JPH1162373A - 上げ下げ窓の釣合装置 - Google Patents

上げ下げ窓の釣合装置

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JPH1162373A
JPH1162373A JP23655497A JP23655497A JPH1162373A JP H1162373 A JPH1162373 A JP H1162373A JP 23655497 A JP23655497 A JP 23655497A JP 23655497 A JP23655497 A JP 23655497A JP H1162373 A JPH1162373 A JP H1162373A
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Yasuyuki Kishimoto
保幸 岸本
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Meiko Co Ltd
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Meiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】釣合力の調整が容易に行えるとともに、調整後
には一切の緩みやスリップ等が発生せず、しかも簡単に
巻き戻し調整が行えるようにする。 【解決手段】捻りバネ11により障子3と釣り合う上方
向力を与える釣合手段6と、障子3の側部に取り付けら
れ縦枠2Aに沿って移動自在とされるスライド手段8
と、スライド手段8の移動に伴って前記釣合手段6の捻
りバネ11を巻き締め・巻き戻し動作させる螺旋杆7
と、前記スライド手段8の内部に組み込まれた前記捻り
バネ11の調整手段とを備え、前記捻りバネ調整手段
は、鉛直軸回りに回転自在とされる調整軸21と、この
調整軸21周囲に外嵌される解錠リング22と、前記調
整軸21と解錠リング22との間に設けられたラチェッ
ト係合部と、前記解錠リング22を回転可能または回転
不能に切り替える施・解錠ネジボルト25とから構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向に開閉さ
れる可動障子を備えた上げ下げ窓の釣合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】障子を上下方向に開閉する上げ下げ窓に
おいては、障子を僅かな力で簡単に上下動させることが
できるようにするとともに、任意の開位置で静止させる
ようにするため、前記障子に対して障子重量と力学的平
衡関係を保つ釣合装置を設けたものが知られている。こ
の釣合装置は、捻りバネの捻り力を利用して窓障子に釣
り合う平衡力を螺旋杆を介して作用させるように工夫さ
れた装置であり、公知のものとしては、たとえば特開平
3−161683号公報、特開平3−180683号公
報および特開平4−238984号公報等に記載された
ものを挙げることができる。これらの発明は、主に前記
捻りバネの捻り力調整に係るものである。具体的に、従
来より提案されている調整機構としては、ラチェット機
構により調整軸を一方向にのみ回転させるようにしたも
のと、調整軸にコイル状のブレーキバネを巻き付けその
緊縛力により調整軸に制動力を与えるようにしたものと
に大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ラ
チェット機構による調整構造のものは、捻りバネの巻き
締めには非常に都合が良いが、巻き戻しができないため
に調整が一方向に限定されてしまうなどの欠点がある。
【0004】一方、ブレーキバネを利用したものは、巻
き締めと巻き戻しとの両方が可能である点で前記ラチェ
ット機構のものより優れているが、ブレーキバネによる
制動力に不安があり、スリップによって自然に巻き戻し
が生じたり、時間の経過とともに緩みが生じるため長期
に亘って十分な制動機能を維持できないなどの問題があ
る。さらに、ブレーキバネに抗して調整軸を回転させな
ければならず、調整に係る労が大きいなどの問題があ
る。
【0005】これらラチェット構造やブレーキバネのも
のに比較して、前記特開平4−238984号に記載さ
れた釣合装置は、調整軸の回転方向と楔効果とを巧みに
利用して確実な制動力が得られるようにするとともに、
巻き戻しも簡単に行えるようにした点で他のものより優
れている。しかし、部品数も多く制動部の構造が複雑で
あるとともに、巻き戻しに際して段階的な調整ができな
いなどの問題が残っている。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、釣合力の調
