材を解繊して得られた木質繊維から
選択された木質材料を、アセチル化度7〜18重量%に
アセチル化したアセチル化木質材料をポリイソシアネー
トを含むバインダーにより結合する木質材の製造法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質砕片、木質薄
板、木質繊維等をバインダーにより結合した木質材の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質繊維等をバインダーで結合した木質
材は、強度に優れる、方向性が少ない、均質で加工が容
易である、平面状のもの以外にも曲面状の成形品を得る
ことができ、建材、家具等の材料として用いられてい
る。このような木質材の製法は、例えば特許第2500
491号公報に開示され、該公報にはアセチル化木質繊
維をフェノール樹脂樹脂系接着剤を用いて一体化した成
形品が開示されている。また、前記アセチル化木質繊維
のアセチル化度として10〜30%が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
成形品は、アセチル化剤が高価な為、コストアップの要
因となり、またホルムアルデヒドが放出されるといった
問題があった。
【0004】本発明は、安価で、水分による寸法変化が
小さく、またホルムアルデヒド放出量も少ない木質材を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の木質材の製造法
は、木材を砕いた木質砕片、木材を薄片に切削した木質
薄板、木材を解繊して得られた木質繊維から選択された
木質材料を、アセチル化度7〜18重量%にアセチル化
したアセチル化木質材料をポリイソシアネートを含むバ
インダーにより結合する製造法である。また、本発明の
木質材の製造法は、木材を砕いた木質砕片、木材を薄片
に切削した木質薄板、木材を解繊して得られた木質繊維
から選択された木質材料であって、この木質材料をアセ
チル化したアセチル化木質材料とアセチル化されていな
い未処理木質材料とを平均アセチル化度7〜18重量%
となるようにしたものをポリイソシアネートを含むバイ
ンダーにより結合する製造法である。また、上記の木質
材の製造法のそれぞれにおいて、前記木質材料をポリイ
ソシアネートを含むバインダーにより結合した層を2以
上形成し、且つこれらの層に含まれる木質材料の種類が
異なる複層構造の木質材を製造してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、木質材料として
木材を砕いた木質砕片(以下、木質砕片という)、木
材を薄片に切削した木質薄板(以下、木質薄板とい
う)、及び木材を解繊して得た木質繊維(以下、木質繊
維という)からなる群から選択された少なくとも1種が
用いられる。木質材料は、針葉樹、広葉樹どちらでも良
く、アスペン、ラジアータパインロッジポールパイン、
杉、桧、から松、とど松、えぞ松等の木材から得られ
る。
【0007】木質砕片として、上記木材をチッパーによ
りチップとした後、ハンマーミル等を用いて砕き、篩い
分けして得たものが挙げられる。アセチル化されてない
木質砕片或いはアセチル化された木質砕片として、幅1
〜5mm、長さ5〜30mm、厚さ0.1〜3mmのも
のが好適である。木質薄板として、木材をフレーカー等
を用いて薄片に切削したものが挙げられる。アセチル化
されてない木質砕片或いはアセチル化された木質砕片と
して、幅1〜50mm、長さ5〜35mm、厚さ0.1
〜3.0mmのものが好適である。木質繊維としては、
図1に示すように、木材をチッパーでチップ化し、得ら
れた木材チップ1を解繊したものが用いられる。解繊に
は、高圧蒸気により蒸煮したのちディスクリファイナー
などによって、解繊する方法などが用いられる。アセチ
ル化されてない木質繊維或いはアセチル化された木質繊
維として、直径0.1〜1.0mm、長さ0.2〜50
mmのものが好適である。
【0008】木質材料はアセチル化されてアセチル化木
質材料とされる。アセチル化木質材料は、例えば、アセ
チル化処理されていない木質材料とアセチル化剤の気化
