JP4597405B2 - スライド窓の固定解除、開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業用車両のキャビンの窓、特にはスライド形式の窓の手動による開閉、固定解除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業用車両のキャビン(運転室、操縦室、キャブ等とも呼ばれる)の窓は、図6に示すように例えばローダを例にとると、そのドア21の窓は作業時に周囲をより視認可能とするため、あるいは、キャビン内に通風を得る等の目的で開閉可能に構成される場合が多い。そしてこのようなキャビンの窓は、窓の開閉時に窓がキャビンの内外に突出して、安全性を損なったり、キャビンの内部スペースを制限することがないようスライド型式の開閉構造が多用されており、又、その開閉駆動の形式は、乗用車ほどには窓の開閉頻度が少ないことから、製作コストを意識していわゆるパワーウィンドと呼ばれるところの動力駆動形式は採用せず、手動で開閉するように構成することが多い。
【0003】
このような形式の従来例における固定解除、開閉装置の1例を挙げると、実開昭62−54808号公報では、図7に示すような開閉装置が上下にスライドする窓の上端に取り付けられる。即ち、この固定解除、開閉装置は、窓の両側近傍まで至る長さの水平の筒体1内の左右に固定された支持体2を有し、この左右の支持体2の中央開口内を横方向に摺動自在の左右のロッド3が、圧縮されたスプリング4によって常時はそれぞれ両側方向に付勢されており、ロッド3の外方端5が両側窓枠側に用意された受け入れ口、又は受け入れ溝に嵌まることで、これを取りつけられた窓の上下スライドが阻止されている。前記横方向に摺動自在の左右のロッド3の中央側は、筒体1に固着されたハンドル6にそれぞれ中間の揺動部7,8が支持された略V字状のリンク部材9,10を介して、リンク結合されている。
窓を開閉するには、ハンドル部材6に手のひらの1部を当てつつ、リンク部材9の左端を指でハンドル部材7側に引く。これにより、リンク部材9,10が回動することで、左右のロッド3が内方に引き込まれ、両側の窓枠部材との係合を脱するので、そのまま、操作した手で窓を所望の位置まで開閉し、その後手を離すことによって、左右のロッド3は再び両側の窓枠部材と係合することとなり、その開閉位置を維持することになるものである。
また、特開2000−291309号公報によれば図8に示す固定解除、開閉装置が提案されている。即ち、両側の窓枠に設けられたロック穴11に対して係合自在となる左右のロッド12の中央側は、それぞれロッド軸線から相互に離れる方向にオフセットされており、それらの中央端は、窓本体に固定された支点13を中心に回動可能の中継部材14の両端に枢着されている。前記中継部材14にはそのガラス面の表面方向のレバー15が固着されている。
オペレータは窓に固定されたハンドル16を手で握りつつ、レバー15を操作して、中継部材14を反時計方向に回動すると、左右のロッド12の端は窓の両端の窓側枠に設けられたロック11から脱出するから、窓は縦方向にスライド可能となる。操作者はレバー15の回動位置をそのままに保ちながらハンドル16を上下のいずれかの方向に動かすことにより、窓を所望の位置にスライドさせた後、レバー15を時計方向に回動することにより、左右のロッド11は窓のスライド後の位置における両側窓枠側に用意されたロック穴11に係合し、窓は固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来例の窓の固定解除、開閉装置では、窓の両側の窓枠等に設けられた係合孔に係合する左右のロッドの中央側にはリンク部材やオフセット部分が窓上に存在する上、更にその外側や近傍にハンドル部材も配される構造であることから、窓の視界性をかなり阻害する恐れがある。又、いずれの構造も枢着点を必要とするものであるから、製作が容易とはいえない。
更に特開2000−291309号公報のものでは窓の開閉時および固定時に窓の自由落下が生じないよう、ハンドル16を握りしめたままでレバー15を回動操作することが必要であるが、このような動作は操作が容易なものとはいいがたい。