整が容易に行えるとともに、調整後には一切の緩みやス
リップ等が発生せず、しかも簡単に巻き戻し調整が行え
るようにすること、さらには巻き締めはもとより巻き戻
しに関しても段階的調整を可能とした上げ下げ窓の釣合
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、上下方向に開閉される可動障子に設けら
れ、該可動障子の重量と力学的平衡関係を保ち可動障子
を任意の位置に静止させるための釣合装置であって、前
記釣合装置は、捻りバネにより可動障子と釣り合う上方
向力を与える釣合手段と、可動障子の側部に取り付けら
れ可動障子を案内しながら縦枠に沿って移動自在とされ
るスライド手段と、このスライド手段と前記釣合手段と
を連携しスライド手段の移動に伴って前記釣合手段の捻
りバネを巻き締め・巻き戻し動作させる螺旋杆と、前記
スライド手段の内部に組み込まれた前記捻りバネの調整
手段とを備え、前記捻りバネ調整手段は、鉛直軸回りに
回転自在とされる調整軸と、この調整軸周囲に外嵌され
る巻き戻し用解錠リングと、前記調整軸と巻き戻し用解
錠リングとの間に設けられたラチェット係合部と、前記
巻き戻し用解錠リングを回転可能または回転不能に切り
替える施・解錠手段とから構成されていることを特徴と
するものである。
【0008】本発明においては、調整軸の回りにさらに
調整軸に外嵌される巻き戻し用解錠リングを設け、この
巻き戻し用解錠リングを回転可能または回転不能に切り
替え可能としている。したがって、捻りバネの巻き締め
に当たっては、前記回転不能に保持した状態で調整軸を
ネジ回し等で軸回りに回転させることにより捻りバネを
巻き締めすることができ、巻き戻しに際しては前記巻き
戻し用解錠リングを回転可能に解放してやれば、前記調
整軸が捻りバネの復元作用により巻き戻し用解錠リング
と共に巻き戻し方向に回転される。
【0009】具体的に前記ラチェット係合部の第1の構
造としては、前記調整軸および巻き戻し用解錠リングの
一方側に設けられた、外面にラチェット爪を有する横断
面円弧状の板バネと、他方側に設けられた前記ラチェッ
ト爪が係合するラチェット溝とで構成されるラチェット
構造を挙げることができる。また、第2の構造は、前記
調整軸および巻き戻し用解錠リングの一方側に設けられ
た、内設されたコイルバネによって外方に付勢されるラ
チェット片と、他方側に設けられた前記ラチェット片が
係合するラチェット溝とで構成されるラチェット構造を
挙げることができる。
【0010】他方、前記巻き戻し用解錠リングを回転可
能または回転不能に切り替える施・解錠手段としては、
たとえばスライド手段本体に螺設され、前記巻き戻し用
解錠リングの外面に対して先端が当接自在のネジボル
ト、あるいはスライド手段本体に挿設され、弾発手段に
よって前記巻き戻し用解錠リングの外面に対して付勢的
に当接する、先端にラチェット爪を有する軸ボルトであ
り、前記巻き戻し用解錠リングの外面に前記軸ボルトの
先端ラチェット爪が係合するラチェット溝を形成してあ
る構造を挙げることができる。特に後者の場合には、巻
き戻しに当たっても段階的調整が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳述する。図1は釣合装置付の上げ下
げ窓1の正面図であり、図2は釣合装置5の要部拡大断
面図である。
【0012】上げ下げ窓1は、窓枠2の内部に縦枠2
A,2Bに沿って昇降自在とされる内側障子3と外側障
子4とを備え、前記縦枠2A,2Bに内設された釣合装
置5によって前記障子3、4が任意の位置に静止可能と
される。なお、前記釣合装置5は内側障子3と外側障子
4とに夫々取付けられるが構造はほぼ同一であるため、
内側障子3についてのみ図示し、説明も内側障子3につ
いてのみ行う。
【0013】釣合装置5は、詳細には図2に示されるよ
うに、縦枠2A(2B)の上方側に固定配置された釣合
手段たる捻りバネ装置6と、内側障子3(以下、単に障
子という。)の下框側部に回転軸15を介して連結さ
れ、障子3を縦枠2A(2B)に沿って案内しながら移
動自在とされるスライド装置8と、このスライド装置8
と前記捻りバネ装置6とを動作的に連携させるために、
下端が前記スライド装置8に連結され、上方側は前記捻
りバネ装置6の内部に挿入される設置態様で設けられ、
スライド装置8の移動に伴って前記捻りバネ装置6の内
部に配設された捻りバネ11を巻き締め・巻き戻し動作
させる螺旋杆7と、前記スライド装置8に組み込まれた
捻りバネの調整手段21、22…とから構成される装置
である。
【0014】前記捻りバネ装置6は、縦枠2A内に鉛直
配置で固定された捻りバネ収納筒10の内部に、所定幅
