JP3375306B2 - 上げ下げ窓の釣合装置 - Google Patents

上げ下げ窓の釣合装置

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JP3375306B2
JP3375306B2 JP23120699A JP23120699A JP3375306B2 JP 3375306 B2 JP3375306 B2 JP 3375306B2 JP 23120699 A JP23120699 A JP 23120699A JP 23120699 A JP23120699 A JP 23120699A JP 3375306 B2 JP3375306 B2 JP 3375306B2
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保幸 岸本
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
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    • E05D13/00Accessories for sliding or lifting wings, e.g. pulleys, safety catches
    • E05D13/10Counterbalance devices
    • E05D13/12Counterbalance devices with springs
    • E05D13/1253Counterbalance devices with springs with canted-coil torsion springs
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/10Application of doors, windows, wings or fittings thereof for buildings or parts thereof
    • E05Y2900/13Type of wing
    • E05Y2900/148Windows

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向に開閉さ
れる可動障子を備えた上げ下げ窓の釣合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】障子を上下方向に開閉する上げ下げ窓に
おいては、障子を僅かな力で簡単に上下動させることが
できるようにするとともに、任意の開位置で静止させる
ようにするため、前記障子に対して障子重量と力学的平
衡関係を保つ釣合装置を設けたものが知られている。こ
の釣合装置は、捻りバネの捻り力を利用して窓障子に釣
り合う平衡力を螺旋杆を介して作用させるように工夫さ
れた装置であり、公知のものとしては、たとえば特開平
3−161683号公報、特開平3−180683号公
報および特開平4−238984号公報等に記載された
ものを挙げることができる。これらの発明は、主に前記
捻りバネの捻り力調整に係るものである。具体的に、従
来より提案されている調整機構としては、ラチェット機
構によりスライド装置に設けられた調整軸を一方向にの
み回転させるようにしたものと、調整軸にコイル状のブ
レーキバネを巻き付けその緊縛力により調整軸に制動力
を与えるようにしたものとに大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ラ
チェット機構による調整構造のものは、捻りバネの巻き
締めには非常に都合が良いが、巻き戻しができないため
に調整が一方向に限定されてしまうなどの欠点があり、
一方ブレーキバネを利用したものは、巻き締めと巻き戻
しとの両方が可能である点で前記ラチェット機構のもの
より優れているが、ブレーキバネによる制動力に不安が
あり、スリップによって自然に巻き戻しが生じたり、時
間の経過とともに緩みが生じるため長期に亘って十分な
制動機能を維持できないなどの問題がある。さらに、ブ