本発明は、上記のような従来例の窓の固定解除、開閉装置の欠点を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、スライド窓の固定解除、開閉装置は、スライド窓の表面上に配置され、窓のスライド方向に直角な方向に相互に離間するように付勢された1対の係合手段、スライド窓の両側にあって、前記1対の係合手段と係合する構成を備えた、スライド窓のスライドをガイドする1対のガイド手段、前記1対の係合手段の中間にあって、それらを付勢手段の付勢方向とは反対方向に操作可能の取っ手、で構成し、取っ手は、1対の係合手段を付勢方向と反対方向に操作するための1対の操作部材を含み、前記1対の操作部材は、前記スライド窓の表面上に固定された基台に対し、前記係合手段の付勢方向に摺動自在に設けられ、前記基台には、前記1対の操作部材間で、かつ当該操作部材が摺動自在に外嵌する開放枠が設けられる。
【0006】
これによって本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、左右の係合手段の中間に、係合手段と同軸上で作用する操作取っ手を配するだけの構造であるから、構造が簡単であり、かつ従来例のようにオフセット構造や揺動リンク構造の存在による係合手段の軸線に直交する方向への部材の突出がないため、スライド窓の視界性に与える影響が少ない。
また、本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、左右対象の構造をとりえるから、左右の構成部品の共通化を図れるため、製作コストを下げることができる。又、取っ手の操作においても、取っ手の左右が対象をなすから、操作するものが右手ききであろうと、左手ききであろうが操作しづらいということが生じない。
【0007】
請求項2記載の発明では、本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、更に1対のガイド手段は、スライド窓を一方向に付勢する手段が配されている。
【0008】
これによって本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置を上下方向のスライド窓に適用した場合でも、スライド窓自体は、常に上部方向に付勢されているから、取っ手の操作時に誤ってスライド窓が最下方まで重力で落下してしまうような危険が生じない。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、1対の係合手段を相互に離間する方向に付勢する手段は、取っ手内に設けられるようにする。
【0012】
これによって本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、取っ手の操作部材と、係合手段の付勢手段とは同心円状に配置することが可能となるから、操作部材を格別大きくすることなく、スライド窓の表面上の両側におかれる係合手段の支持構造のボリュームを著しく小さいものとすることができ、窓の視界性が改善される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係わるスライド窓の固定解除、開閉装置を図6に示すようなローダのキャビンの窓に適用した例を図面を参照しながら説明するが、本発明はこのような実施例に限定されるものではないことはいうまでもない。なお、通常窓といった場合、例えばガラス窓とその周囲にあって建物の壁内に固定された枠との全体を指す場合と、前記のガラス窓を指す場合の二通りがあるが、本明細書で窓又はスライド窓という場合には、後者の方をいっている。
【0014】
始めに、本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置が適用されうるローダのキャビンのスライド窓の例について説明する。
図1はローダのキャビン20のドア21をキャビンの内側から見たものであり、四周のドア枠22内に、上方から下方に向かって上下スライド窓23、固定窓(嵌め殺し窓)24、ドアパネル25が概略1/3ずつの面積を占めて配置されている。スライド窓23は図1では固定窓24の上方にあって、上下方向にスライド可能であり、図1ではスライド窓23がその最上端に至った状態で示されている。この状態ではスライド窓23の下端は、固定窓24の上端の裏側にオーバーラップするような縦方向長さを有していて、このような寸法関係を有することによって、キャビン内に、降雨が浸入するのを防ぐ構造となっている。
このスライド窓23の上方部には、本発明に係わる固定解除、開閉装置26が配置されている。装置の配置高さは、ローダのオペレータが片手で装置の取っ手を利用してスライド窓を上下動させる時にバランスよくスライド窓全体を操作できるような位置が選ばれる。
