JP2000344426A - リコイル装置 - Google Patents

リコイル装置

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JP2000344426A
JP2000344426A JP11152853A JP15285399A JP2000344426A JP 2000344426 A JP2000344426 A JP 2000344426A JP 11152853 A JP11152853 A JP 11152853A JP 15285399 A JP15285399 A JP 15285399A JP 2000344426 A JP2000344426 A JP 2000344426A
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Toshio Asada
寿男 浅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぜんまいばねを動力源とするリコイル装置に
おいて、ぜんまいばねが許容範囲を越えて巻き込まれる
のを防止して、過剰なばね巻き込みに伴うばねの切損事
故を解消する。 【解決手段】 主軸4に連動して回転するゼネバギヤ機
構を設け、これで主軸4と同行回転する原動ギヤ10の
動作を間欠的に従動ギヤ21に伝える。従動ギヤ21に
円弧溝23を設けておき、この円弧溝23に係合するス
トッパーピン25をケース1で支持する。従動ギヤ21
は主軸4の締め込み動作に連動して回転するが、円弧溝
23の形成範囲を越えて回転することはできないので、
ぜんまいばね5が主軸4で過剰に巻き締められるのを防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自閉式の引
戸において、戸パネルを閉じ操作するための動力源に使
用されるリコイル装置に関する。このリコイル装置は、
ぜんまいばねと、ぜんまいばねの巻き戻し力(以下、単
にばね出力という)を変更するための調整機構とを備え
ている。
【0002】
【従来の技術】この種のリコイル装置は特開平7−25
9425号公報に公知である。そこでは、ワイヤーを巻
き取り収納するドラムと、ドラムを巻き取り方向に回転
付勢するぜんまいばねと、これらを収容するケースと、
ドラムを軸支する主軸などでリコイル装置を構成してい
る。主軸には、ぜんまいばねの一端が係止固定してあ
り、主軸を左右いずれかへ回転操作することにより、ぜ
んまいばねのばね出力を戸パネルの重量の違いに応じて
大小に変更できる。なお、主軸を任意の調整位置におい
て回転不能に位置保持するために、ケースの外面にU字
状の回り止めばねを配置し、このばねで主軸に設けた六
角軸の対辺部を挟み保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のリコイル装置
は、ばね出力が一定値を越えて大きくなる場合に、回り
止めばねの挟持力が不足して、主軸が緩み回転するおそ
れがある。こうした不具合を解消するために、主軸とケ
ースとの間にラチェット機構を設けて、ばね出力が減少
する側へ主軸が回転するのを阻止できるようにしたリコ
イル装置がある(文献不詳)。かかるラチェット機構を
備えたリコイル装置によれば、主軸を締め込み操作する
だけでばね出力を増加できるうえ、ラチェット爪を係合
解除操作することにより、ばね出力を減少できる。
【0004】上記のようにラチェット機構が内蔵された
リコイル装置は、ぜんまいばねを限界位置まで不必要に
巻き締めることが可能となる。このように、ぜんまいば
ねが許容範囲を越えて巻き締めてあると、例えば戸パネ
ルを急開閉操作したり、戸パネルに他物が衝突して大き
な衝撃力が作用するような場合に、ぜんまいばねの主軸
との連結部や、ドラムとの連結部が強いストレスを受け
て折れることがある。こうした場合には、リコイル装置
を分解してぜんまいばねを交換するか、リコイル装置全
体を交換しなければならず、そのために多くの手間とコ
ストが掛かる。
【0005】大き過ぎたばね出力を小さくするために、
ラチェット爪をラチェットホイールから離脱するとき、
主軸が急回転して必要以上にばね出力が低下することが
あり、ばね出力を減少するときの調整が行いにくい。こ
うした場合には、主軸をある程度まで締め込んだ後、戸
パネルの重量との釣り合いを確認しながらラチェットホ
イールを(主軸)を1歯ずつ締め込み操作しなければな
らず、この調整に多くの手間が掛ってしまう。
【0006】本発明の目的は、ぜんまいばねのばね出力