レーキバネに抗して調整軸を回転させなければならず、
調整に係る労が大きいなどの問題がある。
【0004】これらラチェット構造やブレーキバネ構造
のものに比較して、前記特開平4−238984号に記
載された釣合装置は、調整軸の回転方向と楔効果とを巧
みに利用して確実な制動力が得られるようにするととも
に、巻き戻しも簡単に行えるようにした点で他のものよ
り優れている。しかし、部品数も多く制動部の構造が複
雑であるとともに、巻き戻しに際して段階的な調整がで
きないなどの問題があった。
【0005】さらに、これらの釣合装置においては、捻
りバネに対して回転を与え釣合力を調整する方法が、ス
ライド装置内に鉛直軸回りに回転自在に設けた調整軸に
螺旋杆を連結し、この調整軸の下端面に形成した十字溝
にドライバー等の工具をあてがい、鉛直軸周りに回転さ
せるものであったため、苦痛な作業姿勢を強いられるた
め調整作業がし難いなどの問題もあった。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、苦痛な作業
姿勢を強いられることなく、釣合力の調整が容易に行え
るとともに、調整後には一切の緩みやスリップ等を発生
させずに簡単に巻き締めおよび巻き戻し調整が行えるよ
うにするとともに、巻き締めはもとより巻き戻しに関し
て段階的調整を可能とした上げ下げ窓の釣合装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に係る本発明として、上下方向に開閉される
可動障子に設けられ、該可動障子の重量と力学的平衡関
係を保ち可動障子を任意の位置に静止させるとともに、
開閉操作を容易化する釣合装置であって、前記釣合装置
は、ケースと、このケース内の所定位置に水平軸周りに
回転自在に設置される水平ギア部材と、この水平ギア部
材の貫入孔に挿入されるバネ部材と、この水平ギア部材
の貫入孔に挿入されるとともに、前記バネ部材により外
方に付勢保持され、前記水平ギア部材のロック機構を兼
用するとともに釣合力を導入・調整する釣合力調整部材
と、前記ケース内の所定位置に鉛直軸回りに回転自在に
設置されるとともに、前記水平ギア部材のギアに噛合さ
せて配置されることにより、前記水平ギア部材の回転に
より従動的に回転する鉛直ギア部材とからなり、縦枠の
上部位置に固定配置される釣合力調整装置と、捻りバネ
収納筒と、この捻りバネ収納筒内部に収容されるととも
に、前記鉛直ギア部材の連結軸に連結される捻りバネ
と、この捻りバネの下端部に設けられる回転作動体とか
らなり、前記釣合力調整装置に連結して鉛直配置で設け
られ、釣合力調整装置における調整操作により少なくと
も捻りバネが軸芯回りに回転操作され、捻りバネに対す
る釣合力の導入・調整が可能となっているとともに、可
動障子の開閉時に前記捻りバネにより可動障子と釣り合
う上方向力を与える釣合力発生装置と、前記可動障子の
下端がわ側部に固設され、可動障子の上下動に伴って昇
降するスライド体と、このスライド体に下端が固定さ
れ、先端部分が前記釣合力発生装置の回転作動体を貫い
て捻りバネ収納筒の内部に挿入され、可動障子の上下動
に伴って前記回転作動体に鉛直軸回りの回転力を与える
ことにより捻りバネを巻き締め・巻き戻し動作させる螺
旋杆と、から構成されたことを特徴とする上げ下げ窓の
釣合装置が提供される。
【0008】次いで、請求項2に係る本発明として、上
下方向に開閉される可動障子に設けられ、該可動障子の
重量と力学的平衡関係を保ち可動障子を任意の位置に静
止させるとともに、開閉操作を容易化する釣合装置であ
って、前記釣合装置は、ケースと、このケース内の所定
位置に水平軸回りに回転自在に設置され、頭部および軸
部から構成されるとともに、前記頭部と軸部との段差部
周囲にギアを備え、かつ前記頭部の端面より円形状の貫
入孔が形成されるとともに、この円形貫入孔から連続し
て軸部に至る多角形状の貫入孔が形成された水平ギア部
材と、この水平ギア部材の前記多角形状貫入孔に挿入さ
れるバネ部材と、多角形状の頭部と、これに隣接しかつ
大径の鍔部および前記水平ギア部材の多角形状貫入孔に
