JP2500491Y2 - 家具用蝶番 - Google Patents

家具用蝶番

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JP2500491Y2
JP2500491Y2 JP1450193U JP1450193U JP2500491Y2 JP 2500491 Y2 JP2500491 Y2 JP 2500491Y2 JP 1450193 U JP1450193 U JP 1450193U JP 1450193 U JP1450193 U JP 1450193U JP 2500491 Y2 JP2500491 Y2 JP 2500491Y2
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cup
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勝重 有南
隆一 磯川
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高橋金物株式会社
磯川産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家具用蝶番に関する。
さらに詳しくは、納入先で組上げられるノックダウン方
式の家具等に使用され、家具本体の側板に扉を簡単な作
業で取付けることができるようにした家具用蝶番におい
て、その扉側への装着性に係る改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家具用蝶番としては、例えば、実
開平2−118076号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】この従来の家具用蝶番は、家具本体の扉に
取付け固定されたカップケースと、これに嵌合装着され
るカップ型取付部材とからなり、カップケースとカップ
型取付部材との嵌合側面に嵌合により係合される係合部
を2箇所に対称的に設けてなるもので、家具等の納入先
においてカップケース,カップ型取付部材の嵌合という
ワンタッチ作業で扉側への取付作業を完了することがで
きるようにしたものである。また、この従来の家具用蝶
番によると、家具等の納入先までは扉にカップケースの
みが取付け固定されているのみで扉から突出した部分が
設けられていないことになるため、扉の梱包,搬送を容
易にすると共に、蝶番各部の損傷を防止することができ
るという利点がある。
【0004】なお、このような従来の家具用蝶番では、
通常、カップ型取付部材にリンク部材を介して家具本体
の側板側に固定される取付部材が連結されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来の家具用蝶
番では、カップケース,カップ型取付部材の嵌合が嵌合
側面の2箇所に対称的に設けられた係合部の係合によっ
てのみ保持されているため、扉側へ緊密に装着され難い
という傾向がある。
【0006】このため、扉の開閉の際にカップケース,
カップ型取付部材の嵌合がガタ付いて、扉の開閉精度が
得られなかったり、異音が発生したり、カップケース,
カップ型取付部材の摩耗,亀裂等の損傷で長期使用が不
能になる等という問題点があった。
【0007】本考案は、このような問題点を考慮してな
されたもので、扉側への装着の緊密性の高い家具用蝶番
を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本考案に係る家具用蝶番は、次のような手段を採用
する。
【0009】請求項1では、扉に埋込固定されたカップ
ケースとこれに嵌合装着され回動自在なリンクプレート
を有するカップ型取付部材とからなり、カップケースと
カップ型取付部材との嵌合底面にはいずれかの嵌合底面
を押圧するバネ部材が設けられているとともに、カップ
ケースとカップ型取付部材との嵌合側面にはカップ型取
付部材の平行押込みによりバネ部材によって弾性係合さ
れる一対の係合部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
【作用】前述の手段によると、請求項1では、カップケ
ース,カップ型取付部材が嵌合側面の一対の係合部によ
って係合すると、係合底面でのバネ部材によって相互に
押圧力が働いた状態で保持されることになる。このた
め、全体の係合保持力が高められて、扉側への装着の緊
密性が高められる。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る家具用蝶番の実施例を図
面に基いて説明する。
【0012】この実施例では、図1に示されるように、
扉D側に固定される部分であるカップ型取付部材1が、