なお、必須の構成要素ではないが、このスライド窓23の左側には、バランサー又はアシスト等と呼ばれるところの、スライド窓23の上方付勢装置27が配置されている。これがあると、オペレータがスライド窓を上方動させる必要がないので楽である(下方動は、この付勢装置27に逆らう移動であるが、それは重力が働く方向への動作なので、付勢装置がない時のスライド窓の上方動ほどの労力は必要ない)。また、この付勢装置27を配しておくと、オペレータが固定解除した途端に、スライド窓が下方まで落下するようなこともない。又、図1ではスライド窓23の左側のみに付勢装置27を設けたが、右側あるいは左右に各々設けても良いことはもちろんである。
【0015】
本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置は、図2の分解図に示すように基本的には、スライド窓23の面上の左右にあって、スライド窓23の両側に存在するガイド28に設けられた係合孔29に対して出没自在の係合手段30と、やはりスライド窓23上に配置され、前記左右の係合手段30の中間部に位置し、左右の係合手段30のガイド28の係合孔29からの脱出を操作すると共に、係合手段30が脱出したあとは、そのままスライド窓23の上下方向の開閉動のための操作具となる取っ手60から構成されている。
【0016】
係合手段30について
係合手段30はスライド窓23の表面上に左右対象に配される任意の断面形状、例えば断面が円形の、比較的剛性のある2本の線条部材31を有する。
この各線条部材31の外端部には本実施例においては、スライド窓23上に固定された支持カバー38の中を摺動自在で、かつガイド28の係合孔29に出没自在の先端部32を備えた形状の端部部材33が固定されている。つまり、図2において係合手段30が外方向に移動された時は、この係合手段30の端部に固定された端部部材33の先端部のツメ32がガイド28内に縦方向に任意の間隔で用意された係合孔29に係合し、逆に係合手段30が中央方向に移動された時は、前記先端部のツメ32はガイド28の係合孔29からの係合を脱することになるから、スライド窓23は上下方向に移動可能になる。一方この係合手段30の中央側の端部には、中央付近に通孔34を有する板体35がほぼ直交方向に、例えば溶接によって固着されている。
【0017】
操作機能を有する取っ手60について
取っ手60は、基本的にはスライド窓23の中央部に固定される基台40と、この基台40の左右に摺動自在に嵌合されている左右の操作部50からなっている。
基台40は、それを室外方向から見た斜視図である図2に示されるように、キャビン内側のスライド窓23の表面に当接される平行裏面41を有し、この平行裏面41がスライド窓23に当接した際、予めスライド窓23に設けられていた4つの通孔中に侵入する4個のねじ受突起42と、幅方向の両側に案内条片43を有する長手方向に延びた基板44を有している。この基板44にはそれと直交する方向に中央隔壁45が立設されており、この中央隔壁45からは長手方向両側にそれぞれ開放枠46が口を開けている。この開放枠46の内部は、後述のスプリング57の大径側を受け入れ、中央隔壁45で支持するようになっており、又、この開放枠46の外周部は後述の操作部50の中央側開口が摺動自在に外嵌する。
このような基台40は、スライド窓23自体に例えば4個直線状に並んで設けられた通孔に対して基板44のネジ受突起42が挿入され、基板44の平行裏面41がスライド窓23のキャビン内側の面に当接された後、スライド窓23の外側から当て板47が当てられ、ネジ48が当て板47側から基板44のネジ受け突起42内にネジ込まれることによって、基台40がスライド窓23のキャビン内側表面に固定される。この際、基台40の平行裏面41とスライド窓23の裏面の間、及び/又は、当て板47とスライド窓23の表面との間にはネジ48の締付け時にスライド窓23を保護するため軟質ゴム又は合成樹脂製のパッキング材を介在させることが望ましい。
又、基台40が取り付けられた後のキャビンの外側に位置するスライド窓23の外面上の当て板47の表面には、最終的にはカバー49がかけられ、外側から当て板47やネジ48が見えないようにされる。このカバー49の当て板47への固定は、例えば、当て板47の周囲部の対抗する部位あるいは全周に若干の高さの突出部を用意しておく一方、底の浅い矩形容器状のカバー49の周囲壁の内側の入口側に、やはり若干の高さの突出部を用意しておくことで、押圧力を加えることでカバー49の突出部が当て板47の突出部を弾性的に乗り越えクリップ的な係合がなされるようにされる。このカバー49を当て板47からはずすには、若干の力を加えて、カバー49と当て板47との弾性を利用した係合から脱出させれば良い。