整合する断面多角形状の軸部とからなり、前記水平ギア
部材の貫入孔に挿入設置されるとともに、前記バネ部材
により外方に付勢保持され、突出状態時にケースに形成
されたロック係止孔に係合することにより回転不能とさ
れ前記水平ギア部材の回転を阻止するとともに、前記バ
ネ部材の付勢力に抗して押し込んだ状態時にのみ前記水
平ギア部材と共に軸芯回りの回転が許容され前記水平ギ
ア部材に回転を与え得るようにした釣合力調整部材と、
前記ケース内の所定位置に鉛直軸回りに回転自在に設置
され、上部に前記水平ギア部材のギアと噛合するギアを
備えるとともに、下端側に連結軸を備え、前記水平ギア
部材の回転により従動的に回転する鉛直ギア部材とから
なり、縦枠の上部位置に固定配置される釣合力調整装置
と、捻りバネ収納筒と、この捻りバネ収納筒内部に収容
されるとともに、前記鉛直ギア部材の連結軸に連結され
る捻りバネと、この捻りバネの下端部に設けられる回転
作動体とからなり、前記釣合力調整装置に連結して鉛直
配置で設けられ、釣合力調整装置における調整操作によ
り少なくとも捻りバネが軸芯回りに回転操作され、捻り
バネに対する釣合力の導入・調整が可能となっていると
ともに、可動障子の開閉時に前記捻りバネにより可動障
子と釣り合う上方向力を与える釣合力発生装置と、前記
可動障子の下端がわ側部に固設され、可動障子の上下動
に伴って昇降するスライド体と、このスライド体に下端
が固定され、先端部分が前記釣合力発生装置の回転作動
体を貫いて捻りバネ収納筒の内部に挿入され、可動障子
の上下動に伴って前記回転作動体に鉛直軸回りの回転力
を与えることにより捻りバネを巻き締め・巻き戻し動作
させる螺旋杆と、から構成されたことを特徴とする上げ
下げ窓の釣合装置が提供される。
【0009】さらに、請求項3に係る本発明として、
記釣合力調整装置のケース外側に、可動障子の上部位置
規制する戸当たりを外嵌させている請求項1または2
いずれかに記載の上げ下げ窓の釣合装置が提供される。
【0010】本発明においては、釣合力発生装置の上部
側に釣合力調整装置を設け、前記釣合力発生装置の捻り
バネを直接、上部側で回転させ捻り力を付与できるよう
にしてある。したがって、初期捻り力の導入および調整
に当たり、上げ下げ窓の傍に立ったままで露出している
前記作動調整部材をドライバー等の工具により回転させ
るだけで簡単に作業が行えるようになる。また、ギア部
材の回転により捻り力を与えるようにし、かつギア部材
の回転が阻止された状態から押込みだけで簡単に解除し
得る構造としてあるため、簡単に巻き締めおよび巻き戻
し調整が行えるようになるとともに、調整後には一切の
緩みやスリップ等を発生させることが無くなる。また、
巻き締めはもとより巻き戻しに関しても段階的調整が可
能となる、操作者が立ったままで水平方向から捻り力の
導入及び調整が出来るようになるなど、種々の利点がも
たらされるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。図1は釣合装置5を備
えた上げ下げ窓1の正面図であり、図2は釣合装置5の
構造図である。
【0012】上げ下げ窓1は、窓枠2の内部に縦枠2
A,2Bに沿って昇降自在とされる内側障子3と外側障
子4とを備え、前記縦枠2A,2B内に沿って配設され
た釣合装置5、5によって前記障子3、4が任意の位置
に静止可能とされる。なお、前記釣合装置5は内側障子
3と外側障子4とに夫々取付けられるが、両者は後述の
捻りバネ収納筒9、捻りバネ10、螺旋杆12の長さ寸
法、および内側障子3側に対してのみ釣合装置5の外側
に着脱自在の戸当たり7が設けられる点で相違するだけ
で、基本的構造は同一であるため、内側障子3(以下、
単に障子という。)についてのみ説明する。
【0013】前記釣合装置5は、詳細には図2に示され
るように、縦枠2A(2B)の上方側に固定配置される
とともに、釣合力を調整するための釣合力調整装置6
と、この釣合力調整装置6に連結して設けられるととも
に、捻りバネ収納筒9の内部に捻りバネ10を備え、実
質的に障子3に釣合上方向力を与える釣合力発生装置8