蒸気を気相で接触させて、下記式のように木質材料中の
水酸基(OH)の一部をアセチル基(OCOCH3 )に
置き換えたものである。 [W]-OH + (CH3CO)2O → [W]-OCOCH3 + CH3COOH 上記アセチル化剤として無水酢酸が好適に用いられる。
また、アセチル化木質材料のアセチル化度は、重量増加
率で7〜18重量%、好ましくは9〜18重量%とされ
る。アセチル化処理は気相中で行ってもよく、液相中で
行ってもよい。尚、アセチル化度とは、重量増加率、
(wーw0)×100÷w0(重量%)を意味する。但
し、w0はアセチル化する前の木質材料の重量、wは前
記木質材料をアセチル化した後の木質材料の重量であ
る。
【0009】気相中でのアセチル化の方法としては、例
えば、反応容器の底部にアセチル化剤を満たし、この上
方にステンレスワイヤなどで作ったネットを張り、この
ネット上に木質材料を載せ、アセチル化剤を加熱してア
セチル化剤の蒸気を発生させて、木質材料とアセチル化
剤の蒸気を接触させる方法などが挙げられる。反応時間
は反応温度によって変わり、温度が高い程短くなるが5
分〜60分程度とされるが、アセチル化度によって適宜
変更できる。また、反応温度は140〜200℃程度で
あり、反応圧力は常圧である。木質材料のアセチル化に
際して、無水酢酸などのアセチル化剤をキシレンなどで
希釈して用いることもできる。
【0010】また、アセチル化に用いられる木質材料
は、予め乾燥して、含水率を1重量%以下としておくこ
とが好ましい。含水率が1重量%を越えるとアセチル化
剤蒸気の無水酢酸が水分と先に反応するため、アセチル
化の効率が低下する。
【0011】木質材料を結合するためのバインダーとし
て、ポリイソシアネートを含む樹脂が用いられる。ポリ
イソシアネートとは、一分子中にイソシアネート基を2
個以上有する化合物である。ポリイソシアネートとし
て、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)等のジイソシアネート化合物、過剰量のジイソシ
アネート化合物とポリオール(水酸基を一分子中に2個
以上有する化合物)との反応物(その例は、トリレンジ
イソシアナート3モルをトリメチロールプロパン1モル
に付加させた付加物)、ポリメリックMDIが挙げられ
る。ポリイソシアネートとして、ポリメリックMDI
(クルードMDIと呼ばれることがある、以下、PMD
Iと記す)、即ち4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネートを重合したものが好ましい。PMDI等のポリ
イソシアネートは、木質材料中の水分等と反応して硬化
物(ポリウレタン樹脂)を与え、また水分と反応して発
泡する性質を有する。
【0012】ポリイソシアネートに、メラミン樹脂、メ
ラミン・ユリア共縮合樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹
脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を混合したものをバ
インダーとして用いることができる。ポリイソシアネー
トが、バインダーの総量(固形分)中、50重量%以
上、好ましくは70重量%以上であると、木質材のホル
ムアルデヒド放出量が少なく、また曲げ強さなどの力学
的性能も向上する。
【0013】バインダーには発泡性樹脂を添加できる。
発泡性樹脂として、発泡性ウレタン樹脂、発泡性フェノ
ール樹脂、発泡性メラミン樹脂が挙げられる。また、発
泡性樹脂は、非発泡性樹脂と発泡剤とから構成されてい
てもよい。非発泡性樹脂として、メラミン、メラミン・
ユリア共縮合樹脂、ユリア、フェノール樹脂等やこれら
の混合物が挙げられる。発泡剤としては、例えば、CC
3F、CCl2F−CClF2等の揮発性発泡剤、アゾ
ジカルボンアミド、2,2′−アゾイソブチロニトリル
等の熱分解性発泡剤などが挙げられる。
【0014】本発明の木質材は、アセチル化度7〜18
重量%にアセチル化処理されたアセチル化木質材料をポ
リイソシアネートを含むバインダー樹脂により結合する
ことで製造される。従って、本発明の製造法による木質