前記のような基台40の左右に軸方向に摺動可能嵌合される操作部50の構造は次の通りである。
全体を、取り付け姿勢を反対側から見た斜視図である図2でいうと、操作部50は側面視でL字状をなす両側の側壁51が、略クランク状をなす表面材52で上面を閉じられた形状を有している。
両側壁51の下端は、それらの中央側に直角に折り曲げられて、内部に長手方向の溝54が形成され、この溝54には先述の基台40の案内条片が摺動自在に係合する。
略クランク状をなす表面材52の垂直部の外表面53はオペレータの指で操作される部分であり、操作の時に指が滑らないようにするために表面に複数の縦方向の浅溝が設けられている。表面材52の長手方向の外側に設けられた立設部には係止手段30の線条部材31を強嵌させるための切欠部55が形成され、又、長手方向の中央側の、基台40の中央隔壁45に対向する側の垂直部表面(表面材52の裏面に相当)には係止手段30の中央端に垂直方向に固定された板体35に設けられた通孔34が強嵌される突起56が設けられている。
【0018】
図2に示された係合手段30、基台40、操作部50は次のようにして組み立てられる。
始めに各係合手段30の端部部材33をガイド28に近いスライド窓23の表面上にカバー38によって摺動自在に支持する(なお、この作業は、必ずしもこの段階でされる必要はない)。
次に左右の各操作部50には、まず係合手段30が固着される。このためには、各係合手段30の中央側端に固着された板部材35の通孔34が、各操作部50の中間のクランク状表面材52の垂直部の中央側に設けられた突起56に強嵌された後、係合手段30の中間部が操作部50の長手方向外端の切欠部54に強嵌される。このようにして係合部材30の中央側が固定された各操作部50は、先述したようにスライド窓23に予め固着された基台40に対して、長手方向の両側からそれぞれ中間にスプリング57を圧縮するように介在して(スプリング57は、その小径端側を例えば、操作部50のクランク状表面材52の垂直部の軸方向中央側に設けられた突起56に強嵌されるようにする)、操作部50を基台40に嵌合することによって据えつけが完了する。この据えつけ完了状態を示したのが図3及び図4である。又、これらの図の内部状況については図5に示す。
【0019】
このように構成された本発明に関わるスライド窓の固定解除、開閉装置を操作するには、片手の親指を一方の操作部50の垂直部外側(縦断面がクランク状をなすカバー材の垂直部外側)に当て、同じ手の残りの指もしくは残りの指の内の幾本かを他方の操作部50の垂直部外側に当て、両方の操作部50をそれぞれスプリング57に抗して中央側に接近させることによって、スライド窓23の左右に位置する係合手段30の各先端に設けられた端部部材33の先端のツメ32は、窓のガイド28に設けられた係合孔29からの係合を脱するから、そのままの指の姿勢で、操作具50を例えば下動させ、適当な位置で操作具50から手を離すことによって、係合手段30のツメ32はその位置にあるガイド28の係合孔29に係合することになる。
【0020】
以上のような本発明の実施例によれば、スライド窓の固定解除と開閉が片手で操作可能な装置が提供される。そして、この装置はスライド窓23の両側係合装置の中間に取っ手60が位置し、実質的にそれらが直線状の関係をもって配置され得るものであるから、従来例のように操作機構の1部が下方へ突出したものとは異なり、スライド窓の視野を狭くすることが最小限にとどめられる。
更に操作取っ手は基台に対して大口径の嵌合関係となっているから、取っ手の操作時、操作部50が偏心して基台40に引っ掛かりをおこしてしまう恐れがない。
【0021】
本発明の実施例は様々の変形が可能である。
基台40に関しての変形例
基台40の中央壁45は必須のものではない。これを省略して、基台40の案内条片43上に小さな突起を設けておくことによって操作部50の摺動限界のためのストッパーとすることができる。また、操作部50の表面材52の軸方向外側が基台40の軸方向外側に当接した時を操作完了時とするようにすることも考えられる。
型枠による製作上都合が良いなら、あるいは中間に空間部を設ける必要があるなら、基台40は中央側の中間、即ち中央隔壁の中間で左右に分離されていても良い。
【0022】
操作部50に関しての変形例
操作部50の縦断面クランク状の表面材52の、係合手段30に接触して平行をなしている水平カバー部は図示の場合より短くすることが可能である。但しこの場合は、操作部50と基台40の相互嵌合部分の面積が少なくなり、両者の嵌合関係の不安定が生じる恐れがあるので注意を要する。