と、障子3の下框側部に固設され障子3と共に昇降する
スライドブロック11と、このスライドブロック11と
前記釣合力発生装置8とを動作的に連携させるために、
下端が前記スライドブロック11に連結され、先端側は
前記釣合力発生装置8の下端面より内部に挿入され、ス
ライドブロック11の昇降に伴って前記釣合力発生装置
8の内部に配設された捻りバネ10を巻き締め/巻き戻
し動作させる螺旋杆12とから構成される装置である。
【0014】前記釣合力調整装置6については後述する
として、前記釣合力発生装置8は、鉛直配置で釣合力調
整装置6より垂下された捻りバネ収納筒9の内部に、所
定幅のバネ板を螺旋状に加工した捻りバネ10を内装さ
せ、この捻りバネ10の下端部に前記螺旋杆12の上下
動によって同位置で鉛直軸回りに回転される回転作動体
13を設けたものである。前記回転作動体13は、その
中央部に捻りバネ10の断面形状に相応するスリット孔
13aが形成され、このスリット孔13aを貫通する前
記螺旋杆12が障子3の上下動に伴って昇降されると、
螺旋杆12の捻り面に案内されて前記回転作動体13が
回転し、捻りバネ10を巻き締めたり、巻き戻したりす
る。
【0015】実際には、前記螺旋杆12の下降に伴って
回転作動体13を巻き方向に回転させて捻りバネ10を
巻き締め、障子3の上昇に伴って回転作動体13を反対
方向に回転させて捻りバネ10の巻き戻しする。従っ
て、前記捻りバネ10に対して予め障子3の最大上昇位
置において釣り合う捻り力を与えておくと、捻りバネ1
0は障子3がどの昇降位置にあっても障子3と釣り合う
ようになり、任意の障子開位置で静止できるようになる
とともに、上下方向に力が均衡しているため僅かの力で
障子3を昇降操作できるようになる。
【0016】前記捻りバネ収納筒9は、ほぼ障子3の縦
框相当の長さを有する筒体であり、上端部に固定配置さ
れた釣合力調整装置6より垂下され、この釣合力調整装
置6における調整により、内装された捻りバネ10とと
もに、鉛直軸を回転中心として回転することにより、初
期釣合力の導入およびその後に捻りバネ10による釣合
力を調整できるようになっている。
【0017】前記釣合力調整装置6は、図5に示される
ように、各構成部材を収納するケース20と、このケー
ス20内の所定位置に水平軸周りに回転自在に設置され
る水平ギア部材23と、この水平ギア部材23の貫入孔
に挿入されるバネ部材24と、この水平ギア部材23の
貫入孔に挿入されるとともに、前記バネ部材24により
外方に付勢保持され、前記水平ギア部材23のロック機
構を兼用するとともに釣合力を導入・調整する釣合力調
整部材25と、前記ケース20内の所定位置に鉛直軸回
りに回転自在に設置されるとともに、前記水平ギア部材
23のギアに噛合させて配置されることにより、前記水
平ギア部材23の回転により従動的に回転する鉛直ギア
部材26とからなる装置であり、ケース20の下方側に
突出する前記鉛直ギア部材26の連結軸26dが前記捻
りバネ収納筒9内に挿入され、この連結軸26dおよび
捻りバネ収納筒9、捻りバネ10を貫いて挿通された連
結ボルト14により相互に連結されている。
【0018】以下、前記釣合力調整装置6について図5
〜図9に基づいて詳述すると、前記ケース20は、図6
に示されるように、半割構造のケースであり、一方側半
割ケース片20Aと、他方側半割ケース片20Bとを対
面合わせし、ねじ孔22a,22bに螺入されるねじに
より両者が一体化される。前記半割ケース片20A、2
0Bは、合わせ面に形成される嵌設孔を含めて対象構造
となっているため、一方側半割ケース片20Aについて
説明する。
【0019】半割ケース片20Aの合わせ面において、
その上部側には水平方向に沿って、本釣合力調整装置6
を縦枠2A、2Bに固定するために固定ねじを挿入する
ための挿入孔21aが形成されている。また、ほぼ中央
位置に水平方向に沿って前記水平ギア部材23を嵌設す
るために、相対的に大径かつ断面半円形状とされるとと
もに、前記水平ギア部材23の頭部23Aが嵌設される