材は、アセチル化度7〜18重量%のアセチル化木質材
料がポリイソシアネートの硬化物により結合された構造
を有する。アセチル化木質材料は、アセチル化木質材料
とポリイソシアネートの硬化物との合計量中、約80重
量%以上、好ましくは85重量%以上95重量%以下で
あることが好ましい。
【0015】また、本発明の木質材は、アセチル化処理
したアセチル化木質材料のみ、又は、アセチル化処理さ
れていない未処理木質材料と、アセチル化処理されたア
セチル化木質材料とを平均アセチル化度7〜18重量%
となるように混合したものをポリイソシアネートを含む
バインダーにより結合することで製造される。この製造
法による木質材は、アセチル化処理されていない未処理
木質材料と、アセチル化処理されたアセチル化木質材料
とが平均アセチル化度7〜18重量%となるように木質
材中に無秩序に存在し、且つ前記の未処理木質材料とア
セチル化木質材料とがポリイソシアネートの硬化物によ
り結合された構造を有する。アセチル化木質材料は、未
処理木質材料とアセチル化木質材料との合計量中、50
重量%以上であることが好ましい。また、未処理木質材
料とアセチル化木質材料との合計量は、未処理木質材料
とアセチル化木質材料とポリイソシアネートの硬化物と
の合計量中、約80重量%以上、好ましくは85重量%
以上95重量%以下であることが好ましい。バインダー
の使用量が5重量%未満では木質材料の接着が不十分と
なり、20重量%を越えると、バインダーが過剰となり
不経済である。
【0016】尚、平均アセチル化度はA×B÷100
(重量%)で定義される。但し、Aはアセチル化木質材
料のアセチル化度、Bは未処理木質材料とアセチル化木
質材料との合計量中の、アセチル化木質材料の重量%で
ある。
【0017】上記バインダーに、必要に応じて、硬化
剤、硬化触媒、硬化促進剤、希釈剤、増粘剤、粘着剤、
分散剤、撥水剤等を添加してもよい。
【0018】バインダーが付着していない木質材料(そ
の含水率は1〜15重量%が好ましい)に、ポリイソシ
アネートを含むバインダーを塗布する方法としては、例
えば、スプレー方式で塗布する方法などが挙げられる。
具体的には、低速で回転する回転ドラム(ブレンダー)
内に木質材料を入れ、回転ドラム内で木質材料が自然落
下する際にバインダー樹脂をスプレー塗布する方法など
が用いられる。
【0019】バインダーが塗布されたバインダー付着材
料を加熱加圧して成形、集積させることによって木質材
が得られる。加熱加圧成形法として、図1に示すよう
に、室温で仮プレスし、次いで加熱加圧成形する本プレ
スを行ってもよい。この成形時の温度は、例えばPMD
Iを用いる場合は、140〜210℃である。また、成
形圧力も特に限定はされないが、例えば、15〜30k
gf/cm2程度であり、また成形時間は、例えば、成
形厚さ1mm当たり、5〜30秒程度とする。
【0020】難燃剤、着色剤、防虫剤、防腐剤、防かび
剤、撥水剤、吸音材、発泡ビーズ、充填材、補強材等が
木質材に含まれるように、これらを木質材料或いはバイ
ンダー樹脂に予め添加してもよい。
【0021】木質材の密度は、木質材の用途等により決
定されるものであるが、例えば0.40〜0.90g/
cm3、好ましくは0.60〜0.80g/cm3であ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明を更に理解しやすくするため、
実施例について説明する。次の実施例、比較例において
部、%は重量部、重量%を意味する。 実施例1 木材をチッパーでチップ化し、得られたチップを解繊し
て得た木質繊維(商品名F−4−17、キャンフォー社
製、カナダ)を木質材料として準備した。該木質繊維
は、太さが0.1〜1.0mm程度、長さが2〜35m
m程度であった。このアセチル化処理されていない木質
繊維を気相アセチル化処理装置を用いて無水酢酸でアセ
チル化し、未反応の無水酢酸を吸気して除去することで
アセチル化木質繊維をアセチル化木質材料として得た。
反応温度を160℃とし、アセチル化時間は9分であっ
た。得られたアセチル化木質繊維のアセチル化度は、木
質繊維に対する重量増加率(WPG:weight percent g