が許容範囲を越えて増加調整されるのを阻止し、従って
ぜんまいばねの主軸やドラムとの連結部の折損を確実に
防止することにより、信頼性に優れたリコイル装置を提
供することにある。本発明の目的は、ばね出力を増加す
る側へも減少する側へも、ラチェットホイールの一歯ご
とに調整でき、従ってばね出力の調整がより少ない手間
で簡単に行えるリコイル装置を提供することにある。
【0007】本発明の目的は、現在のばね出力の程度を
大まかに表示するためのインジケーターを備えたリコイ
ル装置を提供することにある。本発明の目的は、戸パネ
ルの重量の違いや、ガイドレールの傾き等に応じて、ば
ね出力を適値に調整変更でき、この調整作業が簡単かつ
容易に行える、自閉式の引戸に好適なリコイル装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のリコイル装置
は、図1に示すごとくケース1の内部に、ワイヤー2を
巻き取り収納するドラム3と、ドラム3を回転自在に軸
支する主軸4と、ドラム3と主軸4との間に設けられ
て、ドラム3を巻き戻し方向へ回転付勢するぜんまいば
ね5と、主軸4とケース1との間に設けられて、主軸4
の緩み回転を阻止するラチェット機構と、ぜんまいばね
5の過剰巻き込みを阻止する巻き過ぎ防止機構とが設け
てある。巻き過ぎ防止機構は、主軸4と同行回転する原
動ギヤ10と、原動ギヤ10で減速して回転操作される
従動ギヤ21と、従動ギヤ21が所定量回転した状態に
おいて、従動ギヤ21の回転を阻止するストッパー22
とを含む。
【0009】上記のラチェット機構は、主軸4と同行回
転するラチェットホイール9と、ケース1で揺動自在に
軸支されて、両端に第1受爪16および第2受爪17が
設けてあるアンカー腕12と、アンカー腕12を第1受
爪16がラチェットホイール9に係合する向きに揺動付
勢するばね13とを含む。アンカー腕12がばね13に
抗して離脱揺動する状態において、第1受爪16がラチ
ェット歯14から離脱するのに先行して、第2受爪17
がラチェット歯14の回転軌跡内へ入り込んで、主軸4
の緩み回転量を規制するように構成する。
【0010】巻き過ぎ防止機構は、ゼネバギヤ機構を構
成する原動ギヤ10と従動ギヤ21とからなる。ストッ
パー22は従動ギヤ21に設けた円弧溝23と、ケース
1に支持されて円弧溝23に係合するストッパーピン2
5とで構成する。
【0011】円弧溝23は渦巻状に形成する。ケース1
に従動ギヤ21の半径方向線に沿う表示溝24を設け、
この表示溝24でストッパーピン25をスライド可能に
支持して、従動ギヤ21の回転量を表示できるようにす
る。主軸4には、ラチェットホイール9と、原動ギヤ1
0と、主軸4を締緩操作する操作部11とを一体に形成
する。
【0012】
【作用および発明の効果】原動ギヤ10と、従動ギヤ2
1と、従動ギヤ21の回転量を規制するストッパー22
とを含む巻き過ぎ防止機構は、主軸4を締め込んでぜん
まいばね5のばね出力を増加するとき、ばね出力が許容
限界に達するまでに、ストッパー22によって従動ギヤ
21がそれ以上に回転操作されるのを阻止し、これによ
り主軸4の締め込みを規制する。従って、本発明のリコ
イル装置によれば、ぜんまいばね5の過剰巻き込みを確
実に阻止して、その主軸4との連結部やドラム3との連
結部に過剰なばね力が作用するのを解消し、リコイル装
置が長期にわたって安定した状態で使用できることを保
証する。
【0013】アンカー腕12の両端に設けた第1受爪1
6と第2受爪17とで、ラチェットホイール9をばね出
力が増加する側と減少する側とのそれぞれに一歯ずつ送
り回転できるようにしたので、ばね出力の増加調整を確
実に行え、ばね出力の減少調整も同様に確実に行える。
従って、従来のこの種のリコイル装置に比べて、ばね出
力の調整がより少ない手間で簡単に行える。例えば、リ
コイル装置を自閉式の引戸の閉止動力源として適用する
場合には、戸パネル30の重量の違いや、ガイドレール
32の傾き等に応じてばね出力を大小に調整できるの
で、施工時の調整作業に要する手間を減少して、その分
だけ施工費用を節約できる。
【0014】ゼネバギヤ機構を利用した巻き過ぎ防止機
構によれば、例えば平歯車を利用して減速する場合に比
べて、原動ギヤ10と従動ギヤ21との回転比を大きく
とることができるにもかかわらず、従動ギヤ21の占有
スペースを最小化できるので、ぜんまいばね5の調整範
囲を広く確保しながら、リコイル装置をコンパクトにま
とめることができる点で有利である。
【0015】円弧溝23を渦巻状に形成し、円弧溝23