のバネ板を螺旋状に加工した捻りバネ11を具備すると
ともに、下端部に前記螺旋杆7の上下動によって同位置
で左右方向に回転される回転作動体13を備えている。
前記捻りバネ収納筒10は、ほぼ障子3の縦框相当の長
さを有する筒体であり、上端部に前記捻りバネ11の固
定金具12を備え、捻りバネ11を吊り状態で支持して
いるとともに、捻りバネ11の下端は前記回転作動体1
3の上部に連結されている。前記回転作動体13は、捻
りバネ収納筒の下端口部に鉛直軸回りの回転のみを許容
するように配設され、中央部には捻りバネ11の断面形
状に相応するスリット孔13aが形成され、このスリッ
ト孔13aを貫通する前記螺旋杆7が障子3の上下動に
伴って昇降されると、螺旋杆7の捻り面に案内されて前
記回転作動体13が回転し、捻りバネ11を巻き締め、
あるいは巻き戻しする。実際には、前記螺旋杆7の下降
に伴って回転作動体13を巻き方向に回転させて捻りバ
ネ11を巻き締め、障子3の上昇に伴って回転作動体1
3を反対方向に回転させて捻りバネ11の巻き戻しす
る。従って、前記捻りバネ11に対して予め障子3の最
大上昇位置において釣り合う捻り力を与えておくと、捻
りバネ11は障子3がどの昇降位置にあっても障子3と
釣り合うようになり、任意の障子開位置で静止できるよ
うになるとともに、上下方向に力が均衡しているため僅
かの力で障子を昇降操作できるようになる。
【0015】前記スライド装置8は、障子3の下框側部
に対して回転軸15を介して連結され障子3と一体的に
昇降動作する。縦枠2Aに対する納まりは、図3に示さ
れるように、縦枠2A内に形成された嵌合溝2cに対し
て前記スライド装置8が嵌設されるとともに、この嵌合
溝2cの口部に形成された左右一対のリップ片2a,2
bにスライド装置8の両側部に形成されたスリット溝2
0a,20aが係合し前記スライド装置8が円滑に上下
移動するようになっている。
【0016】他方、障子3の上框側部に対しては、施・
解錠可能なスライド係合金具9が配設され、図4に示さ
れるように、施錠状態ではラッチ棒17が捻りバネ収納
筒10の外面に当接状態で係合し障子3の上端側を保持
している。前記スライド係合金具9は、ケース16内に
バネ18によって外方に向けて付勢される前記ラッチ棒
17を備えた装置であり、ケース16の上面に形成され
た開口からラッチ片17より一体的に延在する摘み片1
9が突出しており、この摘み片19をスライド操作する
ことにより前記ラッチ棒17の係合を解き、障子3を下
端側の回転軸15を回転中心として内側に傾動させるこ
とができ、障子3の外側ガラス面を簡単に掃除できるよ
うになっている。
【0017】前記スライド装置8は、図5に示されるよ
うに、縦枠2Aのリップ片2a,2bに係合して上下方
向に摺動する摺動部20Aと、螺旋杆7に連結されると
ともに、該螺旋杆7を介して捻りバネ11の捻り力を調
整するための調整部20Bとからなり、前記摺動部20
Aにおいては、障子面側に凹孔20dが形成されるとと
もに、該凹孔20dに回転軸15の軸受け部15aが嵌
合され、障子3が傾動自在に支持されている。
【0018】前記調整部20Bにおいては、鉛直方向に
沿って上半側に相対的に小径の小径孔部20eと、これ
に連続して同軸的に相対的に大径の拡大孔部20fとか
らなる調整軸収容孔が形成されており、この調整軸収容
孔に対して調整軸21とこの調整軸21の下側部分に外
嵌される巻き戻し用解錠リング22(以下、単に解錠リ
ングという。)とが内挿されている。具体的に前記調整
軸21は、上端部に溝孔21cとこの溝孔21cに直交
するピン孔21dとを有し、螺旋杆7の下端に一端が連
結された連結金物14のピン孔付板部14aが前記溝孔
21cに挿入され、連結ピン23がこれらを貫いて前記
ピン孔21dより挿入されることにより螺旋杆7と調整
軸21とが連結されている。
【0019】前記調整軸21はほぼ全長に亘って同径の
軸部材であり、下端側には該調整軸21が上方に抜け出
ないようにするとともに、外嵌される解錠リング22を
保持するための鍔21aが設けられており、組立に当た
っては、調整軸21に前記解錠リング22を外嵌させ、
かつ前記鍔21a上に載置した状態で、前記調整軸収容
孔の下端側から差し込み、上部端側を上方に突出させた
ならば、突出部の基端に予め形成されている環状溝に止
輪24を取付け、該調整軸21を鉛直軸回りに回転可能
に保持する。
【0020】他方、前記摺動部20Aの下端部には、段
状の切欠き部20bが形成され、この段状切欠き20b
の鉛直面より前記解錠リング22の外面に到達する雌ネ
ジ孔20cが形成されており、この雌ネジ孔20cに前
記解錠リング22を回転可能/回転不能に切り替え操作