操作部50内部のスプリング57の支持位置は図5の場合より下方、つまり極端な場合は係合手段30と同軸上にすることも可能である。なお、このスプリング57に関しては、基台40の中央壁45に大きな通孔を設けることによって、1個のスプリングを左右の操作部50に作用するようにさせても良い。
【0023】
基台40と操作部50に関する変形例
両者の断面形状は、図面のような略矩形状ではなく、平行部をスライド窓23に向けた半円状、あるいは半円を超えるかそれよりも小さい(直線部が円の中心を越えたか、円の中心を越えない)断面形状も又、操作に都合が良い形状と考えられる。半円を越えた断面形状を採用した場合は、両者はそれら自体で相互にはずれない嵌合をなしているから、もはや案内条片と溝との嵌合構造を省略しえるのでよりスムーズな嵌合関係がえられれよう。
【0024】
係合手段30に関する変形例
実施例においては、係合手段30を押圧するためのスプリング57は操作部50と基台40の中央壁45との間に配しているが、このスプリング57は例えばスライド窓23の両側に配置されたカバー38の中に配置することも可能である。この場合カバー38の中で例えば等径のスプリングを係合手段30の外側に遊嵌し、このスプリングの外端を係合手段30の端部部材23を押圧するようにし、スプリングの内端をカバー38の内部に当接ないし固定する。
この構造は、本発明の装置としての操作性には影響を与えないが、操作部50及び基台40の大きさを小さく設計できる利点がある。但し、この場合、カバー38の大きさが大きくなる欠点もあるのでクライアントの好みに応じるオプションの一つとされよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライド窓の固定解除、開閉装置が採用されたスライド窓を有するキャビンのドアである。
【図2】図1の固定解除、開閉装置を裏側から見た分解斜視図である。
【図3】組み立てられた固定解除、開閉装置をスライド窓の平行する方向から見た図である。
【図4】組み立てられた固定解除、開閉装置をスライド窓に対面する方向から見た図である。
【図5】図3の透視図である。
【図6】ローダの斜視図である。
【図7】従来例の模式図である。
【図8】他の従来例の模式図である。
【符号の説明】
1…筒体、2…支持体、3ロッド、4…スプリング、5…外方端、6ハンドル…、7,8…揺動部、9,10…リンク部材、11…ロック穴、12…ロッド、13…支点、14…中継部材、15…レバー、16…ハンドル、20…キャビン、21…ドア、22…ドア枠、23…スライド窓、24…固定窓、25…ドアパネル、26…固定解除、開閉装置、27…付勢装置、28…ガイド、29…係合孔、30…係合手段、31…線条部材、32…ツメ、33…端部部材、34…通孔、35…板体、38…カバー、40…基台、41…平行裏面、42…ネジ受突起、43…案内条片、44…基板、45…中央隔壁、46…開放枠、47…当て板、48…ネジ、49…カバー、50…操作部、51…側壁、52…表面材、53…垂直部外表面、54…溝、55…切欠部、56…突起、57…スプリング、60…取っ手。
Claims (3)
- 次のものからなる、スライド窓の固定解除、開閉装置:
スライド窓(23)の表面上に配置され、窓のスライド方向に直角な方向に相互に離間するように付勢された1対の係合手段(30);
スライド窓(23)の両側にあって、前記1対の係合手段(30)と係合する構成を備えた、スライド窓のスライドをガイドする1対のガイド手段(28);
前記1対の係合手段(30)の中間にあって、それらを付勢手段の付勢方向とは反対方向に操作可能の取っ手(60);
取っ手(60)は、1対の係合手段(30)を付勢方向と反対方向に操作するための1対の操作部材(50)を含み;
前記1対の操作部材(50)は、前記スライド窓(23)の表面上に固定された基台(40)に対し、前記係合手段(30)の付勢方向に摺動自在に設けられ;
前記基台(40)には、前記1対の操作部材(50)間で、かつ当該操作部材(50)が摺動自在に外嵌する開放枠(46)が設けられている。 - 1対のガイド手段(28)は、スライド窓(23)をスライド方向の一方に付勢する手段を備えている請求項1記載の窓の固定解除、開閉装置。
- 1対の係合手段(30)を相互に離間する方向に付勢する手段は、取っ手(60)内に設けられている請求項1または2記載の窓の固定解除、開閉装置。
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