と係合するストッパーピン25を表示溝24でスライド
可能に支持したリコイル装置においては、従動ギヤ21
の回転量に応じて、ストッパーピン25を円弧溝23で
変位操作して、表示溝24におけるストッパーピン25
の位置を変更できる。例えば、ぜんまいばね5が巻き込
み操作されるのに伴って、ストッパーピン25が円弧溝
23によって表示溝24の一方の端から他方の端へ向か
って、変位操作されるようにしておける。従って、作業
者は表示溝24におけるストッパーピン25の位置を確
認することにより、現在のばね出力の程度を大まかに知
ることができ、これによりばね出力の調整をより的確に
行い、あるいは調整限界を明確に知ることができる。
【0016】主軸4にラチェットホイール9、原動ギヤ
10および操作部11を一体に形成したリコイル装置に
よれば、部品点数の増加を阻止できるので、その分だけ
リコイル装置の製作コストを減少できる。
【0017】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係るリコイル装置
の実施例を示す。図1ないし図3においてリコイル装置
は、角箱状のケース1の内部に、ワイヤ2を巻き取り収
納するドラム3と、ドラム3を回転自在に軸支する主軸
4と、ドラム3と主軸4との間に設けられてドラム3を
巻戻し方向へ回転付勢するぜんまいばね5と、主軸4と
ケース1との間に設けられるラチェット機構および巻き
過ぎ防止機構などで構成してある。
【0018】図3においてケース1は、前ケース1aと
後ケース1b、および前後ケース1a・1bで挟み固定
される中間ケース1cとからなり、中間ケース1cで区
分される後室にドラム3を収容し、中間ケース1cより
前側の前室にラチェット機構と巻き過ぎ防止機構を収容
する。前ケース1aと後ケース1bとは、重合する側壁
部分をビスで締結して固定してある。
【0019】ドラム3は、それぞれプラスチック成形品
からなる円形のばね室6を有するドラム本体3aと、ば
ね室6の後面開口を塞ぐ蓋3bとで構成されており、ば
ね室6内にぜんまいばね5を収容する。ぜんまいばね5
の外端はドラム本体3aに係止固定し、ばね内端はばね
室6に臨ませた主軸4に係止固定する。ドラム本体3a
および蓋3bには、主軸4で軸支される軸受穴7が設け
てある。
【0020】図3において主軸4は、ドラム3を支持す
る軸部の前部にラチェットホイール9と、原動ギヤ10
とを一体に設け、さらに原動ギヤ10の前端の軸部端面
にドライバーT用の操作溝(操作部)11を一体に形成
したプラスチック成形品からなる。主軸4の前後端は前
ケース1aと後ケース1bとにそれぞれ回転自在に軸支
してある。主軸4をケース1に組み付けた状態におい
て、操作溝11は図2に示すようにケース1の前面に露
出するので、操作溝11に係合したドライバーTで主軸
4を回転操作することにより、ぜんまいばね5を巻き込
んでそのばね出力を増加できる。
【0021】ぜんまいばね5の張力に抗して主軸4の緩
み回転を防ぐために、主軸4とケース1との間にはラチ
ェット機構を設ける。ラチェット機構は、図1および図
4に示すごとくラチェットホイール9と、ラチェットホ
イール9の上方に配置されて、その回転を制御するアン
カー腕12と、アンカー腕12を揺動付勢する引張りコ
イル形のばね13とで構成する。ラチェットホイール9
には、6個のラチェット歯14が風車状に設けてある。
アンカー腕12は、部分円弧状のアーム15の一端に第
1受爪16を設け、アーム15の他端に第2受爪17を
設けたプラスチック成形品からなる。アーム15の中途
部の前後には支軸18を突設してあり、その前後端面に
ドライバーT用の操作溝19が凹み形成されている。支
軸18を前ケース1aと中間ケース1cとに軸支するこ
とにより、アンカー腕12の両端は上下に揺動して、各
受爪16・17が択一的にラチェット歯14を受け止め
係合する。ばね13は第2受爪17寄りのアーム端と、
前ケース1aに設けた掛止片20とに掛止装着されて、
第1受爪16がラチェット歯14と係合する向きにアン
カー腕12を揺動付勢している。
【0022】先に説明したように、主軸4に設けた操作
溝11をドライバーTで時計回転方向へ巻き締め操作す
ると、ラチェット歯14が第1受爪16をばね13の付
勢力に抗して押し上げ操作しながら、第1受爪16の先
端をくぐり抜ける。同時に、アンカー腕12は反時計回
転方向へばね13で引き戻されて、第1受爪16がラチ
ェット歯14の回転軌跡内へ入り込む。従って、主軸4
をラチェット歯14の1歯ずつ締め込み操作して、ばね
出力を増加調整できる。