水平ギア用第1嵌設孔21cと、相対的に小径かつ断面
半円形状とされるとともに、前記水平ギア部材23の軸
部23Bが嵌設される水平ギア用第2嵌設孔21dとが
水平方向に連続して形成されている。また、前記水平ギ
ア用第1嵌設孔21cの反対側にはこの第1嵌設孔21
cに連続して前記釣合力調整部材25の頭部25aが嵌
合して水平ギア部材23を回転不能に保持するために断
面半六角形状のロック用係合孔21bが形成されてい
る。
【0020】そして、この水平ギア用嵌設孔21c、2
1dの下側に前記鉛直ギア部材26を鉛直方向に沿って
嵌設するために、相対的に大径かつ断面半円形状とされ
るとともに、前記鉛直ギア部材26の頭部26bが嵌合
される鉛直ギア用第1嵌設孔21eと、相対的に小径か
つ断面半円形状とされるとともに、前記鉛直ギア26の
軸部26cが嵌設される鉛直ギア用第2嵌設孔21fと
が鉛直方向に連続して形成されている。
【0021】前記水平ギア部材23は、図7に示される
ように、ギア23aを有する頭部23Aと、これに連続
する軸部23Bとから構成される部材で、前記頭部23
Aの端面より、前記釣合力調整部材25を嵌入し得る形
状の孔、すなわち断面円形の頭部貫入孔23bが形成さ
れているとともに、この頭部貫入孔23bより前記軸部
23B側に連続する断面多角形状の、本例では四角形状
の軸部貫入孔23cが形成されている。前記これら挿入
孔23c、23dに前記釣合力調整部材25を挿入し、
釣合力調整部材25を軸芯回りに回転させることによ
り、水平ギア部材23が同時に回転するようになってい
る。また、前記ギア23aは、頭部23Aと軸部23B
との段差部に周方向に沿って形成されている。
【0022】一方、前記釣合力調整部材25は、図8に
示されるように、六角形状の頭部25aと、これに隣接
しかつ相対的に大径の円形鍔部25bと、断面四角形状
の軸部25cとからなるボルト状部材であり、前記頭部
25aの上面にはドライバー先端を係止し得る溝25d
が形成されている。
【0023】前記水平ギア部材23と、前記釣合力調整
部材25との組立は、水平ギア部材23の挿入孔23c
内にバネ部材24を挿入したならば、釣合力調整部材2
5を軸25c側から水平ギア部材23の貫入孔23b、
23c内に挿入し、ケース20の水平ギア用嵌設孔21
c、21d内に嵌め込むようにする。前記釣合力調整部
材25の六角頭部25aは、バネ部材24の弾発力によ
り外方に付勢され、ケース20のロック用係合孔21b
に係合し、水平ギア部材23を軸芯周りに回転不能に保
持する。なお、前記作動調整部材25の鍔部25bは、
作動調整部材25が前記ロック用係合孔21bより抜け
出ないようにするためのものである。
【0024】一方、前記鉛直ギア部材26は、上面側周
囲にギア26aを有する頭部26bと、この頭部に隣接
する軸部26cと、この軸部26cに連続する連結軸2
6dからなる部材であり、前記ケース20の鉛直ギア用
嵌設孔21e、21fに嵌設される。前記水平ギア部材
23のギア部23aと前記鉛直ギア部材26のギア部2
6aとは互いに噛合し、水平ギア部材23の回転が鉛直
ギア部材26に伝えられ、鉛直ギア部材26が従動的に
軸芯回りに回転するようになっている。
【0025】以上のように構成される釣合力調整装置6
において、上げ下げ窓1の設置時に捻りバネ10に対し
初期捻り力を導入するには、図5に示されるように、前
記釣合力調整部材25の頭部25aにドライバー30の
先端をあてがい、付勢力に抗して釣合力調整部材25を
奥側に押し込み、頭部25aを水平ギア部材23の頭部
貫入孔23bに位置させた状態で軸芯回りに回転させ
る。釣合力調整部材25を軸芯ま回りに回転させると、
水平ギア部材23が同軸的に軸芯回りに回転し、水平ギ
ア部材23の回転が直交配置の前記鉛直ギア部材26に
伝達され、鉛直ギア部材26が軸芯回りに回転される。
そして、鉛直ギア部材26の連結軸26dの回転によっ
て、捻りバネ収納筒9および捻りバネ10が、前記捻り
バネ10の巻き締め方向に回転され、捻りバネ10に釣
合力が付与されるようになる。所定の釣合力を導入し終