ain)で10%であった。
【0023】一方、バインダー樹脂として、PMDI
(商品名、スミジュール44V−20、住友バイエルウ
レタン社製)を用意した。上記アセチル化木質繊維の1
00部に、前記PMDIの15部を塗布することでPM
DI付着木質繊維を得た。このPMDI付着木質繊維
を、温度195℃、圧力20kgf/cm2で1分間熱
圧成形してPMDIを硬化させることで木質材(密度は
0.79g/cm3で、厚さ3.2mm)を得た。該木
質材は、アセチル化木質繊維(アセチル化度10%)が
PMDIの硬化物(13%)で結合されたものであっ
て、アセチル化木質繊維とPMDIの硬化物の総量中、
87%がアセチル化木質繊維(絶乾重量、以下同じ)で
あった。
【0024】得られた木質材について、密度、曲げ強さ
等を測定した。結果を表1に示す。尚、表1に示す密度
等は次の通りである。アセチル化木質繊維の混合率;木
質繊維の総量中のアセチル化木質繊維の重量%を示す。
バインダーの混合率;木質繊維とPMDIの合計量中の
PMDIの重量%を示す。
【0025】実施例2 本例は、図1に示す製造工程により木質材を製造した例
である。未処理木質材料として、実施例1と同じ木質繊
維2を準備した。この木質繊維2をそのまま未処理木質
繊維3とした。一方、前記木質繊維2を実施例1と同様
にアセチル化することでアセチル化木質繊維4を、アセ
チル化木質材料として得た。但し、アセチル化時間は4
0分で、得られたアセチル化木質繊維のアセチル化度は
重量増加率で20%であった。
【0026】上記アセチル化木質繊維4の75部と、上
記未処理木質繊維3の25部とを、ミキサーを用いて混
合することで、木質繊維混合物5を得た。この木質繊維
混合物5の平均アセチル化度は15%であった。そし
て、該木質繊維混合物5の100部に、実施例1と同じ
PMDIの15部を塗布することでバインダー付着木質
繊維6を得た後、該バインダー付着木質繊維6を実施例
1と同様に熱圧成形して木質材(密度は0.76g/c
3、厚さは3.2mm)を得た。そして、この木質材
について密度等を実施例1と同様に測定した。その結果
を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1と同じ木質繊維を、実施例1と同様にアセチル
化してアセチル化木質繊維を製造した。但し、アセチル
化時間は20分で、得られたアセチル化木質繊維のアセ
チル化度は重量増加率で18%であった。このアセチル
化木質繊維を、実施例1のアセチル化木質繊維の代わり
に用いた以外は、実施例1と同様にして、木質板(密度
は0.78g/cm3、厚さは3.2mm)を得た後、
密度等を測定した。
【0028】比較例1〜3 比較例1は、実施例1と同じ木質繊維を、実施例1のア
セチル化木質繊維の代わりに用いた以外は、実施例1と
同様に、木質板を得た後、密度等を測定した例である。
比較例2は、実施例1と同じ木質繊維をアセチル化処理
したアセチル化木質繊維(アセチル化時間5分、アセチ
ル化度5%)を、実施例1のアセチル化木質繊維の代わ
りに用いた以外は、実施例1と同様に、木質板を得た
後、密度等を測定した例である。比較例3は、実施例1
と同じ木質繊維をアセチル化処理したアセチル化木質繊
維(アセチル化時間40分、アヤチル化度20%)を、
実施例1のアセチル化木質繊維の代わりに用いた以外
は、実施例1と同様に、木質板を得た後、密度等を測定
した例である。比較例1〜3についての測定結果を表1
に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から、実施例1〜3の木質材は、比較
例1〜3の木質材と比較して、耐湿性と曲げ強さとホル
ムアルデヒド放出量とが適正範囲にあり、品質のバラン
スに優れていることが判る。吸水厚さ膨張率TS20が
9.0%以下となる耐湿効果を得るためには、アセチル
化度7%以上が必要であることが、図2から判る。ま
た、図2に示すようにアセチル化度9%以上であると吸
水厚さ膨張率TS20が8.0%以下となり、特に好ま
しい。アセチル化度18%以上にすると、アセチル化に
時間もかかり、またアセチル化剤の使用量が増加して不