【0023】ばね出力が大き過ぎる場合には、アンカー
腕12の支軸18に設けた操作溝19をドライバーTで
操作する。詳しくは、図4に示すようにアンカー腕12
をばね13の付勢力に抗して時計回転方向へ回動操作
し、第1受爪16の爪先がラチェット歯14の歯先から
離脱するのに先行して、第2受爪17を別のラチェット
歯14の回動軌跡内へ進入させる。アンカー腕12をさ
らに同方向へ回転操作すると、第1受爪16がラチェッ
ト歯14から離脱するので、主軸4およびラチェットホ
イール9はぜんまいばね5で反時計回転方向へ強制的に
回転される。しかし、このときは既に第2受爪17が該
当のラチェット歯14の回動軌跡内に入り込んでいるの
で、該ラチェット歯14は図4の矢印で示すように第2
受爪17に接当する間だけ反時計方向に回転できるにす
ぎない。
【0024】上記の状態からドライバーTの操作力を開
放すると、アンカー腕12は元のばね13の付勢力を受
けて反時計回転方向へ揺動する。その結果、第2受爪1
7がラチェット歯14の歯先から離脱するのに先行し
て、第1受爪16の先端がラチェット歯14の回動軌跡
内へ進入するので、このときもラチェット歯14が第1
受爪16に接当する間だけ主軸4は反時計回転方向へ回
動する。全体では、アンカー腕12が往復揺動すると
き、ラチェットホイール9は1歯分だけ緩み回転する。
従って、主軸4とアンカー腕12に設けた操作溝11・
19を適宜操作することにより、ぜんまいばね5のばね
出力を簡単に所望値に増減調整できる。
【0025】巻き過ぎ防止機構は、主軸4の前部に設け
た原動ギヤ10と、これに噛み合う従動ギヤ21とでゼ
ネバギヤ機構として構成し、これにストッパー22を付
加したものである。詳しくは、原動ギヤ10に1個だけ
ギヤ歯を設け、原動ギヤ10が1回転するときに、従動
ギヤ21が1歯分だけ送り操作されるように構成する。
従動ギヤ21は、ギヤ部分と軸部分とを一体に成形した
プラスチック成形品からなり、その軸部分が前ケース1
aと中間ケース1cとで回転自在に軸支されている。ス
トッパー22は、従動ギヤ21の前ケース1aとの対向
端面に設けた渦巻状の円弧溝23と、円弧溝23と前ケ
ース1aに設けた表示溝24とに同時に係合するストッ
パーピン25とで構成する。
【0026】先に説明したように、原動ギヤ10が1回
転する毎に従動ギヤ21は10分の1回転する。このと
き円弧溝23は従動ギヤ21と同行回転する。従って、
従動ギヤ21が10回転すると、円弧溝23の渦巻外端
がストッパーピン25に受け止められるので、従動ギヤ
21はそれ以上回転できない。つまり、以後は主軸4を
ばね出力が増加する側へは回転操作できず、ぜんまいば
ね5が許容限界を越えて巻き締められるのを阻止でき
る。実際には、この受け止め状態においても僅かにばね
張力に余裕を残している。
【0027】上記のストッパーピン25を表示要素にし
て、ばね出力を視認できるようにするために、円弧溝2
3を渦巻状に形成し、表示溝24を従動ギヤ21の半径
方向線に沿う縦長の直線溝に形成している。従動ギヤ2
1の回転に伴って、円弧溝23はストッパーピン25を
径方向へ移動操作する。そのため、従動ギヤ21の回転
量に応じてストッパーピン25の表示溝24における上
下位置が異なる。
【0028】具体的には、ばね出力が小さい場合には、
ストッパーピン25は表示溝24の上端に位置し、ばね
出力が限界近くにまで増加すると、ストッパーピン25
は表示溝24の下端に位置する。従って、作業者は表示
溝24におけるストッパーピン25の位置を確認するこ
とによって、現状のばね出力を大まかに知ることがで
き、ばね出力の調整を行う際の目安とすることができ
る。
【0029】図5は本発明のリコイル装置を適用した自
閉式引戸を示しており、戸パネル30の上端両側にハン
ガーローラ31を設け、両ローラ31を開口枠に固定し
たガイドレール32で走行案内している。ガイドレール
32の閉じ端側の上部に、本発明のリコイル装置Rを配
置し、そのドラムから繰り出したワイヤ2の端部をハン
ガーローラ31のブラケット33に固定している。戸パ
ネル30がリコイル装置Rで閉じ操作されるときの運動
慣性力を減殺して、戸パネル30をゆっくりと閉じ移動
させるためにエアーダンパー34を設け、そのピストン
ロッド35の突端と、開放端側のハンガーローラ31の
ブラケット33に固定したキャッチ36とを、永久磁石
37で分離可能に連結している。エアダンパー34は、
戸パネル30が閉じ端側へ接近した状態にのみ作用し
て、戸パネル30が開口枠の縦枠部分に衝突するのを防
止する。