リンクプレート2を介して家具本体の側板(図示せず)
側に固定される部分であるフレーム型取付部材3に回動
可能に連結されたものを示してある。
【0013】このカップ型取付部材1は、平面形状が略
小判形のカップ形に形成されてなるもので、外周面が後
述のカップケース4に嵌合する嵌合側面11となり、外
底面が同じく嵌合底面12となっている。これ等の嵌合
側面11,嵌合底面12が突き合わされた角部13は、
カップケース4への嵌合を容易にするためにアール形に
角取りされている。
【0014】このようなカップ型取付部材1の嵌合側面
11の相対する平面的な2つの面11b,11cには、
対称的な位置に係合溝14が夫々設けられている。この
係合溝14は、前記面11b,11cに4角形に掘り込
まれたような構造からなるもので、上端部がカップ型取
付部材1の上縁に開放された開放口14aとなり、下端
部が外側へ下降傾斜した係止面14bとなっている。
【0015】カップ型取付部材1が嵌合されるカップケ
ース4は、カップ型取付部材1が嵌合収納されるカップ
部41と、カップ部41の上縁の外側に翼形に一体形成
されたフランジ部42とからなる。
【0016】カップ部41は、扉Dに穿設された掘込穴
Hに嵌合されるカップ形に形成されてなるもので、内周
面がカップ型取付部材1の嵌合する嵌合側面411とな
り、内底面が同じく嵌合底面412となっている。この
嵌合側面411の相対する平面的な2つの面411b,
411c(カップ型取付部材1の嵌合側面11の相対す
る平面的な2つの面11b,11cに対応)には、対称
的な位置にカップ型取付部材1の係合溝14と係合可能
な係合爪413が夫々設けられている。また、カップ型
取付部材1のリンクプレート取付内側には、カップが伸
びた分だけ段差部15,16を形成し、カップ径の拡張
を押えるとともに、段差部15,16をカッブ端部側に
位置させて扉開閉に伴う応力を嵌合側で保持する構造と
する。
【0017】この係合爪413は、く字形にカップ部4
1の内側に切り起こされたような形状をして弾性を有し
ている。なお、この係合爪413とカップ型取付け部材
1の係合溝14とによって、2箇所の係合部aが構成さ
れる。また、嵌合底面412には、嵌合されたカップ型
取付部材1の嵌合底面12を僅かに押圧する皿形のバネ
部材414が複数個設けられている。バネ部材414
は、カップ部41が合成樹脂製の場合には底面一部分を
僅かに突出成形することで設けることができる。また、
フランジ部42は、扉Dの掘込穴Hの周囲の取付け面に
当接するような板形に形成されてなるもので、ビス等の
取付け孔421が設けられている。
【0018】このような実施例によると、扉Dに対して
は、製造工場等で予めカップケース4のみを埋込固定し
ておくことになる。従って、前述の従来例と同様に、扉
Dには突出した部分が設けられていないことになるた
め、扉Dの梱包,搬送が容易で蝶番各部の損傷を防止す
ることができるという利点が損なわれることはない。な
お、このカップケース4については、ダボ付きネジ等で
ワンタッチで扉Dに取付けることができるようにして、
家具等の納入先で取付けるようにすることも可能であ
る。
【0019】そして、ワンタッチでカップケース4のカ
ップ部41にカップ型取付部材1を嵌合装着することに
なる。この嵌合装着においては、カップ部41の上位に
カップ型取付部材1を位置させて平行に押し込みするこ
ととなる。即ち、図2に示すようにカップケース4のカ
ップ部41に対してカップ型取付部材1を上位に平行に
位置させてから、カップ型取付部材1の嵌合側面11を
カップ部41の嵌合側面411に押し付けるようにし
て、カップ型取付部材1の一端部(リンクプレート2,
フレーム型取付部材3が設けられていない側)をカップ
部41に押し込む。このカップ型取付部材1の押し込み
によって、カップ部41の係合爪413が図5に示すよ
うに外側方向へ押し広げられてから図6に示すように確
実にカップ型取り付け部材1の係合溝4に係合すること
になる。
【0020】このように嵌合された状態では、カップ型
取付部材1の係合溝14の係止面14bが傾斜してい
て、カップ型取付部材1がカップケース4の係合爪41
3によってカップケース4のカップ部41の嵌合底面4
12側へ押圧されるため、装着の緊密性がより高められ
ることになる。さらに、カップケース4のカップ部41
の嵌合底面412に設けられているバネ部材414が係
合部aの係合を押圧して係合に遊びが生ずるのを防止す
るため、前述の装着の緊密性が極めて高くなる。
【0021】この結果、扉Dの開閉の際にカップ型取付
部材1とカップケース4との嵌合がガタ付いて、扉の開
閉精度が得られずに扉Dが家具本体の側板に衝突したり
挟み込まれてしまったり、軋み等の異音が発生したり、
カップ型取付部材1,カップケース4の摩耗,亀裂等の