する施・解錠ネジボルト25が螺設されている。
【0021】前記調整軸21および解錠リング22によ
る調整構造は、図6に示されるように、調整軸21の外
面に弓形の切欠き21e、21eを対称配置で2箇所形
成するとともに、これらの弓形切欠き21e,21eに
対して外面にラチェット爪26aを有する横断面円弧状
の板バネラチェット26を装着する一方、外側の解錠リ
ング22に対して前記ラチェット爪26aが係合するラ
チェット溝22aを形成し、前記調整軸21の矢印方向
の回転は許容するが反対方向への回転を拘束するラチェ
ット機構としている。なお、前記板バネラチェット26
とラチェット溝22aとの関係は逆であってもよい。す
なわち、前記板バネラチェット26を解錠リング22側
に設け、前記ラチェット溝22aを調整軸21側に設け
るようにしてもよい。
【0022】また、前記解錠リング22の周囲には、図
8に示されるように、前記施・解錠ネジボルト25の先
端が嵌合するボルト係合凹部22b,22b…が周方向
に多数形成されており、前記施・解錠ネジボルト25を
螺進させると、その先端が前記ボルト係合凹部22bに
嵌合して解錠リング22を回転不能に保持し、前記施・
解錠ネジボルト25を螺退させるとその係合が解かれ、
解錠リング22は回転可能な状態となる。
【0023】従って、捻りバネ11の調整に当たって
は、前記施・解錠ネジボルト25を螺進させて解錠リン
グ22を回転不能に固定した後、調整軸21の下面に形
成されている十字溝孔21bにドライバーの刃先を差し
込んで図6の矢印方向に回転させ、調整軸21に連結さ
れている螺旋杆7を介して捻りバネ11を巻き締め、障
子3の重量と釣り合うように調整される。なお、前記調
整軸21は、ラチェット係合部を周方向に2箇所として
いるため、1/2回転毎の固定が可能である。
【0024】また、調整に当たって巻き過ぎがあった
り、一旦捻りバネ11の巻き締めを解除したい場合に
は、前記施・解錠ネジボルト25を螺退させ、解錠リン
グ22を回転をフリーにしてやると、捻りバネ11の復
元力により調整軸21が解錠リング22とともに、巻き
戻し方向に回転される。なお、本例では、ラチェット係
合部を周方向に2箇所としたが、設置数は1箇所でも良
いしまたは3箇所以上でも良い。ラチェット係合部の数
は任意であるが、たとえば4箇所とすれば、1/4回転
毎に調整軸21を固定できるようになり、設置数に比例
して調整精度は向上する。
【0025】次いで、第2の調整構造は、前記板バネラ
チェット26に代えてコイルバネの反発作用により外方
に付勢するラチェット片27、27を採用するものであ
る。具体的には、図9に示されるように、調整軸21に
中心点を通過する水平貫通孔21fを形成しておき、こ
の水平貫通孔21f内にコイルバネ28を挿入するとと
もに、コイルバネ28の両端部にそれぞれ、背面にコイ
ルバネ28の嵌合孔27aが形成されたラチェット片2
7を嵌め込み、外方に付勢するラチェット片27とする
ものである。調整軸21を1/2回転させる毎に前記ラ
チェット片27の先端が解錠リング22の内面に形成さ
れたラチェット溝22aに係合して調整軸21をロック
する。なお、一対のラチェット片27、27のコイルバ
ネを共通としているが、前記水平貫通孔21fとせず、
コイルバネ28の収容孔を別々に設け、ラチェット片2
7とコイルバネ28とを1:1の対応で設けてもよい。
また、前記ラチェット片27を解錠リング22側に設
け、前記ラチェット溝22aを調整軸21側に設けるよ
うにしてもよい。
【0026】本例では、ネジ式の前記施・解錠ネジボル
ト25に代えて、解錠リング22の外面に対して弾性的
に当接する施・解錠軸ボルト29としている。施・解錠
軸ボルト29は、軸の中間にフランジ29bを有し、ケ
ース30内に設けられたスプリング31により前記フラ
ンジ29bを介して押し込む方向に付勢し、先端に形成
されているラチェット爪29dが、解錠リング22の外
面に形成されたラチェット溝22c,22cに係合し常
時状態では解錠リング22が回転しないように保持す
る。所謂、解錠リング22の外側に形成された第2のラ
チェット係合部である。
【0027】操作は、前記施・解錠軸ボルト29の外方
端側に形成された摘み部29cを掴んで引けば、解錠リ
ング22の固定が解かれ、調整軸21が外側の解錠リン
グ22と共に、捻りバネの復元力により巻き戻し方向に
回転される。この場合、前記施・解錠軸ボルト29を一
回引いてすぐに戻せば、次のラチェット溝22aに係合
して解錠リング22の回転が止まるため、巻き戻しに際
しても段階的調整が可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、釣