【0030】こうした自閉式引戸においては、戸パネル
30の高さ寸法や幅寸法の違いに応じて、リコイル装置
Rのばね出力を大小に調整する。あるいはガイドレール
32の微妙な傾きに応じてばね出力を微調整する。こう
したばね出力の調整を行う場合に、本発明のリコイル装
置は、調整作業を迅速かつ確実に行えることになる。
【0031】巻き過ぎ防止機構としては、ゼネバギヤ機
構等の間欠送り機構以外の、ギヤ群を伝達要素とする減
速機構で構成できる。ストッパーピン25によるばね出
力の表示が必要でない場合や、従動ギヤ21の回転操作
範囲を1回転未満とする場合には、円弧溝23を渦巻状
に形成する必要はなく、単一曲率の円弧溝23で形成す
ることができる。ストッパー22を従動ギヤ21の周面
に突設しておき、これを原動ギヤ10の欠歯周面に接当
させて、あるいはケース1に設けた受片に接当させて、
従動ギヤ10の回転量を規制することができる。ラチェ
ット機構は、少なくとも第1受爪16を備えているだけ
でもよい。操作部11や操作溝19は、一文字や十文字
状の溝で形成する以外に断面非円形の穴で形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケースを破断したリコイル装置の正面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】リコイル装置の構成部品を分解した状態での断
面図である。
【図4】ラチェット機構および巻き過ぎ防止機構の動作
を示す正面図である。
【図5】リコイル装置の使用例を示す自閉式引戸の正面
図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ワイヤー 3 ドラム 4 主軸 5 ぜんまいばね 10 原動ギヤ 21 従動ギヤ 22 ストッパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース1の内部に、ワイヤー2を巻き取
    り収納するドラム3と、ドラム3を回転自在に軸支する
    主軸4と、ドラム3と主軸4との間に設けられて、ドラ
    ム3を巻き戻し方向へ回転付勢するぜんまいばね5と、
    主軸4とケース1との間に設けられて、主軸4の緩み回
    転を阻止するラチェット機構と、ぜんまいばね5の過剰
    巻き込みを阻止する巻き過ぎ防止機構とが設けてあるリ
    コイル装置であって、 巻き過ぎ防止機構が、主軸4と同行回転する原動ギヤ1
    0と、原動ギヤ10で減速して回転操作される従動ギヤ
    21と、従動ギヤ21が所定量回転した状態において、
    従動ギヤ21の回転を阻止するストッパー22とを含む
    リコイル装置。
  2. 【請求項2】 ラチェット機構が、主軸4と同行回転す
    るラチェットホイール9と、ケース1で揺動自在に軸支
    されて、両端に第1受爪16および第2受爪17が設け
    てあるアンカー腕12と、アンカー腕12を第1受爪1
    6がラチェットホイール9に係合する向きに揺動付勢す
    るばね13とを含み、 アンカー腕12がばね13に抗して離脱揺動する状態に
    おいて、第1受爪16がラチェット歯14から離脱する
    のに先行して、第2受爪17がラチェット歯14の回転
    軌跡内へ入り込んで、主軸4の緩み回転量を規制するよ
    うに構成してある請求項1記載のリコイル装置。
  3. 【請求項3】 巻き過ぎ防止機構が、ゼネバギヤ機構を
    構成する原動ギヤ10と従動ギヤ21とからなり、 ストッパー22が、従動ギヤ21に設けた円弧溝23
    と、ケース1に支持されて円弧溝23に係合するストッ
    パーピン25とで構成してある請求項1記載のリコイル
    装置。
  4. 【請求項4】 円弧溝23が渦巻状に形成されており、 ケース1に従動ギヤ21の半径方向線に沿う表示溝24
    が設けられており、 この表示溝24でストッパーピン25をスライド可能に
    支持して、従動ギヤ21の回転量を表示できるようにし
    た請求項3記載のリコイル装置。
  5. 【請求項5】 主軸4にラチェットホイール9と、原動
    ギヤ10と、主軸4を締緩操作する操作部11とが一体
    に形成してある請求項1、2、3または4記載のリコイ
    ル装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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