えたならば、ドライバー30を釣合力調整部材25から
離間させると、釣合力調整部材25は内挿されたバネ部
材24の弾発力により外方に付勢され、頭部25aがケ
ース20のロック用係合孔21bに係合し、水平ギア部
材23を軸芯周りに回転不能に保持する結果、水平ギア
部材23に噛合している鉛直ギア部材26をも同時に回
転不能に保持し、捻りバネ10に与えられた捻り力を緩
ますことなく、その状態のまま保持するようになってい
る。
【0026】ところで、本例では直交配置される水平ギ
ア部材23のギア23aと鉛直ギア部材26のギア26
aとを夫々、直交面に形成したが、カサ歯車のように噛
合面を夫々円錐面とすることもできる。また、釣合力発
生装置8を釣合力調整装置6に吊持している関係上、鉛
直ギア部材26の連結軸26dを捻りバネ収納筒9、捻
りバネ10と共に連結し、鉛直ギア部材26の回転によ
って捻りバネ10の他に捻りバネ収納筒9も一緒に回転
させるようにしているが、たとえば捻りバネ収納筒9を
別に支持し、前記連結軸26dと捻りバネ10とを連結
し、鉛直ギア部材26の回転によって捻りバネ10のみ
を回転させるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、苦痛
な作業姿勢を強いられることなく、釣合力の調整が容易
に行えるようになるとともに、調整後には一切の緩みや
スリップ等を発生させずに簡単に巻き締めおよび巻き戻
し調整が行えるようになる。また、巻き締めはもとより
巻き戻しに関しても段階的調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】釣合装置5を備えた上げ下げ窓1の正面図であ
る。
【図2】釣合装置5の構造図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】釣合力調整装置6の拡大半断面図である。
【図6】釣合力調整装置6の分解図である。
【図7】水平ギア部材23を示す、(A)は側面図、(B)は
正面図、(C)は底面図である。
【図8】釣合力調整部材25を示す、(A)は側面図、(B)
は正面図、(C)は底面図である。
【図9】鉛直ギア部材26を示す、(A)は側面図、(B)は
平面図、(C)は底面図である。
【符号の説明】
1…上げ下げ窓、2A・2B…縦枠、3…内側障子、4
…外側障子、5…釣合装置、6…釣合力調整装置、7…
戸当たり、8…釣合力発生装置、9…捻りバネ収納筒、
10…捻りバネ、11…スライドブロック、12…螺旋
杆、13…回転作動体、14…連結ボルト、20…ケー
ス、23…水平ギア部材、23a…ギア、24…バネ部
材、25…釣合力調整部材、26…鉛直ギア部材、26
a…ギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/16 E06B 3/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に開閉される可動障子に設けら
    れ、該可動障子の重量と力学的平衡関係を保ち可動障子
    を任意の位置に静止させるとともに、開閉操作を容易化
    する釣合装置であって、 前記釣合装置は、ケースと、このケース内の所定位置に
    水平軸周りに回転自在に設置される水平ギア部材と、こ
    の水平ギア部材の貫入孔に挿入されるバネ部材と、この
    水平ギア部材の貫入孔に挿入されるとともに、前記バネ
    部材により外方に付勢保持され、前記水平ギア部材のロ
    ック機構を兼用するとともに釣合力を導入・調整する釣
    合力調整部材と、前記ケース内の所定位置に鉛直軸回り
    に回転自在に設置されるとともに、前記水平ギア部材の
    ギアに噛合させて配置されることにより、前記水平ギア
    部材の回転により従動的に回転する鉛直ギア部材とから
    なり、縦枠の上部位置に固定配置される釣合力調整装置
    と、 捻りバネ収納筒と、この捻りバネ収納筒内部に収容され
    るとともに、前記鉛直ギア部材の連結軸に連結される捻
    りバネと、この捻りバネの下端部に設けられる回転作動