損傷で長期使用が不能になる等ということがなくなる。
【0022】なお、カップ型取付部材1をカップケース
4から取り外すには、図7に示すように、カップ型取付
部材1の係合溝14の開放口14aからドライバ等の工
具50,50を差し込んで、カップケース4のカップ部
41の係合爪413を押し曲げて係合部aの係合を解除
し、カップ型取り付け部材1をカップ部41から斜め方
向へ引き抜くようにすればよい。
【0023】以上、図示した実施例の外に、係合部aの
係合構造を他の構造の溝,爪からなる実施例とすること
も可能である。
【0024】また、図8に示すように、カップ型取付部
材1の係合底面12にその一部を下方へ僅かに突出させ
ることでバネ部材121を形成することも実施可能であ
る。この場合にも合成樹脂で突出成形することができ、
前記一実施例と同様な緊密装着が得られる。
【0025】さらに、カップ型取付部材1に連結される
リンクプレート2,フレーム型取付部材3等を他の構造
とする実施例も可能である。
【0026】
【考案の効果】以上のように本考案に係る家具用蝶番
は、カップケースとカップ型取付部材との嵌合が2個の
係合部で係合されこの係合状態をバネで弾性的に保持し
ているので、全体の係合保持力が高められ、扉への装着
の緊密性が高くなる効果がある。その結果、扉の開閉の
際のガタ付きによって、扉の開閉精度が得られなかった
り、異音が発生したり、カップケース,カップ型取付部
材の摩耗,亀裂等の損傷で長期使用が不能になるという
ことが防止され、実用化を図ることができた。
【0027】さらに、納入先まで扉には突出した部分が
設けられないため、扉の梱包,搬送が容易で蝶番各部の
損傷を防止することができるという従来例の利点が損な
われることがない効果がある。
【0028】さらに、カップケースに対してカップ型取
付部材を上位から平行に嵌合するため、位置決めが容易
で嵌合装着の作業性が良好になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る家具用蝶番の実施例を示す非装着
状態の斜視図である。
【図2】図1の装着動作を示すもので、装着動作の初動
状態の要部の断面図である。
【図3】図2に続く装着動作状態で、装着完了状態を示
す要部の断面図である。
【図4】図1の装着動作を示すもので、図2の直交方向
の断面図である。
【図5】図1の装着動作を示すもので、係合直前の図2
の直交方向の断面図である。
【図6】図1の装着動作を示すもので、図3の直交方向
の断面図である。
【図7】図1の取り出し動作を示すもので、図4の直交
方向の断面図である。
【図8】他の実施例の装着動作の初動状態の要部の断面
図である。
【符号の説明】
1 カップ型取付部材 11 嵌合側面 12 嵌合底面 121,414 バネ部材 14 係合溝 4 カップケース 41 カップ部 411 嵌合側面 412 嵌合底面 413 係合爪 42 フランジ部 a 係合部 D 扉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に埋込固定されたカップケースとこれ
    に嵌合装着され回動自在なリングプレートを有するカッ
    プ型取付部材とからなり、カップケースとカップ型取付
    部材との嵌合底面にはいずれかの嵌合底面を押圧するバ
    ネ部材が設けられているとともに、カップケースとカッ
    プ型取付部材との嵌合側面にはカップ型取付部材の平行
    押込みによりバネ部材によって弾性係合される一対の係
    合部が設けられていることを特徴とする家具用蝶番。
JP1450193U 1993-03-26 1993-03-26 家具用蝶番 Expired - Fee Related JP2500491Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723766B1 (en) 1999-06-10 2004-04-20 Yamaha Corporation Method for manufacturing ligneous material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6723766B1 (en) 1999-06-10 2004-04-20 Yamaha Corporation Method for manufacturing ligneous material

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JPH0673275U (ja) 1994-10-11

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