合力の調整が容易に行えるとともに、調整後には一切の
緩みやスリップ等が発生せず、しかも簡単に巻き戻し調
整が行えるようになる。さらには巻き締めはもとより巻
き戻しに関しても段階的調整を可能となるなどの利点が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】釣合装置付上げ下げ窓の正面図である。
【図2】釣合装置5の要部拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】スライド装置8の拡大側面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視図である。
【図7】板バネラチェット26の斜視図である。
【図8】図5のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】ラチェット構造の第2例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1…上げ下げ窓、2…窓枠、3…内側障子、4…外側障
子、5…釣合装置、6…捻りバネ装置、7…螺旋杆、8
…スライダ装置、10…捻りバネ収納筒、11…捻りバ
ネ、13…回転作動体、15…回転軸、21…調整軸、
22…解錠リング、22a・22c…ラチェット溝、2
2b…ボルト係合凹部、25…施・解錠ネジボルト、2
6…板バネラチェット、26a・29d…ラチェット
爪、27…ラチェット片、28…コイルバネ、29…施
・解錠軸ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に開閉される可動障子に設けら
    れ、該可動障子の重量と力学的平衡関係を保ち可動障子
    を任意の位置に静止させるための釣合装置であって、 前記釣合装置は、捻りバネにより可動障子と釣り合う上
    方向力を与える釣合手段と、可動障子の側部に取り付け
    られ可動障子を案内しながら縦枠に沿って移動自在とさ
    れるスライド手段と、このスライド手段と前記釣合手段
    とを連携しスライド手段の移動に伴って前記釣合手段の
    捻りバネを巻き締め・巻き戻し動作させる螺旋杆と、前
    記スライド手段の内部に組み込まれた前記捻りバネの調
    整手段とを備え、 前記捻りバネ調整手段は、鉛直軸回りに回転自在とされ
    る調整軸と、この調整軸周囲に外嵌される巻き戻し用解
    錠リングと、前記調整軸と巻き戻し用解錠リングとの間
    に設けられたラチェット係合部と、前記巻き戻し用解錠
    リングを回転可能または回転不能に切り替える施・解錠
    手段とから構成されていることを特徴とする上げ下げ窓
    の釣合装置。
  2. 【請求項2】前記ラチェット係合部の構造が、前記調整
    軸および巻き戻し用解錠リングの一方側に設けられた、
    外面にラチェット爪を有する横断面円弧状の板バネと、
    他方側に設けられた前記ラチェット爪が係合するラチェ
    ット溝とで構成される請求項1記載の上げ下げ窓の釣合
    装置。
  3. 【請求項3】前記ラチェット係合部の構造が、前記調整
    軸および巻き戻し用解錠リングの一方側に設けられた、
    内設されたコイルバネによって外方に付勢されるラチェ
    ット片と、他方側に設けられた前記ラチェット片が係合
    するラチェット溝とで構成される請求項1記載の上げ下
    げ窓の釣合装置。
  4. 【請求項4】前記巻き戻し用解錠リングを回転可能また
    は回転不能に切り替える施・解錠手段が、スライド手段
    本体に螺設され、前記巻き戻し用解錠リングの外面に対
    して先端が当接自在のネジボルトである請求項1〜3記
    載の上げ下げ窓の釣合装置。
  5. 【請求項5】前記巻き戻し用解錠リングを回転可能また
    は回転不能に切り替える施・解錠手段が、スライド手段
    本体に挿設され、弾発手段によって前記巻き戻し用解錠
    リングの外面に対して付勢的に当接する、先端にラチェ
    ット爪を有する軸ボルトであり、前記巻き戻し用解錠リ
    ングの外面に前記軸ボルトの先端ラチェット爪が係合す
    るラチェット溝を形成してある請求項1〜3記載の上げ
    下げ窓の釣合装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266543A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Komatsu Ltd スライド窓の固定解除、開閉装置
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