経済である。また、ホルムアルデヒド放出量もアセチル
化度を大きくすることで減少すること、その放出量もア
セチル化度7%以上で0.3mg/l以下となること
が、表1から判る。尚、放出されたホルムアルデヒドは
木質繊維に元々含まれていたものと推定される。
【0031】前記実施例では、木質材料として木質繊維
を使用して木質板を成形したが、前記木質繊維の代わり
に木質薄片を使用して木質板(木質材)を成形してもよ
い。また、前記実施例の木質繊維の代わりに木質砕片を
使用してパーチクルボードを成形してもよい。あるいは
木質繊維と木質薄片等の木質材料を順次積層して木質板
を成形してもよい。この際、求める性能に応じて、木質
板を構成する木質繊維、木質材料等を変えても良い。即
ち、木質砕片、木質薄板、木質繊維等の木質材料の単独
(1種)をバインダ一樹脂で一体成形して木質板を得て
もよいし、前記木質材料の複数種を積層したものをバイ
ンダ一樹脂で一体成形して複層構造の木質板を得てもよ
い。複層構造の木質板の製造例は、図3に示すように、
アセチル化された木質砕片7がポリイソシアネートを含
むバインダー8により結合された層の表裏両面に、アセ
チル化木質繊維4がポリイソシアネートを含むバインダ
ー8により結合された層が一体に積層された、3層構造
の木質板を製造する方法である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価で、水分による寸法変化が小さく、曲げ強さ等の機
械的性質に優れ、またホルムアルデヒド放出量も少ない
木質材が提供される。このような木質材は、建材用ボー
ド、例えば床材、壁材等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の木質材の製造法の例を示す図であ
る。
【図2】 実施例1〜3、比較例1〜3におけるアセチ
ル化度と吸水厚さ膨張率との関係を示したグラフであ
る。
【図3】 複層構造の木質板の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・木材チップ、2・・木質繊維、3・・未処理木質
繊維、4・・アセチル化木質繊維、5・・木質繊維混合
物、6・・バインダー付着木質繊維、7・・木質砕片、
8・・バインダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 敏 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 2B260 AA10 AA12 BA01 BA02 BA18 BA19 CB01 CB04 CD02 CD03 CD04 CD06 DA05 DB13 DD01 DD02 EA05 EB02 EB05 EB06 EB12 EB13 EB19 EB21 EB42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を砕いた木質砕片、木材を薄片に切
    削した木質薄板、木材を解繊して得られた木質繊維から
    選択された木質材料を、アセチル化度7〜18重量%に
    アセチル化したアセチル化木質材料をポリイソシアネー
    トを含むバインダーにより結合することを特徴とする木
    質材の製造法。
  2. 【請求項2】 木材を砕いた木質砕片、木材を薄片に切
    削した木質薄板、木材を解繊して得られた木質繊維から
    選択された木質材料であって、この木質材料をアセチル
    化したアセチル化木質材料とアセチル化されていない未
    処理木質材料とを平均アセチル化度7〜18重量%とな
    るようにしたものをポリイソシアネートを含むバインダ
    ーにより結合することを特徴とする木質材の製造法。
  3. 【請求項3】 ポリイソシアネートが、ポリメリックM
    DIである請求項1又は2記載の木質材の製造法。
JP11164432A 1999-06-10 1999-06-10 木質材の製造法 Pending JP2000351106A (ja)

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