    体とからなり、前記釣合力調整装置に連結して鉛直配置
    で設けられ、釣合力調整装置における調整操作により少
    なくとも捻りバネが軸芯回りに回転操作され、捻りバネ
    に対する釣合力の導入・調整が可能となっているととも
    に、可動障子の開閉時に前記捻りバネにより可動障子と
    釣り合う上方向力を与える釣合力発生装置と、 前記可動障子の下端がわ側部に固設され、可動障子の上
    下動に伴って昇降するスライド体と、 このスライド体に下端が固定され、先端部分が前記釣合
    力発生装置の回転作動体を貫いて捻りバネ収納筒の内部
    に挿入され、可動障子の上下動に伴って前記回転作動体
    に鉛直軸回りの回転力を与えることにより捻りバネを巻
    き締め・巻き戻し動作させる螺旋杆と、 から構成されたことを特徴とする上げ下げ窓の釣合装
    置。
  2. 【請求項2】上下方向に開閉される可動障子に設けら
    れ、該可動障子の重量と力学的平衡関係を保ち可動障子
    を任意の位置に静止させるとともに、開閉操作を容易化
    する釣合装置であって、 前記釣合装置は、ケースと、 このケース内の所定位置に水平軸回りに回転自在に設置
    され、頭部および軸部から構成されるとともに、前記頭
    部と軸部との段差部周囲にギアを備え、かつ前記頭部の
    端面より円形状の貫入孔が形成されるとともに、この円
    形貫入孔から連続して軸部に至る多角形状の貫入孔が形
    成された水平ギア部材と、 この水平ギア部材の前記多角形状貫入孔に挿入されるバ
    ネ部材と、多角形状の頭部と、これに隣接しかつ大径の
    鍔部および前記水平ギア部材の多角形状貫入孔に整合す
    る断面多角形状の軸部とからなり、前記水平ギア部材の
    貫入孔に挿入設置されるとともに、前記バネ部材により
    外方に付勢保持され、突出状態時にケースに形成された
    ロック係止孔に係合することにより回転不能とされ前記
    水平ギア部材の回転を阻止するとともに、前記バネ部材
    の付勢力に抗して押し込んだ状態時にのみ前記水平ギア
    部材と共に軸芯回りの回転が許容され前記水平ギア部材
    に回転を与え得るようにした釣合力調整部材と、 前記ケース内の所定位置に鉛直軸回りに回転自在に設置
    され、上部に前記水平ギア部材のギアと噛合するギアを
    備えるとともに、下端側に連結軸を備え、前記水平ギア
    部材の回転により従動的に回転する鉛直ギア部材とから
    なり、縦枠の上部位置に固定配置される釣合力調整装置
    と、 捻りバネ収納筒と、この捻りバネ収納筒内部に収容され
    るとともに、前記鉛直ギア部材の連結軸に連結される捻
    りバネと、この捻りバネの下端部に設けられる回転作動
    体とからなり、前記釣合力調整装置に連結して鉛直配置
    で設けられ、釣合力調整装置における調整操作により少
    なくとも捻りバネが軸芯回りに回転操作され、捻りバネ
    に対する釣合力の導入・調整が可能となっているととも
    に、可動障子の開閉時に前記捻りバネにより可動障子と
    釣り合う上方向力を与える釣合力発生装置と、 前記可動障子の下端がわ側部に固設され、可動障子の上
    下動に伴って昇降するスライド体と、 このスライド体に下端が固定され、先端部分が前記釣合
    力発生装置の回転作動体を貫いて捻りバネ収納筒の内部
    に挿入され、可動障子の上下動に伴って前記回転作動体
    に鉛直軸回りの回転力を与えることにより捻りバネを巻
    き締め・巻き戻し動作させる螺旋杆と、 から構成されたことを特徴とする上げ下げ窓の釣合装
    置。
  3. 【請求項3】前記釣合力調整装置のケース外側に、可動
    障子の上部位置を規制する戸当たりを外嵌させている請
    求項1または2いずれかに記載の上げ下げ窓の釣合装
